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図面 (11)

課題

簡単な動作で楽に粘度の高い流動体吸引かつ吐出できる充填吸引機を提供する。

課題を解決するための手段

充填吸引機1は、ピストン30を駆動するピストンロッド40を備え、ピストンロッド40はラチェット式送り機構60によって前方又は後方に送られる。送り機構60は、握り手付きフレーム50と、握り手52の前後に配置されたラチェット組立体61、62と、を有する。各ラチェット組立体は、握り手52に向かって回動する引き金80と、ピストンロッド40にスライド可能に挿通されて、引き金80の回動によってピストンロッド40に噛み合うラチェットプレート70と、ラチェットプレート70を握り手52の方向に付勢するバネ75と、を有する。ラチェットプレート70がピストンロッド40に噛み合った状態で、引き金80を回動させることにより、ピストンロッド40が前進又は後退し、流動体を吐出又は吸引する。

概要

背景

粘り気のある流動体吸引吐出する工具として、オイルガンコーキングガンが知られている。オイルガンは、車両の整備において、デファレンシャルオイルトランスミッションオイル交換する際に使用されるものである。オイルガンとしては、シリンダーピストンロッドを有するタイプのものが一般的である。このタイプのオイルガンにおいては、オイルの粘度が高い場合、ピストンロッドの押し出し又は押し込みに強い力が必要になる。

コーキングガンは、建設現場などにおいて、シーリング剤を塗布・注入する際に使用されるものである。このようなコーキングガンとして、シリンダーと、切り替え式ラチェット機構を備えたピストンロッドとを有するものがある(特許文献1参照)。このラチェット機構は、ピストンロッドの移動方向を前進方向又は後退方向に切り替えるためのものである。この機構は、ピストンロッドに形成された歯と、レバーにより駆動される爪とを有する。ピストンロッドが一方向に移動しないようにラチェット機構を切り替えてバーを駆動すると、ピストンロッドはその反対方向に移動可能となる。ただし、この特許の目的は、アフターフローの発生をなくすこととされている(第1欄、59〜60行目)。また、この例においては、ピストンロッドの移動方向を切り換えるために、スリーブスライドする作業が必要である。

概要

簡単な動作で楽に粘度の高い流動体を吸引かつ吐出できる充填吸引機を提供する。 充填吸引機1は、ピストン30を駆動するピストンロッド40を備え、ピストンロッド40はラチェット式送り機構60によって前方又は後方に送られる。送り機構60は、握り手付きフレーム50と、握り手52の前後に配置されたラチェット組立体61、62と、を有する。各ラチェット組立体は、握り手52に向かって回動する引き金80と、ピストンロッド40にスライド可能に挿通されて、引き金80の回動によってピストンロッド40に噛み合うラチェットプレート70と、ラチェットプレート70を握り手52の方向に付勢するバネ75と、を有する。ラチェットプレート70がピストンロッド40に噛み合った状態で、引き金80を回動させることにより、ピストンロッド40が前進又は後退し、流動体を吐出又は吸引する。

目的

本発明、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、簡単な動作で楽に粘度の高い流動体を吸引かつ吐出できる充填吸引機を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

高粘度の潤滑油等の対象流動体ギアボックス等に充填する、あるいは、から吸い出す充填吸引機であって、前記対象流動体を入れるシリンダーと、該シリンダーの先端に取り付けられたノズルと、該シリンダー内を長手方向に行き来するピストンと、該ピストンを駆動する、前記シリンダーの長手方向に延びて該シリンダーの反ノズル端後端)から外へ突出するピストンロッドと、該ピストンロッドを先端方向又は後端方向に送る二組のラチェット式送り機構と、を備え、該送り機構が、前記シリンダーに固定された、前記ピストンロッドをスライド案内する、握り手を有するフレームと、該握り手付きフレームに対して回動して前記ピストンロッドを前後いずれかの方向へ送る、前記握り手の前後に配置された二組の引き金と、を有することを特徴とする充填吸引機。

請求項2

高粘度の潤滑油等の対象流動体をギアボックス等に充填する、あるいは、から吸い出す充填吸引機であって、前記対象流動体を入れるシリンダーと、該シリンダーの先端に取り付けられたノズルと、該シリンダー内を長手方向に行き来するピストンと、該ピストンを駆動する、前記シリンダーの長手方向に延びて該シリンダーの反ノズル端(後端)から外へ突出するピストンロッドと、該ピストンロッドを先端方向又は後端方向に送る二組のラチェット式送り機構と、を備え、該送り機構が、前記シリンダーに固定された、前記ピストンロッドをスライド案内する、二個の握り手を有するフレームと、該握り手付きフレームに対して回動して前記ピストンロッドを前後いずれかの方向へ送る、前記握り手の中央に配置された引き金と、を有することを特徴とする充填吸引機。

