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技術 燃焼器具

出願人 リンナイ株式会社
発明者 足立基記安江伸示伊藤貴士
出願日 2010年1月20日 (11年1ヶ月経過) 出願番号 2010-010234
公開日 2011年8月4日 (9年6ヶ月経過) 公開番号 2011-149597
状態 特許登録済
技術分野 燃焼システム 空気の供給
主要キーワード 基準変化 前回動作 基準変化量 パルス電圧発生回路 時記憶データ 最小デューティ比 最大デューティ比 パルス発生装置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2011年8月4日)のものです。
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図面 (7)

課題

一つの閾値を用いた判別装置によって、器具本体と排気管接続状態を正確に特定する。

解決手段

燃焼器具10は、器具本体20と排気管24と電圧発生回路34と判別回路36を備えている。器具本体20と排気管24の一端に入力側導線32bが接続されている。器具本体20と排気管24の他端に出力側導線32aが配置されている。電圧発生回路34は、パルス幅が変化するパルス電圧を出力側導線32aに印加する。判別回路36は、入力側導線32bに生じる電圧を一つの閾値と比較し、その比較結果とその際のパルス幅の組み合わせに基づいて、器具本体20と排気管24の接続状態を判別する。

概要

背景

器具本体に排気管を接続し、器具本体の内部で発生した排気ガスを排気管から排気する燃焼器具が存在する。

特許文献1に、器具本体と排気管の接続状態を検知する検知技術が開示されている。この技術では、器具本体に排気管が接続されていれば、器具本体と排気管の間の電気抵抗が小さく、器具本体に排気管が接続されていなければ、器具本体と排気管の間の電気抵抗が大きい現象を利用する。この技術では、電源端子の一方を器具本体に接続し、電源端子の他方を排気管に接続しておき、器具本体と排気管の間の電気抵抗値に対応して増減する値を取得する。その値が閾値を上回った場合には、器具本体に排気管が接続されていないと判断する。

概要

一つの閾値を用いた判別装置によって、器具本体と排気管の接続状態を正確に特定する。燃焼器具10は、器具本体20と排気管24と電圧発生回路34と判別回路36を備えている。器具本体20と排気管24の一端に入力側導線32bが接続されている。器具本体20と排気管24の他端に出力側導線32aが配置されている。電圧発生回路34は、パルス幅が変化するパルス電圧を出力側導線32aに印加する。判別回路36は、入力側導線32bに生じる電圧を一つの閾値と比較し、その比較結果とその際のパルス幅の組み合わせに基づいて、器具本体20と排気管24の接続状態を判別する。

目的

本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、一つの閾値を用いた判別装置によって、器具本体と排気管の接続状態を正確に特定することができる燃焼器具を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

器具本体と排気管電圧発生回路判別回路を備えている燃焼器具であり、器具本体と排気管の一端に入力側導線が接続されるとともに、器具本体と排気管の他端に出力側導線が配置されており、電圧発生回路は、パルス幅が変化するパルス電圧を出力側導線に印加し、判別回路は、入力側導線に生じる電圧を一つの閾値と比較し、その比較結果とその際のパルス幅の組み合わせに基づいて、器具本体と排気管の接続状態判別することを特徴とする燃焼器具。

請求項2

判別回路は、3種類以上が存在する器具本体と排気管の接続状態のなかから、そのときの接続状態を判別することを特徴とする請求項1に記載の燃焼器具。

請求項3

判別回路が、電圧発生回路がパルス電圧を出力していない期間において入力側導線に生じる電圧を前記閾値と比較することを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼器具。

請求項4

判別結果の記憶手段が付加されており、電圧発生回路は、パルス幅が変化する一連のパルス電圧を所定タイミングで繰り返し出力し、記憶手段が、前記所定タイミングで繰り返し得られる判別結果を蓄積記憶していくことを特徴とする請求項1−3のいずれか一項に記載の燃焼器具。

請求項5

記憶手段に連続して記憶されている2つの判別結果の間の変化が基準変化パターンを超えているか否かを監視する手段が付加されていることを特徴とする請求項4に記載の燃焼器具。

