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技術 画像処理装置、画像処理方法

出願人 株式会社東芝東芝テック株式会社
発明者 田中宏昌
出願日 2011年2月9日 (9年10ヶ月経過) 出願番号 2011-026503
公開日 2011年8月25日 (9年4ヶ月経過) 公開番号 2011-166775
状態 未査定
技術分野 FAX画像信号回路 カラー画像通信方式
主要キーワード 組み合わせ表 総合判定結果 信号比率 モノクロ化処理 Y信号 モノクロ化 閾値比較 無彩色検出
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2011年8月25日)のものです。
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図面 (10)

課題

従前より適した画像処理を実現する画像処理装置を提供する。

解決手段

画像処理装置は、画像読取部と、モノクロ化処理部と、エッジ検出処理部と、濃度判定処理部と、線内部判定部と、内部膨張処理部と、エッジ分類処理部とを有する。画像読取部は、原稿電子データの画像データに変換する。モノクロ化処理部は、画像データを単色のデータに変換する。エッジ検出処理部は、モノクロ化画像データの画素が、線のエッジであるか否かを判定する。濃度判定処理部は、モノクロ化画像データの画素の濃度値が濃いか否かを判定する。線内部判定部は、モノクロ化画像データの画素が線の内部の画素であるか否かを判定する。内部膨張処理部は内部判定結果を周囲に膨張する。エッジ分類処理部は、エッジ検出処理部による判定結果でエッジと判定された画素を、さらに線種に応じて分類する。

概要

背景

画像読取装置などから出力される画像データから文字エッジを検出してエッジ強調を行う、また網点を検出して平滑化を行うなど、画像データに対して像域判別の結果に基づいて画像処理を施すことは従来から行われている一般的な画像処理技術である。このような画像処理を行うことで、例えば細線のような入力される画像信号が低い場合であっても、エッジの強調を行うことで文字再現が向上する。

概要

従前より適した画像処理を実現する画像処理装置を提供する。 画像処理装置は、画像読取部と、モノクロ化処理部と、エッジ検出処理部と、濃度判定処理部と、線内部判定部と、内部膨張処理部と、エッジ分類処理部とを有する。画像読取部は、原稿電子データの画像データに変換する。モノクロ化処理部は、画像データを単色のデータに変換する。エッジ検出処理部は、モノクロ化画像データの画素が、線のエッジであるか否かを判定する。濃度判定処理部は、モノクロ化画像データの画素の濃度値が濃いか否かを判定する。線内部判定部は、モノクロ化画像データの画素が線の内部の画素であるか否かを判定する。内部膨張処理部は内部判定結果を周囲に膨張する。エッジ分類処理部は、エッジ検出処理部による判定結果でエッジと判定された画素を、さらに線種に応じて分類する。

目的

本実施形態は上述した問題点を解決するためになされたものであり、エッジの種別をより細かく分類して検出する技術を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

原稿スキャンして前記原稿を電子データの画像データに変換する画像読取部と、前記画像読取部によって変換された画像データを単色のデータに変換するモノクロ化処理部と、前記モノクロ化処理部によってモノクロ化された画像データの画素が、前記画像データに描かれている線のエッジであるか否かを判定するエッジ検出処理部と、前記モノクロ化処理部によってモノクロ化された画像データの画素の濃度値が、閾値と比較することで濃いか否かを判定する濃度判定処理部と、前記モノクロ化処理部によってモノクロ化された画像データの画素が、前記画像データに描かれている線の内部の画素であるか否かを、前記エッジ検出処理部の判定結果および前記モノクロ化処理部によってモノクロ化された画像データの画素に基づき判定する線内部判定部と、前記線内部判定部による判定結果と前記濃度判定処理部の結果に基づき内部判定結果を周囲に膨張させる内部膨張処理部と、前記エッジ検出処理部による判定結果と、前記内部膨張処理部の結果とに基づき、前記エッジ検出処理部による判定結果でエッジと判定された画素を、さらに線種に応じて分類するエッジ分類処理部と、を有する画像処理装置

