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技術 音声出力装置、音声出力方法

出願人 株式会社東芝
発明者 中川透
出願日 2011年2月22日 (9年8ヶ月経過) 出願番号 2011-035874
公開日 2011年6月30日 (9年4ヶ月経過) 公開番号 2011-130496
状態 未登録
技術分野 ステレオ方式
主要キーワード F端子 共存性 マルチアンプ ステレオ音声再生 LCネットワーク チャンネルデバイダ ステレオ用スピーカ 後方左右
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (12)

課題

外部スピーカを使用する際に、センタースピーカとして使用できる音声出力装置および音声出力方法を提供する。

解決手段

本発明の一態様に係る音声出力装置は、筺体内に配置された第1ないし第3のスピーカを備え、第1,第2のスピーカは、第3のスピーカを挟んで筺体の左右に夫々配置され、音声信号低音域成分を出力するスピーカを含み、第3のスピーカは、音声信号の高音域成分を出力するスピーカを含む。

概要

背景

従来の音声出力装置には、音響の臨場感を高めるため複数のスピーカを利用して音声再生するもの(特許文献1)がある。この音声出力装置では、ユーザの前方正面、前方左右および後方左右にスピーカをそれぞれ配置する(5チャンネル)。加えて、低音強化するサブウーファーを置く(0.1ch)。上記6つのスピーカ(5.1ch)を視聴者周りに配置して音声を出力することで、立体感のある音を得ることができ臨場感が増す。

概要

外部スピーカを使用する際に、センタースピーカとして使用できる音声出力装置および音声出力方法を提供する。本発明の一態様に係る音声出力装置は、筺体内に配置された第1ないし第3のスピーカを備え、第1,第2のスピーカは、第3のスピーカを挟んで筺体の左右に夫々配置され、音声信号低音域成分を出力するスピーカを含み、第3のスピーカは、音声信号の高音域成分を出力するスピーカを含む。

目的

本発明は、かかる従来の問題を解消すべくなされたもので、例えば、5.1chの音声出力装置で使用される外部スピーカを用いる際に、通常のステレオ用のスピーカとしてだけではなくセンタースピーカとしても使用できる音声出力装置および音声出力方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

筺体内に配置された第1ないし第3のスピーカを備え、前記第1,第2のスピーカは、前記第3のスピーカを挟んで前記筺体の左右に夫々配置され、音声信号低音域成分を出力するスピーカを含み、前記第3のスピーカは、音声信号の高音域成分を出力するスピーカを含むことを特徴とする音声出力装置

請求項2

外部スピーカ使用状態を検知する検知信号に基づいて、前記第1、第2のスピーカからステレオ音声信号を出力する第1の態様と、前記第3のスピーカからモノラル音声信号を出力する第2の態様とを切換えることを特徴とする請求項1に記載の音声出力装置。

請求項3

前記第2の態様を使用するか否かを設定する設定部をさらに具備し、前記設定部での設定に基づいて、前記第1の態様と前記第2の態様とを切換えることを特徴とする請求項2に記載の音声出力装置。

請求項4

前記第2の態様は、前記第3のスピーカからモノラル音声信号のうち高音域成分を出力し、前記第1,第2のスピーカからモノラル音声信号のうち低音域成分を出力することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の音声出力装置。

請求項5

前記ステレオ音声信号または前記モノラル音声信号を選択する選択部と、前記モノラル音声信号をミュートする第1のミュート部と、前記ステレオ音声信号をミュートする第2のミュート部と、前記外部スピーカを使用している場合、前記選択部に前記モノラル音声信号を選択させると共に、前記第2のミュート部へ前記ステレオ音声信号をミュートさせ、前記外部スピーカを使用していない場合、前記選択部に前記ステレオ音声信号を選択させると共に前記第1のミュート部へ前記モノラル音声信号をミュートさせる制御部と、をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載の音声出力装置。

