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技術 無線通信性能試験方法、無線通信試験用測定装置及び無線通信性能試験システム

出願人 富士通株式会社
発明者 進藤憲昭高橋茂樹佐々木章夫満保光彦玉地国文
出願日 2009年9月1日 (10年5ヶ月経過) 出願番号 2009-202065
公開日 2011年3月17日 (8年11ヶ月経過) 公開番号 2011-055237
状態 特許登録済
技術分野 伝送一般の監視、試験
主要キーワード 信号分岐装置 電力増幅率 アナログ送信回路 測定結果情報 GPIB 制御用ケーブル 取出処理 無線通信性能
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (16)

課題

無線通信装置無線通信性能試験を効率良く行うことを課題とする。

解決手段

無線ブロック61の無線通信性能を測定する無線通信試験用測定装置50は、無線ブロック61による無線信号送受信処理を制御する制御情報を無線ブロック61に対して無線信号により送信する。無線ブロック61は、受信した無線信号から制御情報を取り出し、取り出した制御情報に基づき無線信号の送受信処理を実行する。そして、無線通信試験用測定装置50は、無線ブロック61の送受信処理により送信される無線信号の測定を行う。

概要

背景

従来、携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)等の無線通信装置無線通信性能試験する無線通信性能試験システムが知られている。従来の無線通信性能試験システムは、試験対象となる無線通信装置に対して制御用PC(Personal Computer)及び無線機テスタを接続する。そして、制御用PCが無線通信装置に対して制御情報を送信すると、無線通信装置は制御情報に応じて試験動作を行う。その結果、無線通信装置が出力したデータは無線機テスタを介して制御用PCに転送され、この制御用PCによって試験結果が判定される。

従来の無線通信性能試験システムの構成の一例を説明する。ここでは、携帯電話を試験対象とした場合を示している。図13は、携帯電話の無線通信性能を試験する無線通信性能試験システムの構成を示す図である。図13に示すように、無線通信性能試験システムは、携帯電話510と、無線機テスタ520と、制御用PC530とを含む。

携帯電話510は、RF信号送受信処理を実行するRF(Radio Frequency、高周波)ブロック511と、RFブロック511の動作を制御するベースバンド部512とを有する。RFブロック511が無線通信性能の試験対象となる。

無線機テスタ520は、RFケーブル560を用いて携帯電話510と接続され、携帯電話510から送信されたRF信号の送信周波数送信電力等を測定する。制御用PC530は、制御用ケーブル540を介して携帯電話510に制御情報を送信して、携帯電話510のRFブロック511にRF信号の送信処理を行わせる。また、制御用PC530は、制御用ケーブル550を介して無線機テスタ520に制御情報を送信して、無線機テスタ520にRF信号の測定を行わせる。さらに、制御用PC530は、無線機テスタ520の測定結果を制御用ケーブル550を介して取得し、取得した測定結果を用いて携帯電話510の無線通信性能の良否を判定する。

次に、図13に示した無線通信性能試験システムの無線通信性能試験の処理手順について説明する。図14は、図13に示した無線通信性能試験システムの無線通信性能試験時の処理手順を示すフローチャートである。

図14に示すように、携帯電話510に電源投入されると(ステップS01)、RFブロック511及びベースバンド部512が起動する。制御用PC530は、RFブロック511及びベースバンド部512の起動を確認した後に、無線機テスタ520に対して無線通信性能試験用初期設定を行う(ステップS02)。そして、無線機テスタ520の初期設定が完了したならば、携帯電話510及び無線機テスタ520に制御情報を送信して動作設定を行う(ステップS03)。

具体的には、携帯電話510は、ベースバンド部512が制御用PC530から制御情報を受信したならば、RFブロック511の動作制御を行う。例えば、ベースバンド部512は、所定の送信周波数や送信電力でRF信号を送信するようRFブロック511を動作させる。一方、制御用PC530から制御情報を受信した無線機テスタ520は、携帯電話510から受信したRF信号の送信周波数や送信電力等を測定し、測定結果を制御用PC530に送信する。

制御用PC530は、無線機テスタ520から測定結果を受信したならば、無線通信性能試験処理を行う(ステップS04)。具体的には、制御用PC530は、無線機テスタ520から受信した測定結果を用いて携帯電話510の無線通信性能の良否を判定する。例えば、制御用PC530は、携帯電話510が正しい送信電力でRF信号を送信していないと判定した場合には、RFブロック511内に設けられている電力増幅回路電力増幅率設定値を変更する。

このように、制御用PC530は、送信周波数及び送信電力等を設定条件とした無線通信性能試験処理を行うが、適宜送信周波数と送信電力等の設定条件を変えながら無線通信性能試験処理を繰り返す(ステップS05)。制御用PC530は、未処理の設定条件が存在する場合には(ステップS05否定)、ステップS03に移行して同様の処理を行わせる。

これに対して、制御用PC530は、全ての設定条件について試験を終えた場合には(ステップS05肯定)、ステップS04の無線通信性能試験処理が正常に行われたか否かを判定する(ステップS06)。ここで、エラーの発生等により無線通信性能試験処理が正常に行われなかった設定条件がある場合には(ステップS06否定)、制御用PC530は、該当する設定条件の無線通信性能試験処理を再実施する(ステップS07)。

一方、全ての設定条件の無線通信性能試験処理が正常に行われた場合には(ステップS06肯定)、制御用PC530は、無線通信性能試験を終了する。なお、ここでは説明の便宜上、無線通信性能の試験手順について説明したが、試験を行う前に、同様の手順で無線通信性能の調整を行う場合もある。

概要

無線通信装置の無線通信性能試験を効率良く行うことを課題とする。無線ブロック61の無線通信性能を測定する無線通信試験用測定装置50は、無線ブロック61による無線信号の送受信処理を制御する制御情報を無線ブロック61に対して無線信号により送信する。無線ブロック61は、受信した無線信号から制御情報を取り出し、取り出した制御情報に基づき無線信号の送受信処理を実行する。そして、無線通信試験用測定装置50は、無線ブロック61の送受信処理により送信される無線信号の測定を行う。

目的

開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、無線通信装置の無線通信性能試験を効率良く行うことのできる無線通信性能試験方法、無線通信試験用測定装置及び無線通信性能試験システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

無線通信装置に設けられた無線信号送受信処理を行う無線ブロック無線通信性能試験する無線通信性能試験方法であって、前記無線ブロックの無線通信性能を測定する無線通信試験用測定装置が、前記無線ブロックによる無線信号の送受信処理を制御する制御情報を前記無線ブロックに対して無線信号により送信する送信ステップと、前記無線ブロックが、前記送信ステップにより送信された無線信号から前記制御情報を取り出し、取り出した制御情報に基づき無線信号の送受信処理を実行する送受信処理ステップと、前記無線ブロックの送受信処理により送受信された無線信号の測定を行う無線通信性能測定処理ステップとを含んだことを特徴とする無線通信性能試験方法。

請求項2

前記送受信処理ステップは、取り出した制御情報が、前記無線ブロックによる無線信号の送信処理を制御する制御情報である場合に、該制御情報に基づき、前記無線通信試験用測定装置に対する無線信号の送信処理を実行し、前記無線通信性能測定処理ステップは、前記無線通信試験用測定装置が、前記無線ブロックの送信処理により送信された無線信号の測定を行うことを特徴とする請求項1に記載の無線通信性能試験方法。

請求項3

前記送受信処理ステップは、取り出した制御情報が、前記無線ブロックによる無線信号の受信処理を制御する制御情報である場合に、該制御情報に基づき、無線信号の受信処理を実行し、前記無線通信性能測定処理ステップは、前記無線通信装置が、前記無線ブロックの受信処理により受信された無線信号の測定を行い、測定結果を前記無線通信試験用測定装置に送信することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信性能試験方法。

