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技術 テープ切断装置、該装置を用いるテープ切断方法、前記装置を具えたテープ貼り付け装置、および前記テープ貼り付け装置を用いるテープ貼り付け方法

出願人 キヤノン株式会社
発明者 米田勇
出願日 2010年4月27日 (10年7ヶ月経過) 出願番号 2010-102588
公開日 2011年11月17日 (9年1ヶ月経過) 公開番号 2011-230230
状態 未査定
技術分野 非金属の切断装置1 粘着テープ繰り出し装置
主要キーワード 切断ポイント 化炭素樹脂 テープ供給ユニット 当接ポイント 非対象物 テープ付着 吸着構造 巻き取りユニット
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2011年11月17日)のものです。
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図面 (8)

課題

粘着層が設けられた面を有するテープ切断における切断刃へのテープ付着防止。

解決手段

粘着層が設けられた面を有するテープを切断するテープ切断装置であって、互いに向けて相対移動することでテープを切断するべく協働するよう設けられた第1刃および第2刃を具え、第1刃は、前記テープに対して前記面の側に位置するように設置されると共に、第1刃の刃の先端に連続し且つ前記面に対向する端面に、刃の先端よりも前記面の方向に対して突出する凸部を有し、第2刃は、前記テープに対して前記面とは反対側の面の側に位置するように設置されるテープ切断装置。

概要

背景

粘着層が設けられた面を有するテープには多くの種類が存在し、それらは様々な分野において用いられている。例えばインクジェット記録分野においては、インク吐出するための吐出口が配列された面(以下、吐出面という)を有するヘッド部と、これに供給されるインクを貯留したインクタンク部とが一体化されたカートリッジタイプインクジェット記録ヘッドがある。

図5は、かかるカートリッジタイプのインクジェット記録ヘッドの一例を示す図である。このような構成の記録ヘッドでは、一般的に、流通過程における吐出口からのインクの漏出を防止し、また、吐出面13を保護する目的等の為に、出荷時には吐出面13に対して保護テープ14が貼り付けられている。その保護テープ14としては、吐出面13に接合する一方の面に粘着層を有し、他方の面が非粘着性基材であるものが用いられている。

この保護テープ14は、吐出口が配列された範囲全体が適切に覆われるよう、高い貼り付け精度(例えば、所定の貼り付け基準位置に対して±150μm以内程度にすること)が強く求められている。保護テープ14の貼り付け位置がずれて吐出口が露出した状態となっていると、流通過程において、吐出口からのインク漏出、あるいはインク溶剤蒸発等による吐出口の目詰まりが生じ、使用に際して記録不良などの問題を生じさせる恐れがあるからである。

図6は、従来のテープ切断装置の構成を示す模式的側面図である。ここで、11は、粘着層を覆うセパレータ18を貼り付けた状態でロール状に巻かれた保護テープ14を巻き出す保護テープ送りユニットである。6は切断に先立ってセパレータ18を粘着層から剥離する剥離ユニット、12は剥離されたセパレータ18を巻き取るセパレータ巻き取りユニットである。保護テープ送りユニット11から巻き出され、剥離ユニット6によりセパレータ18が剥離された保護テープ14は、テープ搬送ユニット5によって切断位置へと搬送される。切断位置には、保護テープ14の搬送路の両側に一対の刃、すなわち第1刃1および第2刃3が配置され、保護テープ14の両側から互いに向かって相対移動することで、協働して保護テープ14を切断する。

4は、切断された保護テープ14の粘着層を貼り付け対象物目的箇所に精度高く貼り付けるために、保護テープ14の非粘着性の基材面を支持し、位置決めするテープ貼り付けユニットである。テープ貼り付けユニット4は、位置決めを容易にするために、吸着構造を有することができる。また、使用に際して貼り付け対象物から保護テープ14を剥離する動作を容易とするために、保護テープ14にはTAGテープ17が貼り付けられることがある。そのために、TAGテープ17を供給するためのTAGテープ供給ユニット8や、TAGテープ貼り付けユニット7が付加的に配置されている。

