図面 (/)

技術 ブライン設備の温度制御装置

出願人 株式会社東洋製作所
発明者 押山江美西原正博
出願日 2009年6月19日 (10年0ヶ月経過) 出願番号 2009-145997
公開日 2011年1月6日 (8年6ヶ月経過) 公開番号 2011-002168
状態 特許登録済
技術分野 空調制御装置2 空調制御装置 空調制御装置1
主要キーワード 蒸気配管内 加熱系統 蒸気凝縮水 マイナス温度 蒸気ドレン 昇温用 プラス温度 媒体流量
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2011年1月6日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

部品点数を減少させて設備の小型化と製造コストの低減を図るとともに、電力消費量を減らして省エネルギー化を実現することができるブライン設備温度制御装置を提供する。

解決手段

ブライン系統回路14内の媒体負荷21に供給するブライン設備の温度制御装置において、昇温用蒸気を流す蒸気配管11を設けた加温系統回路12と、負荷21と、該ブライン配管13の流路中に媒体冷却用チラー22と該負荷21に対して媒体が循環して流れる流路を形成しているブライン配管13と媒体を強制的に循環させるブライン循環用ポンプ23とを配設してなるブライン系統回路12と、ブライン循環用ポンプ23の出口側と負荷の入口側との間に設けられ、蒸気配管11内の蒸気熱をブライン配管13内の媒体に伝達して該媒体をプラス温度昇温するプレート熱交換器15と、装置全体を制御する制御部16を備えてなるブライン設備の温度制御装置。

概要

背景

従来、このような用途に用いられるブライン設備は、使用される熱媒体として、高温側(1次側)では蒸気温水等が用いられ、低温側(ブライン側)では冷却用チラーで冷却されたブライン等が用いられている。

図2は従来の温度制御装置を用いたブライン設備の一例を示す全体構成図である。このブライン設備50は、高温の蒸気を流す蒸気配管51を有する加温系統回路52と、プラス温度媒体を流すプラス温度ブライン配管53を有するプラス温度ブライン系統回路54と、マイナス温度の媒体を流すまたはプラス温度の媒体を流す温調ブライン配管55を有する温調ブライン系統回路56と、前記蒸気配管51内を流れる蒸気熱を前記プラス温度ブライン系統回路53側の媒体に伝えて該媒体の温度を昇温させる1次プレート熱交換器57と、前記プラス温度ブライン系統回路53側の熱を前記温調ブライン系統回路56側の媒体に伝えて該媒体を昇温させる2次プレート熱交換器58と、該装置全体を制御する制御部(TIC)59等で構成されている。

前記加温系統回路52の蒸気配管51には、外部から高温の蒸気が供給され、該供給された蒸気が前記1次プレート熱交換器57及びスチームドレントラップ60を通って蒸気ドレンとして外部に排出される。該蒸気配管51には、該上記配管51内に供給される蒸気の流量を調整(全閉を含む)する調整弁61が設けられているとともに、運転停止の際に該蒸気配管51内に滞留している凝縮水を排出する空気を該蒸気配管51内に供給する空気供給管62が接続されている。なお、該空気供給管62の中間部には、該空気の供給量を調整(全閉を含む)する開閉弁63を設けている。

前記プラス温度ブライン配管53には、該プラス温度ブライン配管53内の媒体を、前記1次プレート熱交換器57と前記2次プレート熱交換器58を通って強制的に循環させるプラス温度ブライン循環用ポンプ64と、温度変化で生じる該プラス温度ブライン配管53内における媒体の体積差を吸収するプラス温度ブライン膨張タンク65が設けられている。

前記温調ブライン配管55には、負荷66と、ブライン冷却用チラー67と、該温調ブライン配管55内の媒体を該ブライン冷却用チラー67と前記2次プレート熱交換器58と前記負荷66を通って強制的に循環させる温調ブライン循環用ポンプ68と、温度変化で生じる該温調ブライン配管55内における媒体の体積差を吸収する温調ブライン膨張タンク69と、該温調ブライン配管55内に供給される媒体の温度を検出して前記制御回路59に出力する温度センサ70が設けられている。

次に、このように構成されたブライン設備50の動作を説明する。まず、前記プラス温度ブライン循環用ポンプ64と温調ブライン循環用ポンプ68が駆動されると、前記プラス温度ブライン配管53及び前記温調ブライン配管55内の媒体は、それぞれブライン配管53,55内で循環する。一方、蒸気配管51には、高温の蒸気が流される。

