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技術 フライヤー

出願人 株式会社マーメード
発明者 木村毅和
出願日 2010年2月18日 (11年3ヶ月経過) 出願番号 2010-033861
公開日 2011年9月1日 (9年9ヶ月経過) 公開番号 2011-167348
状態 特許登録済
技術分野 フライパン、フライヤー
主要キーワード 長時間効果的 水循環パイプ フライヤー装置 貯槽中 返送口 固形不純物 二重筒状 四角筒
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2011年9月1日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

工場設備などに使用される大型のフライヤー装置にも使用でき、従来のフライヤー廃棄していた不純物を水、油、スラッジに分離し、それぞれ再利用できるフライヤーを提供する。

解決手段

調理油貯留する貯槽1と、この貯槽1中に配設されたヒーター4とを有するフライヤーであって、油を収容した回転体7bの回転によって油から水とスラッジとを三層分離し、上記油および水をそれぞれ排出するとともに、回転体7bの内壁堆積したスラッジを離脱させて排出する遠心分離機7と、この遠心分離機7で分離された油を一時的に貯留する油タンク8と、経路中にポンプ13aを有し、貯槽1の油を吸引して遠心分離機7へ流入させるとともに、油タンク8を経由して、上記分離された油を貯槽1へ戻す油循環パイプ6と、遠心分離機7で分離された水を一時的に貯留する水タンク9と、遠心分離機7で分離されたスラッジを受けるカス受け容器10とを設けた。

概要

背景

従来のフライヤーは、貯槽内調理油貯留し、この油層の中間部に設けたヒーターで油層を加熱して揚げ調理を行うものがあった。
また、貯槽内の油層の下方に境界を接して水層を設け、油層の中間部に設けたヒーターで油層を加熱して揚げ調理を行うものもあった(特許文献1)。このようなフライヤーでは、揚げ調理において発生する揚げカス等(水よりも比重の大きいものが多い)を水層に沈下させて分離し、油の清浄度を保つようにしている。

また、特許文献2には、油層と水層とを有するフライヤーにおいて、水層から貯槽外に水を吸引して、貯槽側壁に設けた供給口から再び水層に戻す水循環パイプを備え、水層および油層を渦状水平回転させることができるようにしたものが記載されている。
このようなフライヤーでは、油層の水平回転によりヒーター表面に接触する油量が増えて熱交換効率を高めることができるため、ヒーターの設定温度を従来のフライヤーより低く設定して調理することができる。さらに、油水の境界部で油と水とを積極的に接触させることで、揚げカスだけでなく、食材から出る液状成分、油の加水分解熱酸化によって生じる水溶性酸化物等を水層に転移させ、調理油の劣化を大幅に抑制することができる。

また、特許文献2のフライヤーは、内部にフィルターを備えた濾過水槽を水循環パイプの経路中に配設している。この濾過水槽は、内部を二分するフィルターを設置しており、水循環パイプを通過してフィルターの上流側に流入した水はフィルターを透過して水循環パイプにより貯槽へ戻されるが、水に含まれる揚げカス等の不純物は分離されてフィルターの上流側で底部に沈下する。
これにより、水層内の水から不純物を分離して再び水層に戻すことができるため、貯槽の水層を清浄に維持することができる。そのため、フライヤーを連続して長時間効果的に使用することができる。

さらに、この濾過水槽には、濾過水槽自体をフライヤーから取り外して清掃することなく不純物の除去と水の入れ替えを行うことができる異物除去装置を設けている。この異物除去装置は、濾過水槽のフィルター上流側に接続された異物除去パイプと、濾過水槽のフィルター下流側に接続された給水パイプとから構成される。
貯槽の水層と濾過水槽との間の水の循環を止めて水が行き来しないようにした後、フィルター上流側の異物除去パイプを開弁して不純物を水とともに排出しながら、給水パイプから給水することで、濾過水槽を取り外すことなく不純物の除去と水の入れ替えとをすることができる。また、給水された水がフィルターを下流側から逆方向に透過するので、フィルターに付着した不純物を押し流して、フィルターの目詰まりを防止することが可能である。

概要

工場設備などに使用される大型のフライヤー装置にも使用でき、従来のフライヤーで廃棄していた不純物を水、油、スラッジに分離し、それぞれ再利用できるフライヤーを提供する。調理油を貯留する貯槽1と、この貯槽1中に配設されたヒーター4とを有するフライヤーであって、油を収容した回転体7bの回転によって油から水とスラッジとを三層分離し、上記油および水をそれぞれ排出するとともに、回転体7bの内壁堆積したスラッジを離脱させて排出する遠心分離機7と、この遠心分離機7で分離された油を一時的に貯留する油タンク8と、経路中にポンプ13aを有し、貯槽1の油を吸引して遠心分離機7へ流入させるとともに、油タンク8を経由して、上記分離された油を貯槽1へ戻す油循環パイプ6と、遠心分離機7で分離された水を一時的に貯留する水タンク9と、遠心分離機7で分離されたスラッジを受けるカス受け容器10とを設けた。

目的

本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、従来のフライヤーで廃棄していた不純物を水、油、揚げカス等に分離し、それぞれを再利用することのできるフライヤーを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

調理油貯留する貯槽と、この貯槽中に配設されたヒーターとを有するフライヤーであって、油を収容した回転体の回転によって油から水とスラッジとを三層に遠心分離し、上昇した圧力により上記油および水をそれぞれ排出するとともに、上記回転体の内壁堆積した上記スラッジを離脱させて排出する遠心分離機と、この遠心分離機で分離された油を一時的に貯留する油タンクと、経路中にポンプを有し、上記貯槽から油を吸引して上記遠心分離機へ流入させるとともに、上記油タンクを経由して、上記分離された油を上記貯槽へ戻す油循環パイプと、上記遠心分離機で分離された水を一時的に貯留する水タンクと、上記遠心分離機で分離されたスラッジを受けるカス受け容器とを設けたことを特徴とするフライヤー。

