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技術 自動培養装置、作業台及びインキュベータ

出願人 三洋電機株式会社
発明者 徳丸智祥
出願日 2009年5月28日 (11年8ヶ月経過) 出願番号 2009-129404
公開日 2010年12月9日 (10年2ヶ月経過) 公開番号 2010-273603
状態 未査定
技術分野 微生物・酵素関連装置
主要キーワード 構成部品どうし 環状刃 密閉扉 把持ツール ローラカッター 操作窓 フィルタ付きファン 作業室内
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2010年12月9日)のものです。
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図面 (8)

課題

培養容器への異物混入を抑制可能な自動培養装置作業台及びインキュベータを提供する。

解決手段

自動培養装置100において、可動部31MOVE、可動部32MOVE、可動部41MOVE及び可動部42MOVEそれぞれは、載置面20Sの上方に設定された基準位置SPよりも下方に配置されている。

概要

背景

従来、細胞の増殖や分化などを目的として、細胞培養が広く行われている。具体的には、細胞培養は、細胞を培地で培養する工程、PBS(Phosphate Buffered Salts)によって細胞を洗浄する工程、トリプシンによって細胞を培養容器から剥離する工程、或いは多種の試薬を添加する工程などを備える。これらの工程は、大量の細胞を培養する場合などには、極めて複雑で手間のかかる作業を伴うものである。また、このような作業の効率は作業者熟練度に左右され易いので、ヒューマンエラーの発生や生産性の低下が招かれ易い。

そこで、細胞培養を自動的に行うための自動培養装置が提案されている(特許文献1参照)。具体的には、培養容器に挿入されるピペットを有するピペット装置によって、培養容器へ培地を供給・廃棄する工程や培養容器へトリプシンを供給する工程などが行われる。

概要

培養容器への異物混入を抑制可能な自動培養装置、作業台及びインキュベータを提供する。自動培養装置100において、可動部31MOVE、可動部32MOVE、可動部41MOVE及び可動部42MOVEそれぞれは、載置面20Sの上方に設定された基準位置SPよりも下方に配置されている。

目的

本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、培養容器への異物の混入を抑制可能な自動培養装置、作業台及びインキュベータを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
6件

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請求項1

細胞培養が行われる培養容器における培養操作を自動的に行う自動培養装置であって、前記培養容器を載置するための載置面を有する載置台と、前記載置台上に配置され、細胞培養に用いられる培養ツールと、前記培養ツールを動かす駆動部とを備え、前記駆動部は、前記培養ツールとともに動く可動部を有し、前記可動部は、前記載置面の上方に設定された基準位置より下方に配置されており、前記基準位置は、前記培養容器に設けられる開口の上下方向における位置に基づいて設定されることを特徴とする自動培養装置。

請求項2

前記培養ツールは、筒状部材であり、前記培養ツールへの流動体の供給、及び前記培養ツールからの流動体の吸引を行うポンプと、前記駆動部に固定され、前記培養ツールを支持する支持部とを備え、前記駆動部は、前記支持部を上下方向に動かすことを特徴とする請求項1に記載の自動培養装置。

請求項3

前記培養ツールの先端は、スクレーパー又はローラカッターであり、前記駆動部は、前記先端を上下方向及び水平方向に動かすことを特徴とする請求項1に記載の自動培養装置。

請求項4

前記培養ツールは、複数の把持部を有しており、前記駆動部は、前記複数の把持部それぞれを上下方向及び水平方向に動かすことを特徴とする請求項1に記載の自動培養装置。

請求項5

壁によって囲まれた作業室と、前記作業室の外に配置され、細胞培養が行われる培養容器における培養操作を自動的に行う自動培養装置と、前記作業室と前記自動培養装置との間おいて前記壁に設けられた扉とを備え、前記自動培養装置は、前記培養容器を載置するための載置面を有する載置台と、前記載置台の上方に配置され、細胞培養に用いられる培養ツールと、前記培養ツールを動かす駆動部とを有し、前記駆動部は、前記培養ツールとともに動く可動部を有し、前記可動部は、前記載置面の上方に設定された基準位置より下方に配置されており、前記基準位置は、前記培養容器に設けられる開口の上下方向における位置に基づいて設定されることを特徴とする作業台