技術分野

0001

本発明は、器具本体と、器具本体に着脱可能な排気管を備えた燃焼器具に関する。

背景技術

0002

器具本体に排気管を接続し、器具本体の内部で発生した排気ガスを排気管から排気する燃焼器具が存在する。

0003

特許文献1に、器具本体と排気管の接続状態を検知する検知技術が開示されている。この技術では、器具本体に排気管が接続されていれば、器具本体と排気管の間の電気抵抗が小さく、器具本体に排気管が接続されていなければ、器具本体と排気管の間の電気抵抗が大きい現象を利用する。この技術では、電源端子の一方を器具本体に接続し、電源端子の他方を排気管に接続しておき、器具本体と排気管の間の電気抵抗値に対応して増減する値を取得する。その値が閾値を上回った場合には、器具本体に排気管が接続されていないと判断する。

先行技術

0004

特開平9−152124号公報

発明が解決しようとする課題

0005

器具本体と排気管の接続状態を判別するに当たっては、接続されているのか接続されていないのかだけでなく、器具本体に排気管が接続されているものの外れかかっているのか適切に接続されているのかまで判別できることが好ましい。外れかかっていることが判別できれば、器具本体と排気管の接続箇所を見直すようにユーザに注意を促すことが可能となる。しかし、特許文献1の技術では、器具本体に排気管が接続されているのか接続されていないのかのみが判別され、外れかかっているのか否かを判別することができない。

0006

器具本体から排気管が外れかかっている場合、器具本体に排気管が正常に接続されている場合に比べて、器具本体と排気管の間の電気抵抗が増大する。そのため、特許文献1に示されている接続/非接続を判別する閾値に加えて、器具本体から排気管が外れかかっているか否かを判別する閾値を用いることによって、器具本体から排気管が外れかかっているのか否かを判別することが可能となる。しかし、現在の燃焼器具は、一つの閾値しか許容せず、複数個の閾値を利用する内容に改良するためには大掛かりな設計変更が必要とされる。
器具本体と排気管の接続状態には3種類以上(例えば、適切に接続されている、外れかかっている、接続されていない)が存在するところ、現在の燃焼器具は一つの閾値しか許容しないことから、3種類以上の接続状態のなかからそのときの接続状態を特定することができない。

0007

本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、一つの閾値を用いた判別装置によって、器具本体と排気管の接続状態を正確に特定することができる燃焼器具を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本明細書に記載の燃焼器具は、器具本体と排気管と電圧発生回路判別回路を備えている。この燃焼器具では、器具本体と排気管の一端に入力側導線が接続されているとともに、器具本体と排気管の他端に出力側導線が配置されている。電圧発生回路は、パルス幅が変化するパルス電圧を出力側導線に印加する。判別回路は、入力側導線に生じる電圧を一つの閾値と比較し、その比較結果とその際のパルス幅の組み合わせに基づいて、器具本体と排気管の接続状態を判別する。

0009

器具本体に排気管が接続されている場合、電圧発生回路が出力側導線に印加するパルス電圧に応じた電圧が入力側導線に生じる。この燃焼器具では、電圧発生回路がパルス幅を変えた複数のパルス電圧を出力側導線に印加する。パルス電圧のパルス幅が変化すると、出力側導線に印加する実効電圧が変化し、入力側導線に生じる実効電圧が変化する。このために、複数の実効電圧を用いて器具本体と排気管の接続状態を正確に判別することが可能となる。

0010

上記した燃焼器具では、判別回路が、3種類以上が存在する器具本体と排気管の接続状態のなかから、そのときの接続状態を判別することが好ましい。これによって、判別回路が一つの閾値しか備えていない場合でも、3種類以上が存在する器具本体と排気管の接続状態のなかから実際の接続状態を正確に特定することができる。

0011

上記した燃焼器具では、電圧発生回路がパルス電圧を出力していない期間において入力側導線に生じる電圧を閾値と比較することが好ましい。電圧発生回路がパルス電圧を出力していない期間では、実際の接続状態と無関係に、入力側導線に閾値以上の電圧が生じていないはずである。それがそうでなければ、電圧発生回路と判別回路の少なくとも一方に異常が発生していることを検知することができる。

0012

上記した燃焼器具では、判別結果の記憶手段が付加されているとともに、電圧発生回路が、パルス幅が変化する一連のパルス電圧を所定タイミングで繰り返し出力することが好ましい。その場合、記憶手段は、所定タイミングで繰り返し得られる判別結果を蓄積記憶する。所定タイミングで繰り返し判別し、その結果を記憶することで、燃焼器具の経年変化を検知することができる。

