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技術 車載用メーター表示装置

出願人 株式会社デンソートヨタ自動車株式会社
発明者 木下弘之片山雅之柏井忠大
出願日 2011年5月16日 (9年7ヶ月経過) 出願番号 2011-109767
公開日 2011年8月25日 (9年3ヶ月経過) 公開番号 2011-162194
状態 特許登録済
技術分野 測定値の指示 計器板
主要キーワード 往復動作機構 限界位置間 デザイン的特徴 駆動用プログラム 傾斜角度位置 本参考形態 回転完了 現在角度位置
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (19)

課題

メーター表示部の基本機能表示の視認性を確保しつつ、該基本機能表示以外の限られた表示領域内において、表示長さ方向の異なる複数の表示内容を高い視認性で表示可能とし、デザイン性にも優れる車載用メーター表示装置を提供する。

解決手段

車両に搭載され、運転席から視認可能に設けられる車載用メーター表示装置Bであり、メーター指示値を指示する指針2aにより指示するアナログメーター部2と、アナログメーター部2の視認方向において、当該アナログメーター部2に重なる形で表示内容が視認可能となるよう配置される表示器4と、表示器4自身を当該表示器4の表示面4aと平行な回転軸線周り回転移動させる表示器進退機構600(U)、600(D)とを備える。

概要

背景

近年、車両に搭載される機能の充実に伴い、メーター表示部に車速等の基本機能の他に様々な補助情報の表示が可能となるよう、画素マトリックス状に配列されたマトリックスタイプの表示器を配置したいという要望が多くある(特許文献1)。このようなマトリックスタイプの表示器に表示する補助情報としては、例えば時計等の単純な情報から、ワーニングなどの警告情報、さらには走行案内情報クルーズコントロールなどの車両制御情報等があり、今後もその内容はさらに増えていくものと予想される。ただし、メーターには法規で定められた車速等の基本機能を常に表示しておく必要があるため、マトリックスタイプの表示器は、メーター表示部内に基本機能の表示領域以外の領域に設置する必要がある。

また、近年では、こうした限られた領域に配置される表示器に対しても、デザイン性の向上が求められている。そのひとつの手法として、表示器に動的デザイン性を付与するものがあり、特許文献2には、メーター表示部の文字盤と平行に表示器が配置され、この表示器が前後方向に進退可能とされることで、独特のデザイン性を実現する技術の開示がある。

特開2002−114056号公報
特開2005−324747号公報
特開平8−313896号公報

概要

メーター表示部の基本機能表示の視認性を確保しつつ、該基本機能表示以外の限られた表示領域内において、表示長さ方向の異なる複数の表示内容を高い視認性で表示可能とし、デザイン性にも優れる車載用メーター表示装置を提供する。車両に搭載され、運転席から視認可能に設けられる車載用メーター表示装置Bであり、メーター指示値を指示する指針2aにより指示するアナログメーター部2と、アナログメーター部2の視認方向において、当該アナログメーター部2に重なる形で表示内容が視認可能となるよう配置される表示器4と、表示器4自身を当該表示器4の表示面4aと平行な回転軸線周り回転移動させる表示器進退機構600(U)、600(D)とを備える。

目的

本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、メーター表示部の基本機能表示の視認性を確保しつつ、該基本機能表示以外の限られた表示領域内において、表示内容を高い視認性で表示可能とし、デザイン性にも優れる車載用メーター表示装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

メーター指示値目盛り上の位置にて指示する指針と、該指針を前記メーター指示値に対応する位置へ駆動する指針駆動部とを備えたアナログメーターを表示するアナログメーター部と、前記アナログメーター部の視認方向において、当該アナログメーター部に重なる形で表示内容視認可能となるよう配置される表示器と、前記表示器自身を当該表示器の表示面と平行な回転軸線周り回転移動させる表示器進退機構と、を備えることを特徴とする車載用メーター表示装置

請求項2

前記回転軸線は、前記視認方向に対して垂直をなし、かつ前記アナログメーター部の横幅方向と平行に設けられる請求項1記載の車載用メーター表示装置。

請求項3

前記表示器は複数の表示画像切り替え表示可能とされ、前記表示器進退機構は、切り替えられる前記表示画像に応じて前記表示器を回転移動させるものである請求項1又は請求項2記載の車載用メーター表示装置。

請求項4

前記表示器進退機構は、予め定められた回転可能な範囲内における複数の角度位置に表示器を保持可能とされ、また、前記複数の表示画像と前記角度位置との対応関係が一義的に定められるとともに、前記表示器進退機構は、前記表示器に表示すべき前記表示画像の種別に応じて前記表示器の前記角度位置が対応するものとなるように前記表示器を回転移動させるものである請求項3記載の車載用メーター表示装置。

請求項5

請求項2の要件を備え、前記表示器は、四辺形状の表示面の第一辺方向と該第一辺方向と隣り合う第二辺方向とのそれぞれに沿って、表示画素マトリックス状に配置されたものであり、前記第一辺の長さと前記第二辺の長さとが互いに異なるものである請求項3又は請求項4記載の車載用メーター表示装置。

請求項6

前記表示器進退機構は、前記表示器を、前記視認方向において前記表示面が視認できない格納位置と前記表示面が視認可能な視認位置との間で回転移動させるものである請求項5記載の車載用メーター表示装置。

請求項7

前記視認位置は、前記表示面の表示内容が上下方向において遠近感を有するよう傾斜視認される傾斜視認位置と、前記表示面の表示内容が傾斜視認されない非傾斜視認位置とを有する請求項6記載の車載用メーター表示装置。

請求項8

前記傾斜視認位置は、前記視認方向から見える表示内容の上側が遠、下側が近となる位置である請求項7記載の車載用メーター表示装置。

請求項9

前記表示器は、自車両の進行方向に関連する進行方向関連画像を表示するとともに、前記表示器進退機構は、前記表示器において前記進行方向関連画像が表示される場合に、該表示器を前記傾斜視認位置とする請求項7又は請求項8記載の車載用メーター表示装置。

請求項10

前記進行方向関連画像は、走行案内を行なうための方向シンボル画像を含む請求項9記載の車載用メーター表示装置。

請求項11

前記表示器は、自車両の正面視形状又は背面視形状を示す車両キャラクター画像を、前記視認方向から見た上下方向に、該車両キャラクター画像の天地方向が一致する形態で表示するとともに、前記表示器進退機構は、前記表示器において当該車両キャラクター画像が表示される場合に、該表示器を前記非傾斜視認位置とする請求項7ないし請求項10のいずれか1項に記載の車載用メーター表示装置。

請求項12

前記表示器は、警告情報を表示するとともに、前記表示器進退機構は、前記表示器において前記警告情報が表示される場合に、該表示器を前記非傾斜視認位置とする請求項7ないし請求項11のいずれか1項に記載の車載用メーター表示装置。

請求項13

前記アナログメーター部の画像と前記表示器の画像とを投影合成した形で視認させる投影合成手段を有する請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の車載用メーター表示装置。

請求項14

前記投影合成手段は、前記アナログメーター部の視認方向に配置され、その前面側が前記表示器の画像投影面とされるとともに、前記視認方向において前記アナログメーター部が前記画像投影面にて透視可能となる透視投影部材を有する請求項13記載の車載用メーター表示装置。

請求項15

前記透視投影部材は、前記表示器と前記表示器進退機構とが前記アナログメーター部の前方上方に配置されるとともに、前記透視投影部材が前記表示器と前記アナログメーター部との中間位置に傾斜配置されるハーフミラーである請求項14記載の車載用メーター表示装置。

請求項16

前記表示器は、マトリクス状に配列される表示画素が各々発光部とされた自発光型表示器である請求項13ないし請求項15のいずれか1項に記載の車載用メーター表示装置。

請求項17

前記自発光型表示器は、有機ELディスプレイ又は無機ELディスプレイである請求項16記載の車載用メーター表示装置。

請求項18

前記アナログメーター部は、一対の前記アナログメーター部が横方向に隣接配置され、それらアナログメーター部間において前記表示器の表示内容が視認可能とされる請求項1ないし請求項17のいずれか1項に記載の車載用メーター表示装置。

