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技術 電話会議装置とそれを用いた電話会議システム

出願人 日本電信電話株式会社
発明者 阪内澄宇中川朗丹羽健太羽田陽一
出願日 2009年6月12日 (11年5ヶ月経過) 出願番号 2009-140879
公開日 2010年12月24日 (9年10ヶ月経過) 公開番号 2010-288114
状態 特許登録済
技術分野 双方向TV,動画像配信等 電話機の構造 電話機の回路等 電話機の機能 電話通信サービス
主要キーワード 固定ボード 映像出力ケーブル 左右分割 両ディスプレイ 収音位置 電話会議装置 自分側 高臨場感
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2010年12月24日)のものです。
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図面 (13)

課題

簡易な構成で手軽に利用でき、話者識別性に優れた電話会議装置を実現する。

解決手段

筐体20と、筐体20の長手方向両端に設置された第1及び第2のスピーカ41,42と、筐体20の中央部において、幅方向両端に設置された第1及び第2のマイクロホン31,32と、前記中央部に設けられたカメラと、前記筐体の長手方向両端の延長方向にそれぞれ配置される第1及び第2のディスプレイ61,62と、送受信部とを備える。送受信部により入力された他地点の第1及び第2のマイクロホンで収音された各音声はそれぞれ自地点の第1のスピーカ、第2のスピーカで再生され、他地点の第1及び第2のカメラで撮像された各映像はそれぞれ自地点の第1のディスプレイ、第2のディスプレイに出力される。送受信部により出力された自地点の各音声及び各映像も同様に他地点において再生・出力される。

概要

背景

遠隔地通信網で結んで行われる通信会議は、遠隔地に出向く必要がなく、移動時間の短縮や出張費の削減が可能なため、ビジネス用途として広く利用されている。通信会議は映像を用いたTV会議音声のみを用いた電話会議の2つのタイプに分けることができる。TV会議ではステレオ(2チャネル音声伝送による遠隔通信一般化しつつあり、現在、モノラル(1チャネル)音声伝送で実現されている電話会議も、今後、ステレオ音声伝送移行していくと考えられている。

一方、音楽を聴くオーディオシステムにおいて、ステレオの音楽は左右に離して配置された2つのスピーカから等距離の位置で聴くと、ステレオ再生の効果が高い(スイートスポット受聴)。そのため、映像のある遠隔会議でも、画面の両脇に2つのスピーカを配置してステレオ再生することが行われている。

図12は非特許文献1に記載されているTV会議システム高臨場感マルチメディア通信会議ステム)の構成を示したものであり、この例ではTV会議システムは3つの地点を結んでおり、会議室Aではネットワークを介して会議室Bと会議室Cの音声が2チャネル(ステレオ)で受信される。これら2チャネルの音声は、それぞれの会議室を撮像した映像と共に左右に配置された2つのスピーカから再生される。こうして、ステレオ音声と大型ディスプレイ大画面表示装置)によって、画面越しに相手と1つの会議室を共有したかのような臨場感の高い遠隔通信が可能となっている。

概要

簡易な構成で手軽に利用でき、話者識別性に優れた電話会議装置を実現する。筐体20と、筐体20の長手方向両端に設置された第1及び第2のスピーカ41,42と、筐体20の中央部において、幅方向両端に設置された第1及び第2のマイクロホン31,32と、前記中央部に設けられたカメラと、前記筐体の長手方向両端の延長方向にそれぞれ配置される第1及び第2のディスプレイ61,62と、送受信部とを備える。送受信部により入力された他地点の第1及び第2のマイクロホンで収音された各音声はそれぞれ自地点の第1のスピーカ、第2のスピーカで再生され、他地点の第1及び第2のカメラで撮像された各映像はそれぞれ自地点の第1のディスプレイ、第2のディスプレイに出力される。送受信部により出力された自地点の各音声及び各映像も同様に他地点において再生・出力される。