しかしながら、かかる構成においては、保護テープ14を切断する工程において、切断時に第1刃1の刃先に保護テープ14の粘着層の粘着材が付着し、切断後に第1刃1を上昇させる際に保護テープ14がその刃先と共に引き上げられることがあった。その結果、テープ貼り付けユニット4より保護テープ14が引き剥がされ、精度高く位置決めされているべき保護テープ14の位置をずらし、ひいては貼り付け対象物の目的箇所への貼り付け精度を低下させてしまう可能性があった。

この問題に対しては、粘着材が切断刃に付着しないように工夫された構成が特許文献1において提案されている。この切断刃は、刃裏に凹部が設けられ、切断時に刃裏に付着した粘着材を、可動刃摺動によりこの凹部に逃がすことにより、刃裏(刃先)への粘着材付着を防止している。このような構造の刃を図6の切断装置へ適用することで、刃先への粘着材付着を防止できる。

しかし、切断刃自身の切れ味が鈍くなり、保護テープ14が断裂された状態に切断されると、図7(図6中A部の拡大図)に示すように、保護テープ14の基材を含めた切断部自身が刃先に引っ掛かりやすくなる。その結果、上述と同様に、テープ貼り付けユニット4からの保護テープ14の引き剥がしが生じ、貼り付け対象物の目的箇所への貼り付け精度を低下させることがある。このような現象に対しては、特許文献1に記載の構造の刃を適用しても対応することができず、切断刃の交換によって対処するしかなかった。

概要

粘着層が設けられた面を有するテープ切断における切断刃へのテープ付着防止。粘着層が設けられた面を有するテープを切断するテープ切断装置であって、互いに向けて相対移動することでテープを切断するべく協働するよう設けられた第1刃および第2刃を具え、第1刃は、前記テープに対して前記面の側に位置するように設置されると共に、第1刃の刃の先端に連続し且つ前記面に対向する端面に、刃の先端よりも前記面の方向に対して突出する凸部を有し、第2刃は、前記テープに対して前記面とは反対側の面の側に位置するように設置されるテープ切断装置。

目的

本発明は、粘着層の粘着材による切断刃へのテープ付着を防止すると共に、切断刃の切れ味が鈍くなった際の切断刃へのテープの引っ掛かりを防止し、これらに起因した貼り付け精度の低下を防止できるようにすることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

粘着層が設けられた面を有するテープを切断するテープ切断装置であって、互いに向けて相対移動することで前記テープを切断するべく協働するよう設けられた第1刃および第2刃を具え、前記第1刃は、前記テープに対して前記面の側に位置するように設けられると共に、前記第1刃の刃の先端に連続し且つ前記面に対向する端面に、前記面の方向に対して前記刃の先端よりも突出する凸部を有し、前記第2刃は、前記テープに対して前記面とは反対側の面の側に位置するように設けられることを特徴とするテープ切断装置。

請求項2

テープ切断時に前記テープを保持するための保持部材をさらに具えたことを特徴とする請求項1に記載のテープ切断装置。

請求項3

前記保持部材が、吸着構造を有することを特徴とする請求項2に記載のテープ切断装置。

請求項4

前記凸部に、前記粘着層の付着を防止するための表面処理が施されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のテープ切断装置。

請求項5

前記凸部に、前記粘着層が付着しにくい材質が使用されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のテープ切断装置。

請求項6

請求項1から5のいずれか一項に記載のテープ切断装置を用いて、粘着層が設けられた面を有するテープを切断する方法であって、前記面が前記第1刃に対向するよう前記テープを搬送する工程と、前記第1刃を前記面に向かう方向に移動させ、前記凸部を前記粘着層に押し当てることで前記テープを撓ませる工程と、前記第2刃を前記第1刃に向けて移動させることで前記テープを切断する工程と、を含むことを特徴とするテープ切断方法

請求項7

粘着層が設けられた面を有するテープを対象物に貼り付けるためのテープ貼り付け装置であって、請求項1から5のいずれか一項に記載のテープ切断装置と、前記テープ切断装置に向かって前記テープを搬送するテープ搬送ユニットと、前記テープ切断装置で切断された前記テープを前記対象物の目的箇所に貼り付けるテープ貼り付けユニットと、を具えたことを特徴とするテープ貼り付け装置。

