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技術 洗浄剤組成物

出願人 日油株式会社
発明者 脇田和晃円山圭一丹下智子
出願日 2009年7月27日 (11年3ヶ月経過) 出願番号 2009-174152
公開日 2011年2月10日 (9年9ヶ月経過) 公開番号 2011-026467
状態 特許登録済
技術分野 化粧料 洗浄性組成物
主要キーワード 食品製造機器 理論水酸基価 試験菌種 組成物原液 比較成分 問題意識 オキシエチレン基含量 pHメーター
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重要な関連分野

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課題

食品又は食品添加物のみで構成され、かつ、優れた起泡性と泡の持続性をともに有し、十分な防腐効力があり、しかも保存安定性にも優れた、洗浄剤組成物を提供する。

解決手段

(a)けん化価が40〜55KOHmg/g、かつオキシエチレン基含量が60.0〜80.0質量%のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(b)ポリグリセリン平均重合度が4〜20であるポリグリセリンモノ脂肪酸エステル(c)ラウリン酸又はミリスチン酸(d)水上記(a)〜(d)から構成され、a成分とb成分の質量比[a/b]が1/1〜18/1、a成分とb成分の和[a+b]が組成物全量に対して5〜30質量%、a分とc成分の質量比[a/c ] が5/1〜25/1であり、さらに、20℃におけるpHが6〜8である、洗浄剤組成物。

概要

背景

近年、消費者の安全性志向の高まりから、人が接触して使用する洗浄剤組成物に対しては、口に入っても安全であることや皮膚に対する刺激が小さいことなど、高い安全性が要求されている。特に、哺乳瓶などの乳幼児食器生鮮食品食品製造機器などの洗浄においては、洗浄剤の誤飲や界面活性剤残留などが懸念されることから、問題意識が高い。
そこで、これまで食品又は食品添加物のみで構成され、ショ糖脂肪酸エステルポリグリセリン脂肪酸エステルを主洗浄成分とした洗浄剤組成物が提案されている。しかし、ショ糖脂肪酸エステルは加水分解定性が悪く、洗浄剤に配合した際に経時でショ糖脂肪酸に加水分解するため、脂肪酸由来沈殿を発生するなどの問題があり、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、一般に脂肪酸モノグリセライドなどの不純物を多く含むため、洗浄剤に配合した際に低温保存下で沈殿が発生するという問題があった。

上記の問題を解決すべく、特許文献1〜3ではポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを使用し、食品又は食品添加物のみで構成された洗浄剤組成物が提案されている。特許文献1では、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとポリグリセリン脂肪酸エステル又はショ糖脂肪酸エステルとを含有する洗浄剤組成物であって、沈殿の発生が抑制されるなど組成物の保存安定性が改善されるばかりでなく、洗浄力起泡力にも優れた洗浄剤組成物が報告されている。また、特許文献2には、加水分解酵素(C)を必須成分とし、特定のモノグリセリド多価カルボン酸エステル(A)及び/又は特定の化合物群から選ばれる成分(B)を含有する、食品などに付着している微生物洗浄除去性に優れた食品用洗浄剤組成物が記載され、化合物群の1選択肢として、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが例示されている。さらに、特許文献3では、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル及びソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも1種を必須成分として含む、ビン詰め飲料及びカン詰め飲料用水切り剤を提案している。
しかし、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、主洗浄成分として使用した場合、パラベン安息香酸などの防腐剤不活化するため、組成物の防腐効力を低下させるという問題、並びに、起泡性は良好であるが、泡の持続性において不十分であるという問題があった。そのため、特許文献1の洗浄剤組成物においても、防腐効力が不十分であり菌汚染が懸念されるばかりでなく、泡の持続性も不十分であり何度も洗浄剤を継ぎ足して洗わなければならないという問題があった。また、特許文献2の洗浄剤組成物は、加水分解酵素を主たる洗浄成分とし、むしろ低泡性が求められる種類であって、界面活性剤を主たる洗浄成分とする本発明の洗浄剤組成物とは、洗浄剤の類型が異なる。特許文献3の水切り剤も、その用途から見て、起泡性よりむしろ低泡性が望まれることはあきらかであるから、同文献に、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含有する水切り剤が記載されていても、その配合が起泡性や泡の持続性の良好な組成物を示唆しているとはいえない。

