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技術 メダル計数装置

出願人 株式会社オリンピア
発明者 都筑崇弘
出願日 2009年3月12日 (11年9ヶ月経過) 出願番号 2009-059261
公開日 2010年9月24日 (10年3ヶ月経過) 公開番号 2010-207511
状態 未査定
技術分野 スロットマシン、カードゲーム、盤上ゲーム
主要キーワード エラーモード 検知順序 投入間隔 励磁作用 各光学センサ 感震センサ 阻止位置 検知間隔
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2010年9月24日)のものです。
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図面 (8)

課題

不正器具を用いてメダル投入を不正に行うゴト行為をより確実に防止する。

解決手段

スロットマシンメダルセレクタ34には、メダル29が流下するメダル通路42が形成されている。メダル通路42には、メダル29の流下を検知するメダル検知部48が設けられている。メダル検知部48には、移動機構54が接続されている。移動機構54は、メダル検知部48をメダル29の流下方向に移動させる。メダル検知部48がメダル29の流下を検知すると、その検知パターンが予め記憶された検知パターンと一致するか否かの判定が行われる。そして、一致すると判定された場合にのみ、メダル29の枚数計数される。

概要

背景

パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機としてスロットマシンが知られている。スロットマシンでは、一般的にメダル投入口から1〜3枚のメダル投入して遊技が行われる。スロットマシン内には、投入されたメダルの枚数計数する光学センサが設けられている。計数されたメダルは、ベットされるか、予め設定された枚数(例えば50枚)を限度クレジットされる。

ところで、スロットマシンでは、正規の方法とは異なる方法によってメダルの投入を行う、いわゆる、ゴト行為が問題となっている。こうしたゴト行為には、メダル投入口に挿入可能な板状の部材の先端に複数のLEDを直列に配置した器具(以下、不正器具と称す)が用いられる。不正器具を用いてゴト行為を行う場合には、まず不正器具をメダル投入口から挿入して光学センサの下方に位置させた後、上方に移動させて光学センサの受光部にLEDを対面させる。そして、所定のタイミングで各LEDを点滅させ、各LEDの光を受光部に入射させる。これにより、光学センサにメダルが通過したことを誤って検知させることができ、実際にメダル投入口にメダルを投入することなくメダルのベット及びクレジットを行うことができるようになる。

このようなゴト行為は、遊技場の利益を損なわせるばかりか、適正に遊技を行おうとする遊技者の遊技への興味を失わせてしまうことにも繋がりかねない。このため、上記のような不正器具を用いたゴト行為を防止する対策が、従来より種々提案されている。

例えば、引用文献1には、メダルの流下にともなうメダル通路振動を検知する感震センサを光学センサとは別に設け、各センサ検知順序検知間隔を確認し、適正にメダルが流下した場合と異なる順序、間隔が検知された場合に、不正器具が使用されたと判定する遊技機が記載されている。また、引用文献2には、2つの光学センサをメダルの流下方向に並べて設け、これら2つの光学センサでメダルの投入間隔や通過速度を検知し、この検知結果を基準と比較することで不正器具の使用を判定する遊技機が記載されている。

概要

不正器具を用いてメダルの投入を不正に行うゴト行為をより確実に防止する。スロットマシンのメダルセレクタ34には、メダル29が流下するメダル通路42が形成されている。メダル通路42には、メダル29の流下を検知するメダル検知部48が設けられている。メダル検知部48には、移動機構54が接続されている。移動機構54は、メダル検知部48をメダル29の流下方向に移動させる。メダル検知部48がメダル29の流下を検知すると、その検知パターンが予め記憶された検知パターンと一致するか否かの判定が行われる。そして、一致すると判定された場合にのみ、メダル29の枚数が計数される。

目的

近年、ゴト行為に用いられる不正器具は、スロットマシンの機種毎にLEDの配置や点滅のタイミングを変化させるなど、スロットマシン側の対策に合わせて益々性能を向上させてきており、より確実にゴト行為を防止できる対策が望まれていた

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

メダル流下するメダル通路と、前記メダル通路を流下するメダルを検知するメダル検知部と、メダルが検知可能な範囲で前記メダル検知部を移動させる移動機構と、前記メダル通路を正常に流下するメダルが前記メダル検知部で検知された際の検知パターンを前記メダル検知部の移動方向に対応させて複数記憶した検知パターン記憶手段と、前記メダル検知部がメダルの流下を検知した場合に、その時の前記メダル検知部の移動方向に応じた検知パターンを前記検知パターン記憶手段から読み出し、その検知パターンと前記メダル検知部が検知した検知パターンとを比較して各検知パターンが一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が一致すると判定した場合に、投入されたメダルの枚数計数する計数制御手段とを備えたことを特徴とするメダル計数装置

請求項2

前記移動機構は、メダルの投入が受け付けられる状態のときに前記メダル検知部を移動させることを特徴とする請求項1記載のメダル計数装置。

請求項3

前記メダル検知部は、メダルの流下方向に並べられた一対の検知手段を有し、前記移動機構は、前記メダル検知部に含まれる前記各検知手段の一方のみを移動させることを特徴とする請求項1又は2記載のメダル計数装置。

技術分野

0001

本発明は、投入されたメダル枚数計数するメダル計数装置に関する。

背景技術

0002

パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機としてスロットマシンが知られている。スロットマシンでは、一般的にメダル投入口から1〜3枚のメダルを投入して遊技が行われる。スロットマシン内には、投入されたメダルの枚数を計数する光学センサが設けられている。計数されたメダルは、ベットされるか、予め設定された枚数(例えば50枚)を限度クレジットされる。

