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課題
解決手段
加圧流体を用いて運転される装置(3)を加圧流体のための圧力貯槽(2)に接続するための高圧接続部が提供される。圧力貯槽は、着座表面(24)に開口する少なくとも1つの接続孔(23)を有し、高圧接続部は、第一端面(12)から第二端面(13)に長手軸(A)の方向に延在する本体(11)を含む。第一端面(12)は、着座表面(24)と封止的に協働するよう構成され、入口開口(14)を有し、第二端面(13)は、装置(3)によって受け入れられるよう構成され、通路孔(15)を介して入口開口(14)に接続される出口開口(16)を有する。第二端面(13)は、第一端面(12)の活性表面よりも大きい加圧流体のための活性表面を有する。更に、接続構成並びに大型ディーゼルエンジンも提供される。
概要
背景
流体、特に、液体が高圧下で案内されなければならない装置では、高圧に耐えなければならず且つ漏れ止めもされなければならない個々の構成部品の間の接続が要求される。一例として、ここでは、2サイクルエンジン又は4サイクルエンジンとして作製され得る、並びに、船舶用の駆動装置として頻繁に使用され、或いは、例えば、電気エネルギの生成のために大型発電機を駆動するために定置運転においても使用される、大型ディーゼルエンジンが述べられなければならない。
現代の大型ディーゼルエンジンには、具体的には、極めて高い圧力下で運搬される2つの媒体があり、これらの媒体は、一方では、1000バールよりも高い圧力で噴射ノズルに運搬される燃料であり、他方では、典型的にはサーボオイルと呼ばれる油圧媒体である。油圧媒体は、例えば、排気弁の油圧作動のために働く。これらの媒体は、ポンプによって圧力貯槽内に運搬され、圧力貯槽は圧力パイプとして作製され、全シリンダ領域に沿って延在する。これらの圧力貯槽(蓄圧室とも呼ばれる)から、媒体は噴射部材に、或いは、油圧式構成部品のための制御装置及び/又は運転装置に移動する。
媒体を必要とする圧力貯槽と装置との間の接続は、ネジ接続に基づくことが多く、その場合には、装置は、圧力貯槽の壁の上に或いは圧力貯槽の対応する出口孔内にネジ山を介して封止的に押圧される高圧管路の上に直接的にネジ留めされる。溶接又は鑞接も既知である。
概要
構造が異なり、構造的に単純であり、且つ、信頼性のある高圧接続及び接続構成を提供する。加圧流体を用いて運転される装置(3)を加圧流体のための圧力貯槽(2)に接続するための高圧接続部が提供される。圧力貯槽は、着座表面(24)に開口する少なくとも1つの接続孔(23)を有し、高圧接続部は、第一端面(12)から第二端面(13)に長手軸(A)の方向に延在する本体(11)を含む。第一端面(12)は、着座表面(24)と封止的に協働するよう構成され、入口開口(14)を有し、第二端面(13)は、装置(3)によって受け入れられるよう構成され、通路孔(15)を介して入口開口(14)に接続される出口開口(16)を有する。第二端面(13)は、第一端面(12)の活性表面よりも大きい加圧流体のための活性表面を有する。更に、接続構成並びに大型ディーゼルエンジンも提供される。
目的
本発明の目的は、構造が異なり、構造的に単純であり、且つ、信頼性のある、加圧液体を圧力貯槽から装置に運搬し得る高圧接続部を提供する
効果
実績
- 技術文献被引用数
- 0件
- 牽制数
- 3件
この技術が所属する分野
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請求項1
