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技術 鋼矢板の被覆用ポリウレタン組成物

出願人 日鉄住金防蝕株式会社ウレタン技研工業株式会社
発明者 川瀬義行松本洋明鈴木瑞穂芦野孝行石井孝一郎
出願日 2009年4月8日 (11年3ヶ月経過) 出願番号 2009-093754
公開日 2010年10月28日 (9年9ヶ月経過) 公開番号 2010-241992
状態 特許登録済
技術分野 ポリウレタン,ポリ尿素 塗料、除去剤
主要キーワード 防蝕性能 内部ピン 表面ピン 安全環 硬化アミ 埋設環境 電気化学的腐食 歴青質
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2010年10月28日)のものです。
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課題

被膜の防蝕、防水防錆耐衝撃電気絶縁等の諸特性が優れ、かつ被覆の作業性が良好な鋼矢板被覆用ポリウレタン組成物を提供する。

解決手段

(a)ポリオールとして、1,4結合を主体とする液状ポリブタジエンポリオール、40〜70重量部、(b)ポリオールとして、ヒマシ油変性したヒマシ油変性ポリオール末端反応性に優れた水酸基価150〜250mgKOH/g、官能基数:2〜3を10〜20重量部、(c)ポリアミンとして分子量が178〜215を2〜10重量部、(d)ポリオールとして、フェニルジイソプロパノールアミンを10〜20重量部を反応の主成分として、難燃剤紫外線吸収剤酸化防止剤着色剤触媒発泡防止剤等を混合物したA液と、(e)有機ポリイソシアネート化合物であるB液とからなる、2液反応型の鋼矢板の被覆用ポリウレタン組成物。

概要

背景

従来、重防蝕鋼矢板塗装材料としては、アスファルト繊維強化アスファルト、コールタールエナメル等が用いられ、これらの材料は低温における耐衝撃性、可撓性が十分ではなく、また、被覆時の過熱溶融しなければならず、安全環境面でも問題となり、ポリエチレン被覆、ナイロンコーティング歴青質塗膜装、FRPコーティング、ポリウレタン被覆として樹脂被覆鋼矢板が用いられるようになってきた。

一方、樹脂被覆鋼矢板の本体は、工場で被覆することができるが、塗装設備老朽化、被塗鋼矢板のサイズの複雑化への対応、使用用途の多方面化により、被覆塗装材もそれぞれの特徴を生かし用いられている。また、鋼矢板はポリエチレン被覆が多く用いられているが、使用用途の多方面化、サイズの複雑化、塗装設備の老朽化の対応が困難であり、ポリエチレン被覆と同等、またはそれ以上の低温における耐衝撃性、可撓性、厚塗膜形成、防蝕、防水防錆電気絶縁性等、さらには塗装の作業性、安全環境面で被覆するに必要な各種の特性を兼ね備えた樹脂組成物は得られていない。

すなわち、土水中に長時間埋設された鋼矢板被膜は、高度の耐水性電気化学的腐食を防止するための電気絶縁性が要求され、さらに被膜にひび割れが生じると湿気、水の浸入により防蝕性能が著しく低下するため、延性弾性に富み、低温においても耐衝撃性、可撓性の高い被膜を形成するものでなければならない。さらに、工場塗装においても、作業性向上のため、粘性硬化速度が適正で、かつ欠陥のない厚膜の形成が可能な樹脂塗料が望まれている。

上述したような課題に対し、例えば特公平1−35023号公報(特許文献1)に開示されているように、海洋構造物用重防食ウレタンや特公平1−45502号公報(特許文献2)に開示されているように、埋設環境用重防食ウレタンが提案されている。しかしながら、上記特許文献1や特許文献2では、いずれも低温での伸び性に問題があり、鋼矢板等の被覆端部に発生する冷熱サイクルによる応力集中に耐えきれないという問題がある。
特公平1−35023号公報
特公平1−45502号公報