技術分野

0001

本発明は、車載用メーター表示装置に関する。

背景技術

0002

近年、車両に搭載される機能の充実に伴い、メーター表示部に車速等の基本機能の他に様々な補助情報の表示が可能となるよう、画素マトリックス状に配列されたマトリックスタイプの表示器を配置したいという要望が多くある(特許文献1)。このようなマトリックスタイプの表示器に表示する補助情報としては、例えば時計等の単純な情報から、ワーニングなどの警告情報、さらには走行案内情報クルーズコントロールなどの車両制御情報等があり、今後もその内容はさらに増えていくものと予想される。ただし、メーターには法規で定められた車速等の基本機能を常に表示しておく必要があるため、マトリックスタイプの表示器は、メーター表示部内に基本機能の表示領域以外の領域に設置する必要がある。

0003

また、近年では、こうした限られた領域に配置される表示器に対しても、デザイン性の向上が求められている。そのひとつの手法として、表示器に動的デザイン性を付与するものがあり、特許文献2には、メーター表示部の文字盤と平行に表示器が配置され、この表示器が前後方向に進退可能とされることで、独特のデザイン性を実現する技術の開示がある。

0004

特開2002−114056号公報
特開2005−324747号公報
特開平8−313896号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、メーター表示部内に基本機能の表示領域以外の領域を確保する場合、空き領域は既に限られているため、多くの補助情報が表示可能となるように表示面が比較的大きいマトリックスタイプの表示器を配置することは困難であり、さらにはデザイン性やコスト面においても課題がある。例えば、2眼メーターの真ん中に比較的大きいマトリックスタイプの表示器を配置する場合には、2つの文字板スピードメータータコメーター)が離れすぎてしまって違和感が残り、デザイン性が損なわれてしまう。

0006

また、そうした空き領域にマトリックスタイプの表示器を配置できたとしても、その表示面は基本機能の表示領域による制限を受けて縦長や横長となってしまい、テレビ画面のような縦横比の画面とは違い、表示内容が制限されるという課題もある。例えば、車両の進行方向表示等の場合は進行方向に向かって縦長に表示されることが望ましいし、ワーニングの文字などの表示や赤外線カメラ撮影画像ナイトビュー)の表示は横長で表示した方が運転者視認し易いが、表示面が縦長又は横長とされるといずれか一方の表示はできなくなる。

0007

さらに、このようなメーター表示部内に配置された表示器の表示面は、メーター表示部の表示面と平行をなして配置されるのが一般的であるため、該表示器の表示面内に矢印等の方向指示画像を表示した場合には、その画像が、車両の前後方向を示すものか、車両の天地方向を示すものかが直感的に把握し難いという課題がある。特に車両の前後方向を表示面に表す場合においては、国によっては、表示面に対し下向きの方向指示画像を前と認識し易かったり、逆に上向きの方向指示画像を前と認識し易かったりするため、国に応じて方向指示画像の表示を変更しなければならない場合もある。これらの課題は、特許文献2も同様に有するものである。

0008

また、近年、マトリックスタイプの表示器としてSTN(Super Twisted Nematic)、TN(Twisted Nematic)、TFT(Thin Film Transistor)等の液晶表示器が多く用いられている。ところが、これらの液晶表示器は、バックライト等の光源別途と必要となることから表示器の厚さが厚くなるとともに、特許文献3に示すように、液晶表示器は視野角依存性が大きいため、特定方向以外から見た際にコントラストが低下する。動的デザイン性を付与する場合には、視認方向の変化を伴う場合があるため、場合によっては視認性を損ねる可能性もある。

0009

本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、メーター表示部の基本機能表示の視認性を確保しつつ、該基本機能表示以外の限られた表示領域内において、表示内容を高い視認性で表示可能とし、デザイン性にも優れる車載用メーター表示装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決するために、本発明に関連する車載用メーター表示装置は、
メーター指示値目盛り上の位置にて指示する指針と、該指針をメーター指示値に対応する位置へ駆動する指針駆動部とを備えるアナログメーター部を表示するアナログメーター部と、
アナログメーター部の視認方向において、当該アナログメーター部に重なる形で表示内容が視認可能となるよう配置される表示器と、
表示器自身を当該表示器の表示面内において機械的に回転させる表示器回転機構と、
を備えることを特徴とする。

0011

上記本発明に関連する構成によると、アナログメーター部の視認方向から視認可能に表示器を設け、その表示器を回転させることができるので、該アナログメーター部の基本機能表示を妨げない位置にて、表示器の表示が可能となる。また、回転による表示画像見え方を変えることもでき、例えば表示画像が車両の進行方向等を示す矢印等であった場合には、その矢印を回転させて指示する向きを変更することができる。

0012

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、表示器は複数の表示画像を切り替えて表示可能とされ、表示器回転機構は、切り替えられる表示画像に応じて表示器を回転させることができる。この構成によると、表示長さ方向の異なる表示内容(例えば縦長や横長のもの)がある場合に、それら表示内容の表示長さ方向に応じて表示器を回転させ、適切な向きで見易く表示できる。

0013

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、表示器回転機構は、軸線周りの回転可能な範囲内における複数の角度位置に表示器を保持可能とされ、また、複数の表示画像と角度位置との対応関係が一義的に定められるとともに、表示器回転機構は、表示器に表示すべき表示画像の種別に応じて表示器の角度位置が対応するものとなるように表示器を回転させることができる。この構成によると、表示内容とその角度位置との対応関係が予め定められているため、表示器回転機構はその定められた対応関係に従って表示器を回転させるだけでよい。また、角度位置が予め定められているので、表示器回転機構はその定められた角度位置間の往復動作を行なうだけでよく、その構成を単純化することができる。

0014

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、表示器は、四辺形状の表示面の第一辺方向と該第一辺方向と隣り合う第二辺方向とのそれぞれに沿って、表示画素がマトリックス状に配置されたものであり、第一辺の長さと第二辺の長さとが互いに異なるものか、又は第一辺方向に配列される画素数と第二辺方向に配列される画素数とが互いに異なるものかを使用することができる。表示面は表示画像に応じて回転させることができるので、表示器の表示面が縦横方向で異なる、あるいは、画素配列が縦横方向で異なるように構成することにより、表示面の形状や画素配列を表示画像に応じて設定することができ、表示画像に適する向きで表示することが可能となる。

0015

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、表示器回転機構は、表示器を、表示面の第一辺が縦方向となる第一位置と第二辺が縦方向となる第二位置との間で回転させることができる。この構成によると、表示器回転機構は二位置間の往復動作機構とすることができるので、その構成をより単純化することができる。

0016

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、表示面は、第一辺を長辺とする長方形形状をなし、表示器は、該長辺が縦方向となる第一位置にて、自車両の走行案内方向シンボル画像表示することができる。自車両の進行方向指示する方向指示画像は画面上で上下方向に表示される矢印等で表示される。上記構成によると、こうした上下方向に長い表示画像を、その画像表示に適する縦長の表示面上に表示することができる。

0017

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、表示面は、第一辺を長辺とする長方形形状をなし、表示器は、該長辺が横方向となる第二位置にて、文字情報を画像表示することができる。文字情報は横長で表示した方が文字内容を把握し易い。上記構成によると、こうした横方向に長い表示画像を、その画像表示に適する横長の表示面上で表示することができる。

0018

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、車両前方の暗視画像を撮影する暗視画像撮影手段を備えるとともに、表示面は、第一辺を長辺とする長方形形状をなし、表示器は、該長辺が横方向となる第二位置にて、該暗視画像撮影手段により撮影された暗視画像を表示することができる。暗視画像は車幅方向、即ち横長に表示された方が画面に映る道路情報を認識し易い。上記構成によると、こうした横方向に長い表示画像を、その画像表示に適する横長の表示面上で表示することができる。

0019

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、アナログメーター部の画像と表示器の画像とを投影合成した形で視認させる投影合成手段を有することができる。この構成によると、アナログメーター部の画像と表示器の画像とが投影面において重ね合成されるので、一方の一部が他方に隠されて見えない部分が生じることはなく、双方の画像を認識することが可能となる。