そして、前記プラス温度ブライン配管53及び前記温調ブライン配管55内の媒体がそれぞれ循環するとき、該プラス温度ブライン配管53内の媒体は、前記1次プレート熱交換器57において該蒸気配管51で送られて来る蒸気の熱が伝えられて昇温され、プラス温度になる。一方、前記温調ブライン配管55内の媒体も、前記2次プレート熱交換器58において前記プラス温度ブライン配管53内のプラス温度の媒体の熱が伝えられてプラス温度に昇温され、該昇温された媒体が負荷66に供給される。

また、前記プラス温度ブライン配管53内の媒体の温度は、前記蒸気配管51内を流れる蒸気の流量を調整し、前記1次プレート熱交換器57の出口における媒体の温度(ブライン温度)が氷点以下(マイナス温度)とならないよう、常にプラス温度に維持する。而して、1次プレート熱交換器57内で蒸気凝縮水等が凍結して該1次プレート熱交換器57が破損するのを防ぐ。

概要

部品点数を減少させて設備の小型化と製造コストの低減をるとともに、電力消費量を減らして省エネルギー化を実現することができるブライン設備の温度制御装置を提供する。ブライン系統回路14内の媒体を負荷21に供給するブライン設備の温度制御装置において、昇温用の蒸気を流す蒸気配管11を設けた加温系統回路12と、負荷21と、該ブライン配管13の流路中に媒体冷却用チラー22と該負荷21に対して媒体が循環して流れる流路を形成しているブライン配管13と媒体を強制的に循環させるブライン循環用ポンプ23とを配設してなるブライン系統回路12と、ブライン循環用ポンプ23の出口側と負荷の入口側との間に設けられ、蒸気配管11内の蒸気熱をブライン配管13内の媒体に伝達して該媒体をプラス温度に昇温するプレート熱交換器15と、装置全体を制御する制御部16を備えてなるブライン設備の温度制御装置。

目的

そこで、部品点数を減少させて設備の小型化と製造コストの低減を図るとともに、電力消費量を減らして省エネルギー化を実現するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

ブライン系統回路内のマイナス温度媒体蒸気熱でプラス温度昇温、または、ブライン系統回路内のプラス温度の媒体を媒体冷却用チラーでマイナス温度に冷却し、該温調した媒体を該ブライン系統回路内の負荷に供給するブライン設備温度制御装置において、前記昇温用の蒸気を流す蒸気配管を設けた加温系統回路と、前記負荷と該負荷に対して前記媒体が循環して流れる流路を形成しているブライン配管と該ブラウン配管の流路中に前記媒体冷却用チラーと該ブライン配管の流路を通して前記媒体を強制的に循環させる循環用ポンプとを配設してなる前記ブライン系統回路と、前記循環用ポンプの出口側と前記負荷の入口側との間に設けられ、前記蒸気配管内の蒸気熱を前記ブライン配管内の前記媒体に伝達して該媒体を昇温するプレート熱交換器と、装置全体を制御する制御部とを備えてなることを特徴とするブライン設備の温度制御装置。

請求項2

上記ブライン系統回路は、上記プレート熱交換器の媒体出口温度を検出して上記制御部に出力する温度センサを備えるとともに、前記制御部は前記温度センサで検出された前記媒体の温度に応じて前記ブライン配管の媒体流量を制御し、該媒体を冷却から加温、または、加温から冷却へ切り換える際に前記プレート熱交換器の媒体出口温度を一定時間プラス温度に保持することを特徴とする請求項1記載のブライン設備の温度制御装置。

請求項3

上記加温系統回路は上記蒸気配管内を流れる蒸気量を制御する制御弁を備え、前記制御部は前記温度センサで検出された前記媒体の温度に応じて前記制御弁を制御することを特徴とする請求項1または2記載のブライン設備の温度制御装置。

技術分野

0001

本発明はブライン設備温度制御装置に関するものであり、特に、ブライン系統回路内のマイナス温度媒体を外部からの蒸気熱でプラス温度昇温し、化学合成品医薬品等化学合成に用いられる反応容器等の内部温度を広い温度範囲で制御することを可能にするブライン設備の温度制御装置に関するものである。

背景技術

0002

従来、このような用途に用いられるブライン設備は、使用される熱媒体として、高温側(1次側)では蒸気、温水等が用いられ、低温側(ブライン側)では冷却用チラーで冷却されたブライン等が用いられている。