0003

ところで、スロットマシンでは、正規の方法とは異なる方法によってメダルの投入を行う、いわゆる、ゴト行為が問題となっている。こうしたゴト行為には、メダル投入口に挿入可能な板状の部材の先端に複数のLEDを直列に配置した器具(以下、不正器具と称す)が用いられる。不正器具を用いてゴト行為を行う場合には、まず不正器具をメダル投入口から挿入して光学センサの下方に位置させた後、上方に移動させて光学センサの受光部にLEDを対面させる。そして、所定のタイミングで各LEDを点滅させ、各LEDの光を受光部に入射させる。これにより、光学センサにメダルが通過したことを誤って検知させることができ、実際にメダル投入口にメダルを投入することなくメダルのベット及びクレジットを行うことができるようになる。

0004

このようなゴト行為は、遊技場の利益を損なわせるばかりか、適正に遊技を行おうとする遊技者の遊技への興味を失わせてしまうことにも繋がりかねない。このため、上記のような不正器具を用いたゴト行為を防止する対策が、従来より種々提案されている。

0005

例えば、引用文献1には、メダルの流下にともなうメダル通路振動を検知する感震センサを光学センサとは別に設け、各センサ検知順序検知間隔を確認し、適正にメダルが流下した場合と異なる順序、間隔が検知された場合に、不正器具が使用されたと判定する遊技機が記載されている。また、引用文献2には、2つの光学センサをメダルの流下方向に並べて設け、これら2つの光学センサでメダルの投入間隔や通過速度を検知し、この検知結果を基準と比較することで不正器具の使用を判定する遊技機が記載されている。

先行技術

0006

特開2005−287943号公報
特開2005−312820号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、引用文献1の構成では、不正器具を揺すって感震センサに振動を与えることで適正と判定されてしまう場合があり、不正器具の対策として必ずしも十分なものではなかった。また、引用文献2の構成では、適正と判定されるタイミングで各光学センサの受光部に光を入射させる不正器具を検知することができず、やはり不正器具の対策として必ずしも十分なものではなかった。近年、ゴト行為に用いられる不正器具は、スロットマシンの機種毎にLEDの配置や点滅のタイミングを変化させるなど、スロットマシン側の対策に合わせて益々性能を向上させてきており、より確実にゴト行為を防止できる対策が望まれていた。

0008

本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであって、不正器具を用いてメダルの投入を不正に行うゴト行為をより確実に防止することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するため、本発明のメダル計数装置は、メダルが流下するメダル通路と、前記メダル通路を流下するメダルを検知するメダル検知部と、メダルが検知可能な範囲で前記メダル検知部を移動させる移動機構と、前記メダル通路を正常に流下するメダルが前記メダル検知部で検知された際の検知パターンを前記メダル検知部の移動方向に対応させて複数記憶した検知パターン記憶手段と、前記メダル検知部がメダルの流下を検知した場合に、その時の前記メダル検知部の移動方向に応じた検知パターンを前記検知パターン記憶手段から読み出し、その検知パターンと前記メダル検知部が検知した検知パターンとを比較して各検知パターンが一致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段が一致すると判定した場合に、投入されたメダルの枚数を計数する計数制御手段とを備えたことを特徴とする。

0010

ここで、メダル計数装置とは、例えば、投入されたメダルの枚数を計数し、その結果を報知するメダルカウンタや、投入されたメダルの枚数を計数し、その枚数に応じて遊技の実行を可能にする遊技機などである。

0011

前記移動機構は、メダルの投入が受け付けられる状態のときに前記メダル検知部を移動させることが好ましい。ここで、メダルの投入が受け付けられない状態とは、例えば、前記メダル検知部よりも上流側でメダルの流下を阻止するブロッカが作動しているとき、エラーが発生したとき、エラーを解除するとき、所定の投入枚数を検知したとき、遊技が実行されているときなどであり、メダルの投入が受け付けられる状態とは、これら以外のときである。

0012

前記メダル検知部は、メダルの流下方向に並べられた一対の検知手段を有し、前記移動機構は、前記メダル検知部に含まれる前記各検知手段の一方のみを移動させることが好ましい。

発明の効果

0013

本発明では、メダル検知部を移動させるとともに、メダル通路を正常に流下するメダルをメダル検知部が検知した際の検知パターンをメダル検知部の移動方向に対応させて検知パターン記憶手段に複数記憶させ、メダル検知部がメダルの流下を検知した場合に、その時のメダル検知部の移動方向に応じた検知パターンを検知パターン記憶手段から読み出し、その検知パターンとメダル検知部が検知した検知パターンとを比較して各検知パターンが一致するか否かを判定し、一致すると判定された場合に、投入されたメダルの枚数を計数するようにした。このため、本発明のメダル計数装置に対して不正器具を用いるためには、不正器具を抜き差ししながら不正器具とメダル検知部との位置を合わせ、正常にメダルが流下した場合の検知パターンと一致するようにメダル検知部に検知させる必要がある。しかしながら、不正器具を手動で抜き差しして上記のように操作することは、極めて困難であり、実質的に不可能である。また、メダル検知部の移動に合わせて不正器具を抜き差しする動作は、非常に目立つため、遊技場の従業員などに発見されやすくなる。従って、本発明によれば、不正器具を用いてメダルの投入を不正に行うゴト行為を確実に防止することができる。

0014

また、メダルの流下方向に並べられた一対の検知手段でメダル検知部を構成し、各検知手段の一方のみを移動させるようにすれば、各検知手段同士の距離が変化するため、不正器具の位置合わせがより困難になり、不正器具を用いてメダルの投入を不正に行うゴト行為をより確実に防止することができる。

図面の簡単な説明

0015

スロットマシンの外観を示す斜視図である。
スロットマシンの内部を示す斜視図である。
メダルセレクタの構成を概略的に示す説明図である。
メダルの投入が受け付けられない状態を示す説明図である。
スロットマシンの電気的構成を概略的に示すブロック図である。
検知パターン情報の一例を示す説明図である。
第2メダル検知センサのみを移動させる場合を示す説明図である。

