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技術 タンク内における流動体重量の計測方法

出願人 轟産業株式会社
発明者 矢田慎治北林久二香川慶春
出願日 2009年5月18日 (11年7ヶ月経過) 出願番号 2009-120330
公開日 2010年11月25日 (10年1ヶ月経過) 公開番号 2010-266415
状態 特許登録済
技術分野 検量;特殊材料重量測定 流動性材料の適用方法、塗布方法
主要キーワード 短期平均値 空白箇所 流入装置 計測管理 モニタ画 加重移動平均 平均重量値 シート面積
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2010年11月25日)のものです。
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図面 (9)

課題

収容量が刻々と変動する塗布装置タンク内における塗料などの流動体を連続的に測定することができ、排出や補給が同時にされても、誤差が少なく正確に計測することができるタンク内における流動体重量の計測方法を提供すること。

解決手段

重量計によりタンク内の流動体の重量を所定時刻間隔毎に計測した実測重量値データ信号として送信して、N個の実測重量値を蓄積して移動平均処理により平均化して平均重量値次々と算出する一方、K個(<N)の実測重量値を蓄積して移動平均処理により平均化して傾向判定短期平均値を次々と算出し、この傾向判定用短期平均値を傾向判定手段により正負を判断し、仮想遡及実測重量値群を構成して、メモリ記録の停止期間中の空白箇所において遡及的補完することによって算出根拠となる重量値群におけるN個の数値を保持して、実測重量値群を構築再開して平均重量値を算出する。

概要

背景

シート材の表面に塗料インキ、石油接着剤などの液体原料塗布液)を連続的に塗布するためには、塗布装置を使用した機械的作業が行われており、この塗布装置の基本的構成は、例えば、液体原料を塗布するための版ロールをインキ皿に浸漬配置して、かつ、安定した塗布精度を維持するために、このインキ皿内に充填した液体原料の液面高さを一定に保って、このインキ皿からオーバーフローした液体原料をサブタンクと呼ばれる容器回収し、このサブタンクから再びインキ皿に送入するという液体原料の循環供給構造をとっており、消費した液体原料は外部の供給タンクからこのサブタンクに適宜補給する。

そして、回転させた版ロールとプレスロールとの間にシート材を通過させて、版ロールに付着した液体原料をこのシート材の表面に転写して塗布する。

このように、液体原料をサブタンクと供給タンク間で循環させる構造である場合、このサブタンクにおいては、供給タンクから液体原料が補給される一方、塗布作業により液体原料が順次消費され、更に、インキ皿からオーバーフローして戻ってくる液体原料の流入もあるため、タンク内の液量は常に複雑に変化し続けており、重量計による測定値が安定し難いという問題があった。

従来の塗布装置において、シート材に塗布された液体原料の分量を計測するためには、等速走行して塗布加工したシート材の所定長さ毎を測定タイミングの基準として、即ち、所定時刻間隔毎に、サブタンク内の液体原料の重量を測定し、今回の測定値と前回の測定値との差で液体原料減少量を算出し、シート面積加工距離×加工幅)で割って塗布量を演算していた(例えば、特許文献1参照)。

しかしながら、かかる従来の測定方法にあっては、測定タイミングの基準をシート材の走行距離にしていたため、測定時刻の間隔が長くてタイムラグが大きく、この測定時刻の合間に、塗布量の増加要因と減少要因とが同時に発生した場合には、異常の発見が困難であるという問題があった。

したがって、塗布量の計測値が異常を示した場合に、それが重量計に加わった一時的な外乱であるか否かを判断するためには、次の塗布量を確認するタイミングまで待機することとなり、異常時の判定までに時間がかかってしまうため、その間に加工した製品不良品になってしまうおそれがあった。

概要

収容量が刻々と変動する塗布装置のタンク内における塗料などの流動体を連続的に測定することができ、排出や補給が同時にされても、誤差が少なく正確に計測することができるタンク内における流動体重量の計測方法を提供すること。重量計によりタンク内の流動体の重量を所定時刻間隔毎に計測した実測重量値データ信号として送信して、N個の実測重量値を蓄積して移動平均処理により平均化して平均重量値次々と算出する一方、K個(<N)の実測重量値を蓄積して移動平均処理により平均化して傾向判定短期平均値を次々と算出し、この傾向判定用短期平均値を傾向判定手段により正負を判断し、仮想遡及実測重量値群を構成して、メモリ記録の停止期間中の空白箇所において遡及的補完することによって算出根拠となる重量値群におけるN個の数値を保持して、実測重量値群を構築再開して平均重量値を算出する。

