図面 (/)

技術 毒素除去量測定方法およびサンプリング装置

出願人 ニプロ株式会社国立大学法人東北大学
発明者 一石英一郎兪志前石崎允澤井恒治田名網健雄福島和久
出願日 2009年4月23日 (11年11ヶ月経過) 出願番号 2009-105021
公開日 2010年11月11日 (10年4ヶ月経過) 公開番号 2010-252962
状態 特許登録済
技術分野 体外人工臓器
主要キーワード サンプリング量 透析処方 オンライン測定 タイムカウント 透析セッション サンプリング回数 濃度測定器 サンプリング装置
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2010年11月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

血液透析における毒素除去量簡易かつ正確に把握することができる毒素除去量測定方法等を提供する。

解決手段

透析液廃液の一部は電磁弁21を介してサンプリングされる。電磁弁21によるサンプリングのタイミングはタイマ22により指示される。タイマ22は、透析器1による透析に必要な制御を実行する透析コントローラ23からの信号に基づいて、透析開始時タイムカウントを開始する。透析中にサンプリングされた透析液の廃液は容器24に保存される。また、流量計26により得られる透析中の流量を制御演算部31において時間積分することで、透析液の廃液の総量が算出される。

概要

背景

従来、透析患者の状態把握には、主として血液から得られる生化学的指標を用いており、一回の透析について一度の採血で結果が得られる簡便な方法が採られている。このような指標としては、以下のものがある。
(1)URR(Urea Reduction Rate;尿素窒素除去率
ここで、
URR=(Upre−Upost)/Upre×100
Upre:透析前の尿素窒素レベル、Upost:透析後の尿素窒素レベル
(2)BUN(Blood Urea Nitrogen;血中尿素窒素
(3)血清クレアチニン濃度
腎機能障害の指標となる。
(4)クレアニチン産生率(%CrG)
(5)Kt/V;標準化透析量
適正透析の指標となる。
ここで、
Kt/V=−ln(1−URR)
K:dialyzer clearance of urea (provided by the manufacturer);溶質クリアランス
t:dialysis time;透析時間
V:patient's total body water;体液量

概要

血液透析における毒素除去量簡易かつ正確に把握することができる毒素除去量測定方法等を提供する。透析液廃液の一部は電磁弁21を介してサンプリングされる。電磁弁21によるサンプリングのタイミングはタイマ22により指示される。タイマ22は、透析器1による透析に必要な制御を実行する透析コントローラ23からの信号に基づいて、透析開始時タイムカウントを開始する。透析中にサンプリングされた透析液の廃液は容器24に保存される。また、流量計26により得られる透析中の流量を制御演算部31において時間積分することで、透析液の廃液の総量が算出される。

目的

本発明の目的は、血液透析における毒素除去量を簡易かつ正確に把握することができる毒素除去量測定方法等を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

血液透析における毒素除去量を測定する毒素除去量測定方法において、透析液廃液透析中に複数回サンプリングするステップと、サンプリングされた前記廃液に基づいて透析中の毒素の全除去量を推定するステップと、を備えることを特徴とする毒素除去量測定方法。

請求項2

前記毒素の全除去量を推定するステップでは、サンプリングされた前記廃液全量の毒素量を測定することで前記毒素の全除去量を推定することを特徴とする請求項1に記載の毒素除去量測定方法。

請求項3

前記廃液をサンプリングするステップでは、透析中における単位時間当たりのサンプリング量が実質的に一定となるようにサンプリング間隔およびサンプリング量が定められることを特徴とする請求項2に記載の毒素除去量測定方法。

請求項4

前記廃液中の毒素の濃度変化が大きくなる期間ではサンプリング間隔を短くすることを特徴とする請求項2または3に記載の毒素除去量測定方法。

請求項5

前記毒素の全除去量を推定するステップでは、サンプリングされた前記廃液のそれぞれの毒素の濃度を測定した結果に基づいて前記毒素の全除去量を推定することを特徴とする請求項1に記載の毒素除去量測定方法。

請求項6

透析中の透析液の流量を測定するステップと、前記流量を測定するステップにより得られた流量を積分して総廃液量を算出するステップと、を備え、前記毒素の全除去量を推定するステップでは、算出された前記総廃液量を用いて前記毒素の全除去量を推定することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の毒素除去量測定方法。

