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技術 カット・アンド・ソーンによるニットシャツ

出願人 株式会社オンワードホールディングス
発明者 古川裕信
出願日 2009年4月24日 (12年1ヶ月経過) 出願番号 2009-106574
公開日 2010年11月11日 (10年7ヶ月経過) 公開番号 2010-255137
状態 特許登録済
技術分野 シャツ、カラー、カフス 上着、コート 衣服の細部
主要キーワード 脇部分 振り回し ルーズフィット カットソー 袖部分 ニットシャツ マチ布 背中心
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2010年11月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

見た目が通常のニットシャツと同じように見え、しかも腕の振り回し時や身体の捻り時にも窮屈感のないニットシャツを提供する。

解決手段

カットアンドソーンにより製造されるニットシャツであって、前身1および後身頃2のパターンにおいて、前ぐり3および後袖ぐり4の寸法をそれぞれ変化させずに、前袖ぐりと後袖ぐりが出会う袖ぐり最下点5の位置を前方向に1.5cm以上移動し且つ袖ぐり最下点の前後の袖ぐり部分を丸みの付いた湾曲したものとし、袖10のパターンは前袖11の袖付け線14を後袖12の袖付け線15よりも窪ませたカーブとし、これらのパターンに基いてニット生地裁断し、縫製して製作した、袖付け縫い目21上において袖縫い目22が脇縫い目23に対して前身頃側に1.5cm以上ずれている。

概要

背景

従来、身体を捻り、腕を振り回すスポーツ(例えば、ゴルフテニス等)を行う際に着用する上衣としては、ポロシャツTシャツのようなカットアンドソーンによるニットシャツが多用されている。なお、カット・アンド・ソーンとは、丸編み機経編み機で流し編みしたジャージー生地を用いて裁断、縫製すること、またはその製品のことで、略してカットソーとも言う。

このようなニットシャツは伸縮性があり、伸び易いので、製品の納品時は平らに折り畳んだ状態であり、販売時には展示のために一部の製品をハンガーに架けるが、大部分の製品は平らに折り畳んだ状態のままとしている。

従来のニットシャツは前身後身頃の幅は同寸法で、ぐりは、布製の衣服のようなカーブを付けず、ルーズフィットで直線的である。一方、袖は前袖と後袖における袖付け線袖山線(袖の中心線)に対してほぼ対称にカーブさせて、前袖と後袖との差をなくしている。このように、従来のニットシャツは、袖が前に出るような構造になっていない。袖が前に出るようにしていないので、身頃と袖が平らになり、アイロン仕上げが行い易く、折り畳み易く、折り畳んだ状態でも嵩張らない。

また、ニットシャツは伸縮性があるので、特別な工夫をしなくても通常の身体の動きを妨げないので、前述したような形態が従前とられている。

これに対して、ゴルフでは身体の捻りや腕の振り回しが大きいので、ゴルフ時に着用するのに適したポロシャツが特許第3582580号公報(特許文献1)において提案されている。

この特許文献に開示されているポロシャツは、前身頃と後身頃を縫い合わせる脇縫い目および袖付けの縫い目が伸縮性を妨げているとして、これらを少なくすることを提案している。具体的には、後身頃と後袖部とを一枚布として、後袖部の袖付け縫い目を無くし、前身頃と後身頃の間に脇布を入れ、この脇布を袖下部まで延在させることにより、脇縫い目と腋下の縫い目を無くしている。

概要

見た目が通常のニットシャツと同じように見え、しかも腕の振り回し時や身体の捻り時にも窮屈感のないニットシャツを提供する。カット・アンド・ソーンにより製造されるニットシャツであって、前身頃1および後身頃2のパターンにおいて、前袖ぐり3および後袖ぐり4の寸法をそれぞれ変化させずに、前袖ぐりと後袖ぐりが出会う袖ぐり最下点5の位置を前方向に1.5cm以上移動し且つ袖ぐり最下点の前後の袖ぐり部分を丸みの付いた湾曲したものとし、袖10のパターンは前袖11の袖付け線14を後袖12の袖付け線15よりも窪ませたカーブとし、これらのパターンに基いてニット生地を裁断し、縫製して製作した、袖付け縫い目21上において袖縫い目22が脇縫い目23に対して前身頃側に1.5cm以上ずれている。

目的

本発明は、見た目が通常のニットシャツと同じように見え、しかも腕の振り回し時や身体の捻り時にも窮屈感のないニットシャツを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
4件

