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技術 燃料集合体の衝撃吸収装置および燃料集合体収納容器

出願人 三菱重工業株式会社
発明者 齋藤雄一岸本純一村上和夫小谷健一郎
出願日 2009年6月30日 (10年5ヶ月経過) 出願番号 2009-156013
公開日 2011年1月20日 (8年10ヶ月経過) 公開番号 2011-013034
状態 特許登録済
技術分野 放射線の遮蔽 燃料及び物質の取扱い並びに実験設備 汚染除去及び汚染物処理
主要キーワード 断面内形 差込部材 体内空間 金属密閉容器 ウール状 変形初期 取扱工具 複数固定
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2011年1月20日)のものです。
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図面 (20)

課題

燃料集合体を保持する燃料取扱工具干渉することなく燃料集合体に対して配置すること。

解決手段

衝撃吸収装置1は、燃料集合体100の上部ノズル103の上面に沿う支持体2と、支持体2の上面に接合された緩衝体3と、を備える。この支持体2および緩衝体3は、燃料集合体100を搬送するための燃料取扱工具10を受け入れる領域を確保しつつ燃料集合体100に配置される。このため、衝撃吸収装置1は、燃料取扱工具10に干渉することなく燃料集合体100に対して配置することが可能になる。

概要

背景

原子力発電所などで用いられる核燃料集合体を燃料集合体という。原子炉装荷されて所定の期間燃焼された後に原子炉から取り出された燃料集合体は、通常、原子力発電所などの冷却ピットで所定期間冷却される。その後、燃料集合体は、放射線遮蔽機能を有する燃料集合体収納容器収納され、車両または船舶再処理施設輸送され再処理される、もしくは中間貯蔵施設に輸送され、再処理を行うまで貯蔵される。

通常、燃料集合体収納容器は、上部が開口した有底の容器本体と、この容器本体内に配置されるバスケットとを有している。燃料集合体は、バスケットに対して長手方向(軸方向)に挿入された形態で容器本体内に配置される。容器本体の上部開口は、容器の用途に応じた仕様において一重の蓋や、または一次蓋、二次蓋の二重の蓋など複数の蓋を有する蓋部材によって閉塞される。

このような燃料集合体収納容器において、輸送時や地震時などに衝撃を受けた場合、燃料集合体とバスケットとの間の径方向での隙間、および燃料集合体と蓋部材との間の軸方向の隙間を有することにより、燃料集合体と、バスケットや蓋部材や容器本体とが衝突することで、燃料集合体に大きな衝撃荷重が作用するおそれがある。そこで、従来では、燃料集合体とバスケットとの間の径方向での隙間、および燃料集合体と蓋部材との間の軸方向の隙間に衝撃吸収装置を配置した燃料集合体収納容器(金属密閉容器)が知られている(例えば、特許文献1参照)。

概要

燃料集合体を保持する燃料取扱工具干渉することなく燃料集合体に対して配置すること。衝撃吸収装置1は、燃料集合体100の上部ノズル103の上面に沿う支持体2と、支持体2の上面に接合された緩衝体3と、を備える。この支持体2および緩衝体3は、燃料集合体100を搬送するための燃料取扱工具10を受け入れる領域を確保しつつ燃料集合体100に配置される。このため、衝撃吸収装置1は、燃料取扱工具10に干渉することなく燃料集合体100に対して配置することが可能になる。

目的

本発明は上述した課題を解決するものであり、燃料集合体を保持する燃料取扱工具に干渉することなく燃料集合体に対して配置することのできる燃料集合体、および燃料集合体を保持する燃料取扱工具に干渉することなく燃料集合体に対して配置することのできる燃料集合体収納容器の衝撃吸収装置を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

燃料集合体の上部ノズルの上面に沿う支持体と、前記支持体の上面に接合された緩衝体と、を備え、前記支持体および前記緩衝体が、前記燃料集合体を搬送するための燃料取扱工具受け入れる領域を確保しつつ前記燃料集合体に配置されることを特徴とする燃料集合体の衝撃吸収装置

請求項2

前記衝撃吸収装置を搬送するための搬送取扱工具に嵌合するハンドル部材を、前記燃料取扱工具と取合干渉せず、前記緩衝体の上端にさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の燃料集合体の衝撃吸収装置。

請求項3

前記支持体の下面に、前記燃料集合体に設けられた案内管に挿入される差込部材をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料集合体の衝撃吸収装置。

請求項4

前記緩衝体と前記燃料集合体収納容器との間で上下方向に弾性を有する弾性部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の燃料集合体の衝撃吸収装置。

請求項5

前記緩衝体は、衝撃を吸収する際の変形の起点となる変形起点部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の燃料集合体の衝撃吸収装置。

請求項6

複数の燃料棒を組み合わせた上下端部にノズルを有し、かつ上端側の上部ノズルの周囲に燃料取扱工具を嵌合する嵌合部が設けられた燃料集合体を収納した状態で、前記燃料集合体に対して与えられる衝撃を抑制するもので、請求項1〜5のいずれか一つに記載の衝撃吸収装置を適用することを特徴とする燃料集合体収納容器。

請求項7

複数の燃料棒を組み合わせた上下端部にノズルを有し、かつ上端側の上部ノズルの周囲に燃料取扱工具を嵌合する嵌合部が設けられた燃料集合体を収納した状態で、前記燃料集合体の下部ノズルに衝撃吸収装置を同時に配置することで、前記燃料集合体に対して与えられる衝撃を抑制するもので、請求項1〜5のいずれか一つに記載の衝撃吸収装置を適用することを特徴とする燃料集合体収納容器。

技術分野

0001

本発明は、原子炉で使用される燃料集合体輸送などの際、燃料集合体への衝撃を吸収する燃料集合体の衝撃吸収装置および燃料集合体収納容器に関する。

背景技術

0002

原子力発電所などで用いられる核燃料集合体を燃料集合体という。原子炉に装荷されて所定の期間燃焼された後に原子炉から取り出された燃料集合体は、通常、原子力発電所などの冷却ピットで所定期間冷却される。その後、燃料集合体は、放射線遮蔽機能を有する燃料集合体収納容器に収納され、車両または船舶再処理施設に輸送され再処理される、もしくは中間貯蔵施設に輸送され、再処理を行うまで貯蔵される。

