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図面 (9)

課題

複数の電気負荷について共通化された電源供給装置において、少なくとも1個の電気負荷のショート故障により他の全ての電気負荷のライン電圧低下してしまう、といった事態の発生を回避可能な技術を提供する。

解決手段

バッテリ11から供給される電力を複数のECU13に供給する電源供給装置12において、各ECU13に電力を供給する供給ライン30に、シャットダウン回路242と突入電流制限回路241とが設けられている。複数のECU13のいずれかがショート故障した場合、当該ECU13への供給ライン30がシャットダウン回路242により遮断される。なお、各供給ライン30に流れる突入電流最大電流値は、突入電流制限回路241により所定値以下に制限されており、シャットダウン回路242が突入電流に反応して供給ライン30を遮断してしまう、といった事態は生じない。

概要

背景

電源から各種の電気負荷電力を供給するにあたっては、電気負荷がショート故障等した場合に回路に大量の電流が流れてしまうこと(過電流)を防止するための構成を設けておく必要がある。過電流を防止する構成については、例えば、特許文献1に開示されている。

ところで、自動車等の車両においては、バッテリ蓄電された電力を利用して車両に搭載された各種の電気負荷(各種のECU(電子制御ユニット)やアクチュエータ等の車載機器)を作動させている。バッテリから供給される電力が、車載機器が必要とする電圧よりも高圧の場合、バッテリから供給される電力を降圧して車載機器に供給する電源供給装置が設けられる。

近年においては、省線化や抵コスト化を実現すべく、電源供給装置を複数の車載機器(例えば、複数のECU)について共通化する構成が実用化されてきている(例えば、特許文献2参照)。

概要

複数の電気負荷について共通化された電源供給装置において、少なくとも1個の電気負荷のショート故障により他の全ての電気負荷のラインが電圧低下してしまう、といった事態の発生を回避可能な技術を提供する。バッテリ11から供給される電力を複数のECU13に供給する電源供給装置12において、各ECU13に電力を供給する供給ライン30に、シャットダウン回路242と突入電流制限回路241とが設けられている。複数のECU13のいずれかがショート故障した場合、当該ECU13への供給ライン30がシャットダウン回路242により遮断される。なお、各供給ライン30に流れる突入電流最大電流値は、突入電流制限回路241により所定値以下に制限されており、シャットダウン回路242が突入電流に反応して供給ライン30を遮断してしまう、といった事態は生じない。

目的

この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、複数の電気負荷について共通化された電源供給装置において、少なくとも1個の電気負荷のショート故障により他の全ての電気負荷の供給ラインが電圧低下してしまう、といった事態の発生を回避可能な技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

車両に搭載されるバッテリから供給される電力を、前記車両に搭載される複数の電気負荷に供給する車両用電源供給装置であって、前記バッテリから供給される電力を、前記複数の電気負荷が必要とする電圧レベルに変換する変換回路と、前記変換回路にて電圧レベルが変換された電力を分岐して前記複数の電気負荷にそれぞれ供給する分岐回路と、前記分岐回路が備える複数の供給ラインのそれぞれに設けられた電流制限回路と、を備え、前記電流制限回路が、前記供給ラインを流れる電流量所定値よりも大きくなった場合に当該供給ラインを遮断するシャットダウン手段と、前記供給ラインに流れる突入電流最大電流値を前記所定値以下に制限する突入電流制限手段と、を備え、前記シャットダウン手段が、前記供給ラインを流れる電流量を検出する検出手段と、前記供給ラインを遮断するか否かを切り換える切り換え手段と、前記検出手段が検出した電流量が前記所定値よりも大きくなった場合に、前記供給ラインを遮断するように前記切り換え手段を制御する制御手段と、を備える車両用電源供給装置。

