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技術 回転電機の固定子及び回転電機

出願人 株式会社デンソー
発明者 橘誠治土橋正臣野畑和宏
出願日 2009年3月27日 (11年8ヶ月経過) 出願番号 2009-080053
公開日 2010年10月14日 (10年2ヶ月経過) 公開番号 2010-233395
状態 未査定
技術分野 回転電機の鉄心 電動機、発電機の製造
主要キーワード 基準治具 巻取り体 樹脂注入通路 組付け体 融着材 円弧板状 内側ケース 小型高出力
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (20)

課題

分割コアを筒状に配設して形成される固定子コアにおいて、分割コアの寸法精度を上げることなく、ティース部の先端面の位置精度を向上させることができる回転電機固定子及び回転電機を提供すること。

解決手段

固定子コア30は、分割コア32のティース部321の先端面を、基準部602の外周面圧接させた状態で円筒状に配設され、樹脂によって一体的に固定される。そのため、分割コアを筒状に配設して形成される固定子コアにおいて、分割コア32の寸法精度を上げることなく、ティース部320の先端面の位置精度を向上させることができる。

概要

背景

近年、電動機及び発電機として使用される回転電機において、小型高出力及び品質の向上が求められている。例えば、車両に搭載される回転電機においては、車両のエンジンルームで回転電機を搭載するためのスペースが小さくなってきている一方で、車両負荷の増大による発電出力の向上が求められている。特に、回転電機の小型高出力については、各相巻線巻線抵抗値の低減、固定子磁気回路内に納める電気導体占積率の向上、さらには各相巻線のターン部の整列化及び高密度化が必要であった。

このような回転電機の固定子として、例えば特許文献1に開示されている回転電機の固定子がある。この回転電機の固定子は、分割された固定子コアと、コイルと、内側ケース部と、外側ケース部とを備えている。分割された固定子コアには、コイルが巻回されている。分割されたコアは、その外周面を内側ケース部の内周面に当接させた状態で円環状に配置され、内側ケース部に仮保持される。そして、加熱膨張した外側ケース部が、内側ケース部の外周側に嵌装される。これにより、分割された固定子コア、内側ケース部及び外側ケース部が一体的に固定される。

ところで、回転電機は、固定子コアの内周面と対向する回転子を有する。固定子コアの内周面と、回転子の外周面との間の距離が変動すると、回転電機の出力トルクが変動してしまう。そのため、固定子コアの内径精度、つまり、分割された固定子コアの内周面の位置精度を向上させる必要がある。しかし、前述したように、分割された固定子コアは、外周面を基準として円環状に配置され固定されている。そのため、分割された固定子コアの内周面の位置精度を向上させるためには、分割された固定子コア自体の寸法精度を上げなければならず、コストが上昇してしまうという問題があった。

概要

分割コアを筒状に配設して形成される固定子コアにおいて、分割コアの寸法精度を上げることなく、ティース部の先端面の位置精度を向上させることができる回転電機の固定子及び回転電機を提供すること。固定子コア30は、分割コア32のティース部321の先端面を、基準部602の外周面に圧接させた状態で円筒状に配設され、樹脂によって一体的に固定される。そのため、分割コアを筒状に配設して形成される固定子コアにおいて、分割コア32の寸法精度を上げることなく、ティース部320の先端面の位置精度を向上させることができる。

目的

本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、分割コアを筒状に配設して形成される固定子コアにおいて、分割コアの寸法精度を上げることなく、ティース部の先端面の位置精度を向上させることができる回転電機の固定子及び回転電機を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

分割コアを筒状に配設して形成され、筒状のコアバックと、前記コアバックから径方向に突出し、先端面が回転子の周面と径方向に対向する複数のティースとを有する固定子コアと、複数の前記ティースによって区画されるスロット組付けられる固定子巻線と、を備えた回転電機固定子において、前記分割コアは、前記コアバックを形成するコアバック部と、前記ティースを形成するティース部と、備え、前記固定子コアは、前記分割コアの前記ティース部の先端面を基準治具圧接させた状態で樹脂によって一体的に固定されていることを特徴とする回転電機の固定子。

請求項2

前記分割コアは、前記スロットに前記固定子巻線が組付けられた状態で一体的に固定され前記固定子コアを形成することを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。