請求項2

調理油の油層とこれに境界面で接する水層とを上下2層にして貯留する貯槽と、この貯槽中に配設されたヒーターとを有するフライヤーであって、水を収容した回転体の回転によって水から油とスラッジとを三層に遠心分離し、上昇した圧力により上記水および油をそれぞれ排出するとともに、上記回転体の内壁に堆積した上記スラッジを離脱させて排出する遠心分離機と、この遠心分離機で分離された水を一時的に貯留する水タンクと、経路中にポンプを有し、上記貯槽から上記水層の水を吸引して上記遠心分離機へ流入させるとともに、上記水タンクを経由して、上記分離された水を上記水層に戻す水循環パイプと、上記遠心分離機で分離された油を一時的に貯留する油タンクと、経路中にポンプを有し、上記遠心分離機から上記油タンクを経由して、上記分離された油を上記油層へ戻す油返送パイプと、上記遠心分離機で分離されたスラッジを受けるカス受け容器とを設けたことを特徴とするフライヤー。

請求項3

調理油の油層とこれに境界面で接する水層とを上下2層にして貯留する貯槽と、この貯槽中に配設されたヒーターと、内部に有するフィルターにより水を濾過する濾過水槽と、経路中にポンプを有し、上記貯槽から上記水層の水を吸引して上記濾過水槽に流入させるとともに上記濾過水槽で濾過された水を上記貯槽側壁の供給口から水層に戻す水循環パイプと、上記濾過水槽で除去された不純物廃棄する廃棄系とを有するフライヤーであって、上記廃棄系に配置され、上記不純物を収容した回転体の回転によって不純物をスラッジと水と油との三層に遠心分離し、上昇した圧力により上記水および油をそれぞれ排出するとともに、上記回転体の内壁に堆積した上記スラッジを離脱させて排出する遠心分離機と、この遠心分離機で分離された水を一時的に貯留する水タンクと、経路中にポンプを有し、上記遠心分離機から上記水タンクを経由して、上記分離された水を上記濾過水槽または上記水層へ戻す水返送パイプと、上記遠心分離機で分離された油を一時的に貯留する油タンクと、経路中にポンプを有し、上記遠心分離機から上記油タンクを経由して、上記分離された油を上記油層へ戻す油返送パイプと、上記遠心分離機で分離されたスラッジを受けるカス受け容器とを設けたことを特徴とするフライヤー。

請求項4

上記貯槽から上記油層の油を吸引し、上記遠心分離機と同一または別体に設けた遠心分離機にて、回転体の回転によって油から水とスラッジとを三層に遠心分離し、分離された油を上記油層へ戻すことを特徴とする請求項2または3記載のフライヤー。

請求項5

上記水返送パイプの経路中には、透過する水から塩分を除去する逆浸透膜と、この逆浸透膜を透過させるために上記水を加圧する圧力手段と、上記逆浸透膜の上流側に溜まる塩分の高い濃縮水を排出する濃縮水廃棄系とを配置することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のフライヤー。

請求項6

上記逆浸透膜が、これを透過する水から、ダイオキシン類亜硝酸性窒素硝酸性窒素トリハロメタンアクリルアミドのうち一つ以上を除去することを特徴とする請求項5記載のフライヤー。

技術分野

0001

本発明は、貯槽内調理油貯留し、この油層を加熱して揚げ調理をするフライヤーに関し、特に工場設備などで使用される大型のフライヤー装置にも適用可能なフライヤーに関する。

背景技術

0002

従来のフライヤーは、貯槽内に調理油を貯留し、この油層の中間部に設けたヒーターで油層を加熱して揚げ調理を行うものがあった。
また、貯槽内の油層の下方に境界を接して水層を設け、油層の中間部に設けたヒーターで油層を加熱して揚げ調理を行うものもあった(特許文献1)。このようなフライヤーでは、揚げ調理において発生する揚げカス等(水よりも比重の大きいものが多い)を水層に沈下させて分離し、油の清浄度を保つようにしている。

0003

また、特許文献2には、油層と水層とを有するフライヤーにおいて、水層から貯槽外に水を吸引して、貯槽側壁に設けた供給口から再び水層に戻す水循環パイプを備え、水層および油層を渦状水平回転させることができるようにしたものが記載されている。
このようなフライヤーでは、油層の水平回転によりヒーター表面に接触する油量が増えて熱交換効率を高めることができるため、ヒーターの設定温度を従来のフライヤーより低く設定して調理することができる。さらに、油水の境界部で油と水とを積極的に接触させることで、揚げカスだけでなく、食材から出る液状成分、油の加水分解熱酸化によって生じる水溶性酸化物等を水層に転移させ、調理油の劣化を大幅に抑制することができる。

0004

また、特許文献2のフライヤーは、内部にフィルターを備えた濾過水槽を水循環パイプの経路中に配設している。この濾過水槽は、内部を二分するフィルターを設置しており、水循環パイプを通過してフィルターの上流側に流入した水はフィルターを透過して水循環パイプにより貯槽へ戻されるが、水に含まれる揚げカス等の不純物は分離されてフィルターの上流側で底部に沈下する。
これにより、水層内の水から不純物を分離して再び水層に戻すことができるため、貯槽の水層を清浄に維持することができる。そのため、フライヤーを連続して長時間効果的に使用することができる。

