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技術 シートパッド支持部材及びサポート材設計方法

出願人 株式会社ブリヂストン
発明者 太田雅人
出願日 2009年6月16日 (10年5ヶ月経過) 出願番号 2009-143386
公開日 2011年1月6日 (8年10ヶ月経過) 公開番号 2011-000172
状態 特許登録済
技術分野 マットレス,及びいす,ベッドに関するその他
主要キーワード 日本自動車工業会 造形型 ブロック形 立体形 自動加工機 繊維系材料 成分配合液 設計面
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重要な関連分野

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図面 (7)

課題

サポート材試作品を作製するのに用いることができ、これによりシートパッド発泡成形作業開始時期を早期化することが可能なシートパッド支持部材と、このシートパッド支持部材を用いたサポート材の設計方法を提供することを目的とする。

解決手段

シートパッド支持部材10は、シートパッド5の硬度測定に用いられるものである。シートパッド支持部材10の上面11は、シートパッド5の下面の略全体に密着しうる形状となっている。サポート材6を設計する場合、シート状材料12をシートパッド支持部材10の上面11に当てながら、該シート状材料12をこの上面11に密着する形状となるように裁断及び縫合してサポート材6の試作品を作製する。その後、この試作品の縫合を解いて平面上に平たく展開し、この展開形状に基づいてサポート材12の設計図面(展開図)を作成する。

概要

背景

I. 車両のシートに取り付けられるシートパッド硬度を測定する方法がJASO日本自動車工業会規格)B408−89に規定されている。この規定に従って硬度測定を行う場合、試験機水平台上に試験片を置き、試験機に取り付けられた円板形加圧板をこの試験片の上面の中心に載せる。次いで、この加圧板により試験片に5Nの初荷重を加えて厚さを測定し、これを初期厚さとする。次に、予備圧縮として、加圧板を50mm/分の速度にて初期厚さの75%の距離まで圧縮した後、直ちに荷重を除く。その後、3〜5分間放置した後、初期厚さの25%の距離まで圧縮し、そのままの状態で20秒間静止させた後、荷重を測定する。これを25%硬さとする。

この試験片としては、シートパッドと同一材料にて所定寸法のブロック形状に発泡成形した成形体や、この成形体の中央のコア部分を所定寸法の角柱形状に切り出したもの、あるいはシートパッド成形品そのものが用いられる。

シートパッド成形品を試験機の水平台上に設置し、このシートパッド成形品の下部(車両乗員着座したときに乗員の臀部が載る部分)を上方から加圧板により圧縮して硬度を測定することも行われている。この場合、シートパッド成形品の下側に、該シートパッド成形品の尻下部の下面に密着するようにシートパッド支持部材を設置し、このシートパッド支持部材と加圧板との間でシートパッド成形品を圧縮する。シートの背もたれ部を構成するシートパッドに関しても、これと同様にして硬度測定が行われる。

II.シートパッドは、金型に、ポリオール成分配合液イソシアネート成分とを混合してなるウレタン配合原液注入して発泡成形することにより製造されている。

第4図は、従来のシートパッド成形用金型の一般的な製造方法を示すフロー図である。まず、シートパッドと同形状の原型1を作製する(第4図(a))。この原型1の外形寸法は、後述の金型鋳造段階において鋳型3a,3bに注湯した金属材料硬化時に熱収縮することを考慮して、金型の設計寸法よりも若干(例えば1〜1.2%程度)大きなものとされる。この原型1は、例えば硬質ウレタン等の樹脂材料切削加工して作製される。

次に、この原型1を型枠(図示略)に入れ、これに石膏合成樹脂等を充填して造形型反転型)2を作製する(第4図(b))。この造形型2は、脱型を考慮して複数個に分割可能とされる。なお、第4図(b)においては、この造形型2は上型2aと下型2bとに2分割されているが、必要に応じて3分割以上とされることもあり、中子が設けられることもある。

