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技術 文字入力装置及び文字入力装置の制御方法

出願人 シャープ株式会社
発明者 大西崇浩
出願日 2009年5月7日 (9年10ヶ月経過) 出願番号 2009-112545
公開日 2010年11月18日 (8年4ヶ月経過) 公開番号 2010-262465
状態 拒絶査定
技術分野 キーボード等からの入力 デジタル計算機のユーザインターフェイス デジタル計算機のユーザインターフェイス
主要キーワード 負担度 指標取得 マスクROM 種ブロック テキストメモ 文字消去 一文字目 学習ステップ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2010年11月18日)のものです。
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図面 (12)

課題

ユーザの入力の負担度軽減に寄与する単語が候補として表示されるようにする。

解決手段

携帯電話機1は、文字列の入力と、該文字列の入力を確定させる入力操作とを受け付ける入力部4と、入力が確定された文字列を記憶する学習辞書21と、上記入力部4が文字列の入力を受け付けたときに、入力を受け付けた文字列と先頭部分が一致する文字列を学習辞書21から読み出して、該読み出した文字列を、ユーザが選択することによって当該文字列の入力を確定させることのできる変換候補として表示するエディタ部10と、入力部4が文字列の入力を確定させる入力を受け付けたときに、該文字列の入力を確定させるまでに入力部4が受け付けた入力操作の回数カウントする操作回数計測部13と、操作回数計測部13がカウントした回数が、予め設定された閾値を超えている文字列を学習辞書21に記憶する辞書登録部14とを備えている。

概要

背景

携帯電話機等のような比較的小型の電子機器文字入力を行う場合には、入力装置の大きさに対する制約があり、パーソナルコンピュータキーボードのように、各文字に1つのキー割り当てるようなことは困難である場合が多い。このため、複数の文字が1つのキーに割り当てられることになり、ユーザが文字入力を行う場合の操作の手数が増えるという問題がある。

そこで、このような電子機器の入力装置では、少ない手数で文字入力が可能になるような工夫が提案されている。例えば、既に入力された文字から入力されると予測される単語を予測し、予測した単語を変換候補として表示する機能を備えたものも実用化されている。

また、例えば、ユーザが文字入力を行ったときに、表示された変換候補の中から選択した単語を記憶しておき、次に同じ単語をユーザが入力しようとしたときに、その単語を変換候補として表示させる学習機能を備えたものも実用化されている。

さらに、例えば、ユーザが個人的に良く使う単語をテンポラリ的に保存できる辞書ユーザ辞書)に登録することで、ユーザ辞書に登録された単語を優先的に変換候補として表示させる機能を備えているものも実用化されている。

なお、電子機器に文字入力を行う文字入力装置に関する先行技術文献としては、例えば下記の特許文献1−7が挙げられる。

概要

ユーザの入力の負担度軽減に寄与する単語が候補として表示されるようにする。携帯電話機1は、文字列の入力と、該文字列の入力を確定させる入力操作とを受け付ける入力部4と、入力が確定された文字列を記憶する学習辞書21と、上記入力部4が文字列の入力を受け付けたときに、入力を受け付けた文字列と先頭部分が一致する文字列を学習辞書21から読み出して、該読み出した文字列を、ユーザが選択することによって当該文字列の入力を確定させることのできる変換候補として表示するエディタ部10と、入力部4が文字列の入力を確定させる入力を受け付けたときに、該文字列の入力を確定させるまでに入力部4が受け付けた入力操作の回数カウントする操作回数計測部13と、操作回数計測部13がカウントした回数が、予め設定された閾値を超えている文字列を学習辞書21に記憶する辞書登録部14とを備えている。

目的

本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの文字入力の負担度をより効果的に軽減する単語が候補として表示されるようにすることで、ユーザの文字入力操作の負担を軽減する文字入力装置及び文字入力装置の制御方法を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

文字列を入力する文字入力操作と、該文字列の入力を確定させる確定操作とを受け付ける入力部と、入力が確定された文字列を記憶する記憶部とを備え、上記入力部が文字入力操作を受け付けたときに、入力された文字列と先頭部分が一致する文字列を上記記憶部から読み出して、該読み出した文字列を、ユーザが選択することによって当該文字列の入力を確定させることのできる文字列候補として表示する文字入力装置であって、上記入力部が上記確定操作を受け付けたときに、該文字列の入力を確定させるまでに上記入力部が受け付けた入力操作回数の多さを示す指標を取得する指標取得手段と、上記指標取得手段が取得した指標が、予め設定された閾値以上の文字列を上記記憶部に記憶する学習手段と、を備えていることを特徴とする文字入力装置。

請求項2

上記指標取得手段は、上記入力部が確定操作を受け付けるまでに受け付けた入力操作の回数をカウントし、カウントした回数の合計値を上記指標として取得する、ことを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。

請求項3

上記指標取得手段は、複数の上記文列候補の中から選択することによって入力が確定された文字列については、複数の上記文字列候補の中から当該文字列を選択するときに、上記入力部が受け付けた入力操作の回数を示す数値と、上記カウントした入力操作の回数の合計値との和を上記指標として取得する、ことを特徴とする請求項2項に記載の文字入力装置。

請求項4

上記指標取得手段は、上記入力部が確定操作を受け付けるまでに入力された文字数をカウントし、カウントした文字数を上記指標として取得する、ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の文字入力装置。

請求項5

上記学習手段は、上記指標取得手段が取得した指標が上記閾値未満である文字列を、上記指標が上記閾値以上の文字列と識別可能に記憶し、上記文字列候補を表示するときに、上記指標が上記閾値以上の文字列を、上記指標が閾値未満の文字列に対して優先して表示する候補表示手段を備えている、ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の文字入力装置。

請求項6

文字列を入力する文字入力操作と、該文字列の入力を確定させる確定操作とを受け付ける入力部と、入力が確定された文字列を記憶する記憶部とを備え、上記入力部が文字入力操作を受け付けたときに、入力された文字列と先頭部分が一致する文字列を上記記憶部から読み出して、該読み出した文字列を、ユーザが選択することによって当該文字列の入力を確定させることのできる文字列候補として表示する文字入力装置の制御方法であって、上記入力部が上記確定操作を受け付けたときに、該文字列の入力を確定させるまでに上記入力部が受け付けた入力操作の回数の多さを示す指標を取得する指標取得ステップと、上記指標取得ステップで取得した指標が、予め設定された閾値以上の文字列を上記記憶部に記憶する学習ステップと、を含むことを特徴とする文字入力装置の制御方法。