請求項6

複数の保管部を有する培養室と、前記培養室内に配置され、細胞培養が行われる培養容器における培養操作を自動的に行う自動培養装置と、前記培養室内の温度を調節する温度調節装置と、前記複数の保管部と前記自動培養装置との間で前記培養容器を授受する自動搬送装置とを備え、前記自動培養装置は、前記培養容器を載置するための載置面を有する載置台と、前記載置台の上方に配置され、細胞培養に用いられる培養ツールと、前記培養ツールを動かす駆動部とを有し、前記駆動部は、前記培養ツールとともに動く可動部を有し、前記可動部は、前記載置面の上方に設定された基準位置より下方に配置されており、前記基準位置は、前記培養容器に設けられる開口の上下方向における位置に基づいて設定されることを特徴とするインキュベータ

技術分野

0001

本発明は、細胞培養に用いられる自動培養装置作業台及びインキュベータに関する。

背景技術

0002

従来、細胞の増殖や分化などを目的として、細胞培養が広く行われている。具体的には、細胞培養は、細胞を培地で培養する工程、PBS(Phosphate Buffered Salts)によって細胞を洗浄する工程、トリプシンによって細胞を培養容器から剥離する工程、或いは多種の試薬を添加する工程などを備える。これらの工程は、大量の細胞を培養する場合などには、極めて複雑で手間のかかる作業を伴うものである。また、このような作業の効率は作業者熟練度に左右され易いので、ヒューマンエラーの発生や生産性の低下が招かれ易い。

0003

そこで、細胞培養を自動的に行うための自動培養装置が提案されている(特許文献1参照)。具体的には、培養容器に挿入されるピペットを有するピペット装置によって、培養容器へ培地を供給・廃棄する工程や培養容器へトリプシンを供給する工程などが行われる。

先行技術

0004

特開2008−54690号公報

発明が解決しようとする課題

0005

しかしながら、特許文献1に記載のピペット装置では、ピペットを動かす駆動部、或いはピペットの可動部が培養容器の上方に配置されている。そのため、駆動部又は可動部から発生する磨耗粉などの異物が、培養容器内混入するおそれがある。再生医療細胞治療などの医療分野では、培養された細胞は人間の体内移植されるので、培養された細胞への菌や異物の混入は極力避けなければならない。

0006

本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、培養容器への異物の混入を抑制可能な自動培養装置、作業台及びインキュベータを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明の特徴に係る自動培養装置は、細胞培養が行われる培養容器における培養操作を自動的に行う自動培養装置であって、培養容器を載置するための載置面を有する載置台と、載置台上に配置され、細胞培養に用いられる培養ツールと、培養ツールを動かす駆動部とを備え、駆動部は、培養ツールとともに動く可動部を有し、可動部は、載置面の上方に設定された基準位置より下方に配置されており、基準位置は、培養容器に設けられる開口の上下方向における位置に基づいて設定されることを要旨とする。

0008

本発明の特徴に係る自動培養装置によれば、基準位置を培養容器に設けられる開口の上下方向における位置に基づいて設定することによって、各可動部において構成部品どうし擦れ合うことによって発生する磨耗粉などの異物が、培養容器に混入することを抑制することができる。この場合、基準位置が、開口と同じ、或いは、開口よりも下方である場合には、特に効果的に異物の混入を抑制することができる。

0009

本発明の特徴に係る自動培養装置において、培養ツールは、筒状部材であり、培養ツールへの流動体の供給、及び培養ツールからの流動体の吸引を行うポンプと、駆動部に固定され、培養ツールを支持する支持部とを備え、駆動部は、支持部を上下方向に動かしてもよい。これによれば、異物が培養容器に混入することを抑制しながら、培養容器への流動体の供給又は吸引を行うことができる。

0010

本発明の特徴に係る自動培養装置において、培養ツールの先端は、スクレーパー又はローラカッターであり、駆動部は、先端を上下方向及び水平方向に動かしてもよい。これによれば、異物が培養容器に混入することを抑制しながら、細胞群培養面から剥がす作業や培養細胞を培養面上で分割する作業などを行うことができる。

0011

本発明の特徴に係る自動培養装置において、培養ツールは、複数の把持部を有しており、駆動部は、複数の把持部それぞれを上下方向及び水平方向に動かしてもよい。これによれば、異物が培養容器に混入することを抑制しながら、各種ツールを把持して培養容器内に運搬することができる。