請求項2

請求項1に記載の車両用電源供給装置であって、前記複数の電気負荷のそれぞれが、ECUである車両用電源供給装置。

請求項3

車両に搭載されるバッテリと、前記車両に搭載される複数の電気負荷と、前記バッテリから供給される電力を、前記複数の電気負荷に供給する車両用電源供給装置と、を備える車両用制御装置であって、前記車両用電源供給装置が、前記バッテリから供給される電力を、前記複数の電気負荷が必要とする電圧レベルに変換する変換回路と、前記変換回路にて電圧レベルが変換された電力を分岐して前記複数の電気負荷にそれぞれ供給する分岐回路と、前記分岐回路が備える複数の供給ラインのそれぞれに設けられた電流制限回路と、を備え、前記電流制限回路が、前記供給ラインを流れる電流量が所定値よりも大きくなった場合に当該供給ラインを遮断するシャットダウン手段と、前記供給ラインに流れる突入電流の最大電流値を前記所定値以下に制限する突入電流制限手段と、を備え、前記シャットダウン手段が、前記供給ラインを流れる電流量を検出する検出手段と、前記供給ラインを遮断するか否かを切り換える切り換え手段と、前記検出手段が検出した電流量が前記所定値よりも大きくなった場合に、前記供給ラインを遮断するように前記切り換え手段を制御する制御手段と、を備える車両用制御装置。

請求項4

請求項3に記載の車両用制御装置であって、前記複数の電気負荷のそれぞれが、ECUである車両用制御装置。

技術分野

0001

この発明は、バッテリから供給される電力電気負荷に供給する車両用電源供給装置、および、車両用電源供給装置を搭載した車両用制御装置に関する。

背景技術

0002

電源から各種の電気負荷に電力を供給するにあたっては、電気負荷がショート故障等した場合に回路に大量の電流が流れてしまうこと(過電流)を防止するための構成を設けておく必要がある。過電流を防止する構成については、例えば、特許文献1に開示されている。

0003

ところで、自動車等の車両においては、バッテリに蓄電された電力を利用して車両に搭載された各種の電気負荷(各種のECU(電子制御ユニット)やアクチュエータ等の車載機器)を作動させている。バッテリから供給される電力が、車載機器が必要とする電圧よりも高圧の場合、バッテリから供給される電力を降圧して車載機器に供給する電源供給装置が設けられる。

0004

近年においては、省線化や抵コスト化を実現すべく、電源供給装置を複数の車載機器(例えば、複数のECU)について共通化する構成が実用化されてきている(例えば、特許文献2参照)。

先行技術

0005

特開2009−100582号公報
特開2004−161064号公報

発明が解決しようとする課題

0006

図5に示すように、複数のECU(A)、ECU(B)、ECU(C)について電源供給装置が共通化されている場合、あるECU(A)がショート故障してしまうと、当該ショート故障したECU(A)に大電流が流れ、その結果、他の全てのECU(B)(C)の供給ライン電圧降下してしまうという問題があった。

0007

この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、複数の電気負荷について共通化された電源供給装置において、少なくとも1個の電気負荷のショート故障により他の全ての電気負荷の供給ラインが電圧低下してしまう、といった事態の発生を回避可能な技術を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0008

請求項1の発明は、車両に搭載されるバッテリから供給される電力を、前記車両に搭載される複数の電気負荷に供給する車両用電源供給装置であって、前記バッテリから供給される電力を、前記複数の電気負荷が必要とする電圧レベルに変換する変換回路と、前記変換回路にて電圧レベルが変換された電力を分岐して前記複数の電気負荷にそれぞれ供給する分岐回路と、前記分岐回路が備える複数の供給ラインのそれぞれに設けられた電流制限回路と、を備え、前記電流制限回路が、前記供給ラインを流れる電流量所定値よりも大きくなった場合に当該供給ラインを遮断するシャットダウン手段と、前記供給ラインに流れる突入電流最大電流値を前記所定値以下に制限する突入電流制限手段と、を備え、前記シャットダウン手段が、前記供給ラインを流れる電流量を検出する検出手段と、前記供給ラインを遮断するか否かを切り換える切り換え手段と、前記検出手段が検出した電流量が前記所定値よりも大きくなった場合に、前記供給ラインを遮断するように前記切り換え手段を制御する制御手段と、を備える。

