図面 (/)

技術 遊技機

出願人 京楽産業.株式会社
発明者 太田真寛伊藤尋康
出願日 2009年12月2日 (10年3ヶ月経過) 出願番号 2009-274923
公開日 2011年6月16日 (8年9ヶ月経過) 公開番号 2011-115349
状態 特許登録済
技術分野 弾球遊技機(パチンコ等)
主要キーワード 中空物体 振動対象 傾斜付 内枠体 誘導形近接スイッチ アンバランスマス 両構造体 固定構造体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2011年6月16日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (12)

課題

構造体の間で球がみ状態となることを回避もしくは抑制または解消するような解決手段を備えた遊技機の提供。

解決手段

遊技者によって遊技される遊技機であって、遊技領域に遊技球打ち出す遊技球発射装置と、第1の端部を有する第1の構造体と、前記第1の構造体に所定の運動を行わせるための第1の駆動部と、前記第1の端部との間で、前記遊技領域に打ち出された遊技球の受け渡しをするための第2の端部を有する第2の構造体と、前記第1の端部または前記第2の端部の一方あるいはその両方に振動を与え得る、1または複数の振動発生装置とを備える、遊技機。

概要

背景

遊技盤に規定される遊技領域を有する遊技機において、一部が可動である壁によりその遊技領域とは隔てられた領域を有する役物可動入賞装置)を、上述の遊技領域のほぼ中央に設けている遊技機が存在する。このような遊技機では、上述の遊技領域の下方に設けられた始動口に遊技球入賞することを契機として、上述の壁の可動部分が作動する。その結果、可動入賞装置の内側領域へのルートが開き、その内側領域に設けられた特定領域(例えば、V入賞口)に遊技球が入れば、大当たりとなる(例えば、特許文献1を参照)。

このような構成を有する、いわゆるハネモノタイプまたは複合タイプと呼ばれる遊技機には、その遊技領域の中央に設置された可動入賞装置内に入球した遊技球を、特定領域へ誘導または運搬する可動構造体を搭載している場合がある。

概要

構造体の間で球がみ状態となることを回避もしくは抑制または解消するような解決手段を備えた遊技機の提供。遊技者によって遊技される遊技機であって、遊技領域に遊技球を打ち出す遊技球発射装置と、第1の端部を有する第1の構造体と、前記第1の構造体に所定の運動を行わせるための第1の駆動部と、前記第1の端部との間で、前記遊技領域に打ち出された遊技球の受け渡しをするための第2の端部を有する第2の構造体と、前記第1の端部または前記第2の端部の一方あるいはその両方に振動を与え得る、1または複数の振動発生装置とを備える、遊技機。D

目的

本発明の第1の態様において、遊技者によって遊技される遊技機(1)を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

遊技者によって遊技される遊技機であって、遊技領域に遊技球打ち出す遊技球発射装置と、第1の端部を有する第1の構造体と、前記第1の構造体に所定の運動を行わせるための第1の駆動部と、前記第1の端部との間で、前記遊技領域に打ち出された遊技球の受け渡しをするための第2の端部を有する第2の構造体と、前記第1の端部または前記第2の端部の一方あるいはその両方に振動を与え得る、1または複数の振動発生装置とを備える、遊技機。

請求項2

前記遊技球の受け渡しが、前記第2の端部から前記第1の端部へと行われる、請求項1に記載の遊技機。

請求項3

前記遊技球の受け渡しが、前記第1の端部から前記第2の端部へと行われる、請求項1に記載の遊技機。

請求項4

前記第2の構造体に所定の運動を行わせるための第2の駆動部をさらに備える、請求項1から3までのいずれか1項に記載される遊技機。

請求項5

前記第1の駆動部が、前記第1の構造体を前記遊技領域の面に垂直な軸を中心とする回転運動を行わせるように制御される、請求項1から4までのいずれか1項に記載される遊技機。

請求項6

前記第1の構造体の回転運動における半径方向に延びる壁によって区分される複数の領域の各々が、前記第1の端部となる、請求項5に記載の遊技機。

請求項7

前記第1の端部または前記第2の端部の一方またはその両方の表面が、丸み付けされている、請求項1から6までのいずれか1項に記載の遊技機。

技術分野

0001

本発明は、遊技機に関するものであり、より具体的には、遊技機における球がみ防止機構に関するものである。

背景技術

0002

遊技盤に規定される遊技領域を有する遊技機において、一部が可動である壁によりその遊技領域とは隔てられた領域を有する役物可動入賞装置)を、上述の遊技領域のほぼ中央に設けている遊技機が存在する。このような遊技機では、上述の遊技領域の下方に設けられた始動口に遊技球入賞することを契機として、上述の壁の可動部分が作動する。その結果、可動入賞装置の内側領域へのルートが開き、その内側領域に設けられた特定領域(例えば、V入賞口)に遊技球が入れば、大当たりとなる(例えば、特許文献1を参照)。

0003

このような構成を有する、いわゆるハネモノタイプまたは複合タイプと呼ばれる遊技機には、その遊技領域の中央に設置された可動入賞装置内に入球した遊技球を、特定領域へ誘導または運搬する可動構造体を搭載している場合がある。

先行技術

0004

特開2008−93301号公報

発明が解決しようとする課題

0005

上述したようなタイプの遊技機では、その可動入賞装置において遊技球が誘導される途中で、遊技球を運搬するための誘導路のような構造体と、その構造体との相対的な位置を所定のタイミングで変える部位を有する可動構造体(例えば、遊技領域に垂直な回転軸を中心に回転する回転体)との間で、遊技球の受け渡しが行われる場合がある。

0006

しかし、その受け渡しの際の遊技球がその構造体間を通過するタイミングなどによっては、上述の誘導路を規定する壁と可動構造体の壁との間にそこを通過しようとする遊技球が挟まれ、その結果として、それぞれの壁と遊技球が接した状態となった位置に遊技球が停留する状態(球がみ状態)が発生する問題が存在した。

0007

そこで、このような球がみ状態となることを回避もしくは抑制または解消するような解決手段を備えた遊技機の提供が求められる。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するために、本発明の例示的な実施形態に係る遊技機は、以下に述べるような特徴を有している。なお、以下に示した記載において、その実施形態の構成要素に符号を付している箇所があるが、これは当該実施形態の理解を容易にするための例示的なものであり、その符号は、本発明の技術的特徴を限定的に解釈することを意図するものではない。

0009

本発明の第1の態様において、遊技者によって遊技される遊技機(1)を提供する。当該遊技機(1)は、遊技領域(20)に遊技球を打ち出す遊技球発射装置(211)と、第1の端部(U1)を有する第1の構造体(118)と、上記第1の構造体に所定の運動を行わせるための第1の駆動部(112、19c、19d、19e)と、上記第1の端部との間で、上記遊技領域(20)に打ち出された遊技球の受け渡しをするための第2の端部(T1)を有する第2の構造体(17)と、上記第1の端部(U1)または上記第2の端部(T1)の一方あるいはその両方に振動を与え得る、1または複数の振動発生装置(VB)とを備える。

0010

第1の態様における遊技球の受け渡しは、上記第2の端部(T1)から上記第1の端部(U1)へと行われてもよい。

0011

第1の態様における遊技球の受け渡しは、上記第1の端部(U1)から上記第2の端部(T1)へと行われてもよい。

0012

上述の遊技機は、上記第2の構造体に所定の運動を行わせるための第2の駆動部をさらに備えてもよい。

0013

上述の遊技機において、第1の駆動部は、上記第1の構造体を上記遊技領域(20)の面に垂直な軸を中心とする回転運動を行わせるように制御されてもよい。

0014

上述の遊技機において、上記第1の構造体の回転運動における半径方向に延びる壁によって区分される複数の領域の各々が、上記第1の端部となってもよい。

0015

上述の遊技機において、上記第1の端部または上記第2の端部の一方またはその両方の表面が、丸み付けされていてもよい。

発明の効果

0016

本発明によって、遊技機における、いわゆる球がみ状態を回避もしくは抑制または解消する機能を備えた遊技機が提供された。

図面の簡単な説明

0017

本発明の一実施形態に係る遊技機1の一例を示す概略正面図
遊技機1に設けられた第1可動入賞装置115内に組み込まれたルーレット18とその周辺の構造体を示す斜視図
第1可動入賞装置115における可動片12aが開放状態となった際の第1上大入賞口スイッチ13aとその周辺の構造を示す模式図
第1可動入賞装置115内に設けられたルーレット18の遊技球受容部U1が、遊技球を球誘導筒17から受け取る様子を示した模式図
遊技機1に振動発生装置VBを設置した態様の一例を示す模式図
遊技機1に振動発生装置VBを設置した態様の別例を示す模式図
遊技機1に振動発生装置VBを設置した態様の別例を示す模式図
遊技機1に振動発生装置VBを設置した態様の別例を示す模式図
図1Aの遊技機1に設けられた表示器3の一例を示す拡大図
図1Aの遊技機1の部分平面
図1Aの遊技機1に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図

