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技術 車内騒音低減装置

出願人 日野自動車株式会社
発明者 橋本尚武後藤興祐
出願日 2010年9月29日 (9年9ヶ月経過) 出願番号 2010-218488
公開日 2012年4月12日 (8年2ヶ月経過) 公開番号 2012-071707
状態 特許登録済
技術分野 車両用座席
主要キーワード シート保持部材 ブロー成型品 音響モード 消音作用 補強ビード ヘルム 車幅方向外 空洞共鳴
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2012年4月12日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (8)

課題

乗員の居住性に悪影響を及ぼすことなく車内騒音(こもり音)を低減し得るようにした車内騒音低減装置を提供する。

解決手段

車両の座席助手席1)におけるシートクッション2にシート保持部材3の配置スペースの一部を利用してレゾネータ4を内蔵し、該レゾネータ4の開口部(出口パイプ4a)を車室5内に連通せしめる。このようにすれば、車室5内にレゾネータ4の配置スペースを新たに確保する必要がなく、車室5内における乗員の居住性に悪影響を及ぼさないようにレゾネータ4を車室5内に備えて車内騒音(こもり音)の低減を図ることが可能となる。

概要

背景

自動車車室内は閉空間となっていることから必ず空洞共鳴が存在するが、この空洞共鳴による音響モードは、車体の振動連成して励起されることで不快な騒音(こもり音)を招くことがある。

従来、この種の車内騒音(こもり音)への対策としては、車体の振動特性を空洞共鳴の固有値から離すことが行われているが、車体の振動特性のチューニングには、車体を骨格構造から見直す等の大掛かりな変更が必要となる。

このため、ホルツヘルム共鳴原理を応用して特定周波数の騒音を低減することが可能なレゾネータを車室内に配置し、車体を大掛かりに変更することなく車内騒音(こもり音)を低減し得るようにすることが検討されている。

尚、この種の車内騒音低減装置に関連する先行技術文献情報としては、本発明と同じ出願人による下記の特許文献1等が既に存在している。

概要

乗員の居住性に悪影響を及ぼすことなく車内騒音(こもり音)を低減し得るようにした車内騒音低減装置を提供する。車両の座席助手席1)におけるシートクッション2にシート保持部材3の配置スペースの一部を利用してレゾネータ4を内蔵し、該レゾネータ4の開口部(出口パイプ4a)を車室5内に連通せしめる。このようにすれば、車室5内にレゾネータ4の配置スペースを新たに確保する必要がなく、車室5内における乗員の居住性に悪影響を及ぼさないようにレゾネータ4を車室5内に備えて車内騒音(こもり音)の低減をることが可能となる。

目的

本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、乗員の居住性に悪影響を及ぼすことなく車内騒音(こもり音)を低減し得るようにした車内騒音低減装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車両の座席におけるシートクッションシート保持部材配置スペースの一部を利用してレゾネータを内蔵し、該レゾネータの開口部を車室内に連通せしめたことを特徴とする車内騒音低減装置

請求項2

シートクッションにレゾネータを内蔵するにあたり、シート保持部材を抱持するウレタンフォーム発泡成形時一体化させて内蔵させたことを特徴とする請求項1に記載の車内騒音低減装置。

請求項3

シートクッションにレゾネータを内蔵するにあたり、レゾネータをフロア側に固定しておき、シートクッションを上方から載置し且つその底面の凹部に位置させて内蔵させたことを特徴とする請求項1に記載の車内騒音低減装置。

請求項4

シート保持部材とレゾネータとを所要の間隔をあけて離間配置したことを特徴とする請求項2又は3に記載の車内騒音低減装置。

技術分野

0001

本発明は、エンジン回転振動に起因して車室内に発生する低周波騒音、即ち、こもり音を低減するための車内騒音低減装置に関するものである。

背景技術

0002

自動車の車室内は閉空間となっていることから必ず空洞共鳴が存在するが、この空洞共鳴による音響モードは、車体の振動連成して励起されることで不快な騒音(こもり音)を招くことがある。