請求項8

前記テープ搬送ユニットおよびテープ貼り付けユニットの少なくとも一方が、テープ切断時に前記テープを保持するための保持部材としての機能を有することを特徴とする請求項7に記載のテープ貼り付け装置。

請求項9

前記対象物が、インクジェット記録ヘッドであり、前記目的箇所が、前記インクジェット記録ヘッドの吐出面であることを特徴とする請求項7または8に記載のテープ貼り付け装置。

請求項10

請求項7から9のいずれか一項に記載のテープ貼り付け装置を用いて、粘着層が設けられた面を有するテープを対象物に貼り付ける方法であって、前記テープ搬送ユニットにより、前記テープ切断装置に向かって、前記面が前記第1刃に対向するよう前記テープを搬送する工程と、前記第1刃を前記面に向かう方向に移動させ、前記凸部を前記面に押し当てることで前記テープを撓ませ、次いで前記第2刃を前記第1刃に向けて移動させることで前記テープを切断する工程と、切断された前記テープを前記テープ貼り付けユニットにより前記対象物の目的箇所に貼付する工程と、を含むことを特徴とするテープ貼り付け方法

技術分野

0001

本発明は、粘着層が設けられた面を有するテープを切断するためのテープ切断装置、該装置を用いるテープ切断方法、前記装置を具えたテープ貼り付け装置、および前記テープ貼り付け装置を用いるテープ貼り付け方法に関するものである。

背景技術

0002

粘着層が設けられた面を有するテープには多くの種類が存在し、それらは様々な分野において用いられている。例えばインクジェット記録分野においては、インク吐出するための吐出口が配列された面(以下、吐出面という)を有するヘッド部と、これに供給されるインクを貯留したインクタンク部とが一体化されたカートリッジタイプインクジェット記録ヘッドがある。

0003

図5は、かかるカートリッジタイプのインクジェット記録ヘッドの一例を示す図である。このような構成の記録ヘッドでは、一般的に、流通過程における吐出口からのインクの漏出を防止し、また、吐出面13を保護する目的等の為に、出荷時には吐出面13に対して保護テープ14が貼り付けられている。その保護テープ14としては、吐出面13に接合する一方の面に粘着層を有し、他方の面が非粘着性基材であるものが用いられている。

0004

この保護テープ14は、吐出口が配列された範囲全体が適切に覆われるよう、高い貼り付け精度(例えば、所定の貼り付け基準位置に対して±150μm以内程度にすること)が強く求められている。保護テープ14の貼り付け位置がずれて吐出口が露出した状態となっていると、流通過程において、吐出口からのインク漏出、あるいはインク溶剤蒸発等による吐出口の目詰まりが生じ、使用に際して記録不良などの問題を生じさせる恐れがあるからである。

0005

図6は、従来のテープ切断装置の構成を示す模式的側面図である。ここで、11は、粘着層を覆うセパレータ18を貼り付けた状態でロール状に巻かれた保護テープ14を巻き出す保護テープ送りユニットである。6は切断に先立ってセパレータ18を粘着層から剥離する剥離ユニット、12は剥離されたセパレータ18を巻き取るセパレータ巻き取りユニットである。保護テープ送りユニット11から巻き出され、剥離ユニット6によりセパレータ18が剥離された保護テープ14は、テープ搬送ユニット5によって切断位置へと搬送される。切断位置には、保護テープ14の搬送路の両側に一対の刃、すなわち第1刃1および第2刃3が配置され、保護テープ14の両側から互いに向かって相対移動することで、協働して保護テープ14を切断する。

0006

4は、切断された保護テープ14の粘着層を貼り付け対象物目的箇所に精度高く貼り付けるために、保護テープ14の非粘着性の基材面を支持し、位置決めするテープ貼り付けユニットである。テープ貼り付けユニット4は、位置決めを容易にするために、吸着構造を有することができる。また、使用に際して貼り付け対象物から保護テープ14を剥離する動作を容易とするために、保護テープ14にはTAGテープ17が貼り付けられることがある。そのために、TAGテープ17を供給するためのTAGテープ供給ユニット8や、TAGテープ貼り付けユニット7が付加的に配置されている。