請求項4

前記送信ステップは、1又は0の値を含んだビットデータである制御情報を振幅変調して得られる無線信号を前記無線ブロックに対して送信し、前記送受信処理ステップは、前記送信ステップにより送信された無線信号の振幅レベルを検出し、検出した振幅レベルを所定の閾値を用いて高出力と低出力とに区別することにより、前記無線信号から1又は0の値を含むデータを制御情報として取り出すことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の無線通信性能試験方法。

請求項5

前記送信ステップは、前記制御情報としての無線信号を送信する前に、所定の無線信号を前記無線通信装置に対して送信し、前記送受信処理ステップは、前記所定の無線信号を受信した場合に、その後に受信する無線信号から前記制御情報を取り出すことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の無線通信性能試験方法。

請求項6

無線通信装置に設けられた無線信号の送受信処理を行う無線ブロックに対して、前記無線信号の送受信処理を制御する制御情報を無線信号により送信する送信手段と、前記無線ブロックの送受信処理により送信される無線信号の測定を行う無線通信性能測定処理手段とを備えたことを特徴とする無線通信試験用測定装置。

請求項7

無線信号の送受信処理を行う無線ブロックを有する無線通信装置と、該無線通信装置の無線通信性能を測定する無線通信試験用測定装置とを含む無線通信性能試験システムであって、前記無線通信試験用測定装置は、前記無線ブロックによる無線信号の送受信処理を制御する制御情報を前記無線ブロックに対して無線信号により送信する送信手段と、前記無線ブロックの送受信処理により送信される無線信号の測定を行う無線通信性能測定処理手段とを備え、前記無線ブロックは、前記送信手段により送信された無線信号から前記制御情報を取り出し、取り出した制御情報に基づき無線信号の送受信処理を実行する送受信処理手段を備えたことを特徴とする無線通信性能試験システム。

技術分野

背景技術

0002

従来、携帯電話やPHS(Personal Handy-phone System)等の無線通信装置無線通信性能試験する無線通信性能試験システムが知られている。従来の無線通信性能試験システムは、試験対象となる無線通信装置に対して制御用PC(Personal Computer)及び無線機テスタを接続する。そして、制御用PCが無線通信装置に対して制御情報を送信すると、無線通信装置は制御情報に応じて試験動作を行う。その結果、無線通信装置が出力したデータは無線機テスタを介して制御用PCに転送され、この制御用PCによって試験結果が判定される。

0003

従来の無線通信性能試験システムの構成の一例を説明する。ここでは、携帯電話を試験対象とした場合を示している。図13は、携帯電話の無線通信性能を試験する無線通信性能試験システムの構成を示す図である。図13に示すように、無線通信性能試験システムは、携帯電話510と、無線機テスタ520と、制御用PC530とを含む。

0004

携帯電話510は、RF信号送受信処理を実行するRF(Radio Frequency、高周波)ブロック511と、RFブロック511の動作を制御するベースバンド部512とを有する。RFブロック511が無線通信性能の試験対象となる。

0005

無線機テスタ520は、RFケーブル560を用いて携帯電話510と接続され、携帯電話510から送信されたRF信号の送信周波数送信電力等を測定する。制御用PC530は、制御用ケーブル540を介して携帯電話510に制御情報を送信して、携帯電話510のRFブロック511にRF信号の送信処理を行わせる。また、制御用PC530は、制御用ケーブル550を介して無線機テスタ520に制御情報を送信して、無線機テスタ520にRF信号の測定を行わせる。さらに、制御用PC530は、無線機テスタ520の測定結果を制御用ケーブル550を介して取得し、取得した測定結果を用いて携帯電話510の無線通信性能の良否を判定する。

0006

次に、図13に示した無線通信性能試験システムの無線通信性能試験の処理手順について説明する。図14は、図13に示した無線通信性能試験システムの無線通信性能試験時の処理手順を示すフローチャートである。

0007

図14に示すように、携帯電話510に電源投入されると(ステップS01)、RFブロック511及びベースバンド部512が起動する。制御用PC530は、RFブロック511及びベースバンド部512の起動を確認した後に、無線機テスタ520に対して無線通信性能試験用初期設定を行う(ステップS02)。そして、無線機テスタ520の初期設定が完了したならば、携帯電話510及び無線機テスタ520に制御情報を送信して動作設定を行う(ステップS03)。

0008

具体的には、携帯電話510は、ベースバンド部512が制御用PC530から制御情報を受信したならば、RFブロック511の動作制御を行う。例えば、ベースバンド部512は、所定の送信周波数や送信電力でRF信号を送信するようRFブロック511を動作させる。一方、制御用PC530から制御情報を受信した無線機テスタ520は、携帯電話510から受信したRF信号の送信周波数や送信電力等を測定し、測定結果を制御用PC530に送信する。

0009

制御用PC530は、無線機テスタ520から測定結果を受信したならば、無線通信性能試験処理を行う(ステップS04)。具体的には、制御用PC530は、無線機テスタ520から受信した測定結果を用いて携帯電話510の無線通信性能の良否を判定する。例えば、制御用PC530は、携帯電話510が正しい送信電力でRF信号を送信していないと判定した場合には、RFブロック511内に設けられている電力増幅回路電力増幅率設定値を変更する。

0010

このように、制御用PC530は、送信周波数及び送信電力等を設定条件とした無線通信性能試験処理を行うが、適宜送信周波数と送信電力等の設定条件を変えながら無線通信性能試験処理を繰り返す(ステップS05)。制御用PC530は、未処理の設定条件が存在する場合には(ステップS05否定)、ステップS03に移行して同様の処理を行わせる。

0011

これに対して、制御用PC530は、全ての設定条件について試験を終えた場合には(ステップS05肯定)、ステップS04の無線通信性能試験処理が正常に行われたか否かを判定する(ステップS06)。ここで、エラーの発生等により無線通信性能試験処理が正常に行われなかった設定条件がある場合には(ステップS06否定)、制御用PC530は、該当する設定条件の無線通信性能試験処理を再実施する(ステップS07)。

0012

一方、全ての設定条件の無線通信性能試験処理が正常に行われた場合には(ステップS06肯定)、制御用PC530は、無線通信性能試験を終了する。なお、ここでは説明の便宜上、無線通信性能の試験手順について説明したが、試験を行う前に、同様の手順で無線通信性能の調整を行う場合もある。

先行技術

0013

特開2004−274307号公報

発明が解決しようとする課題

0014

しかしながら、従来の無線通信性能試験システムでは、携帯電話510のRFブロック511の無線通信性能試験を行うために、試験とは無関係なベースバンド部512を介在させねばならず効率的ではないと言う問題がある。つまり、RFブロック511の試験のためにベースバンド部512を起動し、起動したベースバンド部512からRFブロック511を制御させたのでは、試験時間が長くなってしまう。

0015

また、従来の無線通信性能試験システムでは、制御用PC530が携帯電話510の動作設定を行う度に、携帯電話510から制御用PC530に設定応答通知される。このため、従来の無線通信性能試験システムでは、制御用PC530に設定応答が通知されるまで待ち時間が嵩み、試験時間が長くなってしまうおそれもある。

0016

また、従来の無線通信性能試験システムでは、携帯電話510、無線機テスタ520及び制御用PC530が一組として試験されるので、試験対象となる携帯電話510の台数が増えると、その数だけ制御用PC530を設置する必要がある。このように、携帯電話510の数だけ制御用PC530を設置するのは、コスト面のみならず設置スペースの面でも効率的ではない。なお、これらの問題は、携帯電話510を試験対象とした場合だけではなく、他の無線通信装置を試験対象とした場合にも同様に生ずる問題である。