0005

さらに、この濾過水槽には、濾過水槽自体をフライヤーから取り外して清掃することなく不純物の除去と水の入れ替えを行うことができる異物除去装置を設けている。この異物除去装置は、濾過水槽のフィルター上流側に接続された異物除去パイプと、濾過水槽のフィルター下流側に接続された給水パイプとから構成される。
貯槽の水層と濾過水槽との間の水の循環を止めて水が行き来しないようにした後、フィルター上流側の異物除去パイプを開弁して不純物を水とともに排出しながら、給水パイプから給水することで、濾過水槽を取り外すことなく不純物の除去と水の入れ替えとをすることができる。また、給水された水がフィルターを下流側から逆方向に透過するので、フィルターに付着した不純物を押し流して、フィルターの目詰まりを防止することが可能である。

先行技術

0006

特公昭55−40249号公報
国際公開公報2007/116882号公報

発明が解決しようとする課題

0007

特許文献2に記載の従来のフライヤーにおいては、油層および水層の回転と水の循環とを利用し、調理油の劣化を防止してその清浄度を維持し、長時間の使用に耐え得るようにすることができる。
一方で、濾過水槽に溜められた揚げカス等の不純物を異物除去装置で水とともに廃棄するため、水を大量に消費してしまうという欠点があった。
また、異物除去装置によって濾過水槽から不純物を自動排出する際に、揚げカスに付着した劣化していない油までもともに排出してしまうという問題があった。さらに、異物除去装置によって回収される不純物は、揚げカス等の固形物、付着した油および水の混合物であり、再利用しづらいものであったため、そのまま廃棄物として廃棄するしかなく、環境汚染の原因となっていた。

0008

本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、従来のフライヤーで廃棄していた不純物を水、油、揚げカス等に分離し、それぞれを再利用することのできるフライヤーを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明において、上記課題が解決される手段は以下の通りである。
第1の発明は、調理油を貯留する貯槽と、この貯槽中に配設されたヒーターとを有するフライヤーであって、油を収容した回転体の回転によって油から水とスラッジとを三層に遠心分離し、上昇した圧力により上記油および水をそれぞれ排出するとともに、上記回転体の内壁堆積した上記スラッジを離脱させて排出する遠心分離機と、この遠心分離機で分離された油を一時的に貯留する油タンクと、経路中にポンプを有し、上記貯槽から油を吸引して上記遠心分離機へ流入させるとともに、上記油タンクを経由して、上記分離された油を上記貯槽へ戻す油循環パイプと、上記遠心分離機で分離された水を一時的に貯留する水タンクと、上記遠心分離機で分離されたスラッジを受けるカス受け容器とを設けたことを特徴とする。

0010

第2の発明は、調理油の油層とこれに境界面で接する水層とを上下2層にして貯留する貯槽と、この貯槽中に配設されたヒーターとを有するフライヤーであって、水を収容した回転体の回転によって水から油とスラッジとを三層に遠心分離し、上昇した圧力により上記水および油をそれぞれ排出するとともに、上記回転体の内壁に堆積した上記スラッジを離脱させて排出する遠心分離機と、この遠心分離機で分離された水を一時的に貯留する水タンクと、経路中にポンプを有し、上記貯槽から上記水層の水を吸引して上記遠心分離機へ流入させるとともに、上記水タンクを経由して、上記分離された水を上記水層に戻す水循環パイプと、上記遠心分離機で分離された油を一時的に貯留する油タンクと、経路中にポンプを有し、上記遠心分離機から上記油タンクを経由して、上記分離された油を上記油層へ戻す油返送パイプと、上記遠心分離機で分離されたスラッジを受けるカス受け容器とを設けたことを特徴とする。

0011

第3の発明は、調理油の油層とこれに境界面で接する水層とを上下2層にして貯留する貯槽と、この貯槽中に配設されたヒーターと、内部に有するフィルターにより水を濾過する濾過水槽と、経路中にポンプを有し、上記貯槽から上記水層の水を吸引して上記濾過水槽に流入させるとともに上記濾過水槽で濾過された水を上記貯槽側壁の供給口から水層に戻す水循環パイプと、上記濾過水槽で除去された不純物を廃棄する廃棄系とを有するフライヤーであって、上記廃棄系に配置され、上記不純物を収容した回転体の回転によって不純物をスラッジと水と油との三層に遠心分離し、上昇した圧力により上記水および油をそれぞれ排出するとともに、上記回転体の内壁に堆積した上記スラッジを離脱させて排出する遠心分離機と、この遠心分離機で分離された水を一時的に貯留する水タンクと、経路中にポンプを有し、上記遠心分離機から上記水タンクを経由して、上記分離された水を上記濾過水槽または上記水層へ戻す水返送パイプと、上記遠心分離機で分離された油を一時的に貯留する油タンクと、経路中にポンプを有し、上記遠心分離機から上記油タンクを経由して、上記分離された油を上記油層へ戻す油返送パイプと、上記遠心分離機で分離されたスラッジを受けるカス受け容器とを設けたことを特徴とする。

0012

第4の発明に係るフライヤーは、上記貯槽から上記油層の油を吸引し、上記遠心分離機と同一または別体に設けた遠心分離機にて、回転体の回転によって油から水とスラッジとを三層に遠心分離し、分離された油を上記油層へ戻すことを特徴とする。

0013

第5の発明に係るフライヤーは、上記水返送パイプの経路中には、透過する水から塩分を除去する逆浸透膜と、この逆浸透膜を透過させるために上記水を加圧する圧力手段と、上記逆浸透膜の上流側に溜まる塩分の高い濃縮水を排出する濃縮水廃棄系とを配置することを特徴とする。

0014

第6の発明に係るフライヤーは、上記逆浸透膜が、これを透過する水から、ダイオキシン類亜硝酸性窒素硝酸性窒素トリハロメタンアクリルアミドのうち一つ以上を除去することを特徴とする。

