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技術 摺動補助装置

出願人 株式会社ニフコ
発明者 丹野明彦富岡和幸
出願日 2010年3月17日 (10年9ヶ月経過) 出願番号 2010-060234
公開日 2011年10月6日 (9年2ヶ月経過) 公開番号 2011-196014
状態 特許登録済
技術分野 ウイング開閉機構;ウイング用付属品 戸または窓の固定装置
主要キーワード 低速回動 ケース幅方向 工夫点 ケース空間 装置特徴 調整用部材 ガイド用溝 枢支構造
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2011年10月6日)のものです。
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図面 (13)

課題

スライダー摺動や衝撃等に起因したラッチの誤作動を確実・簡易に解消する。

解決手段

本体7又は移動体の一方に取り付けられるケース1、ケースに摺動自在に配されたスライダー2、スライダーに支持されてケース対応部係止する待機姿勢係止解除する引込姿勢とに切り換えられるラッチ4、付勢手段3からなる引込ユニット6と、他方に取り付けられてラッチ4を待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換える作動部材8とを備え、ラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、付勢手段に蓄積された付勢力により移動体を作動部材を介し本体側第1位置から第2位置へ移動可能にする摺動補助装置において、ラッチ4は平面付き軸部43を有し、スライダーに設けられて平面に対応した位置規制面20b付き軸孔20aに軸部を回動可能に嵌合しかつ待機姿勢に切り換えられたとき前記平面と位置規制面とが対向する構成である。

概要

背景

図12は特許文献1の摺動補助装置を示している。この装置特徴は、本体枠引戸や扉を摺動自在に配置しており、作動部材である突起体9を引戸や扉に設け、本体枠に設けられた摺動補助装置の主要部である引込ユニットにより引戸や扉を突起体9を介して引き込む。この引込ユニットは、本体枠に取り付けられるケース1、ケース1に摺動自在に配されたスライダー2A,2B、各スライダーに対しシャフト8を介して枢支されたラッチ5,5、付勢手段3からなる。突起体9は引戸や扉の上端面側に突設される。

ここで、ケース1は、本体枠のガイド用溝に沿って配置される関係で細長いとともに薄く形成される。各スライダー2A,2Bは、上下面に設けられた凸部22を有し、各凸部22がケース1の上下面に設けられたガイド溝12b,16bに嵌合し、それら上下のガイド手段により案内されながら摺動される。また、各ラッチ5は、上下面に設けられた突起52を有し、各突起52がケース1の上下面に設けられたガイド溝14,19に嵌合し、それら上下のガイド手段により案内されながら摺動される。各ガイド溝14,19は、ガイド溝12b,16bと平行な直線溝14a,19aと、直線溝14a,19aの両側に設けられた略L形係止溝14b,19bとからなる。

以上の摺動補助装置において、図12(a)の両側のラッチ5及び(b)の右側ラッチ5は待機姿勢である。この待機姿勢では、上下の突起52が対応する係止溝14b,19bに係止されて、ラッチ5がスライダー2Aと共に付勢手段3に蓄積された付勢力に抗し位置規制されている。そして、同(a)の状態から、不図示の左側の開位置にある引戸や扉を開から閉方向へ摺動操作すると、突起体9が対応する引込ユニットのラッチ5のフック部50内面に当たり、ラッチ5がその応力で回転されて待機姿勢から(b)の左側のごとく引込姿勢切り換えられる。この引込姿勢では、ラッチ5が突起体9をフック部内に拘束した状態で、上下の突起52が係止溝14b,19bから直線溝14a,19aに入って係止解除される。このため、ラッチ5及びスライダー2Aは、付勢手段3に蓄積された付勢力により摺動され、引戸や扉を突起体9を介して閉位置に自動で切り換える。また、閉位置から、該引戸や扉の開操作によって、突起体9がラッチ5と共に図面の左側へ摺動されると、それに伴って付勢手段3に付勢力を蓄積する。更に引戸や扉が開方向へ動かされると、再び待機姿勢に切り換えられる。

概要

スライダーの摺動や衝撃等に起因したラッチの誤作動を確実・簡易に解消する。本体7又は移動体の一方に取り付けられるケース1、ケースに摺動自在に配されたスライダー2、スライダーに支持されてケース対応部に係止する待機姿勢と係止解除する引込姿勢とに切り換えられるラッチ4、付勢手段3からなる引込ユニット6と、他方に取り付けられてラッチ4を待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換える作動部材8とを備え、ラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、付勢手段に蓄積された付勢力により移動体を作動部材を介し本体側第1位置から第2位置へ移動可能にする摺動補助装置において、ラッチ4は平面付き軸部43を有し、スライダーに設けられて平面に対応した位置規制面20b付き軸孔20aに軸部を回動可能に嵌合しかつ待機姿勢に切り換えられたとき前記平面と位置規制面とが対向する構成である。

目的

本発明の目的は、以上のような背景から工夫されたもので、例えば、偏平小型化及び安定した摺動特性を維持して付勢力により摺動させる移動体の距離を長く設定する場合にも、組立操作性を損なうことなく、スライダーの摺動及び衝撃などに起因したラッチの誤作動をより確実かつ簡易に解消して作動特性を向上することにある