目的

この発明の目的はこのような状況に鑑み、簡易な構成で手軽に利用でき、話者識別性に優れた電話会議装置と、その装置を用いた電話会議システムを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

遠隔の2地点にそれぞれ設置される電話会議装置であって、筐体と、その筐体の長手方向両端に設けられた第1及び第2のスピーカと、前記筐体の前記長手方向中央部において、前記長手方向と直交する幅方向両端に、収音方向が互いに外向きとされて設けられた第1及び第2のマイクロホンと、前記中央部に設けられたカメラと、前記筐体の長手方向両端の延長方向にそれぞれ配置される第1及び第2のディスプレイと、他地点の電話会議装置から音声信号映像信号を受信し、他地点の電話会議装置へ音声信号と映像信号を送信する送受信部とを備え、前記送受信部に入力された他地点の電話会議装置の第1のマイクロホンと第2のマイクロホンで収音された各音声は、それぞれ自地点の電話会議装置の第1のスピーカ、第2のスピーカで再生され、前記送受信部から出力された自地点の電話会議装置の第1のマイクロホンと第2のマイクロホンで収音された各音声は、それぞれ他地点の電話会議装置の第1のスピーカ、第2のスピーカで再生され、前記送信部に入力された他地点の電話会議装置のカメラで撮像された第1のマイクロホンの収音方向、第2のマイクロホンの収音方向の各映像は、それぞれ自地点の電話会議装置の第1のディスプレイ、第2のディスプレイに出力され、前記送受信部から出力された自地点の電話会議装置のカメラで撮像された第1のマイクロホンの収音方向、第2のマイクロホンの収音方向の各映像は、それぞれ他地点の電話会議装置の弟1のディスプレイ、第2のディスプレイに出力されることを特徴とする電話会議装置。

請求項2

遠隔の2地点にそれぞれ設置される電話会議装置であって、筐体と、前記筐体の長手方向中央部において、前記長手方向と直交する幅方向両端に、収音方向が互いに外向きとされて設けられた第1及び第2のマイクロホンと、前記中央部に設けられたカメラと、前記筐体の長手方向両端の延長方向にそれぞれ配置される第1及び第2のディスプレイと、前記第1及び第2のディスプレイと一体とされた第1のスピーカと第2のスピーカと、他地点の電話会議装置から音声信号と映像信号を受信し、他地点の電話会議装置へ音声信号と映像信号を送信する送受信部とを備え、前記送受信部に入力された他地点の電話会議装置の第1のマイクロホンと第2のマイクロホンで収音された各音声は、それぞれ自地点の電話会議装置の第1のスピーカ、第2のスピーカで再生され、前記送受信部から出力された自地点の電話会議装置の第1のマイクロホンと第2のマイクロホンで収音された各音声は、それぞれ他地点の電話会議装置の第1のスピーカ、第2のスピーカで再生され、前記送信部に入力された他地点の電話会議装置のカメラで撮像された第1のマイクロホンの収音方向、第2のマイクロホンの収音方向の各映像は、それぞれ自地点の電話会議装置の第1のディスプレイ、第2のディスプレイに出力され、前記送受信部から出力された自地点の電話会議装置のカメラで撮像された第1のマイクロホンの収音方向、第2のマイクロホンの収音方向の各映像は、それぞれ他地点のステレオ電話会議装置の弟1のディスプレイ、第2のディスプレイに出力されることを特徴とする電話会議装置。

請求項3

請求項1又は2に記載の電話会議装置において、前記カメラは撮像方向が互いに外向きとされた一対のカメラよりなることを特徴とする電話会議装置。

請求項4

請求項1又は2に記載の電話会議装置において、前記カメラが360度カメラとされていることを特徴とする電話会議装置。

請求項5

請求項1乃至4の何れかに記載の電話会議装置において、前記第1及び第2のディスプレイと前記筐体とは、その筐体の長手方向の両端と前記第1及び第2のディスプレイとをそれぞれ接続するディスプレイ固定ボードによって一体化されていることを特徴とする電話会議装置。

