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技術 植物栽培用容器、及び植物栽培用容器を用いた植物の栽培方法

出願人 東宏文
発明者 東宏文東具隆
出願日 2009年8月28日 (11年2ヶ月経過) 出願番号 2009-199069
公開日 2011年3月10日 (9年8ヶ月経過) 公開番号 2011-045346
状態 特許登録済
技術分野 栽培用器(植木鉢),播種用鉢
主要キーワード 式部材 開口空間 空間利用効率 容器セット 各植木鉢 栽培対象 日照量 植物栽培用容器
関連する未来課題
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図面 (7)

課題

容器を重ね合わせて生育を進行させる栽培方法を用いて植物の栽培を行う場合に、空間利用効率を向上させることができるようにすることを目的とする。

解決手段

側壁部11と底壁部21とによって形成され、上面が円形に開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器(例えば植木鉢10)であって、底壁部21に複数の孔22が形成され、側壁部11は、容器の上側から下側に向けて徐々に大きく内側に凹む複数の凹部12と、凹部12以外の非凹部とによって形成され、複数の凹部12は、それぞれ、同形の他の容器(例えば同形の植木鉢10)の上側に重ねられたときに他の容器の上面の上方に開口空間25を形成することを特徴とする。

概要

背景

従来から、プランター等の容器を用いた野菜等の栽培方法として、多くの方法が提案されている。本願に係る発明をした者の1人が先に出願し、登録された栽培方法もその1つである(特許文献1)。これは、鉢やプランターなど、上面が開口し、下面に連通孔を有する容器を複数個用いるもので、複数の容器の開口部が、それぞれ異なる大きさであり、それらに、栽培対象とする野菜等の生育段階に応じた肥料を混合した用土を詰め、順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法(以下、pot on pot法と呼ぶ)であり、それなりの良い栽培結果をえることができた。

また、特許文献1においては、pot on pot法を用いて植物の栽培を行ったときに、着果した後、必要に応じて下段に位置する容器を取り外し、根切りなどの処置を行うことにより、根切りなどの処置を行わなかったものより良いものを収穫できることを開示している(例えば、ミニトマトの例では、着果後に下段に位置する容器を切り離して1段のみで栽培したものが、そのままのものより数甘いという結果を得ていることを開示している。)。さらに、特許文献1では、重ねた容器の離脱と根切りにより、例えば樹勢が弱くなった場合にも、回復を図れることに言及している。

概要

容器を重ね合わせて生育を進行させる栽培方法を用いて植物の栽培を行う場合に、空間利用効率を向上させることができるようにすることを目的とする。側壁部11と底壁部21とによって形成され、上面が円形に開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器(例えば植木鉢10)であって、底壁部21に複数の孔22が形成され、側壁部11は、容器の上側から下側に向けて徐々に大きく内側に凹む複数の凹部12と、凹部12以外の非凹部とによって形成され、複数の凹部12は、それぞれ、同形の他の容器(例えば同形の植木鉢10)の上側に重ねられたときに他の容器の上面の上方に開口空間25を形成することを特徴とする。

目的

本発明は、上記の問題を解消し、容器を重ね合わせて生育を進行させる栽培方法を用いて植物の栽培を行う場合に、空間利用効率を向上させることができるようにすることを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

側壁部と底壁部とによって形成され、上面が円形に開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器であって、前記底壁部に複数の孔が形成され、前記側壁部は、容器の上側から下側に向けて徐々に大きく内側に凹む複数の凹部と、当該凹部以外の非凹部とによって形成され、前記複数の凹部は、それぞれ、同形の他の容器の上側に重ねられたときに当該他の容器の上面の上方に開口空間を形成することを特徴とする植物栽培用容器。

請求項2

前記側壁部に、上側から重ねられた他の容器を支持するための支持部が形成された請求項1記載の植物栽培用容器。

請求項3

植物の栽培方法であって、側壁部と底壁部とによって形成され、上面が円形に開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器であって、前記底壁部に複数の孔が形成され、前記側壁部は、容器の上側から下側に向けて徐々に大きく内側に凹む複数の凹部と、当該凹部以外の非凹部とによって形成され、前記複数の凹部は、それぞれ、同形の他の容器の上側に重ねられたときに当該他の容器の上面の上方に開口空間を形成する植物栽培用容器を、複数個用意し、前記容器にそれぞれ用土充填し、該用土が充填された容器を重ね合わせ、前記開口空間に植物の種若しくは植え付けることを特徴とする植物の栽培方法。

