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技術 引出し装置及びこれを備えた収納家具

出願人 コクヨ株式会社
発明者 寺戸信幸徳井厚亮
出願日 2009年6月29日 (11年10ヶ月経過) 出願番号 2009-154170
公開日 2011年1月13日 (10年3ヶ月経過) 公開番号 2011-005189
状態 特許登録済
技術分野 家具の組合わせ、厨房家具家具の引き出し
主要キーワード 上段レール 下段レール レール取付孔 引出しレバー 中空体状 レール取付構造 引出しロック 引出し装置
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (11)

課題

引出しを支持するレール筐体とを着脱可能にした場合に引出しの支持を適正化する。

解決手段

前方に開口する筐体の両側壁にレール取付部7aを設定し、レール取付部7aに、引出しの両側を前端部に設けたローラRoを介して支持するレール1aを取り付けるにあたり、レール1aは前端側及び後端側に前係り合い部81a及び後係り合い部82aを含み、レール取付部7aは前係り合い部81a及び後係り合い部82aに対応する位置にこれらを係り合わせる前レール取付部71a及び後レール取付部72aを含んでおり、前係り合い部81aを少なくともローラRoの前後方向二箇所で前レール取付部71aに係り合うように構成した。

概要

背景

従来のこの種の引出し装置は、特許文献1等に示されるように、前方に開口する筐体の両側壁レールを配し、これらのレールに引出しの両側を出し入れ可能に支持させるように構成されている。

この引出し装置の一種として特許文献1に示される引出し装置は、レールの前端部及び後端部に一つずつ設けた爪部を筐体の両側壁に設けたレール取付孔係り合わせてレールを取り付けるようにし所望の位置に対してレールを着脱可能とするとともに、レールの前端部に設けたローラでレールを支持して引出しの円滑な出し入れを実現している。

概要

引出しを支持するレールと筐体とを着脱可能にした場合に引出しの支持を適正化する。前方に開口する筐体の両側壁にレール取付部7aを設定し、レール取付部7aに、引出しの両側を前端部に設けたローラRoを介して支持するレール1aを取り付けるにあたり、レール1aは前端側及び後端側に前係り合い部81a及び後係り合い部82aを含み、レール取付部7aは前係り合い部81a及び後係り合い部82aに対応する位置にこれらを係り合わせる前レール取付部71a及び後レール取付部72aを含んでおり、前係り合い部81aを少なくともローラRoの前後方向二箇所で前レール取付部71aに係り合うように構成した。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

前方に開口する筐体の両側壁レール取付部を設定し、前記レール取付部に、引出しの両側を前端部に設けたローラを介して支持するレールを取り付けるようにしたものであって、前記レールは前端側及び後端側に前係り合い部及び後係り合い部を含み、前記レール取付部は前記前係り合い部及び後係り合い部に対応する位置にこれらを係り合わせる前レール取付部及び後レール取付部を含んでなり、前記前係り合い部を前記ローラの前後方向少なくとも二箇所で前記前レール取付部に係り合うように構成したことを特徴とする引出し装置

請求項2

前記前レール取付部は前記筐体の内側に向かって開口しており、前記前係り合い部は、下向き爪部と、前向き爪部又は後向き爪部のいずれかとを有する請求項1に記載の引出し装置。

請求項3

前記下向き爪部に対応する前レール取付部は、当該下向き爪部が差し込まれた状態で前記レールの前部を下方に移動させることにより当該下向き爪部と係り合うものであり、前記前向き爪部又は前記後向き爪部のいずれかに対応する前レール取付部は、前記レールの下方への移動に伴って当該前レール取付部に対応する爪部と係り合うように、当該前レール取付部の前後方向開口幅が当該前レール取付部に対応する爪部の前後方向幅より小さく形成されている請求項2に記載の引出し装置。

請求項4

前記後レール取付部及び前記後係り合い部は、当該後レール取付部及び当該後係り合い部を係り合わせた部位を支点として前記レールを回動可能とし、回動動作によって前記前係り合い部が前記前レール取付部に係り合うように構成されている請求項2又は3に記載の引出し装置。