請求項6

前記第1のミュート部の後段に設けられ、前記モノラル音声信号のうち高音域成分を通過させる第1のフィルタと、前記第2のミュート部の後段に設けられ、前記ステレオ音声信号のうち高音域成分を通過させる第2のフィルタと、前記選択部の後段に設けられ、前記選択部により選択されたステレオ音声信号または前記モノラル音声信号のうち低音域成分を通過させる第3のフィルタと、をさらに具備することを特徴とする請求項5に記載の音声出力装置。

請求項7

第3のスピーカを挟んで筺体の左右に設けられた第1,第2のスピーカから音声信号の低音域成分を出力し、前記第3のスピーカから音声信号の高音域成分を出力することを特徴とする音声出力方法

技術分野

0001

本発明は、センタースピーカとして使用できる音声出力装置および音声出力方法に関する。

背景技術

0002

従来の音声出力装置には、音響の臨場感を高めるため複数のスピーカを利用して音声再生するもの(特許文献1)がある。この音声出力装置では、ユーザの前方正面、前方左右および後方左右にスピーカをそれぞれ配置する(5チャンネル)。加えて、低音強化するサブウーファーを置く(0.1ch)。上記6つのスピーカ(5.1ch)を視聴者周りに配置して音声を出力することで、立体感のある音を得ることができ臨場感が増す。

先行技術

0003

特表2003−518345号公報

発明が解決しようとする課題

0004

しかしながら、この5.1chの音声出力装置をTV等のAV機器と組み合わせて使用する場合、AV機器が具備しているスピーカとの位置関係が問題となる。特に、ユーザの前方正面に配置されるスピーカ(センタースピーカ)は、音声の定位を考慮してユーザの正面のTV等の映像表示装置の近くに配置する必要がある。しかし、TV等のAV機器に具備されたスピーカがその機器の下側に配されている場合など、AV機器のスピーカの開口部をセンタースピーカが遮る配置となる問題がある。また、センタースピーカをユーザの正面に配置しない場合、音声の定位位置が変わるため特にセンター定位感が十分に得られない可能性があるなど、AV機器が具備しているスピーカとの共存性に問題が生じる。

0005

本発明は、かかる従来の問題を解消すべくなされたもので、例えば、5.1chの音声出力装置で使用される外部スピーカを用いる際に、通常のステレオ用のスピーカとしてだけではなくセンタースピーカとしても使用できる音声出力装置および音声出力方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の一態様に係る音声出力装置は、筺体内に配置された第1ないし第3のスピーカを備え、第1,第2のスピーカは、第3のスピーカを挟んで筺体の左右に夫々配置され、音声信号低音域成分を出力するスピーカを含み、第3のスピーカは、音声信号の高音域成分を出力するスピーカを含む。

0007

本発明の一態様に係る音声出力方法は、第3のスピーカを挟んで筺体の左右に設けられた第1,第2のスピーカから音声信号の低音域成分を出力し、第3のスピーカから音声信号の高音域成分を出力する。

発明の効果

0008

本発明によれば、ステレオ用スピーカあるいはセンタースピーカとしても使用できる音声出力装置および音声出力方法を提供できる。

図面の簡単な説明

0009

第1の実施形態に係る音響システムの構成の一例を示す図である。
STBの概要を示す図である。
第1の実施形態に係る音声信号の処理系統の構成を示す図である。
第1の実施形態に係る音声出力装置の動作を示すフローチャートである。
比較例に係る音声信号の処理系統の構成を示す図である。
比較例に係るトランジェント特性を示す図である。
比較例に係るトランジェント特性を示す図である。
比較例に係るトランジェント特性を示す図である。
第1の実施形態に係るトランジェント特性を示す図である。
第1の実施形態に係るトランジェント特性を示す図である。
第1の実施形態に係るトランジェント特性を示す図である。

実施例

0010

以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る音響システム1の構成を示す図である。第1の実施形態に係る音響システム1は、音声出力装置10、スピーカ21から24、AVアンプ31、記憶再生装置41を具備する。