次に、この造形型2の上型2a及び下型2bからそれぞれ鋳型砂にて上型用鋳型3a及び下型用鋳型3bを作製する(第4図(c))。その後、これらの鋳型3a,3bにアルミニウム合金等の溶融金属を注湯し、シートパッド成形用金型4を構成する上型4a及び下型4bを鋳造する(第4図(d))。

この金型製造工程を簡略化するために、特開2003−181596(特許文献1)及び特開2002−240059(特許文献2)には、ブロック状の合成樹脂材等を自動加工機械により切削して造形型を作製することが記載されている。特開2002−321226(特許文献3)には、金型のCADデータから該金型を複数の層に分割した場合の各層の断面形状を求め、各層の断面形状と合致する形状にカットされた複数の基材を積層し、その後、積層された基材表面に金属層を形成することにより金型を製造することが記載されている。特開2002−36246(特許文献4)には、アルミニウムの直彫りにより金型を製造することが記載されている。

シートパッドの補強のために、該シートパッドの下面に沿ってサポート材が設けられることがある。第5図は、サポート材6付きシートパッド5の概略的な縦断面図である。一般的に、サポート材6は、繊維系材料からなる基布原反)を、シートパッド5の下面に沿う立体形状となるように縫製したものである。このサポート材6は、シートパッド5と一体成形されている。即ち、シートパッド5の発泡成形を行うに当っては、第6図の通り、該シートパッド5の下面を成形する上型4aのキャビティ面に沿ってサポート材6を配置し、下型4b内にウレタン原料7を充填した後、型締めして加熱し、発泡させる。発泡したウレタン原料が硬化した後、型開きして脱型する。これにより、第5図に示すサポート材6付きシートパッド5の成形品が得られる。

一般的に、このサポート材6の設計に際しては、上型4aのキャビティ面に基布を当てながら、この基布を該キャビティ面に密着するように裁断及び縫合してサポート材6の試作品を作製する。その後、この試作品の縫合を解いて平面上に平たく展開し、この展開形状に基づいてサポート材6の設計図面(展開図)を作成する。

特開2001−353732(特許文献5)には、シートパッド成形用金型のCADデータ、又はシートパッドのCADデータに基づいてサポート材の設計図面を作成する方法が記載されている。

概要

サポート材の試作品を作製するのに用いることができ、これによりシートパッドの発泡成形作業開始時期を早期化することが可能なシートパッド支持部材と、このシートパッド支持部材を用いたサポート材の設計方法を提供することを目的とする。シートパッド支持部材10は、シートパッド5の硬度測定に用いられるものである。シートパッド支持部材10の上面11は、シートパッド5の下面の略全体に密着しうる形状となっている。サポート材6を設計する場合、シート状材料12をシートパッド支持部材10の上面11に当てながら、該シート状材料12をこの上面11に密着する形状となるように裁断及び縫合してサポート材6の試作品を作製する。その後、この試作品の縫合を解いて平面上に平たく展開し、この展開形状に基づいてサポート材12の設計面(展開)を作成する。

目的

本発明は、サポート材の試作品を作製するのに用いることができ、これによりシートパッドの発泡成形作業の開始時期を早期化することが可能なシートパッド支持部材を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

シートパッド硬度測定対象部の下側にシートパッド支持部材を配置し、該硬度測定対象部の上面に加圧板を押し当て、該硬度測定対象部を該シートパッド支持部材と加圧板との間で圧縮することによりシートパッドの硬度を測定する硬度測定方法において用いられるシートパッド支持部材であって、該シートパッド支持部材は、シートパッドの硬度測定対象部の下面を支持する第1のシートパッド支持面と、シートパッドの硬度測定対象部以外の部分であって且つ下面にサポート材が設けられた部分の少なくとも一部の下面を支持する第2のシートパッド支持面とを備えていることを特徴とするシートパッド支持部材。

請求項2

請求項1において、該第1のシートパッド支持面と第2のシートパッド支持面とが連続していることを特徴とするシートパッド支持部材。

請求項3

請求項1において、該第1のシートパッド支持面と第2のシートパッド支持面とが離隔していることを特徴とするシートパッド支持部材。

請求項4

請求項1ないし3のいずれか1項において、該第2のシートパッド支持面は、シートパッドの硬度測定対象部以外の部分であって且つ下面にサポート材が設けられた部分の下面の略全体を支持することを特徴とするシートパッド支持部材。