請求項6

遠隔の2地点にそれぞれ設置される電話会議装置であって、筐体と、その筐体の長手方向両端に設けられた第1及び第2のスピーカと、前記筐体の長手方向中央部において、前記長手方向と直交する幅方向両端に、収音方向が互いに外向きとされて設けられた第1及び第2のマイクロホンと、前記中央部に設けられたカメラと、前記筐体の長手方向両端にそれぞれ設けられた第1及び第2の投影機と、他地点の電話会議装置から音声信号と映像信号を受信し、他地点の電話会議装置へ音声信号と映像信号を送信する送受信部とを備え、前記送受信部に入力された他地点のステレオ電話会議装置の第1のマイクロホンと第2のマイクロホンで収音された各音声は、それぞれ自地点の電話会議装置の第1のスピーカ、第2のスピーカで再生され、前記送受信部から出力された自地点の電話会議装置の第1のマイクロホンと第2のマイクロホンで収音された各音声は、それぞれ他地点の電話会議装置の第1のスピーカ、第2のスピーカで再生され、前記送信部に入力された他地点の電話会議装置のカメラで撮像された第1のマイクロホンの収音方向、第2のマイクロホンの収音方向の各映像が、それぞれ自地点の電話会議装置の第1の投影機、第2の投影機から出力され、前記送受信部から出力された自地点の電話会議装置のカメラで撮像された第1のマイクロホンの収音方向、第2のマイクロホンの収音方向の各映像が、それぞれ他地点の電話会議装置の第1の投影機、第2の投影機から出力されることを特徴とする電話会議装置。

請求項7

請求項6に記載した電話会議装置において、前記カメラは撮像方向が互いに外向きとされた一対のカメラよりなることを特徴とする電話会議装置。

請求項8

請求項6に記載した電話会議装置において、前記カメラが360度カメラとされていることを特徴とする電話会議装置。

請求項9

ネットワークと、前記ネットワークを介して遠隔の2地点にそれぞれ設置される請求項1乃至8の何れかに記載した電話会議装置と、で構成される電話会議システム

技術分野

0001

この発明は遠隔地を結んで行う通信会議で使用される電話会議装置と、それを用いた電話会議システムに関する。

背景技術

0002

遠隔地を通信網で結んで行われる通信会議は、遠隔地に出向く必要がなく、移動時間の短縮や出張費の削減が可能なため、ビジネス用途として広く利用されている。通信会議は映像を用いたTV会議音声のみを用いた電話会議の2つのタイプに分けることができる。TV会議ではステレオ(2チャネル音声伝送による遠隔通信一般化しつつあり、現在、モノラル(1チャネル)音声伝送で実現されている電話会議も、今後、ステレオ音声伝送移行していくと考えられている。

0003

一方、音楽を聴くオーディオシステムにおいて、ステレオの音楽は左右に離して配置された2つのスピーカから等距離の位置で聴くと、ステレオ再生の効果が高い(スイートスポット受聴)。そのため、映像のある遠隔会議でも、画面の両脇に2つのスピーカを配置してステレオ再生することが行われている。

0004

図12非特許文献1に記載されているTV会議システム高臨場感マルチメディア通信会議ステム)の構成を示したものであり、この例ではTV会議システムは3つの地点を結んでおり、会議室Aではネットワークを介して会議室Bと会議室Cの音声が2チャネル(ステレオ)で受信される。これら2チャネルの音声は、それぞれの会議室を撮像した映像と共に左右に配置された2つのスピーカから再生される。こうして、ステレオ音声と大型ディスプレイ大画面表示装置)によって、画面越しに相手と1つの会議室を共有したかのような臨場感の高い遠隔通信が可能となっている。

先行技術

0005

脇信彦編著、「未来ねっと技術シリーズディジタル音声・オーディオ技術」、社団法人電気通信協会、1999年12月、p.235−249

発明が解決しようとする課題

0006

ところで、上述した図12に示したようなTV会議システムは、臨場感の高い遠隔通信を実現できる反面、大型のディスプレイや高価な映像/音響機器、専用の部屋などが必要で、ビジネスユースであっても誰もが手軽に利用することは難しい。

