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技術 アシストグリップ

出願人 豊和化成株式会社トヨタ自動車株式会社豊田合成株式会社
発明者 梶尾英樹川上昇志河村和浩佐久間純行
出願日 2009年2月24日 (12年4ヶ月経過) 出願番号 2009-041373
公開日 2010年9月9日 (10年10ヶ月経過) 公開番号 2010-195161
状態 特許登録済
技術分野 乗客設備
主要キーワード 支持片間 内側ボス 外側支持片 拡幅方向 外側ボス 長突起 内側支持片 横断面形
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2010年9月9日)のものです。
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図面 (16)

課題

グリップ本体の回動制動をかけるオイルダンパーを、グリップ本体のヒンジ用凹部及びヒンジ部に対し正確に位置決めして簡単に組み付けることができるアシストグリップを提供する。

解決手段

グリップ本体1のヒンジ用凹部内にヒンジ部3が各々回動可能に軸支され、ヒンジ部3の軸支部には、1対の内側支持片32と外側支持片33が間隔をおいて設けられる。内側支持片32と外側支持片33間に、回動型のオイルダンパー8が組み付けられる。オイルダンパー8の外筒81の外周部に突条部85が突設され、突条部85はグリップ本体1のヒンジ用凹部12に設けた溝部12aに嵌合される。オイルダンパー8の内筒82の端部に長円ボス部84が突設され、内側支持片32の内側面に長円ボス部84がガイド溝32bを通して嵌入可能な長円ボス部用嵌入部32aが形成される。ガイド溝32bの開口する部分には長円ボス部84をガイド溝32bに導くための傾斜面32cが形成される。

概要

背景

自動車室内天井面には、搭乗者が室内で身体を支持するために、アシストグリップが取り付けられる。この種のアシストグリップとして、グリップ本体の両側に凹部が形成され、その凹部内にヒンジ部が回動可能に取り付けられ、グリップ本体がヒンジ部を介して回動可能に装着される構造のものが、各種の自動車に装着されている。

この種のアシストグリップのヒンジ部には、例えば下記特許文献1に記載されるように、そのヒンジ軸の回りで付勢するための捻りコイルばねが装着されており、捻りイルばねのばね力により、グリップ本体をヒンジ部に対し非使用位置に付勢し、さらに、他方のヒンジ部に、グリップ本体の回動に制動をかけるためのオイルダンパーを装着し、オイルダンパーによりグリップ本体の回動に制動をかけるようになっている。

このアシストグリップで使用される回動型のオイルダンパーは、外筒内内軸を内包するように組み付け、外筒と内軸間に形成される空隙にオイル充填して構成され、外筒の外周部に長突起部を突設する一方、グリップ本体の取付部の内側面に長溝を形成し、さらに内軸の先端に小突起部を突設する一方、ヒンジ部の内側面に小突起部を嵌め込むために細溝を形成して構成されている。

このようなアシストグリップでは、グリップ本体とヒンジ部に対しオイルダンパーを組み付ける場合、グリップ本体の取付部とヒンジ部との間に、オイルダンパーの挿入空間を形成した状態で、オイルダンパーの内軸先端の小突起部を、ヒンジ部両側の支持片の内側面に設けた細溝に嵌入させながら、ヒンジ部の内側にオイルダンパーを挿入する一方、オイルダンパーの外筒の長突起部を、グリップ本体の取付部の内側面に設けた長溝内に嵌入させて、組み付けることとなる。

概要

グリップ本体の回動に制動をかけるオイルダンパーを、グリップ本体のヒンジ用凹部及びヒンジ部に対し正確に位置決めして簡単に組み付けることができるアシストグリップを提供する。グリップ本体1のヒンジ用凹部内にヒンジ部3が各々回動可能に軸支され、ヒンジ部3の軸支部には、1対の内側支持片32と外側支持片33が間隔をおいて設けられる。内側支持片32と外側支持片33間に、回動型のオイルダンパー8が組み付けられる。オイルダンパー8の外筒81の外周部に突条部85が突設され、突条部85はグリップ本体1のヒンジ用凹部12に設けた溝部12aに嵌合される。オイルダンパー8の内筒82の端部に長円ボス部84が突設され、内側支持片32の内側面に長円ボス部84がガイド溝32bを通して嵌入可能な長円ボス部用嵌入部32aが形成される。ガイド溝32bの開口する部分には長円ボス部84をガイド溝32bに導くための傾斜面32cが形成される。

目的

本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、グリップ本体の回動に制動をかけるオイルダンパーを、グリップ本体のヒンジ用凹部及びヒンジ部に対し正確に位置決めして簡単に組み付けることができるアシストグリップを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

