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図面 (14)

課題

電荷蓄積することのできるセルの配列への電荷供給を制御するドライバ回路において、電荷のチャージシェアリング駆動時に発生するEMI(Electro Magnetic Interference)を低減する。

解決手段

クロック信号(CLK1)により制御される先行導通手段(SW13)は、基準電位より高い電位である正極性を有する第1回路(61)の出力信号線と、基準電位より低い電位である負極性を有する第2回路(62)の出力信号線とを導通させる。所定時間経過後に、クロック信号(CLK2)により制御される後続導通手段(SW23)は、正極性を有する第3回路(63)の出力信号線と、負極性を有する第4回路(64)の出力信号線とを導通させる。

概要

背景

コンピュータ等の情報通信端末テレビ受像機表示デバイスとして、液晶表示装置が広く用いられている。液晶表示装置は、2つの基板の間に封じ込められた液晶分子配向を変えることにより、光の透過度合いを変化させて、表示させる画像を制御する装置である。この液晶分子の配向を変えるためには、基板に備えられた電極へ供給する電荷を制御して、基板間の電界を変化させる必要があるが、供給する電荷の極性偏りがある場合には液晶パネル短寿命化を招くため、電荷の極性を反転させながら駆動する、いわゆる反転駆動法により表示画像の制御を行うのが一般的である。また、電荷反転のために消費される電力を抑えるため、極性の異なる出力信号同士を所定のタイミングで短絡させて、電荷反転のために消費される電力を抑えるチャージシェアリング駆動と呼ばれる駆動方法が知られている(特許文献1及び2参照)。

概要

電荷を蓄積することのできるセルの配列への電荷供給を制御するドライバ回路において、電荷のチャージシェアリング駆動時に発生するEMI(Electro Magnetic Interference)を低減する。クロック信号(CLK1)により制御される先行導通手段(SW13)は、基準電位より高い電位である正極性を有する第1回路(61)の出力信号線と、基準電位より低い電位である負極性を有する第2回路(62)の出力信号線とを導通させる。所定時間経過後に、クロック信号(CLK2)により制御される後続導通手段(SW23)は、正極性を有する第3回路(63)の出力信号線と、負極性を有する第4回路(64)の出力信号線とを導通させる。

目的

本発明は上述の事情を鑑みてされたものであり、電荷を蓄積することのできるセルの配列への電荷供給を制御するドライバ回路において、電荷のチャージシェアリング駆動時に発生するEMIの低減を図ることを目的とする

効果

実績

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請求項1

電荷蓄積することのできるセルの配列への電荷供給を制御するドライバ回路であって、前記配列内の、それぞれ異なる複数のセルに電荷を供給するための電圧を出力する第1回路、第2回路、第3回路及び第4回路と、基準電位より高い電位である正極性、又は低い電位である負極性のいずれか一方の極性を有する前記第1回路の出力信号線と、他方の極性を有する前記第2回路の出力信号線とを導通させて、前記第1回路及び前記第2回路の出力信号線の電位を基準電位に近づける先行導通手段と、前記先行導通手段による導通の後に、前記正極性、又は前記負極性のいずれか一方の極性を有する前記第3回路の出力信号線と、他方の極性を有する前記第4回路の出力信号線とを導通させて、前記第3回路及び前記第4回路の出力信号線の電位を基準電位に近づける後続導通手段と、を備えるドライバ回路。

請求項2

前記第1回路、第2回路、第3回路及び第4回路は、それぞれ一定周期出力信号の極性を反転させる反転回路であり、前記第1回路及び前記第3回路の出力信号は互いに反対の極性を維持しながら反転すると共に、前記第3回路及び前記第4回路の出力信号は互いに反対の極性を維持しながら反転し、前記先行導通手段及び前記後続導通手段は、それぞれ前記一定周期で導通し、前記先行導通手段が導通してから前記後続導通手段が導通するまでの時間は、前記一定周期と比較して短い時間である、ことを特徴とする請求項1に記載のドライバ回路。