実施例

0018

(本発明の例示的な実施形態)
本発明は、遊技機における、いわゆる球がみ状態を回避もしくは抑制または解消する機能を有する遊技機(特に、パチンコ遊技機)に係るものである。これ以降、本発明の技術的意義をより明確なものとするために、本発明の遊技機の具体的な実施形態を例示する。ここで示される実施形態は、あくまでも例示的なものであって、本発明は、そこで記載された実施形態に限定されることを意図するものではない。

0019

なお、添付の図面において、記号「SW」を「スイッチ」の略号として使用する場合がある。

0020

(遊技機の基本構成
(遊技機の枠部材および遊技盤)
図1Aにおいて、遊技機1は、例えば遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球払出すように構成されたパチンコ遊技機である。ここで、例示的な実施形態として、係数または乱数といったプログラム内部で役の判定(大当たり(特賞)か否か)を行う方式と、役物による遊技球の振り分けを採用し遊技球が盤面に設けられた特定の領域へ入球することをもって当該判定を行う方式との組合せにより抽選を行う、いわゆる複合型の遊技機の構成に基づき説明する。

0021

この遊技機1は、遊技球が打ち出される遊技盤2と、遊技盤2を囲む枠部材5とを備えている。枠部材5は、軸支側に設けられた蝶番を中心に、遊技機1の主部に対して開閉可能に構成され、その枠部材5に対して遊技盤2が着脱可能に取り付けられている。そして、枠部材5の前面側となる所定位置(例えば、軸支側とは反対側となる端部)には錠部43が設けられており、錠部43を開錠することによって枠部材5を開くことが可能となる。

0022

遊技盤2は、その前面に、遊技球により遊技を行うための遊技領域20が形成されている。遊技領域20には、下方(発射装置211;図4参照)から発射された遊技球が遊技盤2の主面に沿って上昇して遊技領域20の上部位置へ向かう通路を形成するレール部材(図示せず)とを備えている。

0023

図1Aに示されるように、遊技機1は、遊技盤2によって規定される遊技領域20のほぼ中央に、特別電動役物としての役割を担う、第1可動入賞装置115を備えている。

0024

第1可動入賞装置115は、可動する部位によって遊技球の振り分けを行う機能を備えつつ、その作動の態様に応じて、著しく入賞が容易になる機能を有する、電動役物である。

0025

遊技盤2に備え付けられる第1可動入賞装置115は、遊技盤2により規定される遊技領域20を所定の領域に区分するための側壁を備えている。そして、第1可動入賞装置115は、遊技盤2に設置された際に、その遊技盤2の上方側に位置する側壁に2つの切欠開口(上大入賞口)11a、11bを備えている。また、第1可動入賞装置115は、それぞれの上大入賞口11a、11bを塞ぐように一対の羽根形状の可動片(羽根)12a、12bを備えている。

0026

なお、本実施形態では、上大入賞口として設けられる切欠開口の個数が2個(すなわち、11a、11b)であり、羽根形状の一対の可動片を設ける構成をとるが、この構成はあくまでも一例である。そのような切欠開口の個数は、2個以外の数(例えば、1個、3個、4個など)であってもよい。また、他の例示的な可動片としては、羽根形状ではない可動片および片しかない羽根形状の可動片などが挙げられるが、これらに限定されない。

0027

上述の可動片12a、12bの各々は、遊技盤2の面に垂直に軸支されて上記上大入賞口11a、11bを塞ぐように所定の姿勢(第1可動入賞装置115における「閉止状態」)を維持することができる。この閉止状態のときは、遊技領域20に打ち出された遊技球が第1可動入賞装置115まで流下してきても、当該遊技球は、遊技領域20と側壁で隔てられた第1可動入賞装置115の内側の領域に進入できない。

0028

そして、遊技者により打ち出された遊技球が所定の始動口(例えば、後述の第1始動口25a、第2始動口25b)に入賞すると、第1可動入賞装置115の駆動機構(例えば、ソレノイド;図示せず)により上述の可動片12a、12bを作動させることで、所定回数(例えば、1回または2回)の上大入賞口11a、11bの開閉動作を行う。

0029

この開閉動作は、軸支された一対の可動片12a、12bが、それぞれの軸を中心に回動することによって成立する。ここで、遊技盤2に垂直な軸を中心に、可動片12a、12bの各々は回動する。その回動によって、可動片12a、12bに塞がれていた上大入賞口11a、11bが開口し、その結果として、第1可動入賞装置115の「開放状態」が成立する。遊技領域20に打ち出された遊技球は、開放状態となった第1可動入賞装置115の上大入賞口11a、11bまで流下すれば、その第1可動入賞装置115内に進入できる。

0030

すなわち、所定の始動口に遊技球が入賞することを契機とした駆動機構の作動によって、第1可動入賞装置115の可動片12a、12bが、所定回数にわたり開閉作動し、開放状態となった際には、遊技盤2を流下する遊技球を捕捉して第1可動入賞装置115内に導く。

0031

そして、ここで開かれた第1可動入賞装置115に進入した遊技球が、第1可動入賞装置115の内側領域に設けられた特定領域(例えば、V入賞口19a:図1B参照)に入れば大当たりとなる。なお、遊技球が特定領域に入らなかった場合、その詳細の説明は割愛するが、遊技球は、遊技盤2の外部へと適宜、排出されることになる。

0032

ここで、図1Aに加え、図1Bから図1Dまでを参照して、第1可動入賞装置115に進入した遊技球が、第1可動入賞装置115の内側領域に設けられた特定領域に至るまでの流れを概観する。

0033

(上大入賞口から進入した遊技球の動き
図1Aに示されるように、可動片12a、12bのそれぞれの近傍には、遊技球の入賞を検出する上大入賞口スイッチ13a、13bと、それらのスイッチの開口部に誘導する第1第1誘導スロープ14が設けられている。

0034

ここで、第1誘導スロープ14の両脇に配設される上大入賞口スイッチ13a、13bの各々は、貫通型近接スイッチにより構成される。この貫通型近接スイッチは、ほぼ矩形ブロック状の外観を有しており、その一側面から対向する面まで貫通する開口部を有している。この開口部は、検出体である遊技球が1つ通過できる程度の直径を有する円形である。また、この貫通型近接スイッチは、誘導形近接スイッチとして機能しており、高周波発振回路に結合したコイル検出素子とする。

0035

第1可動入賞装置115の上大入賞口11a、11bからに進入した遊技球は、上大入賞口スイッチ13a、13bの開口部へと流下する。第1誘導スロープ14は、上大入賞口11a、11bから進入した遊技球を上大入賞口スイッチ13a、13bの開口部の方へ導く役割を担う。

0036

図1Cは、上大入賞口11aを開放状態とする際の可動片12aと、上大入賞口スイッチ13aとの位置関係を示す模式図である。他方、図1Cにおいて図示していないが、上大入賞口11b周辺は、第1誘導スロープ14を中心として、図1Cで示された構造・配置と対称的な構造・配置となっている。

0037

図1Cで示されるように、遊技球は、可動片12aが作動して開放状態となった上大入賞口11aから、第1可動入賞装置115の内側領域に進入する(図1Cにおける、矢印IN)。そして、第1誘導スロープ14が、上大入賞口スイッチ13aの開口部側傾斜付けされているので、進入時にその開口部に直接入らなかった場合も、上述の遊技球はその開口部に誘導される(図1Cにおける、矢印RB)。

0038

そして、本実施形態の第1可動入賞装置115では、上大入賞口スイッチ13a、13bの開口部に流下した遊技球は、その開口部各々の鉛直下方向側に位置する通路15a、15b(図1A参照)を介して、さらに下部に位置する第2誘導スロープ16の中央部付近に流下する。この第2誘導スロープ16は、その中央部から左右両側に向かって傾斜が付けてあり、両方向に遊技球を振り分けることができる。