概要

被膜の防蝕、防水、防錆、耐衝撃電気絶縁等の諸特性が優れ、かつ被覆の作業性が良好な鋼矢板の被覆用ポリウレタン組成物を提供する。(a)ポリオールとして、1,4結合を主体とする液状ポリブタジエンポリオール、40〜70重量部、(b)ポリオールとして、ヒマシ油変性したヒマシ油変性ポリオール末端反応性に優れた水酸基価150〜250mgKOH/g、官能基数:2〜3を10〜20重量部、(c)ポリアミンとして分子量が178〜215を2〜10重量部、(d)ポリオールとして、フェニルジイソプロパノールアミンを10〜20重量部を反応の主成分として、難燃剤紫外線吸収剤酸化防止剤着色剤触媒発泡防止剤等を混合物したA液と、(e)有機ポリイソシアネート化合物であるB液とからなる、2液反応型の鋼矢板の被覆用ポリウレタン組成物。 なし

目的

上述したような問題を解消するために、発明者らは鋭意開発を進め結果、防蝕、防水、防錆、低温耐衝撃性、可撓性、弾性、電気絶縁性等の諸特性がポリエチレン被覆と同等、またはそれ以上の優れた被膜を形成することができて塗装作業性が良く、入手容易な塗装機を用い、安全環境面で問題がなく、かつ均一で欠陥のない厚膜の形成が可能な鋼矢板用樹脂組成物を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

1,4結合を主体とする液状ポリブタジエンポリオール(a)と、水酸基価が150〜250mgKOH/gのヒマシ油変性ポリオール(b)、分子量が178〜215のポリアミン(c)と水酸基価が530mgKOH/g以上のフェニルジイソプロパノールアミン(d)を主成分とし、難燃剤無機充填剤紫外線吸収剤酸化防止剤着色剤発泡防止剤触媒の混合物としたA液と、(e)有機ポリイソシアネート化合物であるB液とからなり、前記A液中に(a)ポリオール40〜70重量部、(b)ポリオール10〜20重量部、(c)ポリアミン2〜10重量部、(d)ポリオール10〜20重量部を含み、前記A液中の平均水酸基価、またはこれらと平均アミン価との和が120〜250mgKOH/gあり、前記B液に含まれるイソシアネート基とのモル比NCO/(OH+NH2 )が0.9〜1.2である2液反応型の鋼矢板被覆用ポリウレタン組成物

技術分野

0001

本発明は、鋼矢板被覆用ポリウレタン組成物に関し、さらに詳しくは、防蝕、防水防錆耐衝撃電気絶縁等を目的として、鋼矢板表面に厚塗膜を形成するための被覆用ポリウレタン組成物に関するものである。

背景技術

0002

従来、重防蝕鋼矢板の塗装材料としては、アスファルト繊維強化アスファルト、コールタールエナメル等が用いられ、これらの材料は低温における耐衝撃性、可撓性が十分ではなく、また、被覆時の過熱溶融しなければならず、安全環境面でも問題となり、ポリエチレン被覆、ナイロンコーティング歴青質塗膜装、FRPコーティング、ポリウレタン被覆として樹脂被覆鋼矢板が用いられるようになってきた。

0003

一方、樹脂被覆鋼矢板の本体は、工場で被覆することができるが、塗装設備老朽化、被塗鋼矢板のサイズの複雑化への対応、使用用途の多方面化により、被覆塗装材もそれぞれの特徴を生かし用いられている。また、鋼矢板はポリエチレン被覆が多く用いられているが、使用用途の多方面化、サイズの複雑化、塗装設備の老朽化の対応が困難であり、ポリエチレン被覆と同等、またはそれ以上の低温における耐衝撃性、可撓性、厚塗膜形成、防蝕、防水、防錆、電気絶縁性等、さらには塗装の作業性、安全環境面で被覆するに必要な各種の特性を兼ね備えた樹脂組成物は得られていない。

0004

すなわち、土水中に長時間埋設された鋼矢板被膜は、高度の耐水性電気化学的腐食を防止するための電気絶縁性が要求され、さらに被膜にひび割れが生じると湿気、水の浸入により防蝕性能が著しく低下するため、延性弾性に富み、低温においても耐衝撃性、可撓性の高い被膜を形成するものでなければならない。さらに、工場塗装においても、作業性向上のため、粘性硬化速度が適正で、かつ欠陥のない厚膜の形成が可能な樹脂塗料が望まれている。