0017

開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、無線通信装置の無線通信性能試験を効率良く行うことのできる無線通信性能試験方法、無線通信試験用測定装置及び無線通信性能試験システムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0018

本願の開示する無線通信性能試験方法は、一つの態様において、無線通信装置に設けられた無線信号の送受信処理を行う無線ブロックの無線通信性能を試験する無線通信性能試験方法であって、前記無線ブロックの無線通信性能を測定する無線通信試験用測定装置が、前記無線ブロックによる無線信号の送受信処理を制御する制御情報を前記無線ブロックに対して無線信号により送信する送信ステップと、前記無線ブロックが、前記送信ステップにより送信された無線信号から前記制御情報を取り出し、取り出した制御情報に基づき無線信号の送受信処理を実行する送受信処理ステップと、前記無線ブロックの送受信処理により送受信された無線信号の測定を行う無線通信性能測定処理ステップとを含む。

発明の効果

0019

本願の開示する無線通信性能試験方法、無線通信試験用測定装置及び無線通信性能試験システムの一つの態様によれば、無線通信装置の無線通信性能試験を効率良く行うことができるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0020

図1は、実施例1に係る無線通信性能試験方法を説明するための図である。
図2は、実施例2に係る無線通信性能試験システムの構成を示す図である。
図3は、実施例2に係る無線機テスタの構成を示す図である。
図4は、RFブロック及びBB−LSIの構成を示すブロック図である。
図5は、RF−LSIの受信部の構成を示す図である。
図6は、RF制御信号から制御情報を取出す方法を説明するための図である。
図7は、RF−LSIの送信部の構成を示す図である。
図8−1は、実施例2に係る無線通信性能調整時の処理手順を示すフローチャートである。
図8−2は、実施例2に係る無線通信性能試験時の処理手順を示すフローチャートである。
図9は、実施例2に係る無線機テスタの処理手順を示すフローチャートである。
図10は、実施例2に係る無線通信性能調整処理の処理手順を示すフローチャートである。
図11は、実施例2に係る無線通信性能試験処理の処理手順を示すフローチャートである。
図12は、実施例2に係る携帯電話の処理手順を示すフローチャートである。
図13は、携帯電話の無線通信性能を試験する無線通信性能試験システムの構成を示す図である。
図14は、図13に示した無線通信性能試験システムの無線通信性能試験時の処理手順を示すフローチャートである。

0021

以下に、本願の開示する無線通信性能試験方法、無線通信試験用測定装置及び無線通信性能試験システムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。

0022

実施例1に係る無線通信性能試験方法について説明する。実施例1に係る無線通信性能試験方法では、無線通信性能試験の対象となる無線ブロックの動作制御を無線機テスタが主体となって行う。図1は、実施例1に係る無線通信性能試験方法を説明するための図である。

0023

図1に示すように、無線通信試験用測定装置50は、無線通信装置60の無線通信性能を試験する装置である。具体的には、無線通信試験用測定装置50は、制御情報送信部51と無線通信性能測定処理部52とを有する。また、無線通信装置60は、無線通信性能の試験対象である無線ブロック61を有する。無線ブロック61は、無線信号の送受信処理を行う回路ブロックであり、具体的には、無線ブロック61は、制御情報取出部62と、送受信処理部63とを有する。

0024

制御情報送信部51は、無線ブロック61による無線信号の送受信処理を制御する制御情報を無線ブロック61に対して無線信号により送信する。無線通信性能測定処理部52は、無線ブロック61により送信される無線信号の測定を行う。

0025

制御情報取出部62は、無線通信試験用測定装置50から送信された無線信号から制御情報を取り出す。送受信処理部63は、制御情報取出部62により取り出された制御情報に基づき、無線信号の送受信処理を実行する。

0026

実施例1に係る無線通信性能試験方法では、まず、無線通信試験用測定装置50の制御情報送信部51が、無線ブロック61に対して制御情報を無線信号により送信する。制御情報送信部51から無線信号を受信したならば、無線ブロック61の制御情報取出部62は、受信した無線信号から制御情報を取り出す。

0027

そして、無線ブロック61の送受信処理部63は、制御情報取出部62により取り出された制御情報に基づき、無線信号の送受信処理を実行する。例えば、送受信処理部63は、制御情報取出部62により取り出された制御情報の内容に従い、試験用の無線信号を無線通信試験用測定装置50に送信する。

0028

このように、実施例1に係る無線通信性能試験方法では、無線通信試験用測定装置50が無線ブロック61の動作制御のための制御信号を無線ブロック61に直接送信する。このため、無線ブロック61は、無線通信性能試験とは無関係なベースバンド部を介することなく制御情報を取得することができる。この結果、実施例1に係る無線通信性能試験方法では、無線通信性能試験の対象外であるベースバンド部の起動時間を削減できるとともに、無線通信装置60内部の処理時間を短縮することができる。

0029

また、実施例1に係る無線通信性能試験方法は、無線通信試験用測定装置50が無線ブロック61を制御するので、無線通信装置60の動作制御のための制御用PCを無線通信装置60ごとに用意する必要がなくなる。このため、実施例1に係る無線通信性能試験方法は、複数台の無線通信装置60の無線通信性能試験を行う場合のコスト面や設置スペースの面での効率性を向上させることができる。

0030

次に、実施例2に係る無線通信性能試験方法、無線通信試験用測定装置及び無線通信性能試験システムについて説明する。実施例2では、無線通信装置の一例として、携帯電話を用いて説明する。また、実施例2では、RFブロックの無線通信性能のばらつきを補正する無線通信性能調整及びRFブロックの無線通信性能を試験する無線通信性能試験(以下、「無線調整/試験」とする)が行われる場合について説明する。

0031

図2は、実施例2に係る無線通信性能試験システムの構成を示す図である。同図に示すように、実施例2に係る無線通信性能試験システムSは、携帯電話1a〜1cと、無線機テスタ2a〜2cと、制御用PC3とを含む。

0032

また、無線通信性能試験システムSは、携帯電話1a〜1cと無線機テスタ2a〜2cとをそれぞれRFケーブル4a〜4cを用いて接続し、無線機テスタ2a〜2cと制御用PC3とを制御用ケーブル5を介して接続する。このように、実施例2に係る無線通信性能試験システムSでは、複数台の携帯電話1a〜1c、無線機テスタ2a〜2cに対して1台の制御用PC3が設けられる。なお、制御用ケーブル5としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)ケーブルGPIB(General Purpose Interface Bus)ケーブル等を用いることができる。

0033

携帯電話1a〜1cは、無線信号として用いられるRF信号の送受信処理を実行するRFブロック10a〜10cと、RFブロック10a〜10cの動作を制御するBB−LSI(Baseband-Large Scale Integration)18a〜18cとを有する。RFブロック10a〜10cが無線通信性能の試験対象となる。例えば、RFブロック10a〜10cは、無線通信性能試験時に、試験用のRF信号を無線機テスタ2a〜2cに送信したり、無線機テスタ2a〜2cから送信された試験用のRF信号を受信したりする。

0034

無線機テスタ2a〜2cは、RFブロック10a〜10cの無線通信性能を試験する無線通信試験用測定装置である。例えば、無線機テスタ2a〜2cは、RFブロック10a〜10cから送信されたRF信号の送信周波数や送信電力等を測定したり、RFブロック10a〜10cに試験用のRF信号を送信したりする。制御用PC3は、無線機テスタ2a〜2cの動作を制御する制御装置である。