0011

音声出力装置10は、STB(Set top box)10A(図示せず)、スピーカ部10B、表示部10Cから構成される。STB10Aは、図示しないアンテナから入力される放送局等の放送信号デコードして映像信号および音声信号を生成する。STB10Aは、生成した映像信号および音声信号、もしくは外部の記憶再生装置(または再生装置)41から入力される映像信号、音声信号をスピーカ部10B、表示部10Cへそれぞれ入力する。また、STB10Aは、音声信号をAVアンプ31へ入力する。表示部10Cは、STB10Aから入力される映像信号に基づいて映像を表示する。

0012

スピーカ部10Bは、STB10A、もしくはAVアンプ31から入力される音声信号に基づいて音声を出力する。スピーカ部10Bは、ステレオ音声再生用のウーハー(Woofer)W1、W2とツィータ(Tweeter)T1、T2を具備する2ウェイスピーカである。ウーハーW1とツィータT1、およびウーハーW2とツィータT2は、一体的に形成されたスピーカボックスの左側および右側にそれぞれ配置される。また、ウーハーW1とウーハーW2との間には、ツィータT3が配置される。ツィータT3は、ウーハーW1、W2と共にセンタースピーカとして機能する。ツィータT3は、センタースピーカ用の音声信号(センターチャンネル)の高音域、ウーハーW1、W2は、センターチャンネルの低音域を各々受け持つ。なお、ウーハーW1、W2は、フルレンジスピーカであってもよい。

0013

スピーカ21から24は、ユーザAの周りを取り囲むように、ユーザの前方左右および後方左右に配置される。スピーカ21から24は、音声出力装置10のスピーカ部10Bが具備するスピーカ(ツィータT3、ウーハーW1、W2)と共に、5.1chの音響システムを構成する。

0014

AVアンプ31は、HDMI(High-definition multimedia interface)及び/もしくは光またはコアシャル方式による音声デジタル伝送(SPDIF)により音声出力装置10と接続される。HDMIでは、非圧縮デジタル映像信号デジタル音声信号が伝送される。AVアンプ31は、音声出力装置10から入力される音声信号を増幅し、スピーカ21から24へ入力する。

0015

なお、AVアンプ31には、センタースピーカ用の出力が2種類用意されている。一つは、ボリュームコントロール音量制御)されたライン出力である。他の一つは、先のボリュームコントロールされたライン出力をさらに増幅した出力である。この第1の実施形態では、ボリュームコントロールされたライン出力が音声出力装置10へ入力され、センタースピーカとして機能するスピーカ部10Bから音声として出力される。

0016

記憶再生装置41は、コンテンツを記憶・再生するDVD(Digital versatile disk)プレーヤまたはDVDレコーダやHDD(Hard disk drive)レコーダ等である。記憶再生装置41は、HDMIにより音声出力装置10と接続される。記憶再生装置41は、再生するコンテンツ(例えば、映画PV(Promotion video)等)の映像信号、音声信号、制御信号を音声出力装置10へ入力する。HDMIでは、映像信号用音声信号用制御信号用ケーブル一体化しているため配線を簡略化できる。

0017

図2は、第1の実施形態で使用する機器の電子回路(STB10A)の概略構成を示す図である。STB10Aは、選局部101、端子102、I/F103、端子104、I/F105、分離部106、デコード部107、音声信号処理部108、増幅部109、端子110、リモコン受信部111を具備する。

0018

選局部101は、アンテナで受信された放送信号から所望のチャンネルを選局する。選局部101は、選局した放送信号を復調してTS(Transport stream)を生成する。

0019

端子102は、記憶再生装置41を接続するHDMI端子である。I/F(Inter face)103は、端子102に接続された記憶再生装置41との間でデータの送受信を行うためのインターフェースである。

