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技術 3ヶ月齢未満の子牛の発育成績を高める子牛用代用乳

出願人 協同飼料株式会社
発明者 豊巻和俊北原和弥木皿悠也
出願日 2009年10月19日 (10年10ヶ月経過) 出願番号 2009-240367
公開日 2011年4月28日 (9年4ヶ月経過) 公開番号 2011-083257
状態 特許登録済
技術分野 飼料(2)(一般) 特定動物用飼料
主要キーワード 粉末吸着剤 増加幅 出荷時期 油脂源 植物性たん白 試験目的 発育成績 脂肪酸カルシウム
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この項目の情報は公開日時点(2011年4月28日)のものです。
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課題

3ヶ月齢未満の子に対し、体内エネルギー効率の高いエネルギー源を供給することができ、体内のたん白質利用率を高め、子牛の発育成績が改善される子牛用代用乳を提供すること

解決手段

飼料中リノレン酸含量を0.1〜1.0重量%とするとともに、リノール酸リノレン酸比を3〜10とし、さらに、トレオニンリジン比を50〜80%になるように設計された子牛用代用乳

概要

背景

子牛用代用乳に使用される原料は、乳原料植物性たん白原料、糖類、デンプン類デンプン加工品アミノ酸製剤ミネラル類ビタミン類着香料等であるが、これら原料中の油脂含量はわずかであるので、通常、さらに油脂が配合される。
本発明者は、アミノ酸バランスの適正化をはかり、子消化不良を防止する子牛用代用乳を開発した(特許文献1)。
従来の子牛用代用乳に使用される油脂源は、パーム系油脂が主流であり、主に液体油脂粉末油脂の形状で代用乳に使用されている。

しかしながら、一般的にパーム系油脂は、子牛にとっての必須脂肪酸であるリノレン酸含量が非常に少なく、子牛がより効率良く発育するために必要な必須脂肪酸を十分量摂取できないという問題があった。

また、骨格筋肉形成の著しい子牛期において、たん白質は十分に給与する必要があり、特に必須アミノ酸バランスに優れたたん白質を給与することによって、体たん白質の形成(骨格や筋肉形成)の促進が期待できる。
しかしながら、体内利用性の高いエネルギー源が十分量供給されないと、吸収アミノ酸を材料にした体たん白質形成(筋肉、骨格等)が促進されないという問題があった。

概要

3ヶ月齢未満の子牛に対し、体内エネルギー効率の高いエネルギー源を供給することができ、体内のたん白質利用率を高め、子牛の発育成績が改善される子牛用代用乳を提供すること全飼料中のリノレン酸含量を0.1〜1.0重量%とするとともに、リノール酸リノレン酸比を3〜10とし、さらに、トレオニンリジン比を50〜80%になるように設計された子牛用代用乳なし

目的

本発明は、高いエネルギー源を確保しつつ、必須アミノ酸のバランスに優れたたん白質を含む、概ね3ヶ月齢未満の子牛の体たん白質形成(筋肉、骨格等)が促進される子牛用飼料を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

飼料中リノレン酸含量を0.1〜1.0重量%、リノール酸リノレン酸比を3〜10とすると共に、トレオニンリジン比を50〜80%になるように設計したことを特徴とする3ヶ月齢未満の子牛用代用乳

請求項2

リノレン酸源として、大豆油ナタネ油アマニ油エゴマ油とうもろこし油クルミ油シソ油小麦胚芽油ひまわり油サフラワー油米油ゴマ油等からなる群から選択される1種又は2種以上の植物油を使用することを特徴とする請求項1記載の3ヶ月齢未満の子牛用代用乳。

請求項3

植物油が液体油脂乾燥粉末油脂、油脂吸着飼料あるいは脂肪酸カルシウムの形態で使用されることを特徴とする請求項1記載の3ヶ月齢未満の子牛用代用乳。

技術分野

0001

本発明は、概ね3ヶ月齢未満の子飼料に関する。詳しくは、概ね3ヶ月齢未満の子牛用代用乳エネルギー利用率を高めるために、必須脂肪酸を特定の比率で配合し、同時にアミノ酸製剤であるL-トレオニンを添加することで子牛用代用乳のアミノ酸組成を適正にして、体内たん白質利用率を高め、子牛の発育成績の改善につなげることに関する。

