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技術 円筒状のレンズ枠および円筒状のレンズ枠を製作するための金型

出願人 オリンパスイメージング株式会社
発明者 高木哲也
出願日 2009年5月11日 (10年2ヶ月経過) 出願番号 2009-114844
公開日 2010年11月18日 (8年7ヶ月経過) 公開番号 2010-262237
状態 未査定
技術分野 レンズ鏡筒 プラスチック等の成形用の型
主要キーワード 内径溝 溝幅中心 突起状ガイド 端部径 円周カム 円筒中心 回転規制状態 アンダーカット状
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2010年11月18日)のものです。
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図面 (12)

課題

金型により成形可能であって、複数の直進溝を備えた耐衝撃性が高い円筒状のレンズ枠を提供する。

解決手段

カムフォロア4c,5cが光軸に沿って摺動する直進溝7d,7eを有し、該直進溝が射出成形金型である内型スライド52と、該内型スライド52とスライド方向が交差する外型スライド54とにより形成される直進ガイド枠7であって、直進溝7dには段差面部7d1と、該段差面部を境に内径側溝の一対の内壁面7d0,7d00と、外径側溝の一対の内壁面7d2,7d3とが設けられ、上記一対の内壁面の一方の内壁面7d0は、内型スライド52にて形成し、段差面部7d1と、他方の内壁面7d00と、上記一対の内壁面の一方の内壁面7d2,他方の内壁面7d3とは外型スライド54により形成する。

概要

背景

従来、金型により成形可能なカム溝を備えた円筒状のレンズ枠および該金型に関して特許文献1に開示されたものは、レンズ光軸に対して斜行し、かつ、平行な壁面をもつカム溝を備えたレンズ枠であるカム環と、該カム環を高精度で射出成形するための金型に関するものである。通常の外型内型からなる分割スライド金型により上記カム溝を成形するとアンダーカット形状となることで成形不可である。そこで、特許文献1に提案された分割スライド金型は、対向するカム溝のスライド外型とスライド内型とを上記カム溝のアンダーカット部分が生じることのないように突き当て接合型にすることにより高精度な成形を可能にするものであった。

一方、耐衝撃性を向上させる構造をもつレンズ枠として、図9の光軸直交断面図に示す光軸方向の壁面101d2,101e2を持つ段部101d1,101e1付きの直進溝101d,101eが円周上に存在するような円筒状のレンズ枠101が考えられる。このレンズ枠101の段付き直進溝101d,101eには、カムフォロア付きのガイド部(図示せず)が摺動可能に挿入される。レンズ枠101に衝撃力が作用したとき、上記カムフォロアのカム溝(図示せず)からの抜け出しが上記直進溝の段部によって防止される。

概要

金型により成形可能であって、複数の直進溝を備えた耐衝撃性が高い円筒状のレンズ枠を提供する。カムフォロア4c,5cが光軸に沿って摺動する直進溝7d,7eを有し、該直進溝が射出成形金型である内型スライド52と、該内型スライド52とスライド方向が交差する外型スライド54とにより形成される直進ガイド枠7であって、直進溝7dには段差面部7d1と、該段差面部を境に内径側溝の一対の内壁面7d0,7d00と、外径側溝の一対の内壁面7d2,7d3とが設けられ、上記一対の内壁面の一方の内壁面7d0は、内型スライド52にて形成し、段差面部7d1と、他方の内壁面7d00と、上記一対の内壁面の一方の内壁面7d2,他方の内壁面7d3とは外型スライド54により形成する。

目的

本発明は、上述の不具合を解決するためになされたものであり、金型により成形可能であり、複数の直進溝を備え、耐衝撃性が高い円筒状のレンズ枠、および、該円筒状のレンズ枠を製作するための金型を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