目的

本発明は、従来の計測方法に上記のような問題点があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
0件

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請求項1

液体粉粒体などの流動性を有する流動体Fが収容され、単位時間当たりに定量排出されるタンク1において、このタンク1内において変動する流動体Fの重量を重量計2により連続的に計測管理する方法であって、前記重量計2によりタンク1内の流動体Fの重量を所定時刻間隔毎に計測した実測重量値W(W1・W2…(W1が最新))をデータ信号として送信して、N個の実測重量値W(W1・W2…WN)を蓄積して実測重量値群WAを構成し、この実測重量値群WAは、最新の実測重量値W1を追加する毎に、WN+1を消去することによってN個の数値を保持して順次更新して、メモリ手段3に記録していく一方、この実測重量値群WAを更新していく毎に、演算手段4によって、当該実測重量値群WAに基づく移動平均処理により平均化して平均重量値A(A1・A2…(A1が最新))を次々と算出する一方、K個(<N)の実測重量値W(W1・W2…WK)を蓄積して傾向判定用実測重量値群WJを構成し、この傾向判定用実測重量値群WJは、最新の実測重量値W1を追加する毎に、WK+1を消去することによってK個の数値を保持して順次更新していき、この傾向判定用実測重量値群WJが更新されていく毎に、前記演算手段4によって、当該傾向判定用実測重量値群WJに基づく移動平均処理により平均化して傾向判定用短期平均値J(J1・J2…(J1が最新))を次々と算出する一方、この傾向判定用短期平均値Jの最新算出値J1と単位時間T前に算出された値JTとの大小を傾向判定手段5により比較演算して、これらの値差(J1−JT)を増減判定値Pとして、この増減判定値Pが負であるときには、前記タンク1内の流動体Fの重量が減少傾向であると判定して、最新の実測重量値W1を実測重量値群WAに追加して、メモリ手段3への記録を継続して、演算手段4によって、前記平均重量値Aを算出していく一方、前記増減判定値Pが正になったときには、前記タンク1内の流動体Fの重量が減少傾向から増加傾向に転じたと判定して、最新の実測重量値W1の前記メモリ手段3への記録を停止し、然る後、前記増減判定値Pの数値が負になって、増加傾向から減少傾向に転じたときには、再び最新の実測重量値W1を実測重量値群WAに追加することを開始するとともに、前記メモリ手段3への記録を再開し、前記メモリ手段3への記録停止期間直前に記録された停止直前実測重量値WEから前に遡ったN個分の実測重量値群を遡及実測重量値群WRとして前記メモリ手段3から読み出す一方、記録再開直後の再開直後実測重量値WSと前記停止直前実測重量値WEとの差値Vを算出して、この差値Vを前記メモリ手段3から読み出された遡及実測重量値群WRにおけるN個分の各数値にそれぞれ加算して仮想遡及実測重量値群WR’を構成し、前記再開直後実測重量値WSと停止直前実測重量値WEとの数値が一致するようにして、前記メモリ記録の停止期間中の空白箇所において前記仮想遡及実測重量値群WR’を遡及的補完することによって算出根拠となる重量値群におけるN個の数値を保持して、前記実測重量値群WAを構築再開して平均重量値Aを算出することを特徴とするタンク内における流動体重量の計測方法

請求項2

実測重量値群WAに蓄積する実測重量値Wの個数Nを1000以上にすることを特徴とする請求項1記載のタンク内における流動体重量の計測方法。

請求項3

傾向判定用実測重量値群WJに蓄積する実測重量値Wの個数Kを、実測重量値群WAに蓄積する実測重量値Wの個数Nの20分の1以下にすることを特徴とする請求項1または2記載のタンク内における流動体重量の計測方法。

請求項4

タンク1に流動体Fの流入装置11を設けて、循環構造を形成することを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載のタンク内における流動体重量の計測方法。

請求項5

平均重量値Aの数値を表示手段6により表示することを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載のタンク内における流動体重量の計測方法。

請求項6

計測する流動体Fを液体にすることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載のタンク内における流動体重量の計測方法。

技術分野

0001

本発明は、重量計測方法の改良、更に詳しくは、収容量が刻々と変動する塗布装置タンク内における塗料などの流動体を連続的に測定することができ、排出や補給が同時にされても、誤差が少なく正確に計測することができるタンク内における流動体重量の計測方法に関するものである。