背景技術

0002

子牛用代用乳に使用される原料は、乳原料植物性たん白原料、糖類、デンプン類デンプン加工品、アミノ酸製剤、ミネラル類ビタミン類着香料等であるが、これら原料中の油脂含量はわずかであるので、通常、さらに油脂が配合される。
本発明者は、アミノ酸バランスの適正化をはかり、子牛の消化不良を防止する子牛用代用乳を開発した(特許文献1)。
従来の子牛用代用乳に使用される油脂源は、パーム系油脂が主流であり、主に液体油脂粉末油脂の形状で代用乳に使用されている。

0003

しかしながら、一般的にパーム系油脂は、子牛にとっての必須脂肪酸であるリノレン酸含量が非常に少なく、子牛がより効率良く発育するために必要な必須脂肪酸を十分量摂取できないという問題があった。

0004

また、骨格筋肉形成の著しい子牛期において、たん白質は十分に給与する必要があり、特に必須アミノ酸バランスに優れたたん白質を給与することによって、体たん白質の形成(骨格や筋肉形成)の促進が期待できる。
しかしながら、体内の利用性の高いエネルギー源が十分量供給されないと、吸収アミノ酸を材料にした体たん白質形成(筋肉、骨格等)が促進されないという問題があった。

先行技術

0005

特開2008−193901号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、高いエネルギー源を確保しつつ、必須アミノ酸のバランスに優れたたん白質を含む、概ね3ヶ月齢未満の子牛の体たん白質形成(筋肉、骨格等)が促進される子牛用飼料を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは、3ヶ月齢未満の子牛用代用乳について、種々研究した結果、近年市販されている油脂製品は、嗜好性が改善されていることから、所定量であれば、リノレン酸含量を高含量で含む油脂を子牛代用乳に配合することで、子牛に摂取させることができ、必須脂肪酸自体の摂取量が増加すること、さらに、同量のエネルギー源を補給した場合において、リノール酸リノレン酸比を3〜10の範囲に調整することで、よりエネルギー利用効率が高まること、さらに、エネルギー効率を高めた状態において、通常の乳原料主体の子牛用代用乳において、不足しやすい必須アミノ酸であるトレオニンをアミノ酸製剤(L-トレオニン)で添加し、同じ必須アミノ酸であるリジンとのバランスをリジン対比50〜80%にとることで、一層、体たん白質形成が促進されることを見出し、本発明に至ったものである。

0008

本発明の実施の態様は、以下のとおりである。
(1)全飼料中のリノレン酸含量を0.1〜1.0重量%、リノール酸/リノレン酸比を3〜10とすると共に、トレオニン/リジン比を50〜80%になるように設計したことを特徴とする3ヶ月齢未満の子牛用代用乳。
(2)リノレン酸源として、大豆油ナタネ油アマニ油エゴマ油とうもろこし油クルミ油シソ油小麦胚芽油ひまわり油サフラワー油米油ゴマ油等からなる群から選択される1種又は2種以上の植物油を使用することを特徴とする(1)記載の3ヶ月齢未満の子牛用代用乳。
(3)植物油が液体油脂、乾燥粉末油脂、油脂吸着飼料あるいは脂肪酸カルシウムの形態で使用されることを特徴とする(1)記載の3ヶ月齢未満の子牛用代用乳。

発明の効果

0009

本発明によれば、リノール酸・リノレン酸を高含量で含む油脂を所定量配合することにより、必須脂肪酸を十分に供給できる3ヶ月齢未満の子牛用代用乳を提供することができる。