0013

上記の燃焼器具では、記憶手段に連続して記憶されている2つの判別結果の間の変化が基準変化パターンを超えているか否かを監視する手段が付加されていることが好ましい。記憶手段に連続して記憶されている2つの判別結果の間の変化が基準変化パターンを超えている場合、器具本体と排気管の接続部に外力が加えられた可能性が高い。この場合、ユーザに器具本体と排気管の接続箇所を見直すように促すことが好ましい。この燃焼器具では、2つの判別結果の間の変化が基準変化パターンを超えていることを監視する手段が付加されており、上記状態の発生を検知することができる。

発明の効果

0014

本明細書に記載の燃焼器具によると、一つの閾値を用いるだけで、器具本体と排気管の接続状態を正確に特定することができる。

図面の簡単な説明

0015

燃焼器具10を模式的に示す。
電圧発生回路34と判別回路36の回路図を模式的に示す。
運転開始時のフローチャートを示す。
燃焼運転時のフローチャートを示す。
器具本体20と排気管24の接続状態の判別過程を説明する図である。
燃焼器具10の経年変化を示す。

0016

以下に説明する実施例の技術的特徴列記する。
(特徴1)パルス電圧発生回路発信する電圧は、その振幅基本周期が一定でデューティ比を変える。

0017

図1に示すように、実施例1に係る燃焼器具10は、器具本体20と排気管24を備えており、図示されていない管から燃料ガスと空気を吸引して器具本体20内で燃焼させることによって室内を暖め、排気ガスを排気管24から室外に排気するガスFF暖房機である。器具本体20の内部には、図2に示す電圧発生回路34と判別回路36が配置されている。
器具本体20には、燃焼によって生じた排気ガスを器具本体20の内部から外部へ排気する導電性排気通路22が設けられおり、その下流端22aが器具本体20の裏面20aから突出している。排気管24は導電性であり、排気筒24aと排気筒24bによって構成されている。排気筒24aの上流端は、排気通路22の下流端22aに接続可能に構成されている。排気筒24aの下流端は、排気筒24bの上流端と接続可能に構成されている。排気筒24bは、仮想線26によって示される壁を貫通しており、下流端が室外に突出している。燃焼器具10は、排気通路22と排気筒24aと排気筒24bを接続しておいて使用する。排気通路22から排気される排気ガスは、排気管24を通って室外へと放出される。
燃焼器具10には、入力側導線32bと出力側導線32aが配設されている。入力側導線32bは、器具本体20内部から排気通路22に向かって配設されており、排気通路22に接続されている。出力側導線32aは、導線30と導線28から構成されている。導線30は、器具本体20内部から排気通路22の下流端22aに向かって配設されている。排気筒24aには、導線28aが配設されている。導線28aは、排気筒24aの上流端と下流端の間を伸びている。排気筒24bには、導線28bが配設されている。導線28aは、排気筒24bの上流端から中間部に向かって配設されており、その中間部において排気筒24bに接続されている。排気通路22と排気筒24aと排気筒24bが正規位置で接続されることで、導線30と導線28aが接続され、導線28aと導線28bが接続される。これによって、器具本体20と排気管24の下流端に出力側導線32aが配置される。また、導電性の排気通路22と排気筒24aと排気筒24bが電気的に接続される。これによって、導電性の排気通路22を介して器具本体20と排気管24の上流端に入力側導線が接続される。出力側導線32aと排気筒24bと排気筒24aと排気通路22と入力側導線32bによって、出力側導線32aから入力側導線32bに至る循環配線29が接続される。

0018

図2に、電圧発生回路34と判別回路36の詳細な回路図を示す。電圧発生回路34と判別回路36は、共通CPU35を利用している。CPU35は、燃焼器具10の燃焼動作を制御するとともに、電圧発生回路34からデューティ比を変化させるパルス電圧を出力し、判別回路36を用いて器具本体20と排気管24の接続状態を判別する。
CPU35は、器具本体20と排気管24の接続状態を判別する際に、出力端子Aの電圧をパルス状に変化させる。CPU35から出力されるパルス電圧は、図5(A)の破線に示すように、基本周期t1であり、デューティ比を変化させる。これによって、フォトカプラ40に流れる電流が変化し、フォトカプラ40を介して、スイッチ51が断続的にオンオフされ、コンデンサ52に蓄えられる電荷を断続的に変化させる。パルス発生装置53は、出力側導線32aに接続されており、コンデンサ52に蓄えられた電荷の変化に応じて、出力側導線32aにパルス電圧を印加する。図5(A)の実線は、パルス発生装置53から出力側導線32aに印加されるパルス電圧A1を示す。パルス発生装置53から出力側導線32aに印加されるパルス電圧A1は、図5(A)に破線で示すCPU35から出力されるパルス電圧から、コンデンサ52の容量に起因する時定数だけ遅延している。なお、パルス電圧A1のオフ時間は、後述するコンデンサ42の放電に必要な時間よりも長く設定されている。