0005

上述したような課題に対し、例えば特公平1−35023号公報(特許文献1)に開示されているように、海洋構造物用重防食ウレタンや特公平1−45502号公報(特許文献2)に開示されているように、埋設環境用重防食ウレタンが提案されている。しかしながら、上記特許文献1や特許文献2では、いずれも低温での伸び性に問題があり、鋼矢板等の被覆端部に発生する冷熱サイクルによる応力集中に耐えきれないという問題がある。
特公平1−35023号公報
特公平1−45502号公報

発明が解決しようとする課題

0006

上述したような問題を解消するために、発明者らは鋭意開発を進め結果、防蝕、防水、防錆、低温耐衝撃性、可撓性、弾性、電気絶縁性等の諸特性がポリエチレン被覆と同等、またはそれ以上の優れた被膜を形成することができて塗装作業性が良く、入手容易な塗装機を用い、安全環境面で問題がなく、かつ均一で欠陥のない厚膜の形成が可能な鋼矢板用樹脂組成物を提供するものである。

課題を解決するための手段

0007

その発明の要旨とするところは、1,4結合を主体とする液状ポリブタジエンポリオール(a)と、水酸基価が150〜250mgKOH/gのヒマシ油変性ポリオール(b)、分子量が178〜215のポリアミン(c)と水酸基価が530mgKOH/g以上のフェニルジイソプロパノールアミン(d)を主成分とし、難燃剤無機充填剤紫外線吸収剤酸化防止剤着色剤発泡防止剤触媒の混合物としたA液と、(e)有機ポリイソシアネート化合物であるB液とからなり、前記A液中に(a)ポリオール40〜70重量部、(b)ポリオール10〜20重量部、(c)ポリアミン2〜10重量部、(d)ポリオール10〜20重量部を含み、前記A液中の平均水酸基価、またはこれらと平均アミン価との和が120〜250mgKOH/gあり、前記B液に含まれるイソシアネート基とのモル比NCO/(OH+NH2 )が0.9〜1.2である2液反応型の鋼矢板の被覆用ポリウレタン組成物にある。

発明の効果

0008

以上述べたように、本発明により、防蝕、防水、防錆、低温耐衝撃性、可撓性、弾性、電気絶縁性等を目的として、諸特性の優れた被膜を形成することができ、被膜の作業性が良好で、かつ均一で欠陥のない厚膜の形成が可能な鋼矢板の被覆用ポリウレタン組成物を提供することが可能になった。

0009

以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の鋼矢板被覆用ポリウレタン組成物は、A液中のポリオールとして、(a)1,4結合を主体とする液状ポリブタジエンポリオールは電気絶縁性、防蝕、防錆、耐衝撃性、(b)ポリオールは、ソフトセグメント結合を有した弾性、可撓性、さらに電気絶縁性能、(c)ポリアミンは、作業性、耐水性向上、(d)ポリアミンは、ハードセグメント結合を有した高硬度高弾性および防蝕性を主体に配合をして、低温における耐衝撃性可撓性を高めたものである。また塗装作業上、適正な粘度が得られ、諸性能向上のため難燃剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、吸水剤、触媒等を適宜配合したものである。

0010

(e)有機イソシアネート化合物としては、高硬度、高物性発現性能を有し、ハードセグメント結合のカルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネートと弾性、高物性発現性能を有し、ソフトセグメント結合のジフェニルメタン、2,4´ジイソシアネートおよびジフェニルメタン4,4´ジイソシアネートの混合物とした高硬度、弾性、伸びを兼ね備えたものである。

発明を実施するための最良の形態

0011

上述した(a)ポリオールは、1,4結合を主体とする液状ポリブタジエンポリオールで末端反応性の優れたアリル型の第一級水酸基46.6mgKOH/gで、例えばPoly bd R−45HT出光石油化学株式会社製)の商品名で市販されているポリオールである。A液中の(a)ポリオールの配合比は、A液100重量部に対して、40〜70重量部であることが必要である。70重量部を超えると作業性が悪くなり、また、40重量部未満では、弾性、電気絶縁性が低下する。なお、より好ましくは40〜60重量部とした。

0012

また、(b)ポリオールは、ヒマシ油変性したヒマシ油変性ポリオールで末端に反応性に優れた水酸基価150〜250mgKOH/g、官能基数:2〜3、例えばURIC H−52、URICH−62(伊製油株式会社製)の商品名で市販されているポリオールである。好ましくは(b)ポリオールは10〜20重量部であり、10重量部未満では、弾性、可撓性に寄与しない。また、20重量部を超えると(a)ポリオールの相容性に影響を与える。好ましくは12〜16重量部とした。