加圧される流体を用いて運転される装置を前記流体のための圧力貯槽に接続するための高圧接続部であって、前記圧力貯槽は、着座表面に開口する少なくとも1つの接続孔を有し、当該高圧接続部は、第一端面から第二端面に長手軸の方向に延在する本体を含み、前記第一端面は、前記着座表面と封止的に協働するよう構成され、且つ、入口開口を有し、前記第二端面は、前記装置によって受け入れられるよう構成され、且つ、通路孔を介して前記入口開口に接続される出口開口を有し、前記第二端面は、前記第一端面の活性表面よりも大きい、前記流体のための活性表面を有することを特徴とする、高圧接続部。
請求項2
前記第一端面は、円錐表面又は切頭円錐表面として作製される、請求項1に記載の高圧接続部。
請求項3
前記第二端面は、円形表面として作製される、請求項1又は2に記載の高圧接続部。
請求項4
加圧される流体のための圧力貯槽と、前記流体を用いて運転される装置と、高圧接続部とを有し、前記流体は、前記高圧接続部を通じて前記圧力貯槽から前記装置に達し得る、接続構成であって、前記圧力貯槽は、着座表面に開口する少なくとも1つの接続孔を有し、前記高圧接続部は、第一端面から第二端面に長手軸の方向に延在する本体を含み、前記第一端面は、前記着座表面と封止的に協働するよう構成され、且つ、入口開口を有し、前記第二端面は、前記装置によって受け入れられるよう構成され、且つ、通路孔を介して前記入口開口に接続される出口開口を有し、前記高圧接続部は、前記流体が前記圧力貯槽から前記高圧接続部の前記通路孔を介して前記装置内に流れ得るよう、その第一端面で前記着座表面と接触し、その第二端面で前記装置と接触し、前記第二端面は、前記第一端面の活性表面よりも大きい、前記流体のための活性表面を有することを特徴とする、接続構成。
請求項5
前記圧力貯槽は、圧力パイプとして作製される、請求項4に記載の接続構成。
請求項6
請求項7
請求項8
前記高圧接続部の前記第二端面は、前記装置の孔の内側に配置される、請求項4乃至6のうちのいずれか1項に記載の接続構成。
請求項9
前記高圧接続部は、ネジ山を用いずに前記装置によって受け入れられる、請求項4乃至8のうちのいずれか1項に記載の接続構成。
請求項10
前記圧力貯槽は、大型ディーゼルエンジンにおける油圧媒体又は燃料のための圧力パイプである、請求項4乃至9のうちのいずれか1項に記載の接続構成。
請求項11
請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の高圧接続部を有し、或いは、請求項4乃至10のうちのいずれか1項に記載の接続構成を有する、大型ディーゼルエンジン。
請求項12
前記圧力貯槽は、油圧媒体又は燃料のための圧力パイプであり、該圧力パイプは、前記装置を介して支持され、前記圧力パイプは、通常運転位置に関して前記装置に横方向に締結される、請求項11に記載の大型ディーゼルエンジン。
請求項13
技術分野
0001
本発明は、それぞれの範疇の独立請求項の前文に従った圧力貯槽を有する高圧接続部並びに接続構成に関する。さらに、本発明は、そのような高圧接続部及び/又はそのような接続構成を有する大型ディーゼルエンジンに関する。
背景技術
0002
流体、特に、液体が高圧下で案内されなければならない装置では、高圧に耐えなければならず且つ漏れ止めもされなければならない個々の構成部品の間の接続が要求される。一例として、ここでは、2サイクルエンジン又は4サイクルエンジンとして作製され得る、並びに、船舶用の駆動装置として頻繁に使用され、或いは、例えば、電気エネルギの生成のために大型発電機を駆動するために定置運転においても使用される、大型ディーゼルエンジンが述べられなければならない。
0003
現代の大型ディーゼルエンジンには、具体的には、極めて高い圧力下で運搬される2つの媒体があり、これらの媒体は、一方では、1000バールよりも高い圧力で噴射ノズルに運搬される燃料であり、他方では、典型的にはサーボオイルと呼ばれる油圧媒体である。油圧媒体は、例えば、排気弁の油圧作動のために働く。これらの媒体は、ポンプによって圧力貯槽内に運搬され、圧力貯槽は圧力パイプとして作製され、全シリンダ領域に沿って延在する。これらの圧力貯槽(蓄圧室とも呼ばれる)から、媒体は噴射部材に、或いは、油圧式構成部品のための制御装置及び/又は運転装置に移動する。