0007

しかしながら、かかる構成においては、保護テープ14を切断する工程において、切断時に第1刃1の刃先に保護テープ14の粘着層の粘着材が付着し、切断後に第1刃1を上昇させる際に保護テープ14がその刃先と共に引き上げられることがあった。その結果、テープ貼り付けユニット4より保護テープ14が引き剥がされ、精度高く位置決めされているべき保護テープ14の位置をずらし、ひいては貼り付け対象物の目的箇所への貼り付け精度を低下させてしまう可能性があった。

0008

この問題に対しては、粘着材が切断刃に付着しないように工夫された構成が特許文献1において提案されている。この切断刃は、刃裏に凹部が設けられ、切断時に刃裏に付着した粘着材を、可動刃摺動によりこの凹部に逃がすことにより、刃裏(刃先)への粘着材付着を防止している。このような構造の刃を図6切断装置へ適用することで、刃先への粘着材付着を防止できる。

0009

しかし、切断刃自身の切れ味が鈍くなり、保護テープ14が断裂された状態に切断されると、図7図6中A部の拡大図)に示すように、保護テープ14の基材を含めた切断部自身が刃先に引っ掛かりやすくなる。その結果、上述と同様に、テープ貼り付けユニット4からの保護テープ14の引き剥がしが生じ、貼り付け対象物の目的箇所への貼り付け精度を低下させることがある。このような現象に対しては、特許文献1に記載の構造の刃を適用しても対応することができず、切断刃の交換によって対処するしかなかった。

先行技術

0010

特開2006−175535号公報

発明が解決しようとする課題

0011

本発明は、粘着層の粘着材による切断刃へのテープ付着を防止すると共に、切断刃の切れ味が鈍くなった際の切断刃へのテープの引っ掛かりを防止し、これらに起因した貼り付け精度の低下を防止できるようにすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

粘着層が設けられた面を有するテープを切断するテープ切断装置であって、
互いに向けて相対移動することで前記テープを切断するべく協働するよう設けられた第1刃および第2刃を具え、
前記第1刃は、前記テープに対して前記面の側に位置するように設けられると共に、前記第1刃の刃の先端に連続し且つ前記面に対向する端面に、前記面の方向に対して前記刃の先端よりも突出する凸部を有し、
前記第2刃は、前記テープに対して前記面とは反対側の面の側に位置するように設けられることを特徴とするテープ切断装置。

発明の効果

0013

本発明によれば、第1刃に設けた凸部(突起)により、テープ粘着層の粘着材による刃先へのテープ付着を、テープ自身の反力で引き離す事ができる。また、切断刃の切れ味が落ち、テープの切断が断裂状態になった時に起きる、第1刃にテープが引っ掛かるという現象に対しても、防止効果がある。これにより、従来のテープ切断装置と比べて、切断されたテープの位置ずれが防止されると共に、切断刃の交換頻度が格段に低減される。

0014

また、本発明のテープ切断装置をテープ貼り付け装置に適用することにより、貼り付け対象物の目的箇所に対するテープの位置ずれが防止でき、精度良くテープを貼り付けることができる。

図面の簡単な説明

0015

本発明のテープ切断装置の構成および動作を説明する模式的側面図である。
一般的な保護テープの層構成を示す図である。
本発明のテープ切断装置の第1刃の効果を説明する図である。
本発明のテープ貼り付け装置の構成および動作を説明する模式的側面図である。
一般的なインクタンク一体型インクジェット記録ヘッドの一例を示す図である。
従来のテープ切断装置の構成を示す模式的側面図である。
従来のテープ切断装置の第1刃への保護テープ付着を説明する図である。

実施例

0016

以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではない。これらをさらに組み合わせることや、この特許請求の範囲に記載された本発明の概念包含されるあらゆる変更や修正が可能であり、従って本発明の精神に帰属する他の技術にも当然応用することができる。

0017

(第1の実施形態)
図1(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態におけるテープ切断装置の構成および動作を説明するための模式的側面図である。このテープ切断装置は、粘着層を一面に有するテープ、例えば、インクタンク一体型インクジェット記録ヘッドの吐出口からのインク漏出防止や、吐出面を保護するために用いられる保護テープ14を切断するのに適している。なお、図1において、図6と同様に構成できる各部については対応箇所に同一の符号を付してある。