0039

第2誘導スロープ16の一方の端部には、球誘導筒17が設けられている。この球誘導筒17は、振り分けられて第2誘導スロープ16のその端部に達した遊技球を、遊技盤2を含む面とほぼ平行な平面内で回転運動する構造体(ルーレット18)に受け渡す。他方、球誘導筒17とは反対側の端部に振り分けられた遊技球は、ルーレット18には誘導されず、遊技領域外に排出される。

0040

なお、本明細書において、「構造体」は、具体的な形状を有する物体であって、特に、遊技機の一部を構成する物体をいう。また、「可動構造体」とは、その構造体が他の構造体または遊技機における遊技盤との相対的な位置関係を変化させることのできる部位を有するか、またはその構造体の全体が他の構造体または遊技機における遊技盤との相対的な位置関係を変化することができる構造体をいう。

0041

また、本明細書において、構造体における「端部」とは、当該構造体の外形を構成する一部分である。本発明の一実施形態においては、この構造体の端部は、遊技盤2に打ち出された遊技球と接することが可能な部位を有する。

0042

上述の構造体の端部は、当該構造体の外形を壁により構成することによって、端部として規定される構造体の外形部分を、中空の物体として構成してもよい。あるいは、その構造体の端部は、当該外形部分を、中実の物体として構成してもよい。なお、構造体の端部が中空である物体を構成しても、その構造体の全体が1つの連続した内部空間を有する中空な物体である必要はなく、当該構造体の一部が中実として構成されていてもよい。

0043

さらに、1つの構造体の端部(例示的に、第1端部とする)から別の構造体の端部(例示的に、第2端部とする)へと、遊技球が「受け渡される」場合、受け渡される遊技球と双方の構造体との位置関係が、遊技球が第1端部に接していた状態から、当該遊技球が第2端部に接する状態へと遷移する。当該遷移は、遊技の過程において、遊技球が遊技領域を流下すること、上述の2構造体の一方または両方の構造体の所定の配置・運動、または可動役物などの他の構造体の所定の配置・運動の組合せにより生じる。

0044

従来、上述の例に従えば、遊技球が第1端部に接していた状態から、当該遊技球が第2端部に接する状態へと遷移する際に、第1端部および第2端部の両方に遊技球が接した状態が生じ、さらに、その状態を保持するように両構造体を介して遊技球に加わる力が均衡した状態が生じてしまうために、球がみ状態が生じていた。後述する内容により明らかになるが、発明者らは、本発明の一実施形態として、そのような球がみ状態を回避・抑制・解消する手段を本明細書において提供する。

0045

なお、本明細書において、遊技球が第1端部から第2端部に受け渡される場合であって、その端部のいずれかまたは両方が中空であるとき、当該遊技球は、受け渡される際に、必ずしも、当該端部の外形を構成する外面上で端部に接しなくともよい。すなわち、第1端部または第2端部あるいはその両方が、中空の物体として壁により規定され、かつ、遊技球がその内部空間を移動することができるのであれば、当該壁において開口部を設けることで、開口部を介して遊技球が受け渡しされる態様をとることも可能である。

0046

(可動入賞装置における可動構造体:ルーレット)
図1Bは、遊技機1に設けられた第1可動入賞装置115内に組み込まれたルーレット18と遊技機1の特定領域(V入賞口19a)付近の構造を示す斜視図である。

0047

ルーレット18は、遊技機1の遊技進行中に、所定の速度・方向で回転する運動を行うように(例えば、軸P1(図1B点線)を回転軸として時計回りに回転運動を行うように)遊技機1では設定されている。このルーレット18の回転運動は、ルーレット駆動機構により駆動される。このルーレット駆動機構は、例えば、図4に示されるルーレット作動部112、ならびにその他の駆動のための部材(図1B中のガイド19c、19d、歯車19eなどはその一部である)により構成されるが、その全体構造についての記載は割愛する。

0048

このような駆動機構は、例えば、遊技機1のメイン制御部100により制御されている。

0049

遊技機1のルーレット18の外観は、概して、遊技球を受容することができる複数の遊技球受容部を備えている扁平ドーナツ状の構造体である。この複数設けられている遊技球受容部のうちの1つを、図1Bにおける「U1」として示した。

0050

図1Bからも理解されるように、ルーレット18が有する遊技球受容部は、ドーナツ形状ルーレット18における半径方向にほぼ等間隔に延びた複数の壁と、そのドーナツ形状ルーレット18に中空部分側に設けられた壁と、第1可動入賞装置115が遊技盤2に取り付けられた際にその遊技盤2とほぼ平行になるルーレット18の表面とより、規定される領域として規定される。なお、本実施形態において、上述のような規定された遊技球受容部分のサイズは、遊技球がほぼ1個入る大きさに調整されている。

0051

ここで、図1Dを参照する。図1Dは、上述した球誘導筒17から、このルーレット18の遊技球受容部(例えば、U1)へと遊技球が受け渡される際の様子を示した模式図である。

0052

図1Dでは、球誘導筒17から誘導された遊技球の軌跡(D1で示される軌跡)と、所定方向(D2で示した方向)に回転するルーレット18の遊技球受容部1つ(図1BにおけるU1)とを取り出して示している。ここで球誘導筒17の大まかな位置を、図1Dにおける点線で示してある。この図1DにおけるT1は、球誘導筒17内部の底面である。

0053

すなわち、図1A戻り説明すると、遊技機1では、第1可動入賞装置115の上大入賞口11a、11bからに進入した遊技球は、上大入賞口スイッチ13a、13bの開口部へと流下する。そして、第2誘導スロープ16を介して、その流下した一部の遊技球は、球誘導筒17を通過し、ルーレット18へと受け渡される。

0054

ここで、図1Bを参照して、遊技球を受け取ったルーレット18について説明する。ルーレット18の遊技球受容部(例えば、U1)内に収まった遊技球は、ルーレット18の回転運動に沿って移動し、特定領域(V入賞口19a)付近にある誘導樋19bに受け渡され、特定領域へと受け渡される。なお、特定領域に入らなかった遊技球は、所定のルートに入り第1可動入賞装置115の外部へ排出される。

0055

遊技盤2上において、第1可動入賞装置115は、演出表示用の画像表示手段として遊技盤2において設けられている画像表示器21の前面側に配設されている。この画像表示器21は、遊技者によるゲームの進行に応じて、例えば、装飾図柄を表示することによって図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知したり、キャラクタの登場やアイテム出現による予告演出を表示したりする。

0056

なお、画像表示器21は、液晶表示装置、EL(Electro Luminescence:電界発光表示装置LED(Light Emitting Diode:発光ダイオードドット表示装置、および7セグメントディスプレイ(以下、7セグ表示装置と記載する)等によって構成されるが、他の任意の表示装置を利用してもよい。

0057

さらに、遊技盤2の前面には、各種の演出に用いられる可動役物22および盤ランプ23が設けられている。可動役物22の詳細な構造についてはここでは記載しないが、可動役物22は、その構成する構造体の全部または一部が可動であって、遊技者によるゲームの進行に応じて所定の動作で移動させることによって各種演出を行う。また、盤ランプ23は、遊技者によるゲームの進行に応じて発光することによって光による各種の演出を行う。

0058

遊技領域20には、遊技球が下方へ落下する方向を変化させる遊技くぎおよび風車(共に、図示せず)等が配設されている。また、遊技領域20には、入賞や抽選に関する種々の役物が所定の位置に配設されている。

0059

なお、図1Aにおいては、入賞や抽選に関する種々の役物の一例として、第1可動入賞装置115の他に、第1始動口25a、第2始動口25b、ゲート27、下大入賞口28、および普通入賞口29などが遊技盤2に配設されている。さらに、遊技領域20には、遊技領域20に打ち出された遊技球のうち入賞口に入賞しなかった遊技球を、遊技領域20の外に排出する排出口24が配設されている。

0060

ここで、さらに図1Aを参照する。遊技機1には、第1可動入賞装置115における動作を規定するための抽選とともに、第1特別図柄抽選(大当たり抽選)および第2特別図柄抽選(大当たり抽選)の抽選を開始するための始動入賞口である、第1始動口25a、第1始動口25bを備えている。第1可動入賞装置115の下方左側に、第1始動口25aが設けられている。また、第1可動入賞装置115の下方中央には、第2始動口25bが設けられている。