技術分野

0001

本発明は、電子機器文字を入力する文字入力装置等に関し、特に、ユーザが入力した文字列に基づいて、入力が予想される文字列の候補を表示する文字入力装置等に関する。

背景技術

0002

携帯電話機等のような比較的小型の電子機器に文字入力を行う場合には、入力装置の大きさに対する制約があり、パーソナルコンピュータキーボードのように、各文字に1つのキー割り当てるようなことは困難である場合が多い。このため、複数の文字が1つのキーに割り当てられることになり、ユーザが文字入力を行う場合の操作の手数が増えるという問題がある。

0003

そこで、このような電子機器の入力装置では、少ない手数で文字入力が可能になるような工夫が提案されている。例えば、既に入力された文字から入力されると予測される単語を予測し、予測した単語を変換候補として表示する機能を備えたものも実用化されている。

0004

また、例えば、ユーザが文字入力を行ったときに、表示された変換候補の中から選択した単語を記憶しておき、次に同じ単語をユーザが入力しようとしたときに、その単語を変換候補として表示させる学習機能を備えたものも実用化されている。

0005

さらに、例えば、ユーザが個人的に良く使う単語をテンポラリ的に保存できる辞書ユーザ辞書)に登録することで、ユーザ辞書に登録された単語を優先的に変換候補として表示させる機能を備えているものも実用化されている。

0006

なお、電子機器に文字入力を行う文字入力装置に関する先行技術文献としては、例えば下記の特許文献1−7が挙げられる。

先行技術

0007

特開2003‐216604(2003年07月31日公開
特開2004‐227554(2004年08月12日公開)
特開2008‐083744(2008年04月10日公開)
特開2007‐073077(2007年03月22日公開)
特開2006‐293987(2006年10月26日公開)
特開2004‐240771(2004年08月26日公開)
特開2002‐123357(2002年04月26日公開)

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、上記従来の技術では、入力が確定された全ての単語を記憶していることから、ユーザの文字入力における負担度を軽減し得るような変換候補が表示されない場合が生じるという問題がある。

0009

つまり、上記従来の技術では、少ない手数で入力できる単語も、入力に手数がかかる単語も同じように学習されて、辞書に登録される。そして、少ない手数で入力できる単語も、入力に手数がかかる単語も同じように変換候補として表示される。このため、少ない手数で入力できる単語が、変換候補の表示スペース一角を占めてしまい、その分だけ、入力に手数がかかる単語が変換候補として表示され難くなってしまう。

0010

このような問題を解決するために、例えば入力に手数がかかる単語をユーザ辞書に登録することが考えられる。しかしながら、ユーザ辞書に単語の登録を行うこと自体が、ユーザにとって負担である。また、ユーザ辞書に登録した後で、その単語を使う頻度が実際には高くないことがわかるようなことも考えられ、このような場合には、ユーザは、その単語をユーザ辞書から削除するという余計な手間が生じる。

0011

本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの文字入力の負担度をより効果的に軽減する単語が候補として表示されるようにすることで、ユーザの文字入力操作の負担を軽減する文字入力装置及び文字入力装置の制御方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0012

上記の課題を解決するために、本発明の文字入力装置は、文字列を入力する文字入力操作と、該文字列の入力を確定させる確定操作とを受け付ける入力部と、入力が確定された文字列を記憶する記憶部とを備え、上記入力部が文字入力操作を受け付けたときに、入力された文字列と先頭部分が一致する文字列を上記記憶部から読み出して、該読み出した文字列を、ユーザが選択することによって当該文字列の入力を確定させることのできる文字列候補として表示する文字入力装置であって、上記入力部が上記確定操作を受け付けたときに、該文字列の入力を確定させるまでに上記入力部が受け付けた入力操作回数の多さを示す指標を取得する指標取得手段と、上記指標取得手段が取得した指標が、予め設定された閾値以上の文字列を上記記憶部に記憶する学習手段と、を備えていることを特徴としている。

0013

また、本発明の文字入力装置の制御方法は、上記の課題を解決するために、文字列を入力する文字入力操作と、該文字列の入力を確定させる確定操作とを受け付ける入力部と、入力が確定された文字列を記憶する記憶部とを備え、上記入力部が文字入力操作を受け付けたときに、入力された文字列と先頭部分が一致する文字列を上記記憶部から読み出して、該読み出した文字列を、ユーザが選択することによって当該文字列の入力を確定させることのできる文字列候補として表示する文字入力装置の制御方法であって、上記入力部が上記確定操作を受け付けたときに、該文字列の入力を確定させるまでに上記入力部が受け付けた入力操作の回数の多さを示す指標を取得する指標取得ステップと、上記指標取得ステップで取得した指標が、予め設定された閾値以上の文字列を上記記憶部に記憶する学習ステップと、を含むことを特徴としている。

0014

上記の構成によれば、入力を確定させるまでに受け付けた入力操作の回数の多さを示す指標が、閾値以上の文字列について記憶部に記憶される。つまり、確定までに多くの入力操作を要した文字列が記憶部に記憶され、比較的少ない入力操作で確定された文字列は記憶されない。そして、記憶部に記憶された文字列は、文字列候補として表示される対象となる。

0015

したがって、上記の構成によれば、確定までに多くの入力操作を要した文字列、すなわち入力におけるユーザの負担度の大きい文字列が優先的に文字列候補として表示されることになる。これにより、ユーザの文字入力操作の負担を軽減することができる。

0016

なお、上記文字列は、仮名であってもよいし、英字数字記号等であってもよい。また、文字列を記憶するときには、文字列のみを記憶してもよいが、文字列とその文字列の読みとを対応付けて記憶してもよい。これにより、文字列の読みの先頭部分と、入力を受け付けた文字列とが一致した場合にも、上記読みに対応付けられた文字列を文字列候補として表示させることができる。

0017

また、上記指標は、文字列の入力開始から確定までに要した入力操作の回数の多さを示すもの、すなわち、その文字列を入力する際にユーザに与える負担度の大きさを示すものであればよい。

0018

例えば、上記指標取得手段は、上記入力部が確定操作を受け付けるまでに受け付けた入力操作の回数をカウントし、カウントした回数の合計値を上記指標として取得してもよい。

0019

上記の構成によれば、入力操作の回数の合計値が所定の閾値以上の文字列が記憶部に記憶される。したがって、入力操作の回数が一定以上多い、すなわちユーザの入力の負担度が大きい文字列を優先して文字列候補として表示させることができる。

0020

なお、入力操作の回数をカウントする方法は、入力部が入力操作を受け付ける方法に応じて決定される。例えば、入力部が、入力キーやボタン等で文字の入力を受け付ける場合には、入力キーやボタンが押下された回数を入力操作の回数としてカウントする。

0021

また、上記指標取得手段は、複数の上記文字列候補の中から選択することによって入力が確定された文字列については、複数の上記文字列候補の中から当該文字列を選択するときに、上記入力部が受け付けた入力操作の回数を示す数値と、上記カウントした入力操作の回数の合計値との和を上記指標として取得することが好ましい。