請求項7

血液透析における透析液の廃液をサンプリングするサンプリング装置において、透析液の廃液を透析中に複数回サンプリングするタイミングを与えるタイマと、前記タイマの指示に従って、前記透析液の廃液をサンプリングするサンプリング手段と、を備えることを特徴とするサンプリング装置。

技術分野

0001

本発明は、血液透析における毒素除去量を測定する毒素除去量測定方法および血液透析における透析液廃液サンプリングするサンプリング装置に関する。

背景技術

0002

従来、透析患者の状態把握には、主として血液から得られる生化学的指標を用いており、一回の透析について一度の採血で結果が得られる簡便な方法が採られている。このような指標としては、以下のものがある。
(1)URR(Urea Reduction Rate;尿素窒素除去率
ここで、
URR=(Upre−Upost)/Upre×100
Upre:透析前の尿素窒素レベル、Upost:透析後の尿素窒素レベル
(2)BUN(Blood Urea Nitrogen;血中尿素窒素
(3)血清クレアチニン濃度
腎機能障害の指標となる。
(4)クレアニチン産生率(%CrG)
(5)Kt/V;標準化透析量
適正透析の指標となる。
ここで、
Kt/V=−ln(1−URR)
K:dialyzer clearance of urea (provided by the manufacturer);溶質クリアランス
t:dialysis time;透析時間
V:patient's total body water;体液量

0003

「血液透析におけるUrea kinetic modeling」臨床透析Vol.17 no.4 2001 35・433

先行技術

0004

栄養障害の克服と高いQOLを目指した食べられる透析とは?」Clinical Engineering vol.17 No.2 2006

発明が解決しようとする課題

0005

使用する透析膜などの透析処方をまったく変更せず透析を継続した場合、時間の経過に伴って患者に対する臨床効果が低下することが報告されている(非特許文献1)。その理由は、患者体内から毒素が除去されるモデルが経時的に変化する一方、従来の生化学的指標では、そのモデル変化の影響を検知することができないからである。

0006

毒素除去のモデルとして、1プールモデルおよび2プールモデルがある。

0007

1プールモデルは血液および体細胞の両方から均等に毒素が除去されるモデルである。1プールモデルはある透析処方条件での透析開始時に当てはまり、血液内毒素濃度は体内の毒素の総量、もしくは体内からの毒素除去量をよく反映する。

0008

2プールモデルは血液からは毒素が除去される一方、体細胞からの毒素除去量が少なくなってしまうモデルであり、ある透析処方条件での透析を続けた場合の経時的変化後に当てはまる。このモデルでは、血液中毒素量が減っても体細胞からは毒素が除去されていないために、計測された血液内毒素量から推定される量よりも多くの毒素が体内に存在している。この2プールモデルに移行してしまうと、毒素が体内から抜けないため容態が悪化する。この場合は透析処方を変更する事で容態の完全を図ることができる。

0009

経時的に臨床効果が低下していることを把握する方法としては以下のものがあるが、煩雑な作業を要するなどの理由により普及していない。

0010

(1)透析液のサンプリング
1回の透析に使う透析液(約120リットル)の廃液を貯蔵し、そのUrea濃度と量から算出される毒素の抜けの総量であるUrea CS(クリアスペース)という指標は透析状況を把握する優れた指標である。しかし、廃液を貯蔵するタンクの重量やスペースの問題や測定の煩雑さのため、一般の病院ではこれを透析指標として導入していない。

0011

(2)血液を用いる他の方法
例えば、Kcと呼ばれる指標は、血液のサンプリングだけで患者の状態把握ができる方法の1つである。しかし測定のための採血は、透析前を含め透析後45分間経過時までの計7点で行われるため、病院側患者側の双方にとって負担が大きく普及していない。

0012

本発明の目的は、血液透析における毒素除去量を簡易かつ正確に把握することができる毒素除去量測定方法等を提供することにある。

課題を解決するための手段

0013

本発明の毒素除去量測定方法は、血液透析における毒素除去量を測定する毒素除去量測定方法において、透析液の廃液を透析中に複数回サンプリングするステップと、サンプリングされた前記廃液に基づいて透析中の毒素の全除去量を推定するステップと、を備えることを特徴とする。
この毒素除去量測定方法によれば、透析液の廃液を透析中に複数回サンプリングし、サンプリングされた廃液に基づいて透析中の毒素の全除去量を推定するので、血液透析における毒素除去量を簡易かつ正確に把握することができる。