0009

請求項2の発明は、請求項1に記載の車両用電源供給装置であって、前記複数の電気負荷のそれぞれが、ECUである。

0010

請求項3の発明は、車両に搭載されるバッテリと、前記車両に搭載される複数の電気負荷と、前記バッテリから供給される電力を、前記複数の電気負荷に供給する車両用電源供給装置と、を備える車両用制御装置であって、前記車両用電源供給装置が、前記バッテリから供給される電力を、前記複数の電気負荷が必要とする電圧レベルに変換する変換回路と、前記変換回路にて電圧レベルが変換された電力を分岐して前記複数の電気負荷にそれぞれ供給する分岐回路と、前記分岐回路が備える複数の供給ラインのそれぞれに設けられた電流制限回路と、を備え、前記電流制限回路が、前記供給ラインを流れる電流量が所定値よりも大きくなった場合に当該供給ラインを遮断するシャットダウン手段と、前記供給ラインに流れる突入電流の最大電流値を前記所定値以下に制限する突入電流制限手段と、を備え、前記シャットダウン手段が、前記供給ラインを流れる電流量を検出する検出手段と、前記供給ラインを遮断するか否かを切り換える切り換え手段と、前記検出手段が検出した電流量が前記所定値よりも大きくなった場合に、前記供給ラインを遮断するように前記切り換え手段を制御する制御手段と、を備える。

0011

請求項4の発明は、請求項3に記載の車両用制御装置であって、前記複数の電気負荷のそれぞれが、ECUである。

発明の効果

0012

請求項1〜4の発明によると、バッテリから供給される電力を複数の電気負荷に供給する車両用電源供給装置において、各電気負荷に電力を供給する供給ラインに、シャットダウン手段と突入電流制限手段とが設けられている。この構成によると、複数の電気負荷のいずれかがショート故障した場合、当該電気負荷に対する供給ラインがシャットダウン手段により遮断されるので、他の電気負荷の供給ラインの電圧が低下することがない。また、各供給ラインに流れる突入電流の最大電流値は突入電流制限手段により所定値以下に制限されているので、シャットダウン手段が突入電流に反応して供給ラインを遮断してしまう、といった事態も生じない。

図面の簡単な説明

0013

車両用制御装置の外観を示す図である。
車両用制御装置の構成を示すブロック図である。
電流制限回路の回路構成を例示する図である。
ショート故障したECUの電流推移とその他のECUの電圧推移とを模式的に示す図である。
従来の問題点を説明するための図である。
従来の問題点を説明するための図である。
従来の問題点を説明するための図である。
変形例に係る電流制限回路の回路構成を例示する図である。

実施例

0014

〈1.車両用制御装置〉
この発明の実施の形態に係る車両用制御装置1について図1および図2を参照しながら説明する。図1は、車両用制御装置1の外観を示す図である。図2は、車両用制御装置1の構成を示すブロック図である。

0015

車両用制御装置1は、電源となるバッテリ11と、バッテリ11からの電力供給を受けて動作する複数のECU13とを備える。バッテリ11は、典型的には、鉛蓄電池であり、車両のエンジンによって回転させられるオルタネータ(図示省略)によって充電されるとともに、車両に搭載されるECU13等の電気負荷へ電力を供給する。なお、バッテリ11の起電力は制限されないが、以下の説明では、バッテリ11の起電力は12Vであるとする。