0022

ここで、複数の文字列候補の中から文字列を選択するときにもユーザの操作が必要になる。このため、複数の文字列候補の中から文字列を選択するときの入力操作の回数についても考慮して、記憶部に記憶するか否かを決定することが好ましい。

0023

そこで、上記の構成によれば、複数の文字列候補の中から文字列を選択して確定した場合には、文字列候補の中から文字列を選択するときに受け付けた入力操作の回数を示す数値と、上記カウントした入力操作の回数の合計値との和を上記指標としている。これによって、文字列候補の中から文字列を選択するときの入力操作の回数についても考慮されるので、よりユーザの負担度が正確に反映された文字列候補を表示させることができる。

0024

また、上記指標取得手段は、上記入力部が確定操作を受け付けるまでに入力された文字数をカウントし、カウントした文字数を上記指標として取得してもよい。

0025

上記の構成によれば、入力文字数が一定以上の文字列が記憶部に記憶される。したがって、入力文字数が一定以上多い、すなわちユーザの入力の負担度が大きい文字列を優先して文字列候補として表示させることができる。

0026

また、上記学習手段は、上記指標取得手段が取得した指標が上記閾値未満の文字列を、上記指標が上記閾値以上の文字列と識別可能に記憶し、上記文字列候補を表示するときに、上記指標が上記閾値以上の文字列を、上記指標が閾値未満の文字列に対して優先して表示する候補表示手段を備えていることが好ましい。

0027

上記の構成によれば、指標が閾値未満の文字列についても記憶して、文字列候補として表示する。そして、閾値未満の文字列と閾値以上の文字列とを識別可能に記憶し、これにより、文字列候補を表示するときには、指標が閾値以上の文字列を、指標が閾値未満の文字列に対して優先して表示する。

0028

したがって、上記の構成によれば、ユーザの入力の負担度が大きい文字列を優先して表示することによって、ユーザの文字入力の負担度が軽減される。そして、指標が閾値未満の文字列についても候補文字列として表示することによって、ユーザの負担度がさらに軽減される。

0029

なお、指標が閾値未満の文字列は、記憶されている文字列の個数一定値を超えるときに、一定値を超える部分が自動的に削除されるようにすることが好ましい。これにより、ユーザの負担度の低減への寄与がより小さい文字列候補によって、記憶領域が占められることを防ぐことができる。

0030

また、指標が閾値以上の文字列は、自動的に削除されないようにすることが好ましい。これによって、ユーザの負担度の低減への寄与がより大きい文字列候補が常に表示されるようにすることができる。

0031

なお、上記文字入力装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記文字入力装置の各手段として動作させることにより、上記文字入力装置をコンピュータにて実現させる制御プログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。

発明の効果

0032

以上のように、本発明の文字入力装置は、入力部が上記確定操作を受け付けたときに、該文字列の入力を確定させるまでに上記入力部が受け付けた入力操作の回数の多さを示す指標を取得する指標取得手段と、上記指標取得手段が取得した指標が、予め設定された閾値以上の文字列を上記記憶部に記憶する学習手段と、を備えている構成である。

0033

また、本発明の文字入力装置の制御方法は、入力部が上記確定操作を受け付けたときに、該文字列の入力を確定させるまでに上記入力部が受け付けた入力操作の回数の多さを示す指標を取得する指標取得ステップと、上記指標取得ステップで取得した指標が、予め設定された閾値以上の文字列を上記記憶部に記憶する学習ステップと、を含む構成である。

0034

したがって、上記の構成によれば、確定までに多くの入力操作を要した文字列、すなわち入力におけるユーザの負担度の大きい文字列が優先的に文字列候補として表示されることになる。そして、これにより、ユーザの文字入力操作の負担を軽減することができる。

図面の簡単な説明

0035

本発明の一実施形態を示すものであり、携帯電話機の要部構成の一例を示すブロック図である。
上記携帯電話機の外観の一例を示す図である。
上記携帯電話機が実行する文字入力及び変換候補登録処理の一例を示すフローチャートである。
上記携帯電話機に入力する単語、及び該単語を入力する際にユーザにかかる負荷目安となる数値等を示す図である。
上記携帯電話機で「AQUES(あくえす)」と入力するときの表示画面の一例を示す図であり、同図(a)は「あ」と入力したとき、同図(b)は「あく」と入力したとき、同図(c)は「あくえ」と入力したときの表示画面の一例を示している。
上記携帯電話機で「ありがとう」と入力するときの表示画面の一例を示す図である。
上記携帯電話機で「赤」と入力するときの表示画面の一例を示す図であり、同図(a)は「あ」と入力したとき、同図(b)は「あか」と入力したとき、同図(c)は「あかさ」と入力したときの表示画面の一例を示している。
従来の携帯電話機の表示画面の一例を示す図である。
本発明の携帯電話機において、操作回数が所定の閾値以上の単語のみを学習するようにした場合に、文字「あ」が入力されたときの表示画面の一例を示す図である。
上記携帯電話機において、操作回数が所定の閾値以上であるか、または入力文字数が所定の閾値以上であるの単語のみを学習するようにした場合に、文字「あ」が入力されたときの表示画面の一例を示す図である。
上記携帯電話機において、操作回数と候補順の数字との和が所定の閾値以上である単語のみを学習するようにした場合に、文字「あ」が入力されたときの表示画面の一例を示す図である。

実施例

0036

以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。ここでは、本発明の文字入力装置を携帯電話機に適用したした例について説明する。なお、本発明は、携帯電話機以外にも、文字入力機能を備える電子機器全般に適用可能であり、特に、PHS(Personal Handy phone System)、スマートフォン携帯型のパーソナルコンピュータ、ハンディターミナルなどのような、携帯型の電子機器に好適に適用可能である。また、以下では、文字変換文節単位で行う例について説明するが、文字変換の単位はこれに限らない。

0037

〔携帯電話機1の構成〕
まず、本実施形態に係る携帯電話機の要部構成について、図1に基づいて説明する。図1は、携帯電話機(文字入力装置)1の要部構成の一例を示すブロック図である。図示のように、携帯電話機1は、表示部2、制御部3、入力部4、及び記憶部5を備えている構成である。

0038

表示部2は、制御部3の制御に従って画像を表示するものである。表示部2は、画像を表示する機能を備えているものであればよく、例えばLCD(Liquid Crystal Display)表示装置、EL(Electro Luminescence)表示装置等で構成することもできる。

0039

入力部4は、携帯電話機1のユーザの入力操作を受け付けて、該入力操作に応じた入力信号を制御部3に伝達するものである。入力部4は、例えば入力キー、タッチパネル等によって入力操作を受け付けるものであってもよい。なお、ここでは、入力部4は、複数の入力キーを含み、該入力キーでユーザの入力操作を受け付けるものとする。