グリップ本体の両側基部にヒンジ用凹部が設けられ、該両側のヒンジ用凹部内にヒンジ部が各々回動可能に軸支され、該ヒンジ部を介して車内の被固定部に固定されるアシストグリップにおいて、該ヒンジ部の軸支部には、1対の支持片が間隔をおいて設けられ、該1対の支持片間に、回動型オイルダンパーが組み付けられ、該オイルダンパーの外筒の外周部に突条部が突設され、該突条部は該グリップ本体のヒンジ用凹部に設けた溝部に嵌合され、該オイルダンパーの内筒の端部に長円ボス部が突設され、該支持片の内側面に該長円ボス部がガイド溝を通して嵌入可能な長円ボス部用嵌入部が形成され、該ガイド溝の開口する部分には該長円ボス部を該ガイド溝に導くための傾斜面が形成されたことを特徴とするアシストグリップ。

請求項2

前記長円ボス部用嵌入部を設けた支持片とは反対側の支持片の内側に、ボス穴が設けられ、前記オイルダンパーの外筒の端部に、該ボス穴に嵌入されるボス部が突設されたことを特徴とする請求項1記載のアシストグリップ。

技術分野

0001

本発明は、自動車室内天井面等に取り付けられるアシストグリップに関し、特にグリップ本体を回動可能に、ヒンジ部を介して車内の被固定部に固定するアシストグリップに関する。

背景技術

0002

自動車室内の天井面には、搭乗者が室内で身体を支持するために、アシストグリップが取り付けられる。この種のアシストグリップとして、グリップ本体の両側に凹部が形成され、その凹部内にヒンジ部が回動可能に取り付けられ、グリップ本体がヒンジ部を介して回動可能に装着される構造のものが、各種の自動車に装着されている。

0003

この種のアシストグリップのヒンジ部には、例えば下記特許文献1に記載されるように、そのヒンジ軸の回りで付勢するための捻りコイルばねが装着されており、捻りイルばねのばね力により、グリップ本体をヒンジ部に対し非使用位置に付勢し、さらに、他方のヒンジ部に、グリップ本体の回動に制動をかけるためのオイルダンパーを装着し、オイルダンパーによりグリップ本体の回動に制動をかけるようになっている。

0004

このアシストグリップで使用される回動型のオイルダンパーは、外筒内内軸を内包するように組み付け、外筒と内軸間に形成される空隙にオイル充填して構成され、外筒の外周部に長突起部を突設する一方、グリップ本体の取付部の内側面に長溝を形成し、さらに内軸の先端に小突起部を突設する一方、ヒンジ部の内側面に小突起部を嵌め込むために細溝を形成して構成されている。

0005

このようなアシストグリップでは、グリップ本体とヒンジ部に対しオイルダンパーを組み付ける場合、グリップ本体の取付部とヒンジ部との間に、オイルダンパーの挿入空間を形成した状態で、オイルダンパーの内軸先端の小突起部を、ヒンジ部両側の支持片の内側面に設けた細溝に嵌入させながら、ヒンジ部の内側にオイルダンパーを挿入する一方、オイルダンパーの外筒の長突起部を、グリップ本体の取付部の内側面に設けた長溝内に嵌入させて、組み付けることとなる。

先行技術

0006

特開2002−52970号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかし、この従来のアシストグリップは、オイルダンパーの組み付け時、グリップ本体とヒンジ部を所定の位置関係に保持した状態で、さらにオイルダンパーの外筒の長突起部を、グリップ本体の取付部の内側面に設けた長溝の側に向けながら、その内軸先端の小突起部を、ヒンジ部の内側面の細溝に、正確に位置決めして嵌め込む必要があり、しかも、このような小部品であるオイルダンパーの更に小さい小突起部を、ヒンジ部の支持片に設けた細溝に、正確に位置決めして嵌め込むことは非常に難しく、組付け時に熟練性が必要とされると共に、オイルダンパーの組み付け不良を発生させ易いという課題があった。

0008

本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、グリップ本体の回動に制動をかけるオイルダンパーを、グリップ本体のヒンジ用凹部及びヒンジ部に対し正確に位置決めして簡単に組み付けることができるアシストグリップを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

上記目的を達成するために、本発明の請求項1のアシストグリップは、グリップ本体の両側基部にヒンジ用凹部が設けられ、該両側のヒンジ用凹部内にヒンジ部が各々回動可能に軸支され、該ヒンジ部を介して車内の被固定部に固定されるアシストグリップにおいて、該ヒンジ部の軸支部には、1対の支持片が間隔をおいて設けられ、該1対の支持片間に、回動型のオイルダンパーが組み付けられ、該オイルダンパーの外筒の外周部に突条部が突設され、該突条部は該グリップ本体のヒンジ用凹部に設けた溝部に嵌合され、該オイルダンパーの内筒の端部に長円ボス部が突設され、該支持片の内側面に該長円ボス部がガイド溝を通して嵌入可能な長円ボス部用嵌入部が形成され、該ガイド溝の開口する部分には該長円ボス部を該ガイド溝に導くための傾斜面が形成されたことを特徴とする。