0004
媒体を必要とする圧力貯槽と装置との間の接続は、ネジ接続に基づくことが多く、その場合には、装置は、圧力貯槽の壁の上に或いは圧力貯槽の対応する出口孔内にネジ山を介して封止的に押圧される高圧管路の上に直接的にネジ留めされる。溶接又は鑞接も既知である。
発明が解決しようとする課題
0005
本発明の目的は、構造が異なり、構造的に単純であり、且つ、信頼性のある、加圧液体を圧力貯槽から装置に運搬し得る高圧接続部を提供することである。更に、そのような接続構成が提供されなければならない。具体的には、高圧接続は大型ディーゼルエンジンにおける使用に適さなければならない。
課題を解決するための手段
0007
よって、本発明によれば、加圧される流体を用いて運転される装置を流体のための圧力貯槽に接続するための高圧接続部が提供され、圧力貯槽は、着座表面に開口する少なくとも1つの接続孔を有し、高圧接続部は、第一端面から第二端面に長手軸の方向に延在する本体を含み、第一端面は、着座表面と封止的に協働するよう構成され、且つ、入口開口を有し、第二端面は、装置によって受け入れられるよう構成され、且つ、通路孔を介して入口開口に接続される出口開口を有する。第二端面は、第一端面の活性表面よりも大きい、流体のための活性表面を有する。
0008
この点に関して、活性表面は、長手軸に対して直交して位置する平面、即ち、流体の故に端面に対して作用する力にとって決定的な表面上でのそれぞれの端面の垂直方向の突出を意味する。第二端面のための活性表面は、第一端面のための活性表面よりも大きいが、流体によって加えられる圧力は、両方の端面上で本質的に同じであるので、高圧接続部がその第一端面で着座表面に封止的に押し込まれるよう、運転状態における流体の故に、第一端面に対するよりも大きな力が第二端面に対して作用する。よって、加圧流体によって封止される高圧で漏れのない接続を実現し得る。原理的には、この封止機能のために、ネジも溶接も不要である。
0011
さらに、加圧される流体のための圧力貯槽と、流体を用いて運転される装置と、高圧接続部とを有し、流体は高圧接続部を通じて圧力貯槽から装置に達し得る、接続構成であって、圧力貯槽は、着座表面に開口する少なくとも1つの接続孔を有し、高圧接続部は、第一端面から第二端面に長手軸の方向に延在する本体を含み、第一端面は、着座表面と封止的に協働するよう構成され、且つ、入口開口を有し、第二端面は、装置によって受け入れられるよう構成され、且つ、通路孔を介して入口開口に接続される出口開口を有し、高圧接続部は、流体が圧力貯槽から高圧接続部の通路孔を介して装置内に流れ得るよう、その第一端面で着座表面と接触し、その第二端面で装置と接触する。第二端面は、第一端面の活性表面よりも大きい、流体のための活性表面を有する。
0012
高圧接続部と圧力貯槽との間の封止は、この接続構成内の第二端面に対する流体の圧力によって主に達成される。その活性表面は、第一端面の活性表面よりも大きいので、第一端面を圧力貯槽の封止表面に対して封止的に押圧する力が生じる。
0013
実施のために重要な適用において、圧力貯槽は圧力パイプとして作製される。
0014
装置が通常運転位置に関して圧力貯槽に横方向に締結されるときには、構造的に有利である。よって、例えば、弁の開放、閉塞、又は、切換えによって、装置の運転状態に起こる圧力ビートが、圧力管路内への力の導入を引き起こすことは、回避され得る。
0015
取付け部が設けられ、取付け部が圧力貯槽を取り囲み、高圧接続部が取付け部に取り付けられるときに、更に有利な手段である。それによって、高圧接続部が圧力貯槽の壁に直接的にボルト締めされなければならないことを回避し得る。
0016
有利に、高圧接続部の第二端面は、装置の孔内に配置される。この手段を通じて、流体が特に良好な圧力を第二端面に加え得ることが可能になる。