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

本体もしくは移動体の一方に取り付けられるケース、及び前記ケースに摺動自在に配されたスライダー、及び前記スライダーに枢支されてケース対応部係止する待機姿勢と前記係止を解除する引込姿勢とに切り換えられるラッチ、並びに付勢手段からなる引込ユニットと、前記本体もしくは移動体の他方に取り付けられて前記ラッチを待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換える作動部材とを備え、前記ラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、前記付勢手段に蓄積されていた付勢力により前記移動体を前記作動部材を介して本体側第1位置から第2位置へ移動可能にする摺動補助装置において、前記ラッチは、軸方向に沿った平面を形成している軸部を有し、前記スライダーに設けられて前記平面に対応した位置規制面を形成している軸孔に前記軸部を回動可能に嵌合し、かつ、前記待機姿勢に切り換えられたとき前記平面と前記位置規制面とが対向することを特徴とする摺動補助装置。

請求項2

本体もしくは移動体の一方に取り付けられるケース、及び前記ケースに摺動自在に配されたスライダー、及び前記スライダーに枢支されてケース対応部に係止する待機姿勢と前記係止を解除する引込姿勢とに切り換えられるラッチ、並びに付勢手段からなる引込ユニットと、前記本体もしくは移動体の他方に取り付けられて前記ラッチを待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換える作動部材とを備え、前記ラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、前記付勢手段に蓄積されていた付勢力により前記移動体を前記作動部材を介して本体側第1位置から第2位置へ移動可能にする摺動補助装置において、前記ラッチと前記スライダーとの摺接面に設けられて、前記ラッチが前記スライダーに対して枢部を支点として回動されるときに抵抗ないしは摩擦力として働く抵抗付与部を有していることを特徴とする摺動補助装置。

請求項3

前記抵抗付与部は、前記ラッチ又は/及び前記スライダーの摺接面に設けられた凸部ないしは凹凸部であることを特徴とする請求項2に記載の摺動補助装置。

請求項4

本体もしくは移動体の一方に取り付けられるケース、及び前記ケースに摺動自在に配されたスライダー、及び前記スライダーに枢支されてケース対応部に係止する待機姿勢と前記係止を解除する引込姿勢とに切り換えられるラッチ、並びに付勢手段からなる引込ユニットと、前記本体もしくは移動体の他方に取り付けられて前記ラッチを待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換える作動部材とを備え、前記ラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、前記付勢手段に蓄積されていた付勢力により前記移動体を前記作動部材を介して本体側第1位置から第2位置へ移動可能にする摺動補助装置において、前記移動体の付勢力で移動される速度を制動するピストン式の制動手段を有し、前記スライダー又は前記ケースに設けられて前記制動手段の構成部材を仮止めする仮止め部材、及び前記スライダー又は前記ケースに係合されることで前記制動手段の構成部材を本止めする取付部材を有していることを特徴とする摺動補助装置。

技術分野

0001

本発明は、引戸や扉などの移動体を本体側の第1位置から第2位置に切り換えたり、第2位置から第1位置に切り換える操作を付勢力を利用して助ける摺動補助装置に関する。

背景技術

0002

図12は特許文献1の摺動補助装置を示している。この装置特徴は、本体枠が引戸や扉を摺動自在に配置しており、作動部材である突起体9を引戸や扉に設け、本体枠に設けられた摺動補助装置の主要部である引込ユニットにより引戸や扉を突起体9を介して引き込む。この引込ユニットは、本体枠に取り付けられるケース1、ケース1に摺動自在に配されたスライダー2A,2B、各スライダーに対しシャフト8を介して枢支されたラッチ5,5、付勢手段3からなる。突起体9は引戸や扉の上端面側に突設される。

0003

ここで、ケース1は、本体枠のガイド用溝に沿って配置される関係で細長いとともに薄く形成される。各スライダー2A,2Bは、上下面に設けられた凸部22を有し、各凸部22がケース1の上下面に設けられたガイド溝12b,16bに嵌合し、それら上下のガイド手段により案内されながら摺動される。また、各ラッチ5は、上下面に設けられた突起52を有し、各突起52がケース1の上下面に設けられたガイド溝14,19に嵌合し、それら上下のガイド手段により案内されながら摺動される。各ガイド溝14,19は、ガイド溝12b,16bと平行な直線溝14a,19aと、直線溝14a,19aの両側に設けられた略L形係止溝14b,19bとからなる。