0014

前記毒素の全除去量を推定するステップでは、サンプリングされた前記廃液全量の毒素量を測定することで前記毒素の全除去量を推定してもよい。

0015

前記廃液をサンプリングするステップでは、透析中における単位時間当たりのサンプリング量が実質的に一定となるようにサンプリング間隔およびサンプリング量が定められてもよい。

0016

前記廃液中の毒素の濃度変化が大きくなる期間ではサンプリング間隔を短くしてもよい。

0017

前記毒素の全除去量を推定するステップでは、サンプリングされた前記廃液のそれぞれの毒素の濃度を測定した結果に基づいて前記毒素の全除去量を推定してもよい。

0018

透析中の透析液の流量を測定するステップと、前記流量を測定するステップにより得られた流量を積分して総廃液量を算出するステップと、を備え、前記毒素の全除去量を推定するステップでは、算出された前記総廃液量を用いて前記毒素の全除去量を推定してもよい。

0019

本発明のサンプリング装置は、血液透析における透析液の廃液をサンプリングするサンプリング装置において、透析液の廃液を透析中に複数回サンプリングするタイミングを与えるタイマと、前記タイマの指示に従って、前記透析液の廃液をサンプリングするサンプリング手段と、を備えることを特徴とする。
このサンプリング装置によれば、透析液の廃液を透析中に複数回サンプリングし、サンプリングされた廃液に基づいて透析中の毒素の全除去量を推定できるので、血液透析における毒素除去量を簡易かつ正確に把握することができる。

発明の効果

0020

本発明の毒素除去量測定方法によれば、透析液の廃液を透析中に複数回サンプリングし、サンプリングされた廃液に基づいて透析中の毒素の全除去量を推定するので、血液透析における毒素除去量を簡易かつ正確に把握することができる。

0021

本発明のサンプリング装置によれば、透析液の廃液を透析中に複数回サンプリングし、サンプリングされた廃液に基づいて透析中の毒素の全除去量を推定できるので、血液透析における毒素除去量を簡易かつ正確に把握することができる。

図面の簡単な説明

0022

毒素除去量測定方法を実施するためのサンプリング装置の構成を示すブロック図。
サンプリング装置の制御系の構成を示すブロック図。
毒素濃度をオンライン測定するサンプリング装置の構成例を示すブロック図。
透析中の血液をサンプリングするサンプリング装置の構成例を示すブロック図。

実施例

0023

以下、本発明による毒素除去量測定方法の一実施形態について説明する。

0024

図1は、本実施形態の毒素除去量測定方法を実施するためのサンプリング装置の構成を示すブロック図、図2はサンプリング装置の制御系の構成を示すブロック図である。

0025

図1および図2に示すように、サンプリング装置は、電磁弁21、タイマ22、流量計25、流量計26および制御演算部31により構成され、制御演算部31によりサンプリング装置の動作が制御される。

0026

図1に示すように、透析器1は血液の領域と、透析液の領域とを区画する透析膜11を備え、各領域に、老廃物を含んだ血液および透析液がそれぞれ導入される。血液中の老廃物は、透析膜11を介して透析液の側に移動し、透析器1により浄化された血液は患者に戻される。また、老廃物を含む透析液は、廃液として排出される。

0027

図1に示すように、透析液の廃液の一部は電磁弁21を介してサンプリングされる。電磁弁21によるサンプリングのタイミングはタイマ22により指示される。タイマ22は、透析器1による透析に必要な制御を実行する透析コントローラ23からの信号に基づいて、透析開始時にタイムカウントを開始する。

0028

透析中にサンプリングされた透析液の廃液は容器24に保存される。また、1回ごとのサンプリング量は流量計25の計測値に基づいて制御される。

0029

また、流量計26により得られる透析中の流量を制御演算部31において時間積分することで、透析液の廃液の総量が算出される。

0030

透析液の廃液のサンプリングは、例えば、同一サンプリング量のサンプリングを一定周期で行うことができる。例えば、サンプリングを20分に1回とし、1回ごとのサンプリング量を10ccとした場合、4時間の透析セッション中に容器24に蓄積される総量は120ccとなる。このため、容器24の容量はごく小さくてよい。