0003

通常、燃料集合体収納容器は、上部が開口した有底の容器本体と、この容器本体内に配置されるバスケットとを有している。燃料集合体は、バスケットに対して長手方向(軸方向)に挿入された形態で容器本体内に配置される。容器本体の上部開口は、容器の用途に応じた仕様において一重の蓋や、または一次蓋、二次蓋の二重の蓋など複数の蓋を有する蓋部材によって閉塞される。

0004

このような燃料集合体収納容器において、輸送時や地震時などに衝撃を受けた場合、燃料集合体とバスケットとの間の径方向での隙間、および燃料集合体と蓋部材との間の軸方向の隙間を有することにより、燃料集合体と、バスケットや蓋部材や容器本体とが衝突することで、燃料集合体に大きな衝撃荷重が作用するおそれがある。そこで、従来では、燃料集合体とバスケットとの間の径方向での隙間、および燃料集合体と蓋部材との間の軸方向の隙間に衝撃吸収装置を配置した燃料集合体収納容器(金属密閉容器)が知られている(例えば、特許文献1参照)。

先行技術

0005

特許第3600551号公報

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、燃料集合体は、両端部に、複数の脚部(通常4本)を有するノズルを備えている。この燃料集合体は、例えば燃料集合体収納容器に収納されるときに上部ノズル燃料取扱工具で保持されて搬送される。しかし、燃料集合体側に配置された衝撃吸収装置が上部ノズルに設けられていることで、この衝撃吸収装置が燃料取扱工具による上部ノズルの保持の邪魔になり、燃料集合体の搬送に支障を来すことになる。

0007

本発明は上述した課題を解決するものであり、燃料集合体を保持する燃料取扱工具に干渉することなく燃料集合体に対して配置することのできる燃料集合体、および燃料集合体を保持する燃料取扱工具に干渉することなく燃料集合体に対して配置することのできる燃料集合体収納容器の衝撃吸収装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上述の目的を達成するために、本発明の燃料集合体の衝撃吸収装置では、燃料集合体の上部ノズルの上面に沿う支持体と、前記支持体の上面に接合された緩衝体と、を備え、前記支持体および前記緩衝体が、前記燃料集合体を搬送するための燃料取扱工具を受け入れる領域を確保しつつ前記燃料集合体に配置されることを特徴とする。

0009

この燃料集合体の衝撃吸収装置によれば、燃料取扱工具は、支持体および緩衝体に接触することなく燃料集合体を保持する。すなわち、衝撃吸収装置は、燃料集合体を保持する燃料取扱工具に干渉することなく燃料集合体に対して配置できる。この結果、燃料取扱工具を新たに設計することでコストが嵩む事態を防ぐことができる。さらに、衝撃吸収装置を搬送する専用の取扱工具を設計し、既存の燃料取扱工具により燃料集合体を燃料集合体収納容器に搬送した後、衝撃吸収装置を専用の取扱工具により燃料集合体に設置するようなコストが嵩み、かつ作業効率が低下する事態を防ぐことができる。

0010

また、本発明の燃料集合体の衝撃吸収装置では、前記衝撃吸収装置を搬送するための搬送取扱工具に嵌合するハンドル部材を、前記燃料取扱工具と取合干渉せず、前記緩衝体の上端にさらに備えることを特徴とする。

0011

この燃料集合体の衝撃吸収装置によれば、燃料集合体に配置する際、搬送取扱工具により搬送することができる。

0012

また、本発明の燃料集合体の衝撃吸収装置では、前記支持体の下面に、前記燃料集合体に設けられた案内管に挿入される差込部材をさらに備えることを特徴とする。

0013

この燃料集合体の衝撃吸収装置によれば、燃料集合体に配置した際、差込部材が案内管に挿入されることで、燃料集合体に位置決めして配置される。この結果、燃料取扱工具が干渉しない適した位置に配置することができる。

0014

また、本発明の燃料集合体の衝撃吸収装置では、前記緩衝体と前記燃料集合体収納容器との間で上下方向に弾性を有する弾性部をさらに備えることを特徴とする。

0015

この燃料集合体の衝撃吸収装置によれば、弾性部の弾性力により、燃料集合体収納容器との間で衝撃吸収装置全体が下方に押圧されて、燃料集合体の上端に向けて押し付けられる。この結果、衝撃吸収装置がガタついて微動する事態を防ぎ、燃料集合体に作用する衝撃荷重を抑制する効果を顕著に得ることができる。

0016

また、本発明の燃料集合体の衝撃吸収装置では、前記緩衝体は、衝撃を吸収する際の変形の起点となる変形起点部をさらに備えることを特徴とする。

0017

この燃料集合体の衝撃吸収装置によれば、燃料集合体の中心軸に平行な荷重を受けた場合、変形起点部により変形の起点が定められていることで、変形初期の段階で燃料集合体に作用するピーク荷重下げるため、燃料集合体に作用する衝撃荷重をさらに抑制することができる。

0018

また、上述の目的を達成するために、本発明の燃料集合体収納容器では、複数の燃料棒を組み合わせた上下端部にノズルを有し、かつ上端側の上部ノズルの周囲に燃料取扱工具を嵌合する嵌合部が設けられた燃料集合体を収納した状態で、前記燃料集合体に対して与えられる衝撃を抑制するもので、上記のいずれか一つに記載の衝撃吸収装置を適用することを特徴とする。

0019

この燃料集合体収納容器によれば、燃料取扱工具は、支持体および緩衝体に接触することなく燃料集合体を保持する。すなわち、衝撃吸収装置は、燃料集合体を保持する燃料取扱工具に干渉することなく燃料集合体に対して配置できる。この結果、燃料取扱工具を新たに設計することでコストが嵩む事態を防ぐことができる。さらに、衝撃吸収装置を搬送する専用の取扱工具を設計し、既存の燃料取扱工具により燃料集合体を燃料集合体収納容器に搬送した後、衝撃吸収装置を専用の取扱工具により燃料集合体に設置するようなコストが嵩み、かつ作業効率が低下する事態を防ぐことができる。

0020

また、上述の目的を達成するために、本発明の燃料集合体収納容器では、複数の燃料棒を組み合わせた上下端部にノズルを有し、かつ上端側の上部ノズルの周囲に燃料取扱工具を嵌合する嵌合部が設けられた燃料集合体を収納した状態で、前記燃料集合体の下部ノズルに衝撃吸収装置を同時に配置することで、前記燃料集合体に対して与えられる衝撃を抑制するもので、上記のいずれか一つに記載の衝撃吸収装置を適用することを特徴とする。