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請求項1

カットアンドソーンにより製造されるニットシャツであって、前身および後身頃パターンにおいて、前ぐりおよび後袖ぐりの寸法をそれぞれ変化させずに、前袖ぐりと後袖ぐりが出会う袖ぐり最下点の位置を前方向に1.5cm以上移動し且つ前記袖ぐり最下点の前後の袖ぐり部分を丸みの付いた湾曲したものとし、袖のパターンは前袖の袖付け線を後袖の袖付け線よりも窪ませたカーブとし、これらのパターンに基いてニット生地裁断し、縫製して製作した、袖付け縫い目上において袖縫い目脇縫い目に対して前身頃側に1.5cm以上ずれていることを特徴とするカット・アンド・ソーンによるニットシャツ。

請求項2

カット・アンド・ソーンにより製造されるニットシャツであって、前身頃および後身頃のパターンにおいて前袖ぐりおよび後袖ぐりの寸法をそれぞれ変化させずに、前袖ぐりと後袖ぐりが出会う袖ぐり最下点の位置を前方向に1.5cm以上移動し且つ前記袖ぐり最下点の前後の袖ぐり部分を丸みの付いた湾曲したものとし、前身頃の脇線を前記移動した袖ぐり最下点の位置まで移動し、後身頃の脇線を前身頃の脇線の移動分と同寸法、後方向に移動し、前記移動後の脇線を有するものを前身頃および後身頃のパターンとし、袖のパターンにおいて前袖の袖付け線を後袖の袖付け線よりも窪ませたカーブとし且つ後袖の端から前記前身頃の脇線の移動分の倍の幅の部分を切り取ったものを袖のパターンとし、前記前身頃の移動後の脇線と後身頃の移動後の脇線との間の部分に相当する幅および長さを有するものの先端に、前記袖の切り取った部分に対応する幅および長さを有するものを前身頃側に傾斜するように配置して、滑らかなカーブで接続してマチのパターンとし、これらのパターンに基いてニット生地を裁断して、縫製して製作した、前袖とマチ布とを縫い合わせた袖縫い目が前身頃とマチ布とを縫い合わせた脇縫い目に連続しており、前身頃の脇縫い目の上端において、前袖とマチ布とを縫い合わせた袖縫い目と前身頃の脇縫い目の上端におけるマチ布の幅の中心との間の寸法が1.5cm以上であることを特徴とするカット・アンド・ソーンによるニットシャツ。

請求項3

前記マチ布はその幅方向よりも長さ方向に伸び易いものであることを特徴とする請求項2に記載のカット・アンド・ソーンによるニットシャツ

技術分野

0001

本発明はカットアンドソーンによるニットシャツ関する。特に、ゴルフ等のスポーツを行う際に着用するのに適したニットシャツに関するものである。

背景技術

0002

従来、身体を捻り、腕を振り回すスポーツ(例えば、ゴルフやテニス等)を行う際に着用する上衣としては、ポロシャツTシャツのようなカット・アンド・ソーンによるニットシャツが多用されている。なお、カット・アンド・ソーンとは、丸編み機経編み機で流し編みしたジャージー生地を用いて裁断、縫製すること、またはその製品のことで、略してカットソーとも言う。

0003

このようなニットシャツは伸縮性があり、伸び易いので、製品の納品時は平らに折り畳んだ状態であり、販売時には展示のために一部の製品をハンガーに架けるが、大部分の製品は平らに折り畳んだ状態のままとしている。

0004

従来のニットシャツは前身後身頃の幅は同寸法で、ぐりは、布製の衣服のようなカーブを付けず、ルーズフィットで直線的である。一方、袖は前袖と後袖における袖付け線袖山線(袖の中心線)に対してほぼ対称にカーブさせて、前袖と後袖との差をなくしている。このように、従来のニットシャツは、袖が前に出るような構造になっていない。袖が前に出るようにしていないので、身頃と袖が平らになり、アイロン仕上げが行い易く、折り畳み易く、折り畳んだ状態でも嵩張らない。

0005

また、ニットシャツは伸縮性があるので、特別な工夫をしなくても通常の身体の動きを妨げないので、前述したような形態が従前とられている。

0006

これに対して、ゴルフでは身体の捻りや腕の振り回しが大きいので、ゴルフ時に着用するのに適したポロシャツが特許第3582580号公報(特許文献1)において提案されている。