0020

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、投影合成手段は、アナログメーター部の視認方向に配置され、その前面側が表示器の画像投影面とされるとともに、視認方向においてアナログメーター部が画像投影面にて透視可能となる透視投影部材を有する。この構成によると、透視投影部材により、アナログメーター部が透視画像として視認でき、表示器の画像が投影画像として認識することができ、その透視画像と投影画像とが重ね合成された形で、双方の画像をアナログメーター部の視認方向から認識することが可能となる。

0021

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、表示器と表示器回転機構とがアナログメーター部の前方上方に配置されるとともに、透視投影部材を表示器とアナログメーター部との中間位置に傾斜配置されるハーフミラーとして構成することができる。ハーフミラーを用いることにより、上記の重ね合成画像を容易に実現することができる。

0022

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、表示器を、マトリクス状に配列される表示画素が各々発光部とされた自発光型表示器とすることができる。この構成によると、表示内容が変わっても視野角依存性に基づくコントラストの低下がないので、表示器の回転動作が行なわれた場合でもコントラストが低下することなく、常に見やすい状態での表示を実現できる。さらに、自発光であるためバックライト等の補助光源が不要であるため、部品点数を減としてコストを抑えることができる。また、補助光源の設置が不用であるため表示器自体を薄く形成することができ、アナログメーター部周辺への搭載が容易となる。

0023

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、自発光型表示器を、有機ELディスプレイ又は無機ELディスプレイとすることができる。EL等のコントラストが高い自発光表示器を使用することで、画像表示領域のみを点灯状態とし、画像表示領域他の表示領域を消灯状態としたときに、他の表示領域が投影画像上においてメーター視認者に認識できなくなるとともに、表示面の輪郭さえも認識できなくなるため、これにより、表示器に表示された表示画像が浮き上がっているかのような浮遊感演出することができる。従来の液晶表示器の場合はコントラストが悪いため、画像表示領域以外もわずかに発光して見える。このため、表示器の境界が容易に認識され、表示器の存在をメーター視認者が容易に認識してしまい、浮遊感を演出することはできず、見栄えも悪かった。

0024

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、表示画素をなす発光部を、表示器回転機構による表示器の回転中に消灯状態とする点灯制御手段を備えることができる。回転中に表示器が完全消灯状態となると、メーター視認者はこの表示器の存在を視認することができない。また、回転完了後に画像が表示されると、あたかもそれが突然浮き上がってきたかのような、独特の印象を与えることができる。従って、斬新な動的デザイン性を有するメーター表示装置を実現できる。

0025

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、アナログメーター部は、一対のアナログメーター部が横方向に隣接配置され、それらアナログメーター部間において表示器の表示内容を視認可能とすることができる。車載用メーター表示装置の場合、スピードメーターとタコメーターとが隣接配置されることが多く、この場合、それらメーター間に広い縦長の空きスペースができる。このスペースを利用することで、表示器をできるだけ大画面のものとすることができ、表示情報量とその視認性を増すことができる。

0026

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、表示器の回転軸を、表示面の重心に対応する位置にて、表示器の裏面側に結合することができる。この構成によると、表示器の回転領域をできるだけ小さくすることができ、メーター表示装置全体をコンパクトにすることができる。

0027

本発明に関連する車載用メーター表示装置は、表示器に表示画像表示用データ信号送出する信号線を回転軸内部に設けることができる。この構成によると、表示器を回転駆動するための信号線を外部に対して隠すことができるから、デザイン性が損なわれることがない。

0028

次に、上記課題を解決するために、本発明の車載用メーター表示装置は、
メーター指示値を目盛り上の位置にて指示する指針と、該指針をメーター指示値に対応する位置へ駆動する指針駆動部とを備えたアナログメーターを表示するアナログメーター部と、
アナログメーター部の視認方向において、当該アナログメーター部に重なる形で表示内容が視認可能となるよう配置される表示器と、
表示器自身を当該表示器の表示面と平行な回転軸線周り回転移動させる表示器進退機構と、
を備えることを特徴とする。

0029

上記本発明の構成によると、アナログメーター部の視認方向から視認可能に表示器を設け、その表示器をその表示面と平行な回転軸線周りに回転させることで、表示面は該回転に傾斜した状態で視認される。このため、表示面には傾斜に伴う遠近感が表れるから、遠い側を進行方向側として容易に認識できる。

0030

本発明の車載用メーター表示装置は、回転軸線を、視認方向に対して垂直をなし、かつアナログメーター部の横幅方向と平行に設けることができる。この構成によると、表示器を視認方向の前又後ろに傾斜した状態とでき、表示面の上下に遠近感を持たせることができるため、上下方向に表示されることの多い車両の進行方向をより分かり易く表示できる。

0031

本発明の車載用メーター表示装置は、表示器は複数の表示画像を切り替えて表示可能とされ、表示器進退機構は、切り替えられる表示画像に応じて表示器を回転移動させることができる。この構成によると、表示内容に応じて遠近感を調整することができる。

0032

本発明の車載用メーター表示装置は、表示器進退機構は、予め定められた回転可能な範囲内における複数の角度位置に表示器を保持可能とされ、また、複数の表示画像と角度位置との対応関係が一義的に定められるとともに、表示器進退機構は、表示器に表示すべき表示画像の種別に応じて表示器の角度位置が対応するものとなるように表示器を回転移動させることができる。この構成によると、表示内容とその傾斜角度位置との対応関係が予め定められているため、表示器進退機構はその定められた対応関係に従って表示器を回転させるだけでよい。また、表示器の傾斜角度位置が予め定められているので、表示器回転機構はその定められた傾斜角度位置間の往復動作を行なうだけでよく、その構成を単純化することができる。

0033

本発明の車載用メーター表示装置は、回転軸線を、視認方向に対して垂直をなし、かつアナログメーター部の横幅方向と平行に設けるとともに、表示器は、四辺形状の表示面の第一辺方向と該第一辺方向と隣り合う第二辺方向とのそれぞれに沿って、表示画素がマトリックス状に配置されたものであり、第一辺の長さと第二辺の長さとが互いに異なるものとすることができる。この構成によると、表示器の表示面を縦長又は横長に形成することができるから、アナログメーター部における基本機能表示領域外の限られた領域を有効に利用することが可能となる。

0034

本発明の車載用メーター表示装置は、表示器進退機構は、表示器を、視認方向において表示面が視認できない格納位置と表示面が視認可能な視認位置との間で回転移動させることができる。この構成によると、表示器のよる表示が不要なときには表示器を格納位置に移動することで、該表示器が完全に視認されない状態とすることができる。また、表示が必要となったときにはこの格納位置から表示器が急に表れるので、独特の動的表示が可能となるとともに、この動作により、表示器が表示状態となったことを運転者に強調して示すことができる。

0035

本発明の車載用メーター表示装置は、視認位置は、表示面の表示内容が上下方向において遠近感を有するよう傾斜視認される傾斜視認位置と、表示面の表示内容が傾斜視認されない非傾斜視認位置とを有することができる。この構成によると、遠近感を出した方が見易い表示内容と遠近感が無い方が見易い表示内容とに応じて表示器の傾斜位置を変更できるため、表示内容の視認性が増す。

0036

本発明の車載用メーター表示装置は、傾斜視認位置は、視認方向から見える表示内容の上側が遠、下側が近となる位置である。この構成によると、実際の人間の視野と同じ遠近間隔で表示されるため、違和感なく表示内容を視認することができる。

0037

本発明の車載用メーター表示装置は、表示器は、自車両の進行方向に関連する進行方向関連画像を表示するとともに、表示器進退機構は、表示器において進行方向関連画像が表示される場合に、該表示器を傾斜視認位置とすることができる。この構成によると、進行方向関連画像が傾斜表示されるため、遠近感から表示方向を容易に認識できる。進行方向関連画像は、走行案内を行なうための方向シンボル画像を含むことができる。シンボル画像としては、例えば、進行方向を指し示す矢印画像や、自車両の進行方向を反映する車両キャラクター画像、進行方向表示に関連する文字画像等を用いることが可能である。この場合、矢印や車の表示が正に進みたい方向に向いているため、容易に認識しやすい表示が実現できる。また、矢印画像や自車両の進行方向を反映する進行方向反映画像を表示する場合、表示器の表示面が縦長とされていることで、上下方向の表示スペース、即ち進行方向に長い表示スペースを確保することができるので、より表示方向を認識し易い進行方向関連画像を表示できる。なお、文字情報が表示される場合には、表示器の表示面が横長とすることで、内容把握をすばやく行なえる。