請求項3

前記ノズルの途中に、開閉バルブが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の充填吸引機。

請求項4

前記シリンダー又はノズルに、前記シリンダー内に入れられる流動体を計量する計量カップが取り外し可能に取り付けられることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の充填吸引機。

請求項5

前記ラチェット式送り機構が、前記シリンダーに固定された、前記ピストンロッドをスライド案内する握り手付きフレームと、該握り手付きフレームの握り手の前後に配置されたラチェット組立体と、を有し、該ラチェット組立体の各々が、前記握り手に寄る/から離れるように回動する引き金と、前記ピストンロッドに挿通され、前記引き金の回動によって前記ピストンロッドに噛み合うとともに回動方向にスライドするラチェットプレートと、該ラチェットプレートを、前記握り手の方向に付勢するバネと、を有し、前記ラチェットプレートが前記ピストンロッドに噛み合った状態で、前記引き金を回動させることにより、前記ピストンロッドを前進又は後退させることを特徴とする請求項1に記載の充填吸引機。

請求項6

前記ラチェット式送り機構が、前記シリンダーに固定された、前記ピストンロッドをスライド案内する、前後二個の握り手が設けられたフレームと、前記握り手の間に配置され、前記握り手の各々に寄る/から離れる方向に回動する引き金と、該引き金の前後に配置されたラチェット組立体と、を有し、前記ラチェット組立体の各々が、前記ピストンロッドに挿通され、前記引き金の回動に伴って、前記ピストンロッドに噛み合うとともに回動方向にスライドするラチェットプレートと、前記ラチェットプレートを、前記握り手の方向に付勢するバネと、を有し、前記ラチェットプレートが前記ピストンロッドと噛み合った状態で、前記引き金を回動させることにより、前記ピストンロッドを前進又は後退させることを特徴とする請求項2に記載の充填吸引機。

技術分野

0001

本発明は、ノズルから流動体吸引し、同流動体をノズルから吐出することのできる充填吸引機に関する。特には、潤滑油等の高粘度の流動体も比較的軽い力で楽に吸引・吐出できる充填吸引機に関する。

背景技術

0002

粘り気のある流動体を吸引・吐出する工具として、オイルガンコーキングガンが知られている。オイルガンは、車両の整備において、デファレンシャルオイルトランスミッションオイル交換する際に使用されるものである。オイルガンとしては、シリンダーピストンロッドを有するタイプのものが一般的である。このタイプのオイルガンにおいては、オイルの粘度が高い場合、ピストンロッドの押し出し又は押し込みに強い力が必要になる。

0003

コーキングガンは、建設現場などにおいて、シーリング剤を塗布・注入する際に使用されるものである。このようなコーキングガンとして、シリンダーと、切り替え式ラチェット機構を備えたピストンロッドとを有するものがある(特許文献1参照)。このラチェット機構は、ピストンロッドの移動方向を前進方向又は後退方向に切り替えるためのものである。この機構は、ピストンロッドに形成された歯と、レバーにより駆動される爪とを有する。ピストンロッドが一方向に移動しないようにラチェット機構を切り替えてバーを駆動すると、ピストンロッドはその反対方向に移動可能となる。ただし、この特許の目的は、アフターフローの発生をなくすこととされている(第1欄、59〜60行目)。また、この例においては、ピストンロッドの移動方向を切り換えるために、スリーブスライドする作業が必要である。

先行技術

0004

USP2768768

発明が解決しようとする課題

0005

本発明、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、簡単な動作で楽に粘度の高い流動体を吸引かつ吐出できる充填吸引機を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明の第1の態様の充填吸引機は、 高粘度の潤滑油等の対象流動体をギアボックス等に充填する、あるいは、から吸い出す充填吸引機であって、 前記対象流動体を入れるシリンダーと、 該シリンダーの先端に取り付けられたノズルと、 該シリンダー内を長手方向に行き来するピストンと、 該ピストンを駆動する、前記シリンダーの長手方向に延びて該シリンダーの反ノズル端後端)から外へ突出するピストンロッドと、 該ピストンロッドを先端方向又は後端方向に送る二組のラチェット式送り機構と、を備え、 該送り機構が、 前記シリンダーに固定された、前記ピストンロッドをスライド案内する、握り手を有するフレームと、 該握り手付きフレームに対して回動して前記ピストンロッドを前後いずれかの方向へ送る、前記握り手の前後に配置された二組の引き金と、を有することを特徴とする。