実施例

0016

図1に示すように、スロットマシン(メダル計数装置)10は、略開口箱状に形成された筐体10aを備えている。筐体10aの前面には、表示窓11aが設けられた前面扉11が設けられている。表示窓11aの奥には、第1〜第3リール12a〜12cが回転自在に組み込まれたリールユニット26(図2参照)が設けられている。表示窓11aの下方には、MAXベットボタン15、1ベットボタン16、第1〜第3ストップボタン17a〜17c、スタートレバー18、精算ボタン19などの各種の操作部材、及びメダル29(図2参照)を投入するためのメダル投入口20が設けられている。なお、上記各操作部材の機能については周知であるため、説明を省略する。前面扉11の下部には、メダル29の払い出しを行うためのメダル払出口22と、このメダル払出口22から払い出されたメダル29を受けるメダル受け皿23と、遊技中に音楽音声を発するスピーカ24とが設けられている。

0017

第1〜第3リール12a〜12cの外周には、複数種類の図柄が一定ピッチで配列されている。表示窓11aは、第1〜第3リール12a〜12cが停止した状態で、1リール当たり3個の図柄が観察可能となるように構成されている。これにより、第1〜第3リール12a〜12cの図柄を1個ずつ組み合わせた直線状の入賞有効ラインが横3本、斜め2本の合計5本が設定される。遊技開始に先立ってメダル投入口20から1枚のメダル29を投入したときには、中央横1本の入賞有効ラインが有効化され、2枚では横3本、3枚ではさらに斜め2本を加えた5本の入賞有効ラインが有効化される。

0018

スロットマシン10では、50枚を限度に適正なメダル29をクレジット(貯留)することが可能になっている。表示窓11aの下方には、貯留したメダル29の枚数を表示するクレジット枚数表示部13が設けられている。クレジットされるメダル29の最大枚数は50枚であるから、クレジット枚数表示部13は、0〜50の数値表示可能に構成されている。

0019

このように、スロットマシン10には、ベットの上限である3枚にクレジットの上限である50枚を加えた計53枚のメダル29を一度に投入することができる。3枚のメダルがベットされ、かつ50枚のメダル29がクレジットされた状態でメダル投入口20に投入された54枚目以降のメダル29は、ベットもクレジットもされることなくメダル払出口22から排出される。

0020

スロットマシン10は、機械動作遊技動作などに関する各種のエラーを検知した場合、遊技不能な状態にするとともに、検知したエラーを報知するエラーモードになる。クレジット枚数表示部13の側方には、エラーの種類に応じたエラーコードを表示するためのエラー表示部14が設けられている。スロットマシン10は、エラーモードになると、スピーカ24から警告音を発し、遊技者や遊技場の従業員にエラーを検知したことを報知するとともに、検知したエラーの種類に応じたエラーコードをエラー表示部14に表示させ、そのエラーの種類を報知する。

0021

図2に示すように、筐体10aの内部には、制御基板25、リールユニット26、電源ボックス27、貯留タンク28などが設けられている。制御基板25は、スロットマシン10の各部を統括的に制御する。制御基板25は、透明なプラスチックで形成された基板ケース封入されて開放不能となっている。これにより、制御基板25に不正な改造が施されることを防止している。

0022

リールユニット26は、第1〜第3リール12a〜12c、ステッピングモータバックランプフォトセンサなどが組み込まれて構成されている。ステッピングモータ、バックランプ、フォトセンサ(いずれも図示は省略)は、第1〜第3リール12a〜12cのそれぞれに対応して設けられている。

0023

ステッピングモータは、制御基板25からの指示に応じて対応する第1〜第3リール12a〜12cを回転駆動する。バックランプは、当選役などに応じた所定の態様で表示窓11aから露呈する各図柄を個別に照明する。フォトセンサは、対応する第1〜第3リール12a〜12cの回転角を検知し、検知した回転角を制御基板25に出力する。制御基板25は、フォトセンサの検知結果に応じてステッピングモータを制御することにより、第1〜第3リール12a〜12cの停止制御を行う。

0024

電源ボックス27には、スロットマシン10の電源のON/OFF切り替えるための電源スイッチ30が設けられている。電源ボックス27は、電源スイッチ30がONになったことに応答してスロットマシン10の各部に電力を供給し、スロットマシン10を起動させるとともに、電源スイッチ30がOFFになったことに応答して電力の供給を止め、スロットマシン10を停止させる。

0025

また、電源ボックス27には、エラーモードを解除するための解除スイッチ31が設けられている。スロットマシン10がエラーモードになった状態で解除スイッチ31を押圧操作すると、エラーモードが解除され、遊技が可能な通常モードにスロットマシン10が復帰する。なお、解除スイッチ31の取り付け位置は、電源ボックス27に限定されるものではない。但し、スロットマシン10が通常モードからエラーモードに移行する契機には、メダル29の投入を不正に行う不正器具の使用が検知された場合など、遊技者による不正行為の検知が含まれるため、解除スイッチ31は、従業員以外の者が不正に操作できないよう、従業員しか触れることができない位置(例えば筺体10aの内部)に設けることが好ましい。

0026

貯留タンク28は、メダル投入口20から投入された適正なメダル29を貯留する。貯留タンク28には、貯留したメダル29を払い出すためのメダル出口28aが形成されている。また、貯留タンク28の下方には、ホッパー装置33が設けられている。ホッパー装置33は、メダル29の払い出しを行う際に駆動され、制御基板25の制御の下、貯留タンク28に貯留されたメダル29を所定枚数だけメダル出口28aから送り出す。送り出されたメダル29は、メダル払出口22を介してメダル受け皿23に払い出される。

0027

前面扉11の裏には、メダルセレクタ34、メダル案内部材35、払出シュート36が設けられている。メダルセレクタ34は、メダル投入口20と接続されるように配置され、メダル投入口20から投入されたメダル29を貯留タンク28に貯留するものとメダル払出口22から排出するものとに振り分けるとともに、貯留タンク28に貯留するメダル29の枚数をカウントし、そのカウント結果を制御基板25に出力する。制御基板25は、このカウント結果に応じてベット枚数もしくはクレジット枚数を加算する。