請求項3

前記固定子巻線は、前記分割コアとともに樹脂によって一体的に固定されていることを特徴とする請求項2に記載の回転電機の固定子。

請求項4

前記分割コアは、複数の前記ティース部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。

請求項5

前記固定子コアは、前記分割コアの前記ティース部の先端面の全面を前記基準治具に圧接させた状態で一体的に固定され、前記固定子コアを形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。

請求項6

前記基準治具の周面は、当接する前記ティース部の先端面に対応した形状に成形されていることを特徴とする請求項5に記載の回転電機の固定子。

請求項7

請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機の固定子を用いてなることを特徴とする回転電機。

技術分野

0001

本発明は、回転電機固定子及び回転電機に関する。

背景技術

0002

近年、電動機及び発電機として使用される回転電機において、小型高出力及び品質の向上が求められている。例えば、車両に搭載される回転電機においては、車両のエンジンルームで回転電機を搭載するためのスペースが小さくなってきている一方で、車両負荷の増大による発電出力の向上が求められている。特に、回転電機の小型高出力については、各相巻線巻線抵抗値の低減、固定子の磁気回路内に納める電気導体占積率の向上、さらには各相巻線のターン部の整列化及び高密度化が必要であった。

0003

このような回転電機の固定子として、例えば特許文献1に開示されている回転電機の固定子がある。この回転電機の固定子は、分割された固定子コアと、コイルと、内側ケース部と、外側ケース部とを備えている。分割された固定子コアには、コイルが巻回されている。分割されたコアは、その外周面を内側ケース部の内周面に当接させた状態で円環状に配置され、内側ケース部に仮保持される。そして、加熱膨張した外側ケース部が、内側ケース部の外周側に嵌装される。これにより、分割された固定子コア、内側ケース部及び外側ケース部が一体的に固定される。

0004

ところで、回転電機は、固定子コアの内周面と対向する回転子を有する。固定子コアの内周面と、回転子の外周面との間の距離が変動すると、回転電機の出力トルクが変動してしまう。そのため、固定子コアの内径精度、つまり、分割された固定子コアの内周面の位置精度を向上させる必要がある。しかし、前述したように、分割された固定子コアは、外周面を基準として円環状に配置され固定されている。そのため、分割された固定子コアの内周面の位置精度を向上させるためには、分割された固定子コア自体の寸法精度を上げなければならず、コストが上昇してしまうという問題があった。

先行技術

0005

特開2002−51485号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、分割コアを筒状に配設して形成される固定子コアにおいて、分割コアの寸法精度を上げることなく、ティース部の先端面の位置精度を向上させることができる回転電機の固定子及び回転電機を提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

0007

そこで、本発明者らは、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、分割コアを筒状に配設して形成される固定子コアにおいて、ティース部の先端面を基準治具の周面に圧接させた状態で分割コアを一体的に固定することで、分割コアの寸法精度を上げることなく、ティース部の先端面の位置精度を向上できることを思いつき、本発明を完成するに至った。

0008

すなわち、請求項1に記載の回転電機の固定子は、分割コアを筒状に配設して形成され、筒状のコアバックと、コアバックから径方向に突出し、先端面が回転子の周面と径方向に対向する複数のティースとを有する固定子コアと、複数のティースによって区画されるスロット組付けられる固定子巻線と、を備えた回転電機の固定子において、分割コアは、コアバックを形成するコアバック部と、ティースを形成するティース部と、備え、固定子コアは、分割コアのティース部の先端面を基準治具に圧接させた状態で樹脂によって一体的に固定されていることを特徴とする。

0009

この構成によれば、分割コアを筒状に配設して形成される固定子コアにおいて、分割コアの寸法精度を上げることなく、ティース部の先端面の位置精度を向上させることができる。また、固定子コアは、分割コアを樹脂によって一体的に固定して形成されるため、回転電機の固定子を軽量化することができる。

0010

請求項2に記載の回転電機の固定子は、分割コアは、スロットに固定子巻線が組付けられた状態で一体的に固定され固定子コアを形成することを特徴とする。この構成によれば、分割コアを一体的に固定して固定子コアを形成してから固定子巻線を組付ける場合に比べ、製造工程を簡素化することができる。