0035

実施例2に係る無線通信性能試験システムSでは、RFブロック10a〜10cの動作を制御する制御情報を、BB−LSI18a〜18cからではなく、無線機テスタ2a〜2cからRF信号により送信する。そして、RFブロック10a〜10cは、無線機テスタ2a〜2cからRF信号を受信すると、受信したRF信号から制御情報を取り出し、取り出した制御情報の内容に応じて、試験動作を行う。つまり、実施例2に係るRFブロック10a〜10cは、BB−LSI18a〜18cからではなく、無線機テスタ2a〜2cからの制御によりRF信号の送受信処理を実行する。

0036

このように、無線通信性能試験システムSでは、BB−LSI18a〜18cからのRFブロック10a〜10cの制御が不要となるため、BB−LSI18a〜18cの起動時間を削減できるとともに、携帯電話1a〜1c内部の処理時間を短縮できる。

0037

また、実施例2に係る無線通信性能試験システムSにおいて、制御用PC3による無線機テスタ2の制御は、無線調整/試験の開始時および無線調整/試験の終了後のデータ読出し時にのみ行われる。このため、制御用PC3は、複数台の無線機テスタ2a〜2cを容易に制御することができる。

0038

次に、携帯電話1a〜1c及び無線機テスタ2a〜2cの構成について説明する。以下では、携帯電話1a〜1cのうちの任意の携帯電話1a〜1cを単に「携帯電話1」とする。同様に、無線機テスタ2a〜2cのうちの任意の無線機テスタ2a〜2cを「無線機テスタ2」とし、RFケーブル4a〜4cのうち、任意のRFケーブル4a〜4cを「RFケーブル4」とする。

0039

まず、無線機テスタ2の構成について説明する。図3は、実施例2に係る無線機テスタの構成を示す図である。同図に示すように、無線機テスタ2は、外部IF(Interface)コネクタ21と、外部IF部22と、記憶部23と、BB処理部24と、変調機25と、送信部26とを有する。また、無線機テスタ2は、HYB(Hybrid、信号分岐装置)27と、送受信コネクタ28と、受信部29と、復調機30と、無線通信性能測定部31と、制御部32とを有する。

0040

外部IFコネクタ21は、制御用PC3との接続に用いられるコネクタである。外部IF部22は、外部IFコネクタ21から入力された信号を制御部32に出力し、制御部32から入力された信号を外部IFコネクタ21に出力する。記憶部23は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)あるいはHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置であり、無線調整/試験の手順等を記憶する。

0041

BB処理部24は、RFブロック10への送信信号を生成する。また、BB処理部24は、復調機30から入力された信号から測定結果等の情報を取り出し、制御部32に受け渡す。変調機25は、BB処理部24から入力された信号を変調する。送信部26は、変調機25から入力された信号をRF信号に変換し、変換したRF信号をHYB27に入力する。

0042

HYB27は、送信部26から入力された信号を送受信コネクタ28に出力し、送受信コネクタ28から入力された信号を受信部29に出力する。送受信コネクタ28は、携帯電話1との接続に用いられるコネクタである。受信部29は、HYB27から入力された信号の変換や増幅等を行い、復調機30又は無線通信性能測定部31に出力する。復調機30は、受信部29から入力された信号を復調して、BB処理部24に出力する。

0043

無線通信性能測定部31は、RFブロック10の無線通信性能を測定する。具体的には、無線通信性能測定部31は、RFブロック10から送信される試験用のRF信号の送信周波数や送信電力等を測定し、測定結果を制御部32に出力する。なお、RFブロック10から送信された試験用のRF信号は、RFケーブル4、送受信コネクタ28、HYB27及び受信部29を介して無線通信性能測定部31に出力される。

0044

制御部32は、CPU(Central Processing Unit)等であり、無線機テスタ2全体を制御する。特に、制御部32は、制御情報送信部320を有する。制御情報送信部320は、RFブロック10の動作を制御するRF制御信号をRFブロック10に送信する。ここで、制御情報送信部320によるRF制御信号の送信処理について説明する。

0045

制御情報送信部320は、RFブロック10にRF制御信号を送信する場合には、まず、制御情報を振幅変調してRF制御信号を生成する。具体的には、RFブロック10の動作を制御する制御情報は、1又は0の値を含むビットデータである。そして、制御情報送信部320は、RFブロック10に送信する信号の振幅レベルを高出力と低出力とで切り替え、高出力と低出力とにそれぞれ1又は0の値を割当てことで、ビットデータである制御情報をアナログ信号としてRFブロック10に送信する。なお、振幅レベルの切り替えは、変調機25により行われる。

0046

このように、無線通信性能試験システムSでは、無線機テスタ2が、RFブロック10の動作を制御する制御情報をRF信号によりRFブロック10に送信する。このため、無線機テスタ2からは、試験用のRF信号及びRF制御信号の2種類のRF信号がRFブロック10に送信されることとなる。

0047

そこで、制御情報送信部320は、送信するRF信号が試験用のRF信号であるかRF制御信号であるかをRFブロック10に認識させるため、RFブロック10にRF制御信号を送信する前に、所定の振幅レベルのRF信号をRFブロック10に送信する。具体的には、制御情報送信部320は、RFブロック10にRF制御信号を送信する前に、−30dBm以上の振幅レベルを有するRF信号を一定時間以上送信した後、さらに、−90dBm以下の振幅レベルを有するRF信号を一定時間以上送信する。

0048

また、制御部32は、記憶部23に記憶された無線調整/試験の手順に従い、RFブロック10に試験用のRF信号を送信する。具体的には、制御部32は、BB処理部24、変調機25、送信部26を制御することにより、試験用のRF信号をRFブロック10に対して送信する。

0049

また、制御部32は、BB処理部24又は無線通信性能測定部31から測定結果情報を受け取ると、RFブロック10の無線通信性能を調整する必要があるか否かを判定する。具体的には、制御部32は、RFブロック10から送信された試験用のRF信号が、RF制御信号によって指定された送信周波数や送信電力等で正しく送信されたか否かを判定する。また、制御部32は、RFブロック10が、試験用のRF信号を正しい受信周波数受信電力等で受信したか否かを判定する。そして、制御部32は、RFブロック10の無線通信性能を調整する必要があると判定すると、無線通信性能調整用のRF制御信号をRFブロック10に送信して、RFブロック10に無線通信性能の調整を行わせる。

0050

次に、携帯電話1の有するRFブロック10及びBB−LSI18の構成について説明する。図4は、RFブロック10及びBB−LSI18の構成を示すブロック図である。

0051

図4に示すように、RFブロック10は、ANT(Antenna)11と、TEST−CH(TEST-Channel)12と、ANT−SW(ANT-Switch)13と、DUP(Duplexer、アンテナ共用器)14と、PA(Power Amplifier、電力増幅器)15と、ISO(Isolator、電力伝達素子)16とを有する。また、RFブロック10は、RF−LSI17を有する。

0052

ANT11は、RF信号を送受信するアンテナである。TES−CH12は、無線機テスタ2を接続する場合に用いられる無線通信性能試験用のコネクタである。ANT−SW13は、送信するRF信号をANT11又はTES−CH12の何れかに分岐させる。DUP14は、PA15から入力される送信信号をANT11又はTEST−CH12に出力する。また、DUP14は、ANT11又はTEST−CH12から入力される受信信号をRF−LSI17に出力する。PA15は、RF−LSI17から入力される送信信号の送信電力を増幅する。ISO16は、送信信号を一方向にのみ伝達させる。