背景技術

0002

シート材の表面に塗料やインキ、石油接着剤などの液体原料塗布液)を連続的に塗布するためには、塗布装置を使用した機械的作業が行われており、この塗布装置の基本的構成は、例えば、液体原料を塗布するための版ロールをインキ皿に浸漬配置して、かつ、安定した塗布精度を維持するために、このインキ皿内に充填した液体原料の液面高さを一定に保って、このインキ皿からオーバーフローした液体原料をサブタンクと呼ばれる容器回収し、このサブタンクから再びインキ皿に送入するという液体原料の循環供給構造をとっており、消費した液体原料は外部の供給タンクからこのサブタンクに適宜補給する。

0003

そして、回転させた版ロールとプレスロールとの間にシート材を通過させて、版ロールに付着した液体原料をこのシート材の表面に転写して塗布する。

0004

このように、液体原料をサブタンクと供給タンク間で循環させる構造である場合、このサブタンクにおいては、供給タンクから液体原料が補給される一方、塗布作業により液体原料が順次消費され、更に、インキ皿からオーバーフローして戻ってくる液体原料の流入もあるため、タンク内の液量は常に複雑に変化し続けており、重量計による測定値が安定し難いという問題があった。

0005

従来の塗布装置において、シート材に塗布された液体原料の分量を計測するためには、等速走行して塗布加工したシート材の所定長さ毎を測定タイミングの基準として、即ち、所定時刻間隔毎に、サブタンク内の液体原料の重量を測定し、今回の測定値と前回の測定値との差で液体原料減少量を算出し、シート面積加工距離×加工幅)で割って塗布量を演算していた(例えば、特許文献1参照)。

0006

しかしながら、かかる従来の測定方法にあっては、測定タイミングの基準をシート材の走行距離にしていたため、測定時刻の間隔が長くてタイムラグが大きく、この測定時刻の合間に、塗布量の増加要因と減少要因とが同時に発生した場合には、異常の発見が困難であるという問題があった。

0007

したがって、塗布量の計測値が異常を示した場合に、それが重量計に加わった一時的な外乱であるか否かを判断するためには、次の塗布量を確認するタイミングまで待機することとなり、異常時の判定までに時間がかかってしまうため、その間に加工した製品不良品になってしまうおそれがあった。

先行技術

0008

特許第2780378号公報

発明が解決しようとする課題

0009

本発明は、従来の計測方法に上記のような問題点があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、収容量が刻々と変動する塗布装置のタンク内における塗料などの流動体を連続的に測定することができ、排出や補給が同時にされても、誤差が少なく正確に計測することができるタンク内における流動体重量の計測方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0010

本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。

0011

即ち、本発明は、液体粉粒体などの流動性を有する流動体Fが収容され、単位時間当たりに定量排出されるタンク1において、このタンク1内において変動する流動体Fの重量を重量計2により連続的に計測管理する方法であって、
前記重量計2によりタンク1内の流動体Fの重量を所定時刻間隔毎に計測した実測重量値W(W1・W2…(W1が最新))をデータ信号として送信して、
N個の実測重量値W(W1・W2…WN)を蓄積して実測重量値群WAを構成し、この実測重量値群WAは、最新の実測重量値W1を追加する毎に、WN+1を消去することによってN個の数値を保持して順次更新して、メモリ手段3に記録していく一方、
この実測重量値群WAを更新していく毎に、演算手段4によって、当該実測重量値群WAに基づく移動平均処理により平均化して平均重量値A(A1・A2…(A1が最新))を次々と算出する一方、
K個(<N)の実測重量値W(W1・W2…WK)を蓄積して傾向判定用実測重量値群WJを構成し、この傾向判定用実測重量値群WJは、最新の実測重量値W1を追加する毎に、WK+1を消去することによってK個の数値を保持して順次更新していき、
この傾向判定用実測重量値群WJが更新されていく毎に、前記演算手段4によって、当該傾向判定用実測重量値群WJに基づく移動平均処理により平均化して傾向判定用短期平均値J(J1・J2…(J1が最新))を次々と算出する一方、
この傾向判定用短期平均値Jの最新算出値J1と単位時間T前に算出された値JTとの大小を傾向判定手段5により比較演算して、これらの値差(J1−JT)を増減判定値Pとして、この増減判定値Pが負であるときには、前記タンク1内の流動体Fの重量が減少傾向であると判定して、最新の実測重量値W1を実測重量値群WAに追加して、メモリ手段3への記録を継続して、演算手段4によって、前記平均重量値Aを算出していく一方、
前記増減判定値Pが正になったときには、前記タンク1内の流動体Fの重量が減少傾向から増加傾向に転じたと判定して、最新の実測重量値W1の前記メモリ手段3への記録を停止し、
然る後、前記増減判定値Pの数値が負になって、増加傾向から減少傾向に転じたときには、再び最新の実測重量値W1を実測重量値群WAに追加することを開始するとともに、前記メモリ手段3への記録を再開し、
前記メモリ手段3への記録停止期間直前に記録された停止直前実測重量値WEから前に遡ったN個分の実測重量値群を遡及実測重量値群WRとして前記メモリ手段3から読み出す一方、
記録再開直後の再開直後実測重量値WSと前記停止直前実測重量値WEとの差値Vを算出して、この差値Vを前記メモリ手段3から読み出された遡及実測重量値群WRにおけるN個分の各数値にそれぞれ加算して仮想遡及実測重量値群WR’を構成し、
前記再開直後実測重量値WSと停止直前実測重量値WEとの数値が一致するようにして、前記メモリ記録の停止期間中の空白箇所において前記仮想遡及実測重量値群WR’を遡及的補完することによって算出根拠となる重量値群におけるN個の数値を保持して、前記実測重量値群WAを構築再開して平均重量値Aを算出するという技術的手段を採用したことによって、タンク内における流動体重量の計測方法を完成させた。