0061

第1始動口25aまたは第1始動口25bへの遊技球の入賞は、その抽選結果に応じて、予め定められた特別電動役物(第1可動入賞装置115、第2可動入賞装置116)および/または予め定められた特別図柄表示器(例えば、後述する第1特別図柄表示器31a、第2特別図柄表示器31b)を作動させる。

0062

ゲート27は、遊技球が通過すると普通図柄抽選(開閉抽選)が始動する。

0063

なお、第1始動口25aまたは第2始動口25bは、普通電動役物の一例として、遊技球の入口近傍電動チューリップを備えていてもよい。電動チューリップは、チューリップの花を模した一対の羽根部を有しており、電動チューリップ開閉部(例えば、電動ソレノイド)の駆動によって当該一対の羽根部が左右に開閉し、開閉動作と共に点灯または点滅する。

0064

そして、電動チューリップの一対の羽根部が閉じていると、電動チューリップを伴う始動口の入口がほぼ閉ざされるため、遊技球がその始動口へほとんど入らない。一方、電動チューリップの一対の羽根部が左右に開くと、その始動口の入口へ案内される開口幅が拡大するため、遊技球が始動口へ入り易くなる。そして、電動チューリップは、所定の役物(例えば、ゲート27)を遊技球が通過することによって普通図柄抽選に当選すると、点灯または点滅しながら一対の羽根部が規定時間開き、規定回数だけ開閉する。

0065

下大入賞口28は、第2始動口25bの下方に位置し、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選、第2特別図柄抽選)の結果に応じて開放する。下大入賞口28は、第2可動入賞装置116を備えている。この第2可動入賞装置116は、遊技盤2の主面から突出傾斜することが可能な、下大入賞口28に対する蓋部を備えている。したがって、通常は、その蓋部は閉じている状態となっているが、特別図柄抽選の結果に応じて、第2可動入賞装置116の蓋部が、遊技盤2の主面から突出傾斜して開状態となることで、遊技球が入り易い状態となる。

0066

また、遊技盤2の所定位置(例えば、右下)に、上述した特別図柄抽選や普通図柄抽選の結果や保留数に関する表示を行う表示器3が配設されている。表示器3の詳細については、後述する。

0067

なお、図1Aに示した遊技機1は、遊技領域20に2つの始動口(第1始動口25a、第2始動口25b)が配設されているが、遊技球が入ると入賞して特別図柄抽選が開始される始動口を1つだけ、または3つ以上設けてもかまわない。また、遊技機1は、遊技領域20に1つの下大入賞口28が配設されているが、下大入賞口28と同様の機能を有する大入賞口を複数設けてもかまわない。

0068

また、遊技機1は、所定の条件下で、特別図柄抽選時に大当たりが抽選される大当たり確率が変動することがある。例えば、遊技機1は、上記大当たり確率が相対的に低い状態(低確状態;例えば大当たり確率が300分の1)から上記大当たり確率が相対的に高い状態(高確状態;例えば大当たり確率が30分の1)へ変動することがある。

0069

また、遊技機1は、所定の条件下で、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間が短縮されたり、普通図柄抽選時の当選する確率が高まったり、普通図柄抽選時の普通図柄変動時間が短縮されたり、電動チューリップの羽根部の開時間が延長されたり、電動チューリップの羽根部が開閉する回数が増えたりする(電チューサポート)場合がある。

0070

ここで、賞球の払出について説明する。第1始動口25a、第2始動口25b、上大入賞口11a、11b、下大入賞口28、および普通入賞口29に遊技球が入る(入賞)と、遊技球が入賞した場所に応じて、1つの遊技球当たり規定個数の賞球が払出される。例えば、第1始動口25aまたは第2始動口25bに遊技球が入賞すると4個の賞球、上大入賞口11a、11bに遊技球が入賞すると13個の賞球、特定領域が入賞すると5個の賞球、下大入賞口28に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口29に遊技球が入賞すると10個の賞球がそれぞれ払出される。なお、ゲート27を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払出はない。

0071

遊技機1の前面となる枠部材5には、ハンドル51、レバー52、停止ボタン53、取り出しボタン54、スピーカ55、枠ランプ56、演出ボタン57、演出キー58、皿59、および錠部43等が設けられている。

0072

遊技者がハンドル51に触れてレバー52を時計方向に回転させる操作を行うと、その操作角度に応じた打球力にて所定の時間間隔(例えば、1分間に100個)で、発射装置211(図4参照)が遊技球を電動発射する。皿59(図3参照)は、遊技機1の前方に突出して設けられ、発射装置211に供給する遊技球を一時的に溜めておく。また、皿59には、上述した賞球が払出される。そして、皿59に溜められた遊技球は、遊技者のレバー52による操作と連動したタイミングで、供給装置(図示せず)によって1つずつ発射装置211に供給される。

0073

停止ボタン53は、ハンドル51の下部側面に設けられ、ハンドル51に遊技者が触れてレバー52を時計方向に回転させている状態であっても、遊技者に押下されることによって遊技球の発射を一時的に停止させる。取り出しボタン54は、皿59が設けられた位置近傍の前面に設けられ、遊技者に押下されることによって皿59に溜まっている遊技球を箱(図示せず)に落下させる。

0074

スピーカ55および枠ランプ56は、それぞれ遊技機1の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりする。スピーカ55は、楽曲音声効果音による各種の演出を行う。また、枠ランプ56は、点灯/点滅によるパターンや発光色の違い等によって光による各種の演出を行う。

0075

次に、図2を参照して、遊技機1に設けられる表示器3について説明する。

0076

図2において、表示器3は、第1特別図柄表示器31a、第2特別図柄表示器31b、第1特別図柄保留表示器32a、第2特別図柄保留表示器32b、普通図柄表示器33、普通図柄保留表示器34、および遊技状態表示器35を備えている。

0077

第1特別図柄表示器31aは、第1始動口25aに遊技球が入賞することに対応して表示図柄が変動して表示される。例えば、第1特別図柄表示器31aは、7セグ表示装置で構成され、第1始動口25aに遊技球が入賞した場合、特別図柄(第1特別図柄)を変動表示してその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器31bは、第2始動口25bに遊技球が入賞することに対応して表示図柄が変動して表示される。

0078

例えば、第2特別図柄表示器31bは、7セグ表示装置で構成され、第2始動口25bに遊技球が入賞した場合、特別図柄(第2特別図柄)を変動表示してその抽選結果を表示する。普通図柄表示器33は、ゲート27を遊技球が通過することに対応して表示図柄が変動して表示される。例えば、普通図柄表示器33は、LED表示装置で構成され、遊技球がゲート27を通過した場合、普通図柄を変動表示してその抽選結果を表示する。

0079

第1特別図柄保留表示器32aは、第1特別図柄抽選を保留している回数を表示する。第2特別図柄保留表示器32bは、第2特別図柄抽選を保留している回数を表示する。普通図柄保留表示器34は、普通図柄抽選を保留している回数を表示する。

0080

例えば、第1特別図柄表示器31a、第2特別図柄表示器31bまたは普通図柄表示器33によって表示図柄が変動表示されている期間(入賞1回分の変動表示が行われている間)に、さらに他の遊技球が入賞した場合、その入賞した遊技球に対する表示図柄の変動表示は、先に入賞した遊技球に対する変動表示が終了するまで、規定回数(例えば、4回)を限度に保留される。このような保留がなされていることおよびその保留の数(未抽選回数)が、第1特別図柄保留表示器32a、第2特別図柄保留表示器32bおよび普通図柄保留表示器34に表示される。例えば、第1特別図柄保留表示器32a、第2特別図柄保留表示器32bおよび普通図柄保留表示器34は、それぞれ列設されたLED表示装置で構成され、その点灯態様によって保留回数が表示される。

0081

遊技状態表示器35は、遊技機1の電源投入時点における遊技状態を表示する。後述によって明らかとなるが、遊技機1には複数の遊技状態(例えば、通常遊技状態確変遊技状態、時短遊技状態潜伏遊技状態)が設定されている。そして、遊技機1の電源投入時点においては、遊技状態表示器35によってその遊技状態が報知される。例えば、遊技状態表示器35は、複数のLED表示装置で構成され、その点灯態様によって遊技状態が表示される。

0082

次に、図3を参照して、遊技機1に設けられる入力装置について説明する。図3において、遊技機1には、入力装置の一例として、演出ボタン57および演出キー58が設けられている。