0019

判別回路36は、入力側導線32bに接続されており、入力側導線32bに生じる電圧を計測して接続状態を判別する。図2に示すように、器具本体20と排気管24が接続されている場合、接続点54を介して出力側導線32aが排気管24に接続される。接続点54は、導線28bと排気筒24bの間の接続部を示している。また、接続点55を介して排気管24が入力側導線32bに接続される。接続点55は、排気通路22と排気筒24aの間の接続部及び排気通路22を示している。器具本体20と排気管24が接続されていると、排気通路22と排気筒24aの間の接続部及び排気筒24aと排気筒24bの間の接続部に接続抵抗Rが生じている。
出力側導線32aに印加されたパルス電圧A1は、排気管24及び排気通路22を介して、入力側導線32bに伝達される。入力側導線32bに伝達されたパルス電圧B1の実効電圧Mがコンデンサ42に蓄えられる。出力側導線32aに印加されるパルス電圧A1のデューティ比を減少させると、図5(B)に示すように、コンデンサ42に蓄えられる実効電圧Mが減少する。またコンデンサ42に蓄えられる実効電圧Mは、接続抵抗Rによっても変化し、接続抵抗Rが大きいほど実効電圧Mは減少する。すなわち、器具本体20と排気管24が正常に接続された場合、接続抵抗Rが小さく、デューティ比に対して図5(B)のように変化する。器具本体20と排気管24が外れかかっている場合、接続抵抗Rが増大し、デューティ比に対して図5(C)のように変化する。器具本体20と排気管24が完全に外れている場合、接続抵抗Rが無限大であり、入力側導線32bの実効電圧はデューティ比に無関係にゼロである。

0020

このことから次のことがいえる。
(1)デューティ比がT0、T1の値である間の実効電圧Mが閾値以上であり、デューティ比がT2にまで低下したときの実効電圧Mが閾値未満となるのであれば、接続抵抗Rは小さく、器具本体20と排気管24が正常に接続されている。
(2)デューティ比がT0の値である間の実効電圧Mが閾値以上であるが、デューティ比がT1,T2の値にまで低下したときの実効電圧Mが閾値未満となるのであれば、接続抵抗Rが大きく、器具本体20から排気管24が外れかかっている。
(3)デューティ比がT0の値であるときの実効電圧Mが閾値未満であれば、器具本体20から排気管24が外れている。

0021

スイッチ44は、実効電圧Mが閾値電圧K以上の場合に導通し、フォトカプラ46をオンさせる。これによって、オペアンプ56の反転入力端子56aの電圧が低下し、オペアンプ56の出力端子の電圧が上昇し、CPU35の入力端子Bの電圧が上昇する(この状態をHiと呼ぶ)。また、実効電圧Mが閾値電圧Kを下回った場合、スイッチ44がオフとなり、フォトカプラ46に電流が流れない。そのため、オペアンプ56の反転入力端子56aの電圧が上昇し、オペアンプ56の出力端子の電圧が低下し、CPU35の入力端子Bの電圧が低下する(この状態をLoと呼ぶ)。CPU35は、入力端子Bの電圧状態を記憶し、これによって実効電圧Mと閾値電圧Kの比較結果を記憶する。CPU35は、出力端子Aから出力されるパルス信号のデューティ比と、その際に記憶された実効電圧Mと閾値電圧Kの比較結果の組み合わせに基づいて、器具本体20と排気管24の接続状態を判別する。

0022

すなわち、CPU35は、下記の判断を実行する。
(1)デューティ比がT1の値である間の実効電圧Mが閾値電圧K以上であり、デューティ比がT2の値にまで低下したときの実効電圧Mが閾値電圧K未満となるのであれば、器具本体20と排気管24が正常に接続されている。
(2)デューティ比がT0の値である間の実効電圧Mが閾値電圧K以上であるが、デューティ比がT1の値にまで低下したときの実効電圧Mが閾値電圧K未満となるのであれば、器具本体20から排気管24が外れかかっている。
(3)デューティ比がT0の値であるときの実効電圧Mが閾値電圧K未満であれば、器具本体20から排気管24が外れている。