0021

この燃料集合体収納容器によれば、燃料取扱工具は、支持体および緩衝体に接触することなく燃料集合体を保持する。すなわち、衝撃吸収装置は、燃料集合体を保持する燃料取扱工具に干渉することなく燃料集合体に対して配置できる。この結果、燃料取扱工具を新たに設計することでコストが嵩む事態を防ぐことができる。さらに、衝撃吸収装置を搬送する専用の取扱工具を設計し、既存の燃料取扱工具により燃料集合体を燃料集合体収納容器に搬送した後、衝撃吸収装置を専用の取扱工具により燃料集合体に設置するようなコストが嵩み、かつ作業効率が低下する事態を防ぐことができる。しかも、この燃料集合体収納容器によれば、燃料集合体の下部ノズルに同時に配置した衝撃吸収装置と共に、燃料集合体に対して与えられる衝撃を抑制できる点で望ましい。

発明の効果

0022

本発明によれば、燃料集合体を保持する燃料取扱工具に干渉することなく燃料集合体に対して配置できる。

図面の簡単な説明

0023

図1は、燃料集合体の斜視図である。
図2は、燃料集合体収納容器の斜視図である。
図3は、本発明の実施の形態1に係る衝撃吸収装置の斜視図である。
図4は、図3に示す衝撃吸収装置を燃料集合体に配置した平面図である。
図5は、図3に示す衝撃吸収装置を配置した燃料集合体を燃料集合体収納容器に収納した側面図である。
図6は、図3に示す衝撃吸収装置に弾性部を設けた側面図である。
図7は、図3に示す衝撃吸収装置に弾性部を設けた側面図である。
図8は、図3に示す衝撃吸収装置に弾性部を設けた側面図である。
図9は、緩衝体の側面図である。
図10は、緩衝体の側面図である。
図11は、図3に示す衝撃吸収装置を配置した燃料集合体を燃料集合体収納容器に収納する状態の側面図である。
図12は、本発明の実施の形態2に係る衝撃吸収装置の斜視図である。
図13は、図12に示す衝撃吸収装置を燃料集合体に配置する状態の側面図である。
図14は、図12に示す衝撃吸収装置を燃料集合体に配置した平面図である。
図15は、図12に示す衝撃吸収装置を配置した燃料集合体を燃料集合体収納容器に収納した側面図である。
図16は、図12に示す衝撃吸収装置に弾性部を設けた側面図である。
図17は、図12に示す衝撃吸収装置に弾性部を設けた側面図である。
図18は、図12に示す衝撃吸収装置に弾性部を設けた側面図である。
図19は、図12に示す衝撃吸収装置を配置した燃料集合体を燃料集合体収納容器に収納する状態の側面図である。

実施例

0024

以下に、本発明に係る実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施の形態における構成要素には、当業者置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。

0025

なお、以下に説明する燃料集合体100は、加圧水型原子力プラント(PWR:Pressurized Water Reactor)に対して好適に用いられるが、沸騰水型原子力プラントBWR:Boiling Water Reactor)などの原子力プラント全般への適用を除外するものではない。また、以下に説明する燃料集合体収納容器200は、特に燃料集合体100の輸送時において好適であるが、貯蔵時での適用が除外されるものではない。さらに、燃料集合体収納容器200は、原子炉から取り出された燃料集合体100の収納に限らず、新しく製造されて原子炉に装荷される燃料集合体100の収納に適用してもよい。

0026

図1に示す燃料集合体100は、長手状に形成された複数の燃料棒101を、複数の支持格子102で束ねて構成されている。燃料棒101の両方の端部には、それぞれノズル103が配置されている。このノズル103が燃料集合体100の端部となる。ノズル103は、燃料集合体100の端部となる部分の外周部に脚部103aが立設され、この脚部103aの内側が凹部103bとして構成されている。燃料集合体収納容器200に収納されるときの上端側となる燃料集合体100の上側のノズル103(以下、このノズルを上部ノズルと呼ぶ)は、脚部103aの内側面に、内側に向けて開口する溝状の嵌合部103cが形成されている。また、燃料集合体100は、燃料棒101の長手方向と平行に配置され、上下のノズル103に連結されつつノズル103の外部に開口する管状の案内管104が設けられている(図5参照)。

0027

図2に示す燃料集合体収納容器200は、主に原子炉から取り出した燃料集合体100を複数収納し、この燃料集合体100の輸送および貯蔵に用いられるものである。燃料集合体収納容器200は、上部が開口された有底の容器本体201と、容器本体201の外側に取り付けられる中性子遮蔽体202と、容器本体201の開口を閉塞する蓋部材203とを備えている。

0028

容器本体201は、筒状の胴部と、胴部の下端に設けられる底部とで構成されており、胴部と底部とで形成される容器本体内空間キャビティともいう)201aが、燃料集合体100を収納する領域となる。容器本体内空間201aには、バスケット204が配置される。バスケット204は、格子状に区画された複数のセル204aを有する。セル204aは、例えば、断面外形および断面内形矩形状(略正方形状)の角パイプが、束に複数組み合わせて構成されたもので、角パイプの中空の内部がセル204aとなる。そして、バスケット204は、容器本体内空間201aに配置されると共に、各セル204aの内部に個々の燃料集合体100を格納する。

0029

容器本体201は、容器本体内空間201aへ収納した燃料集合体100からのγ線遮蔽する機能を有する。また、中性子遮蔽体202は、中性子を遮蔽するための中性子遮蔽物が内部に設けられている。また、容器本体201の容器本体内空間201aには、容器本体201の内周壁とバスケット204との間に介在するスペーサ205が配置されている。スペーサ205は、バスケット204に格納された燃料集合体100からの崩壊熱を容器本体201へ伝える。この崩壊熱は、容器本体201および中性子遮蔽体202を介して大気中へ放出される。