0012

本発明の特徴に係る作業台は、壁によって囲まれた作業室と、作業室の外に配置され、細胞培養が行われる培養容器における培養操作を自動的に行う自動培養装置と、作業室と自動培養装置との間おいて壁に設けられた扉とを備え、自動培養装置は、培養容器を載置するための載置面を有する載置台と、載置台の上方に配置され、細胞培養に用いられる培養ツールと、培養ツールを動かす駆動部とを有し、駆動部は、培養ツールとともに動く可動部を有し、可動部は、載置面の上方に設定された基準位置より下方に配置されており、基準位置は、培養容器に設けられる開口の上下方向における位置に基づいて設定されることを要旨とする。

0013

本発明の特徴に係る作業台によれば、作業室内無菌性の確保、作業スペースの有効活用、及び培養容器をひっくり返すなどのヒューマンエラーの抑制が可能となるとともに、作業室内で処理された培養容器を、自動培養装置に容易に搬入することができる。

0014

本発明の特徴に係るインキュベータは、複数の保管部を有する培養室と、細胞培養が行われる培養容器における培養操作を自動的に行う自動培養装置と、培養室内の温度を調節する温度調節装置と、複数の保管部と自動培養装置との間で培養容器を授受する自動搬送装置とを備え、自動培養装置は、培養容器を載置するための載置面を有する載置台と、載置台の上方に配置され、細胞培養に用いられる培養ツールと、培養ツールを動かす駆動部とを有し、駆動部は、培養ツールとともに動く可動部を有し、可動部は、載置面の上方に設定された基準位置より下方に配置されており、基準位置は、培養容器に設けられる開口の上下方向における位置に基づいて設定されることを要旨とする。

0015

本発明の特徴に係るインキュベータによれば、培養室内の無菌性の確保、作業スペースの有効活用、及び培養容器をひっくり返すなどのヒューマンエラーの抑制が可能となるとともに、培養室内において、自動培養装置による培養容器への処理と、培養容器による細胞培養とをともに自動的に行うことができる。

発明の効果

0016

本発明によれば、培養容器への異物の混入を抑制可能な自動培養装置、作業台及びインキュベータを提供することができる。

図面の簡単な説明

0017

本発明の第1実施形態に係る自動培養装置100の構成を示す側面図である。
本発明の第1実施形態に係る細胞培養方法の概略動作を説明するためのフロー図である。
継代工程の詳細を説明するためのフロー図である。
本発明の第2実施形態に係るセルプロセッシングアイソレータ200の構成を示す外観図である。
本発明の第2実施形態に係る安全キャビネット300の構成を示す外観図である。
本発明の第2実施形態に係るインキュベータ400の構成を示す外観図である。
本発明の実施形態に係る培養ツール50を備える自動培養装置100の構成を示す図である。

実施例

0018

次に、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。

0019

[第1実施形態]
(自動培養装置の構成)
第1実施形態に係る自動培養装置の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る自動培養装置100の構成を示す側面図である。

0020

自動培養装置100は、細胞培養が行われる培養容器Cにおける培養操作を自動的に行う装置である。図1に示すように、自動培養装置100は、基板10、載置台20、第1培養ツール30、第1上下駆動部31、第1上下モータM31、第1水平駆動部32、第1水平モータM32、支持部33、送液装置34、第2培養ツール40、第2上下駆動部41、第2上下モータM41、第2水平駆動部42、第2水平モータM42を備える。

0021

基板10は、電力線制御線を内蔵する台である。

0022

載置台20は、基板10上に配置されている。載置台20は、培養容器Cが載置される載置面20Sを有する。ここで、本実施形態に係る培養容器Cは、開口COPENを有するシャーレである。培養容器Cは、開口COPENを閉じるための蓋が開けられた状態で、載置面20S上に載置されている。培養容器Cの蓋は、ユーザの手作業によって、或いは蓋を開けるための機構によって事前に開けられている。

0023

なお、以下において、載置面20Sに略直交する方向を「上下方向」といい、載置面20Sに略水平な方向を「水平方向」という。

0024

第1培養ツール30は、筒状に形成された部材であり、ピペットとして機能する。第1培養ツール30の先端30TIPは、開口している。第1培養ツール30は、開口COPENを介して培養容器C内にアクセスされる。