請求項5

請求項1ないし4のいずれか1項において、該シートパッド支持部材は合成樹脂製であり、該合成樹脂は、硬質ウレタンケミカルウッドを含むことを特徴とするシートパッド支持部材。

請求項6

シートパッドの下面に沿って設けられるサポート材の設計方法であって、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシートパッド支持部材の第1及び第2のシートパッド支持面にシート状材料を当てながら、該シート状材料を該第1及び第2のシートパッド支持面に密着する形状となるように裁断及び縫合してサポート材の試作品を作製し、この試作品に基づいてサポート材を設計することを特徴とするサポート材の設計方法。

技術分野

0001

本発明は、シートパッド硬度測定対象部の下側にシートパッド支持部材を配置し、該硬度測定対象部の上面に加圧板押し付け、該硬度測定対象部を該シートパッド支持部材と加圧板との間で圧縮することによりシートパッドの硬度を測定する硬度測定方法において用いられるシートパッド支持部材に関する。また、本発明は、このシートパッド支持部材を用いて、シートパッドの下面に沿う形状のサポート材を設計する方法に関する。

背景技術

0002

I. 車両のシートに取り付けられるシートパッドの硬度を測定する方法がJASO日本自動車工業会規格)B408−89に規定されている。この規定に従って硬度測定を行う場合、試験機水平台上に試験片を置き、試験機に取り付けられた円板形の加圧板をこの試験片の上面の中心に載せる。次いで、この加圧板により試験片に5Nの初荷重を加えて厚さを測定し、これを初期厚さとする。次に、予備圧縮として、加圧板を50mm/分の速度にて初期厚さの75%の距離まで圧縮した後、直ちに荷重を除く。その後、3〜5分間放置した後、初期厚さの25%の距離まで圧縮し、そのままの状態で20秒間静止させた後、荷重を測定する。これを25%硬さとする。

0003

この試験片としては、シートパッドと同一材料にて所定寸法のブロック形状に発泡成形した成形体や、この成形体の中央のコア部分を所定寸法の角柱形状に切り出したもの、あるいはシートパッド成形品そのものが用いられる。

0004

シートパッド成形品を試験機の水平台上に設置し、このシートパッド成形品の下部(車両乗員着座したときに乗員の臀部が載る部分)を上方から加圧板により圧縮して硬度を測定することも行われている。この場合、シートパッド成形品の下側に、該シートパッド成形品の尻下部の下面に密着するようにシートパッド支持部材を設置し、このシートパッド支持部材と加圧板との間でシートパッド成形品を圧縮する。シートの背もたれ部を構成するシートパッドに関しても、これと同様にして硬度測定が行われる。

0005

II.シートパッドは、金型に、ポリオール成分配合液イソシアネート成分とを混合してなるウレタン配合原液注入して発泡成形することにより製造されている。

0006

第4図は、従来のシートパッド成形用金型の一般的な製造方法を示すフロー図である。まず、シートパッドと同形状の原型1を作製する(第4図(a))。この原型1の外形寸法は、後述の金型鋳造段階において鋳型3a,3bに注湯した金属材料硬化時に熱収縮することを考慮して、金型の設計寸法よりも若干(例えば1〜1.2%程度)大きなものとされる。この原型1は、例えば硬質ウレタン等の樹脂材料切削加工して作製される。

0007

次に、この原型1を型枠(図示略)に入れ、これに石膏合成樹脂等を充填して造形型反転型)2を作製する(第4図(b))。この造形型2は、脱型を考慮して複数個に分割可能とされる。なお、第4図(b)においては、この造形型2は上型2aと下型2bとに2分割されているが、必要に応じて3分割以上とされることもあり、中子が設けられることもある。

