図面 (/)
課題
解決手段
概要
背景
クチコミ等のCGMでは、1つの商品やサービス(以下、「商品等」という。)に対する印象、意見、付加情報などの書込みが行われ、CGMを運営するサービス提供者側では、これらの書込みを記憶し、ユーザに対し提供している。書込みの対象は、ECサイト、ブログ、ツイッターで異なる。ECサイトにおける対象は、例えば、商品等である。ブログにおける対象は、例えば、社会現象に対する評論である。ツイッター(登録商標)における対象は、例えば、書き込んだ個人の思想や主張である。
このような書込みは、最初の書込み(第1世代)で終端を迎えるものや、最初の書込みが起源となって他の書込み(第2世代、第3世代・・・)が連なるものがある。起源から書込みが連なると、これらの書込みはツリー構造や階層構造を形成する。
特許文献1「掲示板システム」には、階層的に記事を表示する掲示板システムが開示されている。このシステムでは、ブログ記事のトラックバックによる引用関係を階層化して表示している。
このように、インターネットなどを活用して消費者が内容を生成していく、コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア(CGM)の分野における隆盛は顕著である一方、情報の氾濫という側面もある。
その為、他者記事の引用等により反応する書込み記事を管理するシステム(例えば掲示板、クチコミ、ブログ、ツイッターなど)において、増幅する記事群の中から有効でユーザに対して有用な情報のみを抽出・選別して閲覧することが必要になる。
特に、階層構造の記事に関しては、投稿過程の議論の展開が重要な意味を持つことがあるので、単純な記事の切り出しは、情報の欠落という問題のみならず、本来の意図をはずれて誤解を招く恐れさえもある。
概要
コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア(CGM)などに関連し、階層的に書き込まれた記事群の中から、評価の高い記事を投稿の経過を把握しやすい形式で表示することを課題とする。優劣判定部402は、記事データ記憶部401で記憶している階層構造の書込み記事について、必ず表示する優位記事と、必ずしも表示しない劣位記事に分ける。表示要否判定部405は、優位記事と、優位記事に対して上方に位置する劣位記事を、表示要の記事と判定し、選別記事画面生成部407は、表示要の記事のみを階層構造に従って表示する選別記事画面を生成する。
目的
本発明の目的は、階層的に書き込まれた記事群の中から、評価の高い記事を投稿の経過を把握しやすい形式で表示することにある
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
請求項1
ユーザ端末から、書込み記事および当該書込み記事に従属する書込み記事を受け付け、階層構造を持つ書込み記事の中から一部の書込み記事を選別して提供する書込み記事の記事選別システムであって、ユーザ端末から書込み記事を受け付ける記事書込み部と、前記書込み記事を記憶するとともに、書込み記事同士の従属関係を記憶する記事データ記憶部と、書込み記事毎に表示要否を判定するための評価値を記憶する記事価値テーブルと、前記記事価値テーブルを参照して、書込み記事毎に、表示対象とする優位記事と表示対象としない劣位記事とを前記評価値に基いて判定する優劣判定部と、前記優劣判定部によって判定した優位記事と、当該優位記事と従属関係ある劣位記事とを表示要の記事と判定する表示要否判定部と、前記記事データ記憶部を参照して、表示要否判定部が表示要と判定した記事のみを抽出し、階層構造に従って前記表示要と判定した記事のみを表示する選別記事画面を生成する選別記事画面生成部と、を備えたことを特徴とする書込み記事の記事選別システム。
請求項2
1つの書込み記事について、当該1つの書込み記事と従属関係にある他の書込み記事のカウント値に基いて当該1つの書込み記事の評価値を算出する記事価値判定部を備え、当該記事価値判定部は、当該1つの書込み記事と従属関係にある他の書込み記事の総数、当該1つの書込み記事の直下層の書込み記事のユニークユーザ総数、または、当該1つの書込み記事と従属関係にある他の書込み記事の評価重みを用いた評価重み値を評価値として算出することを特徴とする請求項1記載の記事選別システム。
請求項3
請求項4