0038

本発明の車載用メーター表示装置は、表示器は、自車両の正面視形状又は背面視形状を示す車両キャラクター画像を、視認方向から見た上下方向に、該車両キャラクター画像の天地方向が一致する形態で表示するとともに、表示器進退機構は、表示器において当該車両キャラクター画像が表示される場合に、該表示器を非傾斜視認位置とすることができる。車両を簡易表示した画像として車両の正面視画像や背面視画像が表示されることが多いが、これらは遠近感なく表示された方が視認性が増す。

0039

本発明の車載用メーター表示装置は、表示器は、警告情報を表示するとともに、表示器進退機構は、表示器において警告情報が表示される場合に、該表示器を非傾斜視認位置とすることができる。警告情報はより明確に表示されるよう遠近感無く表示された方が、内容を把握し易い。また、警告情報として文字情報が表示される場合には、表示器の表示面が横長とすることで、内容把握をすばやく行なえる。

0040

本発明の車載用メーター表示装置は、アナログメーター部の画像と表示器の画像とを投影合成した形で視認させる投影合成手段を有することができる。この構成によると、アナログメーター部の画像と表示器の画像とが投影面において重ね合成されるので、一方の一部が他方に隠されて見えない部分が生じることはなく、双方の画像を認識することが可能となる。

0041

本発明の車載用メーター表示装置は、投影合成手段は、アナログメーター部の視認方向に配置され、その前面側が表示器の画像投影面とされるとともに、視認方向においてアナログメーター部が画像投影面にて透視可能となる透視投影部材を有することができる。この構成によると、アナログメーター部の画像と表示器の画像とが投影面において重ね合成されるので、一方の一部が他方に隠されて見えない部分が生じることはなく、双方の画像を認識することが可能となる。

0042

本発明の車載用メーター表示装置は、透視投影部材は、表示器と表示器進退機構とがアナログメーター部の前方上方に配置されるとともに、透視投影部材を表示器とアナログメーター部との中間位置に傾斜配置されるハーフミラーとすることができる。ハーフミラーを用いることにより、上記の重ね合成画像を容易に実現することができる。

0043

本発明の車載用メーター表示装置は、表示器を、マトリクス状に配列される表示画素が各々発光部とされた自発光型表示器とすることができる。この構成によると、表示内容が変わっても視野角依存性に基づくコントラストの低下がないので、表示器の回転動作が行なわれた場合でもコントラストが低下することなく、常に見やすい状態での表示を実現できる。さらに、自発光であるためバックライト等の補助光源が不要であるため、部品点数を減としてコストを抑えることができる。また、補助光源の設置が不用であるため表示器自体を薄く形成することができ、アナログメーター部周辺への搭載が容易となる。

0044

本発明の車載用メーター表示装置は、自発光型表示器を、有機ELディスプレイ又は無機ELディスプレイとすることができる。EL等のコントラストが高い自発光表示器を使用することで、画像表示領域のみを点灯状態とし、画像表示領域他の表示領域を消灯状態としたときに、他の表示領域が投影画像上においてメーター視認者に認識できなくなるとともに、表示面の輪郭さえも認識できなくなるため、これにより、表示器に表示された表示画像が浮き上がっているかのような浮遊感を演出することができる。従来の液晶表示器の場合はコントラストが悪いため、画像表示領域以外もわずかに発光して見える。このため、表示器の境界が容易に認識され、表示器の存在をメーター視認者が容易に認識してしまい、浮遊感を演出することはできず、見栄えも悪かった。

0045

本発明の車載用メーター表示装置は、アナログメーター部は、一対のアナログメーター部が横方向に隣接配置され、それらアナログメーター部間において表示器の表示内容が視認可能とすることができる。車載用メーター表示装置の場合、スピードメーターとタコメーターとが隣接配置されることが多く、この場合、それらメーター間に広い縦長の空きスペースができる。このスペースを利用することで、表示器をできるだけ大画面のものとすることができ、表示情報量とその視認性を増すことができる。

図面の簡単な説明

0046

本発明に関連する車載用メーター表示装置の参考形態における第一の視認方向からの外観図
図1の車載用メーター表示装置の断面図。
参考形態におけるEL表示器配置構造を説明する説明図。
参考形態における車載用メーター表示装置の電気的構成を示すブロック図。
参考形態におけるEL表示器の表示処理の流れを示すフローチャート
参考形態におけるEL表示器の表示内容を説明する説明図。
参考形態における表示器回転機構の別実施形態を説明する説明図。
図7におけるEL表示器の配置構造を説明する説明図。
本発明の車載用メーター表示装置の実施形態における第二の視認方向からの外観図。
図9の車載用メーター表示装置の断面図。
実施形態におけるEL表示器の配置構造を説明する説明図。
実施形態における車載用メーター表示装置の電気的構成を示すブロック図。
実施形態EL表示器の表示処理の流れを示すフローチャート。
実施形態におけるEL表示器の回転運動を説明する第一説明図。
実施形態におけるEL表示器の表示内容を説明する第一説明図。
実施形態におけるEL表示器の回転運動を説明する第二説明図。
実施形態におけるEL表示器の表示内容を説明する第二説明図。
実施形態における表示器回転機構の別実施形態を説明する説明図。

発明を実施するための最良の形態

0047

以下、本発明の車載用メーター表示装置の参考形態を、図面を用いて説明する。図1は、本発明に関連する車載用メーター表示装置の正面外観図である。図1に示す車載用メーター表示装置Aは、対をなす2つのアナログメーター部2(L)、2(R)が隣接配置されたアナログメーター部2を有し、それらアナログメーター部2(L)、2(R)の中間位置においてEL表示器4の表示内容(EL表示器4の投影画像4´)が視認可能とされている。なお、EL表示器4の表示内容(投影画像4´)が表示される位置は、アナログメーター部2(L)、2(R)の表示を過度に妨げる位置でなければ特に限定はないが、アナログメーター部2(L)、2(R)の中間位置とすることで、より広い表示領域を確保することが可能となる。

0048

左側アナログメーター部2(L)は自車両の車速表示を行なうスピードメーターであり、右側アナログメーター部2(R)は自車両のエンジン回転数表示を行なうスピードメーターであり、双方とも自動車運転席から視認可能な位置に設けられる。なお、これらアナログメーター部2(L)、2(R)はそれぞれ同一の構造を有しているため、以下、アナログメーター部2(L)を代表させて説明する。

0049

アナログメーター部2(L)は、図2にその断面構造を示すように、メーター指示値を文字盤6(L)に表示された目盛り6a(L)上の位置にて指示する指針2a(L)と、該指針2a(L)をメーター指示値に対応する位置へ回転軸21(L)を介して駆動する指針駆動回路部20(L)とを備える。モータ(指針駆動部)M1(L)は、ギア部等を介して指針2a(L)を駆動する。アナログメーター部2は、視認方向Cに対し、EL表示器4の奥側に位置しており、その手前側上方にEL表示器4を有する円形回転盤3が配置される。

0050

このEL表示器4の表示面4aは、円形回転盤3の表面3aの中央部に設けられたELパネル面であり、該表示面4aを除く円形回転盤3の表面3aは、アナログメーター部2の表示領域(目盛り等)外の背景色同色とされている。EL表示器4は、薄膜EL素子(表示画素)が各々発光部とされ、それらがマトリクス状に配列された自発光型EL表示器である。本参考形態において採用されるEL表示器は自発光型EL表示器に限られるものではなく液晶画面等を用いることもできるが、浮遊感の演出等といったデザイン性の観点からすると、自発光型EL表示器、中でも有機EL表示器無機EL表示器であることが望ましい。また、カラー表示を行なうことを考慮すれば、発光体硫化亜鉛などの無機物を使う無機EL表示器よりは、ジアミン類などの有機物を使う有機EL表示器の方が望ましく、本実施形態においては有機EL表示器が採用されている。なお、有機EL表示器及び無機EL表示器、そしてそれらの駆動回路については、例えば特開平9−232074号公報、特開平9−54565号公報に記載されているように周知のものであるので、ここでの詳しい説明は控える。