0010

この発明によれば、ヒンジ部の支持片間にオイルダンパーを装着する際、オイルダンパーの端部の長円ボス部を、傾斜面に接触させながらガイド溝に挿入し、ガイド溝を通して長円ボス部を長円ボス部用嵌入部に、簡単に導入して組み付けることができ、特に、オイルダンパーの挿入時、その外筒の突条部がグリップ本体のヒンジ用凹部の溝部に向かう適正方向とは相違した方向にある場合、長円ボス部が傾斜面に接触しながら、オイルダンパーが自動的にその適正方向に回動して、簡単に長円ボス部を長円ボス部用嵌入部に、適正に嵌入させることができる。

0011

請求項2の発明は、上記アシストグリップにおいて、上記長円ボス部用嵌入部を設けた支持片とは反対側の支持片の内側に、ボス穴が設けられ、上記オイルダンパーの外筒の端部に、該ボス穴に嵌入されるボス部が突設されたことを特徴とする。

0012

この発明によれば、オイルダンパーは、ヒンジ部の支持片間に、その一端の長円ボス部を長円ボス部用嵌入部に嵌入し、その他端のボス部をボス穴に嵌入して装着されるので、金属シャフト軸心位置に挿入してオイルダンパーを装着する必要がない。このため、金属シャフトを挿入する軸孔をオイルダンパーの軸心位置に穿設する必要がなく、オイルダンパーの強度が向上し、別部品としての金属シャフトを使用せずに、高い強度でオイルダンパーを定位置に装着することができる。

発明の効果

0013

本発明のアシストグリップによれば、グリップ本体の回動に制動をかけるオイルダンパーを、グリップ本体のヒンジ用凹部のヒンジ部に対し正確に位置決めして簡単に組み付けることができる。

図面の簡単な説明

0014

本発明の一実施形態を示すアシストグリップの背面図である。
その左側面図である。
同アシストグリップの背面からの斜視図である。
同アシストグリップの背面からの分解斜視図である。
ヒンジ本体31の背面からの斜視図である。
ヒンジ本体21の背面からの斜視図である。
ヒンジ本体21の背面逆方向からの斜視図である。
ヒンジ本体31の背面斜め下側から見た斜視図(a)、角度を変えて同背面斜め下側から見た斜視図(b)である。
ヒンジ本体31の正面を斜め上方から見た斜視図である。
ヒンジ本体31の正面を斜め下方から見た斜視図である。
ヒンジ本体31の正面図である。
ヒンジ本体31の背面図である。
(a)はオイルダンパーの斜視図、(b)は同オイルダンパーの角度を変えた斜視図である。
オイルダンパーの正面図(a)、同左側面図(b)、同右側面図(c)、軸方方向に沿った断面図(d)である。
オイルダンパーを組み付ける際の断面説明図である。

実施例

0015

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はアシストグリップの背面図を示し、図2はその左側面図を示し、図3はその背面からの斜視図を、図4はその分解斜視図を示している。なお、以下の説明で使用する左右上下は、装着姿勢のアシストグリップを正面から見たときの左右上下を示し、図示で使用したFRは前、LEは左、RIは右、UPは上、REは後を示す。

0016

図1図4において、1は合成樹脂一体成形されたグリップ本体であり、グリップ本体1の左右両端に設けられた基部の背面に、略長方形のヒンジ用凹部11,12が形成されている。両側のヒンジ用凹部11,12内における左右両側壁部には、各々1対のボス穴13,13,14,14が形成され、後述のヒンジ部2,3の内側ボス24と外側ボス25または内側ボス34と外側ボス35がそのボス穴13,13,14,14に嵌入されて、各ヒンジ部2,3はグリップ本体1に対し回動可能に軸支される。1対のヒンジ部2,3は自動車のボディに固定されるため、グリップ本体1が非使用状態使用状態との間で、相対的にヒンジ部2,3に対し回動可能とされる。

0017

1対のヒンジ部2とヒンジ部3は、相互にミラー対称形として形成され、図4に示すように、右側のヒンジ部2は、ヒンジ本体21と、ヒンジ本体21に対し背面側から嵌め込んで取り付けられ、図示しないボディの矩形孔に嵌入されて係止される取付クリップ5と、ヒンジ本体21に対しその正面側を覆って嵌着され、ヒンジ本体21内の矩形開口部27にクリップ支持部42を進入させて取付クリップ5を内側から支持するカバー4と、ヒンジ本体21の下部に突設された内側支持片22と外側支持片23の間に介在されるばねケース7と、ばねケース7内に収納される捻りコイルばね6と、から構成される。