円筒部分を有し、該円筒部分に、光軸に沿って形成された複数の直進溝を有し、金型により射出形成され、該直進溝が内型スライドと、内型スライドとスライド方向が交差する外型スライドとの突き合わせにより形成された円筒状のレンズ枠であって、該直進溝には円筒厚みの径方向の途中に、円周方向に沿う円周面である上記外型スライドにより形成された段差面部、若しくは、溝幅中心円筒中心とを結ぶ線分に対し直交する平面である上記外型スライドにより形成された段差面部を有し、該段差面部を境に、内径側溝と、円筒部内径側内径溝溝幅より幅広い溝幅の外径側溝とが形成され、該内径側溝は互いに対向する一対の内壁面を有し、該一対の内壁面の一方の内壁面は、上記内型スライドにて形成され、他方の内壁面は、外型スライドにより形成され、該外径側溝は一対の壁面からなり、該一対の壁面の一方の内壁面は上記外型スライドにより形成され、他方の内壁面も上記外型スライドにより形成されたことを特徴とする円筒状のレンズ枠。

請求項2

上記外型スライドにより形成された3つの内壁面は、上記外型スライドのスライド方向に対しアンダーカットとならない面として形成されたことを特徴とした請求項1記載の円筒状のレンズ枠。

請求項3

上記外径側溝の上記一対の壁面の一方の内壁面の法線は、上記外型スライドのスライド方向となす角度が90°以下であることを特徴とする請求項1記載の円筒状のレンズ枠。

請求項4

円筒部分を有し、該円筒部分に、光軸に沿って形成された複数の直進溝を内型スライドと、内型スライドとスライド方向が交差する外型スライドとの突き合わせにより形成される円筒状のレンズ枠を成型する金型において、該直進溝に円筒厚みの径方向の途中に、円周方向に沿う円周面である上記外型スライドにより形成された段差面部、若しくは、溝幅中心と円筒中心とを結ぶ線分に対し直交する平面である上記外型スライドにより段差面部を形成し、該段差面部を境に、内径側溝と、円筒部内径側の内径溝の溝幅より幅広い溝幅の外径側溝とを形成し、該内径側溝は互いに対向する一対の内壁面を有し、該一対の内壁面の一方の内壁面は上記内型スライドにて形成し、他方の内壁面は外型スライドにより形成し、該外径側溝は一対の壁面からなり該一対の壁面の一方の内壁面は上記外型スライドにより形成し、他方の内壁面も上記外型スライドにより形成することを特徴とする円筒状のレンズ枠を製作するための金型。

請求項5

上記外径側溝の上記一対の壁面の一方の内壁面(第3の内壁面)を形成する外型スライドの面の法線は上記外側スライド型のスライド方向となす角度が90°以上であることを特徴とする請求項4記載の円筒状のレンズ枠を製作するための金型。

技術分野

0001

本発明は、円筒状のレンズ枠および該レンズ枠を製作するための金型に関する。

背景技術

0002

従来、金型により成形可能なカム溝を備えた円筒状のレンズ枠および該金型に関して特許文献1に開示されたものは、レンズ光軸に対して斜行し、かつ、平行な壁面をもつカム溝を備えたレンズ枠であるカム環と、該カム環を高精度で射出成形するための金型に関するものである。通常の外型内型からなる分割スライド金型により上記カム溝を成形するとアンダーカット形状となることで成形不可である。そこで、特許文献1に提案された分割スライド金型は、対向するカム溝のスライド外型とスライド内型とを上記カム溝のアンダーカット部分が生じることのないように突き当て接合型にすることにより高精度な成形を可能にするものであった。

0003

一方、耐衝撃性を向上させる構造をもつレンズ枠として、図9光軸直交断面図に示す光軸方向の壁面101d2,101e2を持つ段部101d1,101e1付きの直進溝101d,101eが円周上に存在するような円筒状のレンズ枠101が考えられる。このレンズ枠101の段付き直進溝101d,101eには、カムフォロア付きのガイド部(図示せず)が摺動可能に挿入される。レンズ枠101に衝撃力が作用したとき、上記カムフォロアのカム溝(図示せず)からの抜け出しが上記直進溝の段部によって防止される。

