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技術 歩行車

出願人 有限会社大塚製作所
発明者 大塚正和大塚正晃
出願日 2010年4月6日 (10年8ヶ月経過) 出願番号 2010-088126
公開日 2011年11月4日 (9年1ヶ月経過) 公開番号 2011-217850
状態 特許登録済
技術分野 リハビリ用具
主要キーワード 昇降ボルト ナット筒 止め棒 補助ナット 操作ボルト ストップバー ナット孔 車輪支持フレーム
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2011年11月4日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (12)

課題

極めてシンプルな構造でキャスター直進固定旋回使用者に合わせて切り替えることを可能にした歩行車を提供する。

解決手段

歩行車1は、台車フレーム2の上方に支柱3を介してハンドルフレーム4が設けられる。台車フレーム2の前後端部にフロントキャスター6およびリアキャスター7が取り付けられる。リアキャスター7に旋回可能に取り付けられる車輪支持フレーム23にはロック孔Hが設けられる。台車フレーム2には待機位置とロック位置との間を上下移動可能な操作ボルト31(ロック部材)が設けられる。リアキャスター7を直進方向に向けた状態で操作ボルト31をロック位置まで下降させると、ロック孔Hに操作ボルト31の先端が嵌合する。操作ボルト31を待機位置に上昇させると、操作ボルト31の先端がロック孔Hから離脱する。

概要

背景

歩行訓練歩行自立などのための補助具として歩行車が使用されている。歩行車は、例えば台車フレーム支柱を介してハンドルフレームが水平に設けられる。使用者は、これらのフレームに囲まれたスペースに入ってハンドルフレームで体重を支えながら歩行運動起立運動を行う。

従来、このような歩行車の台車フレームには、その前後端部にキャスターが取り付けられる。前側のフロントキャスターは、360゜旋回可能な車輪をもつ旋回キャスターになっており、後側のリアキャスターは、直進方向に車輪が固定された固定キャスターになっているのが一般的である。
歩行車の使用時、フロントキャスターの旋回によって使用者の意図する方向に歩行車を自在に進めることができる。
なお、従来の歩行車に関する先行技術としては、特許文献1,2等が公知である。歩行車によってはキャスターに停止機構を採用したものもある(特許文献2参照)。

概要

極めてシンプルな構造でキャスターの直進固定と旋回を使用者に合わせて切り替えることを可能にした歩行車を提供する。歩行車1は、台車フレーム2の上方に支柱3を介してハンドルフレーム4が設けられる。台車フレーム2の前後端部にフロントキャスター6およびリアキャスター7が取り付けられる。リアキャスター7に旋回可能に取り付けられる車輪支持フレーム23にはロック孔Hが設けられる。台車フレーム2には待機位置とロック位置との間を上下移動可能な操作ボルト31(ロック部材)が設けられる。リアキャスター7を直進方向に向けた状態で操作ボルト31をロック位置まで下降させると、ロック孔Hに操作ボルト31の先端が嵌合する。操作ボルト31を待機位置に上昇させると、操作ボルト31の先端がロック孔Hから離脱する。

目的

本発明の目的は、キャスターの直進固定と旋回を使用者に合わせて切り替えることを可能にした歩行車を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

台車フレームの上方に支柱を介してハンドルフレームを設けるとともに、この台車フレームの前後端部に使用者歩行補助するキャスターを取り付けるようにした歩行車であって、前記台車フレームに固定される前記キャスターの取付ベースと、前記取付ベースに旋回可能に取り付けられる前記キャスターの車輪支持フレームと、前記車輪支持フレームの上端部に設けられるロック孔と、前記台車フレームに設けられ、前記台車フレームの下方に向けて待機位置とロック位置との間を上下移動可能なロック部材とを備え、前記キャスターを直進方向に向けた状態で、前記ロック部材を待機位置からロック位置に下降させると、前記ロック孔に前記ロック部材の先端が嵌合し、前記ロック部材をロック位置から待機位置に上昇させると、前記ロック部材の先端が前記ロック孔から離脱するように構成したことを特徴とする歩行車。