0003

従来、この種の車内騒音(こもり音)への対策としては、車体の振動特性を空洞共鳴の固有値から離すことが行われているが、車体の振動特性のチューニングには、車体を骨格構造から見直す等の大掛かりな変更が必要となる。

0004

このため、ホルツヘルム共鳴原理を応用して特定周波数の騒音を低減することが可能なレゾネータを車室内に配置し、車体を大掛かりに変更することなく車内騒音(こもり音)を低減し得るようにすることが検討されている。

0005

尚、この種の車内騒音低減装置に関連する先行技術文献情報としては、本発明と同じ出願人による下記の特許文献1等が既に存在している。

先行技術

0006

実開平6−44681号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、車内騒音(こもり音)を低減するためには、比較的大きな容量のレゾネータが必要となり、そのような容量の大きなレゾネータを狭い車室内に配置すると、乗員の居住性に著しく悪影響を及ぼす虞れがあった。

0008

本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、乗員の居住性に悪影響を及ぼすことなく車内騒音(こもり音)を低減し得るようにした車内騒音低減装置を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0009

本発明は、車両の座席におけるシートクッションシート保持部材配置スペースの一部を利用してレゾネータを内蔵し、該レゾネータの開口部を車室内に連通せしめたことを特徴とする車内騒音低減装置、に係るものである。

0010

而して、このようにすれば、レゾネータをシート保持部材の配置スペースの一部を利用してシートクッションに内蔵させているので、車室内にレゾネータの配置スペースを新たに確保する必要がなく、車室内における乗員の居住性に悪影響を及ぼさないようにレゾネータを車室内に備えて車内騒音(こもり音)の低減を図ることが可能となる。

0011

また、レゾネータに十分な強度を持たせておくことにより、該レゾネータにシート保持部材としての役割を果たさせることが可能であるので、シート保持部材の配置スペースの一部を利用してレゾネータを配置してもシートクッションの乗員保持性に悪影響が及ぶことはなく、シート保持部材が従来より小型化されることでコスト及び質量を低減することが可能となる。

0012

尚、レゾネータによる消音作用については、従来より周知のホルツヘルムの共鳴の原理を応用したものとなっており、開口部を成す首部の気体を質量、レゾネータ内部の空洞部の気体をばねとする振動系が形成され、その系が共振(共鳴)することでこもり音等が吸収されることになる。

0013

更に、本発明においては、シートクッションにレゾネータを内蔵するにあたり、シート保持部材を抱持するウレタンフォーム発泡成形時一体化させて内蔵させることが可能であり、このようにすれば、ウレタンフォームの成形時にレゾネータが一体的に抱持されるので、レゾネータを取り付けるための部品が不要で、組み付け工数も少なくて済み、その組み付けの精度も高く保つことが可能となり、しかも、ウレタンフォームとレゾネータが密着して相互間に隙間が生じないため、省スペースで効率良くレゾネータを配置することが可能となる。

0014

また、本発明においては、シートクッションにレゾネータを内蔵するにあたり、レゾネータをフロア側に固定しておき、シートクッションを上方から載置し且つその底面の凹部に位置させて内蔵させるようにしても良い。

0015

更に、本発明においては、シート保持部材とレゾネータとを所要の間隔をあけて離間配置することが好ましく、このようにすれば、所要の間隔をあけて離間配置したシート保持部材とレゾネータとにより乗員保持性を保ちつつシート保持部材の更なる小型化を図ることでコスト及び質量をより一層低減することが可能となる。

発明の効果

0016

上記した本発明の車内騒音低減装置によれば、下記の如き種々の優れた効果を奏し得る。

0017

(I)レゾネータをシート保持部材の配置スペースの一部を利用してシートクッションに内蔵させたことにより、車室内における乗員の居住性に悪影響を及ぼすことなくレゾネータを車室内に備えて車内騒音(こもり音)を低減することができる。