0028

メダル案内部材35は、メダルセレクタ34が貯留タンク28側に振り分けたメダル29を受け、そのメダル29を貯留タンク28に案内する。払出しシュート36は、メダルセレクタ34がメダル払出口22側に振り分けたメダル29を受け、そのメダル29をメダル払出口22に案内してメダル払出口22から排出させる。

0029

また、払出しシュート36には、開口36aが形成されている。この開口36aは、前面扉11を閉じた際に、貯留タンク28のメダル出口28aと対面するように位置が決められている。メダル出口28aから送り出されたメダル29は、開口36aを介して払出しシュート36内に入り込み、払出しシュート36によって案内されることにより、メダル払出口22から払い出される。

0030

図3に示すように、メダルセレクタ34は、略矩形の板状に形成された本体基部40を備えている。本体基部40には、メダル投入口20から投入されたメダル29を流下させるためのメダル通路42が形成されている。メダル通路42は、略L字型屈曲した溝であり、適正なメダル29の直径よりも僅かに広い幅、及び適正なメダル29の厚みよりも僅かに深い深さを有している。また、メダル通路42は、本体基部40の上面に開放された一端がメダル29の進入するメダル入口42a、本体基部40の側面に開放された一端がメダル29の抜け出るメダル出口42bとなっている。

0031

メダルセレクタ34は、メダル投入口20とメダル入口42aとが連通し、メダル案内部材35とメダル出口42bとが連通するように、前面扉11に取り付けられる。これにより、メダル投入口20から投入されたメダル29が、メダル入口42aからメダル通路42内に進入する。そして、メダル通路42を流下してメダル出口42bから抜け出たメダル29が、メダル案内部材35に進入し、メダル案内部材35を介して貯留タンク28に貯留される。

0032

メダル通路42の屈曲部よりも下流側の上方には、投入されたメダル29の振り分けを行うための振分部材44が設けられている。振分部材44は、略T字型に形成された板状の部材であり、その基端部44aに設けられた軸を介して本体基部40に揺動自在に軸支されている。これにより、振分部材44は、図3に示す通過位置と、図4に示す排出位置との間で移動する。

0033

通過位置にある振分部材44は、本体基部40の前面と略平行になり、その先端部44bをメダル通路42内に進入させる。一方、排出位置にある振分部材44は、先端部44bが本体基部40の前面から離れるように紙面手前側に揺動し、先端部44bをメダル通路42から抜け出させる。振分部材44は、このように各位置に移動することにより、メダル入口42aから進入したメダル29をメダル出口42bに向かわせるものと、メダル通路42から落下させるものとに振り分ける。

0034

本体基部40には、捩じりバネ(図示は省略)と、電磁石62(図5参照)とが設けられている。捩じりバネは、振分部材44を排出位置側に付勢する。振分部材44には、強磁性又は常磁性を有する金属材料が用いられている。電磁石62は、振分部材44に励磁作用を付与することにより、捩じりバネの付勢力に抗して振分部材44を排出位置から通過位置に移動させる。このように、振分部材44は、電磁石62の励磁作用が付与されていない場合には、捩じりバネの付勢力によって排出位置に保持され、電磁石62の励磁作用が付与された場合には、その励磁作用によって通過位置に保持される。

0035

本体基部40の前面には、通路カバー38が取り付けられている(図2参照)。通路カバー38には、振分部材44と対面する箇所に切り欠き38aが形成されている。通路カバー38は、メダル通路42の開放された前面を覆い、振分部材44に対応する箇所以外の部分でメダル29がメダル通路42から落下することを防止するとともに、振分部材44が落下させたメダル29を切り欠き38aを介して払出しシュート36に入り込ませる。このように、振分部材44の振り分けによってメダル通路42から落下したメダル29は、払出しシュート36内に入り込み、払出しシュート36に案内されてメダル払出口22に排出される。また、メダルセレクタ34は、振分部材44が払出しシュート36側にメダル29を振り分ける際に、メダル29がメダル通路42から落下しやすいよう、その上端が本体基部40の前面側に僅かに傾いて前面扉11に取り付けられる。

0036

振分部材44が通過位置にある状態では、先端部44bからメダル通路42の底面(流下するメダル29の周面と接触する面)までの距離が、適正なメダル29の直径よりも僅かに小さくなる。これにより、振分部材44が通過位置にある場合、適正なメダル29は、その上部が振分部材44に支持され、振分部材44よりも下流側に流下する。一方、適正なメダル29よりも径が小さい不正なメダル29は、振分部材44による支持が得られず、通路カバー38の切り欠き38aを介して本体基部40の前面側に落下する。また、メダル通路42は、適正なメダル29の直径よりも僅かに広い程度の幅に形成されているので、適正なメダル29よりも径が大きい不正なメダル29は、そもそもメダル入口42aに入らない。

0037

振分部材44が排出位置にある状態では、先端部44bがメダル通路42から抜け出ているので、適正、不正に関わらず投入された全てのメダル29が本体基部40の前面側に落下する。振分部材44は、メダル29の投入が受け付けられる状態のときに通過位置に移動し、メダル29の投入が受け付けられない状態のときに排出位置に移動する。このように、振分部材44は、適正なメダル29と不正なメダル29との振り分けを行うとともに、各位置に移動することによって、メダル29の投入が受け付けられない状態のときに適正なメダル29が貯留タンク28に貯留されてしまうことを防止する。

0038

ここで、メダル29の投入が受け付けられない状態とは、例えば、何らかのエラーが発生してスロットマシン10がエラーモードになったとき、解除スイッチ31の押圧操作に応答してエラーモードを解除し、通常モードに復帰させる処理を実行するとき、ベット及びクレジットされたメダル29の枚数がそれぞれ上限に達しているとき、遊技が実行されているときなどである。そして、メダル29の投入が受け付けられる状態とは、これら以外の状態のときである。