0003

図2は従来の温度制御装置を用いたブライン設備の一例を示す全体構成図である。このブライン設備50は、高温の蒸気を流す蒸気配管51を有する加温系統回路52と、プラス温度の媒体を流すプラス温度ブライン配管53を有するプラス温度ブライン系統回路54と、マイナス温度の媒体を流すまたはプラス温度の媒体を流す温調ブライン配管55を有する温調ブライン系統回路56と、前記蒸気配管51内を流れる蒸気熱を前記プラス温度ブライン系統回路53側の媒体に伝えて該媒体の温度を昇温させる1次プレート熱交換器57と、前記プラス温度ブライン系統回路53側の熱を前記温調ブライン系統回路56側の媒体に伝えて該媒体を昇温させる2次プレート熱交換器58と、該装置全体を制御する制御部(TIC)59等で構成されている。

0004

前記加温系統回路52の蒸気配管51には、外部から高温の蒸気が供給され、該供給された蒸気が前記1次プレート熱交換器57及びスチームドレントラップ60を通って蒸気ドレンとして外部に排出される。該蒸気配管51には、該上記配管51内に供給される蒸気の流量を調整(全閉を含む)する調整弁61が設けられているとともに、運転停止の際に該蒸気配管51内に滞留している凝縮水を排出する空気を該蒸気配管51内に供給する空気供給管62が接続されている。なお、該空気供給管62の中間部には、該空気の供給量を調整(全閉を含む)する開閉弁63を設けている。

0005

前記プラス温度ブライン配管53には、該プラス温度ブライン配管53内の媒体を、前記1次プレート熱交換器57と前記2次プレート熱交換器58を通って強制的に循環させるプラス温度ブライン循環用ポンプ64と、温度変化で生じる該プラス温度ブライン配管53内における媒体の体積差を吸収するプラス温度ブライン膨張タンク65が設けられている。

0006

前記温調ブライン配管55には、負荷66と、ブライン冷却用チラー67と、該温調ブライン配管55内の媒体を該ブライン冷却用チラー67と前記2次プレート熱交換器58と前記負荷66を通って強制的に循環させる温調ブライン循環用ポンプ68と、温度変化で生じる該温調ブライン配管55内における媒体の体積差を吸収する温調ブライン膨張タンク69と、該温調ブライン配管55内に供給される媒体の温度を検出して前記制御回路59に出力する温度センサ70が設けられている。

0007

次に、このように構成されたブライン設備50の動作を説明する。まず、前記プラス温度ブライン循環用ポンプ64と温調ブライン循環用ポンプ68が駆動されると、前記プラス温度ブライン配管53及び前記温調ブライン配管55内の媒体は、それぞれブライン配管53,55内で循環する。一方、蒸気配管51には、高温の蒸気が流される。

0008

そして、前記プラス温度ブライン配管53及び前記温調ブライン配管55内の媒体がそれぞれ循環するとき、該プラス温度ブライン配管53内の媒体は、前記1次プレート熱交換器57において該蒸気配管51で送られて来る蒸気の熱が伝えられて昇温され、プラス温度になる。一方、前記温調ブライン配管55内の媒体も、前記2次プレート熱交換器58において前記プラス温度ブライン配管53内のプラス温度の媒体の熱が伝えられてプラス温度に昇温され、該昇温された媒体が負荷66に供給される。

0009

また、前記プラス温度ブライン配管53内の媒体の温度は、前記蒸気配管51内を流れる蒸気の流量を調整し、前記1次プレート熱交換器57の出口における媒体の温度(ブライン温度)が氷点以下(マイナス温度)とならないよう、常にプラス温度に維持する。而して、1次プレート熱交換器57内で蒸気凝縮水等が凍結して該1次プレート熱交換器57が破損するのを防ぐ。

先行技術

0010

特許文献なし。

発明が解決しようとする課題

0011

上述したように、従来のブライン設備の温度制御装置では、加温系統回路と温調ブライン系統回路の間に、プラス温度ブライン系統回路を設けた構成になっている。このため、構成部品点数が多く、また構造も複雑であり、製造コスト及び設置スペースの面で不利であるという問題点があった。

0012

さらに、各ブライン系統回路内で媒体を強制的に循環させる循環ポンプ台数も少なくとも2台必要とする。このため、同時に2台の循環ポンプを駆動させるので電力消費量が大きく、省エネルギー性の面でも問題点があった。