0051

このEL表示器4は、アナログメーター部2の手前側上方のメーターフード7内に、表示面を下方向から視認できる形で設けられる。そして、このEL表示器4とアナログメーター部2との中間位置には透視投影部材5が傾斜配置される。本参考形態において、この透視投影部材5はハーフミラーである。これにより、EL表示器4に描画される画像とアナログメーター部2の画像とが透視投影部材5によって投影合成された形で視認方向(運転者の視点からの視認方向)Cから視認可能となる。具体的には、透視投影部材5は、アナログメーター部2の、視認方向Cの手前側に配置されており、該視認方向Cにおいてアナログメーター部2の画像が透視可能となっており、さらに、透視投影部材5の前面5a側はEL表示器4の画像投影面とされているため、EL表示器4の投影画像は投影画像4´として、アナログメーター部2の視認方向Cから視認可能となっている。つまり、アナログメーター部2を運転者が視認したときには、アナログメーター部2の画像のみならず、EL表示器4の表示画像も視認可能となっている。

0052

このELパネル面4は、四辺形状の表示面4aの第一辺方向とこれと隣り合う第二辺方向とのそれぞれに沿って、表示画素がマトリックス状に配置されたものである。本参考形態において、EL表示器4の表示面4aは第一辺の長さと第二辺の長さとが互いに異なる長方形形状をなし、かつ第一辺方向に配列される画素数と第二辺方向に配列される画素数とが互いに異なるものからなる。なお、本参考形態においては、EL表示器4の表示面4aの形状は長方形形状に限られるものではなく、他の形状も採用することが可能である。

0053

このEL表示器4は表示器回転機構60に接続され、EL表示器4自身を当該EL表示器4の表示面4a内において機械的に回転するよう構成されている。この表示器回転機構60は、円形回転盤3と、回転駆動の駆動源となるモータM2と、モータM2を駆動するためのモータ駆動回路30と、モータ駆動回路30の出力回転を円形回転盤3に伝達する回転軸31とで構成される。回転軸31は、図3に示すように、EL表示器4の表示面の重心に対応する位置にて、EL表示器4の裏面側に結合され、内部にはEL表示器4に表示画像表示用のデータ信号が送出される信号線32が設けられる。

0054

また、EL表示器4は、複数の表示画像を切り替えて表示可能とされており、表示器回転機構60は、切り替えられる表示画像に応じて円形回転盤3、ひいてはEL表示器4を回転させる。この表示器回転機構60は、軸線周りの回転可能な範囲内における複数の角度位置にEL表示器4を保持可能としており、EL表示器4に表示すべき表示画像の種別に応じてEL表示器4の角度位置が対応するものとなるように構成されている。具体的には、モータM2を周知のパルスモータで構成し、入力パルス数位置制御することで行なう。また、円形回転盤3の回転が定められた限界位置間の間でのみ行われるように、限界位置を超える回転を物理的に阻止する回転阻止部を設けるとともに、モータ駆動電圧を検出する電圧検出部を限界位置検出手段として設け、該回転阻止部による回転阻止状態に伴って発生する負荷電圧により、該電圧検出部により検出されるモータ駆動電圧が予め定められた閾値を超える場合を回転限界位置と判定して、モータ駆動を停止し、そのときのパルス数を、現在の限界位置を定めるパルス数とするリセット処理が実行されるよう構成することができる。

0055

なお、本参考形態における表示器回転機構60は、表示面4aが長方形形状をなすEL表示器4を、透視投影部材5上にて縦長に投影表示する第一位置(図3の(a))と、その第一位置から軸線周りに90度回転され、横長に投影表示する第二位置(図3の(b))との間で回転往復動作するように構成されている。これにより、アナログメーター部2の基本機能表示領域外のデッドスペースを有効利用しやすくなる。つまり、EL表示器4を細長い形状とすることで、指針2a(L),(R)の動作領域や文字盤6(L),(R)に表示された目盛り6a(L),(R)等の表示領域を、EL表示器3によってできるだけ覆い隠されないように、第一位置及び第二位置を設定しやすくなる。

0056

なお、本参考形態のように2位置(第一位置と第二位置)の往復動作を行なうだけの場合は、パルスモータではなく周知のDCモータ等を用いてもよい。この場合、上記のような限界位置検出手段を設け、限界位置の検出に伴い回転駆動を停止するだけでよく、表示器回転機構60の構成をより簡易とすることができる。なお、本発明においては、EL表示器4の角度位置が定められている必要はなく、少なくとも表示器4が回転可能とされていればよい。

0057

第一位置にて表示される表示画像としては、図6の(a)に示すような自車両の走行状態の画像や、走行案内の方向シンボルの画像がある。特に、走行案内の方向シンボルは、縦長の矢印を用いて表示されることが多いため、EL表示器4が縦長の状態にある場合にこれらを表示することで、表示がより見易くなる。第二位置にて表示される表示画像としては、図6の(b)に示すような車外撮影用カメラ50にて撮影された車両前方撮影画像や、警告文、走行案内文の文字画像がある。映像、特に車両前方(あるいは後方)の撮影映像は横長に表示する方が、前方(あるいは後方)視界を運転者が広く確認できるため好ましい。また、文字情報は縦長に表示されるよりも横長に表示した方が運転者は認識し易い。なお、EL表示器4の表示内容はこれらに限られるものではなく、他の画像も表示可能であり、その際にはその画像の縦長(第一位置)で表示する方がよいか、横長(第二位置)で表示する方がよいかに応じて、対応する角度位置(第一位置又は第二位置)を予め設定しておく必要がある。

0058

EL表示器4の表示画像の切り替え制御、及びその切り替え時におけるEL表示器4の回転駆動制御はメーターECU10によって実行される。メーターECU10は、図4に示すように、CPU11、ワークメモリ12aを備えるRAM12、各種プログラムを記憶するROM13、バスライン14、入出力部(図中では「I/O」と表示)15、不揮発性メモリである外部メモリ16(例えばEEPROMなどの不揮発性メモリで構成される)、他のECUと接続されるシリアル通信バス400に接続される通信インターフェース(図中では「I/F」と表示)17、及びシリアル通信バス500から受信したデータを一時格納する受信バッファメモリ(以下、受信バッファともいう)17aを備えて構成される。入出力部15には、アナログメーター部2(R)の指針2a(R)を駆動するためにモータM1(R)を駆動するモータ駆動回路20(R)と、アナログメーター部2(L)の指針2a(L)を駆動するためにモータM1(L)を駆動するモータ駆動回路20(L)と、EL表示器(ELパネル)3を回転駆動するためのモータM2を駆動するモータ駆動回路30と、描画LSIやグラフィックメモリ等を含み、EL表示器4の描画処理を行なうEL駆動回路40と、車外撮影カメラ50とが接続されている。

0059

また、メーターECU10は、シリアル通信バス500を介してボデー系ECU100が接続される。ボデー系ECU100は、車速センサ101、エンジン回転数センサ102等のメーター表示用の検出部と接続されており、その検出値はメーターECU100に出力される。なお、ボデー系ECUに接続される検出部は他にも存在してよく、例えば、燃料残量センサ水温センサ等に接続して、これらの検出値をアナログメーター部2の基本機能表示領域内に表示することも可能である。また、トランクボンネット開閉を検知するトランク・ボンネット開閉検知センサ103等、車内の異常状態を検出する検出部とも接続され、それらの検出時にはその検出情報がメーターECU100に出力される。また、周知のカーナビゲーション装置200とも接続されている。ナビゲーション装置200は、設定された経路案内に基づいて、進行方向案内を行なうべきタイミングの到来した場合に、メーターECU10にその案内表示を行なわせるための表示指令情報を送信する。この表示指令情報にはEL表示器4上で表示させる表示画像を指定する表示画像指定情報が含まれる。