0053

RF−LSI17は、主にRFブロック10の動作制御を行う集積回路である。具体的には、RF−LSI17は、アナログ処理部100と、デジタル処理部110と、メモリ部120と、IF(Intermediate Frequency、中間周波)部130とを有する。

0054

アナログ処理部100は、送信信号(TX信号)及び受信信号(RX信号)のアナログ処理を行う。具体的には、アナログ処理部100は、デジタル処理部110から入力されるTX信号をRF信号に変換する。また、アナログ処理部100は、DUP14から入力されるRX信号の増幅や変調等を行う。

0055

デジタル処理部110は、アナログ処理部100から入力されるRX信号のAD(Analog-Digital)変換及びIF部130から入力される信号のDA(Digital- Analog)変換等を行う。また、デジタル処理部110は、RFブロック10全体の制御を行う制御部111を有する。制御部111は、CPU等である。

0056

メモリ部120は、例えば、RAMやROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子である。IF部130は、デジタル処理部110又はBB−LSI18から入力されたIF信号の変復調を行う。

0057

BB−LSI18は、信号処理部181と、RF制御部182と、IF部183とを有する。信号処理部181は、TX信号の生成を行う。また、信号処理部181は、RF−LSI17から入力された信号を音声やデータに変換する。RF制御部182は、RF−LSI18の動作を制御する制御情報を生成する。IF部183は、信号処理部181やRF制御部182、RF−LSI17から入力された信号の変復調を行う。

0058

ここで、実施例2に係るRFブロック10は、無線機テスタ2から送信されるRF制御信号に基づいてRF信号の送受信処理を実行する。このため、実施例2に係る無線通信性能試験システムSでは、BB−LSI18によるRFブロック10の制御を不要とする。

0059

具体的には、RFブロック10は、無線機テスタ2からのRF制御信号をTEST−CH12により受信する。TEST−CH12により受信されたRF制御信号は、ANT−SW13及びDUP14を経由して、RF−LSI17のアナログ処理部100に入力される。

0060

アナログ処理部100に入力されたRF制御信号は、アナログ処理部100によってアナログ処理された後、デジタル処理部110に出力され、デジタル処理部110内の制御部111によって制御情報が取り出される。

0061

制御情報を取り出したならば、制御部111は、取り出した制御情報の内容に従いRFブロック10の動作制御を行う。例えば、RF制御情報から取り出した制御情報の内容が、試験用のRF信号を送信すべきことを示している場合には、制御部111は、かかる制御情報の内容に従い、試験用のRF信号を無線機テスタ2に送信する。ここで、制御情報には、送信すべきRF信号の送信周波数や送信電力等を指定する情報が含まれており、制御部111は、制御情報により指定された送信周波数や送信電力等を用いて試験用のRF信号を送信する。

0062

試験用のRF信号は、制御部111によって生成された後、デジタル処理部110によりDA変換されて、アナログ処理部100に出力される。そして、試験用のRF信号は、アナログ処理部100によりRF信号に変換され、PA15により増幅された後、ISO16、DUP14およびANT−SW13を経由して、TEST−CH12から無線機テスタ2に送信される。

0063

また、RF制御情報から取り出した制御情報の内容が、試験用のRF信号を受信すべきことを示している場合に、制御部111は、かかる制御情報の内容に従い、無線機テスタ2から送信される試験用のRF信号の受信待機状態に移行する。そして、制御部111は、無線機テスタ2から試験用のRF信号を受信すると、その周波数電力等を測定し、測定結果を無線機テスタ2に送信する。

0064

また、RF制御情報から取り出した制御情報の内容が、無線通信性能を調整すべきことを示している場合に、制御部111は、かかる制御情報の内容に従い、RFブロック10の無線通信性能調整を行う。例えば、制御部111は、PA15によるRF信号の電力増幅率の設定値を変更することにより、RF信号の送信電力を調整する。

0065

なお、RFブロック10は、無線調整/試験時以外では、BB−LSI18からの制御により動作する。例えば、BB−LSI18は、RF制御部182によりRF−LSI17の制御情報を生成し、IF部183を介してRF−LSI17に出力する。そして、RF−LSI117は、RF制御部182から制御情報が入力されると、入力された制御情報の内容に従い、RFブロック10の動作制御を行う。

0066

また、BB−LSI18は、無線調整/試験時以外では、信号処理部181によりTX信号生成し、IF部183、130を経由して、RF−LSI17のデジタル処理部110に入力する。そして、デジタル処理部110に入力されたTX信号は、デジタル処理部110によりAD変換され、アナログ処理部100によりRF信号に変換された後、PA15、ISO16、DUP14およびANT−SW13を経由して、ANT11から出力される。

0067

RF−LSI17のより具体的な構成について説明する。まず、RF−LSI17の受信部の構成について説明する。図5は、RF−LSI17の受信部の構成を示す図である。

0068

図5に示すように、RF−LSI117の受信部17’は、LNA(Low-Noise Amplifier、低雑音増幅器)171と、QDEM(Quadrature Demodulator、直交復調器)172と、アナログVGA(Variable Gain Amplifier、可変ゲインアンプ)173とを有する。また、受信部17’は、ADC(Analog-Digital Converter)174と、デジタルVGA175と、DET(Detector、検波器)176と、AGC(Auto Gain Control、自動利得制御部)177と、制御部111とを有する。

0069

LNA171は、DUP14から入力されたRF信号(RXin)を増幅する。QDEM172は、LAN171から入力された信号の周波数変換を行う。アナログVGA173は、QDEM172から入力された信号を増幅する。ADC174は、アナログVGA173から入力された信号をデジタル信号に変換する。デジタルVGA175は、ADC174から入力された信号を増幅する。ADC174からの出力信号IQout)は、デジタル処理部110へと入力される。ここで、ADC174から出力されるIQ信号には、ANT11が受信したRF信号の位相振幅等の情報が含まれる。

0070

DET176は、ADC174から出力されるIQ信号の振幅レベルを検出し、AGC177に入力する。AGC177は、DET176から入力されたIQ信号の振幅レベルに応じて、LAN171、アナログVGA103及びデジタルVGA174による信号の増幅率フィードバック制御を行う。実施例2では、かかるAGC機能を利用して、RF制御信号から制御情報を取り出すこととしている。

0071

具体的には、制御部111は、DET176により検出されるIQ信号の振幅レベル情報をAGC177を介して取得する。そして、制御部111は、取得した振幅レベル情報に基づき、RF制御信号からビットデータとしての制御情報を取り出す。ここで、無線機テスタ2から受信したRF制御信号から制御情報を取り出す処理の一例について説明する。図6は、RF制御信号から制御情報を取出す方法を説明するための図である。図6では、縦軸は、DET176により検出されるRX信号の振幅レベルを示し、横軸は時間を示している。

0072

図6に示すように、制御部111は、−30dBm以上の振幅レベルを持つ信号を一定時間以上受信した後、−90dBm以下の振幅レベルを持つ信号を一定時間以上受信すると、制御情報取出処理を開始する。

0073

制御情報取出処理を開始すると、制御部111は、制御情報取出処理の開始後に受信したRF信号の振幅レベルが−50〜−30dBmである場合に、このRF信号を「1」の値を持つデータとして認識する。また、制御部111は、制御情報取出処理の開始後に受信したRF信号の振幅レベルが−70〜−90dBmである場合に、このRF信号を「0」の値を持つデータとして認識する。このようにして、制御部111は、受信したRF制御信号をビットデータとして認識する。