請求項3

前記先行導通手段の導通するタイミングを制御するクロック信号を生成する先行クロック信号生成手段と、前記先行クロック信号生成手段が生成するクロック信号とは、周期が同一で位相が異なるクロック信号であり、前記後続導通手段の導通するタイミングを制御するクロック信号を生成する後続クロック信号生成手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のドライバ回路。

請求項4

前記セルは、前記配列内の配置により、第1セル群及び第2セル群のいずれかに分類され、前記第1セル群に分類されたセルに電荷を供給するための回路は、前記先行クロック信号生成手段により生成されたクロック信号により導通するタイミングを制御され、前記第2セル群に分類されたセルに電荷を供給するための回路の出力信号線は、前記後続クロック信号生成手段により生成されたクロック信号により導通するタイミングを制御される、ことを特徴とする請求項3に記載のドライバ回路。

請求項5

前記配列は、前記セルを画素とする表示画面であり、前記表示画面は、前記表示画面の一辺と平行な線により分割される複数の分割画面を含み、前記分割画面の各々は、端から交互に第1セル群と、第2セル群に該当する、ことを特徴とする請求項4に記載のドライバ回路。

請求項6

前記セルは、液晶配向を変えるための画素電極であり、前記第1回路、第2回路、第3回路及び第4回路は、それぞれ前記画素電極に電圧を印加して画像を表示する、液晶表示装置用の回路である、ことを特徴とする請求項1に記載のドライバ回路。

請求項7

前記セルは、発光素子であり、前記第1回路、第2回路、第3回路及び第4回路は、それぞれ前記発光素子に電圧を印加して画像を表示する、有機EL表示装置用の回路である、ことを特徴とする請求項1に記載のドライバ回路。

請求項8

前記セルは、キャパシタの一方の電極であり、前記第1回路、第2回路、第3回路及び第4回路は、それぞれ前記キャパシタの一方の電極に電圧を印加して情報を保存する、メモリ装置用の回路である、ことを特徴とする請求項1に記載のドライバ回路。

請求項9

請求項1〜6のいずれか一項に記載のドライバ回路を有するドライバ素子と、液晶材を内包し、電荷を蓄積することのできる画素電極の配列を有する液晶パネルと、を備える液晶表示装置

請求項10

前記ドライバ素子を覆う導電性テープと、前記液晶パネルの外縁に設置される導電性筐体と、前記導電性テープと前記筐体とを電気的に接続する導電性素材と、を更に備える、ことを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。

請求項11

電荷を蓄積することのできるセルの配列への電荷供給するための出力信号制御方法であって、基準電位より高い電位である正極性、又は低い電位である負極性のいずれか一方の極性を有する第1出力信号と、他方の極性を有する第2出力信号とを導通させて、前記第1出力信号及び前記第2出力信号の基準電位に近づける先行導通工程と、前記先行導通工程の後に、前記正極性、又は前記負極性のいずれか一方の極性を有する第3出力信号と、他方の極性を有する第4出力信号とを導通させて、前記第3出力信号及び前記第4出力信号の電位を基準電位に近づける後続導通工程と、を有する出力信号制御方法。

技術分野

0001

本発明は、ドライバ回路液晶表示装置、及び出力信号制御方法に関し、より詳しくは、液晶表示パネル有機EL及びDRAM等の電荷蓄積することのできるセルの配列への電荷供給を制御するドライバ回路、そのドライバ回路を用いた液晶表示装置、及び出力信号制御方法に関する。

背景技術

0002

コンピュータ等の情報通信端末テレビ受像機表示デバイスとして、液晶表示装置が広く用いられている。液晶表示装置は、2つの基板の間に封じ込められた液晶分子配向を変えることにより、光の透過度合いを変化させて、表示させる画像を制御する装置である。この液晶分子の配向を変えるためには、基板に備えられた電極へ供給する電荷を制御して、基板間の電界を変化させる必要があるが、供給する電荷の極性偏りがある場合には液晶パネル短寿命化を招くため、電荷の極性を反転させながら駆動する、いわゆる反転駆動法により表示画像の制御を行うのが一般的である。また、電荷反転のために消費される電力を抑えるため、極性の異なる出力信号同士を所定のタイミングで短絡させて、電荷反転のために消費される電力を抑えるチャージシェアリング駆動と呼ばれる駆動方法が知られている(特許文献1及び2参照)。