選別記事画面生成部は、優位記事と劣位記事を区別して表示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記事選別表示システム。
請求項5
ユーザ端末から、書込み記事および当該書込み記事に従属する書込み記事を受け付け、階層構造を持つ書込み記事の中から一部の書込み記事を選別して提供する書込み記事の記事選別方法であって、ユーザ端末から書込み記事を受け付ける記事受け付けステップと、記事データ記憶部に、前記書込み記事を記憶するとともに、書込み記事同士の従属関係を記憶する記事データ記憶ステップと、書込み記事毎に表示要否を判定するための評価値を記憶する記事価値テーブルを参照して、書込み記事毎に、表示対象とする優位記事と表示対象としない劣位記事を前記評価値に基いて判定する優劣判定ステップと、前記優劣判定ステップによって判定した優位記事と、当該優位記事と従属関係ある劣位記事とを表示要の記事と判定する表示要否判定ステップと、前記記事データ記憶部を参照して、表示要否判定ステップによって表示要と判定した記事のみを抽出し、階層構造に従って前記表示要と判定した記事のみを表示する選別記事画面を生成する選別記事画面生成ステップと、を備えたことを特徴とする書込み記事の記事選別方法。
請求項6
記事データ記憶部と記事価値テーブルを有する評価システムにおいて書込み記事の表示選別処理を実行させるためのプログラムであって、ユーザ端末から書込み記事を受け付ける記事受け付けステップと、記事データ記憶部に、前記書込み記事を記憶するとともに、書込み記事同士の従属関係を記憶する記事データ記憶ステップと、書込み記事毎に表示要否を判定するための評価値を記憶する記事価値テーブルを参照して、書込み記事毎に、表示対象とする優位記事と表示対象としない劣位記事を前記評価値に基いて判定する優劣判定ステップと、前記優劣判定ステップによって判定した優位記事と、当該優位記事と従属関係ある劣位記事とを表示要の記事と判定する表示要否判定ステップと、前記記事データ記憶部を参照して、表示要否判定ステップによって表示要と判定した記事のみを抽出し、階層構造に従って前記表示要と判定した記事のみを表示する選別記事画面を生成する選別記事画面生成ステップと、を実行させるための書込み記事の選別プログラム。
請求項7
記事データ記憶部と記事価値テーブルを有する評価システムにおいて書込み記事の表示選別処理を実行させるためのプログラムであって、ユーザ端末から書込み記事を受け付ける記事受け付けステップと、記事データ記憶部に、前記書込み記事を記憶するとともに、書込み記事同士の従属関係を記憶する記事データ記憶ステップと、書込み記事毎に表示要否を判定するための評価値を記憶する記事価値テーブルを参照して、書込み記事毎に、表示対象とする優位記事と表示対象としない劣位記事を前記評価値に基いて判定する優劣判定ステップと、前記優劣判定ステップによって判定した優位記事と、当該優位記事と従属関係ある劣位記事とを表示要の記事と判定する表示要否判定ステップと、前記記事データ記憶部を参照して、表示要否判定ステップによって表示要と判定した記事のみを抽出し、階層構造に従って前記表示要と判定した記事のみを表示する選別記事画面を生成する選別記事画面生成ステップと、を実行させるための書込み記事の選別プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
技術分野
背景技術
0002
クチコミ等のCGMでは、1つの商品やサービス(以下、「商品等」という。)に対する印象、意見、付加情報などの書込みが行われ、CGMを運営するサービス提供者側では、これらの書込みを記憶し、ユーザに対し提供している。書込みの対象は、ECサイト、ブログ、ツイッターで異なる。ECサイトにおける対象は、例えば、商品等である。ブログにおける対象は、例えば、社会現象に対する評論である。ツイッター(登録商標)における対象は、例えば、書き込んだ個人の思想や主張である。
0003
このような書込みは、最初の書込み(第1世代)で終端を迎えるものや、最初の書込みが起源となって他の書込み(第2世代、第3世代・・・)が連なるものがある。起源から書込みが連なると、これらの書込みはツリー構造や階層構造を形成する。
0006
その為、他者記事の引用等により反応する書込み記事を管理するシステム(例えば掲示板、クチコミ、ブログ、ツイッターなど)において、増幅する記事群の中から有効でユーザに対して有用な情報のみを抽出・選別して閲覧することが必要になる。