請求項2

請求項1記載の歩行車であって、前記台車フレームに設けられるナット筒と、このナット筒の上方からネジ込まれて貫通する前記ロック部材としての操作ボルトとを備えており、前記ナット筒に前記操作ボルトを最下位置までネジ込むと、前記操作ボルトがロック位置となり、前記操作ボルトを上方に弛めると、前記操作ボルトがロック位置から待機位置になる、歩行車。

請求項3

請求項2記載の歩行車であって、前記昇降ボルトの先端部にネジ山のない嵌合軸部を設けるとともに、この嵌合軸部を前記ロック孔に摺接嵌合させる、歩行車。

技術分野

0001

本発明は、歩行車に関するもので、詳しくは、歩行車のキャスターの改良に関するものである。

背景技術

0002

歩行訓練歩行自立などのための補助具として歩行車が使用されている。歩行車は、例えば台車フレーム支柱を介してハンドルフレームが水平に設けられる。使用者は、これらのフレームに囲まれたスペースに入ってハンドルフレームで体重を支えながら歩行運動起立運動を行う。

0003

従来、このような歩行車の台車フレームには、その前後端部にキャスターが取り付けられる。前側のフロントキャスターは、360゜旋回可能な車輪をもつ旋回キャスターになっており、後側のリアキャスターは、直進方向に車輪が固定された固定キャスターになっているのが一般的である。
歩行車の使用時、フロントキャスターの旋回によって使用者の意図する方向に歩行車を自在に進めることができる。
なお、従来の歩行車に関する先行技術としては、特許文献1,2等が公知である。歩行車によってはキャスターに停止機構を採用したものもある(特許文献2参照)。

先行技術

0004

特開2004−222879号公報
実開平5−53634号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、このような従来の歩行車では、フロントキャスターのみが旋回する構成であるため、小回りがききにくく(旋回半径が大きい)、取り回しが悪くなることがある。例えば歩行訓練を継続して運動能力が充分に回復した人では、歩行車で自由な動きが取りづらく、ストレス感じてしまうこともある。

0006

本発明者らは、このような現状に鑑みて歩行車のリアキャスター(固定キャスター)に旋回機能キャスターを付加する点に着眼した。歩行訓練の初期の段階では、従来通りリアキャスターを直進方向に固定し、使用者の回復の具合をみてリアキャスターを旋回可能に切り替える。このように単一のキャスターで直進固定と旋回とを切り替えることができれば、医療介護現場で一台の歩行車を効率よく便利に使用することができる。
但し、キャスター自体の構造が複雑になっては歩行車の大型化や製造コストの増大の問題が生じるため、直進固定と旋回の切替機構を極力シンプルな構造とすることが重要になる。

0007

本発明の目的は、キャスターの直進固定と旋回を使用者に合わせて切り替えることを可能にした歩行車を提供することにある。
また、このようなキャスターの直進固定と旋回の切換機構を極めてシンプルな構造で実現するようにした歩行車を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

[第1発明]
上記課題を解決するための本発明の歩行車は、以下の構成を採用することとした。
すなわち、台車フレームの上方に支柱を介してハンドルフレームを設けるとともに、この台車フレームの前後端部に使用者の歩行を補助するキャスターを取り付けるようにした歩行車であって、
前記台車フレームに固定される前記キャスターの取付ベースと、
前記取付ベースに旋回可能に取り付けられる前記キャスターの車輪支持フレームと、
前記車輪支持フレームの上端部に設けられるロック孔と、
前記台車フレームに設けられ、前記台車フレームの下方に向けて待機位置とロック位置との間を上下移動可能なロック部材とを備え、
前記キャスターを直進方向に向けた状態で、前記ロック部材を待機位置からロック位置に下降させると、前記ロック孔に前記ロック部材の先端が嵌合し、前記ロック部材をロック位置から待機位置に上昇させると、前記ロック部材の先端が前記ロック孔から離脱するように構成した。