0013

(c)ポリアミンは、芳香族ポリアミンであり、高反応性に優れており、作業性に寄与する。好ましい(c)ポリアミンは2〜10重量部で、さらに好ましくは2〜4重量部である。また、(d)ポリオールは、フェニルジイソプロパノールアミンで高硬度、ハードセグメント結合を形成させるため10〜20重量部であることが必要である。20重量部を超えると弾性の伸びが減少する。また、10重量部未満では高硬度にならず、好ましい(d)ポリオールは10〜15重量部とした。

0014

本発明のポリウレタン組成物においては、難燃剤は諸物性向上に必要である。難燃剤としては、添加剤、難燃剤、反応型難燃剤に分けることができる。分子中に、リンまたはハロゲン元素を含むものが多く、ハロゲンの種類によって臭素塩素ヨウ素>フッ素順序難燃効果を示す。添加型難燃剤として、酸化アンチモン有機リン酸エステル塩素化パラフィン無機塩類などで、反応型難燃剤としてクロレンド酸テトラブロモ無水フタル酸、リンやハロゲンを含むポリオールが応用できるが、可燃性の低下、発火温度の上昇、着火時間の遅延を殆ど低下させないこと、配合量が少なくて硬化のあること、熱加工中に分解しないこと、また、毒性が少なく、有害ガスを発生しないことなどが要求され、液状の難燃剤として10〜30重量部が好ましい。なお、より好ましくは液状添加系難燃剤は10〜15重量部である。また、無機充填剤はコストを引き下げることを第一の目的とし、合わせて加工性を容易にし、さらに物性を特殊用途向きに改良するために充填剤を配合する。

0015

要求される性質としては、高比重混練時に容易かつ均一に分散されること、充填によって加工性を損なわないこと、物性特性の低下が最小であること、耐水性、耐薬品性耐熱耐候性を害さないこと、特に要求される特性を付与すること、多量に充填可能であること、安価であること、白化現象を起こさないこと、吸油量が少ないことなどであり、ケイ酸アルミニウムを主成分とするハードクレー選定した。クレー類の中で最も有用なのは、カオリンクルーで、焼成クレーとして品質の安定を重視し、10〜30重量部が好ましい。なお、より好ましくは10〜15重量部とした。

0016

また紫外線吸収剤としてサルチル酸誘導体ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、硫酸アニリド誘導体レゾルシノールモノベンゾエート、O−ベンゾイル安息香酸メチル、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートエチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、ヒンダートアミンタイプ安息香酸誘導体ニッケルキレート系、ニッケル複合体等であり、ヒンダードアミン光安定剤HALS)を選定し0.5〜3.0重量部、より好ましくは0.5〜1.0重量部とした。

0017

酸化防止剤としては、ナフチルアミン系、ジフェニルアミン系、p−フェニレンアミン系、キノリン系、ヒドロキノン誘導モノフェノール系、ビストリス、ポリフェノール系、チオビスフェノール系などがあり、テトラエステル高分子量ヒンダードフェノール系を選定し、0.5〜3.0重量部、より好ましくは0.5〜1.0重量部とした。

0018

着色剤は、A液中によく分散すること、熱安定性がよいこと、光安定性に優れていること、移行性がないこと、色彩が変化しないこと、電気絶縁性を阻害しないこと、無毒であることなどであり、トーナーカラーカーボンブラック)を選定した。好ましくは1.0〜3.0重量部、より好ましくは1.0〜1.5重量部とした。

0019

また、A液は、OH基、NH2 基を含有したポリオール成分のため、空気中の水分を吸収するため、イソシアネートを配合すると発砲現象を起こす可能性がある。発砲防止として水分の含水量を0.01%以下にする必要があるが、保存中に吸水し、水分の含有量が多くなると危険を防止するため、吸水剤として、例えばゼオラムA−4(東ソー株式会社製)として市販されている合成ゼオライト系吸着剤を選定し、1.0〜5.0重量部、より好ましくは1.0〜2.0重量部とした。