請求項2

請求項1に記載の画像処理装置において、前記エッジ検出処理部は、注目画素を中心としたマトリクスを用いてエッジであるか否かを判定することを特徴とする画像処理装置。

請求項3

請求項2に記載の画像処理装置において、前記マトリクスのサイズは、検出対象の線がマトリクス内に収まるサイズのマトリクスであることを徴とする画像処理装置。

請求項4

請求項3に記載の画像処理装置において、前記エッジ分類処理部は、前記エッジ検出処理部による判定結果でエッジと判定された画素を、さらに、前記マトリクスのサイズより細い線、または前記濃度判定処理部により濃いと判定され且つ前記マトリクスのサイズより太い線、のエッジであるか、前記濃度判定処理部により否と判定され且つ前記マトリクスのサイズより太い線のエッジであるかで分類することを特徴とする画像処理装置。

請求項5

請求項1に記載の画像処理装置において、さらに、前記画像読取部によって変換された前記画像データに描かれた像のエッジの検出結果および網点判定の結果に基づき、該画像データの任意の領域が文字領域であるか否かを判定する文字判定部と、前記エッジ分類処理部によって線種に応じて分類された結果と、前記文字判定部による判定結果との組み合わせに応じたフィルタ処理を前記画像データに対して実行するフィルタ部と、を有することを特徴とする画像処理装置。

請求項6

請求項5に記載の画像処理装置において、さらに、前記任意の領域が有彩色か無彩色かを判定する無彩色判定部と、前記任意の領域が白下地背景かを判定する下地判定部と、を有し、前記エッジ分類処理部によって線種に応じて分類された結果と、前記文字判定部による判定結果と、前記無彩色判定部による判定結果と、前記下地判定部による判定結果との組み合わせに応じた墨入れ処理を前記画像データに実行する墨入れ部と、を有することを特徴とする画像処理装置。

請求項7

請求項1に記載の画像処理装置において、前記閾値は、ユーザーによって設定されるモードに応じて値が切り替わることを特徴とする画像処理装置。

請求項8

原稿をスキャンして前記原稿を電子データの画像データに変換する画像読取部と、前記画像読取部によって変換された画像データを単色のデータに変換するモノクロ化処理部と、前記モノクロ化処理部によってモノクロ化された画像データの画素が、前記画像データに描かれている線のエッジであるか否かを判定するエッジ検出処理部と、前記モノクロ化処理部によってモノクロ化された画像データの画素の濃度値が、閾値と比較することで濃いか否かを判定する濃度判定処理部と、前記モノクロ化処理部によってモノクロ化された画像データの画素が、前記画像データに描かれている線の内部の画素であるか否かを、前記エッジ検出処理部の判定結果に基づき判定する線内部判定部と、注目画素を中心としたマトリクスを形成し、該マトリクス内に、前記線内部判定部によって線の内部と判定された画素であって、前記濃度判定処理部によって否と判定された画素が所定の数以上ある場合、該注目画素を線の内部と判定する内部膨張処理部と、前記エッジ検出処理部による判定結果と、前記内部膨張処理部による判定結果とに基づき、前記エッジ検出処理部による判定結果でエッジと判定された画素を、さらに線種に応じて分類するエッジ分類処理部と、を有する画像処理装置。

請求項9

請求項8に記載の画像処理装置において、前記エッジ検出処理部は、注目画素を中心としたマトリクスを用いてエッジであるか否かを判定し、前記内部膨張処理部で用いられるマトリクスは、前記エッジ検出処理部で用いられるマトリクス以上のサイズであることを特徴とする画像処理装置。