0083

演出ボタン57および演出キー58は、それぞれ遊技者が演出に対する入力を行うために設けられている。演出ボタン57は、遊技機1の前方に突出した皿59の上面脇部に設けられる。演出キー58は、中央キーと略十字に配列された複数のキーとを有し、演出ボタン57に隣接して皿59の上面脇部に設けられる。

0084

また、上記内枠体の背面側には、払出用の遊技球を溜めておく球タンクや遊技球を皿59に払出す払出機構図4の払出駆動部311)が設けられ、各種の基板等が取り付けられている。例えば、遊技盤2の後面には、メイン基板およびサブ基板等が配設されている。

0085

具体的には、メイン基板には、内部抽選および当選の判定等を行うメイン制御部100が構成されたメイン制御基板、遊技球を遊技領域20の上部へ発射する発射装置211を制御する発射制御部200が構成された発射制御基板、および賞球の払出を制御する払出制御部300が構成された払出制御基板等が配設されている。このメイン基板は、開封されることにより痕跡が残るように透明部材で構成されたメイン基板ケースによって密封されている。

0086

また、サブ基板には、演出を統括的に制御する演出制御部400が構成された演出制御基板、画像や音による演出を制御する画像音響制御部500が構成された画像音響制御基板、および各種のランプ(枠ランプ56、盤ランプ23)や可動役物22による演出を制御するランプ制御部600が構成されたランプ制御基板等が配設されている。また、遊技盤2の後面には、遊技機1に供給された100VのAC電源DC電源に変換して上述した各種の基板等に出力するスイッチング電源が配設されている。

0087

(遊技機の制御装置等の構成)
次に、図4を参照して、遊技機1での動作制御信号処理を行う制御装置について説明する。なお、図4は、遊技機1に設けられた制御装置の構成の一例を示すブロック図である。

0088

図4において、遊技機1の制御装置は、メイン制御部100、発射制御部200、払出制御部300、演出制御部400、画像音響制御部500、およびランプ制御部600を備えている。

0089

メイン制御部100は、CPU(Central Processing Unit;中央処理装置)101、ROM(Read Only Memory)102、およびRAM(Random Access Memory)103を備えている。CPU101は、内部抽選および当選の判定等の払出賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行う。ROM102は、CPU101にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶され、RAM103は、CPU101の作業用メモリ等として用いられる。以下、メイン制御部100の主な機能について説明する。

0090

メイン制御部100は、第1始動口25aまたは第2始動口25bに遊技球が入賞すると特別図柄抽選(第1特別図柄抽選または第2特別図柄抽選)ならびに第1可動入賞装置115の動作を規定するための抽選を行い、第1可動入賞装置115の動作の設定とともに、特別図柄抽選での当選か否かを示す判定結果データを演出制御部400に送る。

0091

また、メイン制御部100は、特別図柄抽選に応じて決定した当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)および特別図柄変動時間の短縮設定を示すデータや、普通図柄抽選に応じて決定した普通図柄変動時間の短縮設定を示すデータを、演出制御部400に送る。

0092

メイン制御部100は、電動チューリップが設けられる場合に、電動チューリップの羽根部が開状態となる開時間や羽根部が開閉する回数、さらには羽根部が開閉する開閉時間間隔を制御する。また、メイン制御部100は、遊技球が第1始動口25aへ入賞したときの保留回数や、遊技球が第2始動口25bへ入賞したときの保留回数や、遊技球がゲート27を通過したときの保留回数を管理する。

0093

メイン制御部100は、特別図柄抽選の結果に応じて第2可動入賞装置116を制御することによって、下大入賞口28の開閉を行う。例えば、メイン制御部100は、所定条件(例えば、29.5秒経過または遊技球10個の入賞や開放累積時間が1.8秒以内)を満たすまで、下大入賞口28が第2可動入賞装置の作動により突出傾斜して開状態とするラウンドを所定回数(例えば15回または1回)だけ繰り返すように制御する。また、メイン制御部100は、下大入賞口28が開閉する開閉時間間隔を制御する。

0094

メイン制御部100は、上大入賞口11a、11b、第1始動口25a、第2始動口25b、下大入賞口28、および普通入賞口29に遊技球が入賞すると、遊技球が入賞した場所に応じて1つの遊技球当たり所定数の賞球を払出すように、払出数を払出制御部300に対して指示する。例えば、メイン制御部100は、第1始動口25aまたは第2始動口25bに遊技球が入賞すると4個の賞球、上大入賞口11a、11bに遊技球が入賞すると13個の賞球、特定領域が入賞すると5個の賞球、下大入賞口28に遊技球が入賞すると13個の賞球、普通入賞口29に遊技球が入賞すると10個の賞球をそれぞれ払出すように、払出制御部300に指示命令コマンド)を送る。

0095

なお、メイン制御部100は、ゲート27を遊技球が通過したことを検出しても、それに連動した賞球の払出を払出制御部300に指示しない。払出制御部300がメイン制御部100の指示に応じて賞球の払出を行った場合、払出制御部300から払出した賞球の個数に関する情報がメイン制御部100へ送られる。そして、メイン制御部100は、払出制御部300から取得した情報に基づいて、払出した賞球の個数を管理する。

0096

メイン制御部100は、発射制御部200を介して、遊技球を発射する発射装置211を制御する。例えば、メイン制御部100は、所定の条件に基づいて、発射装置211が遊技球を発射する動作を許可する信号を、払出制御部300を介して発射制御部200へ送信する。

0097

上述した機能を実現するために、メイン制御部100には、第1始動口スイッチ111a、第2始動口スイッチ111b、ルーレット作動部112、ゲートスイッチ113、上大入賞口スイッチ13a、13b、下大入賞口スイッチ114、第1可動入賞装置115第2可動入賞装置116、普通入賞口スイッチ117、特定領域検出スイッチ118、振動発生装置VB、第1特別図柄表示器31a、第2特別図柄表示器31b、第1特別図柄保留表示器32a、第2特別図柄保留表示器32b、普通図柄表示器33、普通図柄保留表示器34、および遊技状態表示器35、ならびに設けられる場合は、電動チューリップ開閉部が接続されている。以下にこれらの説明を行うが、振動発生装置VBについては、「球がみ防止機構」の節において後述する。

0098

第1始動口スイッチ111aは、第1始動口25aへ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。また、第2始動口スイッチ111bは、第2始動口25bへ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。

0099

ルーレット作動部112は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、ルーレット18をその回転軸の周りで回転させ、また、遊技機1においてその他必要とされるルーレット18の所定の運動を達成するための駆動源動力伝達機構として機能する。

0100

ゲートスイッチ113は、ゲート27を遊技球が通過したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。

0101

上大入賞口スイッチ13a、13bは、上大入賞口11a、11bへ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。

0102

下大入賞口スイッチ114は、下大入賞口28へ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。

0103

第1可動入賞装置115は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、その第1可動入賞装置115に設けられた可動片12a、12bを開閉させることで、上大入賞口11a、11bを開閉する。

0104

第2可動入賞装置116は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、遊技盤2の主面から突出傾斜できる蓋部を開閉させることで、下大入賞口28を開閉する。

0105

普通入賞口スイッチ117は、普通入賞口29へ遊技球が入賞したことを検出して、その検出信号をメイン制御部100へ送る。

0106

電動チューリップが設けられている場合、電動チューリップ開閉部は、メイン制御部100から送られる制御信号に応じて、電動チューリップの一対の羽根部を開閉する。

0107

また、メイン制御部100は、第1始動口25aへの遊技球の入賞により始動した第1特別図柄抽選の結果を、第1特別図柄表示器31aに表示する。メイン制御部100は、第1始動口25aへの遊技球の入賞に応じて抽選を保留にしている保留回数を、第1特別図柄保留表示器32aに表示する。メイン制御部100は、第2始動口25bへの遊技球の入賞により始動した第2特別図柄抽選の結果を、第2特別図柄表示器31bに表示する。メイン制御部100は、第2始動口25bへの遊技球の入賞に応じて抽選を保留にしている保留回数を、第2特別図柄保留表示器32bに表示する。

0108

メイン制御部100は、ゲート27への遊技球の通過により始動した普通図柄抽選の結果を、普通図柄表示器33に表示する。そして、メイン制御部100は、ゲート27への遊技球の通過に応じて抽選を保留にしている保留回数を、普通図柄保留表示器34に表示する。

0109

さらに、メイン制御部100は、遊技機1を設置している店(ホール)に設けられたホストコンピュータに対して、各種の情報を送信する。そして、メイン制御部100は、払出制御部300から取得した、払出した賞球数に関する情報やメイン制御部100の状態等を示す情報を、上記ホストコンピュータに送信する。