先行技術

0004

特開2001−336607号公報

発明が解決しようとする課題

0005

図9に示す円筒状のレンズ枠101を内型スライド102と凸部103a,103bをもつ外型スライド103からなるスライド金型で成形する場合、内型スライド102のスライド方向D5、外型スライド103のスライド方向D6(直進溝101eの溝幅に垂直な方向)とし、レンズ枠101の内周面パーティング面にすると、一方の直進溝101eは、アンダーカットが生じることなく成形できる。しかし、片方の段付き直進溝101dの一方の溝壁面101d0と段部壁面101d22がアンダーカット状になり、成形できない。また、図10の光軸直交断面図に示すようにレンズ枠101の直進溝の段部101d1に沿った面をパーティング面とすると、直進溝101dの一方の溝壁面101d00および他方の段部壁面101d22がアンダーカット状になり、やはり成形できない。

0006

そこで、特許文献1に開示された分割スライド金型の構造を適用し、図11の光軸直交断面図に示すようにスライド型の凸部103a,102aに傾斜突き合わせ面102e,103eを設けて成形したとする。しかし、直進溝101dの段部の壁面101d22がアンダーカット状になり、成形できない。

0007

本発明は、上述の不具合を解決するためになされたものであり、金型により成形可能であり、複数の直進溝を備え、耐衝撃性が高い円筒状のレンズ枠、および、該円筒状のレンズ枠を製作するための金型を提供する。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するために本発明の円筒状のレンズ枠は、円筒部分を有し、該円筒部分に、光軸に沿って形成された複数の直進溝を有し、金型により射出形成され、該直進溝が内型スライドと、内型スライドとスライド方向が交差する外型スライドとの突き合わせにより形成された円筒状のレンズ枠であって、該直進溝には円筒厚みの径方向の途中に、円周方向に沿う円周面である上記外型スライドにより形成された段差面部、若しくは、溝幅中心円筒中心とを結ぶ線分に対し直交する平面である上記外型スライドにより形成された段差面部を有し、該段差面部を境に、内径側溝と、円筒部内径側内径溝の溝幅より幅広い溝幅の外径側溝とが形成され、該内径側溝は互いに対向する一対の内壁面を有し、該一対の内壁面の一方の内壁面は、上記内型スライドにて形成され、他方の内壁面は、外型スライドにより形成され、該外径側溝は一対の壁面からなり、該一対の壁面の一方の内壁面は上記外型スライドにより形成され、他方の内壁面も上記外型スライドにより形成される。

0009

本発明の円筒状のレンズ枠を成形するための金型は、円筒部分を有し、該円筒部分に、光軸に沿って形成された複数の直進溝を内型スライドと、内型スライドとスライド方向が交差する外型スライドとの突き合わせより形成される円筒状のレンズ枠を成型する金型において、該直進溝に円筒厚みの径方向の途中に、円周方向に沿う円周面である上記外型スライドにより形成された段差面部、若しくは、溝幅中心と円筒中心とを結ぶ線分に対し直交する平面である上記外型スライドにより段差面部を形成し、該段差面部を境に、内径側溝と、円筒部内径側の内径溝の溝幅より幅広い溝幅の外径側溝とを形成し、該内径側溝は互いに対向する一対の内壁面を有し、該一対の内壁面の一方の内壁面は上記内型スライドにて形成し、他方の内壁面は外型スライドにより形成し、該外径側溝は一対の面からなり該一対の壁面の一方の内壁面は上記外型スライドにより形成し、他方の内壁面も上記外型スライドにより形成する。

発明の効果

0010

本発明によると、金型により成形が可能であり、複数の直進溝を備えた耐衝撃性の高い円筒状のレンズ枠、および、該円筒状のレンズ枠を製作するための金型を提供することができる。