0018
好適実施態様において、圧力貯槽は、大型ディーゼルエンジンにおける油圧媒体又は燃料のための圧力パイプである。
0019
更に、本発明に従った高圧接続部を有する或いは本発明に従った接続構成を有する大型ディーゼルエンジンが、本発明によって提供される。
0020
好ましくは、圧力貯槽は、大型ディーゼルエンジン用の油圧媒体又は燃料のための圧力パイプであり、圧力パイプは装置を介して支持され、圧力パイプは、通常運転位置に関して装置に横方向に締結される。即ち、これによって、装置内の圧力ビートが取り除かれ、その支持構成内に伝達されること、並びに、それらが圧力パイプ内への力の有意な導入を引き起こさないことが達成される。
0021
実施に特に関連する適用は、装置が排気弁の油圧式作動のための弁制御装置であるときである。
図面の簡単な説明
0024
本発明に従った高圧接続部の実施態様を備える本発明に従った接続構成の第一実施態様を示す断面図である。
本発明に従った接続構成の第二実施態様を備える本発明に従った大型ディーゼルエンジンの実施態様を示す概略図である。
図2の断面線III−IIIに沿って第二実施態様を示す断面図である。
0025
図1は、本発明に従った接続構成の第一実施態様を断面で示しており、接続構成は、全体的に参照番号10を備え、本発明に従った高圧接続部の実施態様を含み、高圧接続部は、全体的に参照番号1を備える。さらに、接続構成10は、流体用の圧力貯槽2と、唯一表示されている装置3とを含み、この装置は、加圧流体の助けを受けて運転される。
0026
流体は、圧力下の作業プロセスで利用し得る如何なる気体媒体又は液体媒体であってもよく、例えば、ピストン、弁、又は、類似物の油圧運転又は作動のための油圧オイル又はサーボオイル、内燃機関(エンジン)のシリンダ内への噴射のための燃料、又は、圧力下で運搬されるべき水である。
0027
装置3は、加圧液体を用いて運転し得る如何なる所望の装置であってもよく、例えば、制御弁、油圧式に運転されるピストン、ポンプ、又は、液体を運搬する圧力管路である。
0028
圧力貯槽2は、例えば、今日のコモンレールシステムにおいて使用される圧力貯槽のような、パイプ形状の、具体的には、円筒形の、シリンダ軸Lを備える圧力パイプとして作製され得る。圧力貯槽2は、壁21を含み、その内部側は、加圧液体用の貯蔵空間22を有する。圧力貯槽2は、少なくとも1つの接続孔23を含み、接続孔23は、貯蔵空間22から壁21を通じて径方向に外向きに延び、着座表面24に開口している。着座表面24は円錐形に作製される。
0029
コモンレールシステムのパイプ形状圧力貯槽2のために、典型的には、複数の接続孔23が提供され、それらは、例証(図1)に従って、シリンダ軸Lを基準にして互いに後に配置される。以下の説明は、1つの接続孔23にのみ限定される。何故ならば、理解のためには、それで十分だからである。
0030
高圧接続部1は、第一端面12から第二端面13に長手軸Aに延在する本体11を含む。第一端面12は、着座表面24と封止的に協働するよう構成される。以下の実施態様において、第一端面12は円錐表面及び/又は切頭円錐表面として作製される。この観点において、第一端面12の関連する円錐角は、着座表面24と関連する円錐角と同じ大きさであり得るし、或いは、材料に依存して、もう少しより小さくもあり得る。
0031
より良好な理解のために、図1は、圧力貯槽2から離れた高圧接続部1を示している。運転状態では、圧力貯槽2と高圧接続部1との間の高圧で漏れのない接続を達成するために、高圧接続部1は、その第一端面12で着座表面24に押し込まれることが理解されるべきである。第一端面12の円錐角が着座表面24に比べて小さ目の大きさを有するならば、存在する圧力によって、第一端面12は運転状態において変形され、着座表面24と一致する。
0032