0020

端子104は、AVアンプ31を接続するHDMI端子もしくはSPDIF端子である。I/F105は、端子104に接続されたAVアンプ31との間で音声信号(もしくは音声データ)及びデータの送受信を行うためのインターフェースである。

0021

分離部106は、選局部101で生成したTSから放送信号、SI/PSI等を分離する。TSは、放送信号,SI/PSIを含む多重化された信号である。放送信号は,例えば,MPEG−2の放送信号である。放送信号は、映像・音声のそれぞれを符号化した音声ES(Audio elementary stream)と映像ES(Video elementary stream)である。PSIは、TSにどのようなプログラムが存在し、TSに含まれる各ESがどのプログラムに属しているかを記した情報である。また、SIは、EPG(Electric program guide)情報(番組情報)を含んでいる。

0022

デコード部107は、分離部106で分離された音声ES、映像ESをデコードして音声信号、映像信号を生成する。生成された音声信号は、音声信号処理部108および(端子104を介して)AVアンプ31へ出力される。また、映像信号は、表示部10Cへ入力される。表示部10Cは、デコード部107から入力される映像信号、もしくは端子102を介して記憶再生装置41から入力される映像信号に基づいて映像を表示する。

0023

端子110には、AVアンプ31からの信号ケーブルが接続される。端子110を介して、AVアンプ31から出力されるセンタースピーカ用の音声信号(モノラル音声信号)が音声信号処理部108へ入力される。

0024

音声処理部108は、DSP(Digital signal processor)等の回路により構成される。音声信号処理部108は、AVアンプ31を使用している場合(AVアンプ31がONしている場合)、AVアンプ31から入力されるモノラル音声信号をツィータT3、およびウーハーW1、W2へ入力する。この場合、ツィータT3、およびウーハーW1、W2は、5.1chの音響システムのセンタースピーカとして機能する。また、AVアンプ31を使用していない場合、音声信号処理部108は、デコード部107もしくは端子102を介して記憶再生装置41から入力される音声信号をツィータT1,T2およびウーハーW1、W2へ入力する。増幅部109は、音声信号処理部108から入力される音声信号を増幅してスピーカ部10Bへ入力する。

0025

図3は、第1の実施形態に係る音声信号の処理系統の構成を示す図である。音声信号処理部108は、制御部108a、ミュート部108b,108c、セレクタ部108d、信号処理部108e、HPF(High pass filter)108f,108g、LPF(Low pass filter)108hを具備する。増幅部109は、アンプ109aから109cを具備する。

0026

ミュート部108bは、制御部108aからの指示に応じて、入力されるモノラル音声信号をミュート(消音)する。ミュート部108cは、制御部108aからの指示に応じて、入力されるステレオ音声信号をミュート(消音)する。セレクタ部108dは、制御部108aからの指示に応じて、入力されるステレオ音声信号またはモノラル音声信号のいずれかを選択する。

0027

信号処理部108eは、ミュート部108b,108cおよびセレクタ部108dから入力される音声信号を処理する。具体的には、音量制御や音質設定(低音/高音の増幅/減衰)及びサラウンド等の処理を行う。なお、信号処理部108eを、ミュート部108b,108cおよびセレクタ部108dの前段へ挿入する形態としてもよい。

0028

HPF108fは、信号処理部108eから入力されるモノラル音声信号のうち高音域成分(高周波数成分)を通過させ、AMP109aへ入力する。HPF108gは、信号処理部108eから入力されるステレオ音声信号のうち高音域成分を通過させ、AMP109bへ入力する。LPF108hは、信号処理部108eから入力されるステレオ音声信号もしくはモノラル音声信号のうち低音域成分(低周波数成分)を通過させ、AMP109cへ入力する。

0029

AMP109aは、HPF108fから入力されるモノラル音声信号を増幅してツィータT3へ入力する。AMP109bは、HPF108gから入力されるステレオ音声信号を増幅してツィータT1,T2へ入力する。AMP109cは、LPF108hから入力されるステレオ音声信号もしくはモノラル音声信号を増幅しウーハーW1,W2へ入力する。