先行技術

0003

特開2003−122317号公報
特開昭62−055625号公報

発明が解決しようとする課題

0004

上述のチャージシェアリング駆動は、液晶表示装置の省電力化に重要な役割を果たしている。しかしながら、このチャージシェアリング駆動の際に液晶表示画面からEMI(Electro Magnetic Interference:電磁波妨害)が生じることがわかっており、EMIが大きくなった場合には、装置内外の他の電子機器の動作に影響を与える可能性がある。特に利用者の指等が画面に接触することにより、入力装置として動作するタッチパネル式の液晶表示装置においては、液晶表示画面に近接して配置されることから、表示画面で発生するEMIの影響を受けやすく、誤った位置座標が認識されることによる誤作動を防ぐ必要がある。

0005

本発明は上述の事情を鑑みてされたものであり、電荷を蓄積することのできるセルの配列への電荷供給を制御するドライバ回路において、電荷のチャージシェアリング駆動時に発生するEMIの低減を図ることを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明のドライバ回路は、電荷を蓄積することのできるセルの配列への電荷供給を制御するドライバ回路であって、前記配列内の、それぞれ異なる複数のセルに電荷を供給するための電圧を出力する第1回路、第2回路、第3回路及び第4回路と、基準電位より高い電位である正極性、又は低い電位である負極性のいずれか一方の極性を有する前記第1回路の出力信号線と、他方の極性を有する前記第2回路の出力信号線とを導通させて、前記第1回路及び前記第2回路の出力信号線の電位を基準電位に近づける先行導通手段と、前記先行導通手段による導通の後に、前記正極性、又は前記負極性のいずれか一方の極性を有する前記第3回路の出力信号線と、他方の極性を有する前記第4回路の出力信号線とを導通させて、前記第3回路及び前記第4回路の出力信号線の電位を基準電位に近づける後続導通手段と、を備えるドライバ回路である。

0007

ここで、電荷を蓄積することのできるセルの配列とは、例えば、液晶表示装置で用いられる画素電極アレイ有機EL表示装置で用いられる発光素子アレイ、及びDRAM(Dynamic Random Access Memory)のメモリアレイ等を意味する。また、ここでの基準電位は、各回路の出力信号線が導通することにより、それらの出力信号線の電位の移動先を示す電位であるが、一定である必要はなく、基準電位は交流であってもよい。

0008

また、本発明のドライバ回路は、前記第1回路、第2回路、第3回路及び第4回路は、それぞれ一定周期で出力信号の極性を反転させる反転回路であり、前記第1回路及び前記第3回路の出力信号は互いに反対の極性を維持しながら反転すると共に、前記第3回路及び前記第4回路の出力信号は互いに反対の極性を維持しながら反転し、前記先行導通手段及び前記後続導通手段は、それぞれ前記一定周期で導通し、前記先行導通手段が導通してから前記後続導通手段が導通するまでの時間は、前記一定周期と比較して短い時間である、とすることができる。

0009

この場合には、第1〜4回路は、それぞれが周期的な電位変化を行うと共に、第1回路と第3回路は互いに反対の極性を保ちながら周期的に変化し、また、第1回路と第3回路は互いに反対の極性を保ちながら周期的に変化する。そして、先行導通手段及び後続導通手段による導通もこの周期で導通を繰り返す。ここで、「一定周期と比較して短い時間」とは、同一周期中のタイミングで導通が行われることを意味する。

0010

また、本発明のドライバ回路は、前記先行導通手段の導通するタイミングを制御するクロック信号を生成する先行クロック信号生成手段と、前記先行クロック信号生成手段が生成するクロック信号とは、周期が同一で位相が異なるクロック信号であり、前記後続導通手段の導通するタイミングを制御するクロック信号を生成する後続クロック信号生成手段と、を更に備えることができる。