0023

図3図4を用いて、判別回路36の判別動作を説明する。
(開始時動作)
ユーザによって運転スイッチがオンされると(S2でYES)、CPU35は電圧発生回路34に向かってデューティ比Tnが初期設定値T0であるパルス信号を出力する(S4)。これによって、デューティ比TnがT0のパルス電圧が電圧発生回路34から出力側導線32aに印加される。初期設定値T0は、最大デューティ比Tmaxに設定されている。器具本体20と排気管24が接続されていない場合、印加されるパルス電圧のデューティ比Tnが最大デューティ比Tmaxとなっていても、実効電圧Mが閾値電圧Kを超えることがない。そんため、初期設定値T0を最大デューティ比Tmaxに設定しておくことで、判別回路36は、直ちに、器具本体20と排気管24が接続されていない状態を判別することができる。器具本体20から排気管24が外れていることを検出する際には、デューティ比Tnを変更した判別処理を繰り返す必要がない。

0024

判別回路36は、パルス信号を入力した際の入力端子Bの電圧状態を観測する。判別回路36は、パルス信号の入力に応じて入力端子Bの電圧がHiに変化した場合(S6でYES)、そのデューティ比Tnを予め設定されている最小デューティ比Tminと比較する(S22)。デューティ比Tnが最小デューティ比Tminよりも大きい場合(S22でYES)、判別回路36はデューティ比Tnから所定値tを減算し(S24)、減算したデューティ比Tnを有するパルス信号を再び電圧発生回路34に出力する(S26)。判別回路36は、パルス信号のデューティ比Tnが最小デューティ比Tminよりも小さくなる場合(S22でNO)、すなわち、パルス信号のデューティ比Tnを最小デューティ比Tmin以下としてもなおHiとなる状態はありえないはずであり、これが起きたら装置異常を検知する(S28)。この場合、判別回路36は、出力側導線32aと入力側導線32bの短絡等の装置異常が発生したと判別し、燃焼器具10を停止させる。
また、判別回路36は、デューティ比を低下させていくことによって入力端子Bの電圧がLoに変化した場合(S6でNO)、その際のデューティ比Tnを開始時記憶データMnとして記憶手段に記憶する。

0025

開始時記憶データMnは、燃焼器具10の燃焼開始時における器具本体20と排気管24の接続状態を示す。本実施例では、運転開始毎に開始時記憶データMnを蓄積記憶する。これによって、判別回路36は、図6に示す燃焼器具10の経年変化を監視することができる。

0026

次に判別回路36は、開始時記憶データMnを判定値Maと比較する(S10)。判定値Maは、前回動作時の運転時記憶データMOから算出される。ここで、運転時記憶データMOは、燃焼器具10の動作時に記憶されるパルス電圧のデューティ比Tnであり、図4を用いて後に説明する。判別回路36は、開始時記憶データMnと判定値Maを比較し、開始時記憶データMnが判定値Maよりも大きい場合(S10でYES)、異常を検知する。この場合、判別回路36は、器具本体20と排気管24が接続されていないと判別し、燃焼器具10を停止させる(S12)。
判別回路36は、開始時記憶データMnが判定値Maよりも小さい場合(S10でNO)、今回の開始時記憶データMnと前回の開始時記憶データMn−1の差の絶対値を算出し、これを基準変化量Cと比較する(S14)。基準変化量Cは、燃焼器具10の通常使用による器具本体20と排気管24の接続状態の経年劣化に基づいて決定される変化量である。図6に実線で示すように、燃焼器具10を通常使用した場合、開始時記憶データMnと前回開始時記憶データMn−1の差の絶対値は、基準変化量Cよりも小さくなる。判別回路36は、図6二点鎖線で示すように、開始時記憶データMnと前回開始時記憶データMn−1の差の絶対値が、基準変化量Cよりも大きい場合(S14でYES)、異常を検知する。この場合、判別回路36は、前回の開始時から今回の開始時までの間に、器具本体20と排気管24の接続状態が経時的な劣化速度以上に悪化したことを検知する。この原因としては、例えば器具本体20と排気管24の接続部に外力が加えられたことが考えられ、器具本体20と排気管24の接続が外れかけた状態となっている蓋然性が高い。判別回路36は、この場合にユーザに警告表示を行う。これによって、ユーザに器具本体20と排気管24の接続箇所を確認するように促すことができる。判別回路36は、ユーザへの警告表示の後に、ユーザにより器具本体20と排気管24の接続状態が確認され、スイッチを押す等の所定の動作が入力された場合(S18でYES)、または開始時記憶データMnと前回開始時記憶データMn−1の差の絶対値が、基準変化量Cよりも小さい場合(S14でYES)に、器具本体20と排気管24が正常に接続されていると判別し、燃焼動作を開始する(S20)。