発明の効果

0015

第1の発明によれば、油を収容した回転体の回転によって油から水とスラッジとを三層に遠心分離し、上昇した圧力により上記油および水をそれぞれ排出するとともに、上記回転体の内壁に堆積した上記スラッジを離脱させて排出する遠心分離機と、この遠心分離機で分離された油を一時的に貯留する油タンクと、経路中にポンプを有し、上記貯槽から油を吸引して上記遠心分離機へ流入させるとともに、上記油タンクを経由して、上記分離された油を上記貯槽へ戻す油循環パイプと、上記遠心分離機で分離された水を一時的に貯留する水タンクと、上記遠心分離機で分離されたスラッジを受けるカス受け容器とを設けたことにより、貯槽の油を遠心分離機に吸引させて含有する水とスラッジとを分離し、分離された油を油層に戻して再利用するとともに、水およびスラッジもそれぞれ保管し再利用することができる。このため、油層を清浄に維持するとともに油の使用量を節減し、フライヤーから出る廃棄物の量を低減させることができる。

0016

第2の発明によれば、水を収容した回転体の回転によって水から油とスラッジとを三層に遠心分離し、上昇した圧力により上記水および油をそれぞれ排出するとともに、上記回転体の内壁に堆積した上記スラッジを離脱させて排出する遠心分離機と、この遠心分離機で分離された水を一時的に貯留する水タンクと、経路中にポンプを有し、上記貯槽から上記水層の水を吸引して上記遠心分離機へ流入させるとともに、上記水タンクを経由して、上記分離された水を上記水層に戻す水循環パイプと、上記遠心分離機で分離された油を一時的に貯留する油タンクと、経路中にポンプを有し、上記遠心分離機から上記油タンクを経由して、上記分離された油を上記油層へ戻す油返送パイプと、上記遠心分離機で分離されたスラッジを受けるカス受け容器とを設けたことにより、水層の水を遠心分離機に吸引させて含有する油とスラッジとを分離し、分離された油を油層に戻して再利用するとともに、分離された水を水層に戻して再利用することができ、油および水の使用量を節減することができる。また、分離されたスラッジも保管し再利用することができ、フライヤーから出る廃棄物の量を低減させることができる。

0017

第3の発明によれば、濾過水槽で除去された不純物を廃棄する廃棄系を有するフライヤーにおいて、上記廃棄系に配置され、上記不純物を収容した回転体の回転によって不純物をスラッジと水と油とに三層に遠心分離し、上昇した圧力により上記水および油をそれぞれ排出するとともに、上記回転体の内壁に堆積した上記スラッジを離脱させて排出する遠心分離機と、この遠心分離機で分離された水を一時的に貯留する水タンクと、経路中にポンプを有し、上記遠心分離機から上記水タンクを経由して、上記分離された水を上記濾過水槽または上記水層へ戻す水返送パイプと、上記遠心分離機で分離された油を一時的に貯留する油タンクと、経路中にポンプを有し、上記遠心分離機から上記油タンクを経由して、上記分離された油を上記油層へ戻す油返送パイプと、上記遠心分離機で分離されたスラッジを受けるカス受け容器とを設けたことにより、濾過水槽に溜められた不純物を遠心分離機に吸引させて含有する油と水とを分離し、分離された油を油層に戻して再利用するとともに、分離された水を濾過水槽または水層に戻して再利用することができ、油および水の使用量を節減することができる。また、分離されたスラッジも保管し再利用することができ、フライヤーから出る廃棄物の量を低減させることができる。
さらに、油層で発生した不純物が随時濾過水槽に集められるため、不純物が溜められる間も貯槽の油層を常に清浄な状態に維持して揚げ調理を行うことができる。

0018

第4の発明によれば、上記貯槽から上記油層の油を吸引し、上記遠心分離機と同一または別体に設けた遠心分離機にて、回転体の回転によって油から水とスラッジとを三層に遠心分離し、分離された油を上記油層へ戻すことにより、遠心分離機によって水層の水を浄化するだけでなく、油層の油をも浄化して、油層および水層の清浄度をいっそう維持することができる。

0019

第5の発明によれば、上記水返送パイプの経路中には、透過する水から塩分を除去する逆浸透膜と、この逆浸透膜を透過させるために上記水を加圧する圧力手段と、上記逆浸透膜の上流側に溜まる塩分の高い濃縮水を排出する濃縮水廃棄系とを配置することにより、食材の種類によって水層の水が塩分を含むことになっても、逆浸透膜を透過させることによって塩分を除去することができ、遠心分離機で浄化された水の多くを濾過水槽または水層に戻して再利用することができる。

0020

第6の発明によれば、上記逆浸透膜が、これを透過する水から、ダイオキシン類、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素、トリハロメタン、アクリルアミドのうち一つ以上を除去することにより、逆浸透膜を透過した水をフライヤーの水層などの厨房周りで使用しても、人体への悪影響を抑制することができる。

図面の簡単な説明

0021

本発明の第1実施形態に係るフライヤーである。
本発明の第2実施形態に係るフライヤーである。
本発明の第3実施形態に係るフライヤーである。
本発明の第4実施形態に係るフライヤー装置である。

実施例

0022

以下、本発明の実施形態に係るフライヤーについて説明する。
第1実施形態に係るフライヤーは、図1に示すように、油を貯留して食材を揚げる貯槽1を有し、貯槽1の中間位置には油を加熱するヒーター4を配置している。貯槽1は、上部が四角筒状に、下部が下方に凸な四角錐状に形成され、底部には油や揚げカスなどを排出する排出口1aを開口している。この排出口1aには、油を排出する排出管5が連通している。この排出管5にはコック5aが設けられ、手動開閉を行えるようになっている。