0007

本発明によれば、引き金の各々を握り手に対して回動させることにより、ピストンロッドを前進、あるいは、後退させ、流動体をシリンダー内部から吐出する(ギアボックス等に充填する)、あるいは、シリンダー内部へ吸引する(ギアボックス等から吸い出す)ことができる。この引き金の回動動作は、ピストンロッドを直接手で押し出し、あるいは、引き込みする作業に比べて小さい力で行うことができるので、粘度の高い流動体の楽な吸引及び吐出作業が実現される。

0008

本発明の第2の態様の充填吸引機は、 高粘度の潤滑油等の対象流動体をギアボックス等に充填する、あるいは、から吸い出す充填吸引機であって、 前記対象流動体を入れるシリンダーと、 該シリンダーの先端に取り付けられたノズルと、 該シリンダー内を長手方向に行き来するピストンと、 該ピストンを駆動する、前記シリンダーの長手方向に延びて該シリンダーの反ノズル端(後端)から外へ突出するピストンロッドと、 該ピストンロッドを先端方向又は後端方向に送る二組のラチェット式送り機構と、を備え、 該送り機構が、 前記シリンダーに固定された、前記ピストンロッドをスライド案内する、二個の握り手を有するフレームと、 該握り手付きフレームに対して回動して前記ピストンロッドを前後いずれかの方向へ送る、前記握り手の中央に配置された引き金と、を有することを特徴とする。

0009

この場合も、比較的小さい力で粘度の高い流動体の吸引及び吐出作業を容易に行うことができる。

0010

本発明においては、 前記ノズルの途中に、開閉バルブが形成されることもできる。
バルブを閉じることによって、流動体の不用意な吸引と吐出を防ぐことができる。また、バルブを操作してノズルの開度を調整することにより、流動体の吐出速度(吸引速度)を調整できる。

0011

本発明においては、 前記シリンダー又はノズルに、前記シリンダー内に入れられる流動体を計量する計量カップを取り外し可能に取り付けてもよい。
計量カップにより、所定量の潤滑油等の流動体をシリンダー内に入れて吐出できる。あるいは、流動体に添加物を加える際は、所望の量の添加物を流動体に添加することができる。

0012

本発明の第1の態様においては、 前記ラチェット式送り機構が、 前記シリンダーに固定された、前記ピストンロッドをスライド案内する握り手付きフレームと、 該握り手付きフレームの握り手の前後に配置されたラチェット組立体と、を有し、 該ラチェット組立体の各々が、 前記握り手に寄る/から離れるように回動する引き金と、 前記ピストンロッドに挿通され、前記引き金の回動によって前記ピストンロッドに噛み合うとともに回動方向にスライドするラチェットプレートと、 該ラチェットプレートを、前記握り手の方向に付勢するバネと、を有し、 前記ラチェットプレートが前記ピストンロッドに噛み合った状態で、前記引き金を回動させることにより、前記ピストンロッドを前進又は後退させることとできる。

0013

本発明の第2の態様においては、 前記ラチェット式送り機構が、 前記シリンダーに固定された、前記ピストンロッドをスライド案内する、前後二個の握り手が設けられたフレームと、 前記握り手の間に配置され、前記握り手の各々に寄る/から離れる方向に回動する引き金と、 該引き金の前後に配置されたラチェット組立体と、を有し、 前記ラチェット組立体の各々が、 前記ピストンロッドに挿通され、前記引き金の回動に伴って、前記ピストンロッドに噛み合うとともに回動方向にスライドするラチェットプレートと、 前記ラチェットプレートを、前記握り手の方向に付勢するバネと、を有し、 前記ラチェットプレートが前記ピストンロッドと噛み合った状態で、前記引き金を回動させることにより、前記ピストンロッドを前進又は後退させることとできる。

0014

ラチェットプレートとピストンロッドとの噛み合い力は十分に強いので、ラチェットプレートを移動させることにより、ピストンロッドを移動させることができる。ラチェットプレートは、引き金を回動させる(引く)だけの比較的小さい力で移動させることができるので、粘度の高い流動体も楽に吸引及び吐出できる。なお、ピストンロッド送り後のラチェットプレートの戻しは、ラチェット機構が外れてバネによるオートリターンとなる。