0039

なお、ベットの上限枚数は3枚、クレジットの上限枚数は50枚であり、スロットマシン10には、最大で53枚のメダル29を投入することができる。すなわち、メダル29を53枚投入したときに、メダル29の投入が受け付けられない状態であると判断される。また、遊技が実行されているときとは、スタートレバー18を操作して第1〜第3リール12a〜12cが回転してから、全ての第1〜第3リール12a〜12cが停止されるまでの状態である。

0040

メダル通路42の振分部材44よりも僅かに下流側の下方には、メダル通路42の底面と略直交する方向に移動自在に設けられ、メダル通路42内に進入してメダル29の流下を阻止する阻止位置図4に示す位置)と、メダル通路42から退避してメダル29の流下を許容する退避位置(図3に示す位置)との間で移動するブロッカ46が設けられている。

0041

ブロッカ46は、図示を省略した連結機構を介して振分部材44と連結されており、ブロッカ46の各位置への移動は、電磁石62の励磁消磁にともなう振分部材44の各位置への移動に連動して行われる。ブロッカ46は、図3に示すように、振分部材44が通過位置に移動した際に退避位置に移動し、メダル29の流下を許容する。そして、ブロッカ46は、図4に示すように、振分部材44が排出位置に移動した際に阻止位置に移動し、メダル29の流下を阻止する。これにより、振分部材44が排出位置にある際に、メダル29が勢いでメダル出口42b側に向かってしまうことが防止され、確実にメダル29をメダル通路42から落下させることができる。

0042

メダル通路42のブロッカ46よりも下流側の上方には、振分部材44を通過し、メダル出口42b側に向かって流下するメダル29を検知するためのメダル検知部48が設けられている。メダル検知部48は、第1メダル検知センサ(検知手段)50と第2メダル検知センサ(検知手段)52との一対のセンサで構成されている。各メダル検知センサ50、52は、メダル29の流下方向に並べて配置されている。これらの各メダル検知センサ50、52には、発光部が照射した検知光を受光部で受光し、検知光が遮られたか否かによってメダル29の流下を検知する光学センサが用いられている。

0043

上記のように、メダル検知部48は、メダル通路42の上方に配置されている。これにより、各メダル検知センサ50、52の検知光は、流下するメダル29の上端付近で遮られる。こうすれば、2枚のメダル29が連なって流下してきた際にも、各メダル29の上部に空く隙間によって検知光が遮られた状態が一度解除されるので、各メダル29を正確に検知することができる。

0044

また、各メダル検知センサ50、52は、メダル29の流下方向に並べて配置されているので、メダル通路42を正常にメダル29が流下した場合には、第1メダル検知センサ50がメダル29を検知した後、一定時間経過してから第2メダル検知センサ52がメダル29を検知する。これにより、各メダル検知センサ50、52のメダル29の検知の順序、及び間隔を確認することで、メダルセレクタ34内の異常を検知することができる。

0045

例えば、第2メダル検知センサ52が先に検知を行った場合には、メダル29が逆流していると判断することができる。また、第1メダル検知センサ50又は第2メダル検知センサ52の検知光が所定時間以上遮られた状態のままになった場合には、メダル通路42内にメダル29が滞留していると判断することができる。このように、各メダル検知センサ50、52では、メダル29の流下を検知することができるとともに、メダルセレクタ34内の異常を検知することもできる。なお、流下方向に並べて配置された各メダル検知センサ50、52による異常の検知方法は、例えば特開2005−312820号公報などに詳細に説明されているので、本明細書では、その説明を省略する。

0046

メダル通路42のメダル検知部48に対応する位置には、メダル29の流下方向に溝状に形成されたレール42cが設けられている。メダル検知部は、このレール42cを介してメダル29の流下方向に移動自在に本体基部40に取り付けられており、図3実線で示す第1位置と、図3二点鎖線で示す第2位置との間で移動する。メダル検知部48には、移動機構54が接続されている。移動機構54は、メダル検知部48を各位置に移動させる。なお、この移動機構54には、モータギアなどからなる周知の機構を用いればよい。

0047

図5に示すように、制御基板25には、制御回路(判定手段、計数制御手段)60が設けられている。制御回路60は、各種のプログラムやデータを記憶したメモリや、このメモリに記憶されたプログラムを読み出して各種の処理を実行するCPUなどを備えており、これらによってスロットマシン10を制御するための様々な回路が構成されている。制御回路60には、リール駆動コントローラ61が接続されている。リール駆動コントローラ61は、制御回路60からの指示に応じて第1〜第3リール12a〜12cの回転を制御する。

0048

また、制御回路60には、クレジット枚数表示部13、エラー表示部14、各メダル検知センサ50、52、移動機構54、電磁石62が接続されている。クレジット枚数表示部13、エラー表示部14、移動機構54、電磁石62の動作は、制御回路60によって制御される。各メダル検知センサ50、52は、メダル29の検知結果を制御回路60に入力する。制御回路60は、各メダル検知センサ50、52の検知に基づいて投入されたメダル29の枚数を計数し、入賞有効ラインの有効化やクレジット枚数の加算を行う。

0049

また、制御回路60は、各メダル検知センサ50、52によってメダル29の逆流が検知された場合、逆流エラーが発生したと判断し、スロットマシン10をエラーモードに移行させ、スピーカ24から警告音を発するとともに、逆流エラーに対応するエラーコードをエラー表示部14に表示させて、逆流エラーが発生したことを報知する。同様に、制御回路60は、各メダル検知センサ50、52によってメダル29の滞留が検知された場合、滞留エラーが発生したと判断し、スロットマシン10をエラーモードに移行させ、スピーカ24から警告音を発するとともに、滞留エラーに対応するエラーコードをエラー表示部14に表示させて、滞留エラーが発生したことを報知する。