請求項5

前記後レール取付部は、前方又は後方のいずれかに向かって開口しており、前記後係り合い部は、前記レールの後部に設けられ前記後レール取付部が開口する向きの逆方向に向く爪部であり、前記爪部を当該爪部の向く方向へ移動させることにより、前記後レール取付部と係り合わせるものである請求項4に記載の引出し装置。

請求項6

前記前係り合い部を構成する爪部のうち少なくとも一つの爪部の上方には、係り合い動作の最後に前記前レール取付部の上縁に嵌り込む突起部が設けられている請求項3〜5のいずれかに記載の引出し装置。

請求項7

前記前係り合い部を少なくとも前記ローラの上下方向二箇所で前記前レール取付部に係り合うように構成した請求項1〜6のいずれかに記載の引出し装置。

請求項8

前記前係り合い部と前記前レール取付部とが係り合う部位のうちの少なくとも二箇所の間に、一部を切り欠いて肉盗み部を形成した請求項1〜7のいずれかに記載の引出し装置。

請求項9

請求項1〜8のいずれかに記載の引出し装置を備えたことを特徴とする収納家具

技術分野

0001

本発明は、引出しを備えてなる袖デスクワゴン等の収納家具に適用される引出し装置係り、特に引出しを支持するレール筐体とを着脱可能にした場合に引出しの支持を適正化した引出し装置及びこれを備えた収納家具に関するものである。

背景技術

0002

従来のこの種の引出し装置は、特許文献1等に示されるように、前方に開口する筐体の両側壁にレールを配し、これらのレールに引出しの両側を出し入れ可能に支持させるように構成されている。

0003

この引出し装置の一種として特許文献1に示される引出し装置は、レールの前端部及び後端部に一つずつ設けた爪部を筐体の両側壁に設けたレール取付孔に係り合わせてレールを取り付けるようにし所望の位置に対してレールを着脱可能とするとともに、レールの前端部に設けたローラでレールを支持して引出しの円滑な出し入れを実現している。

先行技術

0004

登録実用新案第3004437号公報

発明が解決しようとする課題

0005

ところで、引出しの出し入れ時にはレールの前端部に大部分の荷重が加わる状態となる等、レールに掛かる引出しの荷重はローラを介してレールの前端部に集中しやすく、レールの前端部には、高い強度で引出しを支持することが求められる。

0006

しかしながら、上記従来の引出し装置のようにレールの前端部に単一の爪部のみを設けたものでは、引出しの荷重や外力への強度が不足しがちであり、より引出しを的確に支持することが望まれる。

0007

また、レールを前後二箇所のみで支持しているので、引出しの出し入れ時にレールの前端部に荷重が加わるときにレールの後端部が浮く傾向があり、レールを前端部で片持ちすることになってレールが揺れやすくなる。

0008

さらに、レールを前後の二点で取り付ける構成であり、レールに高い剛性が要求されるので、レール寸法や製造コストの増大を招く要因となる。

0009

本発明は、このような課題を有効に解決することを目的としている。

課題を解決するための手段

0010

本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。

0011

すなわち、本発明の引出し装置は、前方に開口する筐体の両側壁にレール取付部を設定し、前記レール取付部に、引出しの両側を前端部に設けたローラを介して支持するレールを取り付けるようにしたものであって、前記レールは前端側及び後端側に前係り合い部及び後係り合い部を含み、前記レール取付部は前記前係り合い部及び後係り合い部に対応する位置にこれらを係り合わせる前レール取付部及び後レール取付部を含んでなり、前記前係り合い部を前記ローラの前後方向少なくとも二箇所で前記前レール取付部に係り合うように構成したことを特徴とする。