0011

また、本発明のドライバ回路は、前記セルは、前記配列内の配置により、第1セル群及び第2セル群のいずれかに分類され、前記第1セル群に分類されたセルに電荷を供給するための回路は、前記先行クロック信号生成手段により生成されたクロック信号により導通するタイミングを制御され、前記第2セル群に分類されたセルに電荷を供給するための回路の出力信号線は、前記後続クロック信号生成手段により生成されたクロック信号により導通するタイミングを制御される、とすることができる。

0012

この場合には、ドライバ回路の出力信号線は、その出力信号線が制御するセルの配置により、先行クロック信号生成手段により生成されたクロック信号によるタイミングで導通される第1回路及び第2回路の出力信号線と、後続クロック信号生成手段により生成されたクロック信号によるタイミングで導通される第3回路及び第4回路の出力信号線とに分けられる。

0013

また、本発明のドライバ回路は、前記配列は、前記セルを画素とする表示画面であり、前記表示画面は、前記表示画面の一辺と平行な線により分割される複数の分割画面を含み、前記分割画面の各々は、端から交互に第1セル群と、第2セル群に該当する、とすることができる。この場合には、表示画面は、交互に配置された第1セル群と第2セル群とからなる分割画面により構成されることとなり、導通のタイミングは画面全体で分散される。

0014

また、本発明のドライバ回路は、前記セルは、液晶の配向を変えるための画素電極であり、前記第1回路、第2回路、第3回路及び第4回路は、それぞれ前記画素電極に電圧を印加して画像を表示する、液晶表示装置用の回路である、とすることができる。すなわち、本発明のドライバ回路は、液晶表示装置用のドライバ回路として用いることができる。

0015

また、本発明のドライバ回路は、前記セルは、発光素子であり、前記第1回路、第2回路、第3回路及び第4回路は、それぞれ前記発光素子に電圧を印加して画像を表示する、有機EL表示装置用の回路である、とすることができる。すなわち、本発明のドライバ回路は、有機EL表示装置用のドライバ回路として用いることができる。

0016

また、本発明のドライバ回路は、前記セルは、キャパシタの一方の電極であり、前記第1回路、第2回路、第3回路及び第4回路は、それぞれ前記キャパシタの一方の電極に電圧を印加して情報を保存する、メモリ装置用の回路である、とすることができる。すなわち、本発明のドライバ回路は、メモリ装置用のドライバ回路として用いることができる。

0017

本発明の液晶表示装置は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のドライバ回路を有するドライバ素子と、液晶材を内包し、電荷を蓄積することのできる画素電極の配列を有する液晶パネルと、を備える液晶表示装置である。

0018

また、本発明の液晶表示装置は、前記ドライバ素子を覆う導電性テープと、前記液晶パネルの外縁に設置される導電性筐体と、前記導電性テープと前記筐体とを電気的に接続する導電性素材と、を更に備えることができる。

0019

本発明の出力電圧制御方法は、電荷を蓄積することのできるセルの配列への電荷供給するための出力信号制御方法であって、基準電位より高い電位である正極性、又は低い電位である負極性のいずれか一方の極性を有する第1出力信号と、他方の極性を有する第2出力信号とを導通させて、前記第1出力信号及び前記第2出力信号の基準電位に近づける先行導通工程と、前記先行導通工程の後に、前記正極性、又は前記負極性のいずれか一方の極性を有する第3出力信号と、他方の極性を有する第4出力信号とを導通させて、前記第3出力信号及び前記第4出力信号の電位を基準電位に近づける後続導通工程と、を有する出力信号制御方法である。