0007

この特許文献に開示されているポロシャツは、前身頃と後身頃を縫い合わせる脇縫い目および袖付けの縫い目が伸縮性を妨げているとして、これらを少なくすることを提案している。具体的には、後身頃と後袖部とを一枚布として、後袖部の袖付け縫い目を無くし、前身頃と後身頃の間に脇布を入れ、この脇布を袖下部まで延在させることにより、脇縫い目と腋下の縫い目を無くしている。

先行技術

0008

特許第3582580号公報

発明が解決しようとする課題

0009

特許文献1の発明のポロシャツは、後身頃と後袖部を一体化することにより、ゴルフのバックスイング時の追従性を良くしている。しかし、このような特殊なデザインであり、それが目立つために、消費者によっては好まれない。

0010

本発明は、見た目が通常のニットシャツと同じように見え、しかも腕の振り回し時や身体の捻り時にも窮屈感のないニットシャツを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

本発明は、カット・アンド・ソーンにより製造されるニットシャツであって、前身頃および後身頃のパターンにおいて、前袖ぐりおよび後袖ぐりの寸法をそれぞれ変化させずに、前袖ぐりと後袖ぐりが出会う袖ぐり最下点の位置を前方向に1.5cm以上移動し且つ前記袖ぐり最下点の前後の袖ぐり部分を丸みの付いた湾曲したものとし、袖のパターンは前袖の袖付け線を後袖の袖付け線よりも窪ませたカーブとし、これらのパターンに基いてニット生地を裁断し、縫製して製作した、袖付け縫い目上において袖縫い目が脇縫い目に対して前身頃側に1.5cm以上ずれていることを特徴とするカット・アンド・ソーンによるニットシャツにより前記目的を達成する。

0012

また、本発明は、カット・アンド・ソーンにより製造されるニットシャツであって、前身頃および後身頃のパターンにおいて前袖ぐりおよび後袖ぐりの寸法をそれぞれ変化させずに、前袖ぐりと後袖ぐりが出会う袖ぐり最下点の位置を前方向に1.5cm以上移動し且つ前記袖ぐり最下点の前後の袖ぐり部分を丸みの付いた湾曲したものとし、前身頃の脇線を前記移動した袖ぐり最下点の位置まで移動し、後身頃の脇線を前身頃の脇線の移動分と同寸法、後方向に移動し、前記移動後の脇線を有するものを前身頃および後身頃のパターンとし、袖のパターンにおいて前袖の袖付け線を後袖の袖付け線よりも窪ませたカーブとし且つ後袖の端から前記前身頃の脇線の移動分の倍の幅の部分を切り取ったものを袖のパターンとし、前記前身頃の移動後の脇線と後身頃の移動後の脇線との間の部分に相当する幅および長さを有するものの先端に、前記袖の切り取った部分に対応する幅および長さを有するものを前身頃側に傾斜するように配置して、滑らかなカーブで接続してマチのパターンとし、これらのパターンに基いてニット生地を裁断して、縫製して製作した、前袖とマチ布とを縫い合わせた袖縫い目が前身頃とマチ布とを縫い合わせた脇縫い目に連続しており、前身頃の脇縫い目の上端において、前袖とマチ布とを縫い合わせた袖縫い目と前身頃の脇縫い目の上端におけるマチ布の幅の中心との間の寸法が1.5cm以上であることを特徴とするカット・アンド・ソーンによるニットシャツにより前記目的を達成する。

0013

この場合、マチ布はその幅方向よりも長さ方向に伸び易いものであることが好ましい。

発明の効果

0014

本発明によれば、ニットシャツであるにも拘らず、袖ぐりを前方向にずらすと共に、袖付け線のカーブも前袖側を後袖よりも窪ませて、袖が前側に付くようにしているので、ゴルフのスイングのように腕を振り回しても窮屈感がない。

0015

また、本発明によれば、袖を前方向に移動させたことにより、従来のニットシャツに比較して、身体にフィットし、着心地がよい。しかも、本発明のニットシャツは見た目が普通のニットシャツと同様であるので、着用するのに抵抗感が生じない。

0016

本発明のマチを入れたニットシャツも、袖が前側に付くようにしているので、腕を挙げても窮屈感がない。また、マチ布をその長さ方向に伸び易いものとすると、より一層腕を挙げ易くなり、後袖の腋下部分をマチ布としているので、ゴルフのバックスイングのように腕を挙げて肩を回しても、窮屈感が生じない。

