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技術 抗菌性液体組成物

出願人 イーダ株式会社
発明者 片岡長昭水野雅友西嶋康祐
出願日 2010年2月17日 (9年7ヶ月経過) 出願番号 2010-032886
公開日 2011年9月1日 (8年0ヶ月経過) 公開番号 2011-168518
状態 特許登録済
技術分野 農薬・動植物の保存 食品の保存(凍結・冷却・乾燥を除く)
主要キーワード 期待レベル 長期間品質 ノロウィルス 非カルボン酸 本発明組成 実施例組成物 遠心分離処理後 不溶性金属塩
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2011年9月1日)のものです。
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課題

アルコールを含まない食品添加物として認められている材料のみから構成される抗菌性液体組成物の提供。

解決手段

抗菌作用を有する金属イオン亜鉛イオン銅イオン鉄イオン銀イオンからなる群から選ばれる一種イオン又は二種以上のイオンの組合せである)と、水に不溶金属塩を生成する界面活性剤ソルビタン脂肪酸エステルグリセリン脂肪酸エステルショ糖脂肪酸エステルである)とから成る抗菌性液体組成物。

概要

背景

高級アルコールや低級脂肪酸塩やカプリル酸モノグリセリドなども静菌作用を有することが知られているが、カプリル酸モノグリセリドは分子中にエステル結合を有するため、酸、又はアルカリで容易に加水分解され長期安定性欠ける(特許文献1)。

非イオン界面活性剤及び、親水基としてカルボキシル基を含まないアニオン界面活性剤非カルボン酸型)、アルミニウム塩鉄塩の3価金属塩を含有する殺菌性液体洗浄剤組成物が開示されている(特許文献2)。非イオン界面活性剤や、カルボキシル基を含むアニオン界面活性剤では効果がないこと、1価、2価の金属塩では効果が小さく、十分な効果を得ようとすると塩折を起こし実用的でないことが記載されている。

亜鉛有機系抗菌剤、酸、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤両性界面活性剤から成る液体消臭剤組成が開示されている(特許文献3)。

銅、亜鉛イオンと特定の酸成分と特定のアニオン界面活性剤(非カルボン酸型)及び、非イオン界面活性剤から成る消臭効果のある洗浄剤組成が開示されている(特許文献4)。カルボキシル基を含むアニオン界面活性剤においては、金属イオンが結合されてしまい、不溶性塩を生成し防臭消臭効果が激減してしまうことが示されている。非イオン界面活性剤としては、ポリエチレングリコール型や、多価アルコール型としてグリセロール脂肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステルショ糖脂肪酸エステルが示されている。

又、アルコールを必須成分とした抗菌性組成物も提案されている(特許文献5〜10)。

ユーカリ抽出物グリセリン脂肪酸エステルを含む天然物由来殺菌剤が示されているが、高濃度のアルコールを含むことを必須としている(特許文献5)。

ポリグリセリン脂肪酸エステルモノグリセリン脂肪酸エステルアミノ酸及び、低級アルコールを含む水性殺菌消臭剤が示されているが、20%のアルコールを必須成分としている(特許文献6)。

安全性の高い抗菌抗ウィルス性、消臭力のある組成が提案されているが、陽イオン界面活性剤両性イオン界面活性剤が不可欠成分であり、食品に導入することは制約がある。又、元々、抗菌力のある界面活性剤機能成分であることから、アルコール不含有の組成物であっても抗菌効果を有しているが、枯草菌セレウス菌ネコカリンウィルスSARSウィルスに対しては効果発現のためにアルコールが必須成分となっている(特許文献7)。

特許文献10では、アルコールベースのウィルス不活性剤が開示されている。

概要

アルコールを含まない食品添加物として認められている材料のみから構成される抗菌性液体組成物の提供。抗菌作用を有する金属イオン(亜鉛イオン、銅イオン鉄イオン銀イオンからなる群から選ばれる一種イオン又は二種以上のイオンの組合せである)と、水に不溶の金属塩を生成する界面活性剤(ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルである)とから成る抗菌性液体組成物。なし

目的

アルコールを含まない食品添加物として認められている材料のみから構成される抗菌性液体組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

抗菌作用を有する金属イオンと、水に不溶金属塩を生成する界面活性剤とから成る抗菌性液体組成物

請求項2

該界面活性剤が、ソルビタン脂肪酸エステルグリセリン脂肪酸エステルショ糖脂肪酸エステルである、請求項1記載の抗菌性液体組成物。

請求項3

該金属イオンが、亜鉛イオン銅イオン鉄イオン銀イオンからなる群から選ばれる一種イオン又は二種以上のイオンの組合せである、請求項1又は2記載の抗菌性液体組成物。

請求項4

ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを更に含有する、請求項1〜3のいずれか一項記載の抗菌性液体組成物。