また、特許文献4には、高級脂肪酸及びそのカリウム塩を含有し、高級脂肪酸:高級脂肪酸カリウム塩重量比が、15:85〜1:99である液体身体洗浄剤組成物が記載されている。当該高級脂肪酸は、ラウリン酸ミリスチン酸、及びパルミチン酸を必須成分とする混合物であって、カリウム石鹸でありながら、豊かでクリーミィな泡を与えるというものである。仮に、当該特定の組成によって形成される泡が持続性の良いものであったとしても、フリーの高級脂肪酸、とくにラウリン酸及び/又はミリスチン酸のみによって、同様の泡が形成されることの示唆はない。
よって、食品又は食品添加物のみで構成され、かつ、優れた起泡性と泡の持続性を両立し、十分な防腐効力を有し、しかも保存安定性にも優れた洗浄剤組成物は、未だ提供されていない。

概要

食品又は食品添加物のみで構成され、かつ、優れた起泡性と泡の持続性をともに有し、十分な防腐効力があり、しかも保存安定性にも優れた、洗浄剤組成物を提供する。(a)けん化価が40〜55KOHmg/g、かつオキシエチレン基含量が60.0〜80.0質量%のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(b)ポリグリセリン平均重合度が4〜20であるポリグリセリンモノ脂肪酸エステル(c)ラウリン酸又はミリスチン酸(d)水上記(a)〜(d)から構成され、a成分とb成分の質量比[a/b]が1/1〜18/1、a成分とb成分の和[a+b]が組成物全量に対して5〜30質量%、a分とc成分の質量比[a/c ] が5/1〜25/1であり、さらに、20℃におけるpHが6〜8である、洗浄剤組成物。 なし

目的

本発明が解決しようとする課題は、食品又は食品添加物のみで構成され、かつ、優れた起泡性と泡の持続性をともに有し、十分な防腐効力があり、しかも保存安定性にも優れた、洗浄剤組成物を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

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請求項1

(a)けん化価が40〜55KOHmg/g、かつオキシエチレン基含量が60.0〜80.0質量%のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(b)ポリグリセリン平均重合度が4〜20であるポリグリセリンモノ脂肪酸エステル(c)ラウリン酸又はミリスチン酸(d)水上記(a)〜(d)を、a成分とb成分の質量比[a/b]が1/1〜18/1、a成分とb成分の和[a+b]が組成物全量に対して5〜30質量%、a成分とc成分の質量比[a/c ] が5/1〜25/1の割合で含有し、さらに、20℃におけるpHが6〜8である、洗浄剤組成物

技術分野

0001

本発明は、洗浄剤組成物に関し、詳しくは、乳幼児身体洗浄剤哺乳瓶などの乳幼児食器生鮮食品食品製造機器などの洗浄に好適に用いられる洗浄剤組成物に関する。

背景技術

0002

近年、消費者の安全性志向の高まりから、人が接触して使用する洗浄剤組成物に対しては、口に入っても安全であることや皮膚に対する刺激が小さいことなど、高い安全性が要求されている。特に、哺乳瓶などの乳幼児食器、生鮮食品、食品製造機器などの洗浄においては、洗浄剤の誤飲や界面活性剤残留などが懸念されることから、問題意識が高い。
そこで、これまで食品又は食品添加物のみで構成され、ショ糖脂肪酸エステルポリグリセリン脂肪酸エステルを主洗浄成分とした洗浄剤組成物が提案されている。しかし、ショ糖脂肪酸エステルは加水分解定性が悪く、洗浄剤に配合した際に経時でショ糖脂肪酸に加水分解するため、脂肪酸由来沈殿を発生するなどの問題があり、ポリグリセリン脂肪酸エステルは、一般に脂肪酸モノグリセライドなどの不純物を多く含むため、洗浄剤に配合した際に低温保存下で沈殿が発生するという問題があった。