0012

このようにすれば、引出しの荷重を受けるローラの前後方向少なくとも二箇所でレール前端部を支持しているので、荷重を少なくとも二箇所に分散でき、引出しを的確に支持することができる。特に引出しを引き出したときにレールの前端部に大部分の荷重が加わる状態となっても、レールの前端部を少なくとも二点で支持するので、レールを前端部で片持ちすることを避けレールの揺れを低減することができる。また、レール全体で少なくとも三点支持しているので、レール自身に要求される強度が低下し、この要求強度に合わせてレールの剛性を低くして製造コストを低減することが可能になる。

0013

下方に加わる荷重だけでなく、出し入れ時に働く前後方向への外力に対しても強い取付状態を得るためには、前記前レール取付部は前記筐体の内側に向かって開口しており、前記前係り合い部は、下向き爪部と、前向き爪部又は後向き爪部のいずれかとを有することが好ましい。

0014

上記のように複数の爪部の開く方向を互いに異なるようにしても平易な作業でレールを取り付けることを可能とするためには、前記下向き爪部に対応する前レール取付部は、当該下向き爪部が差し込まれた状態で前記レールの前部を下方に移動させることにより当該下向き爪部と係り合うものであり、前記前向き爪部又は前記後向き爪部のいずれかに対応する前レール取付部は、前記レールの下方への移動に伴って当該前レール取付部に対応する爪部と係り合うように、当該前レール取付部の前後方向開口幅が当該前レール取付部に対応する爪部の前後方向幅より小さく形成されていることが挙げられる。

0015

前係り合い部と前レール取付孔との位置決めを自動的に行って取付作業を平易化するためには、前記後レール取付部及び前記後係り合い部は、当該後レール取付部及び当該後係り合い部を係り合わせた部位を支点として前記レールを回動可能とし、回動動作によって前記前係り合い部が前記前レール取付部に係り合うように構成されていることが望ましい。

0016

組立工程が進むにつれ筐体に組み付けた部品によって前方以外の方向からの作業制約が生じる場合であっても、レールの取付作業の効率を向上させるためには、前記後レール取付部は、前方又は後方のいずれかに向かって開口しており、前記後係り合い部は、前記レールの後部に設けられ前記後レール取付部が開口する向きの逆方向に向く爪部であり、前記爪部を当該爪部の向く方向へ移動させることにより、前記後レール取付部と係り合わせるものであることが好ましい。

0017

レールが外れることを防止するとともに、レールのがたつきを低減させるためには、前記前係り合い部を構成する爪部のうち少なくとも一つの爪部の上方には、係り合い動作の最後に前記前レール取付部の上縁に嵌り込む突起部が設けられていることが有効である。

0018

引き出し時のレールの揺れを低減して引出しを的確に支持するためには、前記前係り合い部を少なくとも前記ローラの上下方向二箇所で前記前レール取付部に係り合うように構成することが好ましい。

0019

レールと他の機構との取り合いを解消して配置の自由度を向上させるためには、前記前係り合い部と前記前レール取付部とが係り合う部位のうちの少なくとも二箇所の間に、一部を切り欠いて肉盗み部を形成することが有効である。

0020

本発明の好適な適用対象としては、引出し装置を備える袖デスクやワゴン等の収納家具が挙げられる。

発明の効果

0021

本発明の引出し装置は、以上説明した構成であるから、ローラの前後方向両側に設けた係り合い部で荷重を分散し、引出しを的確に支持することができる。また、レールを前端部で片持ちすることを避けレールの揺れを低減することができるほか、レール自身に要求される強度を低下させ、この要求強度に合わせてレールの剛性を低くして製造コストを低減することが可能になる

図面の簡単な説明

0022

本発明の一実施形態を適用した袖デスクの一部分解斜視図。
同袖デスクを別角度から見た一部分解斜視図。
同実施形態の引出しラッチ機構を示す斜視図。
同実施形態の引出しロック機構の一部を示す斜視図。
同引出しロック機構の原理を示す一部破断した斜視図。
同引出し装置のレール取付構造を示す斜視図。
同実施形態におけるレール後部の取り付け手順を示す図。
同実施形態におけるレール前部の取り付け手順を示す図。
同実施形態におけるレール前部の取り付け手順を示す斜視図。
本発明の他の実施形態に係るレール前部を示す側面図。