先行技術
0008
特開2007−272330号公報
発明が解決しようとする課題
0009
本発明の目的は、階層的に書き込まれた記事群の中から、評価の高い記事を投稿の経過を把握しやすい形式で表示することにある。
課題を解決するための手段
0011
本願発明に係る書込み記事の記事選別システムは、
ユーザ端末から、書込み記事および当該書込み記事に従属する書込み記事を受け付け、階層構造を持つ書込み記事の中から一部の書込み記事を選別して提供する書込み記事の記事選別システムであって、
ユーザ端末から書込み記事を受け付ける記事書込み部と、
前記書込み記事を記憶するとともに、書込み記事同士の従属関係を記憶する記事データ記憶部と、
書込み記事毎に表示要否を判定するための評価値を記憶する記事価値テーブルと、
前記記事価値テーブルを参照して、書込み記事毎に、表示対象とする優位記事と表示対象としない劣位記事とを前記評価値に基いて判定する優劣判定部と、
前記優劣判定部によって判定した優位記事と、当該優位記事と従属関係ある劣位記事とを表示要の記事と判定する表示要否判定部と、
前記記事データ記憶部を参照して、表示要否判定部が表示要と判定した記事のみを抽出し、階層構造に従って前記表示要と判定した記事のみを表示する選別記事画面を生成する選別記事画面生成部と、
を備えたことを特徴とする。
0012
また、1つの書込み記事について、当該1つの書込み記事と従属関係にある他の書込み記事のカウント値に基いて当該1つの書込み記事の評価値を算出する記事価値判定部を備え、
当該記事価値判定部は、当該1つの書込み記事と従属関係にある他の書込み記事の総数、当該1つの書込み記事の直下層の書込み記事のユニークユーザ総数、または、当該1つの書込み記事と従属関係にある他の書込み記事の評価重みを用いた評価重み値を評価値として算出することを特徴とする。
0013
また、選別記事画面生成部は、階層構造の上下に位置する書込み記事について、上位の書込み記事に続いて、下位の書込み記事を配置することを特徴とする。
0014
また、選別記事画面生成部は、優位記事と劣位記事を区別して表示させることを特徴とする。
0015
本願発明に係る記事選別方法は、
ユーザ端末から、書込み記事および当該書込み記事に従属する書込み記事を受け付け、階層構造を持つ書込み記事の中から一部の書込み記事を選別して提供する書込み記事の記事選別方法であって、
ユーザ端末から書込み記事を受け付ける記事受け付けステップと、
記事データ記憶部に、前記書込み記事を記憶するとともに、書込み記事同士の従属関係を記憶する記事データ記憶ステップと、
書込み記事毎に表示要否を判定するための評価値を記憶する記事価値テーブルを参照して、書込み記事毎に、表示対象とする優位記事と表示対象としない劣位記事を前記評価値に基いて判定する優劣判定ステップと、
前記優劣判定ステップによって判定した優位記事と、当該優位記事と従属関係ある劣位記事とを表示要の記事と判定する表示要否判定ステップと、
前記記事データ記憶部を参照して、表示要否判定ステップによって表示要と判定した記事のみを抽出し、階層構造に従って前記表示要と判定した記事のみを表示する選別記事画面を生成する選別記事画面生成ステップと、
を備えたことを特徴とする。
0016
本願発明に係る書込み記事の選別プログラムは、
記事データ記憶部と記事価値テーブルを有する評価システムにおいて書込み記事の表示選別処理を実行させるためのプログラムであって、
ユーザ端末から書込み記事を受け付ける記事受け付けステップと、
記事データ記憶部に、前記書込み記事を記憶するとともに、書込み記事同士の従属関係を記憶する記事データ記憶ステップと、
書込み記事毎に表示要否を判定するための評価値を記憶する記事価値テーブルを参照して、書込み記事毎に、表示対象とする優位記事と表示対象としない劣位記事を前記評価値に基いて判定する優劣判定ステップと、
前記優劣判定ステップによって判定した優位記事と、当該優位記事と従属関係ある劣位記事とを表示要の記事と判定する表示要否判定ステップと、
前記記事データ記憶部を参照して、表示要否判定ステップによって表示要と判定した記事のみを抽出し、階層構造に従って前記表示要と判定した記事のみを表示する選別記事画面を生成する選別記事画面生成ステップと、