0011

請求項3に記載の回転電機の固定子は、固定子巻線は、分割コアとともに樹脂によって一体的に固定されていることを特徴とする。この構成によれば、固定子巻線を別途固定する必要がなく製造工程を簡素化することができる。

0012

請求項4に記載の回転電機の固定子は、分割コアは、複数のティース部を有することを特徴とする。この構成によれば、基準治具の周面に複数のティース部が当接することとなり、分割コアのがたつきを確実に抑えることができる。

0013

請求項5に記載の回転電機の固定子は、固定子コアは、分割コアのティース部の先端面の全面を基準治具に圧接させた状態で一体的に固定され、固定子コアを形成することを特徴とする。この構成によれば、ティース部の先端面を安定して基準治具の周面に当接させることができる。そのため、ティース部の先端面の位置精度を確実に向上させることができる。

0014

請求項6に記載の回転電機の固定子は、基準治具の周面は、当接するティース部の先端面に対応した形状に成形されていることを特徴とする。この構成によれば、ティース部の全面を基準面の周面に確実に当接させることができる。

0015

請求項7に記載の回転電機は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の回転電機の固定子を用いてなることを特徴とする。この構成によれば、分割コアを筒状に配設して形成される固定子コアにおいて、分割コアの寸法精度を上げることなく、ティース部の先端面の位置精度を向上させることができる。そのため、回転電機の出力トルクの変動を抑えることができる。

図面の簡単な説明

0016

本実施形態の回転電機の軸方向断面図である。
本実施形態の固定子の斜視図である。
本実施形態の固定子コアの軸方向から見た平面図である。
本実施形態の分割コアの平面図である。
変形例の固定子コアの軸方向から見た平面図である。
変形例の分割コアの平面図である。
本実施形態の固定子巻線を構成する巻線の断面図である。
本実施形態の固定子巻線の結線を示す図である。
本実施形態の固定子巻線となる巻取り体の斜視図である。
本実施形態の固定子巻線の展開図である。
変形例の固定子巻線の展開図である。
変形例の固定子巻線となる巻取り体の軸方向端面から見た平面図である。
本実施形態の組付け体の斜視図である。
本実施形態の固定子成形金型の上面図である。
図14におけるA−A矢視断面図である。
本実施形態の組付け体配置後の固定子成形金型の上面図である。
図16におけるB−B矢視断面図である。
本実施形態の組付け体加圧後の固定子成形金型の上面図である。
図18におけるC−C矢視断面図である。
本実施形態の固定子の軸方向断面図である。

実施例

0017

次に実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る回転電機の固定子を用いた回転電機の例を示す。

0018

まず、図1図10を参照して回転電機の構造について説明する。ここで、図1は、本実施形態の回転電機の軸方向断面図である。図2は、本実施形態の固定子の斜視図である。なお、固定子巻線の状態を表すため、本来、固定子巻線及び固定子コアを一体的に固定している樹脂成形部については、固定子コアの軸端部分を一部省略している。図3は、本実施形態の固定子コアの軸方向から見た平面図である。図4は、本実施形態の分割コアの平面図である。図5は、変形例の固定子コアの軸方向から見た平面図である。図6は、変形例の分割コアの平面図である。図7は、本実施形態の固定子巻線を構成する巻線の断面図である。図8は、本実施形態の固定子巻線の結線を示す図である。図9は、本実施形態の固定子巻線となる巻取り体の斜視図である。図10は、本実施形態の固定子巻線の展開図である。

0019

この回転電機1は、図1に示すように、略有底筒状の一対のハウジング部材100、101が開口部同士で接合されてなるハウジング10と、ハウジング10に軸受け110、111を介して回転自在に支承された回転軸20と、回転軸20に固定された回転子2と、ハウジング10の内部で回転子2を包囲する位置でハウジング10に固定された固定子3とを備えている。

0020

回転子2は、永久磁石により周方向に交互に異なる磁極を、固定子3の内周側と向き合う外周側に複数形成している。回転子2の磁極数は、回転電機により異なるため限定されるものではない。本実施形態では、8極(N極:4、S極:4)の回転子が用いられている。

0021

固定子3は、図2に示すように、固定子コア30と、複数の各相巻線から形成された三相の固定子巻線4と、樹脂成形部5とを備えた構成を有している。なお、図2では、固定子巻線4を表すため省略しているが、樹脂成形部5は、固定子コア30及び固定子巻線4を一体的に固定している。