0050

前述のように、制御回路60は、スロットマシン10がエラーモードになったとき、エラーモードを解除するとき、ベット及びクレジットされたメダル29の枚数がそれぞれ上限に達しているとき、遊技が実行されているときなどに、メダル29の投入が受け付けられない状態であると判断し、これら以外のときにメダル29の投入が受け付けられる状態であると判断する。

0051

制御回路60は、メダル29の投入が受け付けられる状態であると判断すると、電磁石62を制御し、振分部材44とブロッカ46とをそれぞれ通過位置と退避位置とに移動させる。そして、制御回路60は、メダル29の投入が受け付けられない状態であると判断すると、電磁石62を制御し、振分部材44とブロッカ46とをそれぞれ排出位置と阻止位置とに移動させる。

0052

また、制御回路60は、メダル29の投入が受け付けられる状態であると判断すると、電磁石62の制御と同時に移動機構54を制御し、メダル29の投入が受け付けられる状態の間中、メダル検知部48を第1位置と第2位置との間で往復動させる。なお、メダル29の投入が受け付けられない状態であると判断した場合には、その時点でメダル検知部48の移動を停止させてもよいし、第1位置又は第2位置まで移動させてから停止させてもよい。

0053

制御回路60には、さらにスタート信号センサ63、第1ストップ信号センサ64a、第2ストップ信号センサ64b、第3ストップ信号センサ64c、解除信号センサ65などの各種のセンサが接続されている。スタート信号センサ63は、スタートレバー18の押下操作を検知し、この検知に応答して遊技スタート信号を制御回路60に入力する。制御回路60は、スタート信号センサ63から遊技スタート信号が入力されると、リール駆動コントローラ61に第1〜第3リール12a〜12cの回転を指示し、図柄列変動表示を開始させる。

0054

第1〜第3ストップ信号センサ64a〜64cは、第1〜第3ストップボタン17a〜17cの押圧操作を検知し、この検知に応答して第1〜第3リール12a〜12cの停止を指示するストップ信号を制御回路60に入力する。制御回路60は、ストップ信号が入力されたときに第1〜第3リール12a〜12cが回転中であるか否かを判定する。そして、制御回路60は、第1〜第3リール12a〜12cが回転中である場合には、リール駆動コントローラ61を制御し、押圧操作された第1〜第3ストップボタン17a〜17cに対応する第1〜第3リール12a〜12cの停止制御を行う。

0055

解除信号センサ65は、解除スイッチ31の押圧操作を検知し、この検知に応答してエラーモードの解除を指示する解除信号を制御回路60に入力する。制御回路60は、解除信号の入力に応答してスロットマシン10がエラーモードになっているか否かを判定する。そして、制御回路60は、エラーモードになっていると判定すると、スロットマシン10のモードをエラーモードから通常モードに復帰させる。

0056

制御回路60には、当選役抽選部70と検知パターン記憶部72とが設けられている。当選役抽選部70は、スタート信号センサ63からの遊技スタート信号の入力に応答して起動し、図示を省略した乱数発生器から乱数値を取得する。そして、取得した乱数値に基づいて当選役抽選を行い、当選役としてのBB(ビックボーナス)、小役リプレイのいずれか又はハズレを決定する。

0057

BB図柄が入賞有効ライン上に揃った状態で停止し、BBに入賞すると、通常モードからBBモード(有利モード)に移行する処理が行われる。小役に入賞すると、規定枚数のメダル29がメダル払出口22からメダル受け皿23に払い出される。リプレイに入賞すると、次遊技をメダル29の投入なしに行うことができる。

0058

BBモードでは、通常モードで3枚であるメダル29の投入枚数が2枚になり、小役の当選確率が通常モードよりも高くなるとともに、小役に入賞したときのメダル29の払い出し枚数も増加する。このため、BBモードでは、通常モードよりもペイアウト率(投入したメダル29の枚数に対する払い出されるメダル29の枚数の割合)が高くなり、遊技者にとって有利になる。

0059

制御回路60は、遊技スタート信号の入力に応答して当選役抽選を行った後、第1〜第3リール12a〜12cを回転させて図柄列の変動表示を開始し、第1〜第3ストップ信号センサ64a〜64cからストップ信号が入力されたことに応答して第1〜第3リール12a〜12cの停止制御を行う。そして、制御回路60は、第1〜第3リール12a〜12cの全てを停止させると、入賞有効ライン上に停止した第1〜第3リール12a〜12cの図柄の組み合わせによって、当選役に入賞したか否かを判定する。制御回路60は、当選役に入賞したと判定すると、BBモードへの移行やメダル29の払い出しなどといった、その当選役に対応した処理を行い、1回の遊技を終了させる。

0060

制御回路60は、メダル29の投入が受け付けられる状態の間中、メダル検知部48を第1位置と第2位置との間で往復動させる。このため、各メダル検知センサ50、52によるメダル29の検知パターンは、メダル29の流下方向と同じ正方向(第1位置から第2位置に移動する方向)にメダル検知部48が移動している場合と、メダル29の流下方向とは反対の逆方向(第2位置から第1位置に移動する方向)にメダル検知部48が移動している場合とで異なる。

0061

検知パターン記憶部72には、メダル検知部48が正方向に移動した際の各メダル検知センサ50、52のメダル29の検知パターンを示す正方向検知パターン情報73と、メダル検知部48が逆方向に移動した際の各メダル検知センサ50、52のメダル29の検知パターンを示す逆方向検知パターン情報74とが記憶されている。このように、検知パターン記憶部72は、メダル通路42を正常に流下するメダル29を各メダル検知センサ50、52が検知した際の検知パターンをメダル検知部48の移動方向に対応させて複数記憶している。

0062

メダル検知部48が正方向に移動した状態でメダル29の流下が検知された場合には、メダル29の流下速度からメダル検知部48の移動速度分が差し引かれるため、メダル検知部48が停止した状態でメダル29の流下が検知された場合に比べて各メダル検知センサ50、52の検知時間が長くなる。一方、メダル検知部48が逆方向に移動した状態でメダル29の流下が検知された場合には、メダル29の流下速度にメダル検知部48の移動速度分が足し合わされるため、メダル検知部48が停止した状態でメダル29の流下が検知された場合に比べて各メダル検知センサ50、52の検知時間が短くなる。