0018

図2は、保護テープ14の層構成の一例を示す。保護テープ14は、基材15および粘着層16を含み、一般に、対象物貼付される前に非対象物へ付着するのを防止するために、粘着層16上にセパレータ18を有する。本発明のテープ切断装置における切断は、セパレータ18を剥離した状態の保護テープ14に対して行われる。本実施形態の保護テープ14は、1つの例として、約27μm厚のPETからなる基材15、および約30μm厚のアクリル系粘着材からなる粘着層を有している。また、セパレータ18の材質はPETであり、粘着層16との境界面側にシリコーン系剥離材が塗布されているものである。

0019

再度図1(a)〜(c)を参照するに、本実施形態のテープ切断装置は、切断刃として第1刃1および第2刃3を含み、第1刃1は、刃の先端に連続し且つ切断されるべき保護テープ14に対向する端面(「しのぎ面」100)に、凸部(突起)2を有する。第1刃1および第2刃3は、第1刃1および第2刃3が不図示の駆動手段により互いに向かって相対移動する、すなわち保護テープ14に対して移動することで、保護テープ14を切断するべく協働する。第1刃1は、切断されるべき保護テープ14の粘着層16が設けられた面の側に位置するように設けられ、第2刃3は、保護テープ14の粘着層16とは反対側の面、すなわち基材15の面の側に位置するように設けられる。

0020

図1(a)では、保護テープ14の切断動作において、まず、第1刃1を下降させてその凸部2を保護テープ14の粘着層16が設けられた面に対して押し当て、保護テープ14を第2刃3の方向へ撓ませる。次に、図1(b)に示すように、第2刃3が保護テープ14の基材15の面の側から第1刃1に向けて移動することで、保護テープ14が切断される。図1(c)は、第2刃3が原点位置に戻った状態を示す。凸部2によって撓ませられた状態の保護テープ14は、このとき、凸部2のテープ当接ポイント図3において後述する)を支点として、自身の反力で第1刃1より離れようとする。以上に説明したように、本発明のテープ切断装置の機構においては、第1刃1の刃先に設けた凸部2の効果により、テープ切断時に第1刃1の刃先に付着または引っ掛かるテープをテープ自身の反力により引き離すことができる。

0021

図3を参照して、本実施形態の第1刃1の凸部2について詳細に説明する。第1刃1の切断ポイント9において、テープが切断される。凸部2は、上述のように、保護テープ14を切断する前に保護テープ14の粘着層16が設けられた面に押し当ててこれを撓ませるためのものである。従って、切断刃である第1刃1の切断動作時の移動方向すなわち本例では下降方向における位置関係において、凸部2のテープ当接ポイント10は、刃の先端すなわち切断ポイント9よりも、保護テープ14側に突出している。また、凸部2は、上述のように、保護テープ14を切断した後に、それを支点として、第1刃1の刃先に付着または引っ掛かるテープを引き離す機能も果たす。従って、保護テープ14の切断面に交差する方向すなわちテープ搬送方向における位置関係において、凸部2のテープ当接ポイント10は、切断ポイント9を基準として第2刃とは逆の側に位置するよう設けられる。第1刃1および第2刃3のテープ搬送方向における位置関係については、本発明のテープ切断装置においては、第1刃1を第2刃3に対して上流側に位置するように設けてもよく、下流側に位置するように設けてもよい。ただし、第1刃1を第2刃3に対して下流側に位置するように設ける方が、切断されたテープの位置ずれ防止効果によって、切断されたテープを使用する後段の工程における作業性を向上させる点で、好ましい。なお、上述の例は、第1刃1および第2刃3を垂直方向に、ならびに保護テープ14の搬送方向を水平方向に設定した例であるが、これらの設定方向は、本発明の効果を発揮できるものであれば、これらに限定されるものではないことは理解されよう。