請求項4

栽培対象とする植物の生育段階を2以上の段階に分類し、前記複数用意した容器に、前記2以上の段階に分類した生育段階に応じた肥料などを混合した用土を充填し、上から前記生育段階順となるように前記容器が重ね合わされた容器セットを構成し、前記容器セットが複数構成された場合には、該複数の容器セットを上下に重ね合わせて、該容器セットのうち、第1生育段階用の用土が充填された容器に前記植物の種若しくは苗を植え付ける請求項3に記載の植物の栽培方法。

請求項5

前記栽培対象とする植物が特定の条件を満たしたときには、前記複数の孔を通る前記栽培対象とする植物の根を切断し、少なくとも前記第1生育段階用の用土が充填された容器を含む上段に位置した前記容器を下段に位置した容器から外す請求項3または請求項4記載の植物の栽培方法。

請求項6

前記容器セットにおいて前記用土を充填する前に、最下段となる容器の底壁部に形成された前記複数の孔を底敷部材により塞ぐ請求項4に記載の植物の栽培方法。

技術分野

0001

本発明は、植物の栽培に用いる植物栽培用容器、および植物栽培用容器を用いた植物の栽培方法に関する。

背景技術

0002

従来から、プランター等の容器を用いた野菜等の栽培方法として、多くの方法が提案されている。本願に係る発明をした者の1人が先に出願し、登録された栽培方法もその1つである(特許文献1)。これは、鉢やプランターなど、上面が開口し、下面に連通孔を有する容器を複数個用いるもので、複数の容器の開口部が、それぞれ異なる大きさであり、それらに、栽培対象とする野菜等の生育段階に応じた肥料を混合した用土を詰め、順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法(以下、pot on pot法と呼ぶ)であり、それなりの良い栽培結果をえることができた。

0003

また、特許文献1においては、pot on pot法を用いて植物の栽培を行ったときに、着果した後、必要に応じて下段に位置する容器を取り外し、根切りなどの処置を行うことにより、根切りなどの処置を行わなかったものより良いものを収穫できることを開示している(例えば、ミニトマトの例では、着果後に下段に位置する容器を切り離して1段のみで栽培したものが、そのままのものより数甘いという結果を得ていることを開示している。)。さらに、特許文献1では、重ねた容器の離脱と根切りにより、例えば樹勢が弱くなった場合にも、回復を図れることに言及している。

先行技術

0004

特許2744210号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、上述した従来の栽培方法では、容器を重ねるほど、栽培に必要な空間は大きくなるにもかかわらず、植物を栽培することができる面積(栽培可能面積)は常に最上段の容器の開口面積であるため、容器を重ねるほど空間利用効率が悪くなるという問題があった。すなわち、栽培量を増やそうとするほど、栽培作業に必要な空間が栽培可能面積に比べて大きくなってしまうという問題があった。なお、ここでいう「栽培作業に必要な空間」には、栽培に用いる容器の収納スペースなども含むこととする。

0006

本発明は、上記の問題を解消し、容器を重ね合わせて生育を進行させる栽培方法を用いて植物の栽培を行う場合に、空間利用効率を向上させることができるようにすることを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明の植物栽培用容器は、側壁部と底壁部とによって形成され、上面が円形に開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器であって、前記底壁部に複数の孔が形成され、前記側壁部は、容器の上側から下側に向けて徐々に大きく内側に凹む複数の凹部と、当該凹部以外の非凹部とによって形成され、前記複数の凹部は、それぞれ、同形の他の容器の上側に重ねられたときに当該他の容器の上面の上方に開口空間を形成することを特徴とする。