実施例

0023

以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。

0024

図1及び図2は、本発明の一実施形態に係る引出し装置が適用される収納家具たる袖デスクDを分解して示すもので、天板D1の少なくとも一端側を部D2で支持して構成されている。

0025

袖部D2は、左右の側壁11を、少なくとも底板12と背壁(図示しない)と上部横架材13とにより連結して形成される筐体1を主体とするもので、筐体1の組立後に天板D1を袖部D2上に載置し、上部横架材13に付帯させた図示しないボルトにより締結して組み付けられる。筐体1の内部には、上段に浅い引出し2が、中段及び下段に深い引出し3、4がそれぞれ組み込まれる。

0026

筐体1の側壁11には、図3等に示すように前縁側に該側壁11の外板11a、前板11bおよび内板11cの間に扁平な空間を形成する前補強部11xが設けてあり、後縁側に図1及び図2に示すように当該側壁11の内側に前向き面11dと内向き面11eを形成する後補強部11yが設けてある。そして、前補強部11xと後補強部11yに、それぞれ各引出し2、3、4を出し入れ可能に支持するレール1a、1b、1cを取り付けている。

0027

この実施形態の上段レール1aは前端部にローラRoを有する固定レールであり、中段レール1bは固定レールにローラを有する中間レールを装着したサスペンションレールであり、下段レール1cも固定レールにローラを有する中間レールを装着したサスペンションレールである。

0028

上段の引出し2は、収納空間Saを形成する引出し本体21の前端部に鏡板23を装着してなるもので、その引出し本体21の両外側面には、前後に伸び中空体状突条24を設け、その突条24を袖部1の上段レール1aにスライド可能に支持させ得るようにしている。中段の引出し3は、収納空間Sbを形成する引出し本体31の前端部に鏡板33を装着してなるもので、その引出し本体31の両外側面には、前後に伸びる中空体状の突条34を設け、その突条34を袖部1の中段レール1bにスライド可能に支持させ得るようにしている。下段の引出し4は、収納空間Scを形成する引出し本体41の前端部に鏡板43を装着してなるもので、その引出し本体41の両外側面には、前後に伸びる中空体状の突条44を設け、その突条34を袖部1の下段レール1cにスライド可能に支持させ得るようにしている。

0029

そして、筐体1と引出し2、3、4との間に、これらの引出し2、3、4を収納位置に係留する引出しラッチ機構5と、これらの引出し2、3、4を収納位置にロックする引出しロック機構6とを構成している。

0030

引出しラッチ機構5は、図1図3に示すように、引出し2、3、4に設けたラッチ要素51a、51b、51cと、引出し2、3、4を収納する筐体1に設けた第1の被係り合い部52a、52b、52cとから構成される。ラッチ要素51a、51b、51cは、鏡板23、33、43の裏面から後方に延出した板状のもので、先端を引出し2、3、4の出し入れ方向と略直交する方向に作動させて筐体1の側壁11に対して接離させるように支持され、且つ引出し本体21、31、41の外側面から離れて筐体1の側壁11に向かう方向にバネ50により弾性付勢されている。中段の引出し3の鏡板33の裏面は実際には図4に示すような裏板33aが装着され、他の引出し2、4についても同様であって、図3に示すラッチ要素51a、51b、51cはこれらの裏板33等を貫通して後方に延出される。これに対して筐体1側の第1の被係り合い部52a、52b、52cは、前補強部11xの内板11cに設けられ、引出し2、3、4を収納位置にまで没入させた際に各々のラッチ要素51a、51b、51cを筐体1の側壁11の内面に向かう方向に作動させて、第1の被係り合い部52a、52b、52cに係り合わせるようにしている。引出し2、3、4の鏡板23、33、43にはラッチ要素51を第1の被係り合い部52から離脱させるための引出しレバー20、30、40が設けてある。