図面の簡単な説明

0011

本発明の一実施形態のレンズ枠である直進ガイド枠を含むレンズ鏡筒の分解斜視図
図1のレンズ鏡筒の非撮影状態である沈胴状態における光軸に沿った縦断面図
図1のレンズ鏡筒の撮影可能なワイド状態における光軸に沿った縦断面図
図2のIV−IV断面図
図1に示す直進ガイド枠およびカム枠に対して二群枠のガイド部およびカムフォロアが係合した状態を示す光軸直交拡大断面図
図1に示す直進ガイド枠および該直進ガイド枠を成形するためのスライド型の光軸直交面に沿った断面図であって、上記スライド型の開放状態を示す図
図1に示す直進ガイド枠および該直進ガイド枠を成形するための上記スライド型の光軸直交面に沿った断面図であって、上記スライド型の型締め状態を示す図
図7の上記スライド型の型締め状態における上記直進ガイド枠の直進溝まわりの拡大断面図
従来の直進溝を備えたレンズ枠の成形状態の一例を示す断面図であって、スライド型の型締め状態を示す図
従来の直進溝を備えたレンズ枠の成形状態の他の例を示す断面図であって、スライド型の型締め状態を示す図
従来の直進溝を備えたレンズ枠の成形状態のさらに他の例を示す断面図であって、スライド型の型締め状態を示す図

実施例

0012

本発明の一実施形態であるレンズ枠を備えたレンズ鏡筒1について、図1〜5を用いて説明する。

0013

なお、以下の説明において、本レンズ鏡筒撮影レンズの光軸を「O」とし、該光軸O方向で被写体側を前方(各鏡枠の繰り出し側)、結像側後方(各鏡枠の繰り込み側)とする。また、各部材の回転方向は、前方側から見た回転方向で示す。但し、本実施形態の場合、光軸Oは、レンズ鏡筒1を構成する鏡枠の円筒中心に一致しているものとする。

0014

本実施形態のレンズ鏡筒1は、被写体像電気信号に変換するための撮像素子を備え、可動鏡枠部材が光軸O方向前方に繰り出された撮影可能な状態と、光軸O方向後方に繰り込まれた非撮影の沈胴状態とに伸縮可能なズームレンズ鏡筒である。

0015

詳しくは、本実施形態のレンズ鏡筒1は、図1に示すように固定枠8と、固定枠8に支持され、ズーミング時や沈胴駆動時に回転進退駆動されるカム枠6と、回転規制状態でカム枠6とともに進退する円筒状のレンズ枠である直進ガイド枠7と、回転規制状態で進退移動する一群ユニット41、二群ユニット42、三群ユニット43と、四群枠9と、固定枠8の背面部に撮像ユニット持板10を介して装着される撮像ユニット46と、本レンズ鏡筒1の撮影光学系であって、ズームレンズとして一群レンズ31、二群レンズ32、三群レンズ33およびフォーカスレンズとして四群レンズ34とを備えている。特に上記直進ガイド枠7は、後述する内型スライドと外型スライドからなる分割金型によって射出成形されるものとする。

0016

固定枠8は、カメラ本体に固着される円筒状の部材であり、光軸Oに沿った直進溝8aと、内周部に光軸Oに対して傾斜した傾斜カム溝部と円周に沿いながらやや傾斜した円周カム溝部とが連接されてなるカム溝8cと、ロングギヤ19を収容する凹部とを備えている。また、円筒外方部に撮影レンズのズーミング駆動を行うためのユニットであってズームモータギヤ列を含むズーム駆動ユニット44と、撮影レンズのフォーカシング駆動を行うためのユニットであってフォーカスモータ、ギヤ列、送りねじおよびガイド軸を含むフォーカス駆動ユニット45とが組み込まれている。なお、ロングギヤ19は、上記凹部に回転可能に収容され、光軸Oと平行な方向に沿って固定枠8の内周部に歯部露呈した状態で支持されている。

0017

カム枠6は、固定枠8の内周部に回動進退可能に嵌入する円筒状の部材であり、外周後方部にカムフォロア6cと、ロングギヤ19と噛合可能なギヤ部6aと、内周部の前方位置突起部6bと、光軸O方向に斜行する各三本の一群用カム溝6c,二群用カム溝6d,三群用カム溝6eとが設けられている。

0018

このカム枠6は、カムフォロア6cが固定枠8のカム溝8cに摺動可能に嵌入しており、ロングギヤ19によりギヤ部6aを介して回転駆動され、その回転により回転しながら沈胴位置から撮影可能なワイド位置まで繰り出され、その後、テレ位置まで光軸O方向にわずかに進退しながら回転駆動される。なお、ロングギヤ19は、固定枠8に配置されるズーム駆動ユニット44のギヤ列を介して回転駆動される。