0025

第1上下駆動部31及び第1水平駆動部32は、基板10上に配置されている。第1上下駆動部31は、第1上下モータM31から伝達される駆動力によって、第1培養ツール30を上下方向に動かす。また、第1水平駆動部32は、第1水平モータM32から伝達される駆動力によって、第1培養ツール30を水平方向に動かす。従って、第1培養ツール30は、第1上下駆動部31及び第1水平駆動部32によって、3次元的に可動である。

0026

支持部33は、第1培養ツール30を支持する。具体的には、支持部33の上端は第1培養ツール30に連結されており、支持部33の下端部は第1上下駆動部31に固定されている。

0027

送液装置34は、第1培養ツール30における送液を制御する。具体的には、送液装置34は、第1培養ツール30に液体を供給するとともに、第1培養ツール30から液体の吸引を行うポンプPを備える。ポンプPは、第1培養ツール30内部を加圧減圧できればよく、例えばペリスタポンプダイヤフラムポンプなどであってもよい。なお、送液装置34は、図示しない複数の試薬タンクを有しており、複数の試薬タンクそれぞれには細胞培養に用いられる試薬(培地など)が保存されていることに留意すべきである。送液装置34は、複数の試薬タンクそれぞれに保存されている試薬を第1培養ツール30に適宜供給することができる。

0028

第2培養ツール40は、培養容器Cの培養面から細胞群を剥がす剥離作業に用いられる。具体的には、第2培養ツール40の先端40TIPは、薄板状に形成されており、スクレーパーとして機能する。培養容器Cの培養面に先端40TIPを擦り付けることによって、培養面に付着した細胞群を剥がすことができる。第2培養ツール40は、開口COPENを介して培養容器C内にアクセスされる。

0029

第2上下駆動部41及び第2水平駆動部42は、基板10上に配置されている。第2上下駆動部41は、第2上下モータM41から伝達される駆動力によって、第2培養ツール40を上下方向に動かす。また、第2水平駆動部42は、第2水平モータM42から伝達される駆動力によって、第2培養ツール40を水平方向に動かす。従って、第2培養ツール40は、第2上下駆動部41及び第2水平駆動部42によって、3次元的に可動である。

0030

また、第1上下駆動部31は、第1培養ツール30とともに動く可動部31MOVEを有する。可動部31MOVEは、支持部33の下端部に連結されている。第1培養ツール30は、可動部31MOVEの上下動によって、上下方向に可動である。また、第1水平駆動部32は、第1培養ツール30とともに動く可動部32MOVEを有する。可動部32MOVEは、第1上下駆動部31の下端部に連結されている。第1培養ツール30は、可動部32MOVEの水平移動によって、水平方向に可動である。

0031

同様に、第2上下駆動部41は、第2培養ツール40とともに動く可動部41MOVEを有する。可動部41MOVEは、第2培養ツール40の支持部分40SUPPに連結されている。第2培養ツール40は、可動部41MOVEの上下動によって、上下方向に可動である。また、第2水平駆動部42は、第2培養ツール40とともに動く可動部42MOVEを有する。可動部42MOVEは、第2上下駆動部41の下端部に連結されている。第2培養ツール40は、可動部42MOVEの水平移動によって、水平方向に可動である。

0032

ここで、本実施形態では、可動部31MOVE、可動部32MOVE、可動部41MOVE及び可動部42MOVEそれぞれは、載置面20Sの上方に設定された基準位置SPよりも下方に配置されている。基準位置SPは、培養容器Cに設けられる開口COPENの上下方向における位置に基づいて設定することができる。

0033

本実施形態において、基準位置SPは、載置面20Sに載置された培養容器Cの開口COPENの位置に設定されているが、これに限られるものではない。例えば、培養容器Cの開口COPENを基準位置SPに設定すると、開口COPENより上から磨耗粉が落ちてくることがないので、培養容器Cに磨耗粉が混入することがない。従って、培養容器Cの開口COPENの位置から、磨耗粉が入らないことを考慮した位置に基準位置SPを設定する。培養容器Cの開口COPENの高さが4cmの場合、基準位置SPは、4cmよりも低い3cm程度に設定されることが好ましい。また、培養容器Cから可動部までの距離が離れている場合には、培養容器Cの開口COPENよりも基準位置SPの方を数cm高く設定してもよい。