0009

このような構成によれば、キャスターを直進方向に向けて操作ボルトを上下に移動させることで、キャスターの旋回をロックし、または解除することができる。これにより、歩行車のキャスターの直進固定と旋回との適宜選択することが可能になる。
例えば歩行訓練の初期の段階では、フロントキャスターとリアキャスターとを全部直進方向に固定し、前進後退のみを行えるようにする。
ある程度使用者の運動能力が回復してきたら、フロントキャスターを旋回可能とし、リアキャスターのみを直進方向に固定して、従来と同様にフロントキャスターのみで方向転換するように設定する。

0010

そして、使用者の運動能力が充分に回復したら、フロントキャスターとリアキャスターを全部旋回可能な状態に切り替えて、歩行車を前後左右に小回りが効くようにする。
このように使用者に合わせてキャスターを段階的に切り替えることで、一台の歩行車を効率よく使用することができる。

0011

なお、第1発明において、キャスターの直進固定と旋回との切換機構は、フロントキャスターとリアキャスターの両方に適用することができるが、リヤキャスターのみに適用してもよい。歩行車の用途・使用者の運動能力等に応じて最適な箇所を選択することができる。

0012

[第2発明]
第2発明による歩行車は、第1発明の構成を備えるものであって、
前記台車フレームに設けられるナット筒と、
このナット筒の上方からネジ込まれて貫通する前記ロック部材としての操作ボルトとを備えており、
前記ナット筒に前記操作ボルトを最下位置までネジ込むと、前記操作ボルトがロック位置となり、前記操作ボルトを上方に弛めると、前記操作ボルトがロック位置から待機位置になるように構成した。

0013

このような構成によれば、ナット筒で操作ボルトを上下移動可能に保持するため、キャスターの直進固定と旋回の切換機構を極めてシンプルな構造で実現することができる。例えば既存の歩行車において、台車フレームにナット筒と操作ボルトを後付けして、キャスターにロック孔を設けるといったことも可能になる。
また、キャスターの直進固定と旋回の切替操作についても、工具等で操作ボルトを回転させるだけで済み、面倒な作業を行う必要がない。

0014

[第3発明]
第3発明による歩行車は、第2発明の構成を備えるものであって、前記昇降ボルトの先端部にネジ山のない嵌合軸部を設けるとともに、この嵌合軸部を前記ロック孔に摺接嵌合させるように構成した。

0015

第2発明において、操作ボルトの先端部にネジ山が形成されていると、ロック孔で操作ボルトのネジ山が潰れる問題が生じる。すなわち、ロック孔の孔面に操作ボルトのネジ山が当たった状態で歩行車を使用し続けると、ネジ山が次第に潰れて操作ボルトがロック孔から抜けなくなってしまう。
操作ボルトの軸径よりも大きなロック孔を採用すれば、上記の問題を解消しうるが、この場合、ロック孔の孔面と操作ボルトとの隙間によりキャスターにガタ付きが生じるおそれがある。

0016

第3発明の構成では、ネジ山(雄ネジ)が存在しない操作ボルトの嵌合軸部をロック孔に嵌合するため、上記のようなネジ山が潰れが起こらず、操作ボルトをロック孔から確実に抜き出すことができる。
また、ロック孔に操作ボルトの嵌合軸部を摺接嵌合させることで、キャスターのガタ付きを効果的に抑えることが可能になる。

0017

[第1〜3発明]
本発明の歩行車は、病院介護施設で使用するのが望ましいが、その使用場所は特に限定されない。室内用または屋外用のいずれの歩行車であってもよい。
四輪タイプの歩行車の他、三輪タイプ、五輪タイプ等の歩行車に本発明を適用することもできる。
歩行車のフレーム形状については特に限定されず、アームレストタイプやハンドグリップタイプの各種フレームをもつ歩行車に本発明を適用することが可能である。
もちろん本発明(第1〜3発明)には本明細書に記載される他の発明を組み合わせることもできる。