0023

この貯槽1には油を貯留して油層2を形成しており、ヒーター4に通電して加熱すると、ヒーター4付近を境として油層上部には油高温部2aが形成され、油層下部には油低温部2bが形成される。
油高温部2aでは、金網成形されたバスケット等に収めた食材が投入され、所定温度にて揚げられる。
油低温部2bは、油高温部2aで発生した揚げカス等を受け取るとともに、劣化していない新規な油を油高温部2aに適宜供給する。

0024

また、排出管5からは油循環パイプ6が分岐して延び、遠心分離機7へと接続されるとともに遠心分離機7の油分離口7dから油タンク8を経由して貯槽側壁に開口した油返送口1bへと接続されている。油循環パイプ6の経路には、電磁弁12a、遠心分離機7、油タンク8、およびポンプ13aが順に配設されている。
揚げ調理を一時停止または終了した後に電磁弁12aを開くと、揚げカス等の固形不純物や食材から流出した水分を含んだ油が油循環パイプ6を通って遠心分離機7に流入し、遠心分離機7で分離された油は油タンク8に貯留され、ポンプ13aの吸引力により貯槽1に戻される。

0025

遠心分離機7は、ケース7aと、このケース7aの内部に保持され油を収容して回転する容器である回転体7bと、この回転体7bの内部に設けられ油の遠心分離を促す回転板7cとを備え、貯槽1から流入した油から水とスラッジとを分離する。
この遠心分離機7では、回転体7bの内部に連通する油循環パイプ6によって、貯槽1内の固形の不純物と水分とが混入した油を流入させ、モータ動力で回転体7bおよび回転板7cを回転させると、比重の差により、最も外側では固形の不純物がスラッジとして回転体7bの内壁に堆積し、その内側には食材から流出した水分が分離されて層を形成し、最も内側に比重の軽い清浄な油の層が形成される。

0026

回転体7bの天板または底板には、遠心分離時に油が集まる位置に油分離口7dを設け、遠心分離時に水が集まる位置に水分離口7eを設けてあり、遠心分離中の上昇した圧力によって、分離された油および分離された水がそれぞれ流出する。
遠心分離機7で分離された油は、油分離口7dから油循環パイプ6を通って油タンク8へと流れ、一時的に貯留される。この油は、水分や不純物を含まない清浄な油であり、ポンプ13aによって油面上方の貯槽側壁に開口した油返送口1bから油層2に戻され、揚げ調理に再利用される。

0027

遠心分離機で分離された水は水分離口7eから配管を経由して水タンク9へと流れ、一時的に貯留される。この水は、油や揚げカス等を含まないが、貯槽1で揚げられた食材によっては塩分を含むことがあり、そのままでは再利用に適さない場合がある。
このため、水タンク9の下流には、水から塩分を除去する逆浸透モジュール11が設けられている。

0028

遠心分離機7に残るスラッジは、遠心分離機7に内蔵したスクレーパで掻き落とすなどの手段によって回転体7b内壁から離脱させられ、下方のカス受け容器10に排出される。
このスラッジは水分をほとんど含まない固形物であるため、保管が比較的容易であり、家畜用の飼料肥料として再利用することができる。

0029

逆浸透モジュール11は二重筒状の構造となっており、水タンク9からの配管が内筒に連通して逆浸透モジュール11を貫通している。内筒は逆浸透膜で形成されるとともに水タンクからの配管に接続された逆浸透膜筒体11aであり、外筒11bは天板および底板を有して逆浸透膜筒体11aを包囲しているとともに逆浸透膜筒体11aを透過した水の出口を有している。
また、逆浸透膜筒体11aの上流には、逆浸透膜を透過させるために水を加圧する圧力手段としてのポンプ13bを設け、逆浸透膜筒体11aの延長上の配管には電磁弁12bを設けている。

0030

この電磁弁12bは通常閉じられており、水タンク9から逆浸透モジュール11に流れ込む水をポンプ13bによって浸透圧以上の圧力に加圧することにより、水が逆浸透膜筒体11aを透過する。他方、逆浸透膜の目は極めて微小であり、食塩ナトリウムイオン塩化物イオン)等は逆浸透膜筒体11aを透過できないため、逆浸透膜筒体11aを透過した水は塩分を除去されて再利用に適したものとなる。この無塩水は、配管を通じて水を要する装置(図示せず)に供給され、再利用される。この逆浸透膜筒体11aを透過した無塩水からは、塩分だけでなくダイオキシン類、亜硝酸性窒素、硝酸性窒素、トリハロメタンやアクリルアミドなどの水溶性の発がん物質も除去されるため、この無塩水を厨房周りで使用する場合にも人体に悪影響を及ぼすことがない。
逆浸透モジュール11で水の浄化処理を続けると、逆浸透膜筒体11aの上流側では水の塩分濃度が高まり、浸透圧が上昇していく。そこで、定期的に電磁弁12bを開放して塩分の高い濃縮水を排出、廃棄することで、逆浸透膜の浸透圧がポンプ13bの性能を超えないようにする。この逆浸透モジュール11では、水タンク9から供給される水のうち50〜70%の水を無塩水として再利用し、50〜30%の水を濃縮水として廃棄する。

0031

このような第1実施形態のフライヤーでは、揚げ調理で発生する揚げカスや水分を含んだ油を遠心分離機7にかけ、清浄な油を分離して油層2に戻し再利用することで、油層2の清浄度を維持することができ、油の寿命延ばすことができて、その消費量を節減することができる。
さらに、遠心分離機7で分離された水や固形の不純物(スラッジ)も再利用でき、フライヤーから出る廃棄物の量を減らすことができる。

