図面 (/)

技術 ヒトの皮膚における毛髪の成長を低減するためのデバイス

出願人 コーニンクレッカフィリップスエヌヴェ
発明者 ルールスマ,ミシェルエーニュイス,アントニウスエムローセン,ハイドエフ
出願日 2011年3月15日 (9年8ヶ月経過) 出願番号 2011-057106
公開日 2011年6月30日 (9年5ヶ月経過) 公開番号 2011-125739
状態 特許登録済
技術分野 放射線治療装置
主要キーワード 選択ノブ せん光 低強度光 残がい 知覚による 閃光ランプ 単色放射線 放射線吸収物質
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2011年6月30日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (2)

課題

本発明は少ない量の電磁放射線で人間の皮膚上の毛髪発育を制御する方法、及びその方法を実施する装置(1)について開示している。

解決手段

本発明の方法では、1乃至100msの1つ以上のパルス及び皮膚への最大値が1乃至12J/cm2の適切なスペクトル放射線が皮膚(12)へ適用される。そのような低い値及び制御されたパルス速度を適用することで、毛髪の毛包中間段階切り替わる。つまり、これらの毛包の発育が止まるということである。本発明の方法は即座に毛髪を除去することを目的とはしていないが、毛髪は、その後抜け落ちる。如何なる場合でも、長期間さらなる発育は止まる。本発明の方法の主要な利点は、皮膚の損傷の危険性が最小限に抑えられるということである。

概要

背景

背景技術では、人間の皮膚から毛髪脱毛する為の電磁放射線の使用が知られている。これは、光脱毛と呼ばれている。ほぼ全ての知られている方法や装置は、毛包永久的な損傷を引き起こすに十分なある一定のエネルギーを毛の毛包に送ることで光脱毛を得る。この損傷は毛包を、又少なくとも毛包の中、又は近くにある放射線吸収物質、例えば、メラニンのような発色団を、十分な温度に加熱することで、又は、そのような物質破裂させ、毛包に機械的な損傷を負わせことのできる出力密度を与えることで引き起こされ得る。この毛包への損傷によって、処置後の短い時間で、毛が抜け落ちる。毛の発毛は長い間、阻止され得る。

しかしながら、これら周知の光脱毛の方法は、かなりの痛みを伴い、皮膚火傷や、その他の副作用を起こし得る。そして、損傷すべき毛包にある組織を本質的に破壊してしまう。その主要原因は、皮膚の表面での40J/cm2にまで及ぶ高いエネルギー密度にある。従って、痛みが少なくなるように、皮膚へのエネルギー負荷の低い方法が提案されてきた。

国際公開第98/24507号(特許文献1)では、第1段階で毛髪を同期化発育するよう促し、それに追従する第2段階では、毛髪を除去する手順を行う2段階方法を提案している。まず、毛髪は終わり休止段階初期発育段階刺激、又は毛包をわずかに損傷させることで同期化される。それによって、皮膚に入っている中間、又は休止段階の毛髪を、発毛周期の発育段階に変化させる。刺激、又は損傷は、発育段階の毛包が不活性段階にならないように、十分すぎてはならない。あるいは、発育段階の毛包にショックを与え、休止段階にすると同時に静止組織に刺激を与え、発育段階に転換させるよう放射線処置が使用されてもよい。それによって、毛髪組織の発育が同期化される。この処置の目標は、毛包が深さ約1〜2mmの皮膚の浅い部分にあり、成長しきった段階の3〜5mmとは異なる状態のときに、毛包を不活性状態から活性状態へ持って行く事である。これら全てによって、毛包は、それに続く通常の光脱毛処置をより受けやすくなる。

周知の方法の不利点は、短パルス、特にレーザパルスが供給されることである。それ以上詳しい事は書かれていないが、短パルスは放射線エネルギーの高すぎる出力密度を供給してしまう危険性を伴う。さらに、周知の方法は、実際の毛髪除去の第2段階が後に続き、好ましい方法は光脱毛とされている。よって、皮膚は、その後さらに放射線にさらされることとなり、組織をさらに破壊しうる。周知の方法のもう一つの不利点は、発育周期の段階を転換させ、その後の処置を効果的にするために、処置される人が同期化の段階の後、ある程度待たなければならないということである。この待機時間は3乃至25日間である。これは、完全な2段階処置が最低でも3日かかるということを意味している。すなわち、処置は一気に1日で行うことが不可能であるということである。