発明の効果

0015

本発明によれば、1個の引き金を2個の握り手のいずれかに対して回動させる、あるいは、2個の引き金のいずれかを1個の握り手に対して回動させる(引く)ことにより、ピストンロッドを前進、あるいは、後退させることができる。引き金の回動動作は、ピストンロッドを直接に手で押し出し、あるいは、引き込みする作業に比べて小さい力で行うことができるので、粘度の高い流動体の吸引及び吐出作業を楽に行うことができる。

図面の簡単な説明

0016

本発明の第1の実施の形態に係る充填吸引機の全体構造を説明する側面図である。
図1の充填吸引機のラチェット式送り機構の構造を説明する部分側断面図である。
図1の充填吸引機のラチェット式送り機構の構造を説明する分解斜視図である。
ラチェットプレートの構造を説明する図であり、図4(A)は平面図、図4(B)はピストンロッドに挿通された状態を示す斜視図、図4(C)はロッドと噛み合っている状態を示す斜視図である。
図1の充填吸引機の吐出作業時のラチェット式送り機構の動作を説明する図である。
図1の充填吸引機の吸引作業時のラチェット式送り機構の動作を説明する図である。
本発明の第2の実施の形態に係る充填吸引機のラチェット式送り機構の構造を説明する部分側断面図である。
図7の充填吸引機のラチェット式送り機構の構造を説明する分解斜視図である。
図7の充填吸引機の吐出作業時のラチェット式送り機構の動作を説明する図である。
図7の充填吸引機の吸引作業時のラチェット式送り機構の動作を説明する図である。

実施例

0017

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、図1図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る充填吸引機の全体構造を説明する。
充填吸引機1は、流動体が収容されるシリンダー10と、シリンダー10の先端に取り付けられたノズル20と、シリンダー20内を長手方向に行き来するピストン30(図2参照)と、ピストン30を駆動するピストンロッド40と、を備える。シリンダー10の後端には、握り手付きフレーム50が固定されている。このフレーム50には、ピストンロッド40を選択的に先端方向又は後端方向に送るラチェット式送り機構60が備えられている。

0018

シリンダー10は、円筒形の本体11と、本体11の前後の開口を塞ぐ前キャップ12と後キャップ13とを有する。前キャップ12の中央からは、ノズル20がシリンダー10と同軸上を先方向に延びている。ノズル20の先端はやや傾斜している。ノズル20の中央付近には、開閉バルブ21が設けられている。この開閉バルブ21は、ノズル20の内孔開閉するものである。開閉バルブ21操作して内孔を閉じると、流動体の不用意な吸引や吐出を防ぐことができる。また、開閉バルブ21を操作してノズル20の開度を調整することにより、流動体の吸い出し速度(吐出速度)を調整できる。
また、前キャップ12には、開閉バルブを備えた計量カップ16の取付口15が設けられている。計量カップ16により、所定量の潤滑油等の流動体をシリンダー10内に入れることができる。あるいは、流動体に添加物を加える際は、この計量カップ16から所望の量の添加物を流動体に添加することもできる。取付口15はノズル20に形成してもよい。
シリンダー10の前端付近には、持ちやすくするためのハンドル17が取り付けられている。

0019

図2に示すように、ピストン30は、ゴムなどの弾性材料で作製されており、外周面はシリンダー10の内面と密接に接触している。ピストン30は、ピストンロッド40の先端に固定されている。ピストンロッド40は、シリンダー10の長手方向に延びて、後キャップ13を貫通し、さらに、握り手付きフレーム50を貫通している。後キャップ13には、ピストンロッド40が貫通する孔に連通する空気抜き用の孔(図示されず)が開けられている。ピストンロッド40の後端には取っ手41が取り付けられている。

0020

次に、図2図3を参照してラチェット式送り機構60について説明する。
シリンダー10の後キャップ13には、握り手付きフレーム50が固定されている。図2に示すように、握り手付きフレーム50は、中空直方体状のケーシング51と、ケーシング51の長手方向の中央に固定された握り手52とを備える。握り手52は、ケーシング51から下方へほぼまっすぐに突き出している。握り手52により、ケーシング51の内部は前空間と後空間とに分けられる。ピストンロッド40は、ケーシング51と握り手52をスライド可能に貫通している。