図面の簡単な説明

0020

本発明の一実施形態である液晶表示装置を概略的に示す図である。
図1の液晶パネル及びドライバ部を概略的に示す図である。
図2の領域21の表示制御を説明するための図である。
図2の駆動部31によるドレイン信号DR0及びDG0の制御を説明するための図である。
図4に示された各信号の時間的変化を示すタイミングチャートである。
図2の駆動部32によるドレイン信号DR512及びDG512の制御を説明するための図である。
クロック信号CLK1及びCLK2、並びにドレイン信号D0〜D511及びD512〜D1023の出力の時間的変化を示すタイミングチャートである。
図7のAのタイミングでの導通に係る画素電極が配置されている領域を示す図である。
図7のBのタイミングでの導通に係る画素電極が配置されている領域を示す図である。
第一の実施形態においてTFTアレイ基板分割数を4つにした場合を示す図である。
本発明の一実施形態であるタッチパネル式液晶表示装置を概略的に示す図である。
本発明の一実施形態である有機EL表示装置を概略的に示す図である。
本発明の一実施形態であるDRAM(Dynamic RandomAccess Memory)を概略的に示す図である。

実施例

0021

以下、本発明の第一の実施形態を、図1図9を参照しつつ説明する。

0022

図1には、本発明のドライバ回路を含む一実施形態であるTFT(Thin Film Transistor)液晶表示装置10の構成が模式的に表されている。この液晶表示装置10は、(a)TFTを含み、これを動作させることにより、画像が視覚的に表示される液晶パネル11と、(b)液晶パネル11内のTFTのドレイン端子に印加する電圧を制御するソース・ドライバ部12と、(c)液晶パネル11内のTFTのゲート端子に印加する電圧を制御するゲート・ドライバ部13と、(d)表示させる画像データを受信し、ソース・ドライバ部12及びゲート・ドライバ部13に動作を指令する表示制御回路14と、(e)液晶パネル11、ソース・ドライバ部12、ゲート・ドライバ部13、表示制御回路14に電力を供給する電源回路15と、を備えている。

0023

図2には、液晶パネル11、ソース・ドライバ部12及びゲート・ドライバ部13の構成がより詳しく示されている。液晶パネル11は、横1024画素、縦768画素のTFTアレイ基板20と、不図示のカラーフィルタ基板と、偏光板と、基板間に封止された液晶等とから構成されている。更に、TFTアレイ基板20は、図に示されるように、領域21及び領域22から構成されており、領域21は、ソース・ドライバ部12内の第1駆動部31からの出力信号線であるドレイン信号D0〜D511により制御される領域であり、領域22は、同じくソース・ドライバ部12内の第2駆動部32からの出力信号であるドレイン信号D512〜D1023で制御される領域となっている。第1駆動部31には第1クロック生成部35により生成されたクロック信号CLK1が入力され、第2駆動部32には第2クロック生成部36により生成され、クロック信号CLK1とは異なるタイミングのクロック信号であるクロック信号CLK2が入力されている。また、ゲート・ドライバ部13は、液晶パネル11全体のゲート信号G0〜G767を出力する。

0024

図3は、第1駆動部31とゲート・ドライバ部13とによるTFTアレイ基板20の領域21の表示制御を説明するための図である。この図に示されるように、1画素は、赤、緑及び青の表示を制御するための3種類の透明電極R、G及びBにより構成され、それぞれTFTのソース信号に接続されている。このTFTのドレイン側にはドレイン信号DR0〜DR511、DG0〜DG511及びDB0〜DB511が接続され、ゲート側にはゲート信号G0〜G767が接続されており、第1駆動部31がドレイン信号DR0〜DR511、DG0〜DG511及びDB0〜DB511を制御し、ゲート・ドライバ部13がゲート信号G0〜G767を制御することにより、それぞれの画素において対応する色の表示を制御する。

0025

図4は、図3の第1駆動部31によるドレイン信号DR0及びDG0の制御を説明するための図である。図に示されるように、第1駆動部31は、透明電極Rに印加するためのドレイン信号DR0を出力するDR0用回路61と、透明電極Gに印加するためのドレイン信号DG0を出力するDG0用回路62と、ドレイン信号DR0及びDG0を導通させるためのスイッチSW13とを備え、DR0用回路61及びDG0用回路62は、それぞれ、アンプ41及び42と、これらのアンプ41及び42とドレイン信号DR0及びDG0とをそれぞれ電気的に切り離すためのスイッチSW11及びSW12と、を有している。