0018

(II)レゾネータに十分な強度を持たせてシート保持部材としての役割を果たさせることができるので、シート保持部材の配置スペースの一部を利用してレゾネータを配置してもシートクッションの乗員保持性に悪影響が及ぶことを回避でき、シート保持部材を従来より小型化してコスト及び質量を低減することができる。

0019

(III)シートクッションにレゾネータを内蔵するにあたり、シート保持部材を抱持するウレタンフォームの発泡成形時に内蔵させた構成を採用すれば、レゾネータを取り付けるための部品を不要とし且つその組み付け工数を減らすことができ、また、その組み付けの精度も高く保つことができ、しかも、省スペースで効率良くレゾネータを配置することができる。

0020

(IV)シート保持部材とレゾネータとを所要の間隔をあけて離間配置した構成を採用すれば、所要の間隔をあけて離間配置したシート保持部材とレゾネータとにより良好な乗員保持性を保つことができ、シート保持部材の更なる小型化を図ることができてコスト及び質量のより一層の低減化を図ることができる。

図面の簡単な説明

0021

本発明を実施する形態の一例を概略的に示す斜視図である。
レゾネータのシートクッションへの内蔵状態を示す断面図である。
レゾネータの構造の詳細を示す斜視図である。
レゾネータの出口パイプ付近の構造を示す断面図である。
車内騒音の発生状況を説明するキャブの正面図である。
本発明の別の形態例を示す斜視図である。
本発明の更に別の形態例を示す斜視図である。

実施例

0022

以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。

0023

図1図4は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図1は本形態例におけるレゾネータの配置状態を概略的に示す斜視図、図2はレゾネータのシートクッションへの内蔵状態を示す断面図、図3図2のレゾネータの構造の詳細を示す斜視図、図4図2のレゾネータの出口パイプ付近の構造を示す断面図である。

0024

図1に示す如く、本形態例においては、車両の助手席1(座席)におけるシートクッション2の車幅方向外側に、シート保持部材3の配置スペースの一部を利用してレゾネータ4を内蔵し、該レゾネータ4の出口パイプ4a(開口部)を車両前方に向け開口して車室5内に連通せしめている。

0025

ここで、図2に示しているように、シートクッション2の内部におけるシート保持部材3及びレゾネータ4を除いた部分はウレタンフォーム6で構成されており、このウレタンフォーム6の発泡成形時に前記レゾネータ4を内蔵させ、レゾネータ4がシート保持部材3(図1参照)と一緒に一体的に抱持されるようにしてある。

0026

また、前記ウレタンフォーム6には、メッシュ構造表皮7が被覆されており、前記レゾネータ4の出口パイプ4aの穴を消音機能を損なわせないように前記表皮7で隠して見栄えの悪化を回避するようになっている。

0027

更に、図3及び図4に示す如く、前記レゾネータ4は、PPブロー成型品から成る中空部材図4参照)となっており、その上面は、隣接するシート保持部材3の上面と面一(図1参照)を成すようになっていて、乗員の大腿部の形状(図2中における二点鎖線を参照)に沿う曲面が付されており、乗員の座り心地に悪影響を及ぼさないようにしてある。

0028

また、このレゾネータ4にもシート保持部材3としての役割を果たさせるべく前記レゾネータ4には十分な強度が持たされており、より具体的には、約4.0mm程度の板厚とし且つ複数の補強ビード4bが形成されている。

0029

尚、前記レゾネータ4の共鳴周波数は、出口パイプ4aの口径D(図4参照)及び長さL(図4参照)とレゾネータ4の容積を調整することにより変更することが可能であり、前記レゾネータ4には、車内騒音(こもり音)の周波数に合わせた適切な共鳴周波数が設定されている。