0031

引出しロック機構6は、図1図2及び図5に示すように、筐体1側に設けた回転体である施錠レバー61と、引出し2、3、4側に設けた第2の被係り合い部62a、62b、62cおよび施錠部63とから構成される。施錠レバー61は、筐体1の前補強部11xに形成した空間Sに収容された上下方向に長尺なもので、水平旋回可能であって、各引出し2、3、4に対応する高さ位置において一端部より径方向に向けてロック爪61a、61b、61cを突没させ得るようにしている。筐体1の前補強11xには、図2及び図5(b)に示すように、施錠レバー61の他端部のうち中段の引出し3に対応する高さ位置を前補強部11xの内板11cの内面側に表出させるための透窓60が設けてある。一方、図1及び図5(a)に示す第2の被係り合い部62a、62b、62cは、各引出し2、3、4において施錠レバー61の各ロック爪61a、61b、61cに対応する位置に設けてある。図5(a)で第2の被係り合い部62b(62a、62c)は板金をV字状に折り曲げたものを図示しているが、実際にこのような形態は図1に示す中段引出し3および下段引出し4の第2の被係り合い部62b、62cのみで、上段引出し2の第2の被係り合い部62aは実際には図1に示すように突条24を切り欠いて設けた凹部とされている。また、施錠部63は、図4及び図5(b)に示すように中段の引出し3に設けられて、施錠操作により、図4に示すように鏡板22の裏面に設けた施錠杆63aを水平側方に突没させるように構成されている。この施錠杆63aは、中段引出し3の収納位置で図5(b)に示すように前記透窓60に対向する部位に位置づけられ、錠操作により施錠杆63aが側方に突出すると、透窓60内に進入して施錠レバー61の他端部を押圧し、これにより施錠レバー61が矢印方向に回転して、一端部に設けた図5(a)のロック爪61a、61b、61cが想像線で示す位置に突出し、これにより対応する引出し2、3、4の第2の被係り合い部62a、62b、62cに前後方向に係り合って、引出し2、3、4の引出し動作禁止するものである。

0032

このような構成において、本実施形態のレール取付構造は、前記各引出し2、3、4に対応するレール1a、1b、1cを、筐体1の側壁11の予め定めた割り付け位置溶接等により固定して取り付けるのではなく、先ず図6に示すように引出し2、3、4の段数に対応するレール取付部7a、7b、7cを側壁11に設け、これらのレール取付部7a、7b、7cに、引出し2、3、4の両側を支持するレール1a、1b、1cを着脱可能に取り付けるようにしている。その際、本実施形態は、レール取付部7a、7b、7cをレール1a、1b、1cに対応させている。

0033

以下、図6を参照して具体的に説明すると、上段のレール取付部7aは、上段レール1aの前端側及び後端側を支持すべく前レール取付部71a及び後レール取付部72aを含んでいる。後レール取付部72aは後補強11yの前向き面11dに前方に開口している。前レール取付部71aは、前レール取付孔73a、74aを含み、これら前レール取付孔73a、74aは前補強11xの内板11cに内側に開口するように設けられている。中段のレール取付部7bは、レール1bの前端側及び後端側を支持すべく前レール取付孔71b及び後レール取付孔72bを含んでなり、後レール取付孔72bは後補強11yに前方に開口するように設けられ、前レール取付孔71bは前補強11xに内側に開口するように設けられている。下段のレール取付部7cは、レール1cの前端側及び後端側を支持すべく前レール取付孔71c及び後レール取付孔72cを含んでなり、後レール取付孔72cは後補強11yに前方に開口するように設けられ、前レール取付孔71cは前補強11xに内側に開口するように設けられている。ここで「含む」としているのは、必要に応じてレールの前後方向の中間部に更に取付孔が設けられる態様があり得るからである。