0004

以上の摺動補助装置において、図12(a)の両側のラッチ5及び(b)の右側ラッチ5は待機姿勢である。この待機姿勢では、上下の突起52が対応する係止溝14b,19bに係止されて、ラッチ5がスライダー2Aと共に付勢手段3に蓄積された付勢力に抗し位置規制されている。そして、同(a)の状態から、不図示の左側の開位置にある引戸や扉を開から閉方向へ摺動操作すると、突起体9が対応する引込ユニットのラッチ5のフック部50内面に当たり、ラッチ5がその応力で回転されて待機姿勢から(b)の左側のごとく引込姿勢に切り換えられる。この引込姿勢では、ラッチ5が突起体9をフック部内に拘束した状態で、上下の突起52が係止溝14b,19bから直線溝14a,19aに入って係止解除される。このため、ラッチ5及びスライダー2Aは、付勢手段3に蓄積された付勢力により摺動され、引戸や扉を突起体9を介して閉位置に自動で切り換える。また、閉位置から、該引戸や扉の開操作によって、突起体9がラッチ5と共に図面の左側へ摺動されると、それに伴って付勢手段3に付勢力を蓄積する。更に引戸や扉が開方向へ動かされると、再び待機姿勢に切り換えられる。

先行技術

0005

特開2008−144567号公報

発明が解決しようとする課題

0006

上記した摺動補助装置は、例えば引戸や扉が閉操作されるとき、途中から付勢力により閉位置まで自動的に切り換えられるため引戸や扉の使い勝手を向上し、引戸や扉の不完全閉状態の発生を解消できる。

0007

ところで、摺動補助装置としては、例えば、本出願人が先に開発した特願平2009−149779号などに記載されているごとくスライダーをケース内長手方向にできるだけ摺動させることを前提とし、特にラッチの引込姿勢から待機姿勢への安定した切換作動、つまりラッチ側突起がガイド溝側の直線溝から係止溝に入って係止し、かつ該係止が振動や衝撃などによって不用意に係止解除されないようにすることが重要となる。また、付勢手段としては、全寸の長いコイルスプリングを使用すると共にスライダーの摺動速度制動手段により制御することが好ましい。制動手段としては、制動特性に優れたピストン式を用いる場合、その制動手段の構成部材シリンダー及びピストンロッド)をスライダー又はケースに固定しなければならないが、特に径小となるピストンロッドの固定構造が問題となる。

0008

本発明の目的は、以上のような背景から工夫されたもので、例えば、偏平小型化及び安定した摺動特性を維持して付勢力により摺動させる移動体の距離を長く設定する場合にも、組立操作性を損なうことなく、スライダーの摺動及び衝撃などに起因したラッチの誤作動をより確実かつ簡易に解消して作動特性を向上することにある。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するため請求項1〜3の各発明は、形態例を参照して特定すると、本体7もしくは移動体Aの一方に取り付けられるケース1、及び前記ケースに摺動自在に配されたスライダー2、及び前記スライダーに枢支されてケース対応部に係止する待機姿勢と前記係止を解除する引込姿勢とに切り換えられるラッチ4、並びに付勢手段3からなる引込ユニット6と、前記本体もしくは移動体の他方に取り付けられて前記ラッチ4を待機姿勢から引込姿勢に切り換えたり引込姿勢から待機姿勢に切り換える作動部材8とを備え、前記ラッチ4が待機姿勢から引込姿勢に切り換えられると、前記付勢手段3に蓄積されていた付勢力により前記移動体Aを前記作動部材8を介して本体側第1位置から第2位置へ移動可能にする摺動補助装置を対象とし、工夫点は以下の構成にある。

0010

請求項1の本発明は、特に図3及び図9の要部から特定したもので、前記ラッチ4は、軸方向に沿った平面43aを形成している軸部43を有し、前記スライダー2に設けられて前記平面に対応した位置規制面20bを形成している軸孔20aに前記軸部43を回動可能に嵌合し、かつ、前記待機姿勢に切り換えられたとき前記平面と前記位置規制面とが対向することを特徴としている。

0011

請求項2の発明は、特に図3及び図8の要部から特定したもので、前記ラッチ4と前記スライダー2との摺接面に設けられて、前記ラッチが前記スライダーに対して枢支部を支点として回動されるときに抵抗ないしは摩擦力として働く抵抗付与部28bを有していることを特徴としている。また、請求項3の本発明は、請求項2において、前記抵抗付与部28bは、前記ラッチ又は/及び前記スライダーの摺接面に設けられた凸部ないしは凹凸部からなる構成である。

0012

請求項4の発明は、特に図3及び図7の要部から特定したもので、前記移動体Aの付勢力で移動される速度を制動するピストン式の制動手段5を有し、前記スライダー2又は前記ケース1に設けられて前記制動手段の構成部材51を仮止めする仮止め部材52、及び前記スライダー又は前記ケースに係合されることで前記制動手段5の構成部材51を本止めする取付部材29を有していることを特徴としている。なお、この発明は、ピストン式制動手段の構成部材のうち、特に径小となるピストンロッドの固定構造に好適であり、ピストンロッドを一旦仮止めした状態から、スライダー又はケースに対する取付部材の係合操作により本止めする。

0013

以上の移動体としては引戸や扉以外に引出なども含まれる。本体としては引戸や扉用の枠や引出用収納部なども含まれる。第1位置は移動体の完全な閉位置又は開位置を示し、これには移動体を収納部に完全に押し入れた閉位置又は引き出した開位置も含まれる。第2位置は移動体の完全な開位置又は閉位置を示し、これには移動体を収納部から完全に引き出した開位置又は押し入れた閉位置も含まれる。