0018

左側のヒンジ部3は、同様に、ヒンジ本体31と、ヒンジ本体31に対し背面側から嵌め込んで取り付けられ、図示しないボディの矩形孔に嵌入されて係止される取付クリップ5と、ヒンジ本体31に対しその正面側を覆って嵌着され、ヒンジ本体31内の矩形開口部37にクリップ支持部42を進入させて取付クリップ5を内側から支持するカバー4と、ヒンジ本体31の下部に突設された内側支持片32と外側支持片33の間に挿入され、グリップ本体1に回動負荷を付与するオイルダンパー8と、から構成される。

0019

右側のヒンジ部2のヒンジ本体21は、図6図7に示すように、下部に内側支持片22、外側支持片23を突設し、略中央に矩形開口部27を設け、矩形開口部27の中央部から背面側に向けて、取付クリップ5を支持するための中央支持板28を突設した形状に、合成樹脂により一体成形される。下側に突設された内側支持片22には内側ボス24がその外側面にヒンジ軸として突設され、外側支持片23には外側ボス25がその外側面(図6の左側面)にヒンジ軸として突設される。この内側支持片22の内側ボス24と外側支持片23の外側ボス25は、上記グリップ本体1のヒンジ用凹部11の両側壁に穿設されたボス穴13,13に回動可能に嵌入される。

0020

外側支持片23に突設された外側ボス25の先端下部は斜めに切除した形状とされて、そこに切欠部25aが形成される。この切欠部25aにより、組み付け時に、外側ボス25をボス穴13に嵌め込む際、グリップ本体1のヒンジ用凹部11の縁部を外側ボス25が乗り越え可能としている。さらに、図7に示すように、ヒンジ本体21の内側支持片22の基部(上部)外側面に、切欠溝26が形成され、この切欠溝26によって、ヒンジ部2をグリップ本体1のヒンジ用凹部11に嵌め込む際、ヒンジ用凹部11の縁部がこの切欠溝26に進入して内側ボス24及び外側ボス25がボス穴13,13に嵌入できるようにしている。

0021

ヒンジ本体21の両側部にはカバー係止部29が形成され、後述のカバー4をヒンジ本体21の正面側に嵌着させる際、カバー4側の係止爪43が係止されるようになっている。また、ヒンジ本体21の略中央部に形成された矩形開口部27は、図4に示すように、後述の取付クリップ5をその背面側から挿入可能な形状に形成されると共に、カバー4を嵌める際、カバー4の背面側に突設されたクリップ支持部42を挿入可能な形状に形成され、矩形開口部27の略中央には、中央支持板28が水平に突設される。取付クリップ5は、この中央支持板28を上下から覆うように、背面からヒンジ本体21の矩形開口部27内に挿入され、その内側で取付クリップ5先端の係合部5aが係合するようになっている。

0022

左側のヒンジ部3のヒンジ本体31は、図5図10に示すように、下部に内側支持片32、外側支持片33を突設し、略中央に矩形開口部37を設け、矩形開口部37の中央部から背面側に向けて、取付クリップ5を支持するための中央支持板38を突設し、合成樹脂により一体成形される。下側に突設された内側支持片32には内側ボス34がその外側面(図9の右側面)にヒンジ軸として突設され、外側支持片33には外側ボス35がその外側面(図8の右側面)にヒンジ軸として突設され、この内側支持片32と外側支持片33は、上記グリップ本体1のヒンジ用凹部12の両側壁に穿設されたボス穴14,14に回動可能に嵌入される。

0023

一方、外側支持片33に突設された外側ボス35の先端下部は斜めに切除した形状とされて、そこに切欠部35aが形成される。この切欠部35aにより、組み付け時に、外側ボス35をボス穴14の嵌め込む際、グリップ本体1のヒンジ用凹部12の縁部を外側ボス35が乗り越え可能としている。さらに、図9図10に示すように、ヒンジ本体31の内側支持片32の基部(上部)外側面に、切欠溝36が形成され、この切欠溝36によって、ヒンジ部3をグリップ本体1のヒンジ用凹部12に嵌め込む際、ヒンジ用凹部12の縁部がこの切欠溝36に進入して、ヒンジ部3が傾斜し、内側ボス34がボス穴14に嵌入できるようにしている。