請求項10

画像処理装置が、原稿をスキャンして前記原稿を電子データの画像データに変換し、変換された画像データを単色のデータに変換し、前記単色化された画像データの画素が、前記画像データに描かれている線のエッジであるか否かを判定し、前記単色化された画像データの画素の濃度値が、閾値と比較することで濃いか否かを判定し、前記単色化された画像データの画素が、前記画像データに描かれている線の内部の画素であるか否かを、前記エッジであるか否かの判定結果および前記単色化された画像データの画素に基づき判定し、前記線の内部の画素であるか否かの内部判定結果と前記濃いか否かの判定結果に基づき前記内部判定結果を周囲に膨張させ、前記エッジであるか否かの判定結果と、前記周囲に膨張させた後の結果とに基づき、前記エッジであるか否かの判定結果でエッジと判定された画素を、さらに線種に応じて分類する画像処理方法

技術分野

0001

この明細書に記載の実施形態は、入力した画像データに対して像域判別を行い、その結果に基づいてそれぞれ適切な画像処理を施す技術に関する。

背景技術

0002

画像読取装置などから出力される画像データから文字エッジを検出してエッジ強調を行う、また網点を検出して平滑化を行うなど、画像データに対して像域判別の結果に基づいて画像処理を施すことは従来から行われている一般的な画像処理技術である。このような画像処理を行うことで、例えば細線のような入力される画像信号が低い場合であっても、エッジの強調を行うことで文字再現が向上する。

発明が解決しようとする課題

0003

強調が強すぎる場合はエッジが過強調となり、濃度の薄い中間調の文字や絵柄の場合、文字や絵柄の内部と、エッジとの間のコントラストが強調されて、文字や絵柄が縁取られた再現となってしまう問題がある。

0004

また一般的に黒文字を再現させる場合、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック)のトナーを重ねて再現するが、黒細線においてはトナーの色ずれが発生した場合に黒細線の再現が著しく劣化してしまうため、K信号(墨量)を増やしたり、黒一色で再現させたりするなどの対策がなされている。このようにすることで黒の細線再現は色ずれに対しては効果があるものの、中間調の文字エッジや絵柄のエッジなどにおいては、文字の内部の再現とのエッジとの差が顕著となるため、上述したエッジの縁取りをさらに助長させてしまう。

0005

本実施形態は上述した問題点を解決するためになされたものであり、エッジの種別をより細かく分類して検出する技術を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

画像処理装置は、画像読取部と、モノクロ化処理部と、エッジ検出処理部と、濃度判定処理部と、線内部判定部と、内部膨張処理部と、エッジ分類処理部とを有する。画像読取部は、原稿スキャンして原稿を電子データの画像データに変換する。モノクロ化処理部は、画像読取部によって変換された画像データを単色のデータに変換する。エッジ検出処理部は、モノクロ化処理部によってモノクロ化された画像データの画素が、画像データに描かれている線のエッジであるか否かを判定する。濃度判定処理部は、モノクロ化処理部によってモノクロ化された画像データの画素の濃度値が、閾値と比較することで濃いか否かを判定する。線内部判定部は、モノクロ化処理部によってモノクロ化された画像データの画素が、画像データに描かれている線の内部の画素であるか否かを、エッジ検出処理部の判定結果およびモノクロ化処理部によってモノクロ化された画像データの画素に基づき判定する。内部膨張処理部は、線内部判定部による判定結果と濃度判定処理部の結果に基づき内部判定結果を周囲に膨張する。エッジ分類処理部は、エッジ検出処理部による判定結果と、内部膨張処理部の結果とに基づき、エッジ検出処理部による判定結果でエッジと判定された画素を、さらに線種に応じて分類する。

図面の簡単な説明

0007

画像処理装置の一例を示す断面図である。
細線判定部の構成例を示すブロック図である。
細線判定部の動作例を示すフローチャートである。
エッジ分類処理部が用いる組み合わせテーブルの一例を示す図である。
像域識別部の構成例を示すブロック図である。
文字判定部が用いる組み合わせテーブルの一例を示す図である。
総合判定部が用いる組み合わせテーブルの一例を示す図である。
画像処理部の構成例を示すブロック図である。
文字用フィルタ写真用フィルタの周波数特性の一例を示す図である。