0110

発射制御部200は、CPU201、ROM202、およびRAM203を備えている。CPU201は、発射装置211に関連する各種制御を行う際の演算処理を行う。ROM202は、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶され、RAM203は、CPU201の作業用メモリ等として用いられる。

0111

レバー52は、その位置が中立位置にある場合、信号を出力せずに発射停止状態となる。そして、レバー52は、時計方向に回転操作されると、その回転角度に応じた信号を打球発射指令信号として発射制御部200に出力する。発射制御部200は、打球発射指令信号に基づいて、発射装置211の発射動作を制御する。例えば、発射制御部200は、レバー52の回転角度が増すほど、遊技球が発射される速度が速くなるように、発射装置211の動作を制御する。また、発射制御部200は、メイン制御部100から発射を許可する信号を受信することによって、発射装置211の発射動作が可能となる。一方、発射制御部200は、停止ボタン53が押下された信号が出力されたり、メイン制御部100から発射を停止する制御信号が出力されたりした場合、発射装置211が遊技球を発射する動作を停止させる。

0112

払出制御部300は、CPU301、ROM302、およびRAM303を備えている。CPU301は、払出球の払出を制御する際の演算処理を行う。ROM302は、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶され、RAM303は、CPU301の作業用メモリ等として用いられる。そして、払出制御部300は、メイン制御部100から送られたコマンドに基づいて、払出球の払出を制御する。

0113

具体的には、払出制御部300は、メイン制御部100から、遊技球が入賞した場所に応じた所定数の賞球を払出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払出すように払出駆動部311を制御する。ここで、払出駆動部311は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータを備える駆動ユニット等で構成される。

0114

また、払出制御部300は、上記ホストコンピュータに対して各種の情報を送信する。例えば、払出制御部300は、払出駆動部311に対して払出すように指示した賞球数に関する情報や実際に払出された賞球数に関する情報等を、ホストコンピュータに送信する。また、払出制御部300は、メイン制御部100に対しても、同様の情報を送信する。

0115

演出制御部400は、CPU(演出制御CPU)401、ROM402、RAM403、およびRTC(リアルタイムクロック)404を備えている。また、演出制御部400には、演出ボタン57および演出キー58が接続されている。CPU401は、演出を制御する際の演算処理を行う。ROM402は、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶され、RAM403は、CPU401の作業用メモリ等として用いられる。RTC404は、現時点の日時を計測する。

0116

演出制御部400は、メイン制御部100から送られる特別図柄抽選結果等を示すデータに基づいて、演出内容を設定する。その際、演出制御部400は、遊技者によって演出ボタン57または演出キー58が押下操作された場合、当該操作入力に応じて演出内容を設定する場合もある。また、演出制御部400は、遊技機1に対する遊技が所定期間以上中断された場合、演出の1つとして客待ち用の演出を設定する。

0117

さらに、メイン制御部100が、特別図柄抽選時の当選確率を変動させたことを示すデータを出力した場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させたことを示すデータを出力した場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させたことを示すデータを出力した場合、演出制御部400は、それぞれ出力されたデータが示す内容に対応させて、演出内容を設定する。そして、演出制御部400は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像音響制御部500およびランプ制御部600にそれぞれ送る。

0118

画像音響制御部500は、CPU(画像音響制御CPU)501、ROM502、およびRAM503を備えている。CPU501は、演出内容を表現する画像を制御する際の演算処理を行う。ROM502は、CPU501にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶され、RAM503は、CPU501の作業用メモリ等として用いられる。

0119

画像音響制御部500は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、画像表示器21に表示する画像およびスピーカ55から出力する音響を制御する。具体的には、画像音響制御部500のROM502には、画像表示器21において遊技中に表示する図柄画像背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。

0120

また、画像音響制御部500のROM502には、画像表示器21に表示される画像と同期させて、または表示される画像とは独立に、スピーカ55から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等の各種音響データが記憶されている。画像音響制御部500のCPU501は、ROM502に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部400から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。

0121

そして、CPU501は、読み出した画像データを用いて、背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理を行う。また、CPU501は、読み出した音響データを用いて音声処理を行う。そして、CPU501は、画像処理された画像データが示す画像を画像表示器21に表示する。また、CPU501は、音声処理された音響データが示す音響をスピーカ55から出力する。

0122

ランプ制御部600は、CPU601、ROM602、およびRAM603を備えている。CPU601は、盤ランプ23や枠ランプ56の発光、および可動役物22の動作を制御する際の演算処理を行う。ROM602は、CPU601にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶され、RAM603は、CPU601の作業用メモリ等として用いられる。

0123

ランプ制御部600は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ23や枠ランプ56の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、ランプ制御部600は、演出制御部400から送られたコマンドに基づいて、可動役物22の動作を制御する。具体的には、ランプ制御部600のROM602には、演出制御部400にて設定される演出内容に応じた盤ランプ23や枠ランプ56での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ発光パターンデータ)が記憶されている。CPU601は、ROM602に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部400から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、CPU601は、読み出した発光パターンデータに基づいて、盤ランプ23や枠ランプ56の発光を制御する。また、ROM602には、演出制御部400にて設定される演出内容に応じた可動役物22の動作パターンデータが記憶されている。CPU601は、ROM602に記憶された動作パターンデータの中から、演出制御部400から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、CPU601は、読み出した動作パターンデータに基づいて、可動役物22の動作を制御する。

0124

(遊技機1の例示的な遊技フローの説明)
このように構成される本実施形態のパチンコ遊技機においては、第1始動口25aまたは第2始動口25bに遊技球が入賞したときに行われる、係数または乱数といったプログラム内部で役の判定(大当たり(特賞)か否か)により特別抽選が行われ、例えば、以下のような遊技態様を採用する。

0125

上記抽選の結果、大当たりに当選した場合は、特別図柄表示器(例えば、第1特別図柄表示器31a)および画像表示器21に大当たり図柄を表示して、第1の特別遊技状態である特別図柄変動に係る大当たりに伴う特別遊技状態(大当たり遊技状態)を生じる。

0126

この大当たり遊技状態において、第1可動入賞装置115では、その可動片12a、12bの開閉動作が、所定の態様で行われる。この開閉動作の過程で、遊技球が上大入賞口11a、11bに入賞すると、その入賞は、第1上大入賞口スイッチ13a、13bにより検出される。次いで、この検出結果をメイン制御部100が受信することで、所定数の賞球を行うための指示命令(コマンド)が払出制御部300に送られる。

0127

ここで、大当たり遊技状態における第1可動入賞装置115の動作は、上大入賞口11a、11bを介して第1可動入賞装置115内に遊技球が所定個数(例えば、9個)入賞する期間、または可動片12a、12bが所定回数(例えば、18回)開閉動作する期間の何れかを1ラウンドとして、所定ラウンド(例えば、15ラウンド)終了するまで行うように設定される。そして、大当たりに伴う特別遊技状態時において、特定領域(V入賞口19a)内の特定領域検出スイッチ118に特別遊技状態を継続させる継続スイッチとしての機能を持たせるようにしてもよい。

0128

なお、このような大当たり時の動作はあくまでも一例であり、第1可動入賞装置115内に遊技球が所定個数入賞するまで可動片12a、12bの開閉動作を連続的に行う、あるいは第1可動入賞装置115内に遊技球が所定個数入賞するまで可動片12a、12bを開状態に保つようにしてもよい。また、この大当たり当選による特別遊技状態においては、第1可動入賞装置115内の特定領域検出スイッチ118を無効として、上述の継続スイッチとしての機能を持たせないようにしてもよい。

0129

他方、上記抽選の結果、はずれであった場合は、特別図柄表示器および画像表示器21にはずれ図柄を表示して、第1可動入賞装置115の可動片12a、12bを開く動作は行わない。

0130

ここでは、遊技機1における抽選の結果に係る第1可動入賞装置115の作動態様を、大当たり当選およびはずれの2状態ついて説明した。しかしながら、当該抽選によって達成され得る第1可動入賞装置115の作動態様は、上述したものに限定されず、抽選結果も上述の2状態以外の所定の態様をとるように設定し得る。抽選における別の結果(例えば、いわゆる小当たりなど)に応じて、第1可動入賞装置115の作動態様は、変更され得る。