0003

上記の問題を解決すべく、特許文献1〜3ではポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを使用し、食品又は食品添加物のみで構成された洗浄剤組成物が提案されている。特許文献1では、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとポリグリセリン脂肪酸エステル又はショ糖脂肪酸エステルとを含有する洗浄剤組成物であって、沈殿の発生が抑制されるなど組成物の保存安定性が改善されるばかりでなく、洗浄力起泡力にも優れた洗浄剤組成物が報告されている。また、特許文献2には、加水分解酵素(C)を必須成分とし、特定のモノグリセリド多価カルボン酸エステル(A)及び/又は特定の化合物群から選ばれる成分(B)を含有する、食品などに付着している微生物洗浄除去性に優れた食品用洗浄剤組成物が記載され、化合物群の1選択肢として、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが例示されている。さらに、特許文献3では、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル及びソルビタン脂肪酸エステルから選ばれる少なくとも1種を必須成分として含む、ビン詰め飲料及びカン詰め飲料用水切り剤を提案している。
しかし、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、主洗浄成分として使用した場合、パラベン安息香酸などの防腐剤不活化するため、組成物の防腐効力を低下させるという問題、並びに、起泡性は良好であるが、泡の持続性において不十分であるという問題があった。そのため、特許文献1の洗浄剤組成物においても、防腐効力が不十分であり菌汚染が懸念されるばかりでなく、泡の持続性も不十分であり何度も洗浄剤を継ぎ足して洗わなければならないという問題があった。また、特許文献2の洗浄剤組成物は、加水分解酵素を主たる洗浄成分とし、むしろ低泡性が求められる種類であって、界面活性剤を主たる洗浄成分とする本発明の洗浄剤組成物とは、洗浄剤の類型が異なる。特許文献3の水切り剤も、その用途から見て、起泡性よりむしろ低泡性が望まれることはあきらかであるから、同文献に、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを含有する水切り剤が記載されていても、その配合が起泡性や泡の持続性の良好な組成物を示唆しているとはいえない。

0004

また、特許文献4には、高級脂肪酸及びそのカリウム塩を含有し、高級脂肪酸:高級脂肪酸カリウム塩重量比が、15:85〜1:99である液体身体洗浄剤組成物が記載されている。当該高級脂肪酸は、ラウリン酸ミリスチン酸、及びパルミチン酸を必須成分とする混合物であって、カリウム石鹸でありながら、豊かでクリーミィな泡を与えるというものである。仮に、当該特定の組成によって形成される泡が持続性の良いものであったとしても、フリーの高級脂肪酸、とくにラウリン酸及び/又はミリスチン酸のみによって、同様の泡が形成されることの示唆はない。
よって、食品又は食品添加物のみで構成され、かつ、優れた起泡性と泡の持続性を両立し、十分な防腐効力を有し、しかも保存安定性にも優れた洗浄剤組成物は、未だ提供されていない。

先行技術

0005

特開2004−99773号公報
特開平8−12995号公報
特開平4−283300号公報
特開平8−133962号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明が解決しようとする課題は、食品又は食品添加物のみで構成され、かつ、優れた起泡性と泡の持続性をともに有し、十分な防腐効力があり、しかも保存安定性にも優れた、洗浄剤組成物を提供することである。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、以下の知見を得た。ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを主洗浄成分とする洗浄剤に対して、ラウリン酸又はミリスチン酸を所定量配合することで、パラベン等の一般的な防腐剤と異なり、ポリグリセリンモノ脂肪酸エステル存在下で相乗的に防腐効力を発揮し、さらに起泡性、泡の持続性、低温安定性にも優れる洗浄剤組成物を見出すに至った。
すなわち、本発明は、以下に示すものである。
(a)けん化価が40〜55KOHmg/g、かつオキシエチレン基含量が60.0〜80.0質量%のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
(b)ポリグリセリン平均重合度が4〜20であるポリグリセリンモノ脂肪酸エステル
(c)ラウリン酸又はミリスチン酸
(d)水
上記(a)〜(d)を、a成分とb成分の質量比[a/b]が1/1〜18/1、a成分とb成分の和[a+b]が組成物全量に対して5〜30質量%、a成分とc成分の質量比[a/c ] が5/1〜25/1の割合で含有し、さらに、20℃におけるpHが6〜8である、洗浄剤組成物。