0034

一方、図6に示すように、上段のレール取付部7aに取り付けられる上段のレール1aは、後部において後向きに開く爪状の後係り合い部82aと、前部に前係り合い部81aとを有している。前係り合い部81aは、向きの異なる複数の爪部から構成すべく、図9に示すように、下向き爪部83aと前向き爪部84aとからなっている。そして、レール1aのうち引出2を支持するローラRoの後方部位に下向き爪部83aを配置し、レール1aのうちローラRoの前方部位に前向き爪部84aを配置している。上段レール1aのうち下向き爪部83aの上方には当該下向き爪部83aとは逆方向(上方)に切り起こされた突起部81a´が設けられている。前向き爪部84aの先端部には、当該前向き爪部84aを前レール取付孔74aに呼び込むためのガイド部84a’が設けてある。このガイド部84a’は、レール取付時に先に筐体1の側壁11のレール取付部7aに近づく方向へ前向き爪部84aの尖端屈曲させ、尖端に向かって幅狭に形成されている。同様に、下向き爪部83aの先端部には、当該下向き爪部83aを前レール取付孔73aに呼び込むためのガイド部83a’が設けてある。このガイド部83a’は、レール取付時に先に筐体1の側壁11のレール取付部7aに近づく方向へ下向き爪部83aの尖端を屈曲させ、尖端に向かって幅狭に形成されている。なお、前係り合い部81aを構成する下向き爪部83a及び前向き爪部84a、並びに後係り合い部82aともに切り起こし片である。

0035

ここで前向き爪部84aに関連して、前レール取付孔73aは、図8(a)に示すように、上部の前後方向開口幅W1が前向き爪部84aの前後方向幅W3より大きく形成されて前向き爪部84aが差し込み可能にされており、下部の前後方向開口幅W2が前向き爪部84aの前後方向幅W3より小さく形成されて前向き爪部84aと係り合いを可能にしている。

0036

上記の前係り合い部81aを構成する各爪部83a、84aと、前レール取付部71aを構成する前レール取付孔73a、74aとは、下向き爪部83aが前レール取付孔73aに差し込まれときに、前向き爪部84aが前レール取付孔74aに差し込まれる位置関係に配置されている。

0037

次に、レール1aの取り付け手順を、図7図9を参照して説明する。図7に示すように、レール1aを後方に移動させて後係り合い部82aを後レール取付部72aに差し込み、その状態で後係り合い部82aと後レール取付部72aとの係り合い部位を支点として図8(a)に矢印で示すようにレール1aの前部を下方に回動させると、この回動動作に伴って図8(b)に示すように、下向き爪部83aが前レール取付孔73aに差し込まれ、前向き爪部84aが前レール取付孔74aに差し込まれる。さらに回動動作を継続すると、下向き爪部83aの先端部に形成したガイド部83a’の呼び込みにより、下向き爪部83aと前レール取付孔73aとの係り合いがガイドされる。これと同時もしくは前後して、前向き爪部84aの先端部に形成したガイド部84a’の呼び込みにより、前向き爪部84aと前レール取付孔74aの下部との係り合いがガイドされる。回動動作の最後には、前係り合い部81aを構成する下向き爪部83a及び前向き爪部84aが前レール取付部71aを構成する前レール取付孔73a、74aに係り合い、当該上段レール1aがレール取付部7aに取り付けられる。この際、図8(d)に示すように、下向き爪部83aの上方に設けられた突起部81a´が係り合い動作の最後に前レール取付孔73aの上縁に嵌り込む。これにより、図8(d)及び図8(e)に示すように、レール1aの前端部が筐体1の内板11cに対して上下方向及び前後方向においても的確に取り付けられた状態となる。なお、図8(e)は前向き爪部84aと前レール取付孔74aとの係り合い部位を示す平断面図であり、図8(d)は下向き爪部83aと突起部81a´と前レール取付孔73aとの係り合い部位を示す縦断面図である。