0030

蓋部材203は、一次蓋203aと二次蓋203bとを有している。一次蓋203aは、容器本体201の容器本体内空間201aに配置されたバスケット204に燃料集合体100を格納した後、容器本体201の上部の開口部201bに取り付けられるものである。二次蓋203bは、一次蓋203aの外側を覆うように容器本体201の開口部201bに取り付けられるものである。そして、蓋部材203は、一次蓋203aおよび二次蓋203bにより、容器本体201の容器本体内空間201aを密封する。なお、図には明示しないが、蓋部材203は、仕様により、二次蓋203bの外側を覆う三次蓋を有することもある。

0031

なお、燃料集合体収納容器200に収納された燃料集合体100は、その上端をなす一方のノズル103が、蓋部材203である一次蓋203aの内壁面に向き、下端をなす他方のノズル103が、容器本体201の容器本体内空間201aにおける底面としての内底面に向く。

0032

本実施の形態では、例えば、燃料集合体100を収納した燃料集合体収納容器200が落下した場合であっても、燃料集合体100に対して与えられる衝撃を吸収できる燃料集合体の衝撃吸収装置を提供する。

0033

[実施の形態1]
実施の形態1の衝撃吸収装置1は、図3図5に示すように、燃料集合体100の上部ノズル103に設置されるもので、支持体2と、緩衝体3とを備えている。

0034

支持体2は、上部ノズル103の凹部103b内に配置されるもので、嵌合部103cの位置を避け、上部ノズル103の嵌合部103cとの間に所定の領域を確保するように嵌合部103cの下方位置に設けられると共に、上部ノズル103において燃料集合体100の上面となる凹部103bの底面に沿って配置される板状に形成されている。この支持体2は、例えば、ステンレス鋼、鉄、アルミニウムアルミニウム合金、鉛、コンクリートなどで構成されている。なお、図には明示しないが、支持体2は、冷却水流通させるため上下に貫通する貫通孔を有する構造でもよい。

0035

緩衝体3は、支持体2の上面に接合されたもので、衝撃吸収装置1が燃料集合体100に配置された状態で、支持体2と共に、上部ノズル103の嵌合部103cとの間に所定の領域を確保するように燃料集合体100の上下方向の中心軸S上で中心軸Sに沿って配置されるものである。緩衝体3は、燃料集合体100の燃料棒101の長手方向に対する剛性が支持体2以下に形成され、例えば、樹脂,木材,金属のうちの少なくとも一つで構成されている。また、緩衝体3は、筒体板体ハニカム構造積層構造発泡体ウール状などで形成されるものであって、これらの形態を複数組み合わせることも可能である。本実施の形態では、緩衝体3は、円筒形状に形成されている。この緩衝体3は、図5に示すように、衝撃吸収装置1が配置された燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に収納した状態で、上端側を燃料集合体収納容器200の蓋部材203に向けて設けられる。

0036

また、実施の形態1の衝撃吸収装置1は、支持体2において、上部ノズル103の凹部103bの底面に沿って配置される下面に、差込部材4が設けられていることが好ましい。差込部材4は、支持体2の下面に吊り下げられた形態で複数固定され、衝撃吸収装置1が燃料集合体100に配置された状態で、燃料集合体100の各案内管104に挿通される棒状のものである(図5参照)。この差込部材4は、少なくとも2つ設けられていればよい。

0037

また、実施の形態1の衝撃吸収装置1は、図6図8に示すように、緩衝体3と燃料集合体収納容器200との間で上下方向に弾性を有する弾性部5が設けられていることが好ましい。

0038

図6に示す弾性部5は、緩衝体3の上端にて上方に突出して設けられたバネ材として構成されている。この弾性部5は、衝撃吸収装置1が配置された燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に収納した状態で、燃料集合体収納容器200の蓋部材203に弾性力を伴って当接する。

0039

図7に示す弾性部5は、筒状とされた緩衝体3に設けられ、可動部材5aと、バネ部材5bと、案内部材5cとを有している。可動部材5aは、筒状に形成され、緩衝体3の上端から緩衝体3の内部に挿入されつつ上下方向に移動可能に設けられたものである。バネ部材5bは、緩衝体3の内部であって支持体2の上面に設けられつつ可動部材5aを上方に弾性付勢するものである。案内部材5cは、緩衝体3の内部にて支持体2から上方に延在する棒状部分で可動部材5aの上下移動許容しつつ、棒状部分の上端のフランジ部分が可動部材5aに嵌合して緩衝体3の上端から可動部材5aが抜けることを規制するものである。この弾性部5は、衝撃吸収装置1が配置された燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に収納した状態で、燃料集合体収納容器200の蓋部材203に可動部材5aが弾性力を伴って当接する。

0040

図8に示す弾性部5は、筒状とされた緩衝体3に設けられ、可動部材5aと、バネ部材5bと、案内部材5cとを有している。可動部材5aは、上端が閉塞された筒状に形成され、緩衝体3の外部を覆いつつ上下方向に移動可能に設けられたものである。バネ部材5bは、緩衝体3の外部に設けられ、支持体2の上面と可動部材5aの上端のフランジ部分とに係合して可動部材5aを上方に弾性付勢するものである。案内部材5cは、可動部材5aの内部で上端から下方に延在する棒状部分で可動部材5aの上下移動を許容しつつ、棒状部分の下端のフランジ部分が緩衝体3の上端に嵌合して緩衝体3の上端から可動部材5aが抜けることを規制するものである。この弾性部5は、衝撃吸収装置1が配置された燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に収納した状態で、燃料集合体収納容器200の蓋部材203に可動部材5aが弾性力を伴って当接する。

0041

なお、弾性部5の弾性力が作用するストロークは、燃料集合体収納容器200の製作誤差と、燃料集合体100の熱膨張、および燃料集合体100の照射成長に、衝撃吸収装置1が配置された燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に収納した状態で、燃料集合体収納容器200の蓋部材203に可動部材5aが弾性力を伴って当接する分を加算したものとする。

0042

また、実施の形態1の衝撃吸収装置1は、図9および図10に示すように、衝撃吸収装置1が燃料集合体100に配置された状態で、燃料集合体100の中心軸Sに平行な荷重を受けた場合、変形の起点となる変形起点部3aが側部に設けられている。図9では、変形起点部3aが緩衝体3の下端側の側部で湾曲して設けられて、緩衝体3の下端が先細りに形成されている。また、図10では、変形起点部3aが緩衝体3の中程の側部で湾曲して設けられて、緩衝体3の中程がくびれて形成されている。なお、変形起点部3aは、湾曲に限らず屈曲により形成されていてもよい。