国際公開第03/07783号(特許文献2)では、患者の皮膚の処置部分に比較的低い量の光学的放射エネルギーを供給し、毛髪の発育を管理する装置及び方法を開示している。そのエネルギー量は、処置される各毛包の組織部分を傷つけるのにのみ十分な量で、前記毛包のほとんどを壊死させることや、毛包にあるどの毛幹も全体的に即座に転換させることはできない。この処置は、望まれるレベルの一時的な発毛低下を得るために、決められた間を空けて複数回施されるのが好ましい。この周知の方法及び装置の不利点は、全てのパラメータ範囲において十分な効果を得られない方法及び装置ということである。

概要

本発明は少ない量の電磁放射線で人間の皮膚上の毛髪の発育を制御する方法、及びその方法を実施する装置(1)について開示している。本発明の方法では、1乃至100msの1つ以上のパルス及び皮膚への最大値が1乃至12J/cm2の適切なスペクトルの放射線が皮膚(12)へ適用される。そのような低い値及び制御されたパルス速度を適用することで、毛髪の毛包が中間段階切り替わる。つまり、これらの毛包の発育が止まるということである。本発明の方法は即座に毛髪を除去することを目的とはしていないが、毛髪は、その後抜け落ちる。如何なる場合でも、長期間さらなる発育は止まる。本発明の方法の主要な利点は、皮膚の損傷の危険性が最小限に抑えられるということである。

目的

本発明の目的は、冒頭で述べたような、安全かつ効果的で、できる限り皮膚組織への損傷が少なく、想定される皮膚への処置が単一の方法のみによって処置される、人間の毛髪の発育を減少させる装置及び方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

ヒトの皮膚における毛髪成長を低減するためのデバイスであって、上記のデバイスは、550及び1200nmの間における波長の範囲において放出するものである電磁放射の源を具備すると共に、前記デバイスは、5及び9J/cm2の間における最大の値まで皮膚に前記放射の送ることが可能なエネルギー密度を制限するための制御手段を具備すると共に、動作の間に、上記の最大の値は、処置されるものである皮膚の選択された性質に従って前記制御手段によって選択可能なものである、デバイスにおいて、前記送ることが可能なエネルギー密度の上記の最大の値は、1及び30msの間における持続時間を有する放射の一つの単一のパルスの形態で送られたものであることを特徴とする、デバイス。

請求項2

請求項1に従ったデバイスにおいて、上記の最大の値は、選択ノブの手段によってある数の事前設定された値から選択可能なものであることを特徴とする、デバイス。

請求項3

請求項1に従ったデバイスにおいて、上記の最大の値は、センサーの手段によって生物物理学的な皮膚の性質を測定した後で前記制御手段によって自動的に選択されたものであることを特徴とする、デバイス。

請求項4

請求項1に従ったデバイスにおいて、前記波長の範囲は、600及び950nmの間にあるものであることを特徴とする、デバイス。

請求項5

請求項1に従ったデバイスにおいて、前記放射パルスの持続時間は、10及び20msの間にあるものであることを特徴とする、デバイス。

請求項6

請求項1に従ったデバイスにおいて、前記パルスの持続時間は、上記のエリアにわたって移動させられるとき前記皮膚のエリアに相対的な前記デバイスの休止時間であることを特徴とする、デバイス。

請求項7

請求項1に従ったデバイスにおいて、前記電磁放射の源は、パルス化された源であることを特徴とする、デバイス。

請求項8

請求項1に従ったデバイスにおいて、前記源は、連続的な源であると共に、前記制御手段は、前記処置されるものである皮膚のエリアへ送られた放射のエネルギー密度が最も多いときで前記最大の値に等しいものであるように、前記デバイスが前記処置されるものである皮膚にわたって移動させられるところの速度を測定するために、及び、測定された速度の関数として前記源によって放出された放射のエネルギー密度を調節するために、設計されたものであることを特徴とする、デバイス。

請求項9

請求項6に従ったデバイスにおいて、前記源は、せん光ランプを具備することを特徴とする、デバイス。

技術分野

0001

本発明は、550nm乃至1200nmの間の波長放射する電磁放射線源を有する人間の皮膚上の毛髪発育を減少させる装置に関する。

0002

本発明は更に、電磁放射線波長スペクトルが550乃至1200nmの間から選択された電磁放射線を人間の皮膚へ照射する工程を含む、少なくとも1つのパルスを有する、人間の皮膚上の毛髪の発育を減少させる方法に関する。