0007

それに対して、電話会議装置はスピーカやマイクロホンなどを1つの筐体実装した単体形状で実現されているため、TV会議システムに比べると安価であり、持ち運んでオフィスの様々な場所で手軽に遠隔会議を行うことができる。しかし、映像がなく、音声だけのために、TV会議システムと比べると、相手側の誰が話しているのか分かりにくく、話者識別性が低い。

0008

そこで、電話会議装置の手軽さを維持したまま、話者識別性を向上させるために、TV会議で実現されている仕様、即ち音声はステレオ(2チャネル)に対応し、簡易的な映像伝送を付加した装置が必要とされる。しかし、電話会議装置の手軽さが条件なので、TV会議システムのような大型ディスプレイを用いることはできず、たとえステレオ音声に対応したとしても、画面が小さいと1つのディスプレイでは話者識別性は向上しない。また、電話会議装置は装置の周囲を取り囲み自分側参加者同士も対面で会話をしながら、相手とも通話する。そのため、TV会議システムのようにディスプレイに対面した参加者配置をそのまま適用することはできない。

0009

この発明の目的はこのような状況に鑑み、簡易な構成で手軽に利用でき、話者識別性に優れた電話会議装置と、その装置を用いた電話会議システムを提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

この発明の電話会議装置は、遠隔の2地点にそれぞれ設置されるものであり、筐体と、その筐体の長手方向両端に設置された第1及び第2のスピーカと、筐体の長手方向中央部において、長手方向と直交する幅方向両端に、収音方向が互いに外向きとされて設置された第1及び第2のマイクロホンと、前記中央部に設置されたカメラと、前記筐体の長手方向両端の延長方向にそれぞれ配置される第1及び第2のディスプレイと、他地点の電話会議装置からの音声信号及び映像信号を受信し、他地点の電話会議装置へ音声信号及び映像信号を送信する送受信部とを備える。そして、送受信部により入力された、他地点の電話会議装置の第1のマイクロホン、第2のマイクロホンで収音された各音声は、それぞれ自地点の電話会議装置の第1のスピーカ、第2のスピーカで再生され、送受信部により出力された、自地点の電話会議装置の第1のマイクロホン、第2のマイクロホンで収音された各音声は、それぞれ他地点の電話会議装置の第1のスピーカ、第2のスピーカで再生され、送受信部により入力された、他地点の電話会議装置のカメラで撮像された第1のマイクロホンの収音方向、第2のマイクロホンの収音方向の各映像は、それぞれ自地点の電話会議装置の第1のディスプレイ、第2のディスプレイに出力され、送受信部により出力された、自地点の電話会議装置のカメラで撮像された第1のマイクロホンの収音方向、第2のマイクロホンの収音方向の各映像は、それぞれ他地点の電話会議装置の第1のディスプレイ、第2のディスプレイに出力される。

0011

また、この発明の電話会議システムは、前記した電話会議装置がネットワークを介して遠隔の2地点間に設置されることで構成される。

発明の効果

0012

この発明によれば、簡易な構成で手軽に利用できる話者識別性に優れた電話会議装置と電話会議システムを実現することができる。

図面の簡単な説明

0013

この発明による電話会議装置の実施例1の構成概要を示す斜視図。
図1に示した電話会議装置の使用状態を説明するための図。
図1に示した電話会議装置の詳細構成・内部処理を説明するための図。
この発明による電話会議装置の実施例2の構成概要を示す斜視図。
図4に示した電話会議装置の詳細構成・内部処理を説明するための図。
この発明による電話会議装置の実施例3の構成概要を示す斜視図。
この発明による電話会議装置の実施例4の構成概要を示す斜視図。
図7に示した電話会議装置の詳細構成・内部処理を説明するための図。
この発明による電話会議装置の実施例5の構成概要を示す斜視図。
この発明による電話会議装置の実施例6の構成概要を示す斜視図。
この発明による電話会議装置の実施例7の構成概要を示す斜視図。
従来のTV会議システムの構成例を示す図。