0016

また、車両用制御装置1は、バッテリ11から供給される電力を、複数の電気負荷(この実施の形態においては、複数(図1の例では5個)のECU13)に供給する電源供給装置(車両用電源供給装置)12を備える。つまり、この実施の形態に係る車両用制御装置1においては、ECU13に対して電力を供給する電源供給装置が、複数のECU13について共通化されており、バッテリ11からの電力は1個の電源供給装置12を介して複数のECU13に供給されることになる。

0017

電源供給装置12は、バッテリ11から供給される電力を所定の電圧レベル(具体的には、被供給物であるECU13が必要とする電圧レベルであり、以下の説明では、例えば5Vであるとする。)まで降圧する機能を有しており、バッテリ11から供給される電力は、降圧された上で、分岐回路23を介して複数のECU13にそれぞれ供給される。

0018

共通化される複数のECU13の組み合わせは原則としてどのようなものであってもよいが、例えば、標準仕様で搭載されるECU(標準ECU)(エンジンコントロールECU、ボデーECU(ルームランプドア開閉ウインドウ開閉等を制御するECU)、エアコンECU等)同士で組み合わせることが好ましい。標準ECU同士の組み合わせとすると、どのグレードの車両においても必ず搭載されるので無駄がないからである。

0019

また、別の組み合わせ方として、搭載位置が近く、同じ部位で使われるハーネスインパネハーネス等)に接続されているECU同士を組み合わることも好ましい。この構成によると、無駄に電線長が伸びることがない。例えば、サスペンションコントロールECU、パワーマネジメントECU、ドライビングサポートECU、という3種類のECUが近い位置に搭載される車両の場合、これらのECU同士を組み合わせれば、電線長が伸びることなく構成の簡素化が実現される。

0020

〈2.電源供給装置〉
電源供給装置12の構成について、引き続き図2を参照しながら具体的に説明する。

0021

電源供給装置12は、変換回路22を備える。変換回路22はバッテリ11と接続されており、入力電圧としてバッテリ11の電圧が入力される。変換回路22は、バッテリ11から供給される電力を、ECU13が必要とする電圧レベルに変換する。この実施の形態においては、変換回路22は、バッテリ11から供給される12Vの電力を、ECU13が必要とする電圧レベルである5Vまで降圧することになる。なお、バッテリ11と変換回路22との間には、静電気により破壊されることを防止するコンデンサと、正サージ負サージにより破壊されることを防止するダイオードを搭載した入力保護回路21が接続されている。

0022

変換回路22の出力側は、分岐回路23と接続されている。分岐回路23は、その分岐先のそれぞれがECU13と接続されており、変換回路22にて電圧レベルが変換された電力を分岐して複数のECU13にそれぞれ供給する。

0023

分岐回路23の複数の分岐先のそれぞれは、ECU13にバッテリ11からの電力を供給する供給ライン30として機能する。各供給ライン30には、電流制限回路24が設けられている。

0024

電流制限回路24は、所定のタイミングで、ECU13への電力供給のオンオフを切り換える。具体的には、供給ライン30を非導通状態から導通状態に切り換えることによって、ECU13への電力供給を開始し、供給ライン30を導通状態から非導通状態に切り換えることによって、ECU13への電力供給を停止する。

0025

電流制限回路24は、突入電流制限回路241とシャットダウン回路242とを備える。突入電流制限回路241は、所定の制御信号に基づいてECU13への電力供給のオン/オフを切り換えるとともに、供給ライン30に流れる突入電流の最大電流値を所定の制限値L(図4参照)以下に制限する。シャットダウン回路242は、供給ライン30を流れる電流量がこの制限値Lよりも大きくなった場合に当該供給ライン30を遮断する。

0026

なお、制御信号とは、具体的には、IG信号イグニッションキーがIG−ON(イグニッション・オン)の位置まで回されたときに発される信号)、あるいは、ACC信号(イグニッションキーがACCアクセサリー)の位置まで回されたときに発される信号)等であり、CANから取得される。ECU13の種類ごとに、どの制御信号を受けた場合に電力供給を開始するかが個別に規定されている。例えば、CANからIG信号が取得された場合、エンジンコントロールECUと接続された電流制限回路24が、エンジンコントロールECUの供給ライン30を非導通状態から導通状態に切り換える。これによって、エンジンコントロールECUへの電力供給が開始されることになる。