0022

凸部2は、第1刃1の本体と同一部材より削り出し加工を行うことで形成することができる。凸部2は、上述のように、刃先から保護テープ14を引き離すためのものであるので、凸部2自体に保護テープ14が付着することは望ましくない。従って、凸部2の表面には、粘着層16の粘着材の付着を防止する為に一般的な表面処理加工、例えばフッ素加工を施すことができる。また、凸部2の材質に、粘着層16の粘着材が付着しにくいものを使用することができる。例えば、凸部2は、第1刃1と異なる部材で製作したものを第1刃1のしのぎ面100に接着剤で固定することにより形成することができる。異なる部材として、例えば、フッ化炭素樹脂デュポン社「テフロン登録商標)」等)を用いることができる。

0023

本実施形態においては、テープ当接ポイント10が、切断ポイント9よりも、切断時の移動方向において0.15mmだけテープに近接し、テープ搬送方向下流側に0.3mmだけ切断ポイント9よりも離れて配置されるように、第1刃の凸部2を設定した。また、本実施形態においては、凸部2は、第1刃1から削り出すことにより形成した。さらに、凸部2の形状としては、第1刃1の刃先の幅方向図1に直交する方向)全体にわたり断面矩形状の土手状をなしているものとした。しかし、凸部2自体の位置・形状・大きさについては、上述の本発明の効果を得ることができるものであれば、特に限定されるものではないことは理解されよう。例えば、第1刃1の刃先の幅方向に複数の凸部が適切な間隔を置いて複数配置されるものでもよい。

0024

以上のように、本実施形態のテープ切断装置によれば、第1刃1のしのぎ面100に設けた凸部2の効果により、テープ切断時に第1刃1の刃先に付着または引っ掛かるテープを、テープ自身の反力により引き離すことができるようになる。この結果、テープ切断装置の第1刃の刃先にテープの粘着層の粘着材が付着しにくくなる。また、テープ切断装置により切断されたテープの位置ずれが防止され、テープ切断工程後の、切断されたテープを使用する工程における作業性が向上する。さらに、従来第1刃1の刃先にテープが付着または引っ掛かった場合はテープ切断装置を止めて刃先から付着物を取り除く必要があり、その頻度が高くなると操業性の観点から刃自体を交換する必要があったが、本発明によるとそれらの事態が生ずる頻度が低減される。

0025

(第2の実施形態)
図4(a)〜(d)は、本発明の第2の実施形態として、上記第1の実施形態のテープ切断装置を備えたテープ貼り付け装置の構成および動作を説明するための模式的側面図である。本実施形態においては、切断されるべきテープとして、第1の実施形態における保護テープ14と同様のテープを用いる。また、本例において、テープ貼り付けの対象物は、カートリッジタイプのインクタンク一体型インクジェット記録ヘッドであり、目的箇所は、吐出面である。吐出面に配列される吐出口のすべてが覆われるように、保護テープ14が貼り付けられる。なお、この図においても、図1と同様に構成できる各部については対応箇所に同一の符号を付してある。

0026

本実施形態のテープ貼り付け装置は、凸部2を有する第1刃1および第2刃3を含む第1の実施形態に係るテープ切断装置のほか、図6と同様の構成要素を具えている。すなわち、保護テープ送りユニット11と、セパレータ18の剥離ユニット6と、剥離されたセパレータ18を巻き取る巻き取りユニット12と、切断位置に保護テープ14を搬送するテープ搬送ユニット5と、を有している。また、切断された保護テープ14の基材面を支持することによって、貼り付け対象物の目的箇所に対して適切な位置決めを行うと共に、対象物への粘着層16の押圧を円滑に行うための、テープ貼り付けユニット4を有している。なお、テープ搬送ユニット5およびテープ貼り付けユニット4に対しては、確実で精度高く保護テープ14を搬送および搬送停止する状態を得、あるいは切断後の保護テープ14の確実な支持を行うために、例えば真空静電気力を利用した吸着構造を適用できる。また、テープ搬送ユニット5およびテープ貼り付けユニット4を、テープ切断時にテープを保持するための保持部材としても用いることができる。