0043

このような衝撃吸収装置1は、上述したように燃料集合体100に配置される。この際、支持体2の下面に設けられた差込部材4が、燃料集合体100の案内管104に挿入されることで、燃料集合体100に位置決めして配置される。また、図には明示しないが、燃料集合体100の下端側の下部ノズル103にも衝撃吸収装置が配置される。この下部ノズル103に配置される衝撃吸収装置は、燃料集合体収納容器200に予め設置されているものであってもよい。

0044

そして、衝撃吸収装置1が配置された燃料集合体100は、図11に示すように、把持機構をなす燃料取扱工具10により把持されつつ搬送されて燃料集合体収納容器200に収納される。この燃料取扱工具10は、従前から燃料集合体100を搬送するために適用されている既存のもので、上部ノズル103の対向する嵌合部103cに嵌合する一式フック10aと、フック10aの先端を相互に接近または離隔させる駆動部10bとを備えている。この燃料取扱工具10は、フック10aが嵌合部103cと対向する位置に下降された後、各フック10aの先端を離隔させることで、先端が嵌合部103cに嵌合する。そして、上昇に伴い、フック10aに嵌合した燃料集合体100が吊り下げられた形態で搬送される。

0045

燃料取扱工具10により燃料集合体100を搬送する際、燃料取扱工具10は、衝撃吸収装置1が燃料集合体100に配置された状態で、支持体2および緩衝体3と嵌合部103cとの間の領域にフック10aが受け入れられつつ、支持体2および緩衝体3に接触することなく嵌合部103cにフック10aが嵌合する。このため、衝撃吸収装置1が燃料集合体100に配置された状態であっても、燃料取扱工具10により燃料集合体100を搬送することが可能である。

0046

その後、燃料集合体収納容器200に蓋部材203が設置された場合、蓋部材203と緩衝体3との間に存在する弾性部5の弾性力により、衝撃吸収装置1全体が下方に押圧されることで、衝撃吸収装置1が燃料集合体100の上端(上部ノズル103の上面)に押し付けられる。

0047

そして、燃料集合体100に配置された衝撃吸収装置1は、例えば燃料集合体収納容器200が落下し、燃料集合体100の中心軸Sに平行な荷重を受けた場合、支持体2が上部ノズル103の上面に沿って配置されていることから、その剛性により上部ノズル103の変形を抑制する。また、さらに燃料集合体100の中心軸Sに平行な荷重を受けた場合、緩衝体3が変形することで、燃料集合体100の燃料棒101に作用する荷重を軽減する。

0048

このように、実施の形態1の衝撃吸収装置1では、燃料集合体100の上部ノズル103における嵌合部103cの下方位置であって上部ノズル103の上面に沿って配置される板状の支持体2と、支持体2と共に嵌合部103cとの間に燃料取扱工具10を受け入れる所定の領域を確保しつつ支持体2の上面に接合された緩衝体3とを備えている。

0049

この衝撃吸収装置1によれば、燃料集合体100を保持する既存の燃料取扱工具10は、支持体2および緩衝体3と嵌合部103cとの間の領域に受け入れられつつ、支持体2および緩衝体3に接触することなく嵌合部103cに嵌合して燃料集合体100を保持することが可能になる。このように、衝撃吸収装置1は、燃料集合体100を保持する既存の燃料取扱工具10に干渉することなく燃料集合体100に対して配置することができる。この結果、燃料取扱工具を新たに設計することでコストが嵩む事態を防ぐことができる。さらに、衝撃吸収装置1を搬送する専用の取扱工具を設計し、既存の燃料取扱工具10により燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に搬送した後、衝撃吸収装置1を専用の取扱工具により燃料集合体100に設置するようなコストが嵩み、かつ作業効率が低下する事態を防ぐことができる。

0050

また、実施の形態1の衝撃吸収装置1では、支持体2の下面に、燃料集合体100の案内管104に挿入される差込部材4をさらに備える。

0051

この衝撃吸収装置1によれば、燃料集合体100に配置した際、差込部材4が案内管104に挿入されることで、燃料集合体100に位置決めして配置される。この結果、既存の燃料取扱工具10が干渉しない適した位置に支持体2および緩衝体3を配置することが可能になる。

0052

また、実施の形態1の衝撃吸収装置1では、緩衝体3と燃料集合体収納容器200の蓋部材203との間で上下方向に弾性を有する弾性部5をさらに備える。

0053

この衝撃吸収装置1によれば、弾性部5の弾性力により、燃料集合体収納容器200(蓋部材203)との間で衝撃吸収装置1全体が下方に押圧されて、衝撃吸収装置1が燃料集合体100の上端(上部ノズル103の上面)に向けて押し付けられる。この結果、衝撃吸収装置1がガタついて微動する事態を防ぎ、燃料集合体100に作用する衝撃荷重を抑制する効果を顕著に得ることが可能になる。

0054

また、実施の形態1の衝撃吸収装置1では、緩衝体3は、衝撃を吸収する際の変形の起点となる変形起点部3aをさらに備える。

0055

この衝撃吸収装置1によれば、燃料集合体100の中心軸Sに平行な荷重を受けた場合、変形起点部3aにより変形の起点が定められていることで、変形初期の段階で燃料集合体100に作用するピーク荷重を下げるため、燃料集合体100に作用する衝撃荷重をさらに抑制することが可能になる。

0056

また、実施の形態1の燃料集合体収納容器200では、複数の燃料棒101を組み合わせた上下端部にノズル103を有し、かつ上端側の上部ノズル103の周囲に既存の燃料取扱工具10を嵌合する嵌合部103cが設けられた燃料集合体100を収納した状態で、燃料集合体100に対して与えられる衝撃を抑制するもので、上記のいずれか一つに記載の衝撃吸収装置1が適用されている。

0057

燃料集合体100を保持する既存の燃料取扱工具100は、支持体2および緩衝体3と嵌合部103cとの間の領域に受け入れられつつ、支持体2および緩衝体3に接触することなく嵌合部103cに嵌合する。このような衝撃吸収装置1を適用した燃料集合体収納容器200は、燃料集合体100を保持する既存の燃料取扱工具10に干渉することなく燃料集合体100に対して配置することができる。この結果、燃料取扱工具を新たに設計することでコストが嵩む事態を防ぐことができる。さらに、衝撃吸収装置1を搬送する専用の取扱工具を設計し、既存の燃料取扱工具10により燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に搬送した後、衝撃吸収装置1を専用の取扱工具により燃料集合体100に設置するようなコストが嵩み、かつ作業効率が低下する事態を防ぐことができる。