0024

ヒンジ本体31の両側部にはカバー係止部39が形成され、カバー4をヒンジ本体31の正面側に嵌着させる際、カバー4側の係止爪43が係止されるようになっている。また、ヒンジ本体31の略中央部に形成された矩形開口部37は、図4などに示すように、取付クリップ5をその背面側から挿入可能な形状に形成されると共に、カバー4を嵌める際、カバー4の背面側に突設されたクリップ支持部42を挿入可能な形状に形成され、矩形開口部37の略中央には、中央支持板38が水平に突設される。取付クリップ5は、この中央支持板38を上下から覆うように、背面からヒンジ本体31の矩形開口部37内に挿入され、その内側で取付クリップ5先端の係合部5aが係止するようになっている。

0025

上記のように、グリップ本体1のヒンジ用凹部11,12に、上記のヒンジ本体21,31を回動可能に嵌入した状態で、ヒンジ本体21,31には取付クリップ5が嵌め込まれるが、この取付クリップ5は、図4に示すように、ばね弾性を有する金属を略U字状に曲折して形成され、その先端部にはヒンジ本体21、31の内側に係合する係合部5a,5aがL形に曲折して形成される。

0026

さらに、取付クリップ5の両側には切り起こすように、膨出部5bが拡幅方向弾性変形可能に形成され、その膨出部5bには、図示しないボディパネル(車体)に設けた矩形孔の縁部に係止される係止部が形成される。さらに、膨出部5bの先端部には、取付クリップ5をヒンジ本体21,31に背面側から差し込むように組み付けたとき、図3のように、ヒンジ本体21,31の縁部に係止される係止爪5cが2個に分かれて形成されている。

0027

ヒンジ本体21,31の正面側を覆うように組み付けられるカバー4は、図4に示すように、ヒンジ本体21,31の正面を覆うカバー本体41と、カバー本体41の背面側に突出して設けられたクリップ支持部42とから構成され、クリップ支持部42には、上記取付クリップ5の内側に嵌入される2対の尖頭部が突設され、カバー本体41内の両側部には、上記ヒンジ本体21,31のカバー係止部29,39に係止される係止爪43が設けられている。

0028

グリップ本体1に、ヒンジ部2,3を組み付ける場合、先ず、ヒンジ本体21,31をグリップ本体1のヒンジ用凹部11,12に組み付けるが、このとき、ヒンジ本体21,31はその両側の内側ボス24、34と外側ボス25,35をヒンジ用凹部11,12内のボス穴13,14に嵌入させる。

0029

つまり、右側のヒンジ本体21をグリップ本体1のヒンジ用凹部11に組み付ける場合、先ず、ヒンジ本体21をヒンジ用凹部11に対し傾けて、内側支持片22の内側ボス24の先端部をボス穴13に入れる。このとき、ヒンジ用凹部11の縁部が内側支持片22の基部の切欠溝26に進入し、内側ボス24の先端部をボス穴13に入れることができる。

0030

次に、ヒンジ本体21の外側支持片23を押し下げて、その外側ボス25をヒンジ用凹部11内に進入させる。このとき、外側ボス25の先端下部が切欠部25aとなっているので、容易にヒンジ用凹部11内に進入することができ、さらに、外側支持片23の厚さが比較的薄く形成されているため、外側支持片23は外側ボス25をヒンジ用凹部11内に入れる方向に撓み、外側ボス25はヒンジ用凹部11内に進入する。そして、さらに外側ボス25をヒンジ用凹部11内の中間位置まで押して進入させれば、外側ボス25をボス穴13に嵌入させることができる。

0031

一方、左側のヒンジ本体31をグリップ本体1のヒンジ用凹部12に組み付ける場合、先ず、ヒンジ本体31をヒンジ用凹部12に対し傾けて、内側支持片32の内側ボス34の先端部をボス穴14に入れる。このとき、ヒンジ用凹部12の縁部が内側支持片32の基部の切欠溝36に進入し、内側ボス34の先端部をボス穴14に入れることができる。

0032

次に、ヒンジ本体31の外側支持片33を押し下げて、その外側ボス35をヒンジ用凹部12内に進入させる。このとき、外側ボス35の先端下部が切欠部35aとなっているので、容易にヒンジ用凹部12内に進入することができ、さらに、外側支持片33の厚さが比較的薄く形成されているため、外側支持片33は外側ボス35をヒンジ用凹部12内に入れる方向に撓み、外側ボス35はヒンジ用凹部12内に進入する。そして、さらに外側ボス35をヒンジ用凹部12内の中間位置まで押して進入させれば、外側ボス35をボス穴14に嵌入させることができる。

0033

次に、右側のヒンジ用凹部11に装着されたヒンジ本体21の内側支持片22と外側支持片23の間に、グリップ本体1をヒンジ部2,3に対し非使用位置(図2実線で示す状態)に付勢するための捻りコイルばね6をばねケース7と共に装着する。この捻りコイルばね6は、ばねケース7に収納された状態で、内側支持片22と外側支持片23の間に挿入して取り付けられる。