0063

従って、図6に示すように、正方向検知パターン情報73が示す正方向の検知パターン(図6(a)参照)は、第1メダル検知センサ50の検知時間T1、第1メダル検知センサ50の検知終了から第2メダル検知センサ52が検知を開始するまでの時間T2、第2メダル検知センサ52の検知時間T3のそれぞれが、逆方向検知パターン情報74が示す逆方向の検知パターン(図6(b)参照)に比べて長くなる。

0064

なお、図6では、各メダル検知センサ50、52が検知した場合、すなわち検知光が遮られた場合に出力がOFFからONに切り替わるように図示しているが、これとは反対に、各メダル検知センサ50、52が検知した場合に出力がONからOFFに切り替わるようにしてもよい。また、図6では、第1メダル検知センサ50の検知が終了した後に第2メダル検知センサ52が検知を開始するようにしたが、これに限ることなく、第1メダル検知センサ50が検知を行っている途中で第2メダル検知センサ52が検知を開始してもよい。

0065

制御回路60は、各メダル検知センサ50、52がメダル29を検知すると、その時のメダル検知部48の移動方向に応じて各検知パターン情報73、74のどちらかを検知パターン記憶部72から読み出す。制御回路60は、各検知パターン情報73、74を読み出すと、これらが示す検知パターンと、各メダル検知センサ50、52が検知したメダル29の検知パターンとを比較し、各検知パターンが一致するか否かを判定する。

0066

各検知パターンが一致するか否かの判定を行う場合には、先ず、各検知パターン情報73、74が示す検知パターンのT1の値に対して、各メダル検知センサ50、52が検知した検知パターンのT1の値が所定の誤差範囲内に入っているか否かを確認する。そして、この確認をT2、T3のそれぞれに対しても行う。制御回路60は、T1、T2、T3の各値が全て誤差範囲内に入っている場合に各検知パターンが一致していると判定し、T1、T2、T3の各値のいずれか1つでも誤差範囲から外れている場合に各検知パターンが一致していないと判定する。

0067

制御回路60は、各検知パターンが一致していると判定した場合には、正常に流下するメダル29を各メダル検知センサ50、52が検知したと判断し、前述のようにメダル29の枚数を計数して入賞有効ラインの有効化やクレジット枚数の加算を行う。

0068

一方、制御回路60は、各検知パターンが一致していないと判定した場合には、何らかのエラーが発生したと判断する。制御回路60は、前述のように、第2メダル検知センサ52が先に検知を行った場合には、逆流エラーが発生したと判断し、第1メダル検知センサ50又は第2メダル検知センサ52の検知光が所定時間以上遮られた状態のままになった場合には、滞留エラーが発生したと判断する。

0069

ところで、不正器具を用いてメダル29の投入を不正に行うためには、不正器具をメダル通路42に挿入した後、不正器具の発光部分とメダル検知部48との位置合わせを行う必要がある。この際、メダル検知部48が移動しているため、手動で不正器具を抜き差ししながら正常にメダル29が流下した場合の検知パターンと一致するように各メダル検知センサ50、52に検知させることは極めて困難である。従って、不正器具を用いてメダル29の投入を不正に行おうとした場合には、T1、T2、T3の各値が誤差範囲から外れる可能性が高い。

0070

このため、制御回路60は、T1、T2、T3の各値のいずれか1つでも誤差範囲から外れ、かつ逆流エラーや滞留エラーではない状態のときには、不正器具を用いてメダル29を不正に投入するゴト行為が各メダル検知センサ50、52によって検知された不正検知エラーが発生したと判断する。

0071

また、制御回路60は、不正検知エラーが発生したと判断すると、スロットマシン10をエラーモードに移行させ、スピーカ24から警告音を発するとともに、対応するエラーコードをエラー表示部14に表示させて、不正検知エラーが発生したことを報知する。

0072

次に、上記構成によるスロットマシン10の作用について説明する。メダル29の投入が受け付けられない状態にスロットマシン10がある場合、振分部材44、ブロッカ46は、それぞれ排出位置、阻止位置に移動する。この状態でメダル投入口20にメダル29を投入すると、ブロッカ46によって流下が阻止され、排出位置にある振分部材44を介してメダル29がメダル通路42から落下する。落下したメダル29は、通路カバー38に形成された切り欠き38aを通り抜けて払出しシュート36内に入り込み、払出しシュート36に案内されてメダル払出口22から排出される。

0073

一方、メダル29の投入が受け付けられる状態にスロットマシン10がある場合、振分部材44、ブロッカ46は、それぞれ通過位置、退避位置に移動する。また、メダル29の投入が受け付けられる状態にスロットマシン10がある場合には、移動機構54が駆動され、メダル検知部48が第1位置と第2位置との間で往復動を繰り返す。

0074

この状態でメダル投入口20にメダル29を投入すると、メダル29が振分部材44、ブロッカ46を通過し、各メダル検知センサ50、52によって流下が検知される。各メダル検知センサ50、52がメダル29の流下を検知すると、その検知結果が制御回路60に入力される。制御回路60は、各メダル検知センサ50、52から検知結果が入力されると、これに応答して検知パターン記憶部72にアクセスし、その時のメダル検知部48の移動方向に応じて各検知パターン情報73、74のどちらかを検知パターン記憶部72から読み出す。この後、制御回路60は、各検知パターン情報73、74が示す検知パターンと、各メダル検知センサ50、52が検知した検知パターンとを比較し、各検知パターンが一致するか否かを判定する。

0075

各検知パターンが一致していると判定された場合には、正常に流下するメダル29を各メダル検知センサ50、52が検知したと判断され、メダル29の枚数が計数されるとともに、これに応答して入賞有効ラインの有効化やクレジット枚数の加算が行われる。