0027

〈3.電流制限回路の回路構成〉
電流制限回路24の具体的な回路構成について図3を参照しながら説明する。図3は、電流制限回路24の回路構成を例示する図である。

0028

〈i.構成〉
供給ライン30には、供給ライン30を遮断するか否かを切り換えるスイッチ31が設けられる。図3に例示される回路構成においては、スイッチ31は、PチャネルMOSFETにより構成される。スイッチ31には、上述した制御信号に基づいてスイッチ31をON/OFF制御する第1制御回路33と、供給ライン30に流れる電流値に基づいてスイッチ31をON/OFF制御する第2制御回路34とが接続される。

0029

また、供給ライン30には、供給ライン30に流れる電流を検出するための抵抗32が直列に接続される。

0030

第1制御回路33の構成について具体的に説明する。制御信号が入力される入力経路331の他端は、トランジスタ332のベースに接続される。この入力経路331の経路途中には、抵抗333が直列に接続される。また、抵抗333の下流側には、一端が接地されたコンデンサ334の他端が接続される。トランジスタ332のエミッタは、抵抗337を介して接地される。トランジスタ332のコレクタは、抵抗335の一端とダイオード336のアノードとの接続点と接続される。抵抗335の他端には、バッテリ11の電圧が供給される。ダイオード336のカソードは、スイッチ31のゲートと接続される。

0031

第2制御回路34の構成について具体的に説明する。第2制御回路34は、オペアンプ341を備える。上述したとおり、供給ライン30には抵抗32が設けられており、オペアンプ341の非反転入力端子(+端子)は、抵抗3411を介して、供給ライン30の抵抗32の上流側に接続される。また、オペアンプ341の反転入力端子(−端子)は、抵抗3412を介して、供給ライン30の抵抗32の下流側に接続される。これによって、オペアンプ341の入力端には抵抗32に発生する電圧差が入力されることになる。また、オペアンプ341には、負帰還を与える抵抗3414が接続されるとともに、バッテリ11の電圧が供給される。オペアンプ341の出力端は、抵抗3416を介してサイリスタ342のゲートに接続される。また、オペアンプ341の出力端と抵抗3416との間には、一端が接地された抵抗3415の他端が接続される。これにより、オペアンプ341の出力は、抵抗3415および抵抗3416により分圧されてサイリスタ342のゲートに入力されることになる。サイリスタ342のアノードはバッテリ11と接続される。サイリスタ342のカソードは、スイッチ31のゲートと接続される。

0032

以上が、電流制限回路24の主たる構成要素であるが、その他にも、電流制限回路24は、ECU13に入力する電圧のノイズを除去するための平滑化用コンデンサ35や、サイリスタ342がON時にショートしてしまうことを防止するための抵抗36等を備えている。

0033

〈ii.突入電流制限回路241の機能〉
突入電流制限回路241(図2参照)は、スイッチ31、および、第1制御回路33により構成される。突入電流制限回路241の機能について説明する。

0034

入力経路331に制御信号が入力されない状態においては、トランジスタ332のコレクタ・エミッタ間に電流は流れない。この状態においては、スイッチ31のゲート電圧High状態となっており、供給ライン30は非導通状態とされている。

0035

入力経路331に制御信号が入力されると、トランジスタ332のベースに電圧が付加される。ただし、入力経路331には、直列に介挿された抵抗333、および、コンデンサ334の一端が接続されているため、トランジスタに付加される電圧は緩やかに増加する。すると、トランジスタ332のコレクタ・エミッタ間を流れる電流も緩やかに増加する。これに伴って、スイッチ31のゲート電圧が緩やかに下降し、その結果、スイッチ31のソースドレイン間の抵抗が緩やかに減少する。そのため、供給ライン30を流れる電流が緩やかに増加する。これによって、供給ライン30に流れる突入電流の最大電流値が低く抑えられる(図4参照)。