0008

上記の構成としたことで、容器を重ね合わせて生育を進行させる栽培方法を用いて植物の栽培を行う場合に、空間利用効率を向上させることができるようになる。

0009

すなわち、最上段の容器だけでなく、下段に位置する容器にも植物を植えることができるので、より多くの植物の栽培が可能となる。

0010

前記側壁部に、上側から重ねられた他の容器を支持するための支持部が形成された構成としてもよい。

0011

また、本発明の植物の栽培方法は、植物の栽培方法であって、側壁部と底壁部とによって形成され、上面が円形に開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器であって、前記底壁部に複数の孔が形成され、前記側壁部は、容器の上側から下側に向けて徐々に大きく内側に凹む複数の凹部と、当該凹部以外の非凹部とによって形成され、前記複数の凹部は、それぞれ、同形の他の容器の上側に重ねられたときに当該他の容器の上面の上方に開口空間を形成する植物栽培用容器を、複数個用意し、前記容器にそれぞれ用土を充填し、該用土が充填された容器を重ね合わせ、前記開口空間に植物の種若しくは植え付けることを特徴とする。

0012

また、本発明の植物の栽培方法は、栽培対象とする植物の生育段階を2以上の段階に分類し、前記複数用意した容器に、前記2以上の段階に分類した生育段階に応じた肥料などを混合した用土を充填し、上から前記生育段階順となるように前記容器が重ね合わされた容器セットを構成し、前記容器セットが複数構成された場合には、該複数の容器セットを上下に重ね合わせて、該容器セットのうち、第1生育段階用の用土が充填された容器に前記植物の種若しくは苗を植え付ける構成としてもよい。

0013

また、本発明の植物の栽培方法は、前記栽培対象とする植物が特定の条件を満たしたときには、前記複数の孔を通る前記栽培対象とする植物の根を切断し、少なくとも前記第1生育段階用の用土が充填された容器を含む上段に位置した前記容器を下段に位置した容器から外す構成としてもよい。

0014

また、本発明の植物の栽培方法は、前記容器セットにおいて前記用土を充填する前に、最下段となる容器の底壁部に形成された前記複数の孔を底敷部材により塞ぐ構成としてもよい。

発明の効果

0015

本発明によれば、容器を重ね合わせて生育を進行させる栽培方法を用いて植物の栽培を行う場合に、空間利用効率を向上させることができるようになる。

図面の簡単な説明

0016

本発明に係る植物栽培用容器の一実施の形態を示す斜視図である。
本発明に係る植物栽培用容器の一実施の形態を示す上面図である。
本発明に係る植物栽培用容器の一実施の形態を示す斜視図である。
図1栽培用容器に用土を充填し、複数重ね合わせた状態を示す断面図である。
本発明の植物の栽培方法の実施の形態を示す断面図である。
本発明の植物の栽培方法の実施の形態を示す断面図である。

実施例

0017

以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。

0018

図1は、本発明の一実施の形態である植木鉢10を示す斜視図である。図1に示すように、植木鉢10は、側壁部11と底壁部21とによって形成され、上面が円形に開口している。ここで、側壁部11は、容器の上側から下側に向けて徐々に大きく内側に凹む複数の凹部12が設けられているものとする。

0019

また、側壁部11は部13を有する。棚部13は、他の植木鉢10の非凹部(側壁部11における凹部12以外の部分。)が位置合わせされて重ねられたときに、支持部の役割を果たすため、植木鉢10に充填された用土が上側から重ねられた他の植木鉢10により過度圧迫されることを防止することができる。なお、本例における植木鉢10の棚部13と、底壁部21における他の植木鉢10の棚部13により支持されることとなる箇所には、複数の植木鉢10を重ね合わせるときに上下の植木鉢10を係合させるための係合凸部23と係合部凹部24とがそれぞれ設けられている。なお、積み重ねた複数の植木鉢10の外側から係合部材を取り付けることにより複数重ねられた植木鉢10の一体性を確保する構成としてもよい。

0020

図2は、植木鉢10の上面図である。図2に示すように、底壁部21には、植物の根が植木鉢10の内部から外部へ伸びていけるように形成された複数の孔22が設けられている。なお、複数の孔22を用土が通りぬけるほどの大きさに形成し、植木鉢10内に用土を詰める前に、用土がこぼれてしまわない程度の大きさの孔が複数空いた底敷部材を植木鉢10の底に敷く構成としてもよい。