0074

例えば、図6に示す例では、制御情報取出処理の開始後におけるRF信号の振幅レベルは、−80dBm、−40dBm、−80dBm、−80dBm、−40dBm、−80dBm、−40dBm、−40dBmの順に変動している。かかる場合、制御部111は、これらのRF信号を「01001011」の値を持つ8bitの制御情報として認識する。このように、無線機テスタ2から受信したRF制御信号から制御情報を取り出すことにより、RF−LSI17は、BB−LSI18からの制御なしに動作することができる。

0075

なお、制御部111は、DET176により検出されるIQ信号の振幅レベルの情報を、無線機テスタ2から送信された試験用のRF信号の測定結果として無線機テスタ2に送信する。

0076

RF−LSI17の送信部の構成について説明する。図7は、RF−LSI17の送信部の構成を示す図である。同図に示すように、RF−LSI17の送信部17''は、DAC(Digital-Analog Convertor)178と、アナログ送信回路179と、制御部111と、メモリ部120とを有する。

0077

DAC178は、デジタル処理部110から入力されるIQ信号(IQin)をアナログ信号に変換する。アナログ送信回路179は、DAC178から入力されたアナログ信号をRF信号に変換する。アナログ送信回路179から出力されるRF信号(TXout)は、図4に示すPA15に入力される。

0078

メモリ部120は、テストパターンデータ121を格納する。具体的には、メモリ部120は、テストパターンデータ121として、PN9データやPN15データなどのランダムパターンデータを格納する。ランダムパターンデータとは、無線通信性能試験におけるテスト信号として用いられるデータである。例えば、PN9データは、2の9乗の長さのランダムパターンデータである。

0079

制御部111は、RF制御信号から取り出した制御情報の内容に従い、メモリ部120に格納されたテストパターンデータ121を用いてデジタルIQ信号を生成する。制御部111によって生成されたデジタルIQ信号は、DAC178によりアナログ信号に変換された後、アナログ送信回路179によりRF信号に変換されて、PA15に出力される。PA15に出力されたRF信号は、図4に示すように、ISO16、DUP14、ANT−SW13及びTEST−CH12を介して無線機テスタ2に送信される。

0080

このように、RF−LSI17は、テストパターンデータ121をメモリ部120に格納しておくことで、BB−LSI18を用いることなく試験用のRF信号を生成することができる。

0081

次に、実施例2に係る無線通信性能試験システムにおける無線調整/試験の処理手順について説明する。まず、実施例2に係る無線通信性能調整時の処理手順について説明する。図8−1は、実施例2に係る無線通信性能調整時の処理手順を示すフローチャートである。

0082

図8−1に示すように、RFブロック10に電源が投入されると(ステップS101)、RFブロック10が起動する。制御用PC3は、RFブロック10の起動を確認した後に、無線機テスタ2の初期設定を行う(ステップS102)。具体的には、制御用PC3は、無線機テスタ2に対して無線調整/試験の開始を指示する初期設定情報を送信することで、無線機テスタ2に無線調整/試験時の動作を開始させる。

0083

無線調整/試験時の動作を開始すると、無線機テスタ2は、RF−LSI17にRF制御信号を送信して動作設定を行う(ステップS103)。例えば、無線機テスタ2は、所定の送信周波数や送信電力等で試験用のRF信号を送信すべきことを示す内容のRF制御信号をRF−LSI17に送信する。そして、RF−LSI17は、かかるRF制御信号を受信すると、制御情報を取り出し、取り出した制御情報の内容に従って、所定の送信周波数や送信電力等で試験用のRF信号を送信する。

0084

RF−LSI17の動作設定が完了したならば、無線通信性能調整処理が行われる(ステップS104)。例えば、無線機テスタ2は、RFブロック10から送信された試験用のRF信号の送信周波数や送信電力等を測定する。そして、無線機テスタ2は、測定結果としての送信周波数や送信電力等と、RF制御信号により指定した送信周波数や送信電力等とを比較することで、RFブロック10が正しい送信周波数や送信電力等でRF信号を送信したか否かを判定する。

0085

そして、RFブロック10がRF信号を正しい送信周波数や送信電力等で送信していないと判定した場合には、無線機テスタ2は、RFブロック10の無線通信性能を調整する。例えば、無線機テスタ2は、RFブロック10内のPA15の電力増幅率の設定値を変更すべきことを示す内容のRF制御信号をRF−LSI17に送信する。これにより、RF−LSI17は、受信したRF制御信号の内容に従って、PA15の電力増幅率の設定値を変更する。

0086

このように、無線機テスタ2は、送信周波数、送信電力等を設定条件とした無線通信性能調整処理を行うが、適宜送信周波数及び送信電力等を変えながら無線通信性能調整処理を繰り返す(ステップS105)。無線機テスタ2は、未処理の設定条件が存在する場合には(ステップS105否定)、ステップS103に移行して同様の処理を行う。

0087

これに対して、無線機テスタ2は、全ての設定条件について無線通信性能調整処理を終えた場合には(ステップS105肯定)、無線通信性能調整処理が正常に行われたか否かを判定する(ステップS106)。ここで、無線機テスタ2は、エラーの発生等により無線通信性能調整処理が正常に行われなかった設定条件がある場合には(ステップS106否定)、該当する設定条件の無線通信性能調整処理を再実施する(ステップS107)。一方、無線機テスタ2は、全ての無線通信性能調整処理が正常に行われた場合には(ステップS106肯定)、無線通信性能調整を終了する。

0088

無線通信性能調整が終了すると、無線通信性能試験が行われる。図8−2は、実施例2に係る無線通信性能試験時の処理手順を示すフローチャートである。ここで、無線通信性能試験は、RFブロック10の無線通信性能が無線通信性能調整により正しく調整されたか否かを試験するものであり、基本的には、無線調整処理を同様の処理である。

0089

図8−2に示すように、無線通信性能試験が開始されると、まず、無線機テスタ2によるRF−LSI17の動作設定が行われた後(ステップS201)、RFブロック10の無線通信性能試験が行われる(ステップS202)。これらの処理は、図8−1に示すステップS103及びステップS104の処理と同様である。

0090

続いて、無線機テスタ2は、適宜送信周波数及び送信電力等を変えながら無線通信性能試験処理を繰り返す(ステップS203)。そして、無線機テスタ2は、未処理の設定条件が存在する場合には(ステップS203否定)、該設定条件についてステップS201,S202の処理を行う。

0091

これに対して、無線機テスタ2は、全ての設定条件について無線通信性能試験処理を終えた場合には(ステップS203肯定)、無線通信性能試験が正常に行われたか否かを判定する(ステップS204)。ここで、無線機テスタ2は、エラーの発生等により無線通信性能試験処理が正常に行われなかった設定条件がある場合には(ステップS204否定)、該当する設定条件の無線通信性能試験処理を再実施する(ステップS205)。一方、無線機テスタ2は、全ての設定条件について無線通信性能試験処理が行われたと判定した場合には(ステップS204肯定)、無線通信性能試験を終了する。

0092

次に、無線機テスタ2の具体的動作について説明する。図9は、実施例2に係る無線機テスタの処理手順を示すフローチャートである。図9では、無線機テスタ2が実行する処理手順のうち、無線調整/試験に関する処理手順のみを示す。

0093

図9に示すように、制御用PC3から初期設定情報を受信すると(ステップS301)、制御部32は、無線通信性能調整処理を実行する(ステップS302)。さらに、制御部32は、無線通信性能調整処理に引き続き、無線通信性能試験処理を実行する(ステップS303)。そして、制御部32は、無線通信性能試験処理を終えると、測定結果や無線通信性能調整の結果等のデータを制御用PC3に送信して、無線調整/試験に関する処理手順を終了する。