0012

また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、実測重量値群WAに蓄積する実測重量値Wの個数Nを1000以上にするという技術的手段を採用した。

0013

更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、傾向判定用実測重量値群WJに蓄積する実測重量値Wの個数Kを、実測重量値群WAに蓄積する実測重量値Wの個数Nの20分の1以下にするという技術的手段を採用した。

0014

更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、タンク1に流動体Fの流入装置11を設けて、循環構造を形成するという技術的手段を採用した。

0015

更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、平均重量値Aの数値を表示手段6により表示するという技術的手段を採用した。

0016

更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、計測する流動体Fを液体にするという技術的手段を採用した。

発明の効果

0017

本発明にあっては、重量計によりタンク内の流動体の重量を所定時刻間隔毎に計測した実測重量値をデータ信号として送信して、N個の実測重量値を蓄積して実測重量値群を構成し、移動平均処理により平均化して平均重量値を次々と算出する一方、K個(<N)の実測重量値を蓄積して傾向判定用実測重量値群を構成し、当該傾向判定用実測重量値群に基づく移動平均処理により平均化して傾向判定用短期平均値を次々と算出するため、この傾向判定用短期平均値を採用したことにより、短い計測時間のデータを収集するだけで簡単に流動体の増減傾向を把握することができるので、迅速かつ正確な制御および管理をすることができる。

0018

また、本発明の計測方法を塗布装置に応用すれば、塗布量および塗料の増減を連続的に測定することが可能となるので、オペレータが塗布量を早く知ることができて不良品の発生量を減らすことができると共に、塗布量を正確に測定することができて品質を安定させることもできることから、シートに液体を塗布する現場において特に有用であり、流動体管理における実用的利用価値は頗る高いものがある。

図面の簡単な説明

0019

本発明の実施形態の計測方法を使用した塗布装置の説明概略図である。
本発明の実施形態の計測方法の手順を表わすフロー図である。
本発明の実施形態の計測方法の実測重量値を表わすグラフである。
本発明の実施形態の計測方法における移動平均処理の手順を表わすグラフである。
本発明の実施形態の計測方法の処理前の平均重量値を表わすグラフである。
本発明の実施形態の計測方法の傾向判定用短期平均値を表わすグラフである。
本発明の実施形態の計測方法の処理を表わすグラフである。
本発明の実施形態の計測方法の処理後の平均重量値を表わすグラフである。

実施例

0020

本発明を実施するための形態を、具体的に図示した図面に基づいて更に詳細に説明すると、次のとおりである。

0021

本発明の実施形態を図1から図8に基づいて説明する。本実施形態の計測方法は、図1に示すようなシート材Sの表面に接着剤などを塗布する装置に使用するのに特に適している。図中、符号1で指示するものはタンクであり、このタンク1は、有底の容器であって液体や粉粒体などの流動性を有する流動体F(本実施形態では液体)が収容され、単位時間当たりに当該流動体Fを定量排出することができる。