図面の簡単な説明

0018

本発明の実施例による歩行車を示す斜視図である。
同歩行車を示す平面図である。
同歩行車を示す正面図である。
同歩行車を示す側面図である。
同歩行車のリアキャスターを示す平面図である。
同リアキャスターを示す側面図である。
同リアキャスターの直進固定と旋回の切換機構を示す斜視図である。
同切換機構を側方から見た組立分解断面図である。
同切換機構を側方から見たもので、(A)はロック孔に操作ボルト(ロック部材)が嵌合した状態を示す断面図、(B)はロック孔から操作ボルト(ロック部材)が外れた状態を示す断面図である。
同切換機構の変形例を示す側面図である。
他の実施例による台車を示す側面図である。

実施例

0019

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の実施例による歩行車1の斜視図を示した。歩行車1は、その基本構成として台車フレーム2と、支柱3と、ハンドルフレーム4とを有している。台車フレーム2の上方に2本の支柱3,3が立ち上がり、この支柱3,3の上端にハンドルフレーム4がほぼ水平に延びている。台車フレーム2とハンドルフレーム4は平面から見てU字形屈曲しており、これらのフレームの内側に使用者の体を入れるスペースが確保される。

0020

台車フレーム2の前後端部にはそれぞれ一対のフロントキャスター6,6、およびリアキャスター7,7が取り付けられる。これらのキャスターにより歩行車1が使用者の意図する進行方向に移動する。

0021

ハンドルフレーム4の上側にはパット8,8が取り付けられる。パット8,8は、ハンドルフレーム4よりも広い幅をもってほぼ水平に保たれる。使用者は、パット8,8に腕やを載せることで、楽な姿勢を保って歩行運動や起立運動を行えるようになる。

0022

支柱3,3は、外パイプ3a,3aに内パイプ3b,3bがスライド可能に挿入されてなるもので、ガスシリンダー12(加圧手段)によってその長さが調節される。支柱3,3の左右方向の中間位置にガスシリンダー12がほぼ垂直に設けられており、その上端にガスシリンダー12の操作レバー13が取り付けられる。

0023

操作レバー13を引き上げると、ガスシリンダー12の反発力加圧力)で外パイプ3a,3aの上方に内パイプ3b,3bが延び、ハンドルフレーム4が起立位置図3の符号8実線参照)まで上昇する。ハンドルフレーム4にガスシリンダー12の反発力より大きい負荷をかけた状態で操作レバー13を引き上げると、ハンドルフレーム4が着座位置図3の符号8二点鎖線参照)まで下降する。

0024

このように支柱3,3をガスシリンダー12で支持することで、使用者の着座姿勢および起立姿勢に合わせてハンドルフレーム4を最適な高さに調整することができる。また、ハンドルフレーム4で使用者の体重を支えて起立運動を補助することが可能になる。

0025

支柱3,3の後方には歩行車1を停止させるための止め棒15,15が設けられる(図4参照)。止め棒15,15は、支柱3,3に固定された支持部材パイプ)16により上下に移動可能になっており、その上端にはストップバー17が架け渡されている。
ストップバー17を押し下げると、止め棒15,15が下がって床面に当たり、歩行車1が駐車状態になる。ストップバー17を引き上げると、止め棒15,15が床面から離れて歩行車1が運転可能な状態になる。

0026

ハンドルフレーム4の下方にはパット8,8を固定するためのノブボルト19が設けられる。ノブボルト19を弛めることでパット8,8が左右方向に所定幅の範囲でスライド移動する。パット8,8の位置は、使用者の体型等に合わせて最適な位置に調整される。

0027

台車フレーム2は、前脚2aと後脚2bとを有している。支柱3,3の前後に前脚2aと後脚2bが延び、これらの先端部にフロントキャスター6,6とリアキャスター7,7が取り付けられる。このように支柱3,3の前後に前脚2aと後脚2bの充分な長さを保って前後のキャスターを配置することで歩行車1の転倒が効果的に防止される。

0028

本実施例において、フロントキャスター6,6は、360゜旋回可能なキャスターであり、その旋回を固定する切替機構を備えていない。リアキャスター7,7は基本的には360゜旋回可能なキャスターであるが、その進行方向を直進固定と旋回に切り替える切換機構を備えている。以下、この切換機構の構造を説明する。