0094

ステップS302に示した無線通信性能調整処理の処理手順について説明する。図10は、実施例2に係る無線通信性能調整処理の処理手順を示すフローチャートである。

0095

図10に示すように、無線通信性能調整処理を開始すると、まず、無線機テスタ2は、無線調整/試験の開始を示すRF制御信号をRF−LSI17に送信する(ステップS401)。なお、無線機テスタ2は、RF−LSI17からの無線調整/試験の開始応答を待つために、無線調整/試験の開始を示すRF制御信号をRF−LSI17に対して送信し続ける。

0096

RF−LSI17から無線調整/試験の開始応答を受信すると(ステップS402)、無線機テスタ2は、RF−LSI17との同期が確立したと判定し、処理をステップS403に移行する。ステップS403において、無線機テスタ2は、動作設定のためのRF制御信号をRF−LSI17に送信する。ここで、無線機テスタ2は、RFブロック10の無線受信性能を試験する場合には、RF信号の受信待機状態に移行すべき旨の内容を示すRF信号をRF−LSI17に送信した後に、試験用のRF信号をRF−LSI17に送信する。

0097

RF−LSI17からRF信号を受信すると(ステップS404)、無線機テスタ2は、無線通信性能測定を行う(ステップS405)。具体的には、無線機テスタ2は、RFブロック10から受信したRF信号が試験用のRF信号である場合には、無線通信性能測定部31を用いて、受信したRF信号の送信周波数や送信電力等を測定する。また、無線機テスタ2は、RFブロック10から受信したRF信号が、RF−LSI17内で行われたRX信号の測定結果を示すRF信号である場合には、かかるRF信号から測定結果情報を取り出す。

0098

無線通信性能測定を終えると、制御部32は、RFブロック10の無線通信性能を調整する必要があるか否かを判定する(ステップS406)。具体的には、制御部32は、測定結果としての送信周波数や送信電力と、RF制御信号により指定した送信周波数や送信電力とを比較することで、RFブロック10が正しい送信周波数や送信電力等でRF信号を送信したか否かを確認する。

0099

そして、無線機テスタ2は、RFブロック10が正しい送信周波数や送信電力等でRF信号を送信していない場合には、RFブロック10の無線通信性能を調整する必要があると判定する(ステップS406肯定)。RFブロック10の無線通信性能を調整する必要があると判定すると、無線機テスタ2は、無線通信性能調整のためのRF制御信号をRF−LSI17に送信する(ステップS407)。

0100

ステップS407の処理を終えたとき、または、ステップS406において無線通信性能調整の必要がないと判定した場合には(ステップS406否定)、制御部32は、全ての設定条件について調整済みであるか否かを判定する(ステップS408)。そして、無線機テスタ2は、未処理の設定条件が存在する場合には(ステップS408否定)、ステップS403に移行し、未処理の設定条件について同様の処理を行う。

0101

一方、無線機テスタ2は、全ての設定条件について調整済みであると判定した場合には(ステップS408肯定)、無線通信性能調整が正常に行われたか否かを判定する(ステップS409)。ここで、無線機テスタ2は、エラーの発生等により無線通信性能調整が正常に行われなかった設定条件がある場合には(ステップS409否定)、該当する設定条件についてステップS403〜S407の処理を再実施する(ステップS410)。一方、無線機テスタ2は、無線通信性能調整処理が正常に行われた場合には(ステップS409肯定)、無線通信性能調整処理を終了する。

0102

ステップS303に示した無線通信性能試験処理について説明する。図11は、実施例2に係る無線通信性能試験処理の処理手順を示すフローチャートである。ここで、図11に示す無線通信性能試験処理では、図10に示したステップS403〜S410と同様の処理が行われる。

0103

具体的には、ステップS501において、無線機テスタ2は、動作設定のためのRF制御信号をRF−LSI17に送信する。RF−LSI17からRF信号を受信したならば(ステップS502)、無線機テスタ2は、無線通信性能測定を行い(ステップS503)、RFブロック10の無線通信性能を調整する必要があるか否かを判定する(ステップS504)。そして、無線機テスタ2は、無線通信性能調整の必要があると判定した場合には(ステップS504肯定)、無線通信性能調整のためのRF制御信号をRF−LSI17に送信する(ステップS505)。

0104

ステップS505の処理を終えたとき、または、ステップS504において無線通信性能調整の必要がないと判定した場合には(ステップS504否定)、制御部32は、全ての条件について調整済みであるか否かを判定する(ステップS506)。そして、無線機テスタ2は、未処理の設定条件が存在する存在する場合には(ステップS506否定)、ステップS501に移行して同様の処理を行う。

0105

一方、無線機テスタ2は、全ての設定条件について調整済みであると判定した場合には(ステップS506肯定)、無線通信性能試験処理が正常に行われたか否かを判定する(ステップS507)。そして、無線機テスタ2は、エラーの発生等により無線通信性能試験処理が正常に行われなかった設定条件がある場合には(ステップS507否定)、該当する設定条件についてステップS501〜S505の処理を再実施する(ステップS508)。一方、無線機テスタ2は、無線通信性能試験処理が正常に行われた場合には(ステップS507肯定)、無線通信性能試験処理を終了する。

0106

次に、携帯電話1の具体的動作について説明する。図12は、実施例2に係る携帯電話1の処理手順を示すフローチャートである。図12では、RF−LSI17が実行する処理手順のうち、無線調整/試験に関する処理手順のみを示す。

0107

図12に示すように、RFブロック10に電源が投入されると(ステップS601)、RF−LSI17は、無線機テスタ2から無線調整/試験の開始を示すRF制御信号を受信する(ステップS602)。ここで、RF−LSI17は、RFブロック10に電源が投入されると、自動的に無線機テスタ2からのRF制御信号を受信可能な状態に移行する。無線調整/試験の開始を示すRF制御信号を受信すると、RF−LSI17は、無線調整/試験の開始応答を無線機テスタ2に送信する(ステップS603)。

0108

無線調整/試験の開始応答を無線機テスタ2に送信すると、RF−LSI17は、動作設定のためのRF制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS604)。具体的には、RF−LSI17は、制御部111によりRF制御信号から取り出された制御情報が、動作設定のための制御情報である場合には、動作設定のためのRF制御信号を受信したと判定する。この処理において、動作設定のためのRF制御信号を受信したと判定すると(ステップS604肯定)、RF−LSI17は、このRF制御信号から取り出した制御情報に基づき、RF信号の送受信処理を行う(ステップS605)。

0109

具体的には、RF−LSI17は、取り出した制御情報の内容が、試験用のRF信号を送信すべきことを示している場合には、この制御情報により指定された送信周波数や送信電力等を用いて試験用のRF信号を無線機テスタ2に送信する。また、RF−LSI17は、取り出した制御情報の内容が、試験用のRF信号の受信処理を行うべきことを示している場合には、無線機テスタ2から送信される試験用のRF信号の受信待機状態に移行する。そして、RF−LSI17は、無線機テスタ2から受信した試験用のRF信号の受信周波数や受信電力等を測定し、測定結果を無線機テスタ2に送信する。

0110

一方、RF−LSI17は、動作設定のためのRF制御信号を受信していない場合には(ステップS604否定)、無線通信性能調整のためのRF制御信号を受信したか否かを判定する(ステップS606)。この処理において、無線通信性能調整のためのRF制御信号を受信したと判定すると(ステップS606肯定)、RF−LSI17は、受信したRF制御信号の内容に従い、無線通信性能調整を行う(ステップS607)。例えば、RF−LSI17の制御部111は、PA15によるRF信号の電力増幅率の設定値を変更する。