実施例

0008

本実施形態の詳細説明に入る前に、ここで本実施形態の概要について説明する。

0009

一般的に細線などは、太線に比べてスキャナなどの画像読取部によって読み取られる信号が低くなる傾向にある。そのため細線の再現を良くするためには、強めにエッジの強調を行う必要がある。一方、太線においてはスキャナによって読み取られる信号が高いため、強めのエッジ強調は必要としない。しかしながら、単純にエッジの検出を行うだけでは細線のエッジと太線のエッジとの区別ができないため、細線の再現を優先させた場合には、太線のエッジが過強調となってしまい、上述のように特に中間調の文字や絵柄のエッジ部においては縁取りされた再現となってしまう。

0010

本実施形態は、この問題を鑑みたものであり、本実施形態の画像処理装置は、予めターゲットとした線幅の線を検出することでエッジの種類が「細線または濃い太線」であるか、または「薄い太線」であるかを判断する(後述の細線判定部10での処理)。そして本実施形態の画像処理装置は、「細線または濃い太線」に対してはフィルタ処理(後述のフィルタ部22)によって強めのエッジ強調を施し、特に黒線の場合には黒1色で再現させる(後述の墨入れ部23)。また「薄い太線」に対しては、フィルタ処理(後述のフィルタ部22)によって弱めの強調を施し、特に黒線の場合にはC、M、Y、Kの4色で再現させることで黒細線の再現を向上させるとともに、中間調の太線および絵柄の縁取りを抑制することを目的とする。

0011

以下、実施の形態について図面を参照しつつ説明する。

0012

図1は、本実施形態における画像処理装置(MFP:Multi Function Peripheral)の概略構成を示す縦断面図である。図1に示すように、本実施形態による画像処理装置100は、画像読取部Rと、画像形成部Pとを備えている。

0013

画像読取部Rは、シート原稿およびブック原稿の画像をスキャンして読み取る機能を有している。画像読取部Rは、原稿を所定の画像読取位置まで自動搬送可能な自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)109を備えており、この自動原稿搬送装置109によって自動搬送される原稿トレイ(所定の原稿載置台)Rtに載置された原稿や、不図示の原稿台に載置される原稿の画像を、走査光学系110によって読み取る。

0014

画像形成部Pは、画像読取部Rにて原稿から読み取られた画像や外部機器から画像処理装置に送信された画像データ等に基づいて、シート現像剤像を形成する機能を有している。また、画像形成部Pは、ピックアップローラ151〜154、感光体102Y〜102K、現像ローラ103Y〜103K、ミキサ104Y〜104K、中間転写ベルト106、定着装置107および排出トレイ108を備えている。

0015

また、画像処理装置100は、演算処理装置(たとえばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit))であるプロセッサ801、および揮発性記憶装置不揮発性記憶装置によって構成されるメモリ802を備えた画像処理部800を有する。プロセッサ801は、画像処理装置100における各種処理を行う役割を有しており、またメモリ802の不揮発性記憶領域に格納されているプログラムをメモリ802の揮発性記憶領域にロードし、ロードされたプログラムを実行することにより種々の機能を実現する役割も有している。メモリ802は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、VRAM(Video RAM)、ハードディスクドライブ等から構成されることができ、画像処理装置100において利用される種々の情報やプログラムを格納する役割を有している。

0016

画像形成装置100は、タッチパネルディスプレイ806を備えるコントロールパネル810を有する。コントロールパネル810は、モードの切り替え等のユーザーからの指示を受け付けるとともに、ユーザーへ処理内容を表示する。

0017

以下、本実施の形態による画像処理装置100における処理の一例として、コピー処理の概要について説明する。

0018

まず、ピックアップローラ151〜154によりカセットからピックアップされたシートは、シート搬送路内に供給される。シート搬送路内に供給されたシートは、複数のローラ対によって所定の搬送方向へ向けて搬送される。