0022

本実施形態では、ポンプを介して塗布装置のインキ皿に定量排出するとともに、タンク1に流動体Fの流入装置11を設け、循環構造を形成している。この流入装置11としては、インキ皿からのオーバーフローによるもので良く、動力の有無を問わない。また、供給装置12から消費分の流動体Fを適宜供給することもできる。

0023

また、符号2で指示するものは重量計であり、この重量計2は、所定時刻間隔で前記タンク1内に収容された流動体Fの重量を計測するものである。

0024

更にまた、符号3で指示するものはメモリ手段、符号4で指示するものは演算手段、符号5で指示するものは傾向判定手段であり、これらは前記重量計2に接続されたコンピュータに内蔵されている。

0025

しかして、本実施形態では、前記タンク1内において変動する流動体Fの重量を重量計2により連続的に計測管理する方法であり、その手順は図2のフロー図に基づく。

0026

まず、重量計2によりタンク1内の流動体Fの重量を所定時刻間隔毎に計測した実測重量値W(W1・W2…(W1が最新))をデータ信号としてコンピュータに送信する(ステップ〔1〕)。本実施形態では、0.05秒間隔で計測する。この実測重量値Wは、通常は、塗料(流動体F)が消費されていくために全体として緩やかな減少傾向である。生データでは塗料の減少だけでなく流入装置11によるインキ皿のオーバーフローから返還されるために、液面が揺れることもあり、各時刻において微増微減を繰り返している(図3参照)。

0027

次いで、N個の実測重量値W(W1・W2…WN)を蓄積して実測重量値群WAを構成する(ステップ〔3a〕)。この実測重量値群WAは、最新の実測重量値W1を追加する毎に、WN+1を消去することによってN個の数値を保持して順次更新して、メモリ手段3に記録していく(ステップ〔2a〕)。この際、メモリ手段3への記録の有無にかかわらず、前記重量計2による計測作業は常時行っている。

0028

本実施形態では、実測重量値群WAに蓄積する実測重量値Wの個数Nを1000以上にすることによって、計測精度を向上させることができる。

0029

そして、この実測重量値群WAを更新していく毎に、演算手段4によって、当該実測重量値群WAに基づく移動平均処理により平均化して(ステップ〔4a〕)平均重量値A(A1・A2…(A1が最新))を次々と算出する(ステップ〔5a〕)。

0030

ここで、本発明の移動平均処理について説明する。図4は、塗布装置で液体原料(流動体F)が0.5kg/minのペースで消費している時の重量計2の測定値とその測定値を移動平均した値をグラフ化したものである。このグラフによる重量計2の測定値を移動平均処理すると平均重量値Aとなる。

0031

即ち、平均値をとる一定期間の間隔(個数N)を定め、その間隔内にある連続したデータについての平均値を計算して、その平均値を連続データの最終時点での値aとする。次に、一時点だけ測定データをずらしたものについて(最新の実測重量値W1を追加してWN+1を消去)、やはり同間隔(N個)の連続データについて平均値をとり、それを一時点だけずれた連続データの最終時点における次の値aとする。この手順を順次繰り返して平均重量値Aを算出していく。データの表示としては実際の測定値より時間Bだけ遅れたタイミングとなる。

0032

この際、重量計2の測定値とその測定値を移動平均した値の傾きは略同じであり、共に重量計2の測定値の値の変化速度を示す。重量計2の測定値(生データ)では短時間に測定値の変化速度を演算するのは困難であるが、測定値を移動平均した値を演算することにより短時間に測定値の変化速度を把握することができる。

0033

なお、本発明の計測方法を使用しないでこの平均重量値Aを算出すると、実測重量値の急増箇所を含めた蓄積データに基づいて算出してしまうので、図5に示すような曲線となり、塗布液の補給時などの急激な変化の影響を受けてしまい、誤差が大きくレスポンスが悪くなってしまう。

0034

本実施形態に採用する移動平均処理としては、単純移動平均のほか、加重移動平均指数移動平均、三角移動平均、正弦加重移動平均、累積移動平均など、精度や状況に応じて処理方法を単独または複合して採用することができる。

0035

また一方で、K個(<N)の実測重量値W(W1・W2…WK)を蓄積して傾向判定用実測重量値群WJを構成する(ステップ〔3b〕)。本実施形態では、傾向判定用実測重量値群WJに蓄積する実測重量値Wの個数Kを、実測重量値群WAに蓄積する実測重量値Wの個数Nの20分の1以下にする。より具体的には、N=1000、K=50とし、重量計2による計測間隔を0.05秒として、Nは50秒間、Kは2.5秒間のデータ蓄積となる。また、傾向判定用実測重量値群WJに蓄積する実測重量値Wは、前記メモリ手段3を併用してもよいが、別系統として演算用のメモリに記録することができる(ステップ〔2b〕)。