0076

一方、各検知パターンが一致していないと判定された場合には、何らかのエラーが発生したと判断される。エラーが発生したと判断されると、スロットマシン10がエラーモードに移行し、スピーカ24から警告音が発せられるとともに、対応するエラーコードがエラー表示部14に表示され、エラーの発生が報知される。エラーモードは、解除スイッチ31の押圧操作に応答して解除され、スロットマシン10が通常モードに復帰する。

0077

なお、不正検知エラーが発生したと判断した場合には、エラーモードに移行させる処理を行う他に、ゴト行為が行われたことを示す画像や音声を出力する処理や、遊技場に設置された複数台の遊技機(当該スロットマシン10を含む)の状態を一括管理する所謂ホールコンピュータに報知する処理などを行ってもよい。

0078

本実施形態のスロットマシン10に対して不正器具を用いるためには、不正器具を抜き差ししながら不正器具の発光部分とメダル検知部48との位置を合わせ、正常にメダル29が流下した場合の検知パターンと一致するように各メダル検知センサ50、52に検知させる必要がある。しかしながら、不正器具を手動で抜き差しして上記のように操作することは、極めて困難であり、実質的に不可能である。また、メダル検知部48の移動に合わせて不正器具を抜き差しする動作は、非常に目立つため、遊技場の従業員などに発見されやすくなる。

0079

近年では、各メダル検知センサ50、52の検知光を受光し、検知光に応じた変調の光を各メダル検知センサ50、52の受光部に入射させるなど、スロットマシン10側の対策に合わせて不正器具の発光部分にも種々の対策が講じられている。これに対し、本実施形態のようにメダル検知部48を移動させ、検知パターンが一致する場合にのみメダル29の枚数が計数されるようにすれば、不正器具の発光部分とメダル検知部48との位置合わせが困難になり、かつ従業員などに発見されやすくなるので、不正器具の発光部分に如何なる対策が講じられていようとも、不正器具を用いてメダルの投入を不正に行うゴト行為を確実に防止することができる。

0080

ところで、上記実施形態で示すように、メダル29の投入が受け付けられる状態にスロットマシン10がある場合に、メダル検知部48を第1位置と第2位置との間で常に往復動させていると、複数枚のメダル29が連続的に投入された際などに、メダル検知部48の移動方向が正方向から逆方向もしくは逆方向から正方向に切り替わるタイミングと、メダル29を検知するタイミングとが重なってしまうことが懸念される。

0081

メダル検知部48の移動方向が切り替わるタイミングでは、検知パターンが切り替わるとともに、メダル検知部48の移動が一瞬停止する。このため、メダル検知部48の移動方向が切り替わるタイミングと、メダル29を検知するタイミングとが重なると、検知パターンが複雑になったり、誤検知が増えたりしてしまう。

0082

そこで、投入されたメダル29を一時的に滞留させ、上記各タイミングが重ならないように、滞留させたメダル29を1枚ずつ送り出す送り出し機構を設けるようにしてもよい。こうすれば、メダル検知部48を第1位置と第2位置との間で常に往復動させた際にも、検知パターンが複雑になったり、誤検知が増えたりすることを防ぐことができる。

0083

上記実施形態では、メダル29の投入が受け付けられる状態にスロットマシン10がある場合に、メダル検知部48を第1位置と第2位置との間で往復動させるようにしたが、これに限ることなく、例えば、第1位置から第2位置に移動させている途中で第1位置に引き返させる、各位置に移動させている途中で一時的に停止させるといったように、メダル検知部48をランダムに移動させるようにしてもよい。こうすれば、不正器具の発光部分とメダル検知部48との位置合わせを、さらに難しくさせることができる。

0084

上記実施形態では、メダル29の流下方向にメダル検知部48を移動させるようにしたが、メダル検知部48の移動方向は、これに限ることなく、メダル29が検知可能な範囲内における任意の方向でよい。なお、メダル29の流下方向以外の方向にメダル検知部48を移動させる場合には、それぞれの方向に応じた検知パターン情報を検知パターン記憶部72に記憶させておけばよい。

0085

上記実施形態では、メダル検知部48に含まれる各メダル検知センサ50、52の双方を移動させるようにしたが、これに限ることなく、図7に示すように、第2メダル検知センサ52のみを移動させるようにしてもよい。こうすれば、各メダル検知センサ50、52同士の距離が変化するため、不正器具の位置合わせがより困難になり、不正器具を用いてメダル29の投入を不正に行うゴト行為をより確実に防止することができる。また、図7の例とは反対に、第1メダル検知センサ50のみを移動させるようにしても勿論よい。

0086

上記実施形態では、振分部材44の移動に連動してブロッカ46が移動するようにしたが、振分部材44とブロッカ46とをそれぞれ個別に移動させるようにしてもよい。なお、この場合には、ブロッカ46の作動(阻止位置への移動)を契機にメダル29の投入が受け付けられない状態と判断してもよい。

0087

上記実施形態では、光学センサからなる各メダル検知センサ50、52を検知手段として示したが、検知手段は、これに限ることなく、機械式のスイッチ、近接センサ磁気センサなどといった周知のスイッチやセンサでよい。また、上記実施形態では、メダル検知部48に2つの検知手段を設けたが、検知手段の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。

0088

上記実施形態では、スロットマシン10に本発明を適用した例を示したが、本発明は、これに限ることなく、例えば、メダルの枚数を計数し、その結果を報知するメダルカウンタに適用してもよい。さらには、メダルを用いるゲーム機などに適用してもよい。

0089

10スロットマシン(メダル計数装置)
34メダルセレクタ
42メダル通路
48メダル検知部
50 第1メダル検知センサ(検知手段)
52 第2メダル検知センサ(検知手段)
54移動機構
60制御回路(判定手段、計数制御手段)
72検知パターン記憶部

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