0017

マチ布をいれた場合も、脇と腋下部分であるので、着用時はマチ布の存在が目立たないので、違和感が生じない。

図面の簡単な説明

0018

図1(a)は本発明のニットシャツの袖ぐり(実線で示した)と従来のニットシャツの袖ぐり(点線で示した)との違いを説明するための、前身頃および後身頃のパターンを示す平面図であり、図1(b)は本発明のニットシャツの袖付け線(実線で示した)と従来のニットシャツの袖付け線(点線で示した)との違いを説明するための、袖のパターンを示す平面図である。
図2(a)は本発明のニットシャツの一実施例の前身頃および後身頃のパターンを示す平面図、図2(b)は袖のパターンを示す平面図である。
図3(a)は従来のニットシャツを着用した状態を模式的に表わし平面図、図3(b)は小さ目な従来のニットシャツを着用した状態を模式的に表わし平面図、図3(c)は本発明のニットシャツを着用した状態を模式的に表わし平面図である。
図4(a)は従来のニットシャツの袖を挙げた状態の模式的な側面図、図4(b)は本発明のニットシャツの袖を挙げた状態の模式的な側面図である。
図5(a)〜(c)は本発明のニットシャツの第2実施例のパターンを作成する手順を示す平面図である。
図6(a)〜(d)は図5に示した身頃と組合せられるマチを作成する手順を示す平面図である。
図7(a)は本発明のニットシャツの第2実施例に使用するパーツのパターンを示す平面図であり、図7(b)は前身頃、後身頃およびマチの組合せ関係を示す平面図である。
本発明の第2実施例のニットシャツの袖を挙げた状態の模式的な側面図である。

実施例

0019

以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。

0020

図1(a)はニットシャツ用の前身頃1と後身頃2のパターンを示している。従来のニットシャツの袖ぐりは図1(a)において点線で示したように細長く、前袖ぐり3′と後袖ぐり4′の間の空間(アームホール)の幅が狭く、前袖ぐり3′と後袖ぐり4′が出会う最下点5′は脇線9上に位置し、この最下点5′で前袖ぐり3′と後袖ぐり4′が鋭角な状態で出会っている。

0021

これに対して、本発明によれば、前袖ぐりおよび後袖ぐりの寸法をそれぞれ変化させずに、前袖ぐり3と後袖ぐり4を矢印Sで示すように前方向へ(すなわち、パターン上においては前身頃1の前中心6の方へ)移動させる。この場合、袖ぐり3、4の起点は移動させずに肩線7、8の先端とし、前袖ぐり3と後袖ぐり4が出会う袖ぐり最下点5の位置を前方向に1.5cm以上移動し且つ袖ぐり最下点5の前後の袖ぐり部分を丸みの付いた湾曲したものとする。

0022

このように袖ぐり下端部を丸みの付いた湾曲したものすると、本発明のニットシャツにおける袖ぐりの最下点5の位置は従来のものの最下点5′の位置よりも図1(a)で符号tで示した寸法だけ矢印Tで示すように上方に上がり、前袖ぐり3と後袖ぐり4の間の空間の幅が広くなる。なお、袖ぐり3、4を前方向に移動させる分量は好ましくは2cm程度である。

0023

ニットシャツの袖10(図1(b)参照)は通常1枚布からなり、袖山線(すなわち、袖の中心線、袖付け線の頂点を通る線)13の左右で、前身頃の袖ぐりに縫い合わされる方を前袖11と言い、後身頃の袖ぐりに縫い合わされる方を後袖12と言う。

0024

従来のニットシャツの袖のパターンにおいては、通常、図1(b)に示すように、袖付け線(前袖11の袖付け線14′は点線で、後袖12の袖付け線は実線)は袖山線に対して左右対称であった。

0025

これに対して、本発明のニットシャツの袖のパターンは前袖11の袖付け線14を後袖の袖付け線15よりも窪ませたカーブとしている。すなわち、従来の前袖の袖付け線14′よりも矢印Uに示すように移動させて、窪ませる。窪ませる分量は最大箇所で1.5〜2.5cmである。

0026

このように、袖ぐりを移動した本発明のニットシャツの前身頃1と後身頃2のパターンを図2(a)に示した。また、袖付け線のカーブを変化させた袖のパターンを図2(b)に示した。