0022

固定子コア30は、図3に示すように、円環状のコアバック300と、コアバック300の内周面から径方向内方に突出する複数のティース301とを有し、円環状を呈している。複数のティース301によって区画されることで、その深さ方向が径方向と一致する複数のスロット31が内周に形成されている。固定子30に形成されたスロット31の数は、回転子2の磁極数に対し、固定子巻線4の一相あたり2個の割合で形成されている。本実施形態では、8×3×2=48より、スロット数は48個とされている。

0023

固定子コア30は、図4に示す分割コア32を所定の数(本実施形態では、24個)だけ周方向に円筒状に連結して形成されている。分割コア32は、1つのスロット31を区画するとともに、周方向に隣接する分割コア32との間で1つのスロット31を区画する形状を呈している。具体的には、分割コア32は、固定子コア30のコアバック300を形成する略円弧状のコアバック部320と、コアバック部320から径方向内方に突出し、固定子コア30のティース301を形成する2つのティース部321とを有している。コアバック部320は、周方向端面が径方向と一致する略矩形状となっている。

0024

固定子コア30を構成する分割コア32は、電磁鋼板を積層させて形成されている。なお、積層された電磁鋼板の間には、絶縁被膜が配置されている。固定子コア30を構成する分割コア32は、この電磁鋼板の積層体からだけでなく、従来公知の金属薄板及び絶縁薄膜を用いていてもよい。

0025

なお、本発明に適用可能な固定子コアの形状は、図3及び図4に示したものに限られるものではなく、例えば、図5及び図6に示す形状のものであってもよい。この図5及び図6に示す例の固定子コア30’は、分割コア32’を周方向に連結して形成されている。分割コア32’は、1つのスロット31を区画するとともに、周方向に隣接する分割コア32’との間で1つのスロット31’を区画する形状を呈している。具体的には、分割コア32’は、固定子コア30’のコアバック300’を形成する略円弧状のコアバック部320’と、コアバック部320’から径方向内方に突出し、固定子コア30’のティース301’を形成する2つのティース部321’とを有している。コアバック部320’は、周方向端面が径方向に対して所定の角度だけ傾斜した略並行四辺形状となっている。なお、分割コア32’の数や材質等は、図4に示した分割コア32と同様である。

0026

固定子巻線4は、複数の巻線40を所定の巻回方法巻回してなる。この固定子巻線4を構成する巻線40は、図7(A)に示すように、銅製の導体41と、導体41の外周を覆い導体41を絶縁する内層420及び外層421からなる絶縁被膜42とから形成されている。

0027

このように、内層420及び外層421からなる絶縁被膜42の厚みが厚いので、巻線40同士を絶縁するために巻線40同士の間に絶縁紙等を挟み込む必要がなくなっているが、巻線40同士の間、又は、固定子コア30と固定子巻線4の間に絶縁紙を配設してもよい。

0028

さらに、固定子4の巻線40は、図7(B)に示すように、内層420及び外層421からなる絶縁被膜42の外周をエポキシ樹脂等からなる融着材49で被覆して形成してもよい。この場合、回転電機1に発生する熱により融着材49が絶縁被膜42よりも早く溶融するので、同じスロット31に設置されている複数の巻線40が一体化し巻線40同士が鋼体化することで、スロット31内の巻線40の機械的強度が向上する。

0029

固定子巻線4は、図8に示すように、それぞれが2本の三相巻線(U1、U2、V1、V2、W1、W2)により形成されている。

0030

固定子巻線4は、図9に示すように、複数の巻線40を所定の形状に組み込んだ組込み体47(図10参照)を巻回してなる巻取り体48である。固定子巻線4を構成する巻線40は、固定子コア30の内周側で周方向に沿って波巻きされる形状で成形されている。

0031

固定子巻線4を構成する巻線40は、固定子コア30のスロット31に収容される直線状のスロット収容部43と、隣り合ったスロット収容部43同士を接続するターン部44とを備えている。スロット収容部43は、所定のスロット数(本実施形態では、3相×2個=6個)毎のスロット31に収容されている。ターン部44は、固定子コア30の軸方向の端面から突出して形成されている。