0032

<第2実施形態>
図2に示すように、第2実施形態に係るフライヤーでは、油層2の下に水層3が設けられている。
このフライヤーの貯槽1には、食材を揚げる油層2と、この油層2の下方で油中の揚げカス等を取り込んで油を清浄に保つ水層3とを上下2層にして貯留している。
ヒーター4は、油層2中の高さほぼ中央に配置されている。ヒーター4に通電して油層2を加熱すると、貯槽1の中には、上から順に油高温部2a、油低温部2b、水層3の3層が形成される。

0033

油低温部2bは下面で水層3と直接接し、油高温部2aと水層3との温度緩衝部となっている。
また、水層3は、揚げ調理時に油高温部2aで出る揚げカス、食材から流出した水分等の不純物を沈下させ、収容する。

0034

第2実施形態に係るフライヤーでは、排出管5から水循環パイプ14が分岐して延び、遠心分離機7へと接続されるとともに遠心分離機7の水分離口7eから貯槽側壁に開口した水返送口1cへと接続されている。水循環パイプ14の経路には、電磁弁12a、遠心分離機7、水タンク9、逆浸透モジュール11、および電磁弁12cが順に配設されている。この遠心分離機7および逆浸透モジュール11は、第1実施形態に用いたものと同じ物を用いてよい。

0035

揚げ調理を一時停止または終了した後に電磁弁12aが開かれると、揚げカス等の不純物およびこれらに付着した油を含んだ水が水循環パイプ14を通って遠心分離機7に流入する。
遠心分離機7を作動させると、比重の差により、回転体7b内には外側から順に、堆積したスラッジの層、分離された水の層、および分離された油の層が形成される。
遠心分離機7の油分離口7dには油返送パイプ15が接続され、油タンク8を経由して貯槽側壁の油返送口1bに連通している。遠心分離機7で分離された油は油タンク8に一時貯留され、ポンプ13aの吸引力により、油返送パイプ15を通って油面上方の貯槽側壁に開口した油返送口1bから油層2に戻される。
また、遠心分離機7で分離された水は水タンク9に一時貯留され、ポンプ13bに加圧されて逆浸透モジュール11で塩分を除去され、水循環パイプ14を通って貯槽1の水層3へ戻される。また、この逆浸透モジュール11では水から発がん物質も除去される。これらの発がん物質のほとんどは水溶性であり、食材などから油層2に流出した場合には水層3に移るが、従来では揚げ調理を続けると水層3における発がん物質の濃度が上がり、油層2から移りにくくなっていた。逆浸透モジュール11で発がん物質を除去した水を水層3に戻すことで、水層3が油層2から発がん物質を取り込みやすく、極力油層2中に発がん物質を含まないようにして、フライヤーで作られる揚げ物を人体に良好なものとすることができる。
無塩水が貯槽1に戻されるときには、水循環パイプ14の電磁弁12cは開放され、水は貯槽側壁に設けられた水返送口1cから水層3に流入する。第2実施形態においては、逆浸透モジュール11で濃縮水を廃棄した後、水タンク9あるいは貯槽1の水層3に配管を接続した水道等(図示せず)から同量の新規な水を供給できるようにし、貯槽1の水量および水位を一定に維持できるようにする。
遠心分離機7に残るスラッジは、第1実施形態と同様にカス受け容器10に排出されて再利用される。

0036

また、第2実施形態のフライヤーは、油層2の油低温部2bから遠心分離機7へ油を流入させる油循環パイプ16を有し、遠心分離によって油から不純物および水分を分離して、貯槽に戻すようにしている。この油循環パイプ16は、油低温部2bの高さに設けた貯槽側壁の開口から油を吸引し、水循環パイプ14に合流して遠心分離機7に接続されている。
油循環パイプ16に設けられた電磁弁12dを開放して上記油を遠心分離機7に流入させ、遠心分離機7を作動させると、スラッジ、分離された水、および分離された油の3層に分離される。分離された油は油返送パイプ15を通って油層2へ返送され、分離された水は水循環パイプ14を通って水層3に返送され、スラッジはカス受け容器10に排出されて再利用される。
これにより、第1実施形態のフライヤーと同様に、貯槽1の油を吸引し、遠心分離機7で不純物等から分離して再利用することができ、水および固形の不純物(スラッジ)もそれぞれ分離して再利用することができる。

0037

さらに、第2実施形態のフライヤーでは、水層3の水も遠心分離機7に流入させ、分離された油、分離された水、およびスラッジのそれぞれに分離して再利用することで、貯槽1の油層2および水層3の清浄度をいっそう維持することができ、油および水の寿命を延ばすことができて、その消費量を節減することができる。
また、固形の不純物(スラッジ)も再利用でき、フライヤーから出る廃棄物の量を減らすことができる。

0038

第2実施形態のフライヤーでは、水循環パイプ14が接続される遠心分離機7に油層2からの油循環パイプ16も接続して、同一の遠心分離機7で水の遠心分離と油の遠心分離との両方を行っているが、別個の遠心分離機を設けてこれに油循環パイプ16を接続してもよい。

0039

<第3実施形態>
図3に示すように、第3実施形態に係るフライヤーは、水循環パイプ17の経路中に濾過水槽18を設け、この濾過水槽18の廃棄系19に遠心分離機7を配置している。
このフライヤーは、第2実施形態と同様に、貯槽1に油層2と水層3とを上下2層にして貯留し、油層2内の中間にヒーター4を配設している。

0040

第3実施形態のフライヤーでは、排出管5から水循環パイプ17が分岐して延び、濾過水槽18の下部へと接続されるとともに濾過水槽18の上部から貯槽側壁に開口した水返送口1cへと接続されている。水循環パイプ17の経路には、電磁弁12a、濾過水槽18、ポンプ13c、および電磁弁12cが順に配設されている。