第一端面12は、入口開口14を有し、流体は、入口開口14を通じて、圧力貯槽2の貯蔵空間22から高圧接続部1内に流れ得る。中心配置される通路孔15が、入口開口14から出口開口16に至るまで長手軸Aの方向に延在し、出口開口16は、第二端面13に設けられている。第二端面13は、この実施態様において、円形表面及び/又はリング表面として作製される。
0033
第二端面13は、装置3によって受け入れられ得るよう構成される。装置3は、空洞又は孔31を有し、空洞又は孔31は、壁32によって境界付けられ、第二端面13を受け入れる。例証によれば、高圧接続部1の本体11は、第二端面13の下に溝を有し、溝は全周に亘って延在し、封止素子17、例えば、Oリングが溝内に配置され、壁32と本体11との間を封止する。
0034
第一端面12及び第二端面13は、それぞれ活性表面を有する。これによって有効表面が意図され、それぞれの端面12、13に対して作用する圧力は、有効表面を介して、長手軸の方向に、即ち、例証に従って上向きに或いは下向きに力を生成し得る。故に、活性表面は、長手軸Aに対して直交して位置する平面に対するそれぞれの端面12、13の直交方向の突出である。第一端面12に関して、活性表面は、図1に矢印によって示される位置W1における断面表面と同じ大きさである。第二端面13に関して、活性表面は、第二端面13と同じ大きさである。
0035
本発明によれば、第二端面13の活性表面は、第一端面12の活性表面よりも大きい。
0036
運転状態において、加圧流体は、圧力貯槽2の貯蔵空間22から、接続孔23及び通路孔15を通じて、例証に従って第二端面13より上に位置する装置3の孔31の一部に流れる。そこから、流体は、装置3において利用可能であるよう、例えば、通路33を通じて流れ得る。
0037
流体の故に、第二端面13は、貯蔵空間22内に存在する圧力と本質的に同じ、第二端面に対して作用する圧力を有する。第二端面13は、第一端面12の活性表面よりも大きい活性表面を有するので、長手軸の方向に、例証に従えば、下向きに向けられ、第一端面を着座表面に対して封止的に押圧する力が生じる。よって、流体の圧力によって引き起こされる封止機能を達成し得る。
0038
原理的に、ネジ接続はなく、例えば、溶接又は鑞接による、他の種類の取付けも、この封止のために要求されない。しかしながら、例えば、高圧接続部1を長手軸Aの方向に案内するために、或いは、高圧接続部の傾斜を回避するために、或いは、主封止を達成するために、ボルト又は他の取付け手段又は案内手段を追加的に提供し得ることが理解されるべきである。これは第二実施態様に従った実施例によって説明される。
0039
第二実施態様では、実施すべき重要な用途である大型ディーゼルエンジンが参照される。現代の大型ディーゼルエンジンでは、燃料噴射、ガス交換、及び、選択的に、水噴射及び補助システムが、コモンレールシステムによって運転される。この点に関して、それぞれの流体、例えば、噴射用の燃料、排気弁の運転のためのサーボオイルのような油圧媒体、又は、噴射の制御のための作動媒体は、高圧下でポンプを用いて、蓄圧室としても既知の圧力貯槽内に運搬される。その場合には、内燃機関の全シリンダは、それぞれの蓄圧室及び/又は弁からの加圧流体を備え、燃料噴射装置は、加圧液体によって制御される。典型的に、圧力貯槽は、パイプ状構成部品としてそれぞれ作製され、パイプ状構成部品は、両端で閉塞され、ほぼシリンダヘッドのレベルでエンジンに沿って延在する。
0040
コモンレールシステムにおいて、最高圧力は、典型的には、燃料噴射のために起こる。関連する圧力貯槽内で、圧力は、例えば、2000バールまで達し得る。油圧媒体(例えば、サーボオイル)の圧力は、排気弁の作動のためにコモンレールシステムの圧力貯槽内で300バールまで達し得る。
0041