発明の効果

0014

請求項1の発明では、平面付き軸部及びそれに対応した形状の軸孔、いわゆる軸部及び軸孔の嵌合部にDカットやHカットを形成することで、ラッチが待機姿勢において最も安定した嵌合状態つまり回動する際の抵抗を増し、それにより振動や衝撃などに起因した不用意な回動を阻止するようにしたものである。同時に、ラッチは待機姿勢から作動部材により引込姿勢に切り換えられるときに発生する切換音を、前記DカットやHカットの形状によりラッチが低速回動されるようにして低減できるようにする。

0015

請求項2の発明では、ラッチが枢支部を支点として回動される際に抵抗付与部の存在により、振動や衝撃などに起因した不用意な回動を阻止し、それにより小型化した場合でも誤作動の発生を防止したものである。この場合、請求項3の発明では、抵抗付与部を簡単に追加でき、それにより作動特性を向上できる。

0016

請求項4の発明は、ピストン式の制動手段により作動特性を良好にする場合、その制動手段の構成部材をスライダー又はケースに固定しなければならないが、摺動補助装置は用途的な制約から小型となる関係で外れ易くなるため工夫されたものである。この構造では、特に径小のピストンロッドを固定するときに好適であり、一旦仮止めした状態から、取付部材をスライダー又はケースに対して係合する操作により本止めされるため操作性に優れている。

図面の簡単な説明

0017

形態の摺動補助装置の引込ユニットを示し、(a)はケースからカバーを外した状態を示す平面図、(b)はその右端面図、(c)はカバーの内面を示す図である。
図1の概略的な断面を示し、(a)はA−A線断面図、(b)はB−B線断面図、(c)はC−C線断面図である。
(a)は図1のD部を拡大したラッチの待機姿勢での概略的な状態図、(b)はラッチの引込姿勢での概略的な状態図、(c)はE−E線断面図である。
上記ケースをカバーを外して付勢手段及び制動手段と共に示す平面図である。
図1の左側のスライダーを示し、(a)は上面図、(b)は下面図である。
図1の右側のスライダーを示し、(a)は上面図、(b)は下面図である。
(a)は図5(a)のF部を示す概略構成図、(b)は取付部材を外した状態での上面図である。
(a)は図5(a)のG部を示す概略構成図である。
上記引込ユニットのラッチを示し、(a)は上面図、(b)は下面図、(c)は正面図である。
上記引込ユニットの作動を、(a)と(b)はラッチの待機姿勢で各部材の関係を示す模式図、(c)はラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられた状態を示す模式図、(d)は付勢手段に付勢力を蓄積している過程を示す模式図である。
上記摺動補助装置の適用例として、(a)と(b)は本体及び移動体の具体例を示し、(c)は作動部材の構成例を示す斜視図である。
特許文献1の摺動補助装置を示し、(a)は引込ユニットの構成図、(b)はその要部作動図である。

実施例

0018

発明形態を図面を参照しながら説明する。図1は摺動補助装置のメイン部となる引込ユニットの全体構成を示し、図2図3は引込ユニットの詳細を模式的に示し、図4図9は構成部材の細部を示し、図10は要部作動を示し、図11は使用例と作動部材の構成例を示している。なお、これらの図では、作図上、一部を省略したり簡略化している。以下、装置特徴、引込ユニット、作動部材、組立、作動の順に詳述する。

0019

(装置特徴)形態の摺動補助装置は、本体7もしくは移動体として引戸や扉(以下、扉Aの例で説明する)の一方に取り付けられる引込ユニット6と、本体7もしくは扉の他方に取り付けられる作動部材である突起体8とからなる。以下の形態では、引込ユニット6を本体7に取り付け、突起体8を扉Aに取り付けた場合を示したが、引込ユニット6を扉Aに取り付け、突起体8を本体7に取り付けることも可能である。また、前記引込ユニット及び突起体は、対象の移動体や引き込み作動設定により次の3種類の構成に大別される。

0020

第1の構成は、図1に示した引込ユニット6及び2つの突起体8を組として使用する場合である。引込ユニット6は、ケース1に対し、互いに接離する方向へ摺動される対のスライダー2A,2Bと、スライダー2A,2B同士を接近する方向へ付勢している付勢手段3と、スライダー2A,2Bの摺動速度を制動する制動手段5と、各スライダー2A,2Bにそれぞれ回転可能に支持されて、ケース1内の対応部に解除可能に係止されることによりスライダー2A,2B同士を離間した状態に保持可能な一対のラッチ4,4とを配置している。

0021

第2の構成は、移動体として例えば両開き式の扉(引戸)AとBを本体の対応する開口部に対しそれぞれ摺動するような場合であり、一方の扉Aに対応した引込ユニット6及び他方の扉Bに対応した引込ユニット6の構成部材を図12のごとく共通のケースに組み込む。すなわち、この引込ユニットでは、互いに接離する方向へ摺動される左右のスライダー2A,2Bと、スライダー2A,2B同士を接近する方向へ付勢している付勢手段3と、各スライダー2A,2Bにそれぞれ枢支されていると共に、ケース1側に解除可能に係止されることによりスライダー2A,2B同士を離間した状態に保持可能な一対のラッチ4,4とを単位とし、この2組を同じケースに対し配置している構成である。この説明は以下の形態から容易に推察されるため省略する。