0131

また、第2可動入賞装置116の作動による下大入賞口28の開閉を、上述した抽選に伴う第1可動入賞装置115の各動作と適宜、組合せてその遊技状態における動作をおこなってもよい。

0132

なお、上述した抽選方法は、あくまでも一例であり、遊技機1において用いられる抽選方法が、そのような抽選方法に限定されると解釈されるべきではない。

0133

(球がみ防止機構)
上述のように、遊技機1の第1可動入賞装置115は、その役物による球の振り分けを行うために、ルーレット18のような可動構造体をその内部に有しており、その可動構造体に対して遊技球を誘導するための誘導通路(例えば、球誘導筒17)を介して、遊技球は可動構造体に受容される。本実施形態では、このような遊技球の受け渡しにおいて、いわゆる球がみ状態を予防または解消するために、振動発生装置VBが、上述の可動構造体とともに設けられている。

0134

ここで、振動発生装置VBは、所定の方向・速度で相対的に位置関係を変化させる複数の構造体の間で遊技球を受け渡す遊技機において、その受け渡しが行われる部位に対して加振することができる装置をいう。

0135

本実施形態では、振動発生装置VBとして、アンバランスマス型振動発生装置VBが球誘導筒17の端部の下方に設けられる。アンバランスマス型振動発生装置VBは、偏芯したマスおもり)を取り付けた小型モータを回転することで、その遠心力によって振動を発生させる装置である。一般に、アンバランスマス型振動発生装置VBは、電源供給のみで駆動させることが可能である。

0136

したがって、遊技機1の起動とともに、当該振動発生装置VBに通電することで、遊技球が遊技領域20に打ち出される状況下において、球がみ状態の発生を抑制することができる。なお、この振動発生装置VBに対する通電の開始時点、通電時間などは、例えば、メイン制御部100により制御することも可能である。

0137

より具体的には、本実施形態で用いられるアンバランスマス型振動発生装置VBとしては、円筒型モータで外部に偏芯させた分銅(例えば、比重の大きなタングステン製のもの)をモータ軸に取り付けて回転させる振動モータが用いられる。

0138

図1Eは、当該ルーレット18の遊技球受容部と球誘導筒17との間で遊技球が受け渡される際に、遊技球受容部および球誘導筒17と遊技球とが接している状態の模式図である。この模式図は、ルーレット18の回転軸側から遊技球受容部U1を観察したときの、当該回転軸と平行な直線を含みかつ鉛直方向に広がる仮想平面であって、当該遊技球が遊技球受容部U1と接している点を通る仮想平面における、断面図である。

0139

すなわち、図1Eは、遊技球が球誘導筒17の内側の底面T1に沿って遊技球受容部U1に受け渡されるときのそれらの位置関係を示す。この受け渡しの際に、遊技球は、球誘導筒17および遊技球受容部U1の両方に対して接した状態となっている。従来、この状態のような状況であれば、ルーレット18の回転運動によって、図1Dにおける矢印D2の方向の一定の力(図1Eでは、ほぼ鉛直下方向として示される力)が遊技球受容部U1から遊技球にかけられ遊技球に作用する力の均衡が生ずると、遊技球が遊技球受容部U1と球誘導筒17の底面T1との間で挟み込まれた停留状態(球がみ状態)が生じていた。しかし、本実施形態では、球誘導筒17の底面の下方に振動発生装置VBが設けられていることにより、球がみ状態は回避され得る。

0140

すなわち、図1Eに示されるように、本実施形態においては、球誘導筒17の壁の下方にアンバランスマス型振動発生装置VB(その位置を、点線で模式的に示す)が設けられ、その外形を取り囲むようにカバーT2が設けられている。そして、所定の強さ、タイミングで球誘導筒17の壁を介して遊技球に加振することで、遊技球が遊技球受容部U1と球誘導筒17の底面T1の両方に接した状態で遊技球が停留することを回避する。なお、この振動発生装置VBは、カバーT2を有さずに、露出した状態で球誘導筒17の底面T1の下方に設けられてもよい。

0141

振動発生装置VBによる加振がない場合、ルーレット18の遊技球受容部U1は、所定の移動速度で遊技球との相対的位置を変えるように(具体的には、遊技球を球誘導筒17の底面T1方向に押す方向で)運動しているので、その運動の作用により、遊技球が、ルーレット18の遊技球受容部U1と球誘導筒17の底面T1との両方に接した状態となってから一定時間が経過すると、遊技球がその位置で停留する状態が恒常化してしまう。

0142

他方、本実施形態では、例えば、振動発生装置VBが、遊技球が球誘導筒17の壁と遊技球受容部U1の壁との間の位置で完全に停留する前に、球誘導筒17の壁を介して所定の撃力を与えるのに十分な力・時間間隔で振動するように設定される。ここで、所定の撃力とは、所定速度で移動する遊技球受容部U1が遊技球と接してから所定時間経過する時点で遊技球が受ける力、ならびにその際に球誘導筒17の底面T1から受ける力の作用を受けた状態で、遊技球受容部U1の壁と球誘導筒17の底面T1との間の位置で接している遊技球が、その位置から脱出するに十分な撃力である。

0143

上述のような条件を達成するために、アンバランスマス型振動発生装置VBにおいて用いられる振動モータの回転数、その回転軸に設けられるマス(おもり)などが適宜調整される。また、当該振動発生装置VBが作動することによって、遊技盤上の他の遊技球等に必要以上に作用しないように、カバーT2または周辺の他の構造体に防振材料などを利用することで、振動発生装置VBの周辺構造に対する振動伝達率を調整することが可能である。なお、遊技機1において用いられ得る加振における条件として、上述の条件は一例である。すなわち、他の条件であっても、複数の構造体の間でそれらの接している遊技球がその状態で停留してしまうことを、振動発生装置VBによる加振によって回避することができれば、その加振に係る条件としては十分である。

0144

また、複数の構造体間で遊技球が受け渡される場合は、その受け渡しは、各構造体における端部を介して行われる。ここで、端部とは、既述のように、当該構造体の外形を構成する一部分である。特に、この構造体の端部は、遊技盤2に打ち出された遊技球と接することが可能な部位を有する。加振対象である構造体の端部と、振動発生装置VBとの位置関係は、複数の構造体の間に停留し得る遊技球がその状態で安定化してしまうことを回避するのに十分な振動を当該端部に対して与える位置である限り、振動発生装置VBはどのような位置に設置されてもよい。

0145

すなわち、図1Eの例において、振動発生装置VBは、遊技球が通過する端部の下方(鉛直下方向側)に位置付けられ、所定の外装を伴った振動発生装置VBを一例として説明したが、このような態様に限定されない。振動発生装置VBは、振動を与えようとする部位に適切な振動を与える位置に設置されればよく、その振動発生装置VBが、いかなる形状の外装を伴っていても、また、その設置場所が加振対象とする部分の下方でなく(例えば、その加振対象の外面側壁に)設置されていてもよい。

0146

また、端部が中空物体である場合は、その外面だけでなく、その内面にも、振動発生装置VBは設置され得る。図1Eの例においては、振動発生装置VBが球誘導筒17の底面の壁の下方に位置付けられた。この場合、球誘導筒17は、その壁により規定される中空物体としての端部である。そして、球誘導筒17の底面の壁の下方という位置は、当該端部の外面であると捉えることができる。

0147

すなわち、本実施形態の場合、上述の振動発生装置VBは、遊技球が2つの構造体の「端部」(すなわち、ルーレット18の遊技球受容部U1と、球誘導筒17の壁の一部と)の間で受け渡される際の球がみを防止する。本実施形態では、振動発生装置VBは、球がみを生じ得る2つの構造体のうちの一方の端部(球誘導筒17の壁の一部)を主な加振対象として設置されている。

0148

なお、図1Fに示されるように、球誘導筒17の端部が丸み付け(一定方向に傾斜付けを行う加工、遊技球の特定方向の移動を促すための曲面の形成などの加工を含む)されること(T1a)で、振動発生装置VBの球がみ防止効果をさらに向上させる構成をとることも可能である。つまり、振動を受けた際に、複数の構造体と接した状態から脱出しやすいように、遊技球と接する可能性がある部分(壁)の形状に対して、傾斜や、所定の曲面を形成する。また、図1Gに示されるように、振動発生装置VBは、球誘導筒17の端部と一体成形されることも可能である(T1b)。

0149

遊技機1で「球がみ状態」を防止するために使用される振動発生装置VBの形状、大きさ、設置される個数、配置などは、遊技盤2において設けられる役物の個数、大きさ、配置などに応じ、本明細書の記載を参考とすることによって、適宜変更することが可能である。