0034

捻りコイルばね6は、図4に示すように、円筒状のコイル部の一方の端部に一端部61が形成され、他方の端部に他端部62が形成される。一端部61は、コイル部の外周面から外周方向に少し突出するように形成され、ばねケース7の内側に形成した内側係止部に、係止される構造となっている。一方、捻りコイルばね6の他端部62は、コイル部の外周面から外周方向に突出されると共に、軸方向外側に略直角に曲折して形成され、ばねケース7にばねを挿入した状態で、ばねケース7のガイド溝73から外側に突出し、グリップ本体1のヒンジ用凹部11内の係止凹部に係止される構造となっている。

0035

ばねケース7は、図4に示すように、そのケース本体71が、捻りコイルばね6の円筒状のコイル部及びその一端部61を含めた外形形状に合わせた内側形状を有し、横断面を非円形異形形状として形成される。また、ばねケース7のケース本体71は、一端を閉鎖した筒状に形成され、ケース本体71内の閉鎖部側には、捻りコイルばね6の一端部61が係止される内側係止部が形成されている。

0036

さらに、ばねケース7のケース本体71の内側係止部74とは反対側つまりケース本体71の開口端側に、捻りコイルばね6の他端部62をばねケース7から突出させてガイドするためのガイド溝73が、円周方向に沿って設けられている。このガイド溝73にはガイド溝入口が開口端に向けて形成され、捻りコイルばね6をばねケース7にその開口端から挿入する際、その他端部62をガイド溝入口からガイド溝73内に簡単に進入させることができる構造となっている。また、ガイド溝入口は、内側に向かって狭まる形状に傾斜して形成され、一旦ガイド溝73に入った捻りコイルばね6の他端部62が外れないようにしている。

0037

ばねケース7内に捻りコイルばね6を挿入する際、ケースの開口端から捻りコイルばね6を差し込むが、筒状のばねケース7の横断面形状が、捻りコイルばね6の一端部61を含むコイル部の端面形状(側面形状)と略同じに形成されているので、捻りコイルばね6をその一端部61側からばねケース7内に差し込み、その他端部62をガイド溝入口からガイド溝73内に進入させれば、捻りコイルばね6の取付方向を誤ることなく且つばねケース7内の適正な位置に、捻りコイルばね6を簡単に取り付けることができる。また、上記の如く、ガイド溝入口は内側に向かって狭まる形状に傾斜しているので、ガイド溝入口からガイド溝73に進入した捻りコイルばね6の他端部62がガイド溝入口から外れることはない。

0038

一方、ばねケース7の閉鎖側の端面(左側面)には、その軸心位置にボス72が突設され、ばねケース7をヒンジ部21の外側支持片23と内側支持片22の間に装着する際、外側支持片23の軸心位置に形成されたボス穴23aに嵌入される構造となっている。

0039

そして、組付けの際、捻りコイルばね6を収納したばねケース7は、ヒンジ本体21の内側ボス24と外側ボス25の軸心同一軸心上に配置され、ばねケース7の外側の側面に突設されたボス72を、ヒンジ本体21の外側支持片23の内側に設けたボス穴23aに嵌入される。ばねケース7に収納された捻りコイルばね6の一端部61は、ばねケース7内に設けた内側係止部に係止され、捻りコイルばね6の他端部62は、ガイド溝73から外側に突出し、グリップ本体1のヒンジ用凹部11内に設けた係止凹部11aに係止される。これにより、捻りコイルばね6は、ばねケース7に収納された状態で、グリップ本体1をヒンジ本体21に対し非使用状態に付勢するように、ヒンジ用凹部11の外側支持片23と内側支持片22の間に配設されることとなる。

0040

さらに、このばねケース7は、その両側部を隙間ゼロの状態で内側支持片22と外側支持片23間に挿入され、これにより、使用時にグリップ本体1が荷重を受けたとき、内側支持片22と外側支持片23が相互に、内側に撓むことを防止している。

0041

一方、左側のヒンジ用凹部12に装着されたヒンジ本体31の内側支持片32と外側支持片33の間には、図4に示す如く、オイルダンパー8が取り付けられる。オイルダンパー8は、図13,14に示すように、円筒体の内筒82とその内筒82を内包するように回転可能に取り付けられる外筒81とから構成され、内筒82と外筒81の間に形成された空隙にオイルが充填され、内筒82と外筒81が相対的に回動する際、オイルの粘性抵抗により制動力を生じさせるようになっている。