発明の効果

0008

本発明の洗浄剤組成物は、けん化価が40〜55KOHmg/g、かつオキシエチレン基含量が60.0〜80.0質量%のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルと、ポリグリセリンの平均重合度が4〜20であるポリグリセリンモノ脂肪酸エステルと、ラウリン酸又はミリスチン酸、及び水を、所定の比率で配合するによって得られる低温保存安定性に優れた洗浄剤組成物である。
起泡性及び泡の持続性は、ともに極めて良好であり、防腐効力にも優れ、また、食品添加物のみで構成されているため、食器、例えば哺乳瓶などの乳幼児用食器、生鮮食品、食品製造機器などの洗浄に、特に適する。

0009

以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の洗浄剤組成物におけるa成分である、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、ソルビトール又はソルビタンと脂肪酸との部分エステルであるソルビタン脂肪酸エステルに、エチレンオキシドを付加させた非イオン性界面活性剤である。本発明のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(a成分)は、特定の範囲のけん化価及びオキシエチレン基含量を有している。けん化価は40〜55KOHmg/gであり、好ましくは42〜55KOHmg/g、さらに好ましくは45〜55KOHmg/gである。けん化価が40KOHmg/g未満のものは、泡の持続性が不十分となり易く、55KOHmg/gを超えると、起泡性、低温保存安定性において不十分となり易い。オキシエチレン基含量は、全量に対し60.0〜80.0質量%であり、好ましくは62.0〜76.0質量%、より好ましくは65.0〜74.0質量%である。オキシエチレン基含量が65.0質量%未満のものは、起泡性や低温安定性が低下し、74質量%を超えると、泡の持続性が低下する傾向にある。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、カプリル酸カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸オレイン酸ベヘン酸アラキン酸等の炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸から選ばれる1種、又は2種以上の混合物であり、好ましくは炭素数10〜18の飽和又は不飽和脂肪酸から選ばれる1種、又は2種以上の混合物であり、より好ましくは、ラウリン酸、オレイン酸、又はステアリン酸等の炭素数12〜18の飽和又は不飽和脂肪酸から選ばれる1種、又は2種以上の混合物であり、本発明のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、これら脂肪酸の、モノエステルジエステルエステルトリエステル等が用いられる。
具体的には、ポリソルベート20(ポリオキシエチレン(20mol)ソルビタンモノラウレート)、ポリソルベート60(ポリオキシエチレン(20mol)ソルビタンモノステアレート)、ポリソルベート80(ポリオキシエチレン(20mol)ソルビタンモノオレート)等が挙げられ、これポリソルベート20及びポリソルベート80が、起泡力や低温安定性の点で特に好ましい。

0010

本発明のポリグリセリンモノ脂肪酸エステル(b成分)は、ポリグリセリンの平均重合度が4〜20であり、好ましくは6〜16、より好ましくは8〜12である。重合度が4未満のものは、起泡性や低温安定性が低く、20を超えるものは、泡の持続性が低くなる。これらのポリセリンの平均重合度は、ポリグリセリン脂肪酸エステルを加水分解し、得られたポリグリセリンの水酸基価実測値から求めた平均重合度で表される。例えば、テトラグリセリン理論水酸基価は1072、ペンタグリセリンの理論水酸基価は1012、デカグリセリンの理論水酸基価は888と、ポリグリセリンの重合度が上がるにつれて、その理論水酸基価は下がっていく。よって、得られたポリグリセリンの水酸基価の実測値が1072以下であれば、平均重合度は4以上ということになる。

0011

b成分であるポリグリセリンモノ脂肪酸エステルを構成する脂肪酸は、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸、アラキン酸等の炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪酸から選ばれる1種、又は2種以上の混合物であり、好ましくは炭素数10〜16の飽和又は不飽和脂肪酸から選ばれる1種、又は2種以上の混合物であり、より好ましくは、ラウリン酸等の炭素数12の飽和又は不飽和脂肪酸から選ばれる1種、又は2種以上の混合物である。
b成分であるポリグリセリンモノ脂肪酸エステルの製造法としては、ポリグリセリンと脂肪酸とのエステル化反応、ポリグリセリンと脂肪酸エステルとのエステル交換反応グリシドールと脂肪酸との付加重合反応などの周知方法が例示されるが、いずれの製造法から得られるものでも良い。また、場合によっては蒸留精製や脱色を行っても構わない。