0008

次に、この造形型2の上型2a及び下型2bからそれぞれ鋳型砂にて上型用鋳型3a及び下型用鋳型3bを作製する(第4図(c))。その後、これらの鋳型3a,3bにアルミニウム合金等の溶融金属を注湯し、シートパッド成形用金型4を構成する上型4a及び下型4bを鋳造する(第4図(d))。

0009

この金型製造工程を簡略化するために、特開2003−181596(特許文献1)及び特開2002−240059(特許文献2)には、ブロック状の合成樹脂材等を自動加工機械により切削して造形型を作製することが記載されている。特開2002−321226(特許文献3)には、金型のCADデータから該金型を複数の層に分割した場合の各層の断面形状を求め、各層の断面形状と合致する形状にカットされた複数の基材を積層し、その後、積層された基材表面に金属層を形成することにより金型を製造することが記載されている。特開2002−36246(特許文献4)には、アルミニウムの直彫りにより金型を製造することが記載されている。

0010

シートパッドの補強のために、該シートパッドの下面に沿ってサポート材が設けられることがある。第5図は、サポート材6付きシートパッド5の概略的な縦断面図である。一般的に、サポート材6は、繊維系材料からなる基布原反)を、シートパッド5の下面に沿う立体形状となるように縫製したものである。このサポート材6は、シートパッド5と一体成形されている。即ち、シートパッド5の発泡成形を行うに当っては、第6図の通り、該シートパッド5の下面を成形する上型4aのキャビティ面に沿ってサポート材6を配置し、下型4b内にウレタン原料7を充填した後、型締めして加熱し、発泡させる。発泡したウレタン原料が硬化した後、型開きして脱型する。これにより、第5図に示すサポート材6付きシートパッド5の成形品が得られる。

0011

一般的に、このサポート材6の設計に際しては、上型4aのキャビティ面に基布を当てながら、この基布を該キャビティ面に密着するように裁断及び縫合してサポート材6の試作品を作製する。その後、この試作品の縫合を解いて平面上に平たく展開し、この展開形状に基づいてサポート材6の設計図面(展開図)を作成する。

0012

特開2001−353732(特許文献5)には、シートパッド成形用金型のCADデータ、又はシートパッドのCADデータに基づいてサポート材の設計図面を作成する方法が記載されている。

先行技術

0013

特開2003−181596
特開2002−240059
特開2002−321226
特開2002−36246
特開2001−353732

発明が解決しようとする課題

0014

上記のように、シートパッド成形用金型を用いてサポート材の試作品を作製し、それに基づいてサポート材の設計を行う場合には、シートパッド成形用金型が完成しない限りサポート材の設計を行うことができない。そのため、金型が完成しても、直ちにシートパッドの発泡成形作業を開始することができないので、シートパッドの発泡成形作業の開始時期遅れる。

0015

上記特許文献1〜4では、金型の製造工程が簡略化されるため、金型の製造にかかる期間は短縮される。しかしながら、特許文献1〜4でも、完成した金型を用いてサポート材の試作品を作製する必要があるため、金型が完成した後、直ちにシートパッドの発泡成形作業を開始することはできない。

0016

なお、シートパッド成形用金型の製造工程において作製される原型又は造形型を用いてサポート材の試作品を作製することも考えられる。しかしながら、前述の通り、これらの原型及び造形型は、金型鋳造段階において金属材料が硬化時に熱収縮することを考慮して、シートパッドの設計寸法よりも若干大きなものとなっているので、これらの原型又は造形型を用いて作製されたサポート材の試作品は、シートパッド成形品よりも大きなものとなる。

0017

上記特許文献5では、シートパッド成形用金型のCADデータ、又はシートパッドのCADデータに基づいてサポート材の設計図面を作成するため、シートパッド成形用金型が完成していなくても、サポート材の試作品を作製することができる。しかしながら、縫合等により生じる基布の微妙な変形をCADデータから正確に予測するのは困難であり、試作品を実際にキャビティ面に沿わせて歪みや誤差を確認する必要があるため、特許文献5でも、金型が完成した後、直ちにシートパッドの発泡成形作業を開始することはできない。