0036

ただし、抵抗333の抵抗値およびコンデンサ334の容量は、ECU13の回路構成等から予測される突入電流の大きさ(突入電流制限回路241を設けなかった場合に発生すると予測される突入電流の大きさ)や、「制限値L」の値等に基づいて規定されており、具体的には、供給ライン30に流れる突入電流の最大電流値を、制限値L以下に制限できるようなものとされている。したがって、供給ライン30に流れる突入電流の最大電流値は、制限値L以下に抑えられることになる。ただし、「制限値L」とは、後述するシャットダウン回路242において、供給ライン30を遮断するか否かの閾値として用いられる電流値である。

0037

〈iii.シャットダウン回路242の機能〉
シャットダウン回路242(図2参照)は、スイッチ31、抵抗32、および、第2制御回路34により構成される。シャットダウン回路242の機能について説明する。

0038

入力経路331に制御信号が入力されると、上述したとおり、スイッチ31のゲート電圧が緩やかに下降し、供給ライン30を流れる電流が緩やかに増加する。供給ライン30に電流が流れると抵抗32に電圧差が発生し、この電圧差はオペアンプ341により増幅されてサイリスタ342のゲートに入力される。

0039

オペアンプ341から出力される電圧差が所定値以下の場合、サイリスタ342のアノード・カソードは非導通状態となる。ただし、所定値とは、具体的には、供給ライン30を流れる電流値が制限値Lと一致する場合に、抵抗32に発生する電圧差である。すなわち、供給ライン30を流れる電流値が制限値L以下である場合、サイリスタ342のアノード・カソードは非導通状態となる。この場合、スイッチ31のゲート電圧は第1制御回路33によりLow状態とされたままとなり、供給ライン30は導通状態のままとなる。

0040

一方、オペアンプ341から出力される電圧差が所定値より大きくなると(すなわち、供給ライン30を流れる電流値が制限値Lよりも大きくなると)、サイリスタ342のアノード・カソードは導通状態となる。すると、スイッチ31のゲート電圧が急激に上昇してHigh状態となり、その結果、供給ライン30が非導通状態となる。すなわち、供給ライン30を流れる電流が遮断される。なお、図3に例示する回路構成の場合、供給ライン30に制限値L以上の電流が流れてから供給ライン30が遮断されるまでに要する時間は、約40μsecである。

0041

〈4.効果〉
複数のECUが接続された電源供給装置の場合、図5に示すように、複数のECU(A)(B)(C)のうちのいずれか(例えば、ECU(A))がショート故障を起こしてしまうと、ECU(A)に大量の電流が流れるために他の全てのECU(B)(C)の供給ラインが電圧降下してしまうという問題があった。

0042

上記の実施の形態に係る電源供給装置12においては、図4に示すように、接続された複数のECU13のうちのいずれかがショート故障を起こして当該ECU13に大量の電流が流れ出そうとすると、当該ECU13の供給ライン30に設けられたシャットダウン回路242が、当該供給ライン30を遮断する。したがって、当該ECU13に大量の電流が流れることがなく、他の全てのECU13の供給ライン30が電圧降下するといった事態も生じない。

0043

また、上記の実施の形態に係る電源供給装置12は、シャットダウン回路242により供給ライン30を遮断する構成としている。例えば、供給ライン30をヒューズ溶断により遮断する構成とした場合、図6に示すように、ECUがショート故障してからヒューズ溶断による供給ラインの遮断が完了するまでに数msec程度の時間がかかってしまう。したがって、この場合は他のECUが一時的に電圧降下してしまうという事態が避けられない。これに対し、上記の実施の形態に係る電源供給装置12によると、ショート故障が発生してからシャットダウン回路242が供給ライン30を遮断するまでの時間は、例えば40μsec程度以下と非常に短くすることができるため、他のECU13が一時的に電圧降下してしまうという事態は生じない(図4参照)。