0040

制御部3は、携帯電話機1の動作を統括して制御する。制御部3は、図示のように、エディタ部(候補表示手段)10、文字入力制御部11、及び仮名漢字変換部12を備えており、文字入力制御部11には操作回数計測部(指標取得手段)13が含まれており、仮名漢字変換部12には辞書登録部(学習手段)14が含まれている。なお、制御部3には、これらのブロック以外にも、携帯電話機としての機能(例えば通話やメール等)を実現するための各種ブロックが含まれているが、ここでは説明を省略する。

0041

エディタ部10は、携帯電話機1に文字を入力するときに、入力した文字等の削除、挿入等の編集を行う。携帯電話機1で動作するメールソフトテキストメモソフト等が備えるエディタをエディタ部10として適用することもできる。なお、携帯電話機1に入力可能な文字には、仮名(片仮名、平仮名、漢字を含む)、英字、数字、記号、絵文字等が含まれる。

0042

文字入力制御部11は、文字入力を行うときの処理全般を統括して制御する。具体的には、文字入力制御部11は、入力部4に対して文字を入力する操作が行われると、入力部4に対してその文字を確定させる操作が行われるまでの間、入力された文字を確定前の文字として管理する。

0043

また、文字入力制御部11は、確定前の文字(または文字列)を表示部2に表示すると共に、仮名漢字変換部12に送り、上記確定前の文字を単語として完成させるための変換候補(文字列候補)を受け取る。そして、文字入力制御部11は、エディタ部10に指示して、受け取った変換候補を表示部2に表示させる。

0044

さらに、文字入力制御部11は、入力部4に上記確定前の文字を漢字等(漢字、片仮名、英字、絵文字等)に変換する操作が行われたことを検知したときには、仮名漢字変換部12に上記確定前の文字を漢字等に変換した候補を要求する。そして、文字入力制御部11は、エディタ部10に指示して、仮名漢字変換部12から受け取った漢字等への変換候補を表示部2に表示させる。なお、確定前の文字列を複数の文節に分けることができる場合には、各文節を漢字等に変換した候補が仮名漢字変換部12から送られるので、文字入力制御部11は、各文節の候補を順番に表示させる。

0045

この他、文字入力制御部11は、入力部4に文字の入力を確定する確定操作が行われたことを検知したときに、エディタ部10に指示して、確定後の文字を表示部2に表示させる等の処理を行う。

0046

また、文字入力制御部11が備える操作回数計測部13は、入力部4に文字の入力が開始された後、文字の入力が確定されるまでの間に、入力部4に対して行われた操作の回数をカウントし、その合計値を算出する。そして、操作回数計測部13は、算出した合計値を辞書登録部14に送る。この合計値に基づいて、上記入力が確定された文字を学習辞書21に登録するか否かが判定される。なお、操作回数計測部13は、入力部4に文字の入力が開始された後、文字の入力が確定されるまでの間に、入力部4に対して行われた操作の回数をカウントできるようになっていればよく、必ずしも文字入力制御部11に組み込まれている必要はない。

0047

仮名漢字変換部12は、文字入力制御部11から変換の指示を受けたときに、記憶部5の仮名漢字辞書20から、文字入力制御部11から受け取った確定前の文字を漢字等に変換する候補を抽出し、抽出した候補を文字入力制御部11に送る。

0048

また、仮名漢字変換部12は、文字入力制御部11から確定前の文字を受け取って、記憶部5の学習辞書21及びユーザ辞書22から、上記確定前の文字と先頭部分が一致する単語を抽出し、抽出した単語を変換候補として文字入力制御部11に送る。なお、仮名漢字変換部12は、上記確定前の文字と、読みの先頭部分の文字列とが一致する単語も変換候補として抽出する。例えば、確定前の文字が「さ」である場合には、「さ」で始まる「さようなら」のような単語が変換候補として抽出されると共に、読みが「さ」で始まる「最近」のような単語も変換候補として抽出される。

0049

また、仮名漢字変換部12が備える辞書登録部14は、入力が確定された単語(文字列)を学習辞書21に登録する処理を行う。つまり、携帯電話機1では、入力が確定された単語は学習辞書21に登録される。そして、学習辞書21に登録された単語は変換候補として表示されることになる。

0050

ただし、入力が確定された全ての単語を学習辞書21に登録した場合には、入力に手間のかからない単語まで変換候補として表示されることになり、好ましくない。そこで、辞書登録部14は、入力が画定された単語のうち、操作回数計測部13が算出した操作回数の合計値が予め定めた閾値以上である単語を学習辞書21に登録する。これにより、入力に手間のかかる単語を優先的に変換候補として表示することができる。

0051

また、辞書登録部14は、入力部4への入力操作に従って、ユーザ辞書22を編集する。具体的には、辞書登録部14は、入力部4への入力操作に従って、ユーザ辞書22に単語を追加したり、ユーザ辞書22に登録済みの単語を編集したり、削除したりする処理を行う。

0052

記憶部5は、携帯電話機1で使用されるデータを格納するものである。図示のように、記憶部5には、仮名漢字辞書20、学習辞書21、及びユーザ辞書22が含まれる。

0053

仮名漢字辞書20は、漢字等(漢字、片仮名、英字、絵文字等)とその読みとを対応付けたデータベースである。上述のように、仮名漢字変換部12は、仮名漢字辞書20を用いて確定前の文字を漢字等に変換する候補を抽出する。

0054

学習辞書21は、携帯電話機1において、入力が確定された単語(文字列)と、その単語の読みとを対応付けたデータベースであり、学習辞書21から変換候補が抽出される。上述のように、辞書登録部14は、学習辞書21に入力に手間のかかる単語を優先して登録する。なお、学習辞書21には、辞書登録部14が登録した単語以外にも、予めユーザの使用頻度が高いと予想される単語がデフォルトで登録されていてもよい。

0055

なお、学習辞書21に登録可能な単語数は、一定数に限られており、その数を超えて単語の登録が行われたときには、例えば登録が最も古い単語、あるいは登録後入力された回数が最も少ない単語が自動的に削除されるようになっている。

0056

ユーザ辞書22は、携帯電話機1のユーザが、単語(文字列)と、その単語の読みとを対応付けて登録するデータベースであり、ユーザ辞書22からも変換候補が抽出される。ユーザ辞書22には、ユーザ自ら使用頻度が高いと判断して登録した単語が含まれているので、ユーザ辞書22に登録されている単語を変換候補として表示するときには、学習辞書21に登録されている単語よりも優先して表示する。なお、ユーザ辞書22に登録されている単語は、自動的に削除されることはなく、ユーザの入力操作があった場合にのみ削除される。