背景技術

0003

背景技術では、人間の皮膚から毛髪を脱毛する為の電磁放射線の使用が知られている。これは、光脱毛と呼ばれている。ほぼ全ての知られている方法や装置は、毛包永久的な損傷を引き起こすに十分なある一定のエネルギーを毛の毛包に送ることで光脱毛を得る。この損傷は毛包を、又少なくとも毛包の中、又は近くにある放射線吸収物質、例えば、メラニンのような発色団を、十分な温度に加熱することで、又は、そのような物質破裂させ、毛包に機械的な損傷を負わせことのできる出力密度を与えることで引き起こされ得る。この毛包への損傷によって、処置後の短い時間で、毛が抜け落ちる。毛の発毛は長い間、阻止され得る。

0004

しかしながら、これら周知の光脱毛の方法は、かなりの痛みを伴い、皮膚火傷や、その他の副作用を起こし得る。そして、損傷すべき毛包にある組織を本質的に破壊してしまう。その主要原因は、皮膚の表面での40J/cm2にまで及ぶ高いエネルギー密度にある。従って、痛みが少なくなるように、皮膚へのエネルギー負荷の低い方法が提案されてきた。

0005

国際公開第98/24507号(特許文献1)では、第1段階で毛髪を同期化し発育するよう促し、それに追従する第2段階では、毛髪を除去する手順を行う2段階方法を提案している。まず、毛髪は終わり休止段階初期発育段階刺激、又は毛包をわずかに損傷させることで同期化される。それによって、皮膚に入っている中間、又は休止段階の毛髪を、発毛周期の発育段階に変化させる。刺激、又は損傷は、発育段階の毛包が不活性段階にならないように、十分すぎてはならない。あるいは、発育段階の毛包にショックを与え、休止段階にすると同時に静止組織に刺激を与え、発育段階に転換させるよう放射線処置が使用されてもよい。それによって、毛髪組織の発育が同期化される。この処置の目標は、毛包が深さ約1〜2mmの皮膚の浅い部分にあり、成長しきった段階の3〜5mmとは異なる状態のときに、毛包を不活性状態から活性状態へ持って行く事である。これら全てによって、毛包は、それに続く通常の光脱毛処置をより受けやすくなる。

0006

周知の方法の不利点は、短パルス、特にレーザパルスが供給されることである。それ以上詳しい事は書かれていないが、短パルスは放射線エネルギーの高すぎる出力密度を供給してしまう危険性を伴う。さらに、周知の方法は、実際の毛髪除去の第2段階が後に続き、好ましい方法は光脱毛とされている。よって、皮膚は、その後さらに放射線にさらされることとなり、組織をさらに破壊しうる。周知の方法のもう一つの不利点は、発育周期の段階を転換させ、その後の処置を効果的にするために、処置される人が同期化の段階の後、ある程度待たなければならないということである。この待機時間は3乃至25日間である。これは、完全な2段階処置が最低でも3日かかるということを意味している。すなわち、処置は一気に1日で行うことが不可能であるということである。

0007

国際公開第03/07783号(特許文献2)では、患者の皮膚の処置部分に比較的低い量の光学的放射エネルギーを供給し、毛髪の発育を管理する装置及び方法を開示している。そのエネルギー量は、処置される各毛包の組織部分を傷つけるのにのみ十分な量で、前記毛包のほとんどを壊死させることや、毛包にあるどの毛幹も全体的に即座に転換させることはできない。この処置は、望まれるレベルの一時的な発毛低下を得るために、決められた間を空けて複数回施されるのが好ましい。この周知の方法及び装置の不利点は、全てのパラメータ範囲において十分な効果を得られない方法及び装置ということである。

先行技術

0008

国際公開第98/24507号
国際公開第03/07783号

発明が解決しようとする課題

0009

本発明の目的は、冒頭で述べたような、安全かつ効果的で、できる限り皮膚組織への損傷が少なく、想定される皮膚への処置が単一の方法のみによって処置される、人間の毛髪の発育を減少させる装置及び方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0010

この目的を達成するために、本発明に従った人間の皮膚の毛髪の発育を減少させる装置は、特徴として、皮膚へ供給できる放射線のエネルギー密度の最大値を1乃至12J/cm2の間で制限する方法を有する。