0018

本発明は、サポート材の試作品を作製するのに用いることができ、これによりシートパッドの発泡成形作業の開始時期を早期化することが可能なシートパッド支持部材を提供することを目的とする。また、本発明は、このシートパッド支持部材を用いたサポート材の設計方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0019

本発明(請求項1)のシートパッド支持部材は、シートパッドの硬度測定対象部の下側にシートパッド支持部材を配置し、該硬度測定対象部の上面に加圧板を押し当て、該硬度測定対象部を該シートパッド支持部材と加圧板との間で圧縮することによりシートパッドの硬度を測定する硬度測定方法において用いられるシートパッド支持部材であって、該シートパッド支持部材は、シートパッドの硬度測定対象部の下面を支持する第1のシートパッド支持面と、シートパッドの硬度測定対象部以外の部分であって且つ下面にサポート材が設けられた部分の少なくとも一部の下面を支持する第2のシートパッド支持面とを備えていることを特徴とするものである。

0020

請求項2のシートパッド支持部材は、請求項1において、該第1のシートパッド支持面と第2のシートパッド支持面とが連続していることを特徴とするものである。

0021

請求項3のシートパッド支持部材は、請求項1において、該第1のシートパッド支持面と第2のシートパッド支持面とが離隔していることを特徴とするものである。

0022

請求項4のシートパッド支持部材は、請求項1ないし3のいずれか1項において、該第2のシートパッド支持面は、シートパッドの硬度測定対象部以外の部分であって且つ下面にサポート材が設けられた部分の下面の略全体を支持することを特徴とするものである。

0023

請求項5のシートパッド支持部材は、請求項1ないし4のいずれか1項において、該シートパッド支持部材は合成樹脂製であり、該合成樹脂は、硬質ウレタン、ケミカルウッドを含むことを特徴とするものである。

0024

本発明(請求項6)のサポート材の設計方法は、シートパッドの下面に沿って設けられるサポート材の設計方法であって、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシートパッド支持部材の第1及び第2のシートパッド支持面にシート状材料を当てながら、該シート状材料を該第1及び第2のシートパッド支持面に密着する形状となるように裁断及び縫合してサポート材の試作品を作製し、この試作品に基づいてサポート材を設計することを特徴とするものである。

発明の効果

0025

本発明(請求項1)のシートパッド支持部材は、シートパッドの硬度測定対象部の下面に密着する第1のシートパッド支持面と、シートパッドの硬度測定対象部以外の部分であって且つ下面にサポート材が設けられた部分の少なくとも一部の下面に密着する第2のシートパッド支持面とを備えている。そのため、この第1及び第2のシートパッド支持面にシート状材料を当てながら、このシート状材料を該第1及び第2のシートパッド支持面に密着するように裁断及び縫合することにより、シートパッドの下面に沿う形状のサポート材の試作品を作製することができる。そのため、シートパッド成形用金型が完成していなくても、このシートパッド支持部材を用いてサポート材の試作品を作製し、それに基づいてサポート材の設計図面を作成してサポート材の製造を開始することができ、これにより、シートパッド成形用金型が完成した後、直ちにサポート材付きシートパッドの発泡成形作業を開始することが可能となる。

0026

また、このようにシートパッドの硬度測定時に用いられるシートパッド支持部材を用いてサポート材の試作品を作製することができるので、サポート材の試作品を作製するための専用の型を作製する必要がないので、コストの増大を抑えることができる。

0027

本発明においては、第1のシートパッド支持面と第2のシートパッド支持面とは連続していてもよく(請求項2)、離隔していてもよい(請求項3)。また、該第2のシートパッド支持面は、シートパッドの硬度測定対象部以外の部分であって且つ下面にサポート材が設けられた部分の下面の略全体に密着するように構成されてもよい(請求項4)。

0028

このシートパッド支持部材は、シートパッドの硬度測定時に加圧板からシートパッドに荷重が加えられた際に、実質的に全く変形しない硬度及び剛性を有していればよい。従って、このシートパッド支持部材の材料としては、請求項5の通り、硬質ウレタン、ケミカルウッドなどの、比較的加工が容易な材料を用いることができる。