0019

直進ガイド枠7は、カム枠6の内周部に相対回転可能に嵌入する円筒状の枠部材であり、後端フランジ外周部にガイド突起部7aと、外周前方部に円周溝7bとが設けられ、さらに、内外周を貫通し、光軸O方向に沿った複数の直進溝として、ストレート状(段なし)の一群用直進溝7c,段付きの二群用直進溝7d,段付きの三群用直進溝7eが設けられている。一群用直進溝7c,二群用直進溝7d,三群用直進溝7eは、各三本3組からなり、一組の直進溝7c,7d,7eは、周方向に上記の順で反時計回りに隣り合って配置されている。各直進溝7c,7d,7eの後端フランジ部にカムフォロア挿入用開口部7g,7i,7hが設けられている。なお、各直進溝7c,7d,7eに詳しい形状および金型による成形方法については、後で説明する。

0020

この直進ガイド枠7は、ガイド突起部7aを固定枠8の直進溝8aに摺動可能に嵌入させた状態でカム枠6の内周部に嵌入され、カム枠6の突起部6bを円周溝7bに嵌入させて組み込まれる。従って、直進ガイド枠7は、カム枠6に対して相対回転可能な状態で支持され、固定枠8により回転規制された状態でカム枠6と光軸O方向に一体移動する。

0021

一群ユニット41は、一群枠3の前部に固着される飾り環2と、レンズバリア15および一群レンズ31を保持する一群枠3と、遮光枠17とからなる。

0022

一群枠3は、円筒状の枠部材であり、後端外周部に配され、三組からなる突起状のガイド部3aとカムフォロア3bとを備えている。

0023

この一群枠3は、直進ガイド枠7の内周部に進退可能に嵌入され、ガイド部3aを一群用直進溝7cに、また、カムフォロア3bをカム枠6の一群用カム溝6cにそれぞれ摺動可能に係合させて組み込まれる。従って、一群枠3は、直進ガイド枠7により回転規制された状態のもとでカム枠6の回転、進退にともなって光軸O方向に進退移動する。

0024

遮光枠17は、一群枠3の内周部に嵌入され、付勢バネ(図示せず)により光軸O後方に付勢され、スライド可能に支持されている。遮光枠17は、レンズ鏡筒1が撮影可能状態にあるときは、一群枠3に対して所定距離離間して位置し、沈胴状態にあるときは、一群枠3に対して密着した位置に移動する。

0025

二群ユニット42は、シャッタユニット18と、二群レンズ32を保持する二群枠4とからなる。

0026

二群枠4は、円筒状の枠部材であり、後端外周部から径方向外方に突出し、さらに、前方に腕状に延出して配され、光軸O方向に沿って平行に延び、係合部となるガイド部4aと、ガイド部4aの先端部径方向外方に突出して配されるカムフォロア4cとを備えている。なお、ガイド部4aは両幅方向に突出する鍔部4bが設けられる。また、上記ガイド部、カムフォロアは、周方向に三組が設けられている。

0027

この二群枠4は、遮光枠17の内周部に進退可能に挿入され、ガイド部4aを直進ガイド枠7の二群用直進溝7dに、また、カムフォロア4cをカム枠6の二群用カム溝6dにそれぞれ摺動可能に嵌入させて組み込まれる。従って、二群枠4は、直進ガイド枠7により回転規制された状態のもとでカム枠6の回転、進退にともなって光軸O方向に進退移動する。

0028

シャッタユニット18は、二群枠4の前方に付勢バネ(図示せず)により前方側に付勢され、摺動可能な状態で配されている。従って、シャッタユニット18は、レンズ鏡筒1が撮影可能状態にあるときは、二群枠4に対して所定距離離間して位置し、沈胴状態にあるときは、二群枠4に対して密着した位置に移動する。

0029

三群ユニット43は、三群レンズ33を保持する三群枠5からなる。

0030

三群枠5は、円筒状の枠部材であり、後端外周部から径方向外方に突出し、さらに、前方に腕状に延出して配され、光軸O方向に沿って平行に延び、係合部となるガイド部5aと、ガイド部5aの先端部径方向外方に突出して配されるカムフォロア5cとを備えている。なお、ガイド部5aは両幅方向に突出する鍔部5bを備えている。また、上記ガイド部、カムフォロアは、周方向に三組が設けられている。