0034

なお、図示しないが、自動培養装置100は、第1上下駆動部31、第1水平駆動部32、第2上下駆動部41及び第2水平駆動部42のそれぞれの動きを制御する制御装置を備えている。このような制御装置は、基板10に内蔵されていてもよい。

0035

(自動培養装置の動作)
次に、第1実施形態に係る自動培養装置100の動作について、細胞培養方法の説明を通して説明する。従って、以下においては、自動培養装置100の動作に加えて、ユーザによる操作が含まれることに留意すべきである。

0036

図2は、第1実施形態に係る細胞培養方法の概略動作を説明するためのフロー図である。

0037

図2に示すように、ステップS10において、細胞を培地に懸濁することによって、細胞を培養容器C内に撒く。

0038

ステップS20において、培養容器Cをインキュベータ(37℃、CO25%雰囲気)に所定日数保管することによって、培養容器C内において細胞を培養する。

0039

ステップS30において、培養容器Cから細胞を回収し、新たな培養容器C内に培地に懸濁された所定数の細胞を撒く。本実施形態において、自動培養装置100は、本ステップ(以下、「継代工程」という。)において用いられる。

0040

ステップS40において、新たな培養容器Cをインキュベータ(37℃、CO25%雰囲気)に所定日数保管することによって、新たな培養容器C内において細胞を培養する。

0041

以上のステップS10〜S40を繰り返すことによって、細胞が培養される。

0042

以下において、ステップS30の継代工程を通して、自動培養装置100の動作について説明する。図3は、継代工程の詳細を説明するためのフロー図である。なお、本実施形態において、自動培養装置100の動作は、ステップS31〜S33及びステップS38であり、ステップS34〜S37はユーザによる操作であることに留意すべきである。

0043

ステップS31において、自動培養装置100は、第1培養ツール30の先端30TIPを動かして培養容器Cの培地に入れ、培地を吸引することによって、培養容器Cから培地を排出する。なお、培養容器Cの開口COPENが蓋で閉じられている場合には、ユーザの手作業によって、或いは蓋を開けるための機構によって事前に蓋を開けておく。

0044

ステップS32において、自動培養装置100は、第2培養ツール40の先端40TIPを培養容器Cの培養面に沿って動かすことによって、培養容器Cの培養面に張り付いている細胞群を剥がす。

0045

ステップS33において、自動培養装置100は、第1培養ツール30から培地を培養容器C内に供給して懸濁させたのち、第1培養ツール30によって懸濁液を遠心チューブに回収する。

0046

ステップS34において、遠心チューブを遠心分離機にかけることによって、細胞と培地を分離させる。

0047

ステップS35において、遠心チューブから上澄み(培地)を排出する。

0048

ステップS36において、遠心チューブ内の細胞を培地で懸濁するとともに、懸濁液を適量吸い取って細胞数カウントする。

0049

ステップS37において、細胞の密度所定値になるように培地を追加する。

0050

ステップS38において、細胞の密度が調製された懸濁液を新たな培養容器Cに供給する。その後、培養容器Cの開口COPENを蓋で閉じて、作業を終了する。

0051

(作用及び効果)
第1実施形態に係る自動培養装置100において、可動部31MOVE、可動部32MOVE、可動部41MOVE及び可動部42MOVEそれぞれは、載置面20Sの上方に設定された基準位置SPよりも下方に配置されている。

0052

従って、基準位置SPを培養容器Cに設けられる開口COPENの上下方向における位置に基づいて設定することによって、各可動部において構成部品どうしが擦れ合うことによって発生する磨耗粉などの異物が、培養容器Cに混入することを抑制することができる。

0053

この場合、基準位置SPが、開口COPENと同じ、或いは、開口COPENよりも下方である場合には、特に効果的に異物の混入を抑制することができる。

0054

[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。具体的には、第2実施形態では、上記第1実施形態に係る自動培養装置100の利用例について説明する。なお、セルプロセッシングアイソレータ及び安全キャビネットは、本発明に係る「作業台」の一例である。