0029

本発明(請求項6)のサポート材設計方法によれば、かかる本発明のシートパッド支持部材を用いてサポート材の試作品を作製するため、シートパッド成形用金型が完成していなくても、サポート材の試作品を作製し、それに基づいてサポート材の設計図面を作成することができる。そのため、シートパッド成形用金型が完成する前にサポート材の製造を開始することができ、これにより、シートパッド成形用金型が完成した後、直ちにサポート材付きシートパッドの発泡成形作業を開始することが可能となる。

図面の簡単な説明

0030

実施の形態に係るシートパッド支持部材を用いたシートパッドの硬度測定方法を示す縦断面図である。
図1のシートパッド支持部材を用いたサポート材の試作品の作製手順を示す縦断面図である。
図2のサポート材の試作品を平面上に展開した概略的な展開図である。
一般的なシートパッド成形用金型の製造方法を示すフロー図である。
サポート材付きシートパッドの概略的な縦断面図である。
図5のサポート材付きシートパッドの製造手順を示すシートパッド成形用金型の概略的な縦断面図である。

実施例

0031

以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。

0032

第1図は、実施の形態に係るシートパッド支持部材10を用いたシートパッド5の硬度測定方法を示す縦断面図である。第2図は、このシートパッド支持部材10を用いたサポート材6の試作品の作製手順を示す縦断面図である。第3図は、このサポート材6の試作品を平面上に展開した概略的な展開図である。この実施の形態では、サポート材6は、シートパッド5の下面の略全体を覆っている。

0033

第1図に示すように、シートパッド5の硬度測定を行うに際しては、水平台T上にシートパッド支持部材10を設置し、このシートパッド支持部材10の上にシートパッド5を載せ、該シートパッド5の硬度測定対象部としての尻下部Hに上方から円板状の加圧板Pを押し当て、該尻下部Hをこのシートパッド支持部材10と加圧板Pとの間で圧縮して硬度を測定する。

0034

この実施の形態では、シートパッド支持部材10は、シートパッド5の略全体が載る大きさであり、且つその上面11は、シートパッド5の下面の略全体を支持しうる形状となっている。この上面11のうち、シートパッド5の尻下部Hの下面に密着する領域が第1のシートパッド支持面であり、それ以外の領域が第2のシートパッド支持面であり、これらの第1及び第2のシートパッド支持面同士は連続して形成されたものとなっている。なお、シートパッド支持部材10の上面11の構成はこれに限定されるものではない。

0035

このシートパッド支持部材10は、例えば、シートパッド5の設計用CADデータに基づき、該シートパッド5の下面の反転型を形成する如く自動加工機械で合成樹脂材料等を切削することにより作製される。このシートパッド支持部材10は、シートパッド5の硬度測定時に加圧板Pからシートパッド5に荷重が加えられた際に、実質的に全く変形しない硬度及び剛性を有していればよい。従って、このシートパッド支持部材10の材料としては、硬質ウレタン、ケミカルウッドなどの、比較的加工が容易な材料を用いることができる。ただし、シートパッド支持部材10の製造方法及び材料はこれに限定されない。

0036

このシートパッド支持部材10の上面11は、シートパッド5の下面の略全体を支持しうる形状となっているので、このシートパッド支持部材10を用いてサポート材6の設計を行うことができる。即ち、サポート材6を設計するに当っては、第2図(a),(b)のように、シート状材料12をシートパッド支持部材10の上面11に当てながら、該シート状材料12をこの上面11に密着する形状となるように裁断及び縫合してサポート材6の試作品を作製する。その後、第3図のように、この試作品の縫合を解いて平面上に平たく展開し、この展開形状に基づいてサポート材6の設計図面(展開図)を作成する。なお、このシート状材料12は、サポート材6と同一材料であってもよく、異なっていてもよい。