0019

そして、自動原稿搬送装置109によって連続的に自動搬送される複数枚のシート原稿の画像が、所定の画像読取位置にて走査光学系110によって読み取られる。

0020

次に、画像読取部Rにて原稿から読み取られた画像の画像データに対して画像処理部800が画像処理を施す。画像処理後のデータに基づき、Y、M、CおよびKの現像剤像をシートに転写するための感光体102Y、102M、102Cおよび102Kの感光面上に静電潜像が形成される。

0021

続いて、現像器におけるミキサ104Y〜104Kにより攪拌された現像剤が、現像ローラ(いわゆる、マグローラ)103Y〜103Kによって、上記のようにして静電潜像が形成された感光体102Y〜102Kに供給される。これにより、感光体の感光面上に形成された静電潜像が顕像化される。

0022

このようにして感光体上に形成された現像剤像は、中間転写ベルト106のベルト面上に転写され(いわゆる、一次転写)、中間転写ベルトの回転によって搬送される現像剤像は、所定の二次転写位置Tにて、搬送されるシート上に転写される。

0023

シート上に転写された現像剤像は、定着装置107にてシートに対して加熱定着される。現像剤象が加熱定着されたシートは、複数の搬送ローラ対によって搬送路内を搬送され、排出トレイ108上に順次排出される。

0024

次に、本実施形態の画像処理部800について説明する。以降に説明する各ユニットは、メモリ802の不揮発性記憶領域に記憶されているプログラムが、メモリ802の揮発性記憶領域にロードされ、プロセッサ801が演算実行することにより実現される。またテーブルや閾値、パラメータ等の各種データや各ユニットが生成するデータは、メモリ802に記憶される。以降の説明では、まず画像処理部800内の一つのユニットである細線判定部について説明する。その後、細線判定部を有する像域識別部について説明し、最後に画像処理部800全体について説明する。

0025

図2は、本実施形態の細線判定部のブロック図の一例を示すものであり、図3は、本実施形態の細線判定部の動作例を示すフローチャートである。細線判定部10は、モノクロ化処理部1、フィルタ処理部2、エッジ検出処理部3、内部判定処理部4、濃度判定処理部5、内部膨張処理部6、エッジ分類処理部7の各ユニットを有する。以下、図3のフローチャートを参照しつつ細線判定部10の各ユニットの処理を説明する。

0026

(ACT1)モノクロ化処理部1は、画像読取部Rによって原稿が電子データに変換された画像データを取得し、画像データのRGB信号において、各画素のR/G/Bの最小値を255から減算した値を、各画素の代表値として単色化を行う。ここで255から減算する理由は、信号系を、白の値を0とし黒の値を255とする濃度系へと変換するためであり、以降の説明においては全て濃度系を前提とした説明を行うものとする。尚、この濃度系へと変換処理は必ずしも行う必要はなく、その場合は以降の処理を、白の値を255とし、黒の値を0とする輝度系として読み替えてもらえばよい。また、単色化の方法としてはRGBの平均値を用いる方法が一般的であるが、平均値を用いた場合には有彩色文字の信号がなまってしまい、後述するエッジ検出の精度が低下する。よって、本実施形態では有彩色文字の検出精度の低下を抑止するためにR/G/Bの最小値を用いた手法を採用する。

0027

(ACT2)フィルタ処理部2は、後述するエッジ検出において、網点領域での誤検出を抑制するための平滑化処理を施す。尚、エッジ検出精度を上げるために先鋭化処理を行っても良い。

0028

(ACT3)エッジ検出処理部3は、注目画素が、モノクロ化された画像データに描かれている線のエッジであるか否かを判定する。エッジ検出処理部3は、まず注目画素を中心としてマトリクスを形成する。ここでマトリクスサイズは検出したい線幅に応じたサイズとし、例えば約7画素幅以下を検出したい場合は7×7のサイズとする。エッジ検出処理部3のエッジの検出方法としては、濃度勾配を検出する微分フィルタなどが一般的な方法であるが、ここでは注目画素の値とマトリクス内の最小値との差分を閾値比較し、差分が閾値以上である場合は、注目画素が「エッジ」であると判断し、差分が閾値よりも小さい場合は「非エッジ」であると判定する方法を用いる。