0021

ケーシング51の内部の前空間と後空間には、各々、前進用ラチェット組立体61と後退用ラチェット組立体62が収容されている。両ラチェット組立体61、62は、同じ構成であり、各々ピストンロッド40が通されているラチェットプレート70と、ピストンロッド40に挿通されて、ラチェットプレート70を付勢するバネ75と、ラチェットプレート70を駆動させる引き金80と、から主に構成される。

0022

図4を参照してラチェットプレート70について説明する。
ラチェットプレート70は、ある程度の厚さを有するプレート状の部材であり、平面形状が長方形の上本体部71と、本体部71より幅の狭い下作動部72とを有する。本体部71の中央には、ピストンロッド40が貫通する孔73が開けられている。この例では、孔の73形状は縦長の菱形である。

0023

図4(B)に示すように、ラチェットプレート70をピストンロッド40に対して垂直に保持した状態では、ラチェットプレート70はピストンロッド40に沿ってスライド可能である。しかし、図4(C)に示すように、ラチェットプレート70の作動部72を押してピストンロッド40に対して傾けると、ラチェットプレート70の孔73の内周面と、同プレート70の表裏面との間の角(エッジ)が、ピストンロッド40の外面にきつく押し付けられ、ラチェットプレート70がピストンロッド40と噛み合って強固に把持する。

0024

図3を参照して、引き金80について説明する。
引き金80は、断面形状がU字状のほぼ直線状の部材で、奥板と、奥板の左右縁から立設する左右の側板とを有する。両側板の、上端からやや下方の位置には、ピストンロッド40と直交する方向に貫通する孔81が開けられている。さらに、この孔81の上方の両側板間には、ピストンロッド40と直交する方向に延びるバー82が固定されている。

0025

前進用組立体61について説明する。
図2に示すように、ラチェットプレート70は、バネ75により後方に付勢されて、握り手52の前側の面に押し付けられている。ラチェットプレート70の後側の面と握り手52の前側の面との間には、2枚のワッシャ76が介されている。また、バネ75の前側端面とケーシング51の前壁との間には、ワッシャ77とワイヤーリング78が介されている。

0026

引き金80は、開いた面を後ろに向けて、ケーシング51の前空間の長手方向ほぼ中央部に、引き金80の孔81に通されるピン85により回動可能に取り付けられている。引き金80の、ピン85より上方の部分はケーシング51内に収容されており、ピン85より下方の部分はケーシング51から下方に突き出ている。

0027

引き金80とラチェットプレート70とは、ラチェットプレート70の作動部72が、引き金80のバー82と奥板との間の空間に挿入されて、作動部72の後側の面がバー82に当接するように組み込まれている。ここで、引き金80の回動支点(ピン85)は、ラチェットプレート70の前方に位置しているので、引き金80は、ピン85を中心にして図の時計方向に回動して斜め前下方向に傾斜する。そして、ラチェットプレート70の作動部72はバー82により前方に押されているので、ラチェットプレート70はロッド40に対して傾斜している。

0028

後退用組立体62について説明する。
図2に示すように、ラチェットプレート70は、バネ75により前方に付勢されて、握り手52の後側の面に押し付けられている。ラチェットプレート70の前側の面と握り手52の後側の面との間には、2枚のワッシャ76が介されている。また、バネ75の後側端面とケーシング52の後壁との間には、ワッシャ77とワイヤーリング78が介されている。

0029

引き金80は、開いた面を前に向けて、ケーシング51の後空間の長手方向ほぼ中央部に、引き金80の孔81に通されるピン85により回動可能に取り付けられている。引き金80の、ピン85より上方の部分はケーシング51内に収容されており、ピン85より下方の部分はケーシング51から下方に突き出ている。

0030

引き金80とラチェットプレート70とは、ラチェットプレート70の作動部72が、引き金80のバー82と奥板との間の空間に挿入されて、作動部72の前側の面がバー82に当接するように組み込まれている。ここで、引き金80の回動支点(ピン85)は、ラチェットプレート70の後方に位置しているので、引き金80は、ピン85を中心にして図の反時計方向に回動して斜め後ろ下方向に傾斜する。そして、ラチェットプレート70の作動部72はバー82により後方に押されているので、ラチェットプレート70はピストンロッド40に対して傾斜している。

0031

図2に示す状態では、各ラチェットプレート70はロッド40に対して傾斜してロッド40にゆるく噛み合った状態であるが、噛み合い力は大きくないので、ピストンロッド40は手動で押し引き可能である。