0026

スイッチSW11、SW12及びSW13は、それぞれ入力クロック信号CLK1により制御されるスイッチ制御信号EQW11、EQW12及びEQW13により開閉動作が行なわれる。クロック信号CLK1がLow状態のときには、スイッチ制御信号EQW11、EQW12及びEQW13は共にネガティブであり、スイッチSW11及びスイッチSW12は閉状態、スイッチSW13が開状態となる。一方、クロック信号CLK1がHigh状態のときには、スイッチ制御信号EQW11、EQW12及びEQW13は共にアクティブであり、スイッチSW11及びスイッチSW12は開状態、スイッチSW13が閉状態となる。ここで、ドレイン信号DR0及びDG0は、周期的に極性の異なる信号を反転させながら出力するように制御され、更に、ドレイン信号DR0とDG0とは同じタイミングで互いに異なる極性の出力を行うように制御されている。

0027

図5は、クロック信号CLK1、スイッチ制御信号EQW11、EQW12及びEQW13、並びにドレイン信号DR0及びDG0の動作を表したタイミングチャートである。このチャートに示されるように、まず、クロック信号CLK1がHighになると、この動作に追従して、スイッチ制御信号EQW11がアクティブになり、これに伴い、スイッチSW11が開状態となり、アンプ41とドレイン信号DR0が電気的に切り離される。この後時間Td1経過後に、スイッチ制御信号EQW12がアクティブになると、スイッチSW12が開状態となり、アンプ42とドレイン信号DG0が電気的に切り離される。更に時間Td2経過後にスイッチ制御信号EQW13がアクティブになると、スイッチSW13が閉状態となり、ドレイン信号DR0とDG0とが導通する。ドレイン信号DR0とDG0とが導通すると、ドレイン信号DR0の正(負)の極性とドレイン信号DG0の負(正)の極性とが打ち消しあい、互いに基準電位Vcomに近づく。Ts時間経過すると、スイッチ制御信号EQW13は、ネガティブとなり、ドレイン信号DR0とDG0とが電気的に切り離される。

0028

この後時間Td2経過後に、スイッチ制御信号EQW12がネガティブになると、スイッチSW12が閉状態となり、アンプ42とドレイン信号DG0が電気的に接続され、ドレイン信号DG0は正(負)極性の電圧が印加される。更に時間Td1経過後にスイッチ制御信号EQW11がネガティブになると、スイッチSW11が閉状態となり、アンプ41とドレイン信号DR0が電気的に接続され、ドレイン信号DR0は負(正)極性の電圧が印加される。以降、水平同期の周期(1H)で同様の動作が繰り返される。

0029

図6は、図3の第2駆動部32によるドレイン信号DR512及びDG512の制御を説明するための図である。第2駆動部32の構成は、第1駆動部31と同様に、透明電極Rに印加するためのドレイン信号DR512を出力するDR512用回路63と、透明電極Gに印加するためのドレイン信号DG512を出力するDG512用回路64と、ドレイン信号DR512及びDG512を導通させるためのスイッチSW23とを備え、DR512用回路63及びDG512用回路64は、それぞれ、アンプ43及び44と、これらのアンプ43及び44とドレイン信号DR512及びDG512とをそれぞれ電気的に切り離すためのスイッチSW21及びSW22と、を有している。それぞれのスイッチSW21、SW22及びSW23は、入力クロック信号CLK2により制御されるスイッチ制御信号EQW21、EQW22及びEQW23により開閉動作を行う。各信号は、入力クロック信号CLK2のタイミングが、入力クロック信号CLK1と異なる他は、図5のタイミングチャートと同様に動作する。