0030

なお、HPF108f,108gおよびLPF108hは、FIR型(Finite impulse response:有限インパルス応答)のフィルタであり、アナログフィルタでは近似的にしか実現できなかったリニアフェーズ(定遅延)特性が実現できる。リニアフェーズとは、位相特性がどの周波数に対しても直線となる特性のことである。つまり、全ての周波数成分が同じ時間だけ遅延するので、波形乱れることなく忠実な波形の再現が可能となる。このため、フィルタ処理において位相遅れを考慮することなくシステム調整が可能である。なお、アナログフィルタとの比較結果を、図6Aから図7Cを参照して後述する。

0031

制御部108aは、AVアンプ31を使用しているかどうかに応じて、ミュート部108b,108cおよびセレクタ部108dを制御する。AVアンプ31を使用しているかどうかは、HDMIによるAVアンプ31との通信から確認できる。なお、AVアンプ31を使用するかどうかを、後述するリモコン112で設定できるように構成し、該設定内容に基づいて、AVアンプ31の使用の有無を確認してもよい。

0032

AVアンプ31を使用していない場合、ユーザは、外部スピーカを使用していないため、スピーカ部10Bからステレオ音声を出力する必要がある。このため、制御部108aは、モノラル音声信号をミュートするようミュート部108bを制御する。また、制御部108aは、ステレオ音声信号を選択するようセレクタ部108dを制御する。上記制御により、スピーカ部10Bの左右にそれぞれ配置されたウーハーW1、ツィータT1およびウーハーW2、ツィータT2からステレオ音声が出力される。

0033

AVアンプ31を使用している場合、ユーザは、外部スピーカを使用しているため、スピーカ部10Bをセンタースピーカとして使用する必要がある。このため、制御部108aは、ステレオ音声信号をミュートするようミュート部108cを制御する。また、制御部108aは、モノラル音声信号を選択するようセレクタ部108dを制御する。上記制御により、スピーカ部10Bの中央部に配置されたツィータT3およびウーハーW1,W2からモノラル音声が出力される。この場合、外部スピーカであるスピーカ21から24からも音声が出力される(AVアンプ31から外部スピーカであるスピーカ21から24へ音声信号が入力されているため)。

0034

リモコン受信部111は、リモートコントローラ112(以下、リモコン112と称する)から赤外線等の無線により送信される操作信号を受信する。リモコン112は、「選択」キーや「決定」キーなど、音声出力装置1の操作に必要な各種キーを備える。ユーザは、リモコン112を使用して、AVアンプ31および記憶再生装置41を操作する。

0035

(動作の説明)
次に、第1の実施形態に係る音響システム1の動作について説明する。図4は、第1の実施形態に係る音響システム1の動作を示すフローチャートである。選局部101は、アンテナで受信された放送信号から所望のチャンネルを選局する(ステップS101)。選局部101は、選局した放送信号を復調してTS(トランスポートストリーム)を生成する。

0036

分離部106は、選局部101で生成したTSから放送信号、SI/PSI等を分離する(ステップS102)。デコード部107は、分離部106で分離された音声ES、映像ESをデコードして音声信号、映像信号を生成する(ステップS103)。分離部106は、生成した音声信号を音声信号処理部108へ入力する。また、分離部106は、生成した映像信号を表示部10Cへ入力する。

0037

音声信号処理部108の制御部108aは、AVアンプ31を使用しているかどうかを判定する(ステップS104)。AVアンプ31を使用している場合(ステップS104のYes)、制御部108aは、ステレオ音声信号をミュートするようミュート部108cを制御する(ステップS105)。また、制御部108aは、モノラル音声信号を選択するようセレクタ部108dを制御する(ステップS106)。