0058

また、実施の形態1の燃料集合体収納容器200では、複数の燃料棒101を組み合わせた上下端部にノズル103を有し、かつ上端側の上部ノズル103の周囲に既存の燃料取扱工具10を嵌合する嵌合部103cが設けられた燃料集合体100を収納した状態で、さらに燃料集合体100の下部ノズル103に衝撃吸収装置を同時に配置することで、燃料集合体100に対して与えられる衝撃を抑制するもので、上記のいずれか一つに記載の衝撃吸収装置1が適用されている。

0059

燃料集合体100を保持する既存の燃料取扱工具100は、緩衝体3と嵌合部103cとの間の領域に受け入れられつつ、支持体2および緩衝体3に接触することなく嵌合部103cに嵌合する。このような衝撃吸収装置1を適用した燃料集合体収納容器200は、燃料集合体100を保持する既存の燃料取扱工具10に干渉することなく燃料集合体100に対して配置することができる。この結果、燃料取扱工具を新たに設計することでコストが嵩む事態を防ぐことができる。さらに、衝撃吸収装置1を搬送する専用の取扱工具を設計し、既存の燃料取扱工具10により燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に搬送した後、衝撃吸収装置1を専用の取扱工具により燃料集合体100に設置するようなコストが嵩み、かつ作業効率が低下する事態を防ぐことができる。しかも、燃料集合体100の下部ノズル103に同時に配置した衝撃吸収装置と共に、燃料集合体100に対して与えられる衝撃を抑制できる。

0060

[実施の形態2]
実施の形態2の衝撃吸収装置1は、図12図19に示すように、上述した実施の形態1の衝撃吸収装置1に対し、ハンドル部材6をさらに備えた点が異なる。従って、以下に説明する実施の形態2では、実施の形態1と同等部分に同一の符号を付して説明する。

0061

実施の形態2の衝撃吸収装置1は、図12図15に示すように、燃料集合体100の上部ノズル103に設置されるもので、支持体2と、緩衝体3と、ハンドル部材6とを備えている。

0062

支持体2は、上部ノズル103の凹部103b内に配置されるもので、嵌合部103cの位置を避け、上部ノズル103の嵌合部103cとの間に所定の領域を確保するように嵌合部103cの下方位置に設けられると共に、上部ノズル103において燃料集合体100の上面となる凹部103bの底面に沿って配置される板状に形成されている。この支持体2は、例えば、ステンレス鋼、鉄、アルミニウム、アルミニウム合金、鉛、コンクリートなどで構成されている。なお、図には明示しないが、支持体2は、冷却水を流通させるため上下に貫通する貫通孔を有する構造でもよい。

0063

緩衝体3は、支持体2の上面に接合されたもので、衝撃吸収装置1が燃料集合体100に配置された状態で、支持体2と共に、上部ノズル103の嵌合部103cとの間に所定の領域を確保するように燃料集合体100の上下方向の中心軸S上で中心軸Sに沿って配置されるものである。緩衝体3は、燃料集合体100の燃料棒101の長手方向に対する剛性が支持体2以下に形成され、例えば、樹脂,木材,金属のうちの少なくとも一つで構成されている。また、緩衝体3は、筒体,板体,ハニカム構造,積層構造,発泡体,ウール状などで形成されるものであって、これらの形態を複数組み合わせることも可能である。本実施の形態では、緩衝体3は、円筒形状に形成されている。この緩衝体3は、図5に示すように、衝撃吸収装置1が配置された燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に収納した状態で、上端側を燃料集合体収納容器200の蓋部材203に向けて設けられる。

0064

ハンドル部材6は、緩衝体3の上端に設けられており、上部ノズル103の嵌合部103cとの間に燃料取扱工具10を受け入れる所定の領域を確保しつつ水平方向で相反する方向に延在する両腕部6aを有している。このハンドル部材6は、図13に示すように、燃料集合体100における上部ノズル103の上側に配置される部材である衝撃吸収装置1(衝撃吸収装置1以外の部材も含む)を搬送するための既存の搬送取扱工具11に嵌合するものである。この搬送取扱工具11は、把持部11aと、駆動部10bとを備えている。把持部11aは、筒状に形成された下端部において、ハンドル部材6の各腕部6aを上方から挿通するように上下方向に延在して設けられた挿通溝11cと、把持部11aの水平方向への回転により各腕部6aに嵌合するように挿通溝11cの上端から水平方向に延在して設けられた嵌合溝11dとを有している。駆動部10bは、把持部11aを昇降させ、かつ水平方向に回転させるものである。そして、この搬送取扱工具11により把持部11aの嵌合溝11dに嵌合した衝撃吸収装置1が吊り下げられた形態で、燃料集合体100の位置に搬送され、燃料集合体100の上部ノズル103に配置される。

0065

また、実施の形態2の衝撃吸収装置1は、支持体2において、上部ノズル103の凹部103bの底面に沿って配置される下面に、差込部材4が設けられていることが好ましい。差込部材4は、支持体2の下面に吊り下げられた形態で複数固定され、衝撃吸収装置1が燃料集合体100に配置された状態で、燃料集合体100の各案内管104に挿通される棒状のものである(図15参照)。この差込部材4は、少なくとも2つ設けられていればよい。

0066

また、実施の形態2の衝撃吸収装置1は、図16図18に示すように、緩衝体3と燃料集合体収納容器200との間で上下方向に弾性を有する弾性部5が設けられていることが好ましい。

0067

図16に示す弾性部5は、ハンドル部材6の上端にて上方に突出して設けられたバネ材として構成されている。この弾性部5は、衝撃吸収装置1が配置された燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に収納した状態で、燃料集合体収納容器200の蓋部材203に弾性力を伴って当接する。