0012

本発明のc成分は、ラウリン酸又はミリスチン酸である。ラウリン酸は起泡性及び防腐効力の向上に、ミリスチン酸は泡の持続性の向上に特に効果があり、ラウリン酸とミリスチン酸を併用して使用することもできる。炭素数が12未満の脂肪酸は、皮膚への刺激性に問題があり、炭素数が14を超える脂肪酸は、起泡性、防腐効力、低温安定性において不十分である。また、本発明の洗浄剤組成物には、本発明の効果を損なわない範囲であるならば、ヤシ脂肪酸のようなラウリン酸やミリスチン酸を主成分とする混合脂肪酸を使用してもよい。
本発明のd成分は水であり、蒸留水イオン交換水等の精製水を好ましく用いることができる。

0013

a成分とb成分の質量比[a/b]は、1/1〜18/1であり、好ましくは2/1〜9/1であり、より好ましくは3/1〜6/1である。a成分とb成分の質量比[a/b]が1/1未満の場合は、泡の持続性及び低温安定性が低下する。[a/b]が18/1を超える場合は、防腐効力が不十分となり、起泡性がやや低下する。
a成分とb成分の和[a+b]は5〜30質量%であり、好ましくは8〜25質量%、より好ましくは10〜25質量%である。a成分とb成分の和[a+b]が5質量%未満の場合は、泡の持続性や起泡性が不十分であり、30質量%を超える場合は、粘度の異常な上昇などによる不具合を生じる懸念があり、コスト的にも不利である。
a成分とc成分の質量比[a/c] は、5/1〜25/1であり、好ましくは10/1〜22/1、より好ましくは15/1〜20/1である。a成分とc成分の質量比[a/c]が5/1未満の場合、低温安定性が低下し、25/1を超える場合は、防腐効力や起泡性が不十分である。
a成分とb成分とc成分の質量の和が組成物中に占める割合は特に限定されるものではないが、通常、6〜32質量%、好ましくは10〜30質量%であり、より好ましくは15〜25重量%である。

0014

本発明の洗浄剤組成物の20℃におけるpHは6〜8であり、より好ましくは6.5〜7.5である。pHは、組成物原液pHメーター等で直接測定することもできるが、洗浄剤組成物中の固形分濃度が高い場合は組成物原液を5wt%程度に希釈して測定すると測定ぶれが小さい。pHが6未満であると、低温安定性が低下し、起泡力も不十分である。pHが8を超えると、泡の持続性が低下するばかりでなく、アルカリ性であるため手肌への低刺激性の点で好ましくない。また、本発明のc成分は脂肪酸であるので、そのまま洗浄剤組成物に配合するとpHが酸性になるが、リン酸水素二ナトリウムクエン酸三ナトリウムなどの弱塩基でpHを調整することで、液性中性付近にすることができる。

0015

さらに、本発明の洗浄剤組成物は、必要に応じて、その他の添加成分を含んでいてもよく、その他添加成分としては、a成分、b成分以外の乳化剤エタノールプロピレングリコール、グリセリンなどの溶剤クエン酸塩コハク酸塩リンゴ酸塩酒石酸塩などのビルダーカルボキシメチルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロース等の増粘安定剤、トコフェロール等の抗酸化剤香料着色剤等を適宜配合することができる。

0016

以下に、実施例及び比較例を示して本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
<a成分について>
表1に、本発明のa成分であるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、及び比較成分(a´成分)について、成分名、一般名、製品名、メーカーを示す。また、表2には、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルのけん化価及びオキシエチレン基含量を示す。なお、けん化価及びオキシエチレン基含量は以下に示す試験方法に従って測定した。

けん化価の測定方法食品添加物公定書香料試験法(2.0g)

オキシエチレン基含量の測定方法 ; 食品添加物公定書(ポリソルベート20[9005−64−5]、同60[9005−67−8]、同65[9005−71−4]、同80[9005−65−6])オキシエチレン基(-OCH2CH2-)含量定量法

0017

0018

0019

<b成分について>
表3に、b成分であるポリグリセリン脂肪酸エステルとその成分名、ポリグリセリンの平均重合度、製品名、メーカー名を示す。

0020

0021

<洗浄剤の調製>
表4に示された成分をビーカーに全て量し、ウォーターバス中、プロペラ攪拌しながら80℃まで加温した。溶解確認後、攪拌しながら室温まで空冷し、組成物を得た。