0057

ここでは、仮名漢字変換部12と、仮名漢字辞書20、学習辞書21、及びユーザ辞書22とを別のブロックとする例を示しているが、仮名漢字辞書20、学習辞書21、及びユーザ辞書22は、仮名漢字変換部12のみが参照するものであるから、仮名漢字変換部12に組み込まれていてもよい。

0058

また、学習辞書21及びユーザ辞書22に登録されている単語を削除する方法は、上記の例に限られない。例えば、学習辞書21及びユーザ辞書22の両方が単語の自動削除を行うようにしてもよいし、両方が自動削除を行わないようにしてもよい。また、例えば携帯電話機1をリセットしたときに、学習辞書21の単語を削除するようにしてもよい。

0059

〔携帯電話機1における文字入力方法
続いて、携帯電話機1で文字入力を行う方法について、図2に基づいて説明する。図2は、携帯電話機1の外観の一例を示す図であり、携帯電話機1の表示部2に、文字入力を行うときの画面文字入力画面)が表示されている状態を示している。

0060

文字入力画面では、表示部2は、領域A1とA2との2つの領域に分けられる。この領域A1は入力した文字が表示される領域であり、領域A2は入力した文字に基づいて変換候補が表示される領域である。

0061

また、図示のように、携帯電話機1の表面には、入力部4が設けられており、入力部4には、入力を確定させるための確定キー4aと、文字を入力するための文字入力キー4bとが含まれている。

0062

各文字入力キー4bには、仮名及び数字が対応付けられており、仮名入力モード数字入力モード切り替えることによって、同じ文字入力キー4bを用いて仮名または数字の何れかを入力することができるようになっている。無論、仮名及び数字に加えて英字が入力できるようになっていてもよい。

0063

また、仮名入力モードでは、各文字入力キー4bが複数の文字に対応するようになっている。例えば、図示の「1あ」と表示された文字入力キー4bは、「あ」「い」「う」「え」「お」「ぁ」「ぃ」「ぅ」「ぇ」「ぉ」の10文字に対応しており、該キーを押下する度に領域A1に表示される文字が切り替わるようになっている。つまり、「1あ」と表示された文字入力キー4bを1回押下したときには、領域A1に「あ」の文字が表示され、2回押下したときには、「い」の文字が表示されることになる。そして、領域A1に表示された文字は、確定キー4aの押下によって確定される。

0064

なお、入力が確定した文字も領域A1に表示されるが、入力確定前の文字の表示態様入力確定済の文字の表示態様とは、異なるように表示が行われる。これによって、ユーザは、A1に表示されている文字が、入力確定前であるか否かを容易に認識することができる。

0065

ここで、入力を確定させずに次の文字を入力したときには、入力確定前の文字が複数存在する状態になる。例えば、「1あ」と表示された文字入力キー4bを押下して、領域A1に「あ」の文字を表示させた後、確定キー4aを押下せずに「2か」と表示された文字入力キー4bを押下したときには、「あか」の文字列が入力確定前の文字列となる。

0066

このような、入力確定前の文字または文字列は、仮名漢字変換の対象となる。つまり、入力確定前の文字または文字列が存在するときに、図示しない変換キーを押下することによって、その文字または文字列を漢字やカタカナ、英字等に変換することができる。なお、変換の候補は、領域A2に表示される。

0067

また、入力確定前の文字または文字列が存在するときには、該文字または文字列と同じ読みで始まる単語が、学習辞書21及びユーザ辞書22から抽出される。これらの単語は、領域A2に変換候補として表示される。ユーザは、この変換候補から所望の単語を選択して確定キー4aを押下することによって、当該単語の入力を確定することができる。

0068

〔文字入力及び変換候補登録処理〕
次に、携帯電話機1で文字入力を行うときに実行される文字入力及び変換候補登録処理について、図3に基づいて説明する。図3は、文字入力及び変換候補登録処理の一例を示すフローチャートである。なお、この処理は、携帯電話機1で文字入力を行うとき、例えば携帯電話機1において、文字入力を行うエディタ等が起動したときに実行される。

0069

なお、ここでは、簡単のため、確定前の文字列に基づいて表示される変換候補の中から1つの単語を選択して入力確定する処理のみを説明する。しかしながら、携帯電話機1では、確定前の文字列を漢字等に変換することや、確定前の文字列を変換せずにそのまま入力確定することもできる。

0070

文字入力制御部11は、入力部4に対して文字入力が行われたことを検知すると、エディタ部10に指示して、入力された文字を表示部2に表示させる(S1)。これにより、図2の領域A1に文字が表示される。この段階では、文字の確定は行われていない。

0071

また、文字入力制御部11は、操作回数計測部13に指示して、文字の入力に要した操作回数をカウントさせる(S2)。ここで、操作回数計測部13がカウントする操作回数は、当該文字の入力の際に、入力部4の文字入力キーが押下された回数を指す。例えば、「お」の文字を入力する場合には、図2の「1あ」の文字入力キー4bを5回押下することになるから、操作回数計測部13がカウントする操作回数は、5回となる。

0072

なお、操作回数は、文字によって予め決まっているので、文字と、その文字を入力するために必要な操作回数とを予め対応付けたデータを記憶部5等に予め格納しておき、操作回数計測部13が上記データを参照することによって、操作回数を求めるようにしてもよい。

0073

また、文字入力制御部11は、入力された確定前の文字を仮名漢字変換部12に送る。これを受け取った仮名漢字変換部12は、受け取った文字の読みと、先頭の文字列とが一致する単語を、学習辞書21及びユーザ辞書22から抽出する(S3)。

0074

続いて、仮名漢字変換部12は、抽出した単語、すなわち変換候補を文字入力制御部11に送る。そして、変換候補を受け取った文字入力制御部11は、エディタ部10に指示して、当該変換候補を表示部2に表示させる(S4)。これにより、図2の領域A2に変換候補が一覧表示される。

0075

そして、文字入力制御部11は、表示された変換候補が選択されるのを待ち受ける(S5)。ここで、検知した入力操作が新たな文字を入力する操作であった場合には、文字入力制御部11は、エディタ部10に指示して、入力された文字を表示部2に表示させる(S1)。これにより、図2の領域A1に確定前の2文字が表示される。

0076

このように、変換候補を選択するまでの間は、確定前の文字を追加することができる。そして、変換候補は、確定前の文字列全体に基づいて抽出される。例えば、確定前の文字列が「あかさ」である場合には、「あかさ」で始まる単語が抽出されて、変換候補として表示される。

0077

ここで、変換候補の選択を検知した場合(S5でYES)、すなわち表示した何れかの変換候補が選択された状態で確定キー4aが押下されたことを検知した場合には、文字入力制御部11は、操作回数計測部13に指示して、選択までに要した操作回数の合計値を辞書登録部14に伝達させる。