技術分野

0001

本発明は、抗菌性液体組成物に関し、特に、エタノールを必須成分としない、安全性の高い抗菌性液体組成物に関する。

背景技術

0002

高級アルコールや低級脂肪酸塩やカプリル酸モノグリセリドなども静菌作用を有することが知られているが、カプリル酸モノグリセリドは分子中にエステル結合を有するため、酸、又はアルカリで容易に加水分解され長期安定性欠ける(特許文献1)。

0003

非イオン界面活性剤及び、親水基としてカルボキシル基を含まないアニオン界面活性剤非カルボン酸型)、アルミニウム塩鉄塩の3価金属塩を含有する殺菌性液体洗浄剤組成物が開示されている(特許文献2)。非イオン界面活性剤や、カルボキシル基を含むアニオン界面活性剤では効果がないこと、1価、2価の金属塩では効果が小さく、十分な効果を得ようとすると塩折を起こし実用的でないことが記載されている。

0004

亜鉛有機系抗菌剤、酸、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤両性界面活性剤から成る液体消臭剤組成が開示されている(特許文献3)。

0005

銅、亜鉛イオンと特定の酸成分と特定のアニオン界面活性剤(非カルボン酸型)及び、非イオン界面活性剤から成る消臭効果のある洗浄剤組成が開示されている(特許文献4)。カルボキシル基を含むアニオン界面活性剤においては、金属イオンが結合されてしまい、不溶性塩を生成し防臭消臭効果が激減してしまうことが示されている。非イオン界面活性剤としては、ポリエチレングリコール型や、多価アルコール型としてグリセロール脂肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステルショ糖脂肪酸エステルが示されている。

0006

又、アルコールを必須成分とした抗菌性組成物も提案されている(特許文献5〜10)。

0007

ユーカリ抽出物グリセリン脂肪酸エステルを含む天然物由来殺菌剤が示されているが、高濃度のアルコールを含むことを必須としている(特許文献5)。

0008

ポリグリセリン脂肪酸エステルモノグリセリン脂肪酸エステルアミノ酸及び、低級アルコールを含む水性殺菌消臭剤が示されているが、20%のアルコールを必須成分としている(特許文献6)。

0009

安全性の高い抗菌抗ウィルス性、消臭力のある組成が提案されているが、陽イオン界面活性剤両性イオン界面活性剤が不可欠成分であり、食品に導入することは制約がある。又、元々、抗菌力のある界面活性剤機能成分であることから、アルコール不含有の組成物であっても抗菌効果を有しているが、枯草菌セレウス菌ネコカリンウィルスSARSウィルスに対しては効果発現のためにアルコールが必須成分となっている(特許文献7)。

0010

特許文献10では、アルコールベースのウィルス不活性剤が開示されている。

先行技術

0011

特開昭51−91327号公報
特開平7−292397号公報
特開2004−357746号公報
特開2008−214621号公報
特開2001−81007号公報
特開2008−156329号公報
特開2008−279104号公報
特開昭58−81770号公報
特開昭57−58876号公報
特許第4126068号

発明が解決しようとする課題

0012

しかしながら、食品にも適用可能なくらい安全性の高い抗菌剤の抗菌力レベルは、菌量が少ない場合には静菌的には作用するが、例えば106個/ml以上の高濃度の菌量下や、実際の適用現場での抗菌効果は期待レベルにはない。又、食品添加物として許可されている材料のみから構成された組成物は、概して、酸、アルカリによって分解されやすく、品質の長期安定性に欠ける。更に、こうした安全性の高い抗菌性の組成物は、エタノールのような低級アルコールを不可欠必須成分とし、その組成物の抗菌作用の発現はエタノールの抗菌力に依拠している。アルコールを含まない食品添加物として認められている材料のみから構成される抗菌性液体組成物を提供する。

課題を解決するための手段

0013

食品添加物として認められている界面活性剤(乳化剤)と、抗菌力のある金属イオンとの間で生成する不溶性金属塩を含有する分散水溶液コロイド)の組成物。

0014

抗菌性を有する金属イオンとショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル間で生成する不溶性金属塩にも抗菌力があること。

0015

金属イオン自体の抗菌力よりも、生成した不溶性金属塩の分散水溶液の抗菌力の方が高いこと。

0016

不溶性金属塩は、酸、アルカリにも強く、長期間品質が安定していること。

0017

生成した不溶性塩は、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを導入することにより、均質な分散水溶液状態(コロイド)として保持できることを見い出した。

0018

銅、亜鉛の硫酸塩、グルコン酸塩、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、食品添加物として認められている。

0019

本発明は、例えば特開平7−292397、特開2008−214621においては好ましくないとされている塩折物、つまり不溶性金属塩生成及び、その生成条件を積極的に活用したものである。すなわち、界面活性剤を使用する場合、金属イオンは石鹸カスを生成し、界面活性を低下さす原因となるため避けられてきているが、本発明では、石鹸カス、つまり金属石鹸化反応を積極的に利用して抗菌性組成物を得るものである。