0011

この目的を達成するために、本発明に従った人間の皮膚の毛髪の発育を減少させる方法は、特徴として、皮膚へ供給される電磁放射線のエネルギー密度は1乃至12J/cm2の間から選択され、好ましくは5乃至9J/cm2の間であり、パルスの持続時間は1乃至100msの間、好ましくは1乃至30msの間である。それによって、前記毛髪の発育毛包は休止段間に仕向けられ、よって、毛髪の毛包への永久的な損傷を十分防ぐことができる。

発明の効果

0012

本発明に従った装置及び方法によれば、発育毛包を休止段階、又は休憩段階、又は不活性段階に転換することが有利であるという見識の元に使用されている。放射線のパルス時間と低いエネルギー密度の適切な組み合わせが、前記転換を休止段階へもたらし。皮膚上の発毛を制御し、一時的な発毛の減少を十分にもたらすことができると解った。さらに、選んだパルス時間と低いエネルギー密度によって処置される人への痛みや、その他の不快感が最小限になる。特に、組織が破壊される可能性が最小限まで低くなる。

0013

本発明の方法を使用することで一度に毛髪を除去することは、本発明の主たる目的ではないが、この結果を得うる。これについては後述で解明する。主たる関心は、人の毛が発育してこないということが、その人への不快感が低減するということである。特に知覚による表面的な不快感である。すなわち、毛深い外見への不快感や不必要なザラザラした皮膚を制限することができる。処置が早ければ、その人は前記毛髪による不快感を全く、又はほんの少ししか感じない。

図面の簡単な説明

0014

図1は、本発明に従った人間の皮膚上の毛髪の発毛を減少させる装置の概略図である。

実施例

0015

本発明に従った装置の特定の実施形態は、処置時、制御方法が皮膚へ供給できる放射線のエネルギー密度の最大値を5乃至9J/cm2の間に制限することを特徴とする。組織の破壊の危険性は低く保たれたまま、高い効率が得られる。

0016

本発明に従った装置の特定の実施形態は、処置時、処置される皮膚の選んだ特性、又は状態によって制御方法の最大値を選択する特徴を有する。前記選んだ特性とは、処置される毛の色や皮膚の色などである。これによって、組織が破壊される危険性を最小限にとどめ、最大限の効率を得るという利点を提供することができる。皮膚に供給される、前記エネルギー密度の最大値は調節することができる。例えば、皮膚科医が、例えば、処置される人の皮膚の色が変わったかどうかを判断する(例えば、日焼けによるもの)。さらに、前記最大値は、異なる要求をもった人のため、及びその人が使用するため、予め設定された数値から選択することができる。最大値選択ノブをそのような目的で取り付けることができる。例えば、明るい肌の色を持ち、濃い色の毛の人には、浅黒い肌の色を持ち、薄い色の毛の人に比べて、高いエネルギー密度が選択できる。

0017

本発明に従った装置の特定の実施形態は、波長が600乃至950nmの範囲であることを特徴とする。本発明に従った方法に関する特定の実施形態は、波長スペクトルが600乃至950nmの間であることを特徴とする。これらの波長には、刺激するのに良い毛包の要素がある。例えばメラニン組織である。利点を有するには、波長範囲は処置される人の毛の色、肌のタイプに適応することである。異なる肌のタイプには異なる方法が必要となりうる。例えば、浅黒い肌の人には望ましくない、皮膚のメラニンが吸収しすぎることを防ぐために、例えば、800乃至1200nmの間の近赤外などの長い波長を使用するのが好ましい。

0018

放射線は、連続スペクトル放射線、線スペクトル放射線、単色放射線、又はこれらからなる組み合わせであっても良いということを留意すべきである。これらも同様に、通常範囲の550乃至1200nmの範囲を有する。実際に放射された放射線は、スペクトルの他の部分を含んでいる場合があるということ強調しなければならないが、少なくとも示されている波長領域の中で放射されなければならない。