0032

次に、図5を参照して、ピストンロッド40の前進作用を説明する。
図5(A)に示すように、ケーシング51から下方に突き出ている引き金80の下部を握り手52の方向に回動させる。実際には、例えば、使用者左手でシリンダー10に固定されたハンドル17(図1参照)を保持し、右手親指で握り手52を保持し、次に、右手の他の指で引き金80を握り手52の方向に引く。これによって引き金80がピン85の周りを図の反時計方向に回動し、引き金80のバー82が図の左方向に移動する。バー82の移動によってラチェットプレート70の作動部72が図の左方向に押される。すると、ラチェットプレート72の傾きが大きくなり、ラチェットプレート70の孔73の内周面と、ラチェットプレート70の表裏面との間の角が、ピストンロッド40の外面に強く噛み合い、ラチェットプレート70がピストンロッド40を把持する。さらに引き金80を引いてバー82を図の左方向に移動させると、ラチェットプレート70は、ピストンロッド40に噛み合った状態のまま、バネ75の付勢力に抗して左方向に移動する。この結果、ラチェットプレート70が噛み合ったピストンロッド40が左方向に移動する(前進する)。

0033

さらに引き金80を握ってバー82を左方向に移動させると、図5(B)に示すように、バネ75が圧縮し、ラチェットプレート70は移動不能となる。また、ラチェットプレート70は、徐々にピストンロッド40に対して垂直に位置するようになり、ラチェットプレート70とピストンロッド40との噛み合い力が小さくなる。

0034

引き金80を解放すると、ラチェットプレート70はバネ75で後方に付勢されて初期状態図2参照)に戻る。ラチェットプレート70の移動に伴い、引き金80のバー82がラチェットプレート70の作動部72で押されて初期状態に戻る。この間、シリンダー内の流動体の抵抗によってピストンロッド40は前進位置に維持される。この引き金80を引く作業を繰り返すことによって、ピストンロッド40が徐々に前進し、流動体がシリンダー10内からノズル20を通って吐出される(ギアボックス等に充填される)。

0035

次に、図6を参照して、ピストンロッド40の後退作用を説明する。
図6(A)に示すように、ケーシング51から下方に突き出ている引き金80の下部を握り手52の方向に回動させる。実際には、例えば、使用者は左手でシリンダー10に固定されたハンドル17(図1参照)を保持し、右手の親指以外の指で握り手52を保持し、次に、右手の親指で引き金80を握り手52の方向に引く。これによって引き金80がピン85の周りを図の時計方向に回動し、引き金80のバー82が図の右方向に移動する。バー82の移動によってラチェットプレート70の作動部72が図の右方向に押される。すると、ラチェットプレート70の傾きが大きくなり、ラチェットプレート70の孔73の内周面と、同プレート70の表裏面との間の角が、ピストンロッド40の外面に強く噛み合い、これによりラチェットプレート70がピストンロッド40を把持する。さらに引き金80を引いてバー82を図の右方向に移動させると、ラチェットプレート70は、ピストンロッド40に噛み合った状態のまま、バネ75の付勢力に抗して右方向に移動する。この結果、ラチェットプレート70が噛み合ったロッド40が右方向に移動する(後退する)。

0036

さらに引き金80を握ってバー82を右方向に移動させると、図6(B)に示すように、バネ75が圧縮し、ラチェットプレート70の移動が不能になる。また、ラチェットプレート70は徐々にロッド40に対して垂直に位置するようになり、ラチェットプレート70とピストンロッド40との噛み合い力は小さくなる。

0037

引き金80を解放すると、ラチェットプレート70はバネ75で付勢されて初期状態(図2参照)に戻る。ラチェットプレート70の移動に伴い、引き金80のバー82がラチェットプレート70の作動部72で図の左方向に押されて初期状態(図2参照)に戻る。この間、シリンダー内の流動体の抵抗によってピストンロッド40は後退位置に維持される。この引き金80を引く作業を繰り返すことによって、ピストンロッド40が後退し、流動体がノズル20からシリンダー10内に吸引される(吸い出される)。

0038

以上説明したように、前側の引き金80を引く作業を繰り返すことによって、ピストンロッド40が前進して流動体を吐出する。そして、後側の引き金80を引く作業を繰り返すことによって、ピストンロッド40が後退して流動体を吸引する。これらの場合において、ラチェットプレート70とピストンロッド40との噛み合い力は十分に大きいので、ラチェットプレート70を移動させるとピストンロッド40が移動する。引き金80は比較的小さい力で握ることができる、流動体が高い粘度を有している場合でも、流動体の吸引作業と吐出作業を楽に行うことができる。