0022

第3の構成は移動体を一方向へだけ引き込む場合である。この引込ユニットは、図1のスライダー2A,2Bの一方を省略し、付勢手段3であるコイルスプリングの一端をスライダーに係止すると共に他端をケース側に係止し、また必要に応じて制動手段5の一端をスライダーに係止すると共に他端をケース側に係止する最も簡易な構成となる。この説明も以下の形態から容易に推察されるため省略する。

0023

(引込ユニット)引込ユニット6の細部を明らかにする。ケース1は、図1図4に示されるごとく上側を開口した空間部10と、空間部10の左右に張り出している本体側への取付部10aとを一体に形成しており、空間部10を閉じるカバー15を有している。空間部10は、細長い矩形容器状をなし、下面11と両側面12と左右の端部13,13aで区画されている。端部13aは、端部13よりも外側へ変位しており、ここに緩衝部用延長部3bが当接する。下面11には、幅中間に位置して左右に延びているガイド孔11aと、ガイド孔11aの両縁部を一段低く形成しているスライダー用ガイド部11bとが設けられている。符号11cは、一方の側面12の内側に沿って左右に延びているスライダー及び付勢手段3であるコイルスプリング用の浅い凹状のガイド溝である。符号11dは、制動手段5としてピストンダンパを構成しているシリンダー50をケース内で摺動し易くする凹部である。符号11eは、ラッチ4の下面に設けられた凸部48と嵌合するガイド溝である。

0024

カバー15は、幅中間に位置して左右に延びているリブ19aとリブ19aとの間に設けられているスライダー用ガイド溝19bと、左右中間に設けられている略凹状のラッチ用ガイド部16とを有している。カイド部16は、左右に延びる直線溝16aと、直線溝16aの両側に設けられた略L形の係止溝16bとからなる。

0025

ケースの両側面12及びカバー側の両側17には、カバー15を空間部10に配置したときに互いに係合する状係止部12aと凹状係合部17aとが複数対に設けられている。また、ケース側の取付部10a及びカバー側の左右端面18には、カバー15を空間部10に配置したときに互いに係合する凹状係止部10c及び凸状係合部18a、凸状係止部10d及び凹状係合部18bが設けられている。そして、この例では、カバー15がそれらの係合を介してケース1に装着される。左右の取付部10aは、幅方向の断面が逆凹状となっており、突起体8がその逆凹状部からガイド孔11aに沿って摺動可能となっている。

0026

スライダー2A,2Bは、樹脂製のブロック状をなし、ケース側下面11とカバー15との間の空間に配置される。この例では、制動手段5としてピストン式ダンパーを使用した関係で、スライダー2A,2Bが異形状になっているが、制動手段としてロータリー式ダンパーを使用するような場合は同形状にすることも可能である。

0027

スライダー2Aとスライダー2Bとは、制動手段用連結部21,31が上下面2a,2bの一部を形成しているとともに、上面2aに設けられて左右に延びたリブ22,32を有している点、下面2bの略中間部の四隅に設けられた凸部23,33を有している点、一側つまり連結部側と平行に設けられて制動手段5をガイドする断面円弧状のガイド部24,34、及び他側の下面側長手方向に沿って設けられているばね配置部25,35を有している点、各ばね配置部25,35の一端側に設けられて付勢手段3であるコイルスプリングの対応する端部3aを係止する凹状の係合部26,36を有している点、ばね配置部25,35側にあって下側の一部を逆凹状に形成しているラッチ配置部20,30を有している点、各ラッチ配置部20,30を区画している上壁部に設けられている逃げ溝28,38、及び支持溝27,37、並びに枢支用軸孔20a,30aを有している点で共通している。各係合部26,36は、詳細を省くが、側面視で略コ形となっていて、上下突片同士の間を取付用挟持部とし、コイルスプリングの端部3aを押圧により固定可能となっている。

0028

ここで、連結部21は、図7(a),(b)に示されるごとく上下部に設けられた爪21a及び位置決め用突起21bと、水平方向に開口した窓21cを有した収容部21dと、収容部21dを覆うように装着される取付部材29とを備えている。すなわち、取付部材29は、概略コ形のカバーであり、上下の爪21aに係合される係合穴29a及び突起21bに係合される凹部29bとを有している。これに対し、連結部31は、内端面との間に隙間34bを保って設けられた略U形のクランプ部34aを有している。

0029

ラッチ配置部20,30において、軸孔20a,30aは、ストライカーの中央から外れた端側に設けられて上下貫通され、かつ後述するラッチ側軸部43に対応した形状に形成されている。すなわち、軸孔20a,30aは、図8に示されるごとく円形の一部を略平面の位置規制面20bに形成した非円形となっている。