0032

固定子巻線4は、複数の巻線40の両端を固定子コア30の軸方向の端面から突出させ、かつ、複数の巻線40を周方向に沿って波状巻装した状態で形成されている。固定子巻線4の1相は、第1の巻線部40aと第2の巻線部40bとの端部同士を溶接により接合して形成されている。すなわち、2本の電気導体線から成形した2つの成形体の端部同士を接合して形成された1つの組体から固定子巻線4の1相が形成されている。

0033

第1の巻線部40aのスロット収容部43と第2の巻線部40bのスロット収容部43とは、同一スロット31に収容される。このとき、第1の巻線部40aのスロット収容部43と、第2の巻線部40bのスロット収容部43とは、スロット31の深さ方向で交互に位置するように設置されている。そして、第1の巻線部40aと第2の巻線部40bとの接合部45は、第1の巻線部40aと第2の巻線部40bの巻装される方向が反転するスロット収容部43よりなる折り返し部46に形成されている。

0034

固定子巻線4は、互いに巻装方向が異なる第1の巻線部40aと第2の巻線部40bとからなる組体を6組有し、6組の組体を用いて、3相(U、V、W)×2個(倍スロット)の固定子巻線とされている。各組体において、第1の巻線部40aの中性点側(又は相端子側)の端部とは反対側の端部と、第2の巻線部40b相端子側(又は中性点側)の端部とは反対側の端部とが、折り返し部46よりなるスロット収容部43を介して接続されている。各相の巻線40の結線方法は同様である。

0035

なお、本発明に適用可能な固定子巻線は、図10に示した組込み体を巻回して構成される、図9にした巻取り体に限られるものではなく、例えば、図11に示す組込み体を巻回して構成される、図12に示す巻取り体であってもよい。図11に示す組込み体47’は、所定の波形形状に成形した12本の導線を所定の状態に積重ね帯状に形成したものである。図12に示す巻取り体48’は、この組込み体47’を渦巻き状巻回して構成されている。

0036

次に、図9及び図13図20を参照して固定子3の製造方法について説明する。ここで、図13は、本実施形態の組付け体の斜視図である。図14は、本実施形態の固定子成形金型の上面図である。図15は、図14におけるA−A矢視断面図である。図16は、本実施形態の組付け体配置後の固定子成形金型の上面図である。なお、ティース部の先端面の状態を表すため、固定子巻線については省略している。図17は、図16におけるB−B矢視断面図である。図18は、本実施形態の組付け体加圧後の固定子成形金型の上面図である。なお、ティース部の先端面の状態を表すため、固定子巻線については省略している。図19は、図18におけるC−C矢視断面図である。図20は、本実施形態の固定子の軸方向断面図である。

0037

図9に示す巻取り体48に対して、径方向外方から分割コア32のティース部321を隣り合うスロット収容部43同士の間の隙間に挿入し、隣り合う分割コア32同士を連結して組付け、図13に示す組付け体50を得る。

0038

組付け体50は、図14及び図15に示す固定子成形金型6を用い、樹脂によって一体的に固定され成形される。固定子成形金型6は、下型60と、加圧治具61と、上型62とを備えている。

0039

下型60は、組付け体50を収容する金属からなる有底円筒状の部材である。下型60は、底部600と、周壁部601と、基準部602(基準治具)とを備えている。底部600は、組付け体50の下方端部を覆う円板状の部位である。 周壁部601は、組付け体50の外周を覆う円筒状の部位である。周壁部601は、分割コア32の数と同じ、24個の円弧板状の部材601aを所定の間隔を隔て円筒状に配置して構成されている。円弧板状の部材601aの周方向の隙間601bは、加圧治具61が径方向に摺動可能、かつ、加圧治具61との間から溶融した樹脂が漏れ出さない寸法に設定されている。また、周壁部601の内径は、組付け体50の外径よりわずかに大きく設定されている。周壁部601は、底部600に固定されている。 基準部602は、ティース部321の先端面と径方向に対向し、その外周面がティース部321の先端面と当接する略円柱状の部位である。基準部602の外周面は、ティース部321の先端面の全面が当接するよう、ティース部321と対向する部分がティース部321の先端面に対応した形状に成形されている。基準部602は、底部600の中心部に固定されている。