0078

そして、辞書登録部14は、操作回数計測部13から伝達された操作回数の合計値に基づいて判定値を算出する。この判定値は、当該変換候補の単語を入力する際にユーザにかかる負荷の大きさの目安となるものであり、学習辞書21に登録するか否かを判定するために用いられる。なお、判定値の算出方法については後述する。

0079

次に、辞書登録部14は、上記算出した判定値が、予め定めた閾値以上であるか否かを判定する(S7)。つまり、ここでは、単語を入力する際にユーザにかかる負荷が、一定以上であるか否かを判定する。

0080

ここで、判定値が閾値以上であると判定した場合(S7でYES)には、辞書登録部14は、選択された変換候補の単語を学習辞書21に登録する(S8)。また、辞書登録部14は、当該変換候補の単語を文字入力制御部11に送る。そして、文字入力制御部11は、エディタ部10に指示して、辞書登録部14から受け取った単語を表示部2に表示させ(S9)、これにより処理は終了する。

0081

一方、判定値が閾値未満であると判定した場合(S7でNO)には、辞書登録部14は、選択された変換候補の単語を、学習辞書21に登録せずに文字入力制御部11に送る。そして、文字入力制御部11は、エディタ部10に指示して、辞書登録部14から受け取った単語を表示部2に表示させ(S9)、これにより処理は終了する。

0082

〔携帯電話機1に単語を学習させる例〕
続いて、携帯電話機1に単語を学習させる具体例について、図4から図11に基づいて説明する。図4は、携帯電話機1に入力する単語、及び該単語を入力する際にユーザにかかる負荷の目安となる数値等を示す図である。

0083

ここでは、図示の「(1)候補」に記載の17個の単語を入力の対象としている。これらの単語を、図示のNo.の順に携帯電話機1に入力する。なお、単語は何れも変換候補から選択して確定するものとする。

0084

同図において、「(2)入力文字列」は、当該単語が変換候補に表示されるまでに入力した文字列を示している。例えば、No.1の「AQUES」は、「あくえ」の3文字を入力した段階で「AQUES」が変換候補に表示されたことを示している。また、「(3)入力文字数」は、「(2)入力文字列」の文字数を示している。「(3)入力文字数」が多いほど、操作回数も増えることが多く、ユーザの入力の負荷は大きくなると言える。

0085

「(4)操作回数」は、「(2)入力文字列」の文字列の入力に要した総操作回数を示している。この数値が大きいほどユーザの負荷は大きくなる。

0086

また、「(5)候補順」は、「(2)入力文字列」の文字列が入力されたときに、当該単語が変換候補に表示された順番を示している。例えば、No.1の「AQUES」は、「(5)候補順」が「1」であるから、「あくえ」の3文字が入力されたときに、変換候補の1番目に表示されたことになる。候補順の数値が大きくなると、ユーザの操作回数は多くなり、負荷は大きくなる。また、「(6)合計」は、「(4)操作回数」と「(5)候補順」との和を示している。

0087

このように、ユーザにかかる入力の負担の程度を数値化したものを判定値とし、この判定値を用いて単語を学習辞書21に登録するか否かを決定することによって、ユーザの入力の負担を減らすことができる単語を優先的に変換候補として表示することが可能になる。

0088

「(7)1文字入力での候補表示」は、一文字入力した状態でその単語が変換候補に表示されるか否かを示している。図示の例では、「でない」となっている単語は、その単語の読みの一文字目に対応する文字が入力された状態では、変換候補に表示されない。このような単語は、複数の文字を入力することによって、変換候補に表示させることができる。一方、「でる」となっている単語は、その単語の読みの一文字目に対応する文字が入力された状態で変換候補に表示される。「(7)1文字入力での候補表示」は、単語を学習辞書21に登録するときに定められる。

0089

〔単語を入力するときの表示画面例〕
次に、図4のNo.1から順番に単語を入力するときの表示画面例について、図5から図7に基づいて説明する。図5は、図4のNo.1に記載の単語「AQUES(あくえす)」を入力するときの表示画面の一例を示す図であり、同図(a)は「あ」と入力したとき、同図(b)は「あく」と入力したとき、同図(c)は「あくえ」と入力したときの表示画面の一例を示している。

0090

「1あ」と表示された文字入力キー4bが1回押下されると、当該キーに割り当てられた文字「あ」「い」「う」「え」「お」のうち、1番目に割り当てられている文字「あ」が入力される。これによって、同図(a)に示すように、表示部2の領域A1には、「あ」の文字が表示される。

0091

また、表示部2の領域A2には、「あ」で始まる単語が変換候補として表示される。具体的には、図4のNo.2からNo.15の単語が変換候補として表示されている。これらの単語は、「あ」で始まる単語の変換候補として予め登録されている。なお、「AQUES」の「(7)1文字入力での候補表示」は、「でない」となっている(図4参照)ため、この段階では「AQUES」は変換候補として表示されない。

0092

続いて、「2か」と表示された文字入力キー4bが3回押下されると、当該キーに割り当てられた文字「か」「き」「く」「け」「こ」のうち、3番目に割り当てられている文字「く」が入力される。これによって、領域A1には、「あ」に続いて「く」の文字が表示される。また、領域A2には、「あく」で始まる単語の候補が変換候補として表示される。これらの変換候補も予め登録されている。この段階においても、「AQUES」は変換候補として表示されない。

0093

次に、「1あ」と表示された文字入力キー4bが4回押下されると、当該キーに割り当てられた文字「あ」「い」「う」「え」「お」のうち、4番目に割り当てられている文字「え」が入力される。これによって、領域A1には、「あく」に続いて「え」の文字が表示される。また、領域A2には、「あくえ」で始まる単語の候補が表示される。この段階において、「AQUES」が変換候補として表示される。ここでは、「AQUES」は、変換候補の1番目に表示されている。

0094

そして、変換候補として表示された「AQUES」が選択された状態で、確定キー4aが押下されることによって、「AQUES」の入力が完了し、単語「AQUES」が領域A1に表示される。

0095

このように、「AQUES」を入力するためには、「あくえ」との文字列を入力する必要があり、これには文字入力キー4bを合計8回押下する必要がある。また、図4に示すように、「AQUES」の「(5)候補順」は、「1」である。

0096

したがって、図4に示すように、No.1の「AQUES」は、「(2)入力文字列」が「あくえ」、「(3)入力文字数」が「3」、「(4)操作回数」が「8」、「(6)合計」が「9」となる。

0097

続いて、図4のNo.2に記載の単語「ありがとう」を入力するときの表示画面例について、図6に基づいて説明する。図6は、「ありがとう」と入力するときの表示画面の一例を示す図である。