を実行させることを特徴とする。
0017
本願発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
記事データ記憶部と記事価値テーブルを有する評価システムにおいて書込み記事の表示選別処理を実行させるためのプログラムであって、
ユーザ端末から書込み記事を受け付ける記事受け付けステップと、
記事データ記憶部に、前記書込み記事を記憶するとともに、書込み記事同士の従属関係を記憶する記事データ記憶ステップと、
書込み記事毎に表示要否を判定するための評価値を記憶する記事価値テーブルを参照して、書込み記事毎に、表示対象とする優位記事と表示対象としない劣位記事を前記評価値に基いて判定する優劣判定ステップと、
前記優劣判定ステップによって判定した優位記事と、当該優位記事と従属関係ある劣位記事とを表示要の記事と判定する表示要否判定ステップと、
前記記事データ記憶部を参照して、表示要否判定ステップによって表示要と判定した記事のみを抽出し、階層構造に従って前記表示要と判定した記事のみを表示する選別記事画面を生成する選別記事画面生成ステップと、
を実行させるための書込み記事の選別プログラムを記録したことを特徴とする。
発明の効果
0018
優位記事のみならず、優位記事に対して従属関係にある上下の劣位記事を表示するので、優位記事に至る投稿経過が担保され、ユーザが求める書込みだけでなく、その関連性も表示され、本来の書込み意図を害することなく必要な情報が提供される。一方、優位記事の前提とならない劣位記事、すなわち、従属関係になる劣位記事は表示せず、表示要と判定した記事のみを表示するので、余計な情報を排除して、全体を簡略化させることができる。
0020
上位の書込み記事に続いて下位の書込み記事を配置するので、議論の展開を追いやすくなる。
0021
書込み記事の階層を区別するので、連続して表示される記事について、関連性の有無を把握しやすい。
図面の簡単な説明
0023
図1は、記事選別表示システムのネットワーク構成を示す図である。
図2は、書込み記事のツリー構造を示す図である。
図3は、記事データ記憶部の例を示す図である。
図4は、記事選別表示システムを構成する記事管理サーバの構成を示す図である。
図5は、評価テーブルの例を示す図である。
図6は、優劣テーブルの例を示す図である。
図7は、選別した記事のツリー構造を示す図である。
図8は、表示要否テーブルの例を示す図である。
図9は、選別記事画面配信処理フローを示す図である。
図10は、優劣判定処理フローを示す図である。
図11は、表示要否判定処理フローを示す図である。
図12は、選別記事画面生成処理フローを示す図である。
図13は、第2層記事表示処理フローを示す図である。
図14は、選別記事画面の例を示す図である。
実施例
0024
実施の形態1.
図1は、記事選別表示システムのネットワーク構成を示す図である。電子商取引サーバ101は、記事選別表示システムを構成する書込み記事を管理するサーバ(記事管理サーバ)の例である。電子商取引サーバ101は、インターネットを介してユーザ端末102と店舗端末103と接続している。店舗端末103は、仮想商店街に出品する業者の端末である。ユーザ端末102は、購買者の端末であり、ブラウザに表示された商品画面からクチコミ情報を書込む。以下、クチコミを記事書込みの例として説明するが、掲示板、ブログ、ツイッターのように、1つの記事に紐付く書込み記事を受け付ける階層構造を持つ書き込み記事であってもよい。
0025
図2は、書込み記事のツリー構造を示す図である。書込み記事は、図に示すように、階層構造となっている。先に登録された記事に対して、後に反応して書き込んだ記事がその下位層に登録される。例えば、上位の記事に対する回答、意見、感想などの書込みが下位に表示される。例えば、記事#02は、記事#01に対する書込みである。
0026
図3は、記事データ記憶部の例を示す図である。記事IDに対応付けて、親記事ID、階層、書込日時、書込者コード、記事データ(記事内容)を対応付けて記憶している。記事IDは、記事の識別情報であり、親記事IDは、上位記事のID、つまり反応元の記事IDである。階層は、当該記事が属する階層である。書込者コードは、ユーザ端末102より記事を書き込む者の識別コードである。記事データは、書き込みの内容である。
0027