0036

この傾向判定用実測重量値群WJは、最新の実測重量値W1を追加する毎に、WK+1を消去することによってK個の数値を保持して順次更新していく。

0037

そして、この傾向判定用実測重量値群WJが更新されていく毎に、前記演算手段4によって、当該傾向判定用実測重量値群WJに基づく移動平均処理により平均化して(ステップ〔4b〕)傾向判定用短期平均値J(J1・J2…(J1が最新))を次々と算出する(ステップ〔5b〕)(図6参照)。なお、移動平均処理の方法については、前記平均重量値Aを求める場合と同様である。

0038

次いで、この傾向判定用短期平均値Jの最新算出値J1と単位時間T前(本実施形態では、0.5秒前)に算出された値JTとの大小を傾向判定手段5により比較演算して(ステップ〔6b〕)、これらの値差(J1−JT)を増減判定値Pとする。

0039

そして、この増減判定値Pが負であるときには、前記タンク1内の流動体Fの重量が減少傾向であると判定して(ステップ〔7b〕)、過去に記録停止期間があったかを判断した上で(ステップ〔7a〕)、この記録停止期間が無かった場合には、最新の実測重量値W1を実測重量値群WAに追加して、メモリ手段3への記録を継続して、演算手段4によって、前記平均重量値Aを算出していく。

0040

本実施形態では、この算出された平均重量値Aの数値をコンピュータのモニタ画面などの表示手段6に表示することができる。

0041

また、前記増減判定値Pが正になったときには(ステップ〔7b〕)、前記タンク1内の流動体Fの重量が減少傾向から増加傾向に転じたと判定して、最新の実測重量値W1の前記メモリ手段3への記録を停止する(ステップ〔8b〕)。なお、重量計2による実測重量値Wの計測は常に継続している。

0042

然る後、前記増減判定値Pの数値が負になって、増加傾向から減少傾向に転じたときには、再び最新の実測重量値W1を実測重量値群WAに追加することを開始するとともに、前記メモリ手段3への記録を再開する(ステップ〔8a〕)。

0043

そして、図7に示すように、前記メモリ手段3への記録停止期間の直前に記録された停止直前実測重量値WEから前に遡ったN個分の実測重量値群を遡及実測重量値群WRとして前記メモリ手段3から読み出す(ステップ〔9〕)。

0044

次いで、記録再開直後の再開直後実測重量値WSと前記停止直前実測重量値WEとの差値Vを算出して、この差値Vを前記メモリ手段3から読み出された遡及実測重量値群WRにおけるN個分の各数値にそれぞれ加算して(ステップ〔10〕)、仮想遡及実測重量値群WR’を構成する(ステップ〔11〕)。

0045

更に、前記再開直後実測重量値WSと停止直前実測重量値WEとの数値が一致するようにして(ステップ〔12〕)、前記メモリ記録の停止期間中の空白箇所において前記仮想遡及実測重量値群WR’を遡及的に補完する(図8参照)。こうして算出根拠となる重量値群におけるN個の数値を保持して、前記実測重量値群WAを構築再開して(ステップ〔13〕)平均重量値Aを算出する(ステップ〔14〕)。

0046

このようにすることによって、計測の空白期間を意図的に設けて、急激な重量変化があったときのデータを含めずカットするとともに、この空白期間を過去の傾向履歴を用いて補完するため、外乱要因に影響されることなく高精度な計測を継続して行うことができるのである。

0047

したがって、本実施形態による計測方法によれば、塗布装置における塗料用容器などのタンク内に収容された塗料などの流動体を連続的に測定することができ、かつ、排出や補給が同時にされて重量が刻々と変化しても、誤差が少なく正確に計測することができる。

0048

本発明は概ね上記のように構成されるが、図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、タンク1を使用する装置は塗布装置に限らず他の装置に応用することができるし、また、NやKの個数は精度に応じて適宜変更することができる。

0049

更にまた、計測する流動体Fは流動性を有するものであれば、液体に限らず、粉体流体などを採用することができ、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。

0050

1タンク
11流入装置
12供給装置
2重量計
3メモリ手段
4演算手段
5傾向判定手段
6 表示手段
F流動体
S シート材

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