0040

加圧治具61は、分割コア32毎に設けられ、それぞれの分割コア32の外周面を径方向であって基準部602側に押圧して、ティース部321の先端面を基準部602の外周面に圧接させる略矩形板状の部材である。加圧治具61は、円弧板状の部材601aの周方向の隙間601bに、径方向に摺動可能に配設されている。

0041

上型62は、下型60の上方の開口部を覆う金属からなる円板状の部材である。上型62には、下型60と上型62とによって形成される空間に溶融した樹脂を加圧注入する樹脂流入通路620が形成されている。

0042

図16及び図17に示すように、組付け体50は、ティース部321の先端面を基準部602の外周面と径方向に対向させた状態で、下型60に収容される。そして、上型62が下型60の上方の開口部を覆い型締めされる。その後、図18及び図19に示すように、加圧治具61によって分割コア32の外周面が径方向であって基準部602側に押圧される。これにより、ティース部321の先端面が基準部602の外周面に圧接される。この状態で、樹脂注入通路620から溶融した樹脂が加圧注入される。注入された樹脂は、分割コア32の外周面及び軸方向端面を覆う。また、分割コア32の軸方向端面から突出した固定子巻線4を覆う。これにより、図20に示すように、分割コア32及び固定子巻線4が樹脂成形部5によって一体的に固定される。

0043

なお、図20では、分割コア32及び固定子巻線4を樹脂によって一体的に固定しているが、少なくとも分割コア32が一体的に固定されていればよい。また、その固定方法も樹脂による方法に限られるものではなく、従来公知の溶接等の方法を用いてもよい。

0044

最後に、効果について説明する。本実施形態によれば、固定子コア30は、分割コア32のティース部321の先端面を、基準部602の外周面に圧接させた状態で円筒状に配設され、樹脂によって一体的に固定される。そのため、分割コア32の寸法精度を上げることなく、ティース部320の先端面の位置精度を向上させることができる。そのため、回転電機1の出力トルクの変動を抑えることができる。また、分割コア32を樹脂によって一体的に固定して固定子コア30を形成するため、回転電機1の固定子3を軽量化することができる。

0045

また、本実施形態によれば、分割コア32は、スロット31に固定子巻線4が組付けられた組付け体50の状態で樹脂によって一体的に固定されている。そのため、分割コア32を一体的に固定してから固定子巻線4を組付ける場合に比べ、製造工程を簡素化することができる。

0046

また、本実施形態によれば、固定子巻線4は、分割コア32とともに樹脂によって一体的に固定されている。そのため、固定子巻線4を別途固定する必要がなく製造工程を簡素化することができる。

0047

さらに、本実施形態によれば、分割コア32は、2つのティース部321を有している。そのため、分割コア32を基準部602側に押圧したとき、2箇所が当接することとなり、ティース部321の先端面を安定して基準部602の外周面に圧接させることができる。従って、ティース部の先端面の位置精度を確実に向上させることができる。

0048

加えて、本実施形態によれば、基準部602の外周面は、ティース部321と対向する部分がティース部321の先端面に対応した形状に成形されている。そのため、ティース部321の全面を基準部602の外周面に確実に当接させることができる。

0049

1・・・回転電機、10・・・ハウジング、100、101・・・ハウジング部材、110、111・・・軸受け、2・・・回転子、 20・・・回転軸、3・・・固定子、30、30’・・・固定子コア、300、300’・・・コアバック、301、301’・・・ティース、31、31’・・・スロット、32、32’・・・分割コア、320、320’・・・コアバック部、321、321’・・・ティース部、4・・・固定子巻線、40・・・巻線、40a、40b・・・巻線部、41・・・導体、42・・・絶縁皮膜、420・・・内層、421・・・外層、43・・・スロット収容部、44・・・ターン部、45・・・接合部、46・・・折り返し部、47、47’・・・組込み体、48、48’・・・巻取り体、49・・・融着材、5・・・樹脂成形部、50・・・組付け体、6・・・固定子成形金型、60・・・下型、600・・・底部、601・・・周壁部、601a・・・円弧板状の部材、601b・・・隙間、602・・・基準部(基準治具)、61・・・加圧治具、62・・・上型、620・・・樹脂注入通路

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