0042

オイルダンパー8の長さは、ヒンジ本体31の内側支持片32と外側支持片33の間に隙間なく挿入されるように設定されている。また、内筒82の端部の軸心位置に、平面を長円形または楕円形とした長円ボス部84が突設され、外筒81の端部には、平面を円形としたボス部83がその軸心位置に突設されている。ボス部83は長円ボス部84より薄く形成され、上記外側支持片33のボス穴33aに嵌合可能とされる。また、長円ボス部84は上記の内側支持片32の長円ボス用嵌入部32aに嵌入可能となっている。なお、長円ボス部84の平面形状は図では長円としているが楕円とすることもできる。

0043

さらに、外筒81の外周部に、突条部85が軸方向と平行に突設され、この突条部85はオイルダンパー8をヒンジ本体31と共にヒンジ用凹部12内に挿入したとき、その溝部12aに係合可能となっている。また、図14に示すように、外筒81の外周部は、突条部85から一方の外周面にかけて平坦部が形成され、これによりオイルダンパー8の横断面形状は、非円形の異形断面をなし、その平坦部を下側にしてオイルダンパー8を内側支持片32と外側支持片33間に挿入したとき、所定位置に所定の姿勢で安定して嵌め込み可能としている。

0044

オイルダンパー8をヒンジ本体31に取り付ける場合、先ず、外筒81の端部のボス部83を外側支持片33の内側のボス穴33aに嵌め込みながら、内筒82の端部の長円ボス部84を内側支持片32の内側の長円ボス用嵌入部32aに嵌め込むように、オイルダンパー8を内側支持片32と外側支持片33間に挿入する。このとき、図15に示すように、オイルダンパー8の端部の長円ボス部84が内側支持片32のガイド溝32bに対し平行ではなく垂直となっている場合、長円ボス部84が先ず傾斜面32cに接触することにより、オイルダンパー8が図15の反時計方向に回されながら、長円ボス部84がガイド溝32bの入口に達する。

0045

また、長円ボス部84がガイド溝32bに対し垂直ではなく多少傾斜している場合でも、長円ボス部84が傾斜面32cに接触することにより、その傾斜を平行とするようにオイルダンパー8が回され、その姿勢は矯正される。これにより、オイルダンパー8は長円ボス部84の長軸がガイド溝32bの長手方向に一致する姿勢となり、そのまま長円ボス部84がガイド溝32b内を奥まで進み、長円ボス用嵌入部32aの定位置に嵌め込まれる。このとき、オイルダンパー8の外筒81の外周部に設けた突条部85は、グリップ本体1のヒンジ用凹部12内に設けた溝部12aに係合する。

0046

これにより、オイルダンパー8は、ヒンジ本体31の内側ボス34と外側ボス35の軸心と同一軸心上に挿入され、その内筒82の端部に突出した長円ボス部84は内側支持片32の内側の長円ボス用嵌入部32aに嵌合され、外筒81の端部に突設したボス部83は外側支持片33の内側のボス穴33aに嵌合され、外筒81の外周部の突条部85はヒンジ用凹部12の溝部12aに係合した状態となる。これにより、ヒンジ部3に対しグリップ本体1を回動させたとき、オイルダンパー8の内筒82が外筒81に対し回動し、適度な回動抵抗を付与するように作用する。

0047

また、オイルダンパー8は、その両側部を隙間ゼロの状態で内側支持片32と外側支持片33間に挿入される。これにより、使用時に、グリップ本体1が荷重を受けたとき、内側支持片32と外側支持片33を内側から支持し、内側支持片32と外側支持片33が相互に内側に撓むことは防止される。

0048

また、このオイルダンパー8は、その両端部に突設したボス部83と長円ボス部84を内側支持片32と外側支持片33の長円ボス用嵌入部32aとボス穴33aに嵌入して支持されるので、従来のような金属シャフトを不要とし、しかも金属シャフトを挿入するための軸孔を必要としないので、オイルダンパー8の強度を従来のものより向上させることができる。さらに、軸孔を有しないオイルダンパー8の両端部に設けたボス部83と長円ボス部84は、軸孔を設けた場合に比べ、大形に形成されるので、強度が高く、使用時にボス部に荷重がかかった場合の折損を防止することができる。

0049

次に、右側のヒンジ部2のヒンジ本体21と左側のヒンジ部3のヒンジ本体31に、各々、取付クリップ5,5を取り付ける。このとき、取付クリップ5,5は、図4に示すように、各ヒンジ本体21,31の背面側から、その矩形開口部27,37に挿入し、ヒンジ本体21,31の正面側からは、カバー4,4のクリップ支持部42,42をその矩形開口部27、37内に挿入する。