0014

この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。

0015

図1はこの発明による電話会議装置の実施例1の構成の外観概要を示したものであり、話者(参加者)を合わせて模式的に示している。

0016

ステレオ再生を行うためには、2つのスピーカはある程度離しておく必要がある。但し、電話会議装置は持ち運びできる装置が一般的であり、持ち運び可能とすべく、スピーカやマイクロホン等を一体化して、抱えて移動できる程度の重さ(おおよそ1〜2kg)で収まるように容積を小さくした方が良い。そのため、なるべく小さい容積でスピーカを離して配置するために、装置自体細長い形状とする。図1では電話会議装置100の筐体20を細長い直方体形状としており、その筐体20の長手方向の両端に第1のスピーカ41及び第2のスピーカ42を設置している。筐体20の長手方向の長さは例えば50〜100cm程度とされ、幅及び高さはそれぞれ例えば10cm程度とされる。

0017

電話会議を行う場所は例えば会社の会議室であり、会議卓は天板長方形形状のが一般的である。上述したように電話会議装置100の筐体20を細長い直方体形状としたので、筐体20の長手方向を会議卓の長辺方向と平行に合わせて中央に置くものとする。

0018

長方形の会議卓には、2つの長辺部分に話者は対峙して座る場合が多い。例えば、営業担当者開発担当者、管理者と作業者などである。そこで、マイクロホンはそれぞれ対峙した話者に向くように配置する。図1では第1のマイクロホン31及び第2のマイクロホン32を筐体20の長手方向中央部において、筐体20の側面20a及び20bにそれぞれ設置しており、つまり筐体20の幅方向両端に設置している。

0019

マイクロホン31,32は収音方向が互いに外向きとされ、マイクロホン31は話者11に向くように配置され、マイクロホン32は話者12に向くように配置されている。2つのマイクロホン31,32を結ぶ線分と、2つのスピーカ41,42を結ぶ線分は直交する配置となる。

0020

さらに、筐体20の中央部にカメラ51,52を設置する。カメラ51,52は撮像方向が互いに外向きとされ、カメラ51はマイクロホン31の収音方向と同じ方向を撮像するように配置され、カメラ52はマイクロホン32の収音方向と同じ方向を撮像するように配置される。

0021

そして、筐体20の長手方向両端の延長方向に第1及び第2のディスプレイ61,62が設置される。ディスプレイ61,62は、小型のテレビパソコンのディスプレイ程度の大きさであり、両ディスプレイ61,62の表示面は、筐体20を挟んで対向する向きに配置される。ディスプレイ61,62は、筐体20と映像出力ケーブル71,72でそれぞれ接続されている。

0022

この電話会議装置100と全く同じ構成の電話会議装置が、図示しないネットワークを介して遠隔地(以下、相手側と称する)に配置される。スピーカ41には、相手側のマイクロホン31に対応するマイクロホンで収音した音声が再生される。ディスプレイ61にはスピーカ41から再生される相手側の音声の収音方向の映像が出力され、ディスプレイ62にはスピーカ42から再生される相手側の音声の収音方向の映像が出力される。詳細な対応関係については、以下、図2を用いて説明する。

0023

図2図1の電話会議装置及び話者の配置を上から見て模式的に示したものであり、ネットワーク90を介して通信を行う相手側の電話会議装置及び話者の配置も合わせて示している。電話会議装置及び話者の配置は図1で説明した配置と同様である。なお、図2では遠隔の2地点にそれぞれ設置された電話会議装置のうち、自分側(自地点)の電話会議装置を1001とし、相手側(他地点)の電話会議装置を1002とし、他地点の話者を13,14としており、また説明をわかりやすくするため、他地点の電話会議装置1002のマイクロホン、スピーカ、カメラ及びディスプレイの各符号を、自地点の電話会議装置1001の符号と変えている。以下、音声及び映像のやり取りについて説明する。