0031

この三群枠5は、二群枠4の内周部に挿入され、ガイド部5aを直進ガイド枠7の三群用直進溝7eに、また、カムフォロア5cをカム枠6の三群用カム溝6eにそれぞれ摺動可能に嵌入させて組み込まれる。従って、三群枠5は、直進ガイド枠7により回転規制された状態のもとでカム枠6の回転、進退にともなって光軸O方向に進退移動する。

0032

四群枠9は、四群レンズ33を保持しており、固定枠8に配されるガイド軸(図示せず)および直進溝8aより光軸O方向に進退移動可能に支持されており、レンズ鏡筒1のフォーカス駆動時、沈胴駆動時にフォーカス駆動ユニット45のフォーカスモータによりギヤ列を介して進退駆動される。

0033

撮像ユニット46は、保護ガラス板光学フィルタと、接続用FPC(フレキシブルプリント基板)に実装される撮像素子とからなり、固定枠8の背面に固着される撮像ベース板10に組み付けられている。

0034

ここで、直進ガイド枠7に設けられる一群用直進溝7c,二群用直進溝7d,三群用直進溝7eの形状について、図1,5,8を用いて説明する。

0035

一群用直進溝7cは、前述したように段なし(ストレート状)の直進溝である。

0036

二群用直進溝7dは、直進ガイド枠7の周方向に幅を有した貫通穴からなる被係合部としての段付き直進溝であって、溝係合部断面を示す図5および直進ガイド枠7を含む金型を光軸Oと直交する断面で示す図8のように円筒厚み方向の直進溝外周側に配され、光軸Oを中心とする円周面(部分円筒面)に沿った段差面部7d1と、該段差面部7d1を境にその内周側に配される内径側溝とその外周側に配され、上記内径側溝よりも幅広である外径側溝を備えている。上記内径側溝は、直進溝7e寄りの第一の内壁面7d0および直進溝7c寄りの第二の内壁面7d00とが対向する直進溝からなる。上記外径側溝は、互いに対向する直進溝7e寄りの第三の内壁面7d2および直進溝7c寄りの第四の内壁面7d3とからなる。

0037

なお、内壁面7d0,7d00および内壁面7d3は、直進溝7dの幅中心と光軸Oとを結ぶ線に対して平行面である。しかし、内壁面7d2は、後述するように外方側所定角度開いた面で形成される。また、段差面部7d1は、上述した円周面に替えて直進溝幅中心と光軸Oとを結ぶ線分に対して直交する平面で形成されてもよい。

0038

三群用直進溝7eは、被係合部となる段付きの直進溝であって、図8に示すように円筒厚み方向の直進溝外周側に配され、光軸Oを中心とする円周面(部分円筒面)に沿った段差面部7e1を有しており、段差面部7e1を境にその内周側に配され、内径側溝を形成する互いに対向する一対の内壁面7e0と、段差面部7e1を境にその外周側に配され、上記内径側溝よりも幅広の外径側溝を形成する互いに対向する一対の内壁面7e2とを備えている。

0039

なお、それぞれ対向する内壁面7e0および7e2は、直進溝7eの幅中心と光軸Oとを結ぶ線に対して平行な面である。また、段差面部7e1は、上述した円周面に替えて直進溝幅中心と光軸Oとを結ぶ線分に対して直交する平面であってもよい。

0040

前述したように一群用直進溝7cには一群枠3の突起状ガイド部3aが摺動可能に嵌入する。そして、ガイド部3aの中央に配されるカムフォロア3bは、カム枠6の一群用カム溝6cの摺動可能に係合するが、ガイド部3aが他のガイド部4a,5aのように腕部を有していない。

0041

一群枠3が光軸O方向の衝撃力を受けたとき、変形によってガイド部3aが内周側に変位する可能性が少なく、カムフォロア3bがカム溝6cから抜け出す心配がない。従って、一群用直進溝7cにはカムフォロア抜け出し防止用の段差面部が設けられていない。