図4は、記事管理サーバの構成を示す図である。電子商取引サーバ101は、評価テーブル401、優劣判定部402、優劣テーブル403、記事データ記憶部404、表示要否判定部405、表示要否テーブル406、選別記事画面生成部407、及び選別記事画面送信部408を有している。
0028
評価テーブル401は、各記事に対する評価を管理している。図5は、評価テーブルの例を示す図である。記事毎に、記事IDに対応付けて評価値を記憶している。例えば、閲覧者による「役に立った」との評価や、管理者の評価などにより予め設定される。
0029
優劣判定部402は、評価値に基づいて記事としての優劣を判定する。優位と判定された場合には、選別結果として積極的に表示する。劣位と判定された場合には、記事として積極的に表示する意義はない。つまり、優位記事は表示が必須の記事(必ず表示する記事)であり、劣位記事は表示が任意の記事(必ずしも表示しない記事)である。
0030
優劣テーブル403には、各記事の優劣を設定する。図6は、優劣テーブルの例を示す図である。記事毎に、記事IDに対応付けて優劣(優位/劣位の別)を記憶している。
0031
優劣に従って選別した記事のツリー構造の例を示す。図7は、選別した記事のツリー構造を示す図である。優位と判定された記事は、#05と#06だけであるが、上位との関係を示すためには、#01、#02、#04の記事が必要となる。#05の記事に至る展開を理解するために、#01、#02の記事を表示し、同様に#06の記事に至る展開を知るために、#04の記事も表示する。
0032
その為、表示要否判定部405は、優位記事の上方の記事を、劣位であっても表示すべきもの(表示要)であると判定する。それ以外の劣位記事を、表示しないもの(非表示)とする。
0033
表示要否テーブル406には、各記事の表示要否を設定する。図8は、表示要否テーブルの例を示す図である。記事毎に、記事IDに対応付けて表示要否(表示要/非表示の別)を記憶している。
0034
選別記事画面生成部407は、表示要否に従って、記事データ記憶部404に記憶している書込み記事を階層状に表示する選別記事画面を生成する。選別記事画面送信部408は、生成された選別記事画面を送信する。送信は、出力形態の例である。印刷、記録、又は画面出力などの他の出力形態でも有効である。選別記事画面生成部407は、選別記事画面出力部の例である。
0035
記事管理サーバは、この他に記事書込み部(図示せず)を有している。記事書込み部は、ユーザ端末102から親記事IDを指定した記事データ(記事内容)を受信し、ログインしているユーザのコードを書込者コードとし、現在日時を書込日時として、新たな記事IDに対応付けて、親記事ID、階層、書込日時、書込者コード、記事データを記事データ記憶部404に書き込むように構成されている。階層は、親記事の階層に1を加えることにより定める。
0036
続いて、電子商取引サーバ101による選別記事画面の配信処理について詳述する。図9は、選別記事画面配信処理フローを示す図である。例えば、ユーザ端末102から選別記事画面の要求があると、優劣判定部402による優劣判定処理(S901)、表示要否判定部405による表示要否判定処理(S902)、選別記事画面生成部407による選別記事画面生成処理(S903)の順に処理し、最後に選別記事画面送信部408による選別記事画面送信処理(S904)で、生成した選別記事画面をユーザ端末102に返信する。以下各処理について、順次説明する。
0037
図10は、優劣判定処理(S901)のフローを示す図である。まず、優位判定基準を特定する(S1001)。優位判定基準は、優位と判定されるための評価値の条件である。予め管理者が設定する例や、ユーザ端末102から閲覧者が指示する例などが考えられる。この例では、「評価値3以上」が優位判定基準であると想定する。記事毎に以下の処理を繰り返す(S1002)。評価テーブル401から当該記事の評価値を読み取り(S1003)、その評価値が優位判定基準を満たすか判定する(S1004)。満たす場合には優位と判定して、記事IDに対応つけて優劣テーブル403に記憶する(S1005)。満たさない場合には劣位と判定して、同様に記事IDに対応つけて優劣テーブル403に記憶する(S1006)。これをすべての記事について処理して終了する(S1007)。
0038