0027

これらのパターンに基いてニット生地を裁断し、縫製して、ニットシャツを製作する。縫製する場合、袖は身頃に対して袖ぐり丸付けを行う。すなわち、前身頃1の肩線7と後身頃2の肩線8とを縫い合わせ、前身頃1の脇線9と後身頃2の脇線9とを縫い合わせる(図4の脇縫い目23となる)。一方、袖10は図1(b)の前袖11の端11aと後袖12の端12aを縫い合わせ(図4の袖縫い目22となる)、袖10を筒状とする。この袖の袖付け線14、15の頂点16(袖山の頂点、袖山印)と肩縫い目とを一致させて、前袖11は前袖ぐり3に、後袖12は後袖ぐり4に縫い合わせる(図4の袖付け縫い目21となる)。このようにして筒状の袖を本発明の身頃の袖ぐり3、4に縫着すると、袖縫い目22は袖ぐりの最下点5の位置に来る。

0028

なお、Tシャツの場合は身頃と袖だけであるので、図2に示したパターンだけでよい。しかし、ポロシャツの場合は衿、前開きおよびポケットがあるが、これらは従来どおりに製作し、縫製すればよい。

0029

図3は縫製したニットシャツを着用した状態を上から見たものとして模式的に示したものであり、袖は片側のみ示した。図3(a)は従来のニットシャツを着用した状態であり、身頃1、2に対して袖10が真横に付いており、身体Mの両サイドに隙間が生じ、フィット性がない。フィット性を求めて小さ目なニットシャツを着用すると、図3(b)に示すように、矢印Nで示すように前側の肩先と後側の肩先が服で押圧され、窮屈である。

0030

図3(c)に示すように、本発明のニットシャツを着用した状態では、袖10が前方向に付いているので、腕の振り回しも行いやすく、また、身体Mにフィットしていても、窮屈でなく、着心地がよい。

0031

図4(a)は従来のニットシャツの袖を挙げた状態の側面図であり、袖付け縫い目21(身頃1、2の袖ぐりに沿って袖10を縫い付けた縫い目)上において袖縫い目22と脇縫い目23とが出会い、袖縫い目22と脇縫い目23とが一直線になっている。

0032

図4(b)は本発明のニットシャツの袖を挙げた状態の側面図であり、袖付け縫い目21上において袖縫い目22が脇縫い目23に対して前身頃1側に1.5cm以上ずれている。

0033

以下に、本発明の別の実施例について説明する。

0034

図5は本発明のニットシャツの別の実施例のパターンを作成する手順を示す平面図である。図5(a)に示した前身頃1および後身頃2のパターンはそれぞれ図2(a)に示したパターンと同じである。すなわち、図1に関して説明したように、前袖ぐりおよび後袖ぐりの寸法をそれぞれ変化させずに、前袖ぐり3と後袖ぐり3が出会う袖ぐり最下点5の位置を前方向に1.5cm以上移動し且つ袖ぐり最下点5の前後の袖ぐり部分を丸みの付いた湾曲したものとする。

0035

図5(a)に示した袖10のパターンは図2(b)に示したものと同じであり、前袖11の袖付け線14を後袖12の袖付け線15よりも窪ませたカーブとしたものである。

0036

次に、図5(b)に示すように、前身頃1の脇線9を移動させた袖ぐり最下点5の位置まで移動し、脇線9aとする。後身頃2の脇線9を前身頃1の脇線9の移動分と同寸法、後方向(背中心17の方向)に移動し、脇線9bとする。図5(b)で脇線9aと脇線9bとの間の部分18を網かけして示しており、この部分18を切り取る。一方、袖10は後袖12の端12aから、前身頃1の脇線9の移動分の倍の幅(すなわち、網かけした部分の幅)をとった箇所に後袖12の端を移動する(移動後の端を符号12bで示した)。図5(b)では元の端12aと新たな端12bとの間の部分10′を網かけして示しており、この部分10′を切り取る。

0037

図5(c)は、図5(b)で網かけした部分18、10′を切り取った後の、前身頃1、後身頃2および袖10のそれぞれの新しいパターンを示す。また、切り取られた後袖部分10′を示す。