0042

二群用直進溝7dの内壁面7d0,7d00には二群枠4のガイド部4aが摺動可能に嵌入し、かつ、段差面部7d1にガイド部4aの上側の周方向に幅を有する鍔部4bが摺接する。そして、ガイド部4aの先端部に配されるカムフォロア4cは、カム枠6の二群用カム溝6dに摺動可能に係合する(図5)。なお、前述したようにガイド部4aは、二群枠4の後端部より前方に腕部が延出した状態で設けられている。

0043

二群枠4が光軸O方向の衝撃力を受けたとき、カムフォロア4cを介した力により上記腕部が変形してガイド部4a先端が内周側に変位し、カムフォロア4cがカム溝6dから抜け出す心配がある。しかし、上述のように鍔部4bを直進溝7dの段差面部7d1に当接させているので、上記ガイド部4aの内周側への変位が抑えられ、カムフォロア4cのカム溝6cからの抜け出しが防止される。

0044

三群用直進溝7eの対向する内壁面7e0には三群枠5のガイド部5aが摺動可能に嵌入し、かつ、段差面部7e1にガイド部5aの上側の周方向に幅を有する鍔部5bが摺接する。そして、ガイド部5aの先端部に配されるカムフォロア5cは、カム枠6の三群用カム溝6eに摺動可能に係合する。なお、前述したようにガイド部5aは、三群枠5の後端部より前方に腕部が延出した状態で設けられている。

0045

三群枠5が光軸O方向の衝撃力を受けたとき、カムフォロア5cを介した力により腕部の変形してガイド部5aの先端が内周側に変位し、カムフォロア5cがカム溝6eから抜け出す心配がある。しかし、上述のように鍔部5bを直進溝7eの段差面部7e1に当接させているので、上記ガイド部5aの内周側への変位が抑えられ、カムフォロア5cのカム溝6eからの抜け出しが防止される。

0046

次に、上述した形状を有する直進ガイド枠7の特に直進溝部、および、段付き直進溝部を形成するための射出成形用スライド金型について、図6〜8を用いて説明する。

0047

上記スライド金型は、図6,7に示すように周方向に分割されたスライド金型であって、内型スライド51,51A,51Bと52,52A,52Bおよび外型スライド53,53A,53Bと54,54A,54Bからなる。

0048

上記スライド金型のうち、一組の金型であって、それぞれが対となる内型スライド51と外型スライド53および内型スライド52と外型スライド54について説明する。他の組の金型も同一の構造を有しており、その説明は省略する。

0049

対となる内型スライド51と外型スライド53は、直進ガイド枠7の直進溝7c含む枠部分を成形する金型セットである。内型スライド51は、その外周面上に直進溝7cを成形するための凸部51aを備えており、直進溝7cの溝幅中心と光軸O(型中心)とを結ぶ線に沿ったスライド方向±D1、すなわち、型中心に向かう方向と型中心から離れる方向にスライドする。外型スライド53は、光軸O、すなわち、型中心に向かうまた離れる方向のスライド方向±D3にスライドする。上記スライド方向に沿って型開閉が行われ、直進溝7cがアンダーカット部分のない状態で成形される。

0050

対となる内型スライド52と外型スライド54は、直進ガイド枠7の互いに隣接する直進溝7d,7eを含む枠部分を成形する金型セットである。内型スライド52は、直進ガイド枠7の内周部を成形する内周型面と、外周面上に直進溝7dの一部を成形するための凸部52aとを備えている。そして、直進溝7dの溝幅中心と光軸Oを結ぶ線よりも直進溝7e寄りに傾斜する方向、例えば、直進溝7dと直進溝7eとの間の略中間と光軸Oを結ぶ直線上を内型スライド52のスライド方向±D2とする。

0051

外型スライド54は、直進ガイド枠7の外周部を成形する外周型面と、直進溝7dの一部および直進溝7eを成形するための2つの凸部54a,54bを備えている。そして、直進溝7eの溝幅中心と光軸Oを結ぶ線と平行な方向を外型スライド54のスライド方向±D4とする。