0111

一方、RF−LSI17は、無線性能調整のためのRF制御信号を受信していない場合には(ステップS606否定)、試験用のRF信号を受信したか否かを判定する(ステップS608)。この処理において、試験用のRF信号を受信したと判定すると(ステップS608肯定)、RF−LSI17は、受信した試験用のRF信号の測定処理を行い(ステップS609)、測定結果を無線機テスタ2に送信する(ステップS610)。

0112

ステップS605,S607,S610の処理を終えたとき、または、ステップS608の処理において試験用のRF信号を受信していない場合には(ステップS608否定)、RF−LSI17は、処理をステップS604に移行する。

0113

上述してきたように、実施例2に係る無線通信性能試験システムSでは、RF−LSI17の動作制御を無線機テスタから送信されるRF制御信号により行うことにより、BB−LSI18を用いることなく無線調整/試験を行う。これにより、実施例2に係る無線通信性能試験システムSでは、無線通信性能試験の対象外であるBB−LSI18の起動時間を削減できるとともに、携帯電話1内部の処理時間を短縮することができる。この結果、実施例2に係る無線通信性能試験システムSは、無線通信性能試験に要する時間が短縮することができる。

0114

また、実施例2に係る無線性能試験システムSでは、RFブロック10の動作設定に対する携帯電話1からの設定応答が、無線調整/試験の開始時のみ通知される。このため、実施例2に係る無線性能試験システムSでは、制御用PC3がRF−LSI17の動作制御を行う場合と比較して、携帯電話1からの設定応答の待ち時間を削減することができる。

0115

また、実施例1に係る無線通信性能試験方法は、無線機テスタ2がRF−LSI17を制御するので、制御用PC3を携帯電話1ごとに用意する必要がなくなる。このため、実施例2に係る無線通信性能試験システムSは、複数台の無線通信装置60の無線通信性能試験を行う場合の効率性を向上させることができる。

0116

以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。

0117

例えば、実施例2では、RF−LSI17をUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の1バンドのみに対応した構成としたが、UTMS及びGSM(Global System for Mobile Communications)機能が1チップ化された構成としてもよい。また、RF−LSI17は、マルチバンド対応したものであってもよい。

0118

また、RFブロック10と無線機テスタ2とは、RFケーブル4を介して各種RF信号を送受信することとしたが、これに限ったものではなく、RFブロック10のANT11との無線機テスタ2の図示しないアンテナとの間でRF信号の送受信を行ってもよい。

0119

また、制御部111は、RF制御信号から制御情報を取り出す場合に、高出力のRF信号を「1」と認識し、低出力のRF信号を「0」と認識することとしたが、高出力のRF信号を「0」と認識し、低出力のRF信号を「1」と認識してもよい。

0120

また、実施例2では、無線通信性能調整の必要があるか否かの判定を無線機テスタ2が行うこととしたが、これに限ったものではない。例えば、無線機テスタ2が、図10のステップS405における無線通信性能測定の測定結果を制御用PC3に送信して、制御用PC3が、測定結果に基づき、無線通信性能調整の必要があるか否かを判定してもよい。

0121

以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。

0122

(付記1)無線通信装置に設けられた無線信号の送受信処理を行う無線ブロックの無線通信性能を試験する無線通信性能試験方法であって、
前記無線ブロックの無線通信性能を測定する無線通信試験用測定装置が、前記無線ブロックによる無線信号の送受信処理を制御する制御情報を前記無線ブロックに対して無線信号により送信する送信ステップと、
前記無線ブロックが、前記送信ステップにより送信された無線信号から前記制御情報を取り出し、取り出した制御情報に基づき無線信号の送受信処理を実行する送受信処理ステップと、
前記無線ブロックの送受信処理により送受信された無線信号の測定を行う無線通信性能測定処理ステップと
を含んだことを特徴とする無線通信性能試験方法。

0123

(付記2)前記送受信処理ステップは、取り出した制御情報が、前記無線ブロックによる無線信号の送信処理を制御する制御情報である場合に、該制御情報に基づき、前記無線通信試験用測定装置に対する無線信号の送信処理を実行し、
前記無線通信性能測定処理ステップは、前記無線通信試験用測定装置が、前記無線ブロックの送信処理により送信された無線信号の測定を行う
ことを特徴とする付記1に記載の無線通信性能試験方法。

0124

(付記3)前記送受信処理ステップは、取り出した制御情報が、前記無線ブロックによる無線信号の受信処理を制御する制御情報である場合に、該制御情報に基づき、無線信号の受信処理を実行し、
前記無線通信性能測定処理ステップは、前記無線通信装置が、前記無線ブロックの受信処理により受信された無線信号の測定を行い、測定結果を前記無線通信試験用測定装置に送信する
ことを特徴とする付記1または2に記載の無線通信性能試験方法。

0125

(付記4)前記送信ステップは、1又は0の値を含んだビットデータである制御情報を振幅変調して得られる無線信号を前記無線ブロックに対して送信し、
前記送受信処理ステップは、前記送信ステップにより送信された無線信号の振幅レベルを検出し、検出した振幅レベルを所定の閾値を用いて高出力と低出力とに区別することにより、前記無線信号から1又は0の値を含むデータを制御情報として取り出す
ことを特徴とする付記1〜3のいずれか1つに記載の無線通信性能試験方法。

0126

(付記5)前記送信ステップは、前記制御情報としての無線信号を送信する前に、所定の無線信号を前記無線通信装置に対して送信し、
前記送受信処理ステップは、前記所定の無線信号を受信した場合に、その後に受信する無線信号から前記制御情報を取り出す
ことを特徴とする付記1〜4のいずれか1つに記載の無線通信性能試験方法。

0127

(付記6)前記無線ブロックは、テストパターンデータを記憶するメモリ部を有し、
前記送受信処理ステップは、前記送信ステップにより送信された無線信号から取り出した制御情報に基づき、前記テストパターンデータを前記メモリ部から取り出し、取り出したテストパターンデータに基づく無線信号を生成して前記無線通信試験用測定装置に送信する
ことを特徴とする付記1〜5の何れか1つに記載の無線通信性能試験方法。

0128

(付記7)無線通信装置に設けられた無線信号の送受信処理を行う無線ブロックに対して、前記無線信号の送受信処理を制御する制御情報を無線信号により送信する送信手段と、
前記無線ブロックの送受信処理により送信される無線信号の測定を行う無線通信性能測定処理手段と
を備えたことを特徴とする無線通信試験用測定装置。

実施例

0129

(付記8)無線信号の送受信処理を行う無線ブロックを有する無線通信装置と、該無線通信装置の無線通信性能を測定する無線通信試験用測定装置とを含む無線通信性能試験システムであって、
前記無線通信試験用測定装置は、
前記無線ブロックによる無線信号の送受信処理を制御する制御情報を前記無線ブロックに対して無線信号により送信する送信手段と、
前記無線ブロックの送受信処理により送信される無線信号の測定を行う無線通信性能測定処理手段とを備え、
前記無線ブロックは、
前記送信手段により送信された無線信号から前記制御情報を取り出し、取り出した制御情報に基づき無線信号の送受信処理を実行する送受信処理手段
を備えたことを特徴とする無線通信性能試験システム。

0130

S無線通信性能試験システム
1a〜1c携帯電話
2a〜2c無線機テスタ
3制御用PC
4a〜4cRFケーブル
5制御用ケーブル
10a〜10cRFブロック
17 RF−LSI
18a〜18c BB−LSI
31無線通信性能測定部
32 制御部
100アナログ処理部
110デジタル処理部
111 制御部
176 DET
177 AGC
120メモリ部
320制御情報送信部

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