0030

支持溝27,37は、軸孔20a,30aと同芯円上にあって、一側より円弧状に切り欠かれ、かつ上縁に沿って設けられた受け面となる段差27a,37aを有している。段差27a,37aは、後述するラッチ側支軸41の頭部41bと共にラッチ4が上下に傾かないよう水平に保つ規制手段9を構成している。

0031

逃げ溝28,38は、前記の支持軸より溝幅を大きくした状態で、軸孔20a,30aと同芯円上にあって、一側より円弧状に切り欠かれており、前記支持軸より離れる外側上縁に沿って設けられた受け面となる段差28a,38aと、各段差27a,37a上に設けられている抵抗付与部28bとを有している。段差28a,38aは、後述するラッチ4が軸部43及び軸孔20a又は30aの嵌合(枢支部)を介してスライダーに枢支された状態で、ラッチ先端45を下から受け止める。抵抗付与部28bは、その段差28a,38a上に突出された凸部であり、ラッチ4が前記スライダーに対して枢支部を支点として回動されるときに抵抗(増大部)ないしは摩擦力(増大部)として作用することにより、ラッチ4を図3(a)の待機姿勢に安定保持し、トレース用突起46が上記係止溝16bから不用意に係止解除されなようにする。なお、以上の抵抗付与部8は、凸部以外に凹凸部に形成してもよく、更に、段差28a,38a上面に代え、又は、段差28a,38a上面と共にラッチ先端の下面に設けるようにしてもよい。

0032

ラッチ4は、図1のごとくスライダー2Aに用いるラッチと、スライダー2Bに用いるラッチが左右対称形となる。図9はスライダー2A側のラッチを示している。同図を参考にして説明すると、ラッチ4は、ラッチ配置部20,30に余裕を持って収まる厚さ寸法からなる樹脂成形体であり、スライダー側に枢支する支持部40と、支持部40の一側に設けられて作動部材である突起体8と係脱する通常時の係合部42と、ラッチ下面側にあって係合部42より先端45側に設けられている補助係合手段47とを一体に形成している。

0033

支持部40は、上面側にあって端部側に突設された枢支用軸部43と、中央付近に突設された吊り下げ用支軸41と、軸部43から離れる先端側に突設されたトレース用突起46とを有している。このうち、軸部43は、軸方向に沿って略平面に形成された平面43aを有して、断面がDカットの非円形となっている。このため、ラッチ4は、軸部43がスライダー2の軸孔2チ0a又は30aに回動可能に嵌合した状態において、図3(a)のごとく軸孔側の位置規制面20bと平面43aとが対向するとスライダーに対し最も安定ないしは不用意に回動され難い態様となり、ラッチ4が同図の状態より図3(b)のごとく回動されると軸孔側の位置規制面20bと平面43aとが所定角ずれる。以上のDカットはHカットであってもよい。要は、ラッチ4が図3(a)の待機姿勢において、位置規制面20bと平面43aとが対向してトレース用突起46が上記係止溝16bから不用意に係止解除されなようにしたり、ラッチ4が待機姿勢から図3(b)の引込姿勢に切り換えられるとき(トレース用突起46が上記係止溝16bから直線溝16aに入るとき)に最大の抵抗力として作用することにより、ラッチが待機姿勢から引込姿勢に切り換えられるときに生じ易い異音を低減可能にしたものである。

0034

支軸41は、支持溝27又は37に摺動自在に挿通される首部41a、及びその首部41aを首部上周囲を径大に形成している頭部41bからなる。頭部41bは、支持溝27又は37と共に規制手段9を構成しており、首部41aを支持溝27又は37に挿通した状態で抜け止めする。

0035

突起46は、軸部43及び支軸41より高く形成されていて、ラッチ4が各スライダーに回動可能に枢支された状態でカバー側のカイド部16に嵌合して、直線溝16aに沿って摺動し、かつ、係止溝16bと係合することでラッチ4(及びスライダー)の摺動を係止する。

0036

補助係合手段47は、ラッチ4が誤作動で引込姿勢になったときに突起体8と係合し、それによりラッチ4を引込姿勢から待機姿勢に切換可能にする。この例では、ラッチ下面側で先端側を大きく落ち込んだ段差状にし、突起体8を導く先端側の斜面案内部45a及び該斜面案内部45aに連なって一段深くなった凹部47aから構成されている。斜面案内部45aは先端に行くほど低くなるテーパーである。使用態様において、突起体8は斜面案内部45aに対し上向きに当接すると、突出量を減じながら摺動し、凹部47aに入ると再び突出量を増大して該凹部47との係合を維持する。

0037

付勢手段3は圧縮コイルスプリングが用いられている。このコイルスプリングは、両端の手前が径小に絞られた取付用の径小端部3aに形成されるとともに、径小端部3aから再び通常の径寸法に形成された延長部3bを有している。この延長部3bは、緩衝部として作用し、コイル巻が径小端部3aより粗く形成されている。