0013

そこで、部品点数を減少させて設備の小型化と製造コストの低減を図るとともに、電力消費量を減らして省エネルギー化を実現するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。

課題を解決するための手段

0014

本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、ブライン系統回路内のマイナス温度の媒体を蒸気熱でプラス温度に昇温、または、ブライン系統回路内のプラス温度の媒体を媒体冷却用チラーでマイナス温度に冷却し、該温調した媒体を該ブライン系統回路内の負荷に供給するブライン設備の温度制御装置において、前記昇温用の蒸気を流す蒸気配管を設けた加温系統回路と、前記負荷と該負荷に対して前記媒体が循環して流れる流路を形成しているブライン配管と該ブライン配管の流路中に前記媒体冷却用チラーと該ブライン配管の流路を通して前記媒体を強制的に循環させる循環用ポンプとを配設してなる前記ブライン系統回路と、前記循環用ポンプの出口側と前記負荷の入口側との間に設けられ、前記蒸気配管内の蒸気熱を前記ブライン配管内の前記媒体に伝達して該媒体をプラス温度に昇温するプレート熱交換器と、装置全体を制御する制御部とを備えてなるブライン設備の温度制御装置を提供する。

0015

この構成によれば、加熱系統回路内を流れる蒸気熱をブライン系統回路内の媒体にプレート熱交換器を介して伝達し、該ブライン系統回路内の媒体温度をマイナス温度からプラス温度に昇温することができる。したがって、従来設備において加温系統回路と温調系統回路の間に設けていたプラス温度ブライン系統回路を省略して部品点数の低減を図ることができる。

0016

請求項2記載の発明は、請求項1記載のブライン設備の温度制御装置において、上記ブライン系統回路は、上記プレート熱交換器の媒体出口温度を検出して上記制御部に出力する温度センサを備えるとともに、前記制御部は前記温度センサで検出された前記媒体の温度に応じて前記ブライン配管の媒体流量を制御し、該媒体を冷却から加温、または、加温から冷却へ切り換える際に前記プレート熱交換器の媒体出口温度を一定時間プラス温度に保持するブライン設備の温度制御装置を提供する。

0017

この構成によれば、媒体を冷却から加温、または、加温から冷却へ切り換える際、プレート熱交換器に吹き込まれた蒸気の凝縮水が冷却されたブラインと熱交換することによって生じる前記プレート熱交換器の凍結・パンクを防ぐことができる。

0018

請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のブライン設備の温度制御装置において、上記加温系統回路は上記蒸気配管内を流れる蒸気量を制御する制御弁を備え、前記制御部は前記温度センサで検出された前記媒体の温度に応じて前記制御弁を制御するブライン設備の温度制御装置を提供する。

0019

この構成によれば、ブライン配管内で前記プレート熱交換器を通って流れる媒体の温度に応じて加温系統回路の蒸気配管内に送る蒸気量を制御し、該プレート熱交換器内を通る媒体の温度制御をより精度良く行うことができる。

発明の効果

0020

請求項1記載の発明は、従来設備において加温系統回路と温調ブライン系統回路の間に設けていたプラス温度ブライン系統回路を省略して部品点数の低減を図ることができるので、設備の小型化と製造コストの低減が可能になる。また、循環用ポンプの台数等を減らすことができるので、電力消費量が低減し、省エネルギー化も可能になる効果が期待できる。

0021

請求項2記載の発明は、プレート熱交換器内で蒸気凝縮水等が凍結して該プレート熱交換器が壊れるのを防ぐことができるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、安全性が向上する効果が期待できる。

0022

請求項3記載の発明は、ブライン配管内でプレート熱交換器内を通る媒体の温度制御をより精度良く行うことができるので、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、媒体の温度制御の精度がより一層向上する効果が期待できる。