図11は、表示要否判定処理(S902)のフローを示す図である。この処理は、表示要否テーブル406の表示要否の初期値が、非表示であることを前提としている。その上で、優劣テーブル403における優劣の項目が優位となっている記事毎に以下の処理を繰り返す(S1101)。まず、当該優位記事を表示要として、記事IDに対応つけて表示要否テーブル406に記憶する(S1102)。そして、更に上位の記事があるかを判定する(S1103)。具体的には、親記事のIDがルート以外の場合、あるいは階層が第2層以上の場合に、上位の記事があると判定する。上位の記事がある場合には、その上位記事を表示要として、記事IDに対応つけて表示要否テーブル406に記憶する(S1104)。さらの当該上位記事に対する上位記事があるか判定する処理(S1103)へ移る。順次、第1層の記事に至るまでこの処理を繰り返す。すべての優位記事について同様に繰り返す(S1105)。
0039
図12は、選別記事画面生成処理(S903)のフローを示す図である。まず、記事データ記憶部404で階層が第1層の記事毎に以下の処理を繰り返す(S1201)。当該記事の表示要否を表示要否テーブル406から読み取り、非表示の場合には(S1202)、そのままこの記事に対する処理を終える。他方、表示要の場合には(S1202)、当該記事を選別記事画面に配置する(S1203)。選別記事画面の記事表示欄には、書込者コード、書込日時、記事データを設定する。その際、記事の階層を把握できるように表示あるいは配置する。そして、下位記事があるか判定する(S1204)。この場合、第2層の記事が下位記事に相当する。記事データ記憶部404に、当該第1層記事のIDを親記事IDとする記事があれば、それらを第2層の記事として、第2層記事表示処理(S1205)を行う。そして、すべての第1層記事について処理して終了する(S1206)。
0040
図13は、第2層記事表示処理(S1205)のフローを示す図である。前述のS1204で判定した第2層の記事毎に以下の処理を繰り返す(S1301)。当該記事の表示要否を表示要否テーブル406から読み取り、非表示の場合には(S1302)、この処理を配置しない。表示要の場合には(S1302)、当該記事を選別記事画面に配置する(S1303)。その際第2層であることが分かるように表示あるいは配置する。更に当該第2層の記事に下位記事があるか判定する(S1304)。この場合、第3層の記事が下位記事に相当する。記事データ記憶部404に、当該第2層記事のIDを親記事IDとする記事があれば、それらを第3層の記事として、第3層記事表示処理(S1305)を行う。すべての第2層記事について処理した時点で終了する(S1306)。
0041
第3層記事以降についても同様に入れ子の処理を行なう。これにより、ツリー構造に従って記事の表示がなされる。
0042
図14は、選別記事画面の例を示す図である。記事データの記事内容の先頭には、階層に応じた符号を付す。例えば第1層の場合は、符号無、第2層の場合は、「>」を付し、第3層の場合は、「>>」を付す。符号によらず、階層毎に一段ずつ右にずらすなどの記事の配置方法により、階層を区別することも有効である。
0043
この例では、優位記事である「ヨーグルト嫌いも返上です!」が、上位の劣位記事「○○ヨーグルト、スッキリ最高!」と「味の方もスッキリ、サッパリです。」に続いて配置されている。これにより、掲示の展開が理解できる。優位記事の「2週間目から、ちょー快調♪」についても、「お腹の調子もスッキリです。」の劣位記事からの流れであることが分かる。他方、「確かに甘さ控えめですね。」と「うらやましい〜。」の劣位記事は、展開上も不要なので削除されている。
0045
以上、ユーザ端末102から直接記事を書き込む例を前提に説明したが、ブログのトラックバックによる記事を表示する場合にも有効である。
0046
記事管理サーバは、コンピュータであり、各要素はプログラムにより処理を実行することができる。また、プログラムを記憶媒体に記憶させ、記憶媒体からコンピュータに読み取られるようにすることができる。
0047
101電子商取引サーバ(記事管理サーバ)
102ユーザ端末
103店舗端末
401評価テーブル
402優劣判定部
403優劣テーブル
404記事データ記憶部
405 表示要否判定部
406表示要否テーブル
407選別記事画面生成部
408 選別記事画面送信部