0027

さらに第2実施形態の装置では、使用に際して貼り付け対象物であるインクタンク一体型インクジェット記録ヘッドの吐出面から保護テープ14を剥離する動作を容易とするために、保護テープ14にTAGテープ17を貼り付けるための構成を有している。すなわち、TAGテープ17を供給するためのTAGテープ供給ユニット8およびTAGテープ貼り付けユニット7が配置されている。TAGテープ供給ユニット8およびTAGテープ貼り付けユニット7は、保護テープ14の先端を両側から挟みこむことでTAGテープ17の貼り付けを行う。TAGテープ供給ユニット8およびTAGテープ貼り付けユニット7は、この貼り付け位置と、これから待避した位置との間で、不図示の駆動機構により移動可能となっている。また、TAGテープ貼り付けユニット7はテープ貼り付けユニット4と共に、対象物に保護テープを貼り付けるための位置に、不図示の駆動機構により移動可能となっている。

0028

図4(a)は、切断されるべき保護テープ14がセットされた、テープ貼り付け装置の原点状態を示す。切断刃である第1刃1および第2刃3、テープ貼り付けユニット4、ならびにTAGテープ供給ユニット8およびTAGテープ貼り付けユニット7は、それぞれ待避位置にある。保護テープ14は、保護テープ送りユニット11から送り出され、剥離ユニット6によりセパレータ18がセパレータ巻き取りユニット12により巻き取られる。セパレータ18を剥離した状態の保護テープ14、すなわち粘着層16が設けられた基材は、テープ搬送ユニット5によって支持される。

0029

図4(b)では、保護テープ14は、切断を希望する所定の長さだけテープ搬送ユニット5によって搬送され、切断刃よりも搬送方向下流側において、テープ貼り付けユニット4によって支持される。これにより、保護テープ14は切断位置に設定される。TAGテープ供給ユニット8およびTAGテープ貼り付けユニット7が駆動され、TAGテープ供給ユニット8によって供給されるTAGテープ17が保護テープ14の粘着層に接するように、保護テープ14の先端を両面から挟み込む。これにより、TAGテープ17は保護テープ14の先端に貼り付けられる。また、図1について説明したように、第1刃1の凸部2を保護テープ14に押し当てることにより、保護テープ14を第2刃3の方向へ撓ませる。

0030

図4(c)では、図1について説明した機構により、保護テープ14が切断される。すなわち、第2刃3が保護テープ14の基材15の面の側から第1刃1に向けて移動して、保護テープ14が切断される。凸部2によって撓ませられた状態の保護テープ14は、このとき、凸部2のテープ当接ポイントを支点として、自身の反力で第1刃1より離れようとする。本発明の機構においては、第1刃1の刃先に設けた凸部2の効果により、テープ切断時に第1刃1の刃先に付着または引っ掛かるテープをテープ自身の反力により引き離すことができる。一方、TAGテープ供給ユニット8は待避位置に戻る。テープ貼り付けユニット4は、TAGテープ貼り付けユニット7と共に、TAGテープ17が貼り付けられた保護テープ14を支持する。

0031

図4(d)では、第2刃3は待避位置に戻る。テープ貼り付けユニット4は、TAGテープ貼り付けユニット7と共に所定位置に移動し、TAGテープ17が貼り付けられた保護テープ14の粘着層を目的箇所に対して押圧することで、貼り付け対象物の目的箇所に保護テープ14を貼り付ける。

0032

本実施形態のテープ貼り付け装置を用いることにより、従来のテープ切断装置を用いた場合と比べて、貼り付け対象物へのテープ貼り付け精度が向上し、テープ切断装置の切断刃の交換頻度が格段に向上した。

0033

また、本例においては、貼り付け対象物をカートリッジタイプのインクタンク一体型インクジェット記録ヘッドとし、目的箇所を吐出面とした。しかし、記録ヘッドの吐出面を保護するという観点からは、対象とされるインクジェット記録ヘッドはインクタンク一体型のものに必ずしも限られない。また、インクジェット分野以外の分野においても、流通過程において保護されるべき箇所を有する製品に対して本発明を用いることにより、貼り付け対象物の目的箇所への良好な貼り付け精度を得ることができる。

0034

1 第1刃
2 凸部
3 第2刃
4テープ貼り付けユニット
5テープ搬送ユニット
10 テープ当接ポイント
100 しのぎ面

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