0037

このシートパッド支持部材10は、シートパッド成形用金型4と別工程にて、且つ該金型4よりも容易に製造することができる。具体的には、例えば金型4の製造工程において作製される原型1は、シートパッド5の全体を模したものであるが、このシートパッド支持部材10は、シートパッド5の下面側のみを模したものであるため、原型1を作製するのに要する作業量の半分程度の作業量にてシートパッド支持部材10を作製することができる。従って、例えば金型4の製造作業を開始するのと同時期にシートパッド支持部材10の製造作業を開始すれば、金型4よりも極めて早期のうちにシートパッド支持部材10を完成させることができる。これにより、金型4が完成する前に、このシートパッド支持部材10を用いてサポート材6の試作品を作製し、それに基づいてサポート材6の設計図面を作成してサポート材6の製造を開始することができる。この結果、金型4が完成した後、直ちにサポート材6付きシートパッド5の発泡成形作業を開始することが可能となる。

0038

なお、このようにシートパッド支持部材10を用いて試作されたサポート材6の試作品は、シート状材料12を、実際にシートパッド5の下面に沿う形状の面に当てながら裁断及び縫合しているため、前記特許文献5のようにシートパッド5のCADデータから作製された試作品に比べて、該シートパッド5の下面の形状に対する歪みや誤差が小さいので、この試作品に基づいてサポート材6の設計及び製造を行うことができる。

0039

なお、念のため、金型4が完成した後、この試作品を上型4aのキャビティ面に装着し、この試作品の歪みや誤差を確認するようにしてもよい。この場合、仮に試作品に歪みや誤差が生じていても、シートパッド5のCADデータから作製された試作品に比べて、この歪みや誤差は小さいので、容易に修正することができる。そのため、過度にシートパッド5の発泡成形作業の開始時期が遅れることはない。

0040

上記の実施の形態は本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の実施の形態に限定されない。

0041

例えば、上記の実施の形態では、シートパッド5の下面の略全体にサポート材6が設けられているが、シートパッド5の下面の一部にのみサポート材6が設けられていてもよい。この場合、シートパッド支持部材10の上面11は、シートパッド5の硬度測定対象部としての尻下部Hと、該尻下部H以外の部分であって且つサポート材6が設けられた部分のみを支持する形状であればよく、該尻下部H以外の部分であって且つサポート材6が設けられていない部分の下面には密着しない形状であってもよい。

0042

本発明においては、シートパッド支持部材10のうちシートパッド5の尻下部Hを支持する部分と、シートパッド5の該尻下部H以外の部分を支持する部分とが別体に設けられてもよい。

0043

上記の実施の形態では、サポート材6の試作品を平たく展開したシート状材料12は、全体が連続したものとなっているが、複数枚裁断片に分割されていてもよい。

0044

上記の実施の形態では、シートパッド5は、シートの座部着座者の臀部が載る部分)を構成するものであるが、本発明は、これ以外のシートパッド、例えばシートの背もたれ部を構成するシートパッドの支持部材及びサポート材の設計方法にも適用可能である。

0045

1原型
2造形型
3a上型用鋳型
3b下型用鋳型
4シートパッド成形用金型
5シートパッド
6サポート材
10シートパッド支持部材
11 シートパッド支持部材の上面
12 シート状材料

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    【課題】ダウン代替品となる発泡繊維の提供。【解決手段】オレフィン系樹脂を含む熱可塑性樹脂組成物からなる、繊維の長さ方向への切断面のない発泡繊維であって、前記発泡繊維の幅方向断面の最大径が3mm以下であ... 詳細

  • コクヨ株式会社の「 椅子及び椅子の製造方法」が 公開されました。( 2019/09/05)

    【課題】燃え難い材質及び構造を有することにより配置箇所の火災に対する安全性を有効に実現し得る椅子を提供する。【解決手段】本発明に係る椅子は、座クッション30の構成として、クッション性を付与するためのク... 詳細

  • 株式会社イノアックコーポレーションの「 発泡成形型及びシートパッドの製造方法」が 公開されました。( 2019/09/05)

    【課題】エアバッグ装置の作動時に磁性体を飛散し難くすることが可能な発泡成形型、及び、それを用いたシートパッドの製造方法の提供を目的とする。【解決手段】本発明の発泡成形型50は、エアバッグ装置90を収容... 詳細

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