図面 (/)
概要
背景
概要
潤滑油の状態量を測定するセンサの取り付け、及び、このセンサへのワイヤハーネス配索作業を容易にする。エンジン潤滑系統の一部を迂回させた迂回通路10に、潤滑油の状態量としての圧力及び温度を測定する圧力センサ30及び温度センサ40を取り付けるためのアタッチメント20を配設する。そして、アタッチメント20に圧力センサ30及び温度センサ40を取り付け、これらのセンサにワイヤハーネスを接続する。このようにすれば、圧力センサ30及び温度センサ40を車両の任意の位置で取り付けることが可能となり、エンジン周囲に多くの機器が取り付けられていても、各種センサの取付スペースを容易に確保できると共に、ワイヤハーネス配索作業を容易にすることができる。
目的
本発明は従来問題点に鑑み、潤滑油の状態量を測定するセンサの取り付け、及び、このセンサへのワイヤハーネス配索作業を容易にした潤滑油の状態量測定装置を提供する
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成
技術分野
背景技術
0002
車両には、エンジンの各摺動部や回転部に潤滑油を供給し、潤滑油が有する減磨,冷却,清浄などの作用によって、エンジンの焼き付きを抑制しつつ、その機能を発揮させる潤滑系統が備えられている。潤滑系統には、潤滑油の供給状態を把握することを目的として、潤滑油の状態量の一つとしての圧力を測定する圧力センサが取り付けられている。圧力センサは、エンジンブロックに取り付けられていたり、「整備要領書2005大型車(G105R)II」(非特許文献1)に記載されるように、エンジンブロックと一体化されたオイルクーラに取り付けられている。
先行技術
0003
「整備要領書2005大型車(G105R)II」,日産ディーゼル工業株式会社,2005年5月,P.LB−30
発明が解決しようとする課題
0004
ところで、近年においては、排気規制の強化に伴い、エンジン周囲に取り付けられる機器が多くなる傾向があるため、エンジンブロックやオイルクーラに圧力センサを取り付けるスペースを確保することが困難になってきている。また、同様な理由から、圧力センサに接続するワイヤハーネスの配索作業が困難である、という問題点もある。なお、潤滑油の状態量としての圧力を測定する圧力センサなどについても、同様な問題がある。
0005
そこで、本発明は従来問題点に鑑み、潤滑油の状態量を測定するセンサの取り付け、及び、このセンサへのワイヤハーネス配索作業を容易にした潤滑油の状態量測定装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
0006
このため、本発明では、エンジン潤滑系統の一部を迂回又は分岐させた通路に、潤滑油の状態量を測定する少なくとも1つのセンサを取り付けるためのセンサ取付孔が開設されたアタッチメントを配設し、該アタッチメントのセンサ取付孔にセンサを取り付ける。
発明の効果
0007
本発明によれば、エンジン潤滑系統の一部を迂回又は分岐させた通路にアタッチメントが配設され、ここに潤滑油の状態量を測定する少なくとも1つのセンサが取り付けられる。このため、エンジン周囲に多くの機器が取り付けられていても、各種センサの取付スペースを確保することが容易である。また、各種センサへのワイヤハーネス配索作業も容易となり、その作業工数の低減も期待できる。
図面の簡単な説明
0008
潤滑油の状態量測定装置の一例を説明するための斜視図
実施例
0009
以下、添付された図面を参照して本発明を詳述する。
0011
エンジン潤滑系統の一部、例えば、エンジンブロックのオイルギャラリを迂回させた迂回通路10には、潤滑油の状態量を測定する各種センサを取り付けるため、内部に潤滑油通路が形成されたアタッチメント20が配設される。
0012
アタッチメント20には、潤滑油の圧力を測定する圧力センサ30を取り付けるためのセンサ取付孔が開設された第1のボス20Aと、潤滑油の温度を測定する温度センサ40を取り付けるためのセンサ取付孔が開設された第2のボス20Bと、が夫々突出形成される。第1のボス20A及び潤滑油出口が開設された第3のボス20C、並びに、第3のボス20C及び第2のボス20Bは、アタッチメント20の強度を向上させることを目的として、リブ20D及び20Eで夫々連結される。
0013
また、アタッチメント20には、これを車両の一部、例えば、オイルクーラ50に固定する固定部として、アタッチメント20の中間部から側方へと延びる第1の固定部22と、アタッチメント20の端部から軸方向へと延びる第2の固定部24と、が一体化されている。第1の固定部22は、その先端(自由端)にボルトなどの締結部材が挿通されるボルト挿通孔22Aが開設される。第2の固定部は、その先端及び中間にボルトなどの締結部材が挿通されるボルト挿通孔24Aが夫々開設される。なお、固定部としては、図示の形状に限らず、車両の一部にアダプタ20を固定できる形状であればどのような形状をなしていてもよい。
0015
そして、第1の固定部22及び第2の固定部24を介してオイルクーラ50に固定されたアタッチメント20に、潤滑油の状態量としての圧力及び温度を測定するための圧力センサ30及び温度センサ40を夫々取り付け、これらのセンサにワイヤハーネスを接続する。
0016
かかる潤滑油の状態量測定装置によれば、エンジン潤滑系統の一部を迂回させた迂回通路10にアタッチメント20が配設され、ここに潤滑油の状態量としての圧力及び温度を測定する圧力センサ30及び温度センサ40が夫々取り付けられる。アタッチメント20は、その固定部を適宜変更することで、エンジンブロックのみならず、車両の任意の位置に取り付けることができる。このため、エンジン周囲に多くの機器が取り付けられていても、圧力センサ30及び温度センサ40の取付スペースを確保することが容易である。また、温度センサ30及び温度センサ40へのワイヤハーネス配索作業も容易となり、その作業工数の低減も期待できる。さらに、潤滑油の圧力及び温度に限らず、他の状態量を測定する必要があれば、アタッチメント20の交換などにより容易に対処できる。その他、各種センサが集中的に配設されるため、例えば、その取り付け,ワイヤハーネスの配索及びメンテナンスの各作業の効率を向上させることができる。
0017
なお、図示の例では、アタッチメント20に圧力センサ30及び温度センサ40が取り付けられているが、潤滑油の状態量を測定するための少なくとも1つのセンサが取り付けられていればよい。また、アタッチメント20は、図示の形状に限らず、その機能を確保できる形状であれば如何なる形状を有していてもよい。さらに、アタッチメント20は、エンジン潤滑系統の一部を迂回させた迂回通路10ではなく、エンジン潤滑系統の一部を分岐させた分岐通路に配設するようにしてもよい。
0018
10迂回通路
20アタッチメント
22 第1の固定部
24 第2の固定部
30圧力センサ
40 温度センサ
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