図面の簡単な説明

0023

本発明の一実施形態に係る温度制御装置を用いたブライン設備の一例を示す全体構成図。
従来の温度制御装置を用いたブライン設備の一例を示す全体構成図。

発明を実施するための最良の形態

0024

本発明は、部品点数を減少させて設備の小型化と製造コストの低減を図るとともに、電力消費量を減らして省エネルギー化を実現するという目的を達成するために、ブライン系統回路内のマイナス温度の媒体を蒸気熱でプラス温度に昇温、または、ブライン系統回路内のプラス温度の媒体を媒体冷却用チラーでマイナス温度に冷却し、該温調した媒体を該ブライン系統回路内の負荷に供給するブライン設備の温度制御装置において、前記昇温用の蒸気を流す蒸気配管を設けた加温系統回路と、前記負荷と該負荷に対して前記媒体が循環して流れる流路を形成しているブライン配管と該ブラウン配管の流路中に前記媒体冷却用チラーと該ブライン配管の流路を通して前記媒体を強制的に循環させる循環用ポンプとを配設してなる前記ブライン系統回路と、前記循環用ポンプの出口側と前記負荷の入口側との間に設けられ、前記蒸気配管内の蒸気熱を前記ブライン配管内の前記媒体に伝達して該媒体をプラス温度に昇温するプレート熱交換器と、装置全体を制御する制御部とを備えたことにより実現した。

0025

以下、本発明のブライン設備の温度制御装置について、好適な実施例を添付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る温度制御装置を用いたブライン設備を示す全体構成図である。

0026

同図において、このブライン設備10は、高温の蒸気を流す蒸気配管11を有する加温系統回路12と、マイナス温度またはプラス温度の媒体を流すブライン配管13を有するブライン系統回路14と、前記蒸気配管11内を流れる蒸気熱を前記ブライン系統回路14側に伝えて前記ブライン配管13内を流れる前記媒体の温度をマイナス温度からプラス温度に昇温させるプレート熱交換器15と、該装置全体を制御する制御部(TIC)16等で構成されている。

0027

前記加温系統回路12の前記蒸気配管11は、上流側が前記プレート熱交換器15における1次側伝導管151の入口ノズル151aに接続され、下流側が該1次側伝導管151の出口ノズル151bに接続されている。また、蒸気配管11の上流側には蒸気の流量を調整(全閉を含む)する調整弁17が設けられ、下流側にはスチームドレントラップ18が設けられている。そして、該蒸気配管11には、外部から高温の蒸気が供給され、該供給された蒸気はプレート熱交換器15の1次側伝導管151及びスチームドレントラップ18を通って蒸気ドレンとして外部に排出される構造になっている。

0028

また、前記蒸気配管11には、運転停止の際に空気を前記1次伝導管151の上流側から流し、該蒸気配管11及び1次側伝導管151並びにスチームドレントラップ18内にそれぞれ滞留している凝縮水を外部に排出するための空気供給管19が接続されている。なお、該空気供給管19の中間部には、空気の供給量を調整(全閉を含む)する開閉弁20を設けている。

0029

前記ブライン配管13には、負荷21と、ブライン冷却用チラー22と、該ブライン配管13内の媒体を該ブライン冷却用チラー22と前記プレート熱交換器15の2次側伝導管152と前記負荷21を通って強制的に循環させるブライン循環用ポンプ23と、温度変化で生じる該ブライン配管13内のおける媒体の体積差を吸収するブライン膨張タンク24と、該ブライン配管13内に供給される媒体の温度、特にプレート熱交換器15の2次側伝導管152から排出される温度(ブライン温度)を検出して前記制御部16に出力する温度センサ25が設けられている。

0030

前記ブライン循環用ポンプ23はインバータータイプのポンプ、またはコントロール弁が備えられているポンプ等であり、ブライン配管13内における媒体の循環流量を調整できる構造になっている。なお、この流量調整は前記制御部16により制御される。

0031

また、前記ブライン冷却用チラー22は、負荷21より吐出された媒体の冷却、あるいは別の反応容器の内部温度等を制御するのに使用される。

0032

前記プレート熱交換器15は負荷21とブライン冷却用チラー22との間に配設されており、該ブライン冷却用チラー22の出口側蒸気配管11が前記2次側伝導管152の入口ノズル152aに接続され、下流側が該2次側伝導管152の出口ノズル152bに接続して設けられている。したがって、本実施例の構造では、前記プレート熱交換器15の第1次伝導管151と2次伝導管152にはそれぞれ同一方向から、すなわち、入口ノズル151a,152aから下部の出口ノズル151b,152b(ブライン出口側)に向かって蒸気及び媒体がそれぞれ流され、ブライン出口側が常にプラス温度となるようにしてプレート熱交換器15のブライン出口側で蒸気凝縮水等が凍結しない構造にしている。

0033

次に、このように構成されたブライン設備10の動作を説明する。まず、ブライン循環用ポンプ23が駆動されると、前記ブライン配管13内の媒体はブライン冷却用チラー22とプレート熱交換器15の2次側伝導管152と負荷21を通って再びブライン循環用ポンプ23に戻る順序でブライン配管53内を循環する。一方、蒸気配管11には、高温の蒸気が流される。