0010

さらに、リノール酸/リノレン酸比を3〜10の範囲に調整することで、よりエネルギーの利用効率を高めることができる。

0011

また、エネルギー効率を高めた状態において、通常の乳原料主体の子牛用代用乳において、不足しやすい必須アミノ酸であるトレオニンをアミノ酸製剤(L-トレオニン)で添加し、同じ必須アミノ酸であるリジンとのバランスをリジン対比50〜80%にとることで、一層、体たん白質形成が促進され、蛋白質とエネルギーのバランスを整えることが可能となる。

0012

本発明によれば、概ね3ヶ月齢未満の子牛に対し、小腸で実際に吸収される必須アミノ酸組成に優れた蛋白質を高めることができ、同時に体内エネルギー効率の高いエネルギー源を供給することができるので、子牛の発育成績を効果的に向上させることができる。

0013

本発明の代用乳とは、概ね生後3ヶ月未満の子牛に給与する飼料のことをいう。

0014

本発明で使用される必須脂肪酸源としては、リノレン酸の含有量が多い植物性油脂、特に大豆油、ナタネ油、アマニ油、エゴマ油、とうもろこし油、クルミ油、シソ油、小麦胚芽油、ひまわり油、サフラワー油、米油、ゴマ油等が挙げられる。これらの植物種実から搾油した油脂は、液体油脂、乾燥粉末油脂、油脂吸着飼料又は脂肪酸カルシウムの形態で使用される。
ここで、油脂吸着飼料とは、液体油脂をシリカ粉のような粉末吸着剤に吸着させたものである。
また、リノレン酸とリノール酸の比率は、それぞれの原料中のリノール酸とリノレン酸含量を案して、単独もしくは2種以上の油脂を、適宜配合比率を変えることで調整が可能である。

0015

本発明の代用乳中のリノレン酸含量は、0.1〜1.0重量%の範囲内とするのが好ましい。
リノレン酸やリノール酸など必須脂肪酸の含量がこの範囲を超えても、それ以上の効果が見込まれず、この範囲未満では、必須脂肪酸の供給量が不足するという問題がある。

0016

本発明の代用乳中のトレオニン含量は、1.0〜2.1重量%の範囲内とするのが好ましい。
トレオニンやリジンの含量がこの範囲を超えても、それ以上の効果が見込まれず、この範囲未満では、必須アミノ酸の供給量が不足するという問題がある。
トレオニンの含量の調整には、市販のアミノ酸製剤(主成分L−トレオニン)が利用できる。

0017

本発明の代用乳は、哺乳中の子牛に給与するものであり、単独で給与、または人工乳固形飼料)と併用給与、あるいは人工乳と粗飼料との併用給与とする。

0018

<代用乳中のリノレン酸が子牛の発育に及ぼす影響について>
試験方法:生後約14日齢の子牛を用い、2種類の供試飼料(代用乳)を35日間給与し、発育成績と飼料要求率調査した。
各試験区の設定および供試飼料の内容を表1に示す。これら2種類の供試飼料(代用乳)を7倍量の温湯に溶解し、子牛に35日間給与し、増体重、飼料摂取量腰角幅増加量、飼料要求率を測定した。測定結果を表2に示す。

0019

0020

0021

上記の試験結果によれば、リノレン酸含量の高い供試飼料を給与された子牛の方が、増体重、飼料要求率、腰角幅増加幅の改善に効果が見られた。

0022

<代用乳中のリノレン酸の含量が子牛の発育に及ぼす影響について>
生後約10日齢の子牛を用い、リノレン酸含量を変えた4種類の供試飼料(代用乳)を35日間給与し、発育成績と飼料要求率を調査した。
各試験区の設定および供試飼料の内容を表3に示す。これら4種類の供試飼料(代用乳)を7倍量の温湯に溶解し、子牛に35日間給与し、増体重、飼料摂取量、腰角幅増加量、飼料要求率を測定した。測定結果を表4に示す。

0023

0024

0025

上記の測定結果から明らかなように、リノレン酸源を補給して、リノール酸/リノレン酸比を低くした供試試験区の方が発育成績の改善がみられた。特にリノール酸/リノレン酸比が3〜10の範囲で発育が改善された。