0060

メーターECU10のROMにはアナログメーター部2(L),2(R)の指針2a(L),2a(R)によるアナログメーター表示を行なうための周知の指針駆動用プログラム13aと、回転駆動可能なEL表示器4の表示制御を行なうとともに、該表示制御に際して表示器回転機構60を駆動してEL表示器4を回転させる駆動制御を実行するELパネル表示用のプログラム13bと、ELパネルに表示される複数の表示用データを記憶する表示内容記憶部13cとを備える。本参考形態におけるEL表示器4は、複数の表示画像に切り替え可能とされており、その切り替えられる複数の表示画像が、該表示画像が表示されるべき角度位置(本参考形態においては上記の第一位置と第二位置)に対応付けられた形で表示内容記憶部13dに記憶されている。記憶される表示画像は、対応する角度位置となったときに表示すべき状態(向き)で表れるような画像データとして記憶され、基本的には全て横長の画像データとして記憶される。

0061

本参考形態においては、EL表示器4への表示指令の到来に基づいて、ELパネル表示用プログラム13bによる表示処理及び回転駆動処理が実行される。このプログラム13bをCPU11が実行することで、メーターECU10は本発明の点灯制御手段として機能する。以下、ELパネル表示用プログラム13bの処理の流れを、図5を用いて説明する。

0062

S0では、画像表示指令を受信したか否かを判定する。具体的に言えば、自車両の予め定められた閾値以上の加速状態が検出された場合や、進行方向案内を行なうべきタイミング情報表示タイミングが到来した場合、警告文や案内文等の文字情報の表示タイミングが到来した場合、車外撮影画像を表示するタイミングが到来した場合等、表示内容記憶部13cに記憶された表示画像の表示タイミングの到来を示す情報を、メーターECU10が受信したか否かを判定する。画像表示指令があった場合にはS1に進み、無ければS0を繰り返す。

0063

S1では、表示指令された表示画像に対応する角度位置情報(表示モード指令値)を取得する。本参考形態においては指令値「1」を第一位置、「0」を第二位置とし、表示画像は、これらの指令値が対応付けられて表示内容記憶部13dに記憶されているため、S1では、表示指令があった表示画像の指令値をリードする。S2では、現在の指令値を取得する。本実施形態においては、RAM12の予め定められた記憶領域内に現在の表示画像の指令値を記憶する現指令値記憶部を設け、該記憶部に記憶された指令値をリードする。S3では、取得した指令値が同一であるか否かを判定し、同一でない場合、即ちEL表示器4(円形回転盤3)の回転が必要である場合にはS4に進む。S4では、まずS5にてEL表示器4の発光部を全て消灯状態とし、その上でS6にて円形回転盤3を回転駆動させる。この回転駆動の実行に伴って、S6では、CPU11が表示対象となる画像データをEL駆動回路40に送出する。続いて、S7では、円形回転盤3の回転の完了を判定し、完了するまでこの判定を繰り返す。回転が完了した場合にはS8に進み、EL表示器4の発光部を点灯状態として、本プログラムを終了する。S3において、取得した指令値が同一である場合、即ちEL表示器4(円形回転盤3)の回転が必要でない場合にはS9に進み、表示対象となる画像データをEL駆動回路40に送出し、S10にてELパネルの点灯状態を切り替え、本プログラムを終了する。

0064

以上、参考形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本参考形態はこれらに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。

0065

例えば、図7に示すように、透視投影部材5を廃して構成することもでき、この場合、アナログメーター部2よりも前面に表示器4を設けて構成され、透視投影部材5の代わりにカバーレンズ8が配される。

0066

また、モータ駆動回路30を薄いスペース内に設ける場合には、図8に示すように、円形回転盤3の外周面歯部35aを設けて、これと噛合する歯部35bを有するギア35により水平方向に距離をとり、スペースのある位置にモータ駆動回路30が配置されるように構成することもできる。

0067

以下、本発明の車載用メーター表示装置の実施形態を、図面を用いて説明する。図9は、本発明の車載用メーター表示装置の正面外観図である。図9に示す車載用メーター表示装置Bは、対をなす2つのアナログメーター部2(L)、2(R)が隣接配置されたアナログメーター部2を有し、それらアナログメーター部2(L)、2(R)の中間位置において縦長の長方形形状の表示面を有するEL表示器400(U)の表示内容(EL表示器400(U)の投影画像400(U)´)が、アナログメーター部2(L)、2(R)の中間位置下方において横長の長方形形状を有するEL表示器400(D)の表示内容(EL表示器400(D)の投影画像400(D)´)が、それぞれ視認可能とされている。そして、このEL表示器400(U),400(D)は図10に示すように表示面が傾斜するよう回転させることができるので、図9のように、あたかも表示面が後方に倒れたかのような印象を与える、遠近感のある表示画像を投影画像400(U)´,400(D)´として表示することが可能となっている。

0068

なお、EL表示器400(U)、400(D)の表示内容(投影画像400(U)´、400(D)´)が表示される位置は、アナログメーター部2(L)、2(R)の表示を過度に妨げる位置でなければ特に限定はないが、アナログメーター部2(L)、2(R)が本実施形態のごとく円形を成すものであれば、縦長のEL表示器400(U)を配置する場合にはアナログメーター部2(L)、2(R)の中間位置中央、横長のEL表示器400(D)を配置する場合にはアナログメーター部2(L)、2(R)の中間位置の上方又は下方とすることで、それぞれより広い表示領域を確保することが可能となる。また、投影画像400(U)´,400(D)´はいずれも遠近感を有するものとすることもできるが、以下で述べる本実施形態においては投影画像400(D)´については非傾斜状態、すなわち遠近感のあらわれない状態で表示されるものとしている。

0069

アナログメーター部2(L)、2(R)は上記参考形態と同じ機能及び構成を有するものである。また、アナログメーター部2(L)、2(R)は、それぞれ同一の構造を有しているため、以下、アナログメーター部2(L)を代表させて説明する。

0070

アナログメーター部2(L)は、図10にその断面構造を示すように、上記参考形態と同様の、文字盤6(L)、目盛り6a(L)、指針2a(L)、回転軸21(L)、指針駆動回路20(L)とを備える。モータ(指針駆動部)M1(L)は、ギア部等を介して指針2a(L)を駆動する。アナログメーター部2は、視認方向Cに対し、EL表示器400(U)及び400(D)の奥側に位置しており、その手前側上方にEL表示器400(U)が、さらにその手前側にEL表示器400(D)がそれぞれ配置される。

0071

EL表示器400(U),400(D)は上記参考形態と同様、自発光型EL表示器であり、それぞれの表示面400a(U),400a(D)は、各々が発光部である薄膜EL素子(表示画素)が、マトリクス状に配列されたものである。なお、採用可能な表示器は上記参考形態と同様であり、採用可能な理由もまた同じである。

0072

これらEL表示器400(U),400(D)は、アナログメーター部2の手前側上方のメーターフード7内に、表示面を下方向から視認できる形で設けられる。そして、これらEL表示器400(U),400(D)とアナログメーター部2との中間位置には透視投影部材5が傾斜配置される。本実施形態において、この透視投影部材5はハーフミラーである。これにより、EL表示器400(U),400(D)に描画される画像とアナログメーター部2の画像とが透視投影部材5によって投影合成された形で視認方向(運転者の視点からの視認方向)Cから視認可能となる。具体的には、透視投影部材5は、アナログメーター部2の、視認方向Cの手前側に配置されており、該視認方向Cにおいてアナログメーター部2の画像が透視可能となっており、さらに、透視投影部材5の前面5a側はEL表示器400(U),400(D)の画像投影面とされているため、EL表示器400(U),400(D)の投影画像は投影画像400(U)´,400(D)´として、アナログメーター部2の視認方向Cから視認可能となっている。つまり、アナログメーター部2を運転者が視認したときには、アナログメーター部2の画像のみならず、EL表示器400(U),400(D)の表示画像も視認可能となっている。