0021

図3は、サイズの同じ植木鉢10Aと植木鉢10Bとを重ね合わせたときの状態を説明するための斜視図である。図3に示すように、植木鉢10Bの上側から植木鉢10Aを重ね合わせるとき、植木鉢10Bの棚部13bと、植木鉢10Aの凹部12a以外の部分(非凹部)とを位置合わせして重ねることにより、植木鉢10Bの棚部13bに植木鉢10Aを支持させることができる。また、図3に示すように、下段の植木鉢10Bの側壁部11bの上面の上方に開口空間25が形成されることとなる。

0022

なお、本例においては植木鉢10に係合凸部23と係合凹部24とを設けているため、複数の植木鉢10を重ね合わせて全体の高さが高くなった場合でも、上段の植木鉢10が横転することを防止できるまた、重ねるときの位置合わせも容易となる。また、棚部13は、植木鉢10が上側から重ねられた他の容器から受ける荷重バランスよく分散して支持できる位置に配設されていることが好ましく、本例においては、6つの凹部12の上端に6つの棚部13が等間隔で設けられているが、凹部12の数と棚部13の数はこれに限定されない。すなわち、凹部12と棚部13の数は6つよりも多くても、あるいは少なくてもよい。

0023

また、植木鉢10Bの上側から植木鉢10Aを重ね合わせるときに、互いの凹部12を位置合わせして重ねることにより、下側になる植木鉢10Bの内側に植木鉢10Aを収納することができるので、用土を充填していない状態(栽培に使用していない状態)での収納スペースを抑えることができる。

0024

次に、植木鉢10を使用して行う栽培方法を説明する。本実施例においては、凹部12が6箇所に形成された11号(直径36cm)の植木鉢10(本例においては各植木鉢10の容積は6.5Lであり、植木鉢10Cの側壁部11cの上端と植木鉢10Bの凹部12bとにより形成される開口空間25の面積は28cm2となるものを使用する。)を4個(植木鉢10A、植木鉢10B、植木鉢10C、植木鉢10D)使用する場合を例にして説明を行う。なお、使用する容器の大きさなどは、棚部13により他の容器を支持できることを条件に選択することが好ましい。ただし、上側に重ねる容器として選んだ植木鉢の径が下側の植木鉢10の棚部13の内径よりも小さくてもよい。この場合、下側の植木鉢10に充填された用土により上段になる容器を支持することとなる。また、栽培対象とする植物の性質(例えば推奨される用土の量など)を考慮して植木鉢10の大きさなどを選択することが好ましい。また、本例においては植木鉢10を4つ重ねる場合を例に説明を行なうが、植木鉢10を重ねる数はこれに限定されない。すなわち、栽培に用いる用土の種類や量に応じて重ねる植木鉢10の数を調整することが好ましい。

0025

植木鉢10を使用して行なう植物の栽培方法では、先ず、栽培対象となる植物の生育段階を、複数の段階に分ける。本例においては、栽培対象として市販のイチゴの苗A(以下「苗A」とする。)の生育段階を第1から第3生育段階に分類した。なお、本例においては、苗Aの根が、植木鉢10内の用土に十分に着根するまでを「第1生育段階」とし、その後苗Aの根が底壁部21の孔22を通って1つ下の植木鉢10の内部にまで伸びるまでを「第2生育段階」とし、それ以降を「第3生育段階」とした。

0026

次に、植木鉢10Aと植木鉢10Cには第1生育段階に適した用土31(以下、「第1用土31」という。)を、植木鉢10Bと植木鉢10Dには第2生育段階に適した用土32(以下、「第2用土32」という。)を充填する。そして、用土を充填した複数の植木鉢10を、図4に示すように、上から植木鉢10A、10B、10C、10Dの順となるように重ね合わせる。