0150

例えば、振動モータの形状に関していえば、上述の例で用いた振動モータは、円筒型モータであったが、その代わりに、コイン型モータを用いてもよい。このコイン型モータは、外観がコイン型となった扁平形状の外装(カバー)の内部に半円形ロータ回転子)を用いてロータの重心を偏らせた状態で回転させ、その回転運動によって振動を発生することが可能である。

0151

さらに、設置される振動発生装置VBの個数、配置などについては、振動を与えようとする構造体にどれほどの振動を発生する必要があるかによって、本明細書に記載される事項に基づき、適宜変更が加えられる。例えば、モータの回転数を調節することで、振動量を変更することが可能である。

0152

なお、他の実施形態においては、アンバランスマス型振動発生装置VBは、別の方式による振動発生装置VBであってもよい。例えば、遊技機1における振動発生装置VBとして、場合によっては、上述の振動モータの代わりに、動電型振動発生装置VBなどを利用することも可能である。つまり、本発明の一実施形態において利用される振動発生装置として、発生させる振動量、その振動の方向、再現性などを、それを用いる遊技機ごとの要求に合わせて選択してもよい。

0153

動電型振動発生装置VBは、永久磁石または励磁コイルなどにより発生する強磁界内におかれた駆動コイル交流電流を供給して加振力を得る振動発生装置である。動電型振動装置の一例は、ボイスコイルモータである。ボイスコイルモータを、振動させる対象である構造体の端部の面に沿って複数配置して順番電圧印加することにより振動を発生させることが可能である。

0154

また、動電型振動発生装置VBの代わりに、圧電素子を利用することが可能な場合もあり得る。圧電素子は、圧電体に加えられた力を電圧に変換し、または電圧を力に変換する圧電効果を利用した受動素子であり、電圧を印加することで圧電素子が伸びたり縮んだりする歪む性質を利用して振動を発生させるものである。圧電素子を、振動対象である構造体の端部の面に沿って複数配置して順番に電圧を印加することにより振動波を発生させることができる。

0155

本実施形態では、遊技領域内で相対的な位置関係を変更する複数の構造体に挟まれ球がみ状態となることを回避・抑制するために、遊技球がそれらの構造体と同時に接触し得る位置において振動を発生させることで、遊技球がそれらの複数の構造体により挟み込まれ球がみ状態となることを抑止する。

0156

したがって、本実施形態は、位置が固定された球誘導筒17から、回転運動するルーレット18へと遊技球が受け渡される位置に対応する場合を説明したが、振動発生装置VBを利用した球がみ防止機構が利用され得る場合は、そのような固定された構造体から可動構造体への遊技球の受け渡しの場合に限られるものではない。すなわち、遊技球が可動構造体から固定構造体へと受け渡される場合、または遊技球が可動構造体から可動構造体へと受け渡される場合についても、上述のような球がみ防止機構を利用することは可能である。

0157

図1Hは、球誘導筒17も可動である(例えば、図中の右側の矢印で示される方向)場合における、振動発生装置VBを設置する一例を示している。この例では、球誘導筒17の端部における下方(T1c)に加え、上方(T1d)の壁に振動発生装置VBを一体成形している構成例を示している。球誘導筒17の上方の壁についても、振動発生装置VBを設けることができる。これは、例えば、移動が図1Hの2本の矢印で示される方向とは、逆の方向にルーレット18および球誘導筒17が移動する場合にも、効率よく球がみ防止を達成する目的で設けられる。

0158

また、遊技球が構造体から別の構造体へと受け渡される際において、それらの構造体の運動の方向と遊技球が受け渡される際の移動方向との関係は、本実施形態において示される場合に限られない。すなわち、動いている構造体と、それとは別の構造体との間に、遊技球が進入し、それらの2つの構造体と遊技球との相対位置の変化から遊技球が特定の位置に嵌まり込む可能性がある位置に対して、振動発生装置VBが加振することで、球がみ状態が成立することを抑制することができる。

0159

すなわち、上述した実施形態においては、ルーレット18に対して、その前主面側から遊技球が(球誘導筒17を介して)遊技球受容部U1に進入しているが(図1D参照)、これの例に限られず、遊技球がルーレット18の半径方向に位置付けられた別の球誘導筒のような構造体から、ルーレット18の回転軸に向かうように進入する態様をとってもよい(すなわち、遊技球が、図1Dで示される軌跡D1とは相違する軌跡・方向で遊技球受容部に進入する)。あるいは、この別例に限られず、別の進入方向(例えば、遊技球が受け渡される構造体の上方を起点として当該構造体に進入するような態様)等をもって遊技球が遊技球受容部に収まるような態様においても、振動発生装置VBを利用して球がみ状態の成立を抑制することが可能である。

0160

なお、球がみ防止のための利用されるために振動発生装置VBを利用できる構造体は、第1可動入賞装置115内の構造体だけに限られない。例えば、遊技盤2に対して可動であり、遊技盤上に存在する他の役物に対しても相対的な位置関係を所定の周期で変化させるような可動役物22は、遊技者によるゲームの進行に応じて所定の動作で移動させることによって各種の演出を行うのに利用され得るが、このような可動役物についても、球がみ防止のために上述したよう振動発生装置VBが利用され得る。

0161

上述したように、本発明の例示的な実施形態として、いわゆる複合型の遊技機についての記載したが、この例に限られず、別のタイプの遊技機であっても、遊技領域で可動する役物が設けられる場合は、本明細書中で説明した特徴を利用して球がみ状態を解消することが可能である。例えば、狭義のハネモノ、旧2種の遊技機のゲーム性を有する遊技機においても利用することが可能である。

0162

(その他)
本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。

0163

以上のように、本発明の実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。また、当業者は、本発明の具体的な実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。

0164

1…遊技機
10…第1可動入賞装置
11a、11b…上大入賞口
12a、12b…可動片
13a、13b…上大入賞口スイッチ
14…第1誘導スロープ
15a、15b…通路
16…第2誘導スロープ
17…球誘導筒
18…ルーレット
2…遊技盤
20…遊技領域
21…画像表示器
22…可動役物
23…盤ランプ
24…排出口
25a…第1始動口
25b…第2始動口
27…ゲート
28…下大入賞口
29…普通入賞口
3…表示器
31…特別図柄表示器
32…特別図柄保留表示器
33…普通図柄表示器
34…普通図柄保留表示器
35…遊技状態表示器
42…突出部
43…錠部
5…枠部材
51…ハンドル
52…レバー
53…停止ボタン
54…取り出しボタン
55…スピーカ
56…枠ランプ
57…演出ボタン
58…演出キー
59…皿
100…メイン制御部
101、201、301、401、501、601…CPU
102、202、302、402、502、602…ROM
103、203、303、403、503、603…RAM
111a…第1始動口スイッチ
111b…第2始動口スイッチ
112…ルーレット作動部
113…ゲートスイッチ
114…下大入賞口スイッチ
115…第1可動入賞装置
116…第2可動入賞装置
117…普通入賞口スイッチ
118…特定領域検出スイッチ
200…発射制御部
211…発射装置
300…払出制御部
311…払出駆動部
312…払出球検出スイッチ
313…球有検出スイッチ
314…満タン検出スイッチ
400…演出制御部
404…RTC
500…画像音響制御部
600…ランプ制御部
T1…球誘導筒の底面
U1…遊技球受容部
VB…振動発生装置

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

該当するデータがありません

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 株式会社大一商会の「 遊技機」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】遊技者の興趣の低下を抑制する。【解決手段】遊技機は、遊技媒体が遊技領域にある所定の通過口を通過することに基づいて抽選情報を取得し、抽選情報に基づいて当りであるかを判定し、開始条件の成立に基づい... 詳細

  • 株式会社サンセイアールアンドディの「 遊技機」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】当たり遊技中に開放される特別領域を備えた遊技機において、遊技者の遊技意欲を向上させること。【解決手段】当否判定結果が当たりとなった場合に入賞領域を開放する当たり遊技を実行する当たり遊技実行手段... 詳細

  • 株式会社サンセイアールアンドディの「 遊技機」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】楽曲が出力される遊技機において、遊技者の遊技意欲を向上させること。【解決手段】背景楽曲として、特定演出が発生していない期間中に出力される一または複数種の通常楽曲と、特定演出中に出力される一また... 詳細

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

該当するデータがありません

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