0038

図6に示す中段レール1bおよび下段レール1cにも、上記上段レール1aと同様の後係り合い部82b、82cや前係わり合い部81b、81c、突起部81b´、81c´が設けられている。中段レール1bおよび下段レール1cは、この実施形態ではローラ式のサスペンションレールである。前係り合い部81b、81cは、下向き爪部のみから構成しているが、上段レール1aの前向き爪部84aと同様の前向き爪部を中段レール1bおよび下段レール1cに適用してもよい。

0039

図3に示した引出しロック機構6を構成するロック爪61aは、図9に示すようにレール1aの一部を切り欠いて設けた肉盗み部Stを介して突没させており、この肉盗み部Stは、レール1aのレール幅(高さ方向)を小さくするものである。

0040

なお、上記の前向き爪部84aを後向き爪部に変形してもよく、突起部81a´は、前向き爪部84aの上方、若しくは下向き爪部83a及び前向き爪部84aの双方の上方に配置してもよい。

0041

以上のように、本実施形態の引出し装置は、前方に開口する筐体1の両側壁にレール取付部7aを設定し、レール取付部7aに、引出し2の両側を前端部に設けたローラRoを介して支持するレール1aを取り付けるにあたり、レール1aは前端側及び後端側に前係り合い部81a及び後係り合い部82aを含み、レール取付部7aは前係り合い部81a及び後係り合い部82aに対応する位置にこれらを係り合わせる前レール取付部71a及び後レール取付部72aを含んでなり、前係り合い部81aをローラRoの前後方向少なくとも二箇所で前レール取付部71aに係り合うように構成したことを特徴とする。

0042

このようにすれば、引出し2の荷重を受けるローラRoの前後方向少なくとも二箇所でレール前端部を支持しているので、荷重を少なくとも二箇所、すなわち下向き爪部83a及び前向き爪部84aに分散でき、引出し2を的確に支持することができる。特に引出し2を引き出したときにレール1aの前端部に大部分の荷重が加わる状態となっても、レール1aの前端部を少なくとも二点、すなわち下向き爪部83a及び前向き爪部84aで支持するので、レール1aを前端部で片持ちすることを避け、レール1aの揺れを低減することができる。また、レール1a全体を少なくとも三点、すなわち下向き爪部83a、前向き爪部84a及び後係り合い部82aで支持しているので、レール1a自身に要求される強度が低下し、この要求強度に合わせてレール1aの剛性を低くして製造コストを低減することが可能になる。

0043

特に、前係り合い部を爪形状にする場合、爪は一方向に開くものであるので外力に対して強い方向と弱い方向とを有する特性があり、上記従来の引出し装置のようにレールの前端部に単一の爪部のみを設けたものでは、引出しの荷重および前後方向に加わる外力の双方に対して対応することが困難であるが、本実施形態では、前レール取付部71aは筐体1の内側に向かって開口しており、前係り合い部81aは、下向き爪部83aと、前向き爪部84aとを有し、複数の爪部の開く方向を互いに異なるようにしているので、下方に加わる荷重だけでなく、出し入れ時に働く前後方向への外力に対しても強い取付状態を得ることができる。なお、本実施形態では、前係り合い部81aは前向き爪部84aを有しているが、この前向き爪部84aの代わりを後向き爪部としても同様である。

0044

上記のように、複数の爪部の開く方向を互いに異なるようにすると、単に開口する前レール取付孔では一部の爪部を差し込むと他部の爪部が差し込めず、同時に取り付けるのが難しいものであるが、本実施形態では、下向き爪部83aに対応する前レール取付部71aを構成する前レール取付孔73aは、下向き爪部83aが差し込まれた状態でレール1aの前部を下方に移動させることにより下向き爪部83aと係り合うものであり、前向き爪部84aに対応する前レール取付部71aを構成する前レール取付孔74aは、レール1aの下方への移動に伴って前レール取付部71aを構成する前レール取付孔74aに対応する前向き爪部84aと係り合うように、前レール取付部71aを構成する前レール取付孔74aの前後方向開口幅W2が前レール取付部71aを構成する前レール取付孔74aに対応する前向き爪部84aの前後方向幅W3より小さく形成されているので、レール1aを下方に移動させると下向き爪部83a及び前向き爪部84aが前レール取付部71aを構成する前レール取付孔73a、74aに係り合い、複数の爪部の開く方向を互いに異なっていてもレール1aを移動させる平易な作業でレール1aを取り付けることが可能になる。