0024

話者11の音声は主にマイクロホン31に収音され、映像はカメラ51で撮像され、ネットワーク90を介し、他地点の電話会議装置1002に送信される。音声は他地点のスピーカ43から再生されるように、自地点のマイクロホン31と他地点のスピーカ43とを対応づけ、映像は他地点のディスプレイ63に音声と同じ方向の画像が分配されて出力されるように、自地点のカメラ51と他地点のディスプレイ63とを対応づける。つまり、図2中に90度変換の定義を図示したように、自地点のマイクロホンの収音位置と他地点のスピーカの再生位置を90度変換させ、自地点のカメラの撮像位置と他地点のディスプレイの出力位置を90度変換させる。

0025

話者12の音声は同様に、他地点のスピーカ44から再生され、映像はディスプレイ64に出力される。一方、他地点の話者13の音声は自地点のスピーカ41から再生され、話者13の映像はディスプレイ61に出力される。また、話者14の音声は自地点のスピーカ42から再生され、話者14の映像はディスプレイ62に出力される。

0026

このように、この例では収音と再生の位置、撮像と映像出力の位置はそれぞれ90度回転した配置となっている。なお、このように90度回転させた配置とすることにより、例えば筐体20の長手方向、即ち会議卓の長辺方向に対して対峙して座った話者11側の複数人の話者及び話者12側の複数人の話者をそれぞれまとめて、2つのスピーカ43,44及びディスプレイ63,64から別々に分離して再生、映像出力することができる。

0027

図3図2に示した電話会議装置1001,1002の詳細構成、内部処理を示したものであり、以下、図3を参照して処理内容を説明する。

0028

マイクロホン31と32で収音された音声信号は、この例ではクロストーク低減部101に入力され、クロストークが低減される。ここで、クロストークの低減について説明する。話者11の音声は主にマイクロホン31に収音されるが、マイクロホン32にも多少回り込んで収音される。この回り込んだ音声がクロストークであり、このクロストークが存在すると、話者11の音声の大部分は他地点のスピーカ43から再生されるものの、クロストークがあるのでスピーカ44からも多少再生される。そのため、話者11の音声はスピーカ43の位置よりも少し中央に寄って聴こえることになる。同様に、クロストークの影響により、話者12の音声もスピーカ44の位置より少し中央に寄って聴こえるので、本来、完全に独立したステレオ信号で再生される場合よりも中央に寄る分、空間的な分離が劣化し、話者識別性が劣化することになる。そのために、初めにクロストーク低減部101により音声信号のクロストークを低減する。具体的には、例えば特開2007−74665号公報に記載されている方法などを用いることができる。

0029

クロストーク低減部101から出力された音声信号は音響エコー低減部102に入力され、音響エコー低減部102はスピーカ41,42から回り込んで混入した他地点側の音声の音響エコーを低減して出力する。音響エコーを低減しないと、他地点側にエコーが返ってしまい、話しにくく、最悪の場合、ハウリングを引き起こし、通話品質を劣化させる。音響エコーの低減には、具体的には特許第3420705号公報などに記載されている方法を用いることができる。

0030

音響エコー低減部102から出力された2つの音声信号はLチャネル音声信号、Rチャネル音声信号として送受信部103に入力され、ステレオ符号化された音声信号として、カメラ51,52で撮像された映像信号(Lチャネル映像信号、Rチャネル映像信号)と共に、送受信部103よりネットワーク90に送出される。

0031

他地点の電話会議装置1002は送受信部103で受信したステレオ音声信号復号化し、LチャネルとRチャネルに分けられた音声信号は音響エコー低減部102に入力される。音響エコー低減部102ではこれらの信号を、主にマイクロホン33,34に混入したエコーを低減するための参照信号として用いる。