0027

本実施例の燃焼器具10では、デューティ比Tnを変えた複数個のパルス電圧を用いて器具本体20と排気管24の接続状態を判別する。そのため、判別回路36に一つの閾値電圧Kしか存在しない場合でも、ステップS12、S16、S20に示すように、器具本体20と排気管24が接続されていない状態と、器具本体20と排気管24の接続が外れかけた状態と、器具本体20と排気管24が正常に接続された状態の3種類の接続状態を判別することができる。また検出装置の異常まで判別することができる。

0028

(燃焼運転時動作)
燃焼動作を開始すると、判別回路36は図4に示す器具本体20と排気管24の接続状態の判別を繰り返す。判別回路36は、器具本体20と排気管24の接続状態を判別する際に、電圧発生回路34に向かってデューティ比Tnが初期設定値T0であるパルス信号を出力する(S30)。判別回路36は、パルス信号が入力した際の入力端子Bの電圧状態を観測する。判別回路36は、パルス信号の入力に応じて入力端子Bの電圧がHiに変化した場合(S32でYES)、デューティ比Tnを最小デューティ比Tminと比較する(S42)。デューティ比Tnが最小デューティ比Tminよりも大きい場合(S42でYES)、判別回路36はデューティ比Tnから所定値tを減算し(S44)、減算したデューティ比Tnを有するパルス信号を再び電圧発生回路34に出力する(S48)パルス信号のデューティ比Tnが最小デューティ比Tminよりも小さくなる場合(S42でNO)、すなわち、パルス信号のデューティ比Tnを最小デューティ比Tmin以下としてもなおHiとなる状態はありえないはずであり、これが起きたら装置異常を検知する(S46)。この場合、判別回路36は、装置異常が発生したと判別し、燃焼器具10を停止させる。

0029

判別回路36は、デューティ比を低下させていくことによって入力端子Bの電圧がLoに変化した場合(S6でNO)、その際のデューティ比Tnを最大デューティ比Tmaxと比較する。最大デューティ比でLoとなるのは、器具本体20と排気管24が接続されていない場合である。この場合、判別回路36は、燃焼器具10を停止させる(S50)。判別回路36は、デューティ比Tnが最大デューティ比Tmaxよりも小さい場合(S34でNO)に、ステップS36へと処理を進める。

0030

次に判別回路36は、パルス信号の出力を所定時間に亘って停止させる(S36)。判別回路36は、パルス信号を停止した際の入力端子Bの電圧状態を観測し、パルス信号を停止しても入力端子Bの電圧がHiである場合(S38でYES)、装置異常を検知する(S52)。この場合、判別回路36は、電圧発生回路34と判別回路36の少なくとも一方に異常が発生したことを検知し、燃焼器具10を停止させる。判別回路36は、パルス信号を停止した際に入力端子Bの電圧がLoに維持されている場合(S38でNO)、器具本体20と排気管24が接続されていると判別し、そのデューティ比Tnを運転時記憶データMOとして記憶手段に記憶する。運転時記憶データMOには、デューティ比を低下させていくことによって入力端子Bの電圧がLoに変化した場合のデューティ比が記憶される。

0031

運転時記憶データMOは、燃焼器具10の燃焼動作時における器具本体20と排気管24の接続状態を示す。本実施例では、燃焼動作後毎の運転時記憶データMOを蓄積記憶していく。開始時記憶データMnと運転時記憶データMOを用いることで、燃焼器具10のより詳しい経年変化を監視することができる。本実施例では、運転時記憶データMOを用いて、次回の動作開始時における判定値Maを算出する。前回開始時記憶データMn−1が記憶されたタイミングよりも後に記憶された運転時記憶データMOを用いることで、器具本体20と排気管24が接続されていないことを正確に判別することができる。

実施例

0032

以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は、複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。

0033

10燃焼器具
20器具本体
22排気通路
22a下流端
24排気管
24a、24b排気筒
28、30導線
29循環配線
32a出力側導線
32b入力側導線
34電圧発生回路
35 CPU
36判別回路
53パルス発生装置
A出力端子
B入力端子
K閾値電圧
M実効電圧
Ma判定値
Mn 開始時記憶データ
MO運転時記憶データ
R接続抵抗
Tn デューティ比

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