0022

評価方法
1)防腐効力
1−1)試験菌種
・細菌(3種)
Escherichia coli IFO3972(大腸菌
Staphylococcus aureus IFO13276(黄色ブドウ球菌
Pseudomonas aeruginosa IFO13275(緑膿菌
真菌(2種)
Candida albicans IFO1594(カンジダ菌
Aspergillus niger IFO9455(黒コウジカビ
1−2)培養温度

細菌3種:35℃;真菌2種:28℃
1−3) 菌の接種
菌体滅菌水に懸濁して調製した菌液300μlを、調製した洗浄剤30mlに添加し、よく混合することにより接種するものとした。なお、Aspergillus niger(黒コウジカビ)は胞子のラピゾールA-80(日油製)100ppm水溶液)懸濁液を菌液とした。
1−4)菌数測定
それぞれの菌の各試料への接種時、及び接種後1、3及び7日後の生菌数寒天平板混釈法で測定した。測定培地は、細菌はSCDLP寒天培地を、真菌はGPLP寒天培地をそれぞれ使用した。サンプルの希釈にはLP希釈液を使用した。培養条件は、細菌については35℃、48〜72時間、真菌は28℃、48〜120時間とした。
1−5)判定基準

; 細菌3種全ての生菌数が接種の1日後に6桁以上低減し、かつ、真菌2種どちらかの生菌数が接種の7日後に6桁以上低減する。
×
; 上記基準に合格しない。

0023

2)起泡性
洗浄剤の5質量%水溶液をミルサー試験機(Iwatani(株)製、IFM−100)で5秒間攪拌し、1分間静置した後の泡の高さを測定した。判定は下記の基準で行い、AA、A、及びBを合格とした。
評点) : (評価)

AA : 泡の高さが30mm以上

A : 泡の高さが25mm以上〜30mm未満

B : 泡の高さが20mm以上〜25mm未満

C : 泡の高さが15mm以上〜20mm未満

D : 泡の高さが15mm未満

0024

3) 泡の持続性
上記評価2の起泡性試験で泡立てた泡を、さらに10分間静置し、泡の高さを測定した。以下の式から泡の安定性を算出し、泡の持続性を評価した。
泡の安定性(%)=
[10分後の泡の高さ(mm)/1分後の泡の高さ(mm)]×100
判定は下記の基準で行い、AA、A、及びBを合格とした。
(評点) : (評価)

AA :泡安定性が95%以上

A : 泡安定性が80%以上〜95%未満

B : 泡安定性が70%以上〜80%未満

C : 泡安定性が60%以上〜70%未満

D : 泡安定性が60%未満

0025

4)低温保存安定性
調製した洗浄剤100gを100mLのガラス瓶充填し、密閉した後、−5℃の恒温槽で1ヶ月間保存した。試験後のサンプルの性状を確認し、以下の基準で評価を行った。

; 洗浄剤の外観の変化が確認されない。
×
; 洗浄剤に沈殿の発生など外観の変化が確認される。

0026

表4に、洗浄剤組成物の処方並びにそれらの評価結果を示す。実施例1〜4より、本発明の洗浄剤組成物は乳化性が良好で、防腐効力、起泡性、泡の持続性、低温保存安定性のいずれも優れていた。
一方、比較例1〜9では十分な効果が得られていない。比較例1では、けん化価とオキシエチレン基含量が本発明の範囲から外れるポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(a´成分)を使用しているため、起泡性や低温保存安定性において不十分であった。比較例2では、c成分の代わりにグリセリンモノラウレートが使用されているため、起泡性、泡の持続性において不十分であった。比較例3では、c成分の代わりにステアリン酸を使用しているため、起泡性、低温保存安定性において不十分であった。比較例4では、pHが本発明の範囲から外れるため、起泡性、低温保存安定性において不十分であった。比較例5では、a成分とb成分の重量比[a/b]が本発明の範囲から外れているため、泡の持続性、低温保存安定性において不十分であった。比較例6では、b成分が使用されていないため、防腐効力において不十分であった。比較例7では、a成分とb成分の重量の和[a+b]が本発明の範囲を外れるため、防腐効力、起泡性、泡の持続性において不十分であった。比較例8では、a成分とc成分の重量比[a/c]が本発明の範囲を外れるため、低温安定性において不十分であった。比較例9では、c成分を含有していないため、防腐効力において不十分であった。

実施例

0027

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