0019

利点を有するには、本発明に従った装置においては、源は1乃至100msの連続時間の放射線パルスを放射するパルス源である。本発明に従った装置の特定の実施形態は、放射線パルスの連続時間が1乃至30msであることを特徴とする。本発明に従った装置の好ましい実施形態は、放射パルスの連続時間が10乃至20msの間であることを特徴とする。正しい連続時間が、皮膚表面及び内部への高すぎる出力密度を防ぐ為に重要である。なぜなら、高すぎる出力密度は、皮膚への早すぎる、又は(部分的な)激しい加熱によって組織破壊を招くおそれがあるからである。比較的長いパルス連続時間が組織破壊の危険性を低減する。しかし、長すぎるパルス連続時間は装置の効果を制限してしまう。他のパルス連続時間を除くわけではないが、好ましいパルス連続時間からは良い結果が得られる。好ましいパルス連続時間では、毛包を取り囲む組織への熱拡散が比較的小さい。その結果、毛包によって吸収されたエネルギーのほとんどが、毛包にとどまる。それによって、吸収されたエネルギーは、発毛減少の望ましい効果を得るのに最も効果的に使用され、必要とされるエネルギー密度は最小限に抑えられる。

0020

本発明に従った装置の有利な実施形態では、パルスは電磁放射線の動く源から得られる。これは、ある特定の皮膚領域を通過する時に必要な放射線源の時間のみ、その特定の皮膚領域が放射線を浴びる。この時間は滞留時間と呼ばれる。これは単一のパルスと考えられうる。もちろん、放射線源のスイッチ制御によってもパルスを得ることができる。さらに、1つ以上のパルスを生み出すことができる。

0021

本発明に従った装置のさらに有利な実施形態では、源から放射される放射線の出力密度及び源は、皮膚に到達する放射線のエネルギー密度が5乃至9J/cm2の間から選択される。この実施形態では皮膚に到達する放射線のエネルギー密度は、源から放射される放射線の滞留時間の数学的結果及び出力密度である。源の速度の選択は、指示及び源の出力密度の選択に従って、装置の操作者が決める。当然のことながら、この文脈で使われている「源」は、実際に放射線を放射する装置の部分を指している。一方で、場合によっては、源は放射線を生成する部分、又は例えば放射線を放射する処置ヘッドとして区別されることがある。どの部分を意味しているかは必ず明確である。

0022

皮膚に到達するエネルギー密度が5乃至9J/cm2の間になるように、源の速度が測られ、放射される出力密度が前記速度に依存していることが好ましい。これによって、処置される皮膚が、放射線に露出過度にならないよう確実になる。源から放射される出力密度は、源、又はより詳しくは処置ヘッドが、皮膚を移動する際の実際に選択された速度に適応することができる。この速度は常に一定ではないので、源から放射される出力密度も一定ではなく、実際の速度に適応しなければならない。

0023

本発明に従った装置の特定の実施形態は、源は連続的な源であり、装置が、処置される皮膚上を移動する速度を測る制御手段が設計されており、そして、処置される皮膚領域に到達する放射線のエネルギー密度が最大で最大値と同じになるように、測定された速度の機能として源から放射された放射線のエネルギー密度を調節できることを特徴とする。厳密には、前記速度を測定することは必ずしも必要ではないが、源から放射されるエネルギー密度を最大値まで制限する助けになる。特に、例えば、装置が速度vで移動し、例えば、放射線を放射する放射口が装置の移動方向に面積dを有している場合、滞留時間tDは、tD=d/vと定義されうる。滞留時間は、皮膚の領域が放射されている時間に等しい。放射口及び時間において、源から放射される放射線の出力密度が一定の値と仮定すると、エネルギー密度は前記出力密度と前記滞留時間の数学的結果と等しくなる。本実施形態の制御手段は、エネルギー密度が選択された最大値以下になるように、源から放射された出力密度に適応するよう設計されている。このため、制御手段は、例えば2つの調節可能な偏光器等の減衰手段を含んでいてもよく、又は源に供給される出力を調節できるように設計されていてもよい。

0024

本発明に従った装置の特定の実施形態は、源が閃光ランプを含むことを特徴とする。閃光ランプはシンプル且つ小さな、広帯域な源であり、エネルギーとなるもの、及び/又は閃光時間を設定するだけで非常に簡単に制御が可能である。特に、そのような閃光ランプは、レーザに比べて非常に小さく、使い勝手が良い。さらに、レーザには厳しい規制がしかれているので、家で未熟練の人が源として使用するにはあまり適していない。

0025

本発明のさらなる目的、特徴、及び利点は以下の好ましい実施形態の説明によって、より明確に理解できる。

0026

本発明に従った、人間の皮膚上に生える毛髪を減少させるための装置は周知の装置のように具現化することができる。そして、さらに適切な制御手段を有することができる。これらの制御手段は小さなコンピュータ、又は同程度の手段を有することができる。