0098

「1あ」と表示された文字入力キー4bが1回押下されると、当該キーに割り当てられた文字「あ」が入力される。これによって、領域A1には、「あ」の文字が表示される。また、領域A2には、「あ」で始まる単語が変換候補として表示される。

0099

そして、変換候補として表示された「ありがとう」が選択された状態で、確定キー4aが押下されることによって、「ありがとう」の入力が完了し、単語「ありがとう」が領域A1に表示される。

0100

以上のように、「ありがとう」を入力するためには、「あ」との文字のみを入力すればよく、これには文字入力キー4bを合計1回押下する必要がある。また、「ありがとう」は、変換候補の一番目に表示されている。

0101

したがって、図4に示すように、No.2の「ありがとう」は、「(2)入力文字列」が「あ」、「(3)入力文字数」が「1」、「(4)操作回数」が「1」、「(5)候補順」が「1」、「(6)合計」が「2」となる。

0102

続いて、図4のNo.16に記載の単語「赤坂(あかさか)」を入力するときの表示画面例について、図7に基づいて説明する。図7は、図4のNo.16に記載の単語「赤坂」を入力するときの表示画面の一例を示す図であり、同図(a)は「あ」と入力したとき、同図(b)は「あか」と入力したとき、同図(c)は「あかさ」と入力したときの表示画面の一例を示している。

0103

「1あ」と表示された文字入力キー4bが1回押下されると、文字「あ」が入力される。これによって、同図(a)に示すように、表示部2の領域A1には、「あ」の文字が表示される。また、表示部2の領域A2には、「あ」で始まる単語が変換候補として表示される。「赤坂」の「(7)1文字入力での候補表示」は、「でない」となっている(図4参照)ため、この段階では「赤坂」は変換候補として表示されない。

0104

続いて、「2か」と表示された文字入力キー4bが1回押下されると、文字「か」が入力される。これによって、領域A1には、「あ」に続いて「か」の文字が表示される。また、領域A2には、「あか」で始まる単語の候補が変換候補として表示される。これらの変換候補も予め登録されている。この段階においても、「赤坂」は変換候補として表示されない。

0105

次に、「3さ」と表示された文字入力キー4bが1回押下されると、文字「さ」が入力される。これによって、領域A1には、「あか」に続いて「さ」の文字が表示される。また、領域A2には、「あかさ」で始まる単語の候補が表示される。この段階において、「赤坂」が変換候補として表示される。

0106

そして、変換候補として表示された「赤坂」が選択された状態で、確定キー4aが押下されることによって、「赤坂」の入力が完了し、単語「赤坂」が領域A1に表示される。

0107

このように、「赤坂」を入力するためには、「あかさ」との文字列を入力する必要があり、これには文字入力キー4bを合計3回押下する必要がある。また、「赤坂」は、選択候補の一番目に表示されている。

0108

したがって、図4に示すように、No.16の「赤坂」は、「(2)入力文字列」が「あかさ」、「(3)入力文字数」が「3」、「(4)操作回数」が「3」、「(5)候補順」が「1」、「(6)合計」が「4」となる。

0109

〔比較例〕
以上のように、No.1の「AQUES」、No.2の「ありがとう」、No.16の「赤坂」の中では、「AQUES」を入力するときにユーザの操作回数が最も多く、負担も大きいと言える。したがって、携帯電話機1は、これら3つの単語の中では、「AQUES」を優先的に変換候補に割り当てることが好ましい。

0110

しかしながら、従来は、ユーザの入力の負担に応じて変換候補の提示のしかたを変えることは行われていなかったため、「AQUES」のような、入力の負担の大きい単語が短期間で変換候補に表示されない状態となっていた。

0111

これについて、図8に基づいて説明する。図8は、従来の携帯電話機100の表示画面の一例を示す図である。携帯電話機100は、入力された単語を、ユーザの負担度等を考慮せずに、そのまま学習するものである。携帯電話機100が備える構成のうち、携帯電話機1と同様の機能を有するものについては同一の参照番号を付している。ここでは、携帯電話機100に、図4のNo.1からNo.16の単語をこの順番で入力した後、「あ」の文字を入力したことを想定している。

0112

携帯電話機100は、入力された単語をそのまま学習するものであるから、図示のように、領域A2には、最新に入力されたNo.16の単語「赤坂」から順に単語が表示される。しかし、領域A2には、No.2の「ありがとう」までしか表示しきれず、入力の負担の大きい「AQUES」が変換候補として表示されなくなっている。

0113

〔操作回数を判定値に用いた場合の例〕
これに対し、携帯電話機1は、辞書登録部14が、操作回数計測部13がカウントした操作回数等の指標に応じて、学習辞書21に単語を登録するか否かを判定するので、ユーザの負担の大きい単語が変換候補として表示されやすくなる。

0114

ここでは、「(4)操作回数」を判定値とし、「(4)操作回数」と閾値とを比較することによって、学習辞書21に単語を登録するか否かを判定した場合の表示画面例について、図9に基づいて説明する。図9は、操作回数が所定の閾値以上の単語のみを学習するようにした場合に、携帯電話機1に図4のNo.1からNo.16の単語をこの順番に入力した後に、さらに文字「あ」が入力されたときの表示画面の一例を示す図である。なお、ここでは、上記閾値が6である例について説明する。

0115

閾値を6に設定した場合には、「(4)操作回数」が6以上の単語のみが学習される。これにより、図4のNo.1からNo.16の単語のうち、「後」「あの」「AQUES」が学習辞書21に登録される。このため、同図のC1に示すように、上記の単語が、直近に学習された順に表示される。なお、「アクセス」から「改めて」までの単語は、デフォルトの変換候補であり、辞書登録部14が学習辞書21に登録したものではない。

0116

〔操作回数及び入力文字数を判定値に用いた場合の例〕
入力文字数が多い場合には、ユーザの入力負担度が大きくなると考えられるので、操作回数に加えて入力文字数を判定値に用いてもよい。ここでは、「(4)操作回数」が閾値を超えている単語と、「(3)入力文字数」が閾値を超えている単語とを学習辞書21に登録する例について図10に基づいて説明する。

0117

図10は、操作回数が所定の閾値以上であるか、または入力文字数が所定の閾値以上であるの単語のみを学習するようにした場合に、携帯電話機1に図4のNo.1からNo.15、及びNo.17の単語をこの順番に入力した後に、さらに文字「あ」が入力されたときの表示画面の一例を示す図である。なお、ここでは、操作回数の閾値が6であり、入力文字数の閾値が5である例について説明する。

0118

「(4)操作回数」が6以上の単語は、図9で説明したように「後」「あの」「AQUES」の3語である。そして、図10の例では、「(3)入力文字数」が5以上の単語も学習するように設定されている。つまり、No.17の「赤坂サカサ」も学習される。これにより、同図のC2に示すように、上記の単語が直近に学習された順に表示される。