0027

なお、本例において第1用土31は、赤土堆肥過燐酸石灰化成肥料、その他を混合したものを使用した。また、第2用土32には、赤土、堆肥、過燐酸石灰、化成肥料、その他を混合したものを使用した。ここで、第1用土31と第2用土32では、第2用土32のほうが化学肥料含有率が高い点で異なる。なお、第1用土31は化学肥料を含まないものを用いることとしてもよい。

0028

ここで、植木鉢10Aと植木鉢10Cに充填された第1用土31に苗Aを植え付ける。なお、本例においては、植木鉢10Cに充填された第1用土31には、開口空間25から苗Aを1株ずつ植えることとする(図4参照、植木鉢10Cには6株植えることとなる。)。これにより、植木鉢10Cにおいては1株あたり約1.1Lの用土が割り当てられることとなる。ここで、植木鉢10Aと植木鉢10B、植木鉢10Cと植木鉢10Dとがそれぞれセットとなる。すなわち、植木鉢10Aに充填された第1用土31に植えられた苗Aの根は、植木鉢10Aと10Bとに充填された用土から栄養の吸収などを行なうこととなる。また、植木鉢10Cに充填された第1用土31に植えられた苗Aの根は、植木鉢10Cと10Dとに充填された用土から栄養の吸収などを行なうこととなる。

0029

この状態でイチゴの生育を進行させることで、各生育段階に適した用土による栽培を行うことが容易となる。また、開口空間25から用土に対して追肥を行なうことも可能である。また、各容器セットの最上段(本例においては植木鉢10Aと植木鉢10C)のみに苗Aを植えることにより、複数の苗A同士の上下方向の距離を確保することができるので、葉や果肉に対する日照量の確保も容易となる。

0030

生育が進行し、例えば図5(A)に示すようにイチゴが収穫するのに十分に生育した状態になったら、図5(B)に示すように、苗Aを植えた植木鉢10Aと植木鉢10Cとを取り外す。なお、このとき根切りを行うようにしてもよい。また、図6(A)に示すように、取り外した植木鉢10Aと10Cとを重ね合わせることにより作業スペース縮小を図ることもできる。また、図6(B)に閉めすように、植木鉢10Bと植木鉢10Dとから第2用土32を取り除き、再び4つの植木鉢10を重ねるようにしてもよい。

0031

この様な状態で、すなわち、栽培対象となる植物が比較的化学成分含有率の高い用土に触れない状態で栽培作業(水遣りなど)を継続すると、植物が用土から吸収した硝酸イオンなどの化学成分が消化され、化学成分含有量を減少させることができる。

0032

以上に説明したように、上述した一実施の形態では、側壁部11と底壁部21とによって形成され、上面が円形に開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器(例えば植木鉢10)であって、底壁部21に複数の孔22が形成され、側壁部11は、容器の上側から下側に向けて徐々に大きく内側に凹む複数の凹部12と、凹部12以外の非凹部とによって形成され、複数の凹部12は、それぞれ、同形の他の容器(例えば同形の植木鉢10)の上側に重ねられたときに他の容器の上面の上方に開口空間25を形成する構造としているので、容器を重ね合わせて生育を進行させる栽培方法を用いて植物の栽培を行う場合に、空間利用効率を向上させることができるようになる。

0033

すなわち、最上段の容器だけでなく、下段に位置する容器にも植物を植えることができるので、ただ容器を積み重ねる方法を用いた場合と比べてより多くの植物の栽培が可能となる。

0034

また、上述した実施の形態では、植物栽培用容器(例えば植木鉢10)の側壁部21に、上側から重ねられた他の容器(例えば同形の植木鉢10)を支持するための支持部(例えば棚部13)が形成されているので、容器を複数重ねたことにより下段に位置する容器に充填された用土に対して過度の圧力がかかることを防止することができるようになる。 また、他の容器に充填された用土の上に容器を載置するよりも容器を安定させることができる。なお、例えば上述した実施の形態のように係合部(例えば係合凸部23と係合凹部24)を形成することによってより容器の安定性を確保することが好ましい。