0038

図6(a)〜(d)は図5に示した身頃と組合せられるマチを作成する手順を示すものである。図6(a)は切り取った脇部分18と切り取った後袖部分10′とを示している。すなわち、脇部分18は前身頃1の移動後の脇線9aと後身頃2の移動後の脇線9bとの間の部分に相当する幅および長さを有し、後袖部分10′は袖10の切り取った部分に対応する幅および長さを有する。脇部分18の先端の後袖ぐり部分4aと後袖部分10′の袖付け線部分15aとが向い合うように配置し、そして図6(b)に示すように、脇部分18の後袖ぐり部分4aと後袖部分10′の袖付け線部分15aとを突き合わせる。この場合、前身頃1の脇線9aと同じ長さの脇部分18の脇線18aと後袖部分10′の端線12a(切り取る前の袖の端)とを突き合わせ、他方、後身頃2の脇線9bと同じ長さの脇部分18の脇線18bと後袖部分10′の端線12c(切り取った後の後袖12の端12bと対応する)とを突き合わせる。このように配置すると、後袖部分10′が前身頃側に傾斜状態となる。

0039

次に、図6(c)に示すように、脇部分18の脇線18a、18bがそれぞれ、後袖部分10′の端線12a、12cに、角がなく滑らかに接続するようにカーブを描く。図6(d)には、このようにして作成されたマチ19のパターンを示す。

0040

図7(a)は本発明のニットシャツの第2実施例に使用する前身頃1、後身頃2、袖10およびマチ19のパターンを示し、前身頃1、後身頃2、袖10は図5(c)に示したものである。マチ19は図6(d)に示したものである。

0041

図7(b)は前身頃1、後身頃2およびマチ19の組合せ関係を示すものであり、マチ19を前身頃1と後身頃2の間に挟み込んだ状態であり、マチ19の先端部分(後袖部分10′に対応する部分)は前身頃側に傾斜している。

0042

図7(a)に示すパターンに基いてニット生地を裁断して、縫製する。この場合、先ず、前身頃1の肩線7と後身頃2の肩線8とを縫い合わせる。次に、袖10の袖付け線14、15の頂点16と肩縫い目とを一致させて、前袖11は前袖ぐり3に、後袖12は後袖ぐり4に縫い合わせる(図8の袖付け縫い目21となる)。この状態では、前身頃1と後身頃2の脇が開いており、前袖11の端11aは前身頃1の脇線9aと連続しており、後袖12の端12bは後身頃2の脇線9bと連続しており、前袖11と後袖12の脇が開いている(図8においてマチ19がない状態)。

0043

マチ19の脇線18aを前身頃1の脇線9aに縫い合わせ(図8の脇縫い目23aである)、この縫い合わせに連続して、マチ19の脇線18aに滑らかに続く上端部分の線12aと前袖11の端11aとを縫い合わせる(図8の袖縫い目22aである)。

0044

同様に、マチ19の脇線18bを後身頃2の脇線9bに縫い合わせ(図8の脇縫い目23bである)、この縫い合わせに連続して、マチ19の脇線18bに滑らかに続く上端部分の線12cと後袖12の端12bとを縫い合わせる(図8の袖縫い目22bである)。

0045

このように縫製したニットシャツにおいては、前袖11とマチ布19とを縫い合わせた袖縫い目22aが前身頃1とマチ布19とを縫い合わせた脇縫い目23aに連続しており、いわゆる脇線続き縫いで縫製されている。前身頃1の脇縫い目23aの上端は袖ぐり3の最下点5である。前袖11とマチ布19とを縫い合わせた袖縫い目22aと前身頃1の脇縫い目23aの上端におけるマチ布19の幅の中心との間の寸法が1.5cm以上である。すなわち、マチ布19の幅の中心は図5(a)、(b)における脇線9に相当するものであり、図5(a)について説明したように袖ぐり3の最下点5は脇線9に対して前方向に1.5cm以上ずらされているので、製品においても同様である。

0046

この実施例において、マチ布19はその幅方向よりも長さ方向に伸び易いものを使用することが好ましい。このように長さ方向に伸び易く、脇から袖まで連続しているので、腕を振り回し易い。

0047

また、この実施例においても、Tシャツの場合は身頃と袖だけであるので、図7(a)に示したパターンだけでよい。また、ポロシャツの場合は衿、前開きおよびポケットがあるが、これらは従来どおりに製作し、縫製すればよい。

0048

1前身頃
2後身頃
3 前袖ぐり
4 後袖ぐり
5 袖ぐり最下点
10 袖
10′切り取った後袖部分
11 前袖
12 後袖
14 前袖11の袖付け線
15 後袖12の袖付け線
19マチ
21 袖付け縫い目
22袖縫い目
23 脇縫い目

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