0068

図17に示す弾性部5は、筒状とされた緩衝体3に設けられ、可動部材5aと、バネ部材5bと、案内部材5cとを有している。可動部材5aは、筒状に形成されておりハンドル部材6の下面に固定され、緩衝体3の上端から緩衝体3の内部に挿入されつつ上下方向に移動可能に設けられたものである。バネ部材5bは、緩衝体3の内部であって支持体2の上面に設けられつつ可動部材5aを上方に弾性付勢するものである。案内部材5cは、緩衝体3の内部にて支持体2から上方に延在する棒状部分で可動部材5aの上下移動を許容しつつ、棒状部分の上端のフランジ部分が可動部材5aに嵌合して緩衝体3の上端から可動部材5aが抜けることを規制するものである。この弾性部5は、衝撃吸収装置1が配置された燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に収納した状態で、燃料集合体収納容器200の蓋部材203に可動部材5aが弾性力を伴って当接する。

0069

図18に示す弾性部5は、筒状とされた緩衝体3に設けられ、可動部材5aと、バネ部材5bと、案内部材5cとを有している。可動部材5aは、筒状に形成されておりハンドル部材6の下面に固定され、緩衝体3の外部を覆いつつ上下方向に移動可能に設けられたものである。バネ部材5bは、緩衝体3の外部に設けられ、支持体2の上面とハンドル部材6の下面とに係合して可動部材5aを上方に弾性付勢するものである。案内部材5cは、可動部材5aの内部で上端から下方に延在する棒状部分で可動部材5aの上下移動を許容しつつ、棒状部分の下端のフランジ部分が緩衝体3の上端に嵌合して緩衝体3の上端から可動部材5aが抜けることを規制するものである。この弾性部5は、衝撃吸収装置1が配置された燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に収納した状態で、燃料集合体収納容器200の蓋部材203に可動部材5aが弾性力を伴って当接する。

0070

なお、弾性部5の弾性力が作用するストロークは、燃料集合体収納容器200の製作誤差と、燃料集合体100の熱膨張、および燃料集合体100の照射成長に、衝撃吸収装置1が配置された燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に収納した状態で、燃料集合体収納容器200の蓋部材203に可動部材5aが弾性力を伴って当接する分を加算したものとする。

0071

また、実施の形態2の衝撃吸収装置1は、図9および図10に示すように、衝撃吸収装置1が燃料集合体100に配置された状態で、燃料集合体100の中心軸Sに平行な荷重を受けた場合、変形の起点となる変形起点部3aが側部に設けられている。図9では、変形起点部3aが緩衝体3の下端側の側部で湾曲して設けられて、緩衝体3の下端が先細りに形成されている。また、図10では、変形起点部3aが緩衝体3の中程の側部で湾曲して設けられて、緩衝体3の中程がくびれて形成されている。なお、変形起点部3aは、湾曲に限らず屈曲により形成されていてもよい。

0072

このような衝撃吸収装置1は、上述したように燃料集合体100に配置される。この際、支持体2の下面に設けられた差込部材4が、燃料集合体100の案内管104に挿入されることで、燃料集合体100に位置決めして配置される。また、図には明示しないが、燃料集合体100の下端側の下部ノズル103にも衝撃吸収装置が配置される。この下部ノズル103に配置される衝撃吸収装置は、燃料集合体収納容器200に予め設置されているものであってもよい。

0073

そして、衝撃吸収装置1が配置された燃料集合体100は、図19に示すように、把持機構をなす燃料取扱工具10により把持されつつ搬送されて燃料集合体収納容器200に収納される。この燃料取扱工具10は、従前から燃料集合体100を搬送するために適用されている既存のもので、上部ノズル103の対向する嵌合部103cに嵌合する一式のフック10aと、フック10aの先端を相互に接近または離隔させる駆動部10bとを備えている。この燃料取扱工具10は、フック10aが嵌合部103cと対向する位置に下降された後、各フック10aの先端を離隔させることで、先端が嵌合部103cに嵌合する。そして、上昇に伴い、フック10aに嵌合した燃料集合体100が吊り下げられた形態で搬送される。

0074

燃料取扱工具10により燃料集合体100を搬送する際、燃料取扱工具10は、衝撃吸収装置1が燃料集合体100に配置された状態で、支持体2および緩衝体3と嵌合部103cとの間の領域、およびハンドル部材6と嵌合部103cとの間の領域にフック10aが受け入れられつつ、支持体2,緩衝体3およびハンドル部材6に接触することなく嵌合部103cにフック10aが嵌合する。このため、衝撃吸収装置1が燃料集合体100に配置された状態であっても、燃料取扱工具10により燃料集合体100を搬送することが可能である。

0075

その後、燃料集合体収納容器200に蓋部材203が設置された場合、蓋部材203と緩衝体3との間に存在する弾性部5の弾性力により、衝撃吸収装置1全体が下方に押圧されることで、衝撃吸収装置1が燃料集合体100の上端(上部ノズル103の上面)に押し付けられる。

0076

そして、燃料集合体100に配置された衝撃吸収装置1は、例えば燃料集合体収納容器200が落下し、燃料集合体100の中心軸Sに平行な荷重を受けた場合、支持体2が上部ノズル103の上面に沿って配置されていることから、その剛性により上部ノズル103の変形を抑制する。また、さらに燃料集合体100の中心軸Sに平行な荷重を受けた場合、緩衝体3が変形することで、燃料集合体100の燃料棒101に作用する荷重を軽減する。

0077

このように、実施の形態2の衝撃吸収装置1では、燃料集合体100の上部ノズル103における嵌合部103cの下方位置であって上部ノズル103の上面に沿って配置される板状の支持体2と、支持体2と共に嵌合部103cとの間に燃料取扱工具10を受け入れる所定の領域を確保しつつ支持体2の上面に接合された緩衝体3とを備えている。

0078

この衝撃吸収装置1によれば、燃料集合体100を保持する既存の燃料取扱工具10は、支持体2および緩衝体3と嵌合部103cとの間の領域に受け入れられつつ、支持体2および緩衝体3に接触することなく嵌合部103cに嵌合して燃料集合体100を保持することが可能になる。このように、衝撃吸収装置1は、燃料集合体100を保持する既存の燃料取扱工具10に干渉することなく燃料集合体100に対して配置することができる。この結果、燃料取扱工具を新たに設計することでコストが嵩む事態を防ぐことができる。さらに、衝撃吸収装置1を搬送する専用の取扱工具を設計し、既存の燃料取扱工具10により燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に搬送した後、衝撃吸収装置1を専用の取扱工具により燃料集合体100に設置するようなコストが嵩み、かつ作業効率が低下する事態を防ぐことができる。