0032

音響エコー低減部102から出力されたLチャネルの音声信号はスピーカ43から出力され、Rチャネルの音声信号はスピーカ44から出力される。

0033

また、送受信部103で受信したLチャネルの映像信号はディスプレイ63から出力される。Rチャネルの映像信号はディスプレイ64から出力される。

0034

他地点の電話会議装置1002で収音された音声と撮像された映像の、自地点の電話会議装置1001における再生(出力)は上記の処理と対称な処理となり、上記と同様に行われる。

0035

以上説明したように、この例によれば2つのマイクロホンを結ぶ線分と2つのスピーカを結ぶ線分とを直交させて、それらマイクロホン及びスピーカを筐体に配置し、収音時の話者と筐体の相対的な位置を90度変換させて、相手側(他地点)で再生するものとなっており、これにより、装置(筐体)の長手方向、即ち会議卓の長辺部分に対峙して座った話者の音声を2つのスピーカから別々に分離してステレオ再生することができる。

0036

加えて、カメラで撮像した映像を、2つのマイクロホンで収音したエリアと対応させて2つの対になったディスプレイに出力し、それら2つのディスプレイを空間的にも2つのスピーカの再生音に対応するように離れて配置しているため、話者の識別性に優れた電話会議装置を実現することができる。上記したように電話会議装置を構成する筐体とディスプレイは小型であるので、会議卓の上に容易に配置することが可能である。2つのディスプレイを筐体の長手方向両端の延長方向にそれぞれ配置することにより、話者が装置(筐体)の周りを取り囲んで行う電話会議においても、話者の位置する2つの領域を想定し、実際の電話会議利用に則した簡易的な映像伝送を付加したステレオ再生を実現することができる。

0037

図4はこの発明による電話会議装置の実施例2の構成を図1(実施例1)と同様に示したものであり、実施例1と異なる点は2つのカメラ51,52を1つの360度カメラ71に置き換えた点である。360度カメラ71は1つのカメラで360度の全周囲を撮像することができる。

0038

図5図3(実施例1)と同様、図4に示した構成の電話会議装置200(2001,2002)がネットワーク90を介して接続された状態及びそれら電話会議装置2001,2002の詳細構成、内部処理を示したものである。図3と異なる点は、360度カメラ71,72及び映像左右分割部104,104を具備する点である。

0039

電話会議装置2001側における撮像で説明すると、360度カメラ71で撮像された映像信号は映像左右分割部104に入力され、映像左右分割部104は全周囲を撮像した映像信号をマイクロホン31及び32の各収音方向と同じ2つのエリアの映像信号に分割して出力する。分割されたLチャネルの映像信号及びRチャネルの映像信号は実施例1と同様、送受信部103に入力され、送受信部103よりネットワーク90に送出される。以降の処理及び音声信号の処理は実施例1と同様に行われる。

0040

図6はこの発明による電話会議装置の実施例3の構成を図1(実施例1)と同様に示したものである。実施例1と異なる点は、ディスプレイ61と62に、それぞれ一体とされるディスプレイスピーカ131と132とが設けられている点である。それに伴って、筐体20の長手方向両端のスピーカ41,42が削除されている。つまり、実施例3の電話会議装置300は、実施例1の電話会議装置100のスピーカ41がディスプレイスピーカ131に、スピーカ42がディスプレイスピーカ132に、それぞれ置き換わったものである。

0041

ディスプレイ61の表示面の左右両端に設けられたディスプレイスピーカ131は、筐体20と音響出力ケーブル141と接続され、ディスプレイ62の表示面の左右両端に設けられたディスプレイスピーカ132も筐体20と音響出力ケーブル142で接続されている。音響出力ケーブル141と142は、音響エコー低減部102(図3参照)の出力するLチャネル音声信号とRチャネル音声信号を、それぞれディスプレイスピーカ131と132とに入力するためのものである。

0042

ディスプレイスピーカ131からは相手側の話者13(図2参照)の音声が再生され、ディスプレイスピーカ132からは話者14の音声が再生される。他の部分の動作は、実施例1及び2と同じである。電話会議装置300の詳細構成、内部処理を図示した説明は省略する。