0119

このように、複数の判定値と、各判定値に対応する閾値とを用いて単語の登録可否を判断するようにしてもよい。また、図10の例では、操作回数の判定値が閾値以上である単語と、入力文字数の判定値が閾値以上である単語との両方を登録する例を示したが、この例に限られない。例えば、操作回数の判定値が閾値以上であり、かつ入力文字数の判定値が閾値以上である単語を登録するようにしてもよい。つまり、単語を登録するための条件が複数設定されていてもよい。

0120

〔操作回数及び候補順を判定値に用いた場合の例〕
候補順の数値が大きい場合には、表示された変換候補の中から当該単語を選択するための手数がかかるので、ユーザの入力負担度が大きくなる。このため、操作回数に加えて候補順を判定値に用いてもよい。候補順を判定に用いる場合には、例えば操作回数と候補順の数字とを加算した値(図4の「(6)合計」)を判定値として用いればよい。ここでは、「(6)合計」が閾値を超えている単語を学習辞書21に登録する例について図11に基づいて説明する。

0121

図11は、操作回数と候補順の数字との和が所定の閾値以上である単語のみを学習するようにした場合に、携帯電話機1に図4のNo.1からNo.16の単語をこの順番に入力した後に、さらに文字「あ」が入力されたときの表示画面の一例を示す図である。なお、ここでは、上記閾値が7である例について説明する。

0122

「(6)合計」が7以上の単語は、図4に示すように「AQUES」「ありません」「案内」「あの」「あれ」「後」の6語である。これにより、同図のC3に示すように、上記の単語が直近に学習された順に表示される。

0123

なお、図11の例では、操作回数と候補順の数字とを加算した値を判定値として用いる例を示したが、候補順の数字の代わりに、変換候補から単語を選択するときに行った操作回数を用いてもよい。この場合には、単語の入力の開始後、該単語の確定までの操作回数の合計が判定値ということになる。

0124

〔ユーザ辞書への登録〕
上記では、辞書登録部14が所定の閾値以上の判定値を有する単語を学習辞書21に登録する例について説明したが、単語の登録先はユーザ辞書22であってもよい。携帯電話機1のユーザ辞書22は、学習辞書21と異なり、その後学習された単語によって学習済みの単語が上書きされることがない。このため、ユーザ辞書22に登録した場合には、ユーザの入力の負担が大きい単語を、常に変換候補として表示することも可能になる。

0125

なお、ユーザ辞書22に登録された単語は、ユーザが編集を行わなければ削除等をすることができないので、安易にユーザ辞書22への登録を行うと、ユーザの利便性を損なう可能性もある。例えば、入力の負担は大きいが、ユーザの使用頻度の低い単語がユーザ辞書22に登録されたときには、使用頻度の低い単語が変換候補の表示スペースの一角を常に占拠することになり、これを解消するためにはユーザ辞書22の編集を行う必要がある。

0126

そこで、辞書登録部14は、学習した単語について、一定の条件を満たした場合にのみユーザ辞書22に登録し、それ以外の場合には学習辞書21に登録するようにしてもよい。例えば、学習辞書21に登録された単語が、学習辞書21から削除されるまでの間にユーザに選択されたときには、その単語の使用頻度は高いと予想される。このため、辞書登録部14は、学習辞書21に登録された後、削除されるまでの間にユーザに選択されたという条件を満たした単語をユーザ辞書22に登録するようにしてもよい。また、例えば、辞書登録部14は、学習辞書21から選択された累積回数をカウントしておき、累積回数が所定回数を超えたときに、その単語をユーザ辞書22に登録するようにしてもよい。

0127

〔変形例〕
上記では、選択候補から選択することで入力を確定した単語を学習する例について説明したが、学習対象となる単語の確定方法は、これに限られない。例えば、変換を行わずに入力が確定された文字列を学習の対象としてもよいし、片仮名、漢字、英字、数字等に変換が行われた後、確定された単語(文字列)を学習の対象としてもよい。また、これ以外にも、例えばT9のような入力方式によって、入力が確定された単語を学習の対象としてもよい。これらの場合には、入力または変換を確定する操作が行われたタイミングで学習を行えばよい。

0128

なお、英字や数字を入力するときには、入力の確定操作を必要としないこともある。このような場合には、スペースカンマピリオド等の単語を区切る文字等が入力されたときに単語が確定されたと判定して学習を行えばよい。

0129

また、上記では、文字が割り当てられた文字入力キー4bを用いて文字を入力する例について説明したが、これ以外にも様々な文字入力方法を適用することができる。例えば、入力可能な文字を一覧表示し、一覧表示した文字の中から入力する文字を選択することによって、文字を入力するようにしてもよい。

0130

さらに、上記では、単語を確定するまでの文字入力に要した操作回数、単語を確定するまでに入力した文字数、または単語を確定するまでの文字入力に要した操作回数と、候補順とを加算した値を判定値として用いる例を示した。しかしながら、判定値は、単語をユーザが入力するときの負担度の指標となるものであればよく、この例に限られない。

0131

例えば、単語の入力開始から該単語を確定させるまでの間に経過した時間を上記判定値として用いてもよい。また、例えばユーザの誤入力の多い単語は、ユーザの入力の負担度が大きいと考えられるので、単語の入力開始から該単語を確定させるまでの間に行われた文字消去等の編集操作の回数を上記判定値として用いてもよい。

0132

また、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

0133

ソフトウェアによる構成例〕
最後に、携帯電話機1の各ブロック、特に制御部3は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。

0134

すなわち、携帯電話機1は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話機1の制御プログラムのプログラムコード実行形式プログラム中間コードプログラムソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯電話機1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。

0135

上記記録媒体としては、例えば、磁気テープカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標ディスクハードディスク等の磁気ディスクCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカードメモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROMEPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。

0136

また、携帯電話機1を通信ネットワーク接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネットイントラネットエキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網仮想専用網(virtual private network)、電話回線網移動体通信網衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送ケーブルTV回線電話線ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線HDR携帯電話網衛星回線地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。

0137

本発明は、電子機器に文字を入力する装置に利用することができる。特に、本発明の文字入力装置では、ユーザの入力操作の負担を軽減する候補を優先的に割り当てるので、表示可能な候補の数が限られる携帯型の電子機器に好適に適用できる。

0138

1携帯電話機(文字入力装置)
2 表示部
3 制御部
4 入力部
5 記憶部
10エディタ部(候補表示手段)
11文字入力制御部
12仮名漢字変換部
13操作回数計測部(指標取得手段)
14辞書登録部(学習手段)
20仮名漢字辞書
21学習辞書(記憶部)
22ユーザ辞書(記憶部)

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