0029

(ACT4) 内部判定処理部4は、モノクロ化処理部1、エッジ検出処理部3の結果に基づいて、注目画素が文字の内部であるか否かの判定を行う。内部判定処理部4は、ここで注目画素を中心としてマトリクスを形成し、エッジ検出処理部3による当該注目画素のエッジ検出結果および、当該注目画素とそのマトリクス内の周辺画素との濃度差に基づき、当該注目画素が文字の内部か否かを判定する。具体的には、注目画素のエッジ検出結果が「非エッジ」であり、且つその注目画素の濃度値と、マトリクス内にある「エッジ」と判定された画素のうちの最大値との差が閾値以下の場合に、内部判定処理部4は、注目画素を「文字内部」と判定し、それ以外の場合には「非文字内部」と判定する。

0030

(ACT5)濃度判定処理部5は、注目画素の濃度値と閾値とを比較することで、注目画素が「薄い」画素であるか、または「濃い」画素かを画素ごとに判定する。

0031

(ACT6) 内部膨張処理部6は、内部判定処理部4による判定結果と濃度判定処理部5による結果に基づいて、内部判定処理部4による内部判定結果を周囲に膨張させる。内部膨張処理部6は、注目画素を中心としたマトリクスを形成する。ここで形成されるマトリクスのサイズは、エッジ検出処理部3で形成したマトリクスサイズ以上とし、例えば11×11とする。本実施形態の膨張方法は、注目画素周辺(本例では注目画素を中心とした11×11の領域)に、内部判定処理部4によって「文字内部」と判定された画素であって、濃度判定処理部5によって濃度判定結果が「薄い」と判定された画素が所定の数以上存在する場合、この注目画素を「文字内部」とする。内部膨張処理部6はこの処理を画素ごとに行う。

0032

(ACT7)エッジ分類処理部7は、エッジ検出処理部3、内部膨張処理部4のそれぞれの結果に基づき、エッジ検出処理部3による判定結果でエッジと判定された画素を、さらに線種に応じて分類する。エッジの分類は入力される各処理結果の組み合わせに基づき、画素ごとに決定されるものとし、その組み合わせ例図4に示す。

0033

以上の構成により、入力した画像データにおいて、注目画素が「エッジ」であるか「非エッジ」であるかを画素ごとに分類することができ、また注目画素が「エッジ」である場合、「細線または濃い太線」のエッジであるか「薄い太線」のエッジであるかを分類することが可能となる。

0034

図5は、上述の細線判定部10を含めた像域識別部20の構成例を示す図である。
像域識別部20は、さらに、スキャンされた画像データに描かれた像のエッジを検出するエッジ検出部11、網点であるか否かを判定する網点判定部12、スキャンされた画像データの任意の領域(画素単位であってもよい。以下同様)が白下地背景かを判定する下地判定部13を有し、また、スキャンされた画像データの任意の領域が有彩色か無彩色かを判定する無彩色検出部14、および文字判定部15、総合判定部16を有する。

0035

文字判定部15では、エッジ検出部11の検出結果、および網点判定部12による網点判定の結果に基づき、図6組み合わせ表を用いて画像データの任意の領域が「文字」か「非文字」かの判定を行う。

0036

総合判定部16は、後述するフィルタ部22や階調処理部24が用いる判定結果と、墨入れ部23が用いる判定結果との2種類の判定結果を出力する。

0037

総合判定部16は、フィルタ部22/階調処理部24が用いる総合判定結果(以下、総合判定結果1)として、文字判定部15による文字判定結果と、細線判定部10による結果(エッジ分類処理部7の出力)とに基づき、図7(A)の組み合わせ表を用いて「非文字」、薄い太線を示す「文字1」、細線または濃い太線を示す「文字2」の別を出力する。