0029

図5および図6に示すように、リアキャスター7は、取付ベース21と車輪支持フレーム23とを備えている。取付ベース21の下方にベアリングによって車輪支持フレーム23が回転可能(旋回可能)に取り付けられる。
取付ベース21の上部中央には固定ボルト21aが設けられる。台車フレーム2(後脚2b)の後端部には固定ボルト21aの取付孔ナット孔)が設けられており、この取付孔に固定ボルト21aを締め付けることで、台車フレーム2にリアキャスター7が固定されるようになっている。

0030

車輪支持フレーム23には一対のフォーク23a,23aが下方に延び、これらの先端に車輪25が架け渡される。車軸24には車輪25が回転自在に支持される。フォーク23a,23aの上端部には車輪25の上方を覆う架橋部23bが形成される。そして、架橋部23bのほぼ中央位置にロック孔Hが貫通開口している。

0031

図7に示すように、リアキャスター7の上方付近であって台車フレーム2(後脚2b)の後端には、操作ボルト31、スプリングワッシャ32およびナット筒33が設けられている。台車フレーム2(後脚2b)の後端にナット筒33が溶接固定され、このナット筒33にスプリングワッシャ32を通して操作ボルト31がネジ嵌合している。

0032

なお、ナット筒33は、台車フレーム2(後脚2b)の後端面に沿ってその上端が後方側に向けて若干傾斜している。この傾斜によって操作ボルト31のボルト軸がリアキャスター7の架橋部23bの板面に対して垂直に近い位置関係となる(図8参照)。

0033

図8に示すように、操作ボルト31は、ボルト頭部31aと雄ネジ部31bと嵌合軸部31cとを備えている。雄ネジ部31bの先端軸方向に嵌合軸部31cが連なる。嵌合軸部31cは、例えばボルト先端部のネジ山を切削加工で取り除いて形成されるもので、雄ネジ部31bよりも細い外径寸法をもつ。

0034

ボルト頭部31aには、工具を挿入するための凹部Sが形成される。本実施例では、六角レンチを凹部Sに挿入することで操作ボルト31を回転させることが可能になっている。
操作ボルト31の操作は、歩行車の管理者(医療・介護の専門の知識を有する者)が歩行訓練の計画等に応じて行う。

0035

リアキャスター7を直進方向に固定する場合、図9(A)に示すように、車輪支持フレーム23を直進固定に向けた状態で、操作ボルト31をネジ込んで下向きに移動させる。すると、操作ボルト31が最下位置(ロック位置)で止まってその先端部(嵌合軸部31c)がロック孔Hに嵌合する。つまり、操作ボルト31の先端部(嵌合軸部31c)がロック孔Hに引っ掛かって車輪支持フレーム23の旋回を固定する。
なお、このときスプリングワッシャ32は、その復元力を上下に効かせてナット筒33からの操作ボルト31の弛みを防止する役割を果たす。

0036

リアキャスター7を旋回可能に切り替える場合は、図9(B)に示すように、操作ボルト31を弛めて上昇させる。すると、その先端部(嵌合軸部31c)がロック孔Hから離脱し(待機位置)、車輪支持フレーム23が元の旋回可能な状態に戻る。

0037

ロック孔Hの形状は、平面方向から見ると(図5参照)、リアキャスター7の前後方向(図5で左右方向)に長孔状に拡大している。これにより、台車フレーム2の後端にナット筒33を溶接固定するときの取付誤差を長孔の範囲に吸収することができる。
また、ロック孔Hの幅方向内径は、操作ボルト31の先端部(嵌合軸部31c)の外径よりもわずかに小さい寸法に設定されている。これにより、ロック孔Hに操作ボルト31の先端部(嵌合軸部31c)が摺接嵌合することになり(幅方向にぴったり収まる)、直進固定時のリアキャスター7のガタ付きを防止することができる。