0038

制動手段5はピストン式ダンパー式が使用されている。このピストン式ダンパーは公知のもの(例えば、特開2006−29564号等)であればよく、シリンダー50及び該シリンダー50に緩やかに出没されるピストンロッド51を有し、ピストンロッド51が固定されているシリンダー50に対し緩やかに駆動したり、シリンダー50が固定されているピストンロッド51に対し緩やかに駆動する構成であればよい。また、シリンダー50は図4のごとく後端外周に首状係止溝50aを有し、ピストンロッド51は先端外周に首状係止溝51aを有している。

0039

(作動部材)図11(c)は作動部材である突起体8の具体例を示している。この突起体8は、移動体である扉Aに対し付勢力を介して出没自在、つまり負荷を受けると付勢力に抗して突出量を減じる構成である。この例は、本出願人の先願である特願2009−147017号に記載されているものであり、移動体の上端部に取り付けられるケース8aと、ケース8a上に突出して移動体を固定側ガイドレールに沿って案内するガイド軸8bと、ガイド軸8bをケース幅方向移動調整する調整機構として、ケース1に設けられた横穴8cに配置されて外部から回動操作可能な調整用部材8dと、調整用部材8dの回動によりケース内を進退してガイド軸8bを幅方向に移動調整する不図示の調整部材などを有している。勿論、突起体8としては、これに限られず、特開2007−107301号に開示されているガイド軸構成又はそれに類似する構成でもよい。

0040

(組立)以上の各部材は、例えば、各ラッチ4をスライダー2A,2Bに枢支した後、スライダー2A,2B同士を制動手段5であるピストン式ダンパー及び付勢手段3であるコイルスプリングを介在して連結する。次に、それらをケース1に組み入れ、かつケース1にカバー15を取り付けることで引込ユニット6として完成される。

0041

まず、各ラッチ4は、スライダー2A,2Bに対し、軸部43と軸孔20a又は軸部43と軸孔30aの嵌合により回転可能に支持される。この支持状態では、支軸41が円弧状の支持溝27の段差27a或いは支持溝37の段差37aに対し吊り下げ状態で支持され、突起46が逃げ溝28或いは逃げ溝38を通ってスライダーの上方へ突出され、先端45が逃げ溝の内側縁に設けられた鍔状受け部28a或いは受け部38aに受け止められるよう支持される。

0042

その後、スライダー2A,2B同士は、制動手段5であるピストン式ダンパーを介して連結される。この場合、ピストンロッド51は、スライダー2Aの連結部21に対し、先端を図7(a)に示した窓21cから収容部21dに挿入した状態で、同(b)のごとく仮止め部材である止め輪52をロッド先端外周の係止溝51aに係合することにより、止め輪52を介して連結部21の収容部21d内に仮止めされる。また、ピストンロッド51は、取付部材29が連結部21に対し上下の爪21aと係合穴29aとの係合、突起21bと凹部29bとの係合により装着されることで、仮止め状態から本止めされて確実に位置固定される。シリンダー50は、スライダー2Bの連結部31に対し、上記したシリンダー側係止溝50aを隙間34bに一致させて押すだけでクランプ部34aに係合連結される。

0043

また、付勢手段3であるコイルスプリングは、スライダー2Aと2Bに対し、両側の径小端部3aが対応する係合部26,36に対し押圧操作により係止固定される。この状態では、各延長部3bがスライダーの対応端より所定寸法だけ突出する。

0044

次に、以上のラッチ4付きのスライダー2Aと2Bは、制動手段5及び付勢手段3と共にケース1に対し配置される。この例では、スライダーとケースとの間のガイド手段として、各スライダー下面の凸部23又は33がケース側の対応するガイド溝11bと嵌合し、各スライダーの上面のリブ22又は32がカバー側の対応するガイド溝19bと嵌合し、各スライダーの係合部26や36を構成している下面部がガイド溝11cと摺動自在に嵌合される。また、ラッチ4は、突起46がスライダーの逃げ溝28又は38からケース側のガイド部16に嵌合しており、スライダーの摺動に伴って直線溝16aに沿って摺動される引込姿勢と、直線溝16aから係止溝16bに入って係止される待機姿勢とに切り換えられる。なお、ラッチ4は、下面の凸部48がケース下面のガイド溝11eと常に嵌合しており、それによって対応スライダーの急速な摺動にも安定して追随されるようになっている。

0045

(作動)図10は上記した組立状態において摺動補助装置及び引込ユニット6の作動を示している。ここでは、図11(a),(b)の扉Aに適用した場合を想定し要部作動を明らかにする。

0046

(1)同10(a)は図1の引込ユニット6における左側部分、つまりスライダー2A側のラッチ4の待機姿勢(ラッチ側突起46がカバー側ガイド部16の係止溝16bに係合されている状態)を作動部材である突起体8と共に示し、(b)は部材関係を分かり易くするため(a)と同じ態様をスライダー2Aだけ想像線で示している。このラッチの待機姿勢において、付勢手段3であるコイルスプリングは、引き延ばされて付勢力を蓄積しているとともに、左側の延長部3bがケース側の対応する端部13aに当接している。この構造では待機姿勢で以下のような作動特徴がある。