0038

また総合判定部16は、墨入れ部23が用いる総合判定結果(以下、総合判定結果2)として、文字判定部15による判定結果(文字判定結果)と、下地判定部13による結果(下地判定結果)と、無彩色判定部14による結果(無彩色検出結果)と、細線判定部10による結果(細線判定結果)とに基づき、図7(B)の組み合わせ表のように「写真」「色文字」「背景上の黒文字」「下地上の黒文字」の別を出力する。

0039

これら総合判定結果が得られることで、フィルタ部22、墨入れ部23、階調処理部24はそれぞれ適した処理を行うことが可能である。

0040

図8は像域識別部20を含んだ画像処理部800の構成例を示すブロック図である。画像処理部800は、RGB信号をCMY信号に変換する色変換部21、エッジ強調や平滑化を行うフィルタ部22、CMY信号を信号の比率などにより墨量(K信号)を生成し、CMYK信号に変換する墨入れ部23、プリンタの特性などに合わせて擬似階調を生成する階調処理部24を有する。

0041

フィルタ部22、墨入れ処理部23について、以下に具体的な処理例を示す。
フィルタ部22は、像域識別部20の処理において総合判定結果1(図7(A)参照)が「文字1」(薄い太線)と判定された場合には、弱めのエッジ強調となる文字用フィルタを用いて処理を行い、「文字2」(細線または濃い太線)と判定された場合には、強めエッジ強調となる文字用フィルタを用いて処理を行う。また総合判定結果1が「非文字」と判定された場合には、フィルタ部22は、写真(網点)に適したフィルタ(平滑化処理)を用いて処理を行う。特に文字用フィルタの周波数特性としては低〜高周波数までの周波数帯域をすべて強調するようなフィルタ(図9(A))であることが望ましく、写真用フィルタの周波数特性としては、低周波数帯域シャープネスをよくするために若干強調し、中〜高周波数帯域モアレやざらつきを抑えるために平滑化するようなフィルタ(図9(B))であることが望ましい。

0042

墨入れ部23は、像域識別部20の処理において総合判定結果2(図7(B)参照)が「下地上黒文字」と判定された場合、すなわち、当該領域は「下地が白色の黒い細線」や「下地が白色の黒い濃い太線」であるため、CMYを重ねて再現せずにK一色で再現させるような制御となるように各色信号を設定する。これは細線をCMYの重ねで再現させるとプリントした際の色ずれにより文字再現が著しく劣化するのを抑止するためである。なお「下地上黒文字」以外の場合には、墨入れ部23は、一般的な墨入れ処理(例えばUCRやGCR)によってCMYの信号比率により墨量(K信号)を設定し、墨量に応じてCMYの信号が減らされるように設定する。

0043

本実施形態の各ユニットが使用する各閾値やマトリクスのサイズは、例えば「写真モード」、「文字モード」等のモードごとメモリ802に定義されていてもよく、ユーザーがコントロールパネル810を介して指定したモードに応じて、閾値やマトリクスのサイズが切り替わる実装も可能である。

0044

上述の各実施の形態にてプログラムをCPUやMPUに実行させることにより実現される各種処理は、その少なくとも一部を、ASIC(Application Specific IntegratedCircuit)にて回路的に実行させることも可能であることは言うまでもない。

0045

上述では、画像処理装置100のコピー機能を一例として説明したが、スキャン機能FAX送受信機能等、画像処理装置100が有する各機能に対して本実施の形態は適用可能である。

0046

以上に詳説したように、線のエッジをより詳細に分類することができ、入力される画像データに対して、より適した画像処理を実現することができる。

0047

本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。

0048

1モノクロ化処理部、2フィルタ処理部、3エッジ検出処理部、4 内部判定処理部、5濃度判定処理部、6 内部膨張処理部、7エッジ分類処理部、10細線判定部、11エッジ検出部、12網点判定部、13下地判定部、14無彩色検出部、15文字判定部、16総合判定部、20像域識別部、21色変換部、22フィルタ部、23墨入れ部、24階調処理部、100画像処理装置、800画像処理部、810コントロールパネル、R画像読取部、P画像形成部。

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