0020

添加剤の触媒としては、アミン系触媒有機金属化合物がある。アミン系触媒である複数の窒素を含む充填、あるいは環状の第三級アミンおよび第四級アンモニウム塩を用いる。例えば、トリエチレンジアミン、トリエチレンジアミンの複塩ジメチルトリエチレンジアミン、トリエチレンジアミンプロピレングリコール溶液等である。ジブチルチンジラウレートスタナスオクトエート、ジブチルチンジアセテートオクチル酸鉛、ナフテン酸鉛オクチル酸亜鉛等の有機金属化合物は加水分解促進効果が生じるため好ましくはない。触媒の添加量によって硬化速度が変わり、変化するため作業性、硬化時間の要求から、0.05〜0.1重量部、好ましくは0.1〜0.05重量部とした。

0021

(e)有機ポリイソシアネート化合物として、TDI系MDI系、HMDI系、IPDI系、H12MDI系、TODI系、およびアダクト体トリマー体、カルボジイミド結合体、さらにプレポリマー方式のウレタン樹脂があるが、高硬度、高弾性、高物性、発現性、高伸度、作業性に優れたカルボジイミド変成メチレンジイソシアネートとジフェニルメタン4,4´ジイソシアネート、およびジフェニルメタン2,4´ジイソシアネートの混合物が選定される。

0022

カルボジイミド変成メチレンジイソシアネート単独では、ハードセグメント結合を有し高伸度には至らない。ジフェニルメタン4,4´ジイソシアネート単独では、温室固体の形状で、なお、貯蔵安定性欠ける。ジフェニルメタン2,4´ジイソシアネート単独では、貯蔵安定性に欠ける。それぞれのジイソシアネートの特性を生かし、高伸度、高弾性、高物性、発現性を有する混合物として用いる。混合比率は70/15/15重量比、好ましくは60/20/20重量比、より好ましくは50/25/25重量比とした。

0023

本発明のポリウレタン組成物を用いて、鋼矢板の被覆を施すには、例えば下記の方法による。
(a)ポリオール、(b)ポリオール、(c)ポリアミン、(d)ポリオールおよび難燃剤、無機充填剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤を均一に溶解混合し、過熱真空脱水した(水分含有量0.05%以下)液に発泡防止剤、触媒を添加し混合したA液と(e)有機イソシアネート化合物をB液として別々のタンク貯蔵しておく。一方、鋼矢板の被覆部分には、サンドブラスト処理し、プライマー塗布した被塗面に、二液混合エアレス塗装機を用いて被覆塗装する。その際、タンク温度温調ヒーターホースの温調、エアレス塗装機の吐出量を調整することができる。

0024

このような被覆法により、鋼矢板表面の局所に任意膜厚の被覆となり、表面ピンホール内部ピンホールが生じず、膜厚が均一な防蝕、防水、防錆、低温においての耐衝撃性、絶縁抵抗性耐海水性等の特性に優れたポリウレタン樹脂被膜を得ることができる。

0025

以下、本発明について実施例によって具体的に説明する。なお、実施例中で、「部」とあるのは、A液およびB液100に対する重量部である。
(実施例1)
(a)ポリオールとして、Poly bd R−45HT(水酸基価46.6mgKOH/g)40〜60部、(b)ポリオールとして、URIC H−52(水酸基価195mgKOH/g)またはURICH−62(水酸基価260mgKOH/g)10〜20部、(c)ポリオールとして、ポリアミン(mw=178〜215)2〜4部、(d)ポリオールとして(水酸基価530mgKOH/g)10〜15部に難燃可塑剤レオフォス35(リン酸トリアリールイソプロピル化物)を10〜15部、無機充填剤であるカオリンクレー(ケイ酸アルミニウムを主成分)を10〜15部、着色剤として、カーボンブラックトーナー0.5〜1.5部を均一混合し、105〜110℃×1.5時間、加熱真空脱水を行い(含水量≒0.05以下)とし、室温に戻し、発泡防止剤として、ゼオラムA−4を1.5〜3.0部、触媒として、N,N´,N´´−トリス(3−ジメチルアミノプロピル)アミンを0.01〜0.3部混合して均一分散し、A液とした。(e)有機ポリイソシアネート化合物は、カルボジイミド変成メチレンジイソシアネート、ジフェニルメタン4,4´ジイソシアネート、ジフェニルメタン2,4´ジイソシアネートを70/15/15重量比、50/25/25重量比を加熱溶解してB液とした。