0045

また、本実施形態では、後レール取付部72a及び後係り合い部82aを、後レール取付部72a及び後係り合い部82aを係り合わせた部位を支点としてレール1aを回動可能とし、回動動作によって前係り合い部81aが前レール取付部71aに係り合うように構成されているので、前係り合い部81aを構成する下向き爪部83a及び前向き爪部84aと前レール取付部71aを構成する前レール取付孔73a、74aとの位置決めが自動的になされ、取付作業を平易化することができる。

0046

さらに、前方に開口する筐体1においては、組立工程が進むにつれ筐体1に組み付けた部品によって前方以外の方向からの作業制約が生じる場合があるが、本実施形態では、後レール取付部72aは、前方に向かって開口しており、後係り合い部82aは、レール1aの後部に設けられ後レール取付部72aが開口する向きの逆方向に向く後向き爪部であり、後係り合い部82aたる爪部をこの爪部の向く方向たる後方へ移動させることにより、後レール取付部72aと係り合わせるものであるので、レール1aの前部を把持してレール1aを前後に移動させるだけでレール1aを取り付けることができ、レール1aの取付作業の効率を向上させることができる。なお、本実施形態では、後レール取付部72aは前方に向かう開口であり後係り合い部82aは後向き爪部であるが、後レール取付部を後方に向かう開口とし、後係り合い部を前向き爪部としても同様である。

0047

さらにまた、本実施形態では、前係り合い部81aを構成する爪部のうち下向き爪部83aの上方には、係り合い動作の最後に前レール取付部71aを構成する前レール取付孔73aの上縁に嵌り込む突起部81a´が設けられているので、突起部81a´がレール1aの上方への移動を禁止し、レール1aが外れることを防止するとともに、レール1aのがたつきを低減させることができる。なお、本実施形態では、突起部81a´を下向き爪部83aの上方に設けているが、前向き爪部84aの上方に設けてもよく、下向き爪部83a及び前向き爪部84aの双方の上方に設けても同様である。

0048

加えて、前係り合い部81aと前レール取付部71aとが係り合う部位のうちの少なくとも二箇所の間に、一部を切り欠いて肉盗み部Stを形成したので、レール1aとロック機構6等他の機構との取り合いを解消して配置の自由度を向上させることができる。

0049

なお、各部の具体的な構成は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。また、本発明の引出し装置を適用して独立したワゴンを構成するなど、適用可能な収納家具も上記に限定されるものではない。

0050

例えば、レール1aを、図10に示すように、前向き爪部84aに相当する前向き爪部184aをローラRoの下方且つ前方に配置し、下向き爪部83aをローラの上方且つ後方に配置して、前係り合い部を少なくともローラRoの上下方向二箇所で前レール取付部に係り合うように構成したレール101aにすると、さらに上下方向で荷重を各前係り合い部に分散することができ、引き出し時のレールの揺れを低減して引出しを的確に支持することが可能となる。

0051

また、本実施形態では、ローラRoの前後方向両側に一つずつ爪部を設けて、二つの爪部で支持しているが、二つ以上の爪部で支持するようにしてもよい。

0052

さらに、本実施形態では、前レール取付部71aが前レール取付孔73a、74aの二つの孔を含むとしているが、対応する前係り合い部81aと係り合うことができれば、一つの孔でも二つ以上の孔でもよく、その形状は問わない。

0053

その他、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。

0054

1…………筐体
1a………レール
2…………引出し
7a………レール取付部
71a……前レール取付部
72a……後レール取付部
73a……前レール取付孔
74a……後レール取付孔
81a……前係り合い部
82a……後係り合い部
83a……下向き爪部
84a……前向き爪部
81a´…突起部
St………肉盗み部
Ro………ローラ

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