0041

この濾過水槽18の高さ中央には、0.7mmメッシュステンレス製のフィルター18aが水平に設けられ、濾過水槽18に流入してフィルター18aを通過する水から揚げカス等を分離して、濾過水槽18の下部に沈下させることができるようにしている。フィルター18aを通過した水は、濾過水槽18の上部から水循環パイプ17を通って貯槽1の水層3に戻される。
また、濾過水槽18の上端にはブリーズパイプ18bが接続されている。このブリーズパイプ18bの上端の高さは、貯槽1の油面よりもわずかに高く、そこから下方に屈曲して開放されている。これにより、貯槽1および濾過水槽18に水を過剰に供給してしまっても、余分な水はブリーズパイプ18bから排出される。このため、貯槽1の水位および油面の高さを適切に保持することができ、貯槽1から油が溢れたり、水がヒーター4に触れて突然沸騰したりすることがなく、安全に揚げ調理を行うことができる。

0042

濾過水槽18で濾過された水が貯槽1に戻されるときには、水は貯槽側壁に設けられた水返送口1cから水平偏心方向に流入して、水層3を渦状に回転させる。水層3の回転に伴い、水層3と接してすぐ上に位置する油低温部2bも廻り出す。
この油層2の水平回転により、ヒーター4表面に接触する油量が増えてヒーター4と油との熱交換効率を高めることができる。このため、調理中断時の油温を低めに設定し、調理時には油温を急速に上昇させることができるとともに温度のムラをなくし、加熱に伴う油の劣化を抑えることができる。
また、熱交換効率が高くなることから、所定の油温(例えば170℃)を維持して調理を行うために必要なヒーター4の表面温度を従来よりも低くすることができ、ヒーター4周辺の油の劣化を低減させることができる。
さらに、油水の境界部で油と水とを積極的に接触させることで、油層2の不純物を水層3に転移させ、調理油の劣化を大幅に抑制することができる。

0043

従来のフライヤーでは濾過水槽18の下部に廃棄系19が設けられ、濾過水槽18に溜まった不純物は、付着した油や多量の水とともに廃棄されていたが、第3実施形態のフライヤーでは、この廃棄系19に遠心分離機7が設けられている。

0044

このフライヤーでは、揚げ調理を続けて濾過水槽18の下部に揚げカス等が溜まってきたら、電磁弁12a、12cを閉鎖して、貯槽1と濾過水槽18との間の水の循環を停止させる。
次いで、廃棄系19の電磁弁12eを開放して、濾過水槽18の下部に溜まった不純物およびこれに付着した油を、水とともに遠心分離機7に流入させる。
遠心分離機7を作動させると、第1実施形態および第2実施形態と同様に、比重の差により、回転体7b内には外側から順に、堆積したスラッジの層、分離された水の層、および分離された油の層が形成される。

0045

遠心分離機7の油分離口7dには油返送パイプ15が接続され、油タンク8を経由して貯槽1の油返送口1bに連通している。遠心分離機7で分離された油は油タンク8に一時貯留され、ポンプ13aの吸引力により、油返送パイプ15を通って油面上方の貯槽側壁に開口した油返送口1bから油層2に戻される。
また、遠心分離機7の水分離口7eには、水タンク9および逆浸透モジュール11を経由して濾過水槽18の上部へ連通する水返送パイプ20が接続されている。遠心分離機7で分離された水は水タンク9に一時貯留され、ポンプ13bに加圧されて逆浸透モジュール11で塩分を除去され、水返送パイプ20を通って濾過水槽18へ戻される。なお、水返送パイプ20は、濾過水槽18に接続する代わりに、貯槽1に接続して水層3に水を返送するようにしてもよい。また、第3実施形態においても、逆浸透モジュール11で廃棄した濃縮水と同量の新規な水を供給して、貯槽1の水量および水位を一定に維持できるようにする。
遠心分離機7に残るスラッジは、第1実施形態と同様にカス受け容器10に排出されて再利用される。

0046

第3実施形態のフライヤーも、第2実施形態と同様に、油層2の油低温部2bから遠心分離機7へ油を流入させる油循環パイプ16を有している。この油循環パイプ16は、油低温部2bの高さに設けた貯槽側壁の開口から油を吸引し、濾過水槽18の廃棄系19に合流して遠心分離機7に接続されている。
油循環パイプ16に設けられた電磁弁12dを開放して上記油を遠心分離機7に流入させ、遠心分離機7を作動させると、スラッジ、分離された水、および分離された油の3層に分離される。分離された油は油返送パイプ15を通って油層2へ返送され、分離された水は水返送パイプ20を通って濾過水槽18に送られ、スラッジはカス受け容器10に溜められて再利用される。
なお、第3実施形態においても、遠心分離機7とは別体の遠心分離機を設け、これに油循環パイプを接続して使用するようにしてもよい。

0047

これにより、第3実施形態のフライヤーでは、濾過水槽18の不純物および水、ならびに油層2の油を遠心分離機7に流入させ、分離された油、分離された水、およびスラッジをそれぞれに分離して再利用することで、貯槽1の油層2および水層3の清浄度をいっそう維持することができ、油および水の寿命を延ばすことができて、その消費量を節減することができる。
また、固形の不純物(スラッジ)も再利用でき、フライヤーから出る廃棄物の量を減らすことができる。