0079

また、実施の形態2の衝撃吸収装置1によれば、燃料集合体100における上部ノズル103の上側に配置される部材を搬送するための既存の搬送取扱工具11に嵌合するハンドル部材6を、燃料集合体100の上部ノズル103における嵌合部103cとの間に燃料取扱工具10を受け入れる所定の領域を確保しつつ緩衝体3の上端にさらに備える。

0080

この衝撃吸収装置1によれば、燃料集合体100に配置する際、燃料集合体100における上部ノズル103の上側に配置される部材を搬送するための既存の搬送取扱工具11により搬送することが可能になる。この結果、燃料集合体100への設置に際し、既存の搬送取扱工具を共用できるので、搬送取扱工具を新たに設計することでコストが嵩む事態を防ぐことができる。

0081

また、実施の形態2の衝撃吸収装置1では、支持体2の下面に、燃料集合体100の案内管104に挿入される差込部材4をさらに備える。

0082

この衝撃吸収装置1によれば、燃料集合体100に配置した際、差込部材4が案内管104に挿入されることで、燃料集合体100に位置決めして配置される。この結果、既存の燃料取扱工具10が干渉しない適した位置に支持体2、緩衝体3およびハンドル部材6を配置することが可能になる。

0083

また、実施の形態2の衝撃吸収装置1では、緩衝体3と燃料集合体収納容器200の蓋部材203との間で上下方向に弾性を有する弾性部5をさらに備える。

0084

この衝撃吸収装置1によれば、弾性部5の弾性力により、燃料集合体収納容器200(蓋部材203)との間で衝撃吸収装置1全体が下方に押圧されて、衝撃吸収装置1が燃料集合体100の上端(上部ノズル103の上面)に向けて押し付けられる。この結果、衝撃吸収装置1がガタついて微動する事態を防ぎ、燃料集合体100に作用する衝撃荷重を抑制する効果を顕著に得ることが可能になる。

0085

また、実施の形態2の衝撃吸収装置1では、緩衝体3は、衝撃を吸収する際の変形の起点となる変形起点部3aをさらに備える。

0086

この衝撃吸収装置1によれば、燃料集合体100の中心軸Sに平行な荷重を受けた場合、変形起点部3aにより変形の起点が定められていることで、変形初期の段階で燃料集合体100に作用するピーク荷重を下げるため、燃料集合体100に作用する衝撃荷重をさらに抑制することが可能になる。

0087

また、実施の形態2の燃料集合体収納容器200では、複数の燃料棒101を組み合わせた上下端部にノズル103を有し、かつ上端側の上部ノズル103の周囲に既存の燃料取扱工具10を嵌合する嵌合部103cが設けられた燃料集合体100を収納した状態で、燃料集合体100に対して与えられる衝撃を抑制するもので、上記のいずれか一つに記載の衝撃吸収装置1が適用されている。

0088

燃料集合体100を保持する既存の燃料取扱工具100は、支持体2および緩衝体3と嵌合部103cとの間の領域に受け入れられつつ、支持体2および緩衝体3に接触することなく嵌合部103cに嵌合する。このような衝撃吸収装置1を適用した燃料集合体収納容器200は、燃料集合体100を保持する既存の燃料取扱工具10に干渉することなく燃料集合体100に対して配置することができる。この結果、燃料取扱工具を新たに設計することでコストが嵩む事態を防ぐことができる。さらに、衝撃吸収装置1を搬送する専用の取扱工具を設計し、既存の燃料取扱工具10により燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に搬送した後、衝撃吸収装置1を専用の取扱工具により燃料集合体100に設置するようなコストが嵩み、かつ作業効率が低下する事態を防ぐことができる。

0089

また、実施の形態1の燃料集合体収納容器200では、複数の燃料棒101を組み合わせた上下端部にノズル103を有し、かつ上端側の上部ノズル103の周囲に既存の燃料取扱工具10を嵌合する嵌合部103cが設けられた燃料集合体100を収納した状態で、さらに燃料集合体100の下部ノズル103に衝撃吸収装置を同時に配置することで、燃料集合体100に対して与えられる衝撃を抑制するもので、上記のいずれか一つに記載の衝撃吸収装置1が適用されている。

0090

燃料集合体100を保持する既存の燃料取扱工具100は、緩衝体3と嵌合部103cとの間の領域に受け入れられつつ、支持体2および緩衝体3に接触することなく嵌合部103cに嵌合する。このような衝撃吸収装置1を適用した燃料集合体収納容器200は、燃料集合体100を保持する既存の燃料取扱工具10に干渉することなく燃料集合体100に対して配置することができる。この結果、燃料取扱工具を新たに設計することでコストが嵩む事態を防ぐことができる。さらに、衝撃吸収装置1を搬送する専用の取扱工具を設計し、既存の燃料取扱工具10により燃料集合体100を燃料集合体収納容器200に搬送した後、衝撃吸収装置1を専用の取扱工具により燃料集合体100に設置するようなコストが嵩み、かつ作業効率が低下する事態を防ぐことができる。しかも、燃料集合体100の下部ノズル103に同時に配置した衝撃吸収装置と共に、燃料集合体100に対して与えられる衝撃を抑制できる。

0091

以上のように、本発明に係る燃料集合体の衝撃吸収装置および燃料集合体収納容器は、燃料集合体を保持する燃料取扱工具に干渉することなく燃料集合体に対して配置することに適している。

0092

1衝撃吸収装置
2支持体
3緩衝体
3a 変形起点部
4差込部材
5弾性部
5a可動部材
5bバネ部材
5c案内部材
6ハンドル部材
6a 腕部
10燃料取扱工具
10aフック
10b 駆動部
11 搬送取扱工具
11a把持部
11b 駆動部
11c挿通溝
11d 嵌合溝
100燃料集合体
101燃料棒
102支持格子
103ノズル(上部ノズル)
103a 脚部
103b 凹部
103c 嵌合部
104案内管
200燃料集合体収納容器
201容器本体
201a 容器本体内空間
201b 開口部
202中性子遮蔽体
203蓋部材
203a 一次蓋
203b 二次蓋
204バスケット
204aセル
205スペーサ
S 中心軸

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