部分的に概略的な例証において、図2は、本発明に従った大型ディーゼルエンジンの実施態様の本発明の理解に関連する部分を示しており、該エンジンは、全体的に参照番号100を備える。具体的には、本実施態様は、クロスヘッド駆動装置を備える低速単流掃気2サイクル大型ディーゼルエンジン100である。大型ディーゼルエンジン100は、図3中に断面例証で見られ得る本発明に従った接続構成10の第二実施態様を含む。断面は、図2の断面線III−IIIに沿って取られている。
0042
同一の又は比較可能な機能を有する部分が設けられ、図1におけると同じ参照番号を図2及び図3中に備える。図1及び第一実施態様に関連して行われた全ての説明は、類似的又は相応的に同じ方法で第二実施態様のためにも有効である。
0043
大型ディーゼルエンジン100は、典型的には、複数のシリンダ101を含み、図2には、その1つだけを見ることができる。各シリンダ101内には、ピストン102が前後に移動可能に配置されている。ピストン102は、ピストンロッド103によって、クロスヘッド(図示せず)に接続され、次に、クロスヘッドは、プッシュロッドを介して、クランクシャフト(図示せず)に接続される。
0044
排気弁104が各シリンダに設けられ、既知の方法で油圧式に作動される。この作動は、本発明に従った接続構成10の第二実施態様中に含まれるコモンレールシステムを介して起こる。排気弁104の制御のためのコモンレールシステムは、油圧媒体用の圧力パイプとして作製される圧力貯槽2を含む。
0045
ここで、装置3は、高圧接続部1(図3を参照)を介して圧力貯槽2の接続孔23に接続される弁制御装置3である。高圧接続部1の第二端面13は、図1に例証されるのと類似の方法で、弁制御装置3の孔31内に配置される。この点に関して、高圧接続部1は、ネジ山なしに弁制御装置によって受け入れられる。弁制御装置3は、電気的に事前制御される主パイロット弁35、並びに、信号管路106を介して制御装置105によって作動される電磁パイロット弁36を含む。パイロット弁36が主パイロット弁35を開放するや否や、油圧媒体は、排気弁104を開放するために、圧力貯槽2から圧力配管107を通じて排気弁104に流れ得る。
0047
図2には、1つだけの弁制御装置3が例証されている。しかしながら、それぞれの弁制御装置3は、各シリンダのために設けられ、各シリンダは、各場合において、高圧接続部1を介して圧力貯槽2の別個の接続孔23に接続されている。
0048
圧力貯槽2は、取付け部4を介して、弁制御装置3に接続されている(図3も参照)。取付け部4は、パイプクランプの方法において圧力貯槽2を取り囲む。高圧接続部1の取付けのために、その本体11上にフランジ18が設けられ、フランジ18は、第一ボルト41の受入れのために2つのネジ山なし孔を備える。高圧接続部1は、第一ボルト41を用いて取付け部4に取り付けられ、ここでは、即ち、ボルト締めされ、第一ボルト41は、取付け部4のネジ山孔に係入する。この点に関して、封止が高圧接続部1と圧力貯槽2との間に既に達成されるよう、第一端面12は着座表面24に押し込まれる。これによって、少なくとも主封止が達成される。
0049
高圧接続部1を弁制御装置3に接続するために、孔31の壁32と高圧接続部1の本体11との間を封止するOリングとして適合される封止素子17を用いて、第二端面13はボア31に導入される。次に、弁制御装置3が取り付けられ、取付け部4で第二ボルト42を用いてボルト締めされる。
0050
運転状態において、油圧媒体は、弁制御装置3の孔31内に配置される、高圧接続部の第二端面13も加圧する(図1も参照)。第二端面13の活性表面は、第一端面12の活性表面よりも大きいので、高圧接続部1は、その第一端面12で圧力貯槽2の着座表面24に封止的に押し込まれる。
0051