0026

<リノール酸/リノレン酸の比率が適正比率である3〜10よりも高い場合、および低い場合が発育成績に影響する試験データ>
試験目的:代用乳中のリノレン酸含量が子牛の発育に及ぼす影響の調査。
試験方法:生後約14日齢の子牛を用い、4種類の供試飼料(代用乳)を35日間給与し、発育成績と飼料要求率を調査した。
各試験区の設定および供試飼料の内容を表5に示す。これら4種類の供試飼料(代用乳)を7倍量の温湯に溶解し、子牛に35日間給与し、増体重、飼料摂取量、腰角幅増加量、飼料要求率を測定した。測定結果を表6に示す。

0027

0028

0029

上記の試験結果によれば、リノール酸/リノレン酸比が3〜10の範囲内で発育の改善が図れたが、10を超える比率では発育改善の効果は見られなかった。また3未満では、発育改善の更なる効果は期待できない。したがって、リノール酸/リノレン酸比の適正比率は3〜10の範囲である。

0030

<トレオニンがリジン対比でどの程度のレベルが適正かを確認した試験>
試験目的:代用乳のトレオニン含量が子牛の発育に及ぼす影響の調査
試験方法:生後約10日齢の子牛を用い、4種類の供試飼料(代用乳)を35日間給与し、発育成績と飼料要求率を調査した。
各試験区の設定および供試飼料の内容を表7に示す。これら4種類の供試飼料(代用乳)を7倍量の温湯に溶解し、子牛に35日間給与し、増体重、飼料摂取量、腰角幅増加量、飼料要求率を測定した。測定結果を表8に示す。

0031

0032

0033

上記の試験結果によれば、トレオニン/リジンの割合で50〜80%の範囲で発育の改善が図れた。ただし、50%未満では発育の向上が見られなかった。また、80%を超えても発育の更なる向上は見られなかった。特にトレオニン製剤は高価なため、トレオニン/リジンの割合を高めても、費用対比での効果は期待できない。

0034

<リノレン酸含量の高い代用乳を給与した子牛に対するトレオニンの影響の調査>
生後約10日齢の子牛を用い、トレオニンの配合量を変えた4種類の供試飼料(代用乳)を35日間給与し、発育成績と飼料要求率を調査した。
各試験区の設定および供試飼料の内容は表9に示す。これら4種類の供試飼料(代用乳)を7倍量の温湯に溶解し、子牛に35日間給与し、増体重、飼料摂取量、腰角幅増加量、飼料要求率を測定し、その結果を表10に示す。

0035

0036

0037

上記測定結果から明らかなように、リノール酸/リノレン酸比を適切にした供試飼料を給与した場合、トレオニンをアミノ酸製剤で添加し、トレオニン/リジン比を高めた方が発育成績が改善された。

0038

<リノレン酸含量の高い代用乳を給与した子牛に対するトレオニン/リジン比の影響を調査>
生後約15日齢の子牛を用い、トレオニンの配合量を調節してトレオニン/リジン比を変えた4種類の供試飼料(代用乳)を35日間給与し、発育成績と飼料要求率を調査した。
各試験区の設定および供試飼料の内容は表11に示す。これら4種類の供試飼料(代用乳)を7倍量の温湯に溶解し、子牛に35日間給与し、増体重、飼料摂取量、腰角幅増加量、飼料要求率を測定し、その結果を表12に示す。

0039

0040

実施例

0041

上記測定結果から明らかなように、リノール酸/リノレン酸比を適切にした供試飼料を給与した場合、トレオニンをアミノ酸製剤で添加し、トレオニン/リジン比を50〜80%に設計することで発育成績が改善された。

0042

本発明の代用乳を3ヶ月齢未満の子牛に給与すれば、子牛の発育成績を高めることが出来、早期育成が可能となるので、乳牛であれば早い時期から乳生産が可能となり、肉用飼育であれば出荷時期を早めることが可能となる。また、飼料要求率を改善することにより、飼料コストを低減することが可能となる。

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