0047

ア)ラッチ4の枢支構造では、図3(a)のごとく平面43a付き軸部43及びそれに対応した形状の位置規制面20b付き軸孔20a、いわゆる軸部43及び軸孔20aの嵌合部にDカットやHカットを形成することで、ラッチ4が待機姿勢で最も安定した嵌合状態つまり回動する際の抵抗を増す。それにより、この構造では、振動や衝撃などに起因した不用意な回動を阻止できる。
イ)上記規制手段9は、支軸側の径大頭部41bを支持溝27の段差27a、或いは、支持溝37の段差37aに受け止めることにより、スライダー2Aや2Bに対するラッチ4の正常な姿勢を確実に保つ。

0048

ウ)また、この構造では、上記抵抗付与部28bの抵抗増大作用により、振動や衝撃などに起因したラッチ4の不用意な回動が確実に阻止されるようにし、それにより誤作動の発生を防止できる。
エ)しかも、この構造では、ラッチ4の待機姿勢において、そのラッチ4を枢支しているスライダー2Aがケース空間部10を区画している内側端部13aに対し付勢手段3の延長部3bを当接しているため、スライダー2Aが振動や衝撃を受けても延長部3bの振動ないしは衝撃吸入作用により影響を受けに難くなっている。

0049

(2)図10(c)はラッチが引込姿勢に切り換えられた状態を示している。このラッチ4の姿勢切換は、ラッチ4が図10(b)の待機姿勢にあるとき、扉Aが図11(a)の左から右方向(閉方向)へ移動されてきて、扉の突起体8が係合部42の対応部に当たる。すると、ラッチ4は、その応力により軸部43を支点として逆時計回りに回転されて突起46が係止溝16bから係止解除されて直線溝16aと嵌合し、突起体8を係合部42に係合した引込姿勢に切り換えられる。すると、スライダー2Aは、ラッチ4と共に付勢手段3の付勢力によりスライダー2B側へ引き込まれて扉を閉位置に切り換える。この場合、この形態では、扉が付勢手段3の付勢力により移動されるとき、上記した制動手段5の制動を受けて緩やかに摺動される。この構造では以上の姿勢切換において以下のような作動特徴がある。

0050

オ)この構造では、ラッチ4が枢支部を支点として逆時計回りに回転されるとき、規制手段9として支軸41がスライダー側支持溝27の段差27aに受け止められた状態で摺動されるため、又、ラッチ先端45が逃げ溝側受け部28a又は38aで受けられている構成によって、スライダー2Aに対するラッチ4の傾きを防いで水平な回転運動を保つことにより、誤作動の虞をより確実に解消できる。
カ)ラッチ4の枢支構造では、ラッチ4が待機姿勢から作動部材である突起体8を介して引込姿勢に切り換えられるときに発生する切換音を、上記したDカットやHカットの形状によりラッチが低速回動されるようにして低減できるようにする。

0051

(3)図10(d)は、扉Aを閉位置から開方向へ摺動操作している状態を想定している。この過程では、扉が同図の右から左方向へ移動操作されると、スライダー2Aが引込姿勢になっているラッチ4の係合部42に係合されている突起体8を介して左側へ摺動される。扉が更に左へ移動されて図10(b)のごとく左側の係止溝16bに達すると、ラッチ4は、突起体8が係合部42から抜け出すときの反力により軸部43を支点として時計回りへ回転しながら、突起46が直線溝14aから係止溝14bに係合して待機姿勢に切り換えられる。なお、この過程では付勢手段3に付勢力が蓄積される。この状態はラッチ4が待機姿勢にある限り保たれる。

0052

以上の姿勢切換において、この構造では、扉が急激に摺動操作され、それに伴ってスライダー2Aも急速に摺動されたような場合、ケース側の対応する端部13aに対し延長部3bが当接し、その延長部3bの衝撃吸入作用によりスライダー2Aに加わる衝撃を緩和することによりラッチ4の誤作動(突起46が係止溝16bから直線溝16aに移行する)の虞を防止できる。

0053

なお、本発明は、請求項で特定された要件を除いて適宜に変更可能なものである。一例として、上記した第1の構成や第3の構成に展開することである。

0054

1…ケース(11は下面、12は側面、13,13aは端部、15はカバー)
2A(2)…スライダー(20はラッチ配置部、22はリブ、23は凸部)
2B(2)…スライダー(30はラッチ配置部、32はリブ、33は凸部)
3…付勢手段(コイルスプリング、3aは径小端部、3bは緩衝用延長部)
4…ラッチ(40は支持部、41は支軸、42は係合部、46は突起)
5…制動手段(50はシリンダー、51はピストンロッド)
6…引込ユニット
7…本体
8…突起体(作動部材)
16…ガイド部(16aは直線溝、16bは係止溝)
20a…軸孔(20bは位置規制面)
28,38…逃げ溝(28a,38aは段差、28bは抵抗付与部)
29…取付部材(29aは係合穴、29bは凹部)
43…軸部(43aは平面)
A…扉(移動体)

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