0038

AVアンプ31を使用していない場合(ステップS104のNo)、制御部108aは、モノラル音声信号をミュートするようミュート部108bを制御する(ステップS107)。また、制御部108aは、ステレオ音声信号を選択するようセレクタ部108dを制御する(ステップS108)。表示部10Cおよびスピーカ部10Bは、入力される映像信号および音声信号に応じて、映像および音声を出力する(ステップS109)。なお、上記説明では、放送信号を選局する場合について説明したが、記憶再生装置41で再生されるコンテンツ等を視聴する場合は、ステップS104から処理を開始する。

0039

(比較例との比較)
図5は、比較例に係る音声信号の処理系統の構成を示す図である。図5に示すように、比較例では、各スピーカ(図5の場合、ツィータT1,T2およびウーハーW1,W2)に入力する音声信号を共通の(一つの)増幅器AMPで増幅している。増幅器AMPで増幅された音声信号は、スピーカ毎分岐される。分岐された音声信号は、それぞれハイパスフィルタHPF−A,HPF−BおよびローパスフィルタLPF−A,LPF−Bを介して、ツィータT1,T2およびウーハーW1,W2へ入力される。

0040

ハイパスフィルタHPF−A,HPF−BおよびローパスフィルタLPF−A,LPF−Bは、コイルL及びコンデンサCの組み合わせで構成されるアナログフィルタである。ハイパスフィルタHPF−A,HPF−Bは、入力される音声信号のうち高音域成分を分離して通過させる。ローパスフィルタLPF−A,LPF−Bは、入力される音声信号のうち低音域成分を分離して通過させる。

0041

つまり、比較例では、増幅器AMPの出力をスピーカ内部もしくは近傍に配したコイルL及びコンデンサCの組み合わせで構成されるLCネットワーク図5ではLPF−A,LPF−B,HPF−A,HPF−B)でスピーカ毎の帯域に分離している。具体的には、上記LCネットワークにより音声信号を高音域と低音域に分離し、この分離した音声信号のうち高音域の音声信号をツィータT1,T2へ入力し、低音域の音声信号をウーハーW1,W2へ入力している。

0042

しかしながら、音声信号をハイパスフィルタや高音域または低音域に分離する際、遮断周波数近傍(ネットワークで分離される帯域の端)においてコンデンサCやコイルLに起因する位相乱れが発生する。この位相乱れを低減させる手法の一つとして、スピーカ毎に個別のアンプを設けて音声信号を増幅するマルチアンプ方式がある。しかし、上記マルチアンプ方式を用いた場合であっても、音声信号の分離にFIR(Finite impulse response)に代表されるようなLinkwitz-Riley方式のフィルタを適用すると、合成波形のトランジェント特性(立ち上がりの特性)になまりが生じる。

0043

図6Aから図6Cは、Linkwitz-Riley方式のフィルタを適用した場合におけるトランジェント特性を示す図である。図6Aは、ウーハーとツィータとの合成波形を示す図である。図6Bは、ウーハーの波形を示す図である。図6Cは、ツィータの波形を示す図である。Linkwitz-Riley方式のフィルタを適用した場合、図6B図6Cに示すように、ウーハー、ツィータ共に波形の立ち上がりになまりが生ずる。このため、図6Aに示すように、ウーハーとツィータとの合成波形においても、波形の立ち上がり(破線で囲んだ部分)になまりが生ずる。

0044

一方、第1の実施形態に係る音声出力装置10では、HPFやLPFとしてLinear-Phase Filterを用いている。このため、合成波形のトランジェント特性(立ち上がりの特性)になまりが生じるのを効果的に抑制できる。

0045

図7Aから図7Cは、Linear-Phase Filter方式のフィルタを適用した場合におけるトランジェント特性を示す図である。図7Aは、ウーハーとツィータとの合成波形を示す図である。図7Bは、ウーハーの波形を示す図である。図7Cは、ツィータの波形を示す図である。図7B図7Cに示すように、ウーハー、ツィータ共に波形の立ち上がりにおけるなまりを効果的に抑制できる。このため、図7Aに示すように、ウーハーとツィータとの合成波形においても、波形の立ち上がり(破線で囲んだ部分)におけるなまりを効果的に抑制できる。