0055

(セルプロセッシングアイソレータ)
まず、自動培養装置100を備えるセルプロセッシングアイソレータについて説明する。図4は、本実施形態に係るセルプロセッシングアイソレータ200の構成を示す外観図である。

0056

図4に示すように、セルプロセッシングアイソレータ200は、自動培養装置100、作業室P1、扉201、操作グローブ202及び遠心分離装置203を備える。

0057

作業室P1は、壁によって囲まれることによって外部と完全に隔離されており、無菌性が保たれている。自動培養装置100は、作業室P1の外部に配置されている。作業室P1の壁には、作業室P1と自動培養装置100との間に設けられた扉201が形成されている。扉201は、作業室P1を密閉可能な密閉扉である。

0058

操作グローブ202は、作業室P1から自動培養装置100に培養容器Cを搬入する工程、培養容器Cの蓋を開ける工程、或いはユーザが遠心チューブを操作する工程(図3のステップS34〜S37)などにおいて利用される。

0059

遠心分離装置203は、作業室P1の外部に配置されている。遠心分離装置203は、継代工程(図3のステップS34)において利用される。

0060

(安全キャビネット)
次に、自動培養装置100を備える安全キャビネットについて説明する。図5は、本実施形態に係る安全キャビネット300の構成を示す外観図である。

0061

図5に示すように、安全キャビネット300は、自動培養装置100、作業室P2、扉301、操作窓302、フィルタ付きファン303及び遠心分離装置304を備える。

0062

作業室P2は、壁によって囲まれることによって外部と簡易的に隔離されている。自動培養装置100は、作業室P2の外部に配置されている。作業室P2の壁には、作業室P2と自動培養装置100との間に設けられた扉301が形成されている。

0063

操作窓302は、作業室P1から自動培養装置100に培養容器Cを搬入する工程や、遠心チューブを操作する工程(図3のステップS34〜S37)において、ユーザの両手を作業室P2内に入れるために利用される。

0064

フィルタ付きファン303は、不純物を除去しながら作業室P2内に空気を循環させる。

0065

遠心分離装置304は、作業室P2の外部に配置されている。遠心分離装置304は、継代工程(図3のステップS34)において利用される。

0066

(インキュベータ)
次に、自動培養装置100を備えるインキュベータについて説明する。図6は、本実施形態に係るインキュベータ400の構成を示す外観図である。図6に示すように、インキュベータ400は、培養室P3、扉U、ファン401、温度調節装置402、温湿度センサ403、加湿皿404、複数の保管部405、自動培養装置100及び自動搬送装置150を備える。

0067

培養室P3は、自動培養装置100及び自動搬送装置150を収容する。培養室P3は、扉Uによってインキュベータ400の外部と隔離可能である。培養室P3内は、ファン401によって空気が循環されている。温度調節装置402は、培養室P3内の温度を所定の設定温度に調節する。温湿度センサ403は、培養室P3内の温湿度を検出する。加湿皿404は、培養室P3内の湿度を所定の設定湿度に調節する。複数の保管部405は、培養容器Cを保管するためのである。

0068

自動搬送装置150は、自動培養装置100と複数の保管部405との間で、培養容器Cを授受する。自動搬送装置150は、図6に示すように、一対の把持ツール151,151、駆動部152、可動部152MOVE1及び一対の可動部152MOVE2を有する。

0069

一対の把持ツール151,151は、培養容器Cの側面を把持するための部材である。一対の把持ツール151,151の下端は、一対の可動部152MOVE2によって支持されている。

0070

駆動部152は、内蔵するモータの駆動力によって、可動部152MOVE1を上下方向及び回動方向に動かす。これによって、一対の把持ツール151,151は、上下方向及び回動方向に動かすことができる。

0071

また、駆動部152は、内蔵するモータの駆動力によって、一対の可動部152MOVE2をそれぞれ独立して、可動部152MOVE1上をスライドさせる。これによって、一対の把持ツール151,151の間隔を調整することができる。

0072

ここで、可動部152MOVE1及び一対の可動部152MOVE2は、自動培養装置100に載置された培養容器Cの基準位置SPよりも下方に配置されていることに留意すべきである。