0044

また、上記の実施の形態に係る電源供給装置12は、供給ライン30にシャットダウン回路242だけでなく突入電流制限回路242が設けられている。突入電流制限回路242を設けないと、図7に示すように、シャットダウン回路が突入電流に反応して供給ラインを遮断してしまう可能性が高い。上記の実施の形態に係る電源供給装置12によると、図4に示すように、突入電流制限回路242が突入電流の最大電流値を制限値L以下に制限しているので、シャットダウン回路242が突入電流に反応して供給ラインを遮断してしまう、といった事態も生じない。

0045

〈5.変形例〉
電流制限回路24の回路構成は、図3に例示したものに限らない。例えば、供給ライン30に接続されたスイッチ31を制御信号に基づいてON/OFF制御する第1制御回路33は、次のように構成してもよい。

0046

この変形例に係る電流制限回路24(以下「電流制限回路24a」という)について、図8を参照しながら説明する。図8は、電流制限回路24aの回路構成を例示する図である。なお、この変形例に係る電流制限回路24aは、第1制御回路33に換えて第1制御回路33aを備える点以外は、上記の実施の形態に係る電流制限回路24と同様である。

0047

〈i.構成〉
第1制御回路33aの構成について具体的に説明する。制御信号が入力される入力経路351の他端は、インバータ352の入力端子に接続される。インバータ352の出力端子の先には、抵抗353が直列に接続される。抵抗353の下流側には、一端が接地されたコンデンサ354の他端が接続され、さらにその下流側において、ダイオード355のアノードが接続される。ダイオード355のカソードは、スイッチ31のゲートと接続される。

0048

〈ii.突入電流制限回路241の機能〉
この変形例においては、突入電流制限回路241(図2参照)は、スイッチ31、および、第1制御回路33aにより構成される。この変形例に係る突入電流制限回路241の機能について説明する。

0049

入力経路351に制御信号が入力されない場合、インバータ352の出力端子からはHighレベルの信号が出力される。この状態においては、スイッチ31のゲート電圧はHigh状態となっており、供給ライン30は非導通状態となっている。

0050

入力経路351に制御信号が入力されると、インバータ352の出力端子の信号レベルは、HighレベルからLowレベルまで下降する。これに伴って、スイッチ31のゲート電圧が下降し、その結果、供給ライン30が導通状態となる。ただし、ここでは、インバータ352の出力端子とスイッチ31のゲートとの間に、直列に介挿された抵抗353、および、コンデンサ354の一端が接続されているため、スイッチ31のゲート電圧が急激に下降することが防止される。スイッチ31のゲート電圧が緩やかに下降すると、スイッチ31のソース・ドレイン間の抵抗が緩やかに減少し、供給ライン30を流れる電流が緩やかに増加する。これによって、供給ライン30に流れる突入電流の最大電流値が低く抑えられる(図4参照)。

0051

ただし、抵抗353の抵抗値、および、コンデンサ354の容量は、ECU13の回路構成等から予測される突入電流の大きさ(突入電流制限回路241を設けなかった場合に発生すると予測される突入電流の大きさ)や、制限値Lの値等に基づいて規定されており、具体的には、供給ライン30に流れる突入電流の最大電流値を、制限値L以下に制限できるようなものとされている。したがって、供給ライン30に流れる突入電流の最大電流値は、制限値L以下に抑えられることになる。

0052

1車両用制御装置
11バッテリ
12電源供給装置
13 ECU
24,24a電流制限回路
241突入電流制限回路
242シャットダウン回路
30供給ライン
31 スイッチ
32抵抗
33,33a 第1制御回路
34 第2制御回路

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