0048

さらに、第3実施形態のフライヤーでは、濾過水槽18を設けてこの濾過水槽18の廃棄系19に遠心分離機7を設けたことにより、貯槽1の油高温部2aで発生した揚げカス等の不純物が水層3の水平回転で随時水層3に取り込まれ濾過水槽18に集められるから、不純物が溜められる間も貯槽1の油層2を常に清浄な状態に維持して揚げ調理を行うことができる。
また、貯槽1と濾過水槽18との間の水の循環を遮断することで、貯槽1の水位および油面の高さを変化させずに遠心分離機7を作動させることができるため、不純物を遠心分離機7にかける際にも揚げ調理を中断する必要がなく、連続して調理を行うことができる。

0049

<第4実施形態>
図4に示すように、第4実施形態は、第3実施形態のフライヤーを、工場などで使用され食材の連続的な揚げ調理を行う大型のフライヤー装置に適用したものである。
このフライヤー装置は横長の大型の貯槽1を有し、貯槽1には油と水とを上下2層にして貯留している。
また、油層2の中間には複数のヒーター4が横並びに配置されている。ヒーター4に通電して油層2を加熱すると、貯槽1には、上から順に油高温部、油低温部、水層3の3層が形成される。なお、図4では、油高温部と油低温部との境界は省略している。

0050

このフライヤー装置は、食材を順次連続して揚げることのできるコンベヤー21を油層2中に配置している。
このコンベヤー21は金網で形成され、貯槽1の長手方向に延設されて、図4左方の先端では傾斜して油面上に出ている。揚げ調理の際にはこのコンベヤー21が一定速度で回転し、油層2に投入された食材はコンベヤー21によって油高温部で加熱されながら図4右から左へ運送される。コンベヤー21の先端の下方には図示しないトレイなどが備え付けられ、揚げられた食材がコンベヤー21の先端から落ちてトレイに受け止められる。

0051

このフライヤー装置では、貯槽1の下部が仕切りによって複数(図4では4つ)の区域に分割され、それぞれの区域が四角錐状に形成されて底部に排出管5を有している。各排出管5からは水循環パイプ17が分岐しており、濾過水槽18下部へと接続されるとともに濾過水槽18の上部から各区域の側壁に開口した水返送口1cへと接続されている。

0052

濾過水槽18の構造は第3実施形態のものと同様であり、内部の高さ中央に水平なフィルター18aが設けられ、上端にはブリーズパイプ18bが接続され、下部には廃棄系19が接続されている。
なお、図4では省略されているが、第3実施形態と同様に、水循環パイプ17には適当位置に電磁弁およびポンプが設けられている。

0053

水層3の水は、排出口1aから水循環パイプ17に吸引されて濾過水槽18に流入し、フィルター18aで濾過されて貯槽1に戻される。このとき、水は貯槽側壁に設けられた各水返送口1cから水平偏心方向に流入して、各区域内の水層3を渦状に回転させる。貯槽の下部が仕切りによって複数の区域に仕切られているため、各区域の水層3の回転は互いに干渉しあって妨げられることがない。水層3の回転に伴い、水層3と接してすぐ上に位置する油低温部にも流れが生じ、さらに油低温部の上部の油高温部にもわずかながら流れが発生する。
これにより、第3実施形態と同様に、ヒーター4と油高温部との熱交換効率が良好になるとともに、不純物が水層3に取り込まれて調理油の劣化を抑制することができる。

0054

濾過水槽18の廃棄系19には、遠心分離機7が設けられている。また、遠心分離機7の油分離口7dには、油タンク8を経由して貯槽側壁へ連通される油返送パイプ15が接続されている。さらに、遠心分離機7の水分離口7eには、水タンク9および逆浸透モジュール11を経由して濾過水槽18の上部へ連通する水返送パイプ20が接続されている。
また、第4実施形態のフライヤー装置は、油層2の油低温部から遠心分離機7へ油を流入させる油循環パイプ16を有している。この油循環パイプ16は、油低温部の高さに設けた貯槽側壁の開口から油を吸引し、濾過水槽18の廃棄系19に合流して遠心分離機7に接続されている。
図4では省略されているが、第3実施形態と同様に、廃棄系19、油返送パイプ15、水返送パイプ20、逆浸透モジュール11、油循環パイプ16にも、適当位置に電磁弁およびポンプが設けられている。

0055

これにより、第4実施形態のフライヤー装置では、濾過水槽18の不純物および油層2の油を遠心分離機7に流入させ、分離された油、分離された水、およびスラッジのそれぞれに分離して再利用することで、油と水の消費量を節減することができるとともに、フライヤーから出る廃棄物の量を減らすことができる。
また、濾過水槽18を設けたことにより、不純物が溜められる間も油層2を常に清浄な状態に維持して揚げ調理を行うことができるとともに、遠心分離機7の作動中でも揚げ調理を中断する必要がない。

0056

従来の大型のフライヤー装置では、揚げカス等が大量に発生するとともに、油や水の消費量も膨大なものとなっていた。第4実施形態のフライヤー装置では、これらを大幅に低減させることができ、しかも遠心分離機7等を設ける追加コスト装置全体の価格に比べて相対的に小さくなるため、特に大型のフライヤー装置に好適であるということができる。

0057

1貯槽
1a 排出口
1b 油返送口
1c 水返送口
2油層
2a 油高温部
2b 油低温部
3水層
4ヒーター
5排出管
5aコック
6 油循環パイプ
7遠心分離機
7aケース
7b回転体
7c回転板
7d油分離口
7e水分離口
8油タンク
9水タンク
10カス受け容器
11逆浸透モジュール
11a逆浸透膜筒体
11b外筒
12a〜12電磁弁
13a〜13cポンプ
14水循環パイプ
15 油返送パイプ
16 油循環パイプ
17 水循環パイプ
18濾過水槽
18aフィルター
18bブリーズパイプ
19廃棄系
20 水返送パイプ
21 コンベヤー

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