0035

また、上述した実施の形態では、植物の栽培方法であって、側壁部11と底壁部21とによって形成され、上面が円形に開口した植物の栽培に用いる植物栽培用容器(例えば植木鉢10)であって、底壁部21に複数の孔22が形成され、側壁部11は、容器の上側から下側に向けて徐々に大きく内側に凹む複数の凹部12と、凹部12以外の非凹部とによって形成され、複数の凹部12は、それぞれ、同形の他の容器の上側に重ねられたときに他の容器の上面の上方に開口空間を形成する植物栽培用容器を、複数個用意し(例えば植木鉢10A〜10D)、容器にそれぞれ用土を充填し、用土が充填された容器を重ね合わせ、開口空間25に植物の種若しくは苗(例えばイチゴの苗A)を植え付ける構成としているので、容器を重ね合わせて生育を進行させる栽培方法を用いて植物の栽培を行う場合に、空間利用効率を向上させることができるようになる。

0036

すなわち、最上段の容器だけでなく、下段の容器間に形成される開口空間から視認可能な用土で植物の栽培を行うことで、より多くの植物の栽培が可能となる。なお、上述した実施の形態では用土を充填した容器を積み重ねてから所定の箇所に栽培対象とする植物を植える方法について説明したが、空の容器の上に用土(例えば第1用土31)を充填した容器を重ね合わせて用土に植物を植えて、植物の成長などに応じて開口空間25から下段の容器に用土(例えば第2用土32)を充填し、充填した用土に新たに栽培対象とする植物の種や苗などを植え付ける構成としてもよい。また、栽培対象とする植物の成長に応じて順次容器を積み重ねていく構成としてもよい。

0037

また、上述した実施の形態では、栽培対象とする植物(例えばイチゴの苗A)の生育段階を2以上の段階に分類し、複数用意した容器に、2以上の段階に分類した生育段階(例えば3段階)に応じた肥料などを混合した用土(例えば第1用土31と第2用土32)を充填し、上から生育段階順となるように容器が重ね合わされた容器セット(例えば植木鉢10Aと10B、植木鉢10Cと10D)を構成し、容器セットが複数構成された場合には、複数の容器セットを上下に重ね合わせて、容器セットのうち、第1生育段階用の用土(例えば化学肥料を含まない第1用土31)が充填された容器(例えば植木鉢10Aと植木鉢10C)に植物の種若しくは苗を植え付ける構成としているので、栽培対象の生育段階に応じた用土により生育を進行させることが容易となる。

0038

また、上述した実施の形態では、栽培対象とする植物が特定の条件を満たしたとき(例えばイチゴが収穫するのに十分に生育した状態になったとき)には、複数の孔を通る前記栽培対象とする植物の根を切断し、少なくとも前記第1生育段階用の用土が充填された容器を含む上段に位置した前記容器を下段に位置した容器から外す構成としているので、栽培対象とした植物が吸収した化学成分を消化させ、余分な化学成分が少ない安全性の高い植物とすることができる。

0039

なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、容器セット(例えば植木鉢10Aと植木鉢10B)において用土を充填する前に、最下段となる容器(例えば植木鉢10B)の底壁部21に形成された複数の孔22を底敷部材により塞ぐ構成としてもよい。ここで、底式部材には、例えば撥水性のある素材で形成されたシート状のものを用いるようにすればよい。また、容器セットの最下段となる容器の外側から底壁部の孔22を塞ぐようにしてもよい。

0040

このような構成とすることより、下段に位置する容器に充填された用土に余分な化学成分が流入することを防ぐことができる。また、複数の容器を重ねたときに上段に植えた植物の根が下段に植えた植物の位置まで伸びることを防止することができる。なお、この場合水遣りなどは、容器を重ねることで形成される開口空間から行なうようにすればよい。

0041

なお、上述した実施の形態では、栽培対象としてイチゴを用いたが、他の植物などであってもよい。また、複数種類の植物を同時に栽培するようにしてもよい。

0042

本発明によれば、容器を重ね合わせて生育を進行させる栽培方法を用いて植物の栽培を行う場合に、空間利用効率を向上させるのに有用である。

0043

10植木鉢
11側壁部
12 凹部
13棚部
21底壁部
22 孔
23係合凸部
24 係合凹部
25開口空間
31 第1用土
32 第2用土

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