0073

これらEL表示器400(U),400(D)は、四辺形状の表示面400a(U),400a(D)の第一辺方向とこれと隣り合う第二辺方向とのそれぞれに沿って、表示画素がマトリックス状に配置されたものである。本実施形態において、EL表示器400(U)の表示面400a(U)は第一辺の長さと第二辺の長さとが互いに異なる縦長の長方形形状をなし、かつ第一辺方向に配列される画素数と第二辺方向に配列される画素数とが互いに異なるものからなる。また、EL表示器400(D)の表示面400a(D)は第一辺の長さと第二辺の長さとが互いに異なる横長の長方形形状をなし、かつ第一辺方向に配列される画素数と第二辺方向に配列される画素数とが互いに異なるものからなる。なお、本発明においては、EL表示器400(U),400(D)の表示面400a(U),400a(D)の形状は長方形形状に限られるものではなく、他の形状も採用することが可能である。

0074

これらEL表示器400(U),400(D)は表示器回転機構(表示器進退機構)600(U),600(D)に接続され、EL表示器400(U),400(D)自身の表示面400a(U),400a(D)と平行な回転軸線周りに機械的に回転移動するよう構成されている。この表示器回転機構600(U),600(D)は、回転駆動の駆動源となるモータM20(U),M20(D)と、モータM20(U),M20(D)を駆動するためのモータ駆動回路310(U),310(D)と、モータ駆動回路310(U),310(D)の出力回転をEL表示器400(U),400(D)に伝達する回転軸320(U),320(D)とで構成される。回転軸320(U),320(D)は、視認方向Cに対して垂直をなし、かつアナログメーター部2の横幅方向と平行に設けられ、内部にはEL表示器400(U)、400(D)に表示画像の表示用のデータ信号が送出される信号線(図示なし)が設けられる。EL表示器400(U)は、回転軸320(U)を視認方向Cの手前側に備え、この回転軸320(U)に縦長の長方形形状を有する表示面の短辺側が結合されており、主に該回転軸320(U)の奥側上方を回転移動範囲とする形で形成される。EL表示器400(D)は、横長の長方形形状を有する表示面の中央を横切り、長辺に沿って回転軸線を有するよう回転軸320(D)を備え、表示面400a(D)を下方に向けて180度回転可能に形成される。

0075

また、EL表示器400(U),400(D)は、複数の表示画像を切り替えて表示可能とされており、表示器回転機構600(U),600(D)は、切り替えられる表示画像に応じてEL表示器400(U),400(D)が傾斜するよう回転させる。この表示器回転機構600(U),600(D)は、回転軸320(U),320(D)周りの回転可能な範囲内における複数の角度位置にEL表示器400(U),400(D)を傾斜保持可能としており、表示すべき表示画像の種別に応じてEL表示器400(U),400(D)の角度位置が対応するものとなるように構成されている。具体的には、モータM20(U),M20(D)を周知のパルスモータで構成し、入力パルス数で位置制御することで行なう。また、EL表示器400(U),400(D)は、それぞれの回転が定められた限界位置間の間でのみ行われるように、限界位置を超える回転を物理的に阻止する回転阻止部を、それぞれの回転範囲限界位置に設けるとともに、モータ駆動電圧を検出する周知の電圧検出部を限界位置検出手段として設け、該回転阻止部による回転阻止状態に伴い発生する負荷電圧により、該電圧検出部により検出されるモータ駆動電圧が予め定められた閾値を超える場合を回転限界位置と判定して、モータ駆動を停止し、そのときのパルス数を、現在の限界位置を定めるパルス数とするリセット処理が実行されるよう構成することができる。

0076

なお、本実施形態における表示器回転機構600(U),600(D)は、図11に示すように、長方形表示面400a(U),400a(D)を有するEL表示器400(U),400(D)を、視認方向Cにおいて、表示内容が視認できない格納位置と表示内容が視認可能な視認位置との間で回転移動させるものである。この視認位置には、表示面の表示内容が上下方向において遠近感を有するよう傾斜視認される傾斜視認位置と、表示面の表示内容が傾斜視認されない非傾斜視認位置とを含むことができる。傾斜視認位置は、視認方向Cから見える表示内容の上側が遠、下側が近となる位置とすることができる。

0077

本実施形態においては、表示器回転機構600(U)は、EL表示器400(U)を、図14の(a)に示すような格納位置、図14の(b)〜(d)に示す視認位置との間で回転移動させるものである。このとき、図14の(a)及び(d)はともに回転限界位置に相当し、そのうち図14の(d)は上記した非傾斜視認位置に相当する。図14の(b)は第一傾斜視認位置、図14の(c)は第二傾斜視認位置である。EL表示器400(U)にて表示される表示画像としては、図15に示すような自車両の進行方向に関連する進行方向関連画像や自車両の走行状態に関連する走行状態関連画像等がある。進行方向関連画像は、例えば、走行案内を行なうための方向シンボル画像である、進行方向を指し示す矢印画像42や、自車両の進行方向を反映する車両キャラクター画像41、それらに関連する文字情報等とすることができる。これらは表示面400a(U)の傾斜により遠近感が付与されることで進行方向の認識がより容易となる。また、走行状態関連画像は、例えば自車両の車速を直接又は間接的に示す車速情報画像41,44や自車両と前方車両との距離を示す車間距離情報画像45、46、それらに関連する文字情報等といった車両走行状態に応じた変化情報を表示する画像とすることができる。この場合、その変化の大小を表示面400a(U)の傾斜角度に応じて表現することが可能とすることができるから、表示器を直視しなくても感覚的に理解することができる。例えば、車速情報画像であれば、車速又は加速が大きいほど非傾斜視認位置に対する角度が大きくなるよう視認位置を設定し、車間距離情報画像であれば、車間距離が小さいほど非傾斜視認位置に対する角度を小さくなる視認位置を設定することができる。車間距離情報画像46については、自車両と前方車両の車両キャラクター画像との車両キャラクター画像であり、自車両の車両キャラクター画像を近、前方車両の車両キャラクター画像を遠として表示することで、傾斜時の車間距離をより把握し易くなる。

0078

また、本実施形態においては、表示器回転機構600(D)は、EL表示器400(D)を、格納位置と視認位置との2位置間で回転移動させるものである。この視認位置は、傾斜視認位置と非傾斜視認位置とのいずれであってもよいが、本実施形態においては、図16に示すように、横長のEL表示器400(D)を、警告情報を表示するために用いるので、非傾斜視認位置としている。EL表示器400(D)で表示される画像は、図17に示すように、上記警告情報のみではなく、車外撮影用カメラ50にて撮影された車両前方撮影画像や文字・数値情報等を表示することもできる。車両前方撮影画像は、車両前方(あるいは後方)の撮影映像であり、これらは横長の表示器に表示する方が、前方(あるいは後方)視界を運転者が広く確認できるため好ましい。

0079

なお、本実施形態の表示器回転機構600(D)のように2位置の回転往復動作を行なうだけの場合は、モータM20(D)はパルスモータではなく周知のDCモータ等を用いてもよい。この場合、上記のような限界位置検出手段を設け、限界位置の検出に伴い回転駆動を停止するだけでよく、表示器回転機構600(D)の構成をより簡易とすることができる。

0080

EL表示器400(U),400(D)の表示画像の切り替え制御、及びその切り替え時におけるEL表示器400(U),400(D)の回転駆動制御はメーターECU10によって実行される。メーターECU10は、図12に示すように、CPU11、ワークメモリ120aを備えるRAM120、各種プログラムを記憶するROM130、バスライン14、入出力部(図中では「I/O」と表示)15、不揮発性メモリである外部メモリ16(例えばEEPROMなどの不揮発性メモリで構成される)、他のECUと接続されるシリアル通信バス500に接続される通信インターフェース(図中では「I/F」と表示)17、及びシリアル通信バス500から受信したデータを一時格納する受信バッファメモリ(以下、受信バッファともいう)17aを備えて構成される。入出力部15には、アナログメーター部2(R)の指針2a(R)を駆動するためにモータM1(R)を駆動するモータ駆動回路20(R)と、アナログメーター部2(L)の指針2a(L)を駆動するためにモータM1(L)を駆動するモータ駆動回路20(L)と、EL表示器(ELパネル)400(U)を回転駆動するためのモータM20(U)を駆動するモータ駆動回路310(U)と、EL表示器400(D)を回転駆動するためのモータM20(D)を駆動するモータ駆動回路310(D)と、描画LSIやグラフィックメモリ等を含み、EL表示器400(U)の描画処理を行なうEL駆動回路410(U)と、同様にEL表示器400(D)の描画処理を行なうEL駆動回路410(D)と、車外撮影カメラ50とが接続されている。