0031

透析終了後、容器24に蓄積された廃液を充分に攪拌し、毒素濃度を測定する。そして、測定された毒素濃度と時間積分して算出された廃液の総量とを乗じることで、透析中に除去された総毒素量を推定する。

0032

このように、本実施形態の毒素除去量測定方法によれば、毒素量を測定するためのサンプル量が少なくて済むため、測定時のハンドリングが容易で大型のタンクを用意する必要もない。

0033

1回ごとのサンプリング量は任意に設定することができる。例えば、5ccあるいは50ccとしてもよい。また、サンプリングの頻度も任意に設定できる。例えば10分に1回、あるいは40分に1回サンプリングするようにしてもよい。

0034

また、透析中、サンプリングの間隔を変化させてもよい。この場合、複数回にわたりサンプリングした廃液の混合液の濃度が、透析中に除去された総毒素量を反映した値となるように、実質的に単位時間当たりのサンプリング量が一定になるようにサンプリング量を調整すればよい。この場合、毒素の濃度変化が大きくなる透析中期において、濃度変化が小さくなる透析初期あるいは透析後期よりもサンプリング間隔を短くすることで、正確な毒素除去量をより少ないサンプリング回数で算出することが可能となる。サンプリング間隔を変えた場合は容器も変えて、別な濃度として加重積算してもよい。

0035

図3は、透析液の廃液中における毒素濃度を透析中にオンラインで測定するサンプリング装置の構成例を示すブロック図である。図1同一構成要素には同一符合を付している。

0036

図3の例では、サンプリングされた廃液の毒素濃度を濃度測定器27によりオンライン測定する。その測定値は制御演算部6に与えられる。これにより、透析中に除去される廃液中の毒素濃度の経時的変化を捉えることができる。また、流量計26により計測される単位時間当たりの廃液量を毒素濃度に乗じることにより、除去された毒素量を算出することができる。これにより、透析中において、透析処方を切り替えるタイミングを把握することが可能となる。

0037

図4は、透析中の血液をサンプリングするサンプリング装置の構成例を示すブロック図である。図1と同一構成要素には同一符合を付している。

0038

図4の例では、血液をサンプリングするための電磁弁41が設けられ、血液および透析液の廃液サンプリングのタイミングがタイマ22により指示される。血液のサンプリングのタイミングは、透析液の廃液のサンプリングと同時でもよく、あるいは異なっていてもよい。

0039

図4の構成によれば、透析中における血液のKcおよびUrea CSの推移等を把握することができ、これらの推移を透析処方を切り替えるタイミングの指標とすることができる。

0040

本発明の適用範囲は上記実施形態に限定されることはない。本発明は、血液透析における毒素除去量を測定する毒素除去量測定方法および血液透析における透析液の廃液をサンプリングするサンプリング装置に対し、広く適用することができる。

0041

1透析器
11透析膜
21、41電磁弁(サンプリング手段)
22タイマ
23透析コントローラ
24容器
25、26流量計
27濃度測定器
31 制御演算部

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • シファメド・ホールディングス・エルエルシーの「 血管内流体移動デバイス、システム、および使用方法」が 公開されました。( 2021/02/04)

    【課題・解決手段】患者の中で血液を移動させるためのデバイスおよびこれを行うための方法。デバイスは、羽根車および羽根車の周りにあるハウジングを有するポンプ部分、さらには流体ルーメンを有することができる。... 詳細

  • ニプロ株式会社の「 血液浄化装置」が 公開されました。( 2021/02/04)

    【課題】血液浄化装置の幅方向のスペースが広くなることを抑制しつつ容易に粉末容器を着脱する。【解決手段】粉末容器保持部130は、上側アーム131および下側アーム132を含む。上側アーム131および下側ア... 詳細

  • 富士システムズ株式会社の「 中空糸膜及び人工肺」が 公開されました。( 2021/02/04)

    【課題】中空糸をその内腔が閉塞なく適度の力で保持して結束することができる中空糸膜と、人工肺を提供する。【解決手段】この中空糸膜1は、シリコーンゴムからなる中空糸2を緯糸に用い所定巾で折り返しながら面状... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