0027

特に、本発明の装置は、電磁放射線源として、閃光ランプ又はハロゲンランプ等を有することができる。この場合、源は不必要な放射線、例えば紫外線等をフィルタリングするフィルターを有することができる。本発明の装置は、装置に開口部から構成される、又は一部の透明部材を有する放射口から生成した放射線を放射することができる。放射口は冷却されていることが好ましい。例えば、冷却されたサファイア口である。

0028

本発明の装置は、さらに、皮膚上を装置、及び特に放射口が移動する際の速度を測る速度測定手段を含んでいる。その後、制御手段は、皮膚が受け取ったエネルギー密度を一定の最大値以下にし、放射出力密度を設定できるように、測定した速度を処理するよう設計されている。

0029

本発明の装置、特に制御手段は、皮膚の特定の生物物理学的特性、例えば肌の色等に従って最大値を選択する選択手段をさらに含んでいてもよい。選択手段は、指示計が指示している正しい肌の特性の組み合わせに装置を設定することのできる指示計に沿って動かすことのできる制御ノブを有していても良い。

0030

本発明の装置は生物物理学的皮膚の特性を測るセンサーを含んでいることが好ましい。例えば、肌の色等である。それによって装置は、最も効果的で不必要な副作用を引き起こさないように、エネルギー密度の最大値、スペクトル、及び/又はパルス速度等を設定することができる。

0031

利点を有するには、本発明の装置、特に制御手段は処置される皮膚を測定後、装置の設定が自動的に行われるように自動化されていることである。これによって、装置の操作時の誤用回数を減らすことができる。

0032

さらに利点を有するには、本発明の装置は、エネルギー密度の最大値、スペクトル、及び/又はパルス速度等を単一に固定した設定を有している。一種類の処置しか行えないため、誤用の回数はさらに制限される。固定した設定は顧客の要望に基づいて設定されることが好ましい。この設定は、工場において、又は皮膚科医等によって固定することができる。これによって、特定の顧客、及びその顧客の皮膚に最適で、安全な装置を提供することができる。しかしながら、そのような固定設定は、より一般的に同様な皮膚タイプの人に使用することが可能である。例えば、色白の人等である。

0033

本発明に従った手段では、毛包に深刻な損傷を起こさずに、長期間、毛髪が(再)発育するのを制限するため、発育毛包は発育周期の休止段階へ誘導される。

0034

毛包はいわゆる発毛周期を経る。この周期の第1段階は発育(成長)段階と呼ばれ、毛包が毛髪を生成する。発育段階の終わりに、毛包は、休止(休息)段階が自動的に後に続く中間(中間の)段階へ切り替わる。休止段階の終わりには、ある程度の時間後、毛包は、又発育段階へ入る。

0035

本発明に従った装置を使用し、電磁放射線を皮膚に放射、及び本発明に従った方法によって、毛包を中間段階及びその後に続く休止段階に切り替えることによって、長期的な発毛制御を得ることができる。休止段階にある毛包は、毛髪が抜け落ちるため、本発明に従った方法で毛髪を取り除くことが可能である。しかし、これは必ずしもそうなるとは限らないので、しばしば時間がかかる。

0036

もし、このような発毛制御が効果的でなかった場合、本発明に従った方法は、他の毛髪除去方法と組み合わされることが好ましい。しかしながら、本発明の利点を軽減させてしまうので、電磁放射線を使用しない方法が好ましい。利点を有するには、本発明が、例えば、抜き取る、ワックスを使ったむだ毛処理、シェービング、又は化学薬品を使用した脱毛方法と組み合わされることである。この組み合わせの利点は、実際に毛髪が除去されると同時に毛髪の発毛が長い時間、抑制されることである。抜き取るだけでも、毛包を中間段階そして休止段階に切り替える事ができるが、抜くだけでは、毛包が中間段階に切り替わる結果は、50%に満たないことに留意すべきである。よって、発毛の抑制は下回る。

0037

本発明に従った方法と他の放射線を使用しないタイプの脱毛との組み合わせの別の利点は、組織を破壊又は傷つける危険性が少なく、さらにより良い発毛制御が、未熟練の人によって家で行うことができるということである。