0038

このように本実施例の歩行車1によれば、リアキャスター7の直進固定と旋回とを操作ボルト31によって自在に切り替えることができる。このため、使用者の運動能力に合わせて歩行車1を使用することができる。例えば歩行訓練の初期の段階では、リアキャスター7を直進方向に固定して小回りのきかない状態で使用し、訓練が進んで歩行能力が回復してきたらリアキャスター7を旋回可能にして小回りの効く状態に切り替えるといった使用者にストレスを感じさせない使い方をすることができる。

0039

また、歩行車1によれば、ナット筒33で操作ボルト31を上下移動させるため、リヤキャスター7の直進固定と旋回の切換機構を極めてシンルな構造にすることができる。直進固定と旋回の切替操作についても、工具による操作ボルト31の回転操作だけで済み、面倒な作業を行う必要がない。操作ボルト31をナット筒33にねじ込んでいけばロック位置で自然に(強制的に)止まるため、その位置調整の手間が省ける。
さらには、ネジ山(雄ネジ)が存在しない操作ボルト31の嵌合軸部31cをロック孔Hに嵌合するため、リアキャスター7に負荷がかかっても、ネジ山の潰れが起こらず、操作ボルト31がロック孔Hから抜けなくなる心配がない。

0040

以上、本発明の実施例による歩行車1を説明したが、実施例はこれに限られることなく、種々の変形・変更を伴ってもよい。
例えば図10に示すように、台車フレーム2の後端部(後脚2b)に操作ボルト31を貫通させる構成としてもよい。この場合、台車フレーム2の上下に補助ナット36,36を溶接等で固定し、これらの補助ナット36で操作ボルト31を支持する。

0041

補助ナット36に対して操作ボルト31を下向きにネジ込むと、ボルト先端(嵌合軸部31c)がロック孔Hに嵌合し、キャスター7の旋回が直進方向に固定される。操作ボルト31を上向きに弛めると、ボルト先端(嵌合軸部31c)がロック孔Hから離脱し、キャスター7が元の旋回可能な状態になる。

0042

このような構成によっても、リアキャスター7の直進固定と旋回の切換機構を極めてシンプルな構造にすることができ、使用者の運動能力に合わせて歩行車を段階的に使用することができる。

0043

また、操作ボルト31に代えて、ピン状のロック部材を採用してもよい。例えば台車フレームの後端部の貫通孔にピン状のロック部材を組み付けてスプリング等で下方に出没可能に支持する。ピン状のロック部材が下方に突出したとき、ロック孔Hにロック部材を嵌合させることで、リアキャスター7の旋回を固定することができる。

0044

歩行車のフレーム形状については、台車フレーム2およびハンドルフレーム4に代えて、平面コの字形、H字形、矩形等のフレームを採用してもよい。

0045

前記実施例ではリアキャスター7に直進固定と旋回の切換機構を設けているが、フロントキャスター6にも同様な切替機構を採用することができる。

0046

さらには、歩行車に代えて、荷物運搬用の台車や、ショッピングカートのキャスターに同様な切替機構を適用することもできる。例えば図11の実施例では、台車の下部フレーム40に操作ボルト31を下向きに貫通させ、フレーム上下に操作ボルト31を支持する補助ナット36,36を設けている。補助ナット36,36に操作ボルト31をネジ込むと、ボルト先端部(嵌合軸部31c)がロック孔Hに嵌合する。これにより、前述した図10のキャスターと同様に直進固定と旋回とを自在に切り替えることが可能になる。

0047

1歩行車
2台車フレーム
2a前脚
2b後脚
3支柱
4ハンドルフレーム
6フロントキャスター
7リアキャスター
8パット
12ガスシリンダー
13操作レバー
15止め棒
16支持部材
17ストップバー
19ノブボルト
21取付ベース
23車輪支持フレーム
24車軸
25車輪
31操作ボルト(ロック部材)
31aボルト頭部
31b雄ネジ部
31c 嵌合軸部
32スプリングワッシャ
33ナット筒
Hロック孔
S 凹部

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