0039

また、前述のように、ノズル20の開閉バルブ21を閉じると、流動体の不用意な吐出や吸引を防ぐことができる。また、開閉バルブ21を操作してノズル30の内孔の開度を調整することにより、吐出速度と吸引速度を調整することができる。また、計量カップ16をシリンダー10の取付口15に取り付けると(図1参照)、所定量の流動体を吐出することができる。あるいは、添加物を添加することもできる。
ピストンロッド40に目盛りを付けておけば、吐出量や吸引量を知ることができる。この場合、例えば、いずれかの引き金80を1回引いた際のピストンロッド40の移動長さを前もって計測しておき、計測した長さとシリンダー10の断面積とによって、引き金80を一回引いた際のピストンロッド40の移動によって形成される空間の体積を求める。この体積に基づいて、ピストンロッド40に目盛りを付けておく。

0040

図7図8を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る充填吸引機の構造を説明する。
この例の充填吸引機は、図1等で説明した充填吸引機1と、2個のハンドルと1個の握り手を有するフレームの構造を除いて、同じ構造を有する。図1の充填吸引機と同じ構造・作用を有する部品と部位は、図1等と同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。

0041

この例においては、握り手付きフレーム150がシリンダー10の後キャップ13に固定されている。図7に示すように、握り手付きフレーム150は、中空の直方体状のケーシング151と、同ケーシング151の前後部に一体に固定された握り手152、153とを備える。前側の握り手152は、ケーシング151から斜め前下方へ突き出しており、後側の握り手153は、ケーシング151から斜め後下方向へ突き出している。ケーシング151内部の長手方向における中央には、隔壁154が取り付けられている。隔壁154は、図8に示すように、扇形部154aが切り取られたディスク形状である。この隔壁154により、ケーシング151の内部の空間が前空間と後空間とに区切られる。

0042

ケーシング151の内部の前空間と後空間には、各々、前進用ラチェット組立体161と後退用ラチェット組立体162が収容されている。前進用組立体161と後退用組立体162とは同じ構成であり、ピストンロッド40が通されたラチェットプレート70と、ピストンロッド40に挿通されて、ラチェットプレート70を付勢するバネ75と、から主に構成される。この例では、各ラチェットプレート70は1個の引き金180によって操作される。ラチェットプレート70とバネ75は、図1の充填吸引機と同じものである。

0043

引き金180は、図8に示すように、ほぼ直線状の中空の部材であり、前後の板180a、180bと、左右の側板180c、180dとを有する。両側板180c、180dは、前後板180a、180bの上端から上方に突き出している。両側板の、上端からやや下方の位置には、ピストンロッド40と直交する方向に貫通する孔181が形成されている。さらに、この孔181の上方の両側板間には、ピストンロッド40と直交する方向に延びるバー182が固定されている。図7に示すように、引き金180は、隔壁154の下方に、孔181に通されるピン185により回動可能に取り付けられている。引き金180の。ピン185の上方の部分はケーシング151内に収容されており、ピン185の下方の部分はケーシング151から下方に突き出ている。引き金180の回動動作中、引き金180の上部は、隔壁154の扇型切り取り部154aを通過するので、隔壁154は引き金180の回動動作に干渉しない。

0044

前進用組立体161においては、ラチェットプレート70はバネ75によって後方に付勢されて、隔壁154の前側の面に押し付けられている。ラチェットプレート70の後側の面と隔壁154の前側の面との間には、2枚のワッシャ76が介されている。また、バネ75の前端とケーシング151の前壁との間には、ワッシャ77とワイヤーリング78が介されている。

0045

後退用組立体162においては、ラチェットプレート70はバネ75によって前方に付勢されて、隔壁154の後側の面に押し付けられている。ラチェットプレート70の前側の面と隔壁154の後側の面との間には、2枚のワッシャ76が介されている。また、バネ75の後端とケーシング151の後壁との間には、ワッシャ77とワイヤーリング78が介されている。

0046

引き金180のバー182は、各ラチェットプレート70の作動部72の間に位置している。

0047

図7に示す状態では、各ラチェットプレート70はピストンロッド40に対して垂直に位置してピストンロッド40とは噛み合っておらず、ピストンロッド40は手動で押し引き可能である。