圧力貯槽2、高圧接続部1、弁制御装置3、及び、取付け部4を含む、接続構成10の全体的な支持構成は、好ましくは、弁制御装置3を介してのみ達成される。既述の通り、複数の弁制御装置3が提供されるので、接続構成10は複数の場所を介して支持される。弁制御装置3は、図3に示されるように、大型ディーゼルエンジン100及び/又はそのために提供される支持体5に固定的に取り付けられる。圧力貯槽2は、図2及び図3に示される例証に対応する通常運転位置に関して、取付け部4を介して弁制御装置3の隣に横方向に締め付けられる。圧力パイプとして作製される圧力貯槽2は、エンジン及び/又はエンジンハウジングに直接的な支持を有さず、弁制御装置3を介して支持されているだけである。
0052
弁制御装置3の隣での及び/又は装置3の概ね横方向隣での圧力貯槽2のこの横方向配置は、大型ディーゼルエンジン100における新しい手段であり、それは本発明に従った高圧接続部1と無関係に及び/又は本発明に従った接続構成10と無関係に使用され得る。
0053
接続孔が通常運転位置を基準にして垂直に上向きに面するよう、圧力貯槽をエンジンに、例えば、支持体上に固定的に取り付けることは、最新技術である。その場合には、装置3及び/又は弁制御装置3は、圧力貯槽の上に配置される。この目的のために、圧力貯槽は、弁制御装置を取り付けるために、その上方側に平面的な表面を有さなければならず、弁制御装置は、ボルトを介して、この平面的な表面に固定的に取り付けられる。この場合には、これらのボルトは、圧力貯槽の壁に係入し、これは圧力貯槽の壁がネジ山付き孔を備えなければならないことを意味する。この垂直配置において、例えば、弁制御装置の切換え直後に起こる動的な力は、圧力貯槽を通じて支持体内に進む。構成全体は、圧力貯槽を介して支持される。
0054
この最新技術とは対照的に、装置3及び/又は弁制御装置3の横方向にある圧力貯槽2の配置は、幾つかの利点を有する。
0055
例えば、弁制御装置3の切換え直後に起こる動的な力は、圧力貯槽2内に本質的に導入されず、弁制御装置3から支持体5に直接的に移転される。これは圧力貯槽2の機械的負荷を有意に低減する。
実施例
0057
さらに、圧力貯槽2の壁21は孔がなく、ネジ山付き孔がない。何故ならば、第一取付けボルト41のみならず、第二取付けボルト42も、取付け部4に係入するが、圧力貯槽2の壁21に係入しないからである。これによって、圧力貯槽2の機械的安定性は、極めて有意に増大され、それは、同じ動作圧力にも拘わらず、より薄い壁21で製造される圧力貯槽2をもたらす。
0058
1高圧接続部 (high pressure connection)
2圧力貯槽(pressure reservoir)
3 装置 (apparatus)/弁制御装置(valve control unit)
4取付け部 (mounting)
5支持体(support)
10接続構成(connection arrangement)
11 本体 (body)
12 第一端面 (first end face)
13 第二端面 (second end face)
14入口開口(inlet opening)
15通路孔(passage bore)
16出口開口(outlet opening)
17封止素子(sealing element)
21 壁 (wall)
22貯蔵空間(storage space)
23接続孔(connection bore)
24着座表面(seating surface)
31 空洞 (cavity)/孔 (bore)
32 壁 (wall)
41 第一ボルト(first bolt)
42 第二ボルト (second bolt)
100大型ディーゼルエンジン(large diesel engine)
101シリンダ(cylinder)
102ピストン(piston)
103ピストンロッド(piston rod)
104排気弁(outlet valve)
A長手軸(longitudinal axis)
Lシリンダ軸(cylinder axis)