0034

そして、プレート熱交換器15内において、蒸気配管11を通して送られて来る蒸気の熱がブライン配管13側に伝えられ、該ブライン配管13内の媒体が昇温されてプラス温度になり、該昇温された媒体が負荷21に供給される。または、該ブライン冷却用チラー22によって該ブライン配管13内の媒体が冷却されてマイナス温度になり、該冷却された媒体が負荷21に供給される。

0035

なお、該ブライン配管13内の媒体の温度は温度センサ25を介して制御部16に送られ、該制御部16で常に監視されている。該制御部16では該温度センサ25で検出された温度信号に基づいて前記蒸気配管11内を流れる蒸気の流量及びブライン配管13内を流れる媒体の流量を調整する。而して、負荷21に対して加温から冷却に切り換える場合、前記プレート熱交換器15内に蒸気凝縮水が残存している時は、前記ブライン配管13の媒体流量を制御し、前記プレート熱交換器15の出口温度をプラス温度に保持する。前記プレート熱交換器15内の蒸気側に一定時間空気を吹き込んで蒸気凝縮水を除去した後、前記ブライン配管13の媒体流量を制御し所定の冷却温度までブライン設備10の温度を制御する。これにより、該プレート熱交換器15内で蒸気凝縮水等が凍結して該プレート熱交換器15が壊れるのを防止する。また、該蒸気及び該媒体の流量を調整することにより、該媒体の温度を広範囲に調整することができる。さらに、負荷21に対し冷却から加熱に切り換える場合、前記ブライン配管13の媒体流量を制御し、かつ、前記プレート熱交換器15内への蒸気流量を制御し、該プレート熱交換器15の蒸気凝縮水等が凍結するのを防止する。

0036

したがって、このように構成されたブライン設備では、加温系統回路12内を流れる蒸気熱をブライン系統回路14内の媒体にプレート熱交換器15を介して伝達し、該ブライン系統回路14内の媒体温度をマイナス温度からプラス温度に昇温する、または、プラス温度からマイナス温度へ冷却することができるので、従来設備において加温系統回路と温調ブライン系統回路の間に設けていたプラス温度ブライン系統回路が省略でき、部品点数の低減が図れる。これにより、設備の小型化と製造コストの低減が可能になる。また、循環用ポンプの台数等を減らすことができるので、電力消費量が低減でき、省エネルギー化も可能になる。

0037

なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。たとえば、蒸気を温水としてもよい。

0038

以上説明したように、本発明は外部からの蒸気熱を利用して冷却用負荷で使用する媒体を加熱昇温して、化学合成品、医薬品等の化学合成に用いられる反応容器等の内部温度を広い温度範囲で制御する技術分野の他に、これと類似した分野にも応用できる。

0039

10ブライン設備
11蒸気配管
12加温系統回路
13ブライン配管
14ブライン系統回路
15プレート熱交換器
1511次側伝導管
151a入口ノズル
151b出口ノズル
152 2側伝導管
152a 入口ノズル
152b 出口ノズル
16 制御部(TIC)
17調整弁
18スチームドレントラップ
19空気供給管
20開閉弁
21負荷(凝縮器)
22ブライン冷却用チラー
23ブライン循環用ポンプ
24ブライン膨張タンク
25 温度センサ

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 三菱電機株式会社の「 空調システム、空調装置、制御装置及び空調方法」が 公開されました。( 2019/05/09)

    【課題】複数の部屋の空気状態を個別に精度よく調整する。【解決手段】空調システム1は、空調装置2と、風路切替部3a〜3cを備える。空調装置2は、リターン空気を吸い込み、吸い込んだリターン空気を空調し、空... 詳細

  • トヨタホーム株式会社の「 建物の換気システム」が 公開されました。( 2019/05/09)

    【課題】屋外の騒音が屋内に入り込むのを抑制することで、建物内の人が不快感を感じるのを抑制することができる建物の換気システムを提供する。【解決手段】建物10に設けられた換気システム30は、屋外に通じる取... 詳細

  • 株式会社コロナの「 温調システム」が 公開されました。( 2019/05/09)

    【課題】熱源機の効率低下の抑制と強制対流式端末機による快適性とを両立する。【解決手段】温調システム100では、ファンコイルユニット53の運転要求が発せられると、メインリモコン装置RMにおいてユーザによ... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