0030

而して、このようにすれば、レゾネータ4をシート保持部材3の配置スペースの一部を利用してシートクッション2に内蔵させているので、車室5内にレゾネータ4の配置スペースを新たに確保する必要がなく、車室5内における乗員の居住性に悪影響を及ぼさないようにレゾネータ4を車室5内に備えて車内騒音(こもり音)の低減を図ることが可能となる。

0031

また、レゾネータ4に十分な強度を持たせておくことにより、該レゾネータ4にシート保持部材3としての役割を果たさせることが可能であるので、シート保持部材3の配置スペースの一部を利用してレゾネータ4を配置してもシートクッション2の乗員保持性に悪影響が及ぶことはなく、シート保持部材3が従来より小型化されることでコスト及び質量を低減することが可能となる。

0032

尚、レゾネータ4による消音作用については、従来より周知のホルツヘルムの共鳴の原理を応用したものとなっており、開口部を成す首部としての出口パイプ4aの気体を質量、レゾネータ4内部の空洞部の気体をばねとする振動系が形成され、その系が共振(共鳴)することでこもり音等が吸収されることになる。

0033

従って、上記形態例によれば、レゾネータ4をシート保持部材3の配置スペースの一部を利用してシートクッション2に内蔵させたことにより、車室5内における乗員の居住性に悪影響を及ぼすことなくレゾネータ4を車室5内に備えて車内騒音(こもり音)を低減することができる。

0034

特に本形態例の場合は、シートクッション2の車幅方向外側にレゾネータ4を配置しているが、図5鎖線曲線α,βで示す如く、車室5内における左右のサイドパネル間で空洞共鳴により発生する騒音(こもり音)は、キャブ8の正面から見て車幅方向両側音圧レベルが高くなっているため、本形態例の如きレゾネータ4の配置であれば、該レゾネータ4を音圧レベルの高いところで効かせることができ、より効果的に車内騒音(こもり音)を低減することが可能である。

0035

また、レゾネータ4に十分な強度を持たせてシート保持部材3としての役割を果たさせることができるので、シート保持部材3の配置スペースの一部を利用してレゾネータ4を配置してもシートクッション2の乗員保持性に悪影響が及ぶことを回避でき、シート保持部材3を従来より小型化してコスト及び質量を低減することができる。

0036

更に、特に本形態例では、シートクッション2にレゾネータ4を内蔵するにあたり、シート保持部材3を抱持するウレタンフォーム6の発泡成形時に内蔵させた構成を採用しているので、レゾネータ4を取り付けるための部品を不要とし且つその組み付け工数を減らすことができ、また、その組み付けの精度も高く保つことができ、しかも、省スペースで効率良くレゾネータ4を配置することができる。

0037

ただし、図6に示す如く、シートクッション2にレゾネータ4を内蔵するにあたり、該レゾネータ4を図示しないフロア側に固定しておき、シートクッション2を上方から載置し且つその底面の凹部6aに位置させて内蔵させるようにすることも可能である。尚、この底面の凹部6aは、ウレタンフォーム6の発泡成形時に型穴が形成されるようにしておけば良い。

0038

また、図7に示す如く、シート保持部材3とレゾネータ4とを所要の間隔をあけて離間配置するようにしても良く、このようにした場合には、所要の間隔をあけて離間配置したシート保持部材3とレゾネータ4とにより良好な乗員保持性を保つことができ、シート保持部材3の更なる小型化を図ることができてコスト及び質量のより一層の低減化を図ることができる。

0039

尚、本発明の車内騒音低減装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、レゾネータの補強は図示の如き補強ビードだけでなくリブ等の形成によっても行い得ること、また、レゾネータを運転席後部座席等のシートクッションに内蔵させても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。

0040

1助手席(座席)
2シートクッション
3シート保持部材
4レゾネータ
4a出口パイプ(開口部)
5 車室
6ウレタンフォーム
6a 凹部

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