0081

また、メーターECU10は、各種センサ101,102,103が接続されているボデー系ECU10に接続され、上記参考携帯と同様にして機能する。また、周知のカーナビゲーション装置200とも接続されており、上記参考形態と同様、設定された経路案内に基づいて、進行方向案内を行なうべきタイミングの到来した場合に、メーターECU10にその案内表示を行なわせるための表示指令情報を送信する。この表示指令情報にはEL表示器400(U)、400(D)上で表示させる表示画像を指定する表示画像指定情報が含まれる。

0082

メーターECU10のROMにはアナログメーター部2(L),2(R)の指針2a(L),2a(R)によるアナログメーター表示を行なうための周知の指針駆動用プログラム130aと、回転駆動可能なEL表示器400(U)、400(D)の表示制御を行なうとともに、該表示制御に際して表示器回転機構600を駆動してEL表示器400(U)、400(D)を回転させる駆動制御を実行するELパネル表示用のプログラム130bと、ELパネルに表示される複数の表示用データを記憶する表示内容記憶部130cと、EL表示器400(U),400(D)の現在角度位置を認識するためにモータM20(U),M20(D)のパルス数をカウントする角度位置カウンタ130dとを備える。本発明におけるEL表示器400(U)、400(D)は、複数の表示画像に切り替え可能とされており、その切り替えられる複数の表示画像は、当該表示画像を表示すべき表示器を特定する表示器特定情報と、該表示器において表示される際の表示器の傾斜角度位置情報とを対応付けた形で表示内容記憶部130dに記憶されている。

0083

本発明においては、EL表示器400(U)、400(D)への表示指令の到来に基づいて、ELパネル表示用プログラム130bによる表示処理及び回転駆動処理が実行される。このプログラム130bをCPU11が実行することで、メーターECU10は本発明の点灯制御手段として機能する。以下、ELパネル表示用プログラム130bの処理の流れを、図13を用いて説明する。

0084

S100では、画像表示指令を受信したか否かを判定する。具体的に言えば、自車両の予め定められた閾値以上の加速状態が検出された場合や、進行方向案内を行なうべきタイミング情報の表示タイミングが到来した場合、警告文や案内文等の文字情報の表示タイミングが到来した場合、車外撮影画像を表示するタイミングが到来した場合等、表示内容記憶部130cに記憶された表示画像の表示タイミングの到来を示す情報を、メーターECU10が受信したか否かを判定する。画像表示指令があった場合にはS101に進み、無ければS100を繰り返す。

0085

S101では、表示指令された表示画像に対応する表示器特定情報を取得する。具体的には、表示画像は、表示対象となる表示器を特定する表示器特定情報が対応付けられて表示内容記憶部130cに記憶されているため、S101では、表示指令があった表示画像の表示器特定情報をリードする。S102では、取得した表示器特定情報がEL表示器400(U)を示すか否かを判定し、EL表示器400(U)を示す場合にはS103に進み、表示指令された表示画像の表示対称としてEL表示器400(U)を設定する。EL表示器400(U)を示さない場合にはS104に進み、表示指令された表示画像の表示対称としてEL表示器400(D)を設定する。

0086

S105では、表示指令された表示画像に対応する傾斜角度位置情報(表示モード指令値)を取得する。本実施形態においては指令値「0」「0」を非傾斜視認位置、指令値「0」「1」を第一傾斜視認位置、指令値「1」「0」を第二傾斜視認位置、指令値「1」「1」を格納位置とし、表示画像は、これらの指令値に対応付けられて表示内容記憶部130cに記憶されているため、S105では、表示指令があった表示画像の指令値をリードする。S106では、現在の指令値を取得する。本実施形態においては、RAM120の予め定められた記憶領域内に現在の表示画像の指令値を記憶する現指令値記憶部を設け、該記憶部に記憶された指令値をリードするとともに、リード後には表示指令された表示画像の指令値により上書きする。S107では、取得した指令値が同一であるか否かを判定し、同一でない場合、即ちEL表示器400(U)又は400(D)の傾斜回転が必要である場合にはS108に進む。S108ではEL表示器4の発光部を全て消灯状態とし、その上でS109にてS105で取得した指令値に基づいて表示対象とされたEL表示器400(U)又は400(D)の傾斜角度位置を設定する。S110では、設定された傾斜角度位置まで、表示対象とされたEL表示器400(U)又は400(D)を回転駆動させる。この回転駆動の実行に伴って、S111では、表示指令された表示画像の画像データを、対応するEL駆動回路410(U)又は410(D)に送出する。続いて、S112では、表示対象とされたEL表示器400(U)又は400(D)の回転の完了を判定し、完了するまでこの判定を繰り返す。回転が完了した場合にはS113に進み、表示対象とされたEL表示器400(U)又は400(D)の発光部を点灯状態として、本プログラムを終了する。S107において、取得した指令値が同一である場合、即ち表示対象とされたEL表示器400(U)又は400(D)の回転が必要でない場合にはS114に進み、表示対象となる画像データを、対応するEL駆動回路410(U)又は410(D)に送出し、S115にてELパネルの点灯状態を切り替え、本プログラムを終了する。

0087

以上、本発明の実施形態を説明したが、これらはあくまで例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。

0088

例えば、横長のEL表示器400(D)を、アナログメーター部2(L)、2(R)の中間位置の上方又は下方に設けて表示し、表示すべきタイミングの到来に基づいて、これらいずれか又は双方が回転して視認可能されるように構成することもできる。また、図18に示すように、透視投影部材5を廃して構成することもできる。この場合、アナログメーター部2よりも視認方向手前側上下に表示器400(D1),表示器400(D2)を設け、これらを投影画像としてではなく直接視認可能に構成し、透視投影部材5の代わりにカバーレンズ8が配される。この構成によると、通常はアナログメーター部2のみが表示された従来と同様のメーター表示装置として視認されるが、補助情報を表示する表示タイミングの到来に基づいて、アナログメーター部手前の上面又は下面から、表示器400(D1),表示器400(D2)が回転して表れて視認可能となるので、補助情報の表示にデザイン的特徴を付与することができる。

0089

また、上記の実施形態において、表示器の回転動作にデザイン的特徴を持たせるために、警告表示等の緊急性を要さない表示内容の場合には、メーターECUによって表示器の回転速度を他の表示内容よりも落とすよう制御することもできる。この構成によると、表示器の回転速度により、緊急性を強調できる。また、表示器を回転移動中においても点灯状態とし、現表示画像フェードアウトさせ、同時に新たな表示画像がフェードインさせるよう表示制御をすることもできる。この構成によると、表示面の画像変化傾斜変化とを同時に見せることでデザイン的特徴を持たせることができる。さらに、表示面内において表示画像を階調で表示し、奥を示す表示は暗く、手前は明るくする表示制御を行なうこともでき、これにより、奥行き感を一層協調して表現することができ、視認性を向上させることもできる。

0090

また、上記の実施形態において、車外撮影用カメラ50を、車両前方を撮影する暗視カメラ(赤外線カメラ:暗視画像撮影手段)とし、横長の表示器において暗視撮影画像を表示することも可能である。これにより、夜間や暗所での車両の前方視野をより明確に認識することができるとともに、スピードメーター等の配置されるメーター部にこれが表示されることで、運転者はその画像を視認し易い。

0091

なお、上記の実施形態ではアナログメーターで記載しているが、他のメーターの形式においても本案の効果を実現できる。

0092

A,B車載用メーター表示装置
2アナログメーター部
2(L),2(R) アナログメーター部
2a(L),2a(R)指針
3円形回転盤
4EL表示器(表示器)
5透視投影部材(投影合成手段)
6(L),6(R)文字盤
10メーターECU
30モータ駆動回路
31回転軸
60表示器回転機構
50車外撮影用カメラ(暗視画像撮影手段)
400(U),400(D) EL表示器(表示器)
310(U),310(D) モータ駆動回路
320(U),320(D) 回転軸
410(U),410(D)EL駆動回路
600(U),600(D) 表示器回転機構(表示器進退機構)

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