0048

図9を参照して、ピストンロッド40の前進作用を説明する。
図9(A)に示すように、ケーシング151から下方に突き出ている引き金180の下部を後側の握り手153方向に回動させる。実際には、例えば、使用者は左手でシリンダー10に固定されたハンドル17(図1参照)を保持し、右手の親指で後側の握り手153を保持し、次に、右手の親指以外の指で引き金180を後側の握り手153に向かって引く。これにより引き金180がピン185の周りを図の反時計方向に回動し、引き金180のバー182は図の左方向に移動する。バー182の移動によりラチェットプレート70の作動部72が図の左方向に押されラチェットプレート70が傾斜する。さらに引き金180を回動させてバー182を左方向に移動させると、ラチェットプレート70の傾きが大きくなり、ラチェットプレート70の孔の内周面と、ラチェットプレート70の表裏面との間の角が、ピストンロッド40の外面に強く噛み合う。これにより、ラチェットプレート70がピストンロッド40を把持する。さらに引き金180を引いてバー182を左方向に移動させると、ラチェットプレート70は、ピストンロッド40に噛み合った状態のまま、バネ75の付勢力に抗して左方向に移動する。この結果、ラチェットプレート70と噛み合ったピストンロッド40は左方向に移動する(前進する)。

0049

さらに引き金180を引いてバー182を左方向に移動させると、図9(B)に示すように、バネ75が圧縮され、ラチェットプレート70が移動できなくなる。

0050

引き金180を解放すると、ラチェットプレート70はバネ75で後方に付勢されて初期状態(図7参照)に戻る。ラチェットプレート70の移動に伴って、引き金180のバー182がラチェットプレート70の作動部72で押されて初期状態に戻る。この間、シリンダー内の流動体の抵抗によってピストンロッド40は前進位置に維持される。この引き金180を引く作業を繰り返すことによって、ピストンロッド40が前進し、流動体がシリンダー10からノズル20を通して吐出される。

0051

図10を参照して、ピストンロッド40の後退作用を説明する。
図10(A)に示すように、ケーシング151から下方に突き出ている引き金180の下部が前側の握り手152方向に回動させる。実際には、例えば、使用者は左手でシリンダー10に固定されたハンドル17(図1参照)を保持し、右手の親指以外の指で前側の握り手152を保持し、次に、右手の親指で引き金180を前側の握り手152に向かって引く。これにより引き金180がピン185の周りを図の時計方向に回動し、引き金180のバー182は図の右方向に移動する。バー182の移動によりラチェットプレート70の作動部72が図の右方向に押されラチェットプレート70が傾斜する。さらに引き金180を引いてバー182を右方向に移動させると、ラチェットプレート70の傾きが大きくなり、ラチェットプレート70の孔の内周面と、ラチェットプレート70の表裏面との間の角が、ピストンロッド40の外面に強く噛み合う。これにより、ラチェットプレート70がピストンロッド40を把持する。さらに引き金180を引いてバー182を右方向に移動させると、ラチェットプレート70は、ピストンロッド40に噛み合った状態のまま、バネ75の付勢力に抗して右方向に移動する。この結果、ラチェットプレート70が噛み合ったピストンロッド40が右方向に移動する(後退する)。

0052

さらに引き金180を引いてバー182を右方向に移動させると、図10(B)に示すように、バネ75が圧縮され、ラチェットプレートが移動できなくなる。

0053

引き金180を解放すると、ラチェットプレート70はバネ75で前方に付勢されて初期状態(図7参照)に戻る。ラチェットプレート70の移動に伴って、引き金180のバー182がラチェットプレート70の作動部72で押されて、初期状態に戻る。この動きの間、シリンダー10内の流動体の抵抗によってピストンロッド40は後退位置に維持される。引き金180を引く作業を繰り返すことによって、ピストンロッド40が後退し、流動体がノズル20からシリンダー10内に吸引される。

0054

この例の充填吸引機においても、図1等で示した充填吸引機と同じ効果が得られる。

0055

1充填吸引機10シリンダー
11 本体 12 前キャップ
13 後キャップ 15取付口
17ハンドル20ノズル
21開閉バルブ30ピストン
40ピストンロッド41取っ手
50握り手付きフレーム51ケーシング
52 握り手
60ラチェット式送り機構
61前進用ラチェット組立体62後退用ラチェット組立体
70ラチェットプレート71 上本体部
72下作動部 73 孔
75バネ76、77ワッシャ
78ワイヤーリング
80引き金81 孔
82 バー 85ピン
150 握り手付きフレーム 151 ケーシング
152、153 握り手 154隔壁
161 前進用ラチェット組立体 162 後退用ラチェット組立体
180 引き金 181 孔
182 バー 185 ピン

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