0073

(作用及び効果)
第2実施形態に係るセルプロセッシングアイソレータ200、安全キャビネット300及びインキュベータ400によれば、作業室P1,P2及び培養室P3内の無菌性の確保、作業スペースの有効活用、及び培養容器Cをひっくり返すなどのヒューマンエラーの抑制が可能となる。

0074

また、第2実施形態に係るセルプロセッシングアイソレータ200、安全キャビネット300によれば、作業室P1,P2内で処理された培養容器Cを、自動培養装置100や遠心分離装置203,304に容易に搬入することができる。

0075

また、第2実施形態に係るインキュベータ400によれば、自動培養装置100による培養容器Cへの処理と、培養室P3内における培養容器Cによる細胞培養とをともに自動的に行うことができる。

0076

また、第2実施形態に係るインキュベータ400によれば、自動搬送装置150の可動部152MOVE1及び一対の可動部152MOVE2が基準位置SPよりも下方に配置されるので、可動部152MOVE1及び一対の可動部152MOVE2から培養容器Cに異物が混入することを抑制できる。

0077

(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。

0078

例えば、上記実施形態では、継代工程のステップS32において、第2培養ツール40によって細胞群を剥がすこととしたが、これに限られるものではない。例えば、ステップS32に代えて、第1培養ツール30で培養容器Cにトリプシンを供給する工程と、所定時間経過後に培養容器Cに振動を与えて細胞群を培養面から剥がす工程とを行ってもよい。この場合には、自動培養装置100は、第2培養ツール40を備えていなくてもよい。また、ステップS32に代えて、第2培養ツール40によって培養面に付着した細胞群を培養面において所定の大きさに分離する工程を備えていてもよい。この場合、第2培養ツール40の先端40TIPは、円柱状のローラー外周面に複数の環状刃が設けられたローラカッターとして機能することが好ましい。

0079

また、上記実施形態では、第1培養ツール30は、3次元的に可動であることとしたが、第1培養ツール30は、上下動ができればよい。

0080

また、上記実施形態では、継代工程のステップS34〜S37はユーザによる操作であることとしたが、自動培養装置100は、遠心分離機を操作する工程であるステップS34〜S37を自動的に行う構成を有していてもよい。

0081

また、上記実施形態では、ピペットとして機能する第1培養ツール30と、スクレーパーとして機能する第2培養ツール40とについて説明したが、自動培養装置100は、他の機能をする培養ツールを備えていてもよい。

0082

ここで、図7は、ピンセットとして機能する培養ツール50を備える自動培養装置100の構成を示す図である。図7(a)は、自動培養装置100の側面図である。図7(b)は、自動培養装置100の正面図である。図7に示すように、培養ツール50は、2つの把持部50TIP、上下駆動部51、上下モータM51、水平駆動部52、水平モータM52を備える。上下駆動部51は、上下モータM51の駆動力によって、2つの把持部50TIPを上下方向に動かす。水平駆動部52は、上下モータM52の駆動力によって、2つの把持部50TIPを水平方向に動かす。これによって、培養ツール50は、2つの把持部50TIPそれぞれを上下方向及び水平方向に動かすことによって、各種ツールを把持して培養容器C内に運搬するためのピンセットとして機能する。

0083

このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。

0084

C…培養容器、10…基板、20…載置台、20S…載置面、30…第1培養ツール、30TIP…先端、31…第1上下駆動部、31MOVE…可動部、32…第1水平駆動部、32MOVE…可動部、33…支持部、34…送液装置、40…第2培養ツール、40SUPP…支持部分、40TIP…先端、41…第2上下駆動部、41MOVE…可動部、42…第2水平駆動部、42MOVE…可動部、50…培養ツール、50TIP…把持部、51…上下駆動部、51MOVE…可動部、52…水平駆動部、52MOVE…可動部、100…自動培養装置、150…自動搬送装置、151…把持ツール、152MOVE…可動部、152…駆動部、200…セルプロセッシングアイソレータ、201…扉、202…操作グローブ、203…遠心分離装置、300…安全キャビネット、301…扉、302…操作窓、303…フィルタ付きファン、304…遠心分離装置、400…インキュベータ、401…ファン、402…温度調節装置、403…温湿度センサ、404…加湿皿、405…保管部、M…モータ、P…ポンプ、P1,P2…作業室、P3…培養室、U…扉、d…間隔

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