0038

本発明に従った方法の例では、9/Jcm2皮膚レベルでの光エネルギー、15msパルス速度、600乃至900nmスペクトルの閃光ランプ処置が、一回の処置後、閃光ランプ15J/cm2での処置と似た毛髪の結果を示した。しかしながら、処置される人の不快感は、より少なかった。前者の設定を使った装置で処置されている人は、ただ皮膚が処置されているということを感じるだけであった(例えば、皮膚への暖かい感覚)。一方、後者の設定を使った装置で処置されている人は、この処置が皮膚に対して非常に痛いということを示した。さらに、9J/cm2で処置された皮膚は、15J/cm2で処置された皮膚に比べて、火傷、水膨れ低色素沈着色素沈着過度等になる可能性が低い。

0039

場合によっては、処置の結果、発育毛包の一部のみ、中間段階、それに続く休止段階に切り替わるよう促されうる。この場合、ある程度の時間、例えば2週間待ってから皮膚の同じ場所をもう一度処置するのが良い。これは、最終的な結果に到達するまで繰り返すべきである。これらの初期処置後、例えば、2週間間隔の通常処置が、最後の処置後、自然に休止段階から発育段階に切り替わり、新しい毛を生やし始めた毛包を中間、その後に続く休止段階に促し、脱毛結果を維持するために適用される。

0040

説明した方法(9J/cm2、600乃至950nm、15ms)及び処置手順(剃り、2週間毎に皮膚を光脱毛する)を使用すると、得られる一般的な結果は:1回目の処置の2週間後に10%の毛髪の減少、2回目の処置の2週間後に60%の毛髪の減少、3回目の処置の2週間後に90%の毛髪の減少である。

0041

本発明は添付の図面を参照しながら、後述の好ましい実施形態の説明を読むことによって、さらに明白に理解することができる。その唯一図1は、本発明に従った人間の皮膚上の毛髪の発毛を減少させる装置を概略的に表している。

0042

図1では、装置1は処置ヘッド10、及び出力及び制御部20を含み、接続ケーブル30によって相互接続されている。

0043

処置空洞は符号11によって示されており、そして皮膚12上に置かれる。13は放射線を示し、そして14はセンサーである。破線15は処置ヘッド内の放射線の境界線を示す。

0044

出力及び制御部20は、第1及び第2制御ノブ21、22をそれぞれ有する。

0045

処置ヘッドは光11のための源(図示せず)を有する。源は、処置ヘッドの中又はその外のどちらにあっても良い。例えば、出力及び制御部20内である。後者の場合、光は接続ケーブル30を介して伝達される。破線15は処置ヘッド10内の照明の境界線を示す。それらは、処置ヘッド10内の光の束の境界線を示す。又は、例えば、処置空洞11へ処置ヘッド10内の光を伝達する光ファイバーを示す。

0046

装置に使われる光、又はどちらかといえば放射線は、本発明の方法に従って、どの様な種類の放射線でも良い。波長は550乃至1200nmの範囲で、例えば、黄色/赤色光である。適した光源は、例えば、フィルターの付いた閃光ランプ、又は(パルス)ハロゲンランプである。源は出力及び制御部20によって出力及び制御されていて良い。しかし、両方の機能は望んだ場合、別々にすることもできる。

0047

処置ヘッド10は皮膚12の適切な領域を覆うよう設計されていても良い。処置空洞11は、実際に空洞である必要はなく、透明な材料によって覆われていても良い。また、空洞は、全く無くても良く、皮膚と直接接している面から光が放射されていても良い。

0048

処置空洞11があることの1つの利点は、センサー14が皮膚12の生物物理学的特性を測定することに利用できる点である。センサー14は、皮膚12から反射した光を分析することによって、例えば皮膚12の色及び暗さを測ることができる。また、センサー14は、皮膚領域ごとに放射されるエネルギー量を判断するために、処置ヘッド10の速度を測定するのに使用されることができる。しかしながら、これら1つ以上の機能には、別々のセンサーを使用することも可能である。本発明の装置においては、センサー14は必要不可欠なものでは全くないということを注意したい。

0049

出力及び制御部20は、第1及び第2制御ノブ21と22を有する。しかしながら、その他の制御ノブの数、例えば1、3等、また0でも可能である。後者は前もってセットされた装置を示す。

0050

第1制御ノブ21は、例えば、皮膚へのエネルギー密度の最大値を設定できる出力インジケーターでも良い。典型的な値は4、6、及び9J/cm2であるが、本発明に従えば、1乃至12J/cm2の間の範囲が可能である。第1制御ノブはオンオフ機能を有して、又は内蔵していても良い。