0046

なお、遮断特性減衰特性)を十分にとるにはFIRのtap数を増やす必要があった。しかし、近年音声用のDSP等のデジタルデバイス高性能化していることから十分な遮断特性(減衰特性)が得られるtap数を有したFIRを構築することが可能である。このため、Linear-Phase Filterをチャンネルデバイダーとして用いることが可能となった。

0047

以上のように、第1の実施形態に係る音声出力装置10は、一体的に形成されたスピーカボックスの左右にそれぞれ配置されたステレオ音声再生用のウーハーW1、W2とツィータT1、T2との間にツィータT3が配置したスピーカ部10Bを具備する。そして、外部スピーカ21から24の使用時には、ツィータT1、T2へのステレオ音声信号の入力を停止し、AVアンプ31から供給されるモノラル音声信号をウーハーW1、W2およびツィータT3へ入力する。つまり、外部スピーカ21から24の使用時には、ウーハーW1、W2およびツィータT3が5.1chの音響システムを構成するセンタースピーカとして機能する。

0048

このため、ユーザの正面にセンタースピーカを配置することができ、音声の定位が向上する。また、ウーハーW1、W2の中心に高音用スピーカであるツィータT3を配置しているので、スピーカ部10Bをセンタースピーカとして機能させる場合(モノラル音声を出力)、モノラル音声の特性をより効果的に得ることができ音声の定位感が向上する。また、高音用スピーカであるツィータT1、T2をスピーカ部10Bの両端に配置しているので、通常のスピーカとして機能させる場合(ステレオ音声を出力)、ステレオの特性となる左右の分離感が向上しその特性をより効果的に得ることができる。これにより、ユーザによる視聴の弊害となることもなく、また意匠性およびその機能性についても向上することが可能となり、AV機器が具備しているスピーカとの共存性の問題もなくなる。

0049

さらに、第1の実施形態では、音声信号処理部108をDSPで構成し、ハイパスフィルタHPF108f,108gやローパスフィルタLPF108hとしてLinear-Phase Filterを用いている。このため、合成波形のトランジェント特性(立ち上がりの特性)になまりが生じるのを効果的に抑制できる。アナログフィルタを構成するLCネットワークは、最大でもー18dB/octが限界であるが、この第1の実施形態に係る音声信号処理部108が具備するフィルタでは、図6Aから図7Cを参照して説明したように遮断特性を急峻に設定できる。

0050

このため各スピーカの遮断周波数近傍での相互干渉が低減できる。特に、低音域の音声信号が入力された場合、破損する可能性のあるツィータ(Tweeter)では、音声信号の遮断特性を十分に取れるので、使用できる音声帯域を広く(遮断周波数の設定を低く)することができる。また、一般的には、遮断特性(減衰特性)を大きくした場合、遮断周波数近傍での位相のうねり(位相の回転)が増加する。このため、遮断周波数近傍での各スピーカの音のつながりが悪くなる傾向がある。しかし、この第1の実施形態では、Linear-Phase Filterを用いるので、遮断周波数近傍での急激な位相の回転(位相変化)を抑制できる。このため各スピーカ間の音のつながりを効果的に改善できる。

0051

(その他の実施形態)
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、第1の実施形態では、5.1chの音響システムについて説明したが、センタースピーカを使用する音響システムであれば適用が可能である。また、図1では、記憶再生装置41を音声出力装置10へ接続する構成としたが、記憶再生装置41をAVアンプ31へ接続する構成としてもよい。

0052

1…音響システム、10…音声出力装置、21から24…スピーカ、31…AVアンプ、41…記憶再生装置、101…選局部、102,104,110…端子、103,105…I/F、106…分離部、107…デコード部、108…音声処理部、109…増幅部、111…リモコン受信部、112…リモートコントローラ(リモコン)。

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