0050

このとき、カバー4,4は、仮止め状態(取付クリップ5,5をボディパネルの矩形孔に嵌め込んだとき、取付クリップ5,5の膨出部5bなどが動き得る状態)としてヒンジ本体21,31の正面側に装着され、取付クリップ5,5は、図3に示すように、ヒンジ本体21,31の背面部に嵌め込まれ、その係合部5a,5aはヒンジ本体21,31の内側に係合し、その係止爪5cはヒンジ本体21,31の背面座部に当接する。

0051

アシストグリップを自動車の室内の所定位置に取り付ける場合、その両側基部のヒンジ部2,3を、成形天井材とボディパネルに設けた図示しない矩形孔に押し込む。このとき、取付クリップ5、5の膨出部5b、5bは矩形孔の縁部に当たって内側に(幅を縮小する方向に)弾性変形しながら矩形孔に進入し、取付クリップ5、5の膨出部5b、5bが矩形孔に完全に嵌入したとき、膨出部5b、5bの係止部とヒンジ本体21,31の先端の座部との間で、ボディパネルの矩形孔の縁部が挟持され、係止された状態となる。

0052

この後、仮止め状態となっていたカバー4,4を、ヒンジ本体21,31の正面に押し付け、その内側の係止爪43,43をヒンジ本体21,31の両側のカバー係止部29,39に嵌め込む。この状態で、カバー4、4のクリップ支持部42,42が取付クリップ5、5の内側に完全に嵌入し、取付クリップ5,5は、ボディパネルに対し強固に係止され、アシストグリップの取り付けを完了する。

0053

アシストグリップの使用時、使用者は、図2に示すように、左右のヒンジ部2,3に対しグリップ本体1を下側に回動させて使用する。グリップ本体1は使用者によりその中央部が下方に引かれ、このとき、捻りコイルばね6は、その他端部62がグリップ本体1におけるヒンジ用凹部11の係止凹部11aの回動によりその捻りばね力に抗してねじられ、ばねケース7のガイド溝73内を移動する。これにより、グリップ本体1は捻りばね力に抗して下側に回動し、使用者がグリップ本体1を把持することによりグリップ本体1の使用状態が保持される。

0054

このとき、使用者による荷重はグリップ本体1を介してヒンジ部2,3の内側ボス24,34と外側ボス25,35にかかるが、主にその内側ボス24,34に対し下向きの荷重が大きく印加される。

0055

しかし、厚さを厚くした内側支持片22,32に突設された内側ボス24,34によりこの荷重を受け、しかも、内側支持片22,32と外側支持片23,33間に支持部材としてばねケース7またはオイルダンパー8が挿入されているため、内側ボス24,34及び内側支持片22,32は撓まずに、使用時の荷重を確実に支持することができる。

0056

また、外側ボス25,35においても使用時の荷重は主にその上部に印加されるが、外側ボス25,35に設けた切欠部25a,35aはその先端下部のみであり、外側ボス25,35に対するボス穴のラップ量は充分に確保されるから、外側ボス25,35はその上部で使用時の荷重を確実に支持することができる。また、上記と同様に、内側支持片22,32と外側支持片23,33間に支持部材としてばねケース7またはオイルダンパー8が挿入されているため、外側ボス25,35が荷重を受けた際の外側支持片23,33の撓み変形は防止される。

0057

一方、使用者がアシストグリップの使用状態のグリップ本体1から手を離すと、グリップ本体1はばねケース7内の捻りコイルばね6の他端部62から上向き(図2の反時計方向)の付勢力を受けて同方向に回動し、非使用状態(図2の実線位置)に戻るが、このとき、オイルダンパー8の作用により、グリップ本体1の回動に制動がかけられ、低速でグリップ本体1は非使用状態の位置に戻ることとなる。

0058

なお、上記実施形態では、ヒンジ部3の1対の内側支持片32と外側支持片33における内側支持片32の内側に長円ボス用嵌入部32a、ガイド溝32b、傾斜面32cを設けたが、内側支持片32の内側に代えて、外側支持片33の内側にそれらを設けることもできる。この場合のオイルダンパーの長円ボス部は、図4におけるオイルダンパー8の内筒の端部とは反対側の端部に設けられることとなる。また、オイルダンパーを取り付けるヒンジ部は、上記実施形態とは左右反対側のヒンジ部とすることもできる。

0059

1グリップ本体
2ヒンジ部
3 ヒンジ部
5取付クリップ
7ケース
8オイルダンパー
11 ヒンジ用凹部
12 ヒンジ用凹部
12a 溝部
21 ヒンジ本体
22内側支持片
23外側支持片
31 ヒンジ本体
32 内側支持片
32a長円ボス用嵌入部
32bガイド溝
32c 傾斜面
33 外側支持片
33aボス穴
81外筒
82内筒
83 ボス部
84 長円ボス部
85突条部

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