0052

外型スライド54の凸部54bは、上述した直進溝7eの内壁面7e0,段差面部7e1および内壁面7e2を形成するための同一形状の型面を有し、内型スライド54のスライド方向−D4(開放方向)への移動によりアンダーカット部分もなく、直進溝7eを成形可能である。

0053

外型スライド54の凸部54aは、内型スライド52の凸部52aと突き合わせにより直進溝7dを成形する凸部である。具体的に図8に示すように凸部54aには、直進溝7dの内壁面7d2,7d3,7d00および段差面部7d1を成形するための型面54a2,54a3,54a00および54a1と、型締め状態で内型スライド52の凸部52aに当接する傾斜突き当て面54a4と、内型スライド52の外周面および型面54a1の延長面であって、内型スライド52の凸部52aの外周面に当接する当接面とを備えている。

0054

なお、凸部54aの型面54a2は、直進溝7dの内壁面7d2に対応しているが、内壁面7d2を通る法線方向Nとスライド方向−D4(開放方向)のなす角度αは、90°以下とする。型面側からいうと、型面54a2を通る法線方向−N(N方向の逆方向)とスライド方向−D4(開放方向)のなす角度は、90°以上で180°以下となる。このように型面54a2の傾斜を設定することにより、直進溝7dの内壁面7d2をアンダーカットのない状態で成形することができる。

0055

また、凸部54aの傾斜突き当て面54a4は、型締め状態で内型スライド52の凸部52aの傾斜突き当て面52a4と当接する面であり、傾斜突き当て面54a4の法線方向とスライド方向−D4(開放方向)となす角度は、90°以上で180°以下とする。

0056

内型スライド52の凸部52aは、直進溝7dの一方の内壁面7d0を成形するための型面52a0と、型締め状態で外型スライド54の傾斜突き当て面54a4に当接する傾斜突き当て面52a4と、外型スライド54の凸部54aの型面54a1の延長面に当接する外周当接面とを備えている。

0057

上述した型形状を有する内、外型スライド51,53、内、外型スライド52,54、および、他の組の金型を用いることによって段付き直進溝を含む直進溝付きの直進ガイド枠7をアンダーカットを生じない状態で成形することができる。

0058

以上、説明した本実施形態のレンズ枠である直進ガイド枠7を備えたレンズ鏡筒1においては、直進ガイド枠7に隣り合う複数の段付き直進溝7d,7eを設け、該直進溝に二群枠4,三群枠5の腕状に延出した鍔部4b,5bを持つガイド部4a,5aを摺動可能に嵌入させる。さらに、該ガイド部4a,5aの先端に配されるカムフォロア4c,5cをカム枠6のカム溝6d,6eに摺動可能に係合させる。従って、二群枠4,三群枠5に光軸O方向の衝撃力が作用したとき、カムフォロア4c,5cを介してガイド部4a,5aを内径方向に撓ませる力が作用するが、上記段付き直進溝7d,7eの段差面部7d1,7e1の作用により上記撓みが軽減され、カムフォロア4c,5cのカム溝6d,6eからの外れが防止される。つまり、耐衝撃性が向上する。

0059

そして、段付き直進溝7d,7eのうち、外径側溝の一方の内壁面7d2をアンダーカットにならないように傾斜面とし、該内壁面7d2を含む直進溝を形成可能にするためのスライド金型として、上述した構造の内,外型スライド52,54を適用し、直進ガイド枠7の射出成形を可能にする。

0060

この発明は、上記各実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記各実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。

0061

上述のように本発明による円筒状のレンズ枠は、金型により成形可能であって、複数の直進溝を備えた耐衝撃性が高い円筒状のレンズ枠として利用が可能である。

0062

7…直進ガイド枠(円筒状のレンズ枠)
7d…直進溝
7d0…内壁面(内径側溝の一方の内壁面)
7d00…内壁面(内径側溝の他方の内壁面)
7d1…段差面部
7d2…内壁面(外径側溝の一方の内壁面)
7d3…内壁面(外径側溝の他方の内壁面)
52…内型スライド
54…外型スライド
α…外径側溝の一方の内壁面の法線が外型スライドのスライド方向となす角度

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