0043

この例では、ディスプレイスピーカ131と132とから、その映像の方向の音声が再生されるので話者識別性をより向上させることが可能である。

0044

図7はこの発明による電話会議装置の実施例4の構成を図1(実施例1)と同様に示したものである。実施例1と異なる点は、ディスプレイ61と62を投影機151と152とに置換えた点である。投影機151と152は、筐体20の長手方向両端に設けられ、外側にそれぞれの投影方向を向けている。

0045

図8に実施例4の電話会議装置400の詳細構成、内部処理を図示する。電話会議装置4001の送受信部103が出力するLチャネルの映像信号は、相手側の投影機153によってスクリーン投影される。送受信部103が出力するRチャネルの映像信号は、相手側の投影機154によってスクリーンに投影される。なお、スクリーンは、会議室の壁やホワイトボード等で代用しても良い。つまり、図7に示したスクリーン161と162は無くても構わない。

0046

この例では、ディスプレイを用いないのでスクリーン以外は全て一体化している。よって、電話会議装置400の可搬性が向上する。また、小型の電話会議装置400であっても投影機151と152とによって、ディスプレイ61,62よりも大きな画像で話者を映し出すことが出来る。よって、話者識別性をより向上させる効果も奏する。

0047

図9にこの発明の電話会議装置500の構成を示す。電話会議装置500が電話会議装置100(実施例1)と異なる点は、筐体20とディスプレイ61と62とが、ディスプレイ固定ボード261と262でそれぞれ連結固定され一体化されている点である。これによって、筐体20の長手方向両端の延長方向に位置するディスプレイ61と62の位置を固定することが出来る。

0048

電話会議装置500によれば、1台の電話会議装置500を会議卓の上に置くだけで電話会議の条件設定を済ますことができる。したがって、電話会議装置500は電話会議の条件設定を簡略化する効果を奏する。

0049

図10にこの発明の電話会議装置600の構成を示す。電話会議装置600が電話会議装置200(実施例2)と異なる点は、実施例5と同様に筐体20と別体であったディスプレイ61と62とが、ディスプレイ固定ボード261と262でそれぞれ連結固定され一体化されている点である。効果も、実施例5と同様である。

0050

図11にこの発明の電話会議装置700の構成を示す。電話会議装置700が電話会議装置300(実施例3)と異なる点、及び効果は実施例5と6と同じである。よって、図11に電話会議装置700の構成概要を示す斜視図を示してその説明を省略する。なお、音響出力ケーブル141,142と、映像出力ケーブル71,72は、ディスプレイ固定ボード261,262の内部で配線するようにしても良い。

0051

また、2つのカメラを1台の360度カメラに置き換えた実施例2の形態は、ディスプレイとスピーカを一体化した実施例3及び、ディスプレイを投影機に置換えた実施例4に適用することも可能である。また、図2図3図5図8に示したように、実施例1乃至7の何れかに記載した電話会議装置を、ネットワークを介して遠隔の2地点に設置することで電話会議システムが構築される。

実施例

0052

以上述べたこの発明の簡易な構成の電話会議装置によれば、2つのマイクロホンと2つのスピーカを直交して配置し、収音した参加者の位置関係を90度変換して再生する。これにより、直方体形状の電話会議装置の長手方向、すなわち会議卓の長辺方向に対して対峙して座った複数の参加者同士を、2つのスピーカから別々に分離してステレオ再生する。加えて、カメラで撮像した映像を、2つのマイクロホンで収音したエリアと対応させて空間的に分離した2つのディスプレイに出力する。したがって、従来のTV会議システムで用いる大型ディスプレイよりも小さな小型のディスプレイであっても、それらが空間的に分離して配置されているので話者識別性を向上させることができる。このように、この発明の電話会議装置によって、話者識別性を向上させた通信会議を手軽に実現することが可能である。

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