0051

第2制御ノブは、例えば使用される放射線のパルス時間のセレクターでも良い。本発明に従った典型的なパルス長さの値は1乃至100msの間であり、例えば、5、10、15、20、及び30msである。

0052

その他の可能な制御は、適切なフィルターを選択することによって特定のスペクトルの選択、又は、例えば装置の特定の利用者を選択する等である。後者の場合は、処置する人のために、1つのノブが一気に可能な制御をすべて設定してくれるよう使用できる。このオプションは、例えば家庭、又は皮膚科医の業務にとって使い勝手の良いものとなる。

0053

装置1は別々な処置ヘッド10と出力/制御部20によって作られているが、これらを単一ユニット一体化することも可能である。しかし、分かれた処置ヘッドは、より小さく、さらに軽くすることができるという利点がある。これによって、装置の操作が向上する。接続ケーブル30が処置ヘッド10を出力及び制御部20へ接続させる。接続ケーブル30は、処置ヘッドの為の出力ケーブル、及び、例えばセンサー14との通信のための任意のデータケーブルを有することができる。さらに、出力及び制御部20に放射線源が内蔵されていることも可能である。そして、例えば、光ファイバーが放射線を処置ヘッド10へガイドするために使用されることも可能である。この場合、光ファイバーは接続ケーブルに含まれていても良い。

0054

表されている装置1は、さらに、本発明には含まれていないが、有用になるような、例えば冷却面残がい又は臭い等の可能性を取り除く等の、その他の如何なる特徴とも組み合わせることができる。

0055

本発明は、好ましい実施例の方法によって示されている。しかしながら、本発明は、それに限定して解釈されるものではない。本発明の範囲は、添付の請求項によって確定する。

0056

[付記]
低強度光学発毛制御装置及び方法
付記(1):
人間の皮膚上の毛髪が発育するのを減少させる装置であって、
前記装置は、波長が550乃至1200nmの間の範囲で放射される電磁放射線の源を含み、前記装置が皮膚へ送ることのできる放射線のエネルギー密度の最大値を1乃至12J/cm2に制限する制御手段を含むことを特徴とする、装置。

0057

付記(2):
処置時、前記制御手段が皮膚へ送られる放射線のエネルギー密度の最大値を5乃至9J/cm2に制限することを特徴とする、付記(1)に記載の装置。

0058

付記(3):
処置時、前記制御手段が選択した処置する皮膚の特性によって最大値を選択することを特徴とする、付記(1)に記載の装置。

0059

付記(4):
前記波長の範囲が600乃至950nmの間であることを特徴とする、付記(1)に記載の装置。

0060

付記(5):
前記源が1乃至100msの間の速度で放射線パルスを放射するパルス源であることを特徴とする、付記(1)に記載の装置。

0061

付記(6):
前記放射線パルスの速度が1乃至30msの間であることを特徴とする、付記(5)に記載の装置。

0062

付記(7):
前記放射線パルスの速度が10乃至20msの間であることを特徴とする、付記(6)に記載の装置。

0063

付記(8):
前記源が、600乃至950nmの間の波長スペクトルの範囲を有する閃光ランプを含み、その中の前記放射線パルスの速度が10乃至20msの間であることを特徴とする、付記(2)に記載の装置。

0064

付記(9):
前記源が連続的な源であり、前記制御手段が皮膚上を移動する装置の速度を測ることができ、また、測定された速度の機能として源から放射される放射線のエネルギー密度を調節するよう設計されおり、それによって、処置される皮膚の領域に送られる放射線のエネルギー密度が最大でも最大値と等しいことを特徴とする、付記(1)に記載の装置。

0065

付記(10):
前記源が、閃光ランプを含むことを特徴とする、付記(5)に記載の装置。

0066

付記(11):
人間の皮膚上の毛髪が発育するのを減少させる方法であって、
皮膚に最低でも電磁放射線の1つのパルスを送り、前記電磁放射線の波長スペクトルが550乃至1200nmの間から選択されることを含み、前記皮膚に放射される電磁放射線のエネルギー密度が1乃至12J/cm2の間から選択されており、好ましくは5乃至9J/cm2であり、パルスの速度が1乃至100msであり、好ましくは1乃至30msであり、それによって前記毛髪の発育段階が発育サイクルの休止段階になり、よって毛髪の毛包に永久的な損傷を与えることを大幅に防ぐことを特徴とする、方法。

0067

付記(12):
前記波長スペクトルが600乃至950nmの間であることを特徴とする、付記(11)に記載の方法。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