発明の効果

0020

ラス帯電した不溶性金属塩のコロイドがマイナスに帯電している菌体表面に吸着しやすくなり、相乗効果を発揮する。
界面活性剤を有する不溶性金属塩コロイドの浸透力が大きく、菌体内部に入りやすくなる。

0021

0022

抗菌試験評価方法
大腸菌の抗菌試験方法
緑膿菌群をハートインヒュージョンブイヨン(日水製薬(株)製)培養液で、36℃、12時間で3日間培養し、菌数を108個/ml以上になるように調整した。この培養液1mlを実施例組成物9mlの溶液中に滴下し、5分間感作させた後、検体1mlを標準寒天培地(日水製薬(株)製)20〜25mlと攪拌混合凝固させ37℃、24時間培養し、菌の生菌数を観察し、菌数が101個/ml未満になった場合の評価を○とした。101個/ml以上は×とした。

0023

枯草菌の抗菌試験方法
枯草菌をハートインヒュージョンブイヨン(日水製薬(株)製)培養液で、36℃、12時間で3日間培養し、菌数を106個/ml以上になるように調整した。この培養液1mlを実施例組成物9mlの溶液中に滴下し、5分間感作させた後、検体1mlを標準寒天培地(日水製薬(株)製)20〜25mlと攪拌混合し凝固させ37℃、48時間培養し、菌の生菌数を観察し、菌数が101個/ml未満になった場合の評価を〇とした。101個/ml以上は×とした。

0024

バチィルスセレウス菌芽胞
セレウス菌を芽胞形成培地接種し、35℃、10時間培養した。
培養後、滅菌生理食塩水収穫した菌液を65℃、30分間で加熱した。加熱後の菌液は3,500ppm、15分遠心分離処理後、滅菌生理食塩水を用いて菌数が106個/ml以上になるように作製したものを試験芽胞菌液とした。
この芽胞菌液1mlを実施例組成物9mlの溶液中に滴下し、5分間感作させた後、検体1mlを標準寒天培地(日水製薬(株)製)20〜25mlと攪拌混合し凝固させ35℃、48時間培養し、菌の生菌数を観察し、菌数が101個/ml未満になった場合の評価を〇とした。101個/ml以上は×とした。

0025

硫酸亜鉛(ZnSO4,7H2O)は、濃度0.3wt.%以上の水溶液で抗菌効果があった。

0026

・モノグリセリン脂肪酸エステル(第一工業製薬製、MG80)
・ソルビタン脂肪酸エステル(第一工業製薬製、ソルゲン110)
・ショ糖脂肪酸エステル(第一工業製薬製、コスメライクL160)
は、抗菌力があると言われているが、本発明者の試験方法では2%濃度においても抗菌効果はなかった。

0027

ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(日油製ウィルサーフTF80)には、抗菌活性はなかった。

0028

実施例1〜11、比較例12〜21、実施例22〜27
実施例1では、硫酸亜鉛(ZnSO4,7H2O)0.1gr(Znイオンとして約200ppm)を蒸留水80grに溶解した後、モノグリセリン脂肪酸エステル0.3grを添加攪拌し、全量で100grになるように蒸留水を追加した。実施例1に準じて表1又は2に示す組成の実施例2〜11、比較例12〜21、実施例22〜27の組成物を調製した。
この溶液は不溶性塩を析出沈降するが、攪拌により、即座にコロイド分散液となった。この現象はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含まない、他の実施例においても同様に観察できた。

0029

ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含む、実施例7、9、10、11では、不溶性塩は微細に分散し、析出沈降が観察できない均質なコロイド分散液となった。
硫酸亜鉛と、これらの界面活性剤の量比は1:1以上であれば硫酸亜鉛は完全に不溶性塩になった。

0030

不溶性塩の分散が必要なポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル量は0.1%以上であった。

0031

表1、表2に示すように、硫酸亜鉛水溶液自体の抗菌力よりも、界面活性剤と反応して生成した不溶性塩を含む分散水溶液の抗菌力の方が高くなった。

0032

当然のことながら本発明の組成物は、目的に応じてエタノール等の低級アルコールを導入しても何ら効果に影響しない。

0033

又、食品添加物して認められているゲラニオールシトロネロールオイゲノールリナロールテレネオール、チモールメントールリモネンペリラアルデヒド等の香料精油を導入しても何ら影響しない。

0034

本発明組成物は、ノロウィルスに対しても有効であると考えられる。
*アルコールは、タンパク質変性するので、食品等では極力、低濃度にしている。

0035

本発明は、食品添加物材料のみによって構成したが、用途によっては金属イオンと不溶性金属塩を生成するその他の界面活性剤や脂肪酸でもよい。
(例)
金属イオン:銀、銅、亜鉛、鉄、マンガン
界面活性剤:アニオン界面活性剤全般
カルボキシル基を含むノニオン界面活性剤
両性界面活性剤
脂肪酸 :油脂全般、脂肪酸

0036

実施例

0037

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