0026

A液を60℃、さらにB液を40℃に温度調整し、NCO/(OH+NH2 )モル比が1.05(重量比でA液/B液=260/100)になるように混合して、この混合液を直ちにドクターブレードを用いて3mm塗膜を形成させた。室温×24hr硬化後、90℃×6時間加熱硬化処理後、この塗膜について、硬度、引張強度、伸び、引裂強度吸水率絶縁抵抗、さらに低温(−15℃)、一日放置後のニッパ試験でのクラック割れを測定すると共に、自己消火性の評価を行った。これらの結果を表1に示す。

0027

表1に、本発明例1〜4を示し、表2に比較例1〜4を示す。

0028

(比較例)
(a)ポリオールとして、Poly bd R−45HT(水酸基価46.8mgKOH/g)26〜40部、(b)ポリオールとして、ビスフェノールA系ヒマシ油変性ポリオール(水酸基価210mgKOH/g)を33.5部、またはポリエステルポリエーテルポリオールとして市販されているDESMOPHEN 1150(バイエル株式会社製)を8〜38部、パテ形成、速硬化アミンとして、4,4´−ジアミノジフェニルメタンを0.1部、または4,4´−ジアミノ−3,3´ジクロロジフェニルメタン通称:MOCA)を10部、フェニルジイソプロパノールアミン(d)を8〜10部に難燃可塑剤として、レオフォス35(リン酸トリアリールイソプロピル化物)を10部、無機充填剤であるカオリンクレーを20.5〜30.5部、着色剤として、カーボンブラックトーナー0.8部、紫外線吸収剤、酸化防止剤を0.1部、それらを均一混合し、105〜110℃×1.5時間、加熱真空脱水を行い(含水量≒0.05以下)、室温に戻し、発泡防止剤として、ゼオラムA−4を1.0部、触媒として、N,N´,N´´−トリス(3−ジメチルアミノプロピル)アミンを0.05部混合して均一分散してA液とした。(e)有機ポリイソシアネート化合物は、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート単独と、カルボジイミド変成メチレンジイソシアネート/ジフェニルメタン4,4´ジイソシアネート/ジフェニルメタン2,4´ジイソシアネートを50/25/25重量比、混合物をB液とした。

0029

実施例1と同様に、A液を60℃に温度調整し、さらにB液を40℃に温度調整し、NCO/(OH+NH2 )のモル比が1.05になるように混合して、この混合液を直ちにドクターブレードを用いて3mm塗膜を形成させた。この塗膜の加熱硬化時間、および測定方法は実施例1と同様に行った。これらの結果を表2に示す。

0030

表1に見られるように、A液中の各成分が本発明の範囲内であった本発明例1〜4において、硬度、引張強度、伸び、引裂強度、吸水率、体積固有抵抗、低温(−15℃)におけるニッパ試験、機械的特性も適正な値である。これに対し、表2の比較例1〜4においては、伸び、低温(−15℃)におけるニッパ試験で、いずれも割れが生じ、ポリエチレン被覆と同等、またはそれ以上の機械的特性が得られないことが分かる。

0031

(実施例2)
A液、B液の組成、および両者の重量比を表1の本発明例2と同じにし、添加剤としての触媒の種類、添加量を変えて、触媒添加量可使時間、および被覆の各特性に及ぼす影響を測定した。被膜の形成方法や各種の特性測定方法を実施例1と同じにした。測定結果を表3に示す。表3に見られるように、触媒の添加量を変えることにより、可使時間1〜18分の範囲で任意に調節可能であり、いずれの場合も被膜の諸特性は良好であることが確かめられた。

0032

以上のように、本発明により、防蝕、防水、防錆、低温耐衝撃性、可撓性、弾性、電気絶縁性等の優れた被膜を形成することができ、しかも被膜の作業性が良好で、かつ均一で欠陥のない厚膜の形成が可能な鋼矢板の被覆用ポリウレタン組成物を提供することが出来る極めて優れた効果を奏するものである。


特許出願人 日鉄防蝕株式会社 他1名
代理人弁理士名 彊

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