0030

図7には、クロック信号CLK1が入力された第1駆動部31による出力であるドレイン信号D0〜D511と、クロック信号CLK2が入力された第2駆動部32による出力であるドレイン信号D512〜D1023とのタイミングが示されている。なお、この図7のタイミングチャートでは、ドレイン信号の極性については考慮されていない。図に示されるように、入力クロック信号CLK2のタイミングは、入力クロック信号CLK1から時間TD遅れており、このため、チャージシェアリングのタイミング、すなわち、SW13及びSW23の導通(閉)のタイミングも時間TDだけずれ、ドレイン信号D0〜D511の電位、及びドレイン信号D512〜D1023の電位が基準電位Vcomに移動するタイミングも時間TDだけ異なることとなる。つまり、図7のAのタイミングで、第1駆動部31により制御される領域21でチャージシェアリングが行われた後(図8斜線部分)、Bのタイミングで第2駆動部32により制御される領域22でチャージシェアリングが行われる(図9斜線部分)。これにより、TFTアレイ基板20の全面で同時にチャージシェアリングが行われるときよりも、発生するEMIを低減させることができる。

0031

以下、本発明の第二の実施形態を、図10を参照しつつ説明する。

0032

上述の第一の実施形態では、TFTアレイ基板20を領域21及び22の2つに分割することとしたが、図10に示すように、領域121〜124の4つに分割することとしてもよい。この場合には、図に示されるように、クロック信号CLK1及びCLK2をそれぞれ分岐させ、領域121〜124のドレイン信号Dを制御する第1駆動部131〜第4駆動部134に、それぞれを交互に入力させることにより、同時に発生するEMIを分散させ、全体のEMIの低減を図ることができる。また、これに限らず、更に、TFTアレイ基板の分割数が増えた場合や、タイミングの異なるクロック信号を加えた場合についても、本発明の技術的思想の範囲を超えるものではない。

0033

以下、本発明の第三の実施形態を、図11を参照しつつ説明する。

0034

図11には、上述の第一又は第二の実施形態に記載された液晶パネル11を用いたタッチパネル式液晶表示装置50が模式的に示されている。図11に示されるように、タッチパネル式液晶表示装置50は、(i)第一又は二の実施形態に示された液晶パネルと同様の構造を有する液晶パネル11と、(ii)利用者の指等が接触することにより、入力装置として機能するタッチパネル部51と、(iii)液晶パネル11の裏面側から光を照射するバックライトユニット52と、(iv)タッチパネル式液晶表示装置50の筐体である金属フレーム部53と、(v)COF(Chip On Film)やTCP(Tape Carrier Package)等のフィルム状の配線回路である柔軟性回路基板54と、(vi)柔軟性回路基板54に取り付けられ、前述のゲート・ドライバ部13及びソース・ドライバ部12等の回路が含まれるドライバIC55と、(vi)ドライバIC55を覆うように柔軟性回路基板54に巻かれている導電性テープ56と、(vii)金属フレーム部53及び導電性テープ56と接触し、電磁波等を伝導させて拡散する導電性クッションスペーサ57と、を備えている。

0035

前述のチャージシェアリングにより発生するEMIは、液晶パネル11の前面からだけではなく、導通させるためのスイッチSW13やSW23を有するドライバIC55においても発生する。したがって、図11のような構成とすることにより、ドライバIC55においてチャージシェアリング時に発生した電磁波は、導電性テープ56、導電性クッションスペーサ57、及び金属フレーム部53を順に伝わり、拡散されることにより低減される。したがって、第一又は二の実施形態に記載された液晶パネルと用いると共に、本実施形態のような構成とすることにより、発生するEMIを相乗的に低減させることができる。

0036

以下、本発明の第四の実施形態を、図12を参照しつつ説明する。

0037

上述の第一〜三の実施形態では、液晶表示装置について用いる例について示したが、これと同様に、電荷を蓄積することのできるセルの配列を有する装置、例えば、発光素子を用いて表示を行う有機EL表示装置や、RAM(Random Access Memory)などのメモリデバイス等に適用することができる。

0038

図12には、有機EL表示装置200に用いる場合について示されている。有機ELパネル201は、液晶パネル11の透明電極R、G、B(図3参照)を発光素子R0、G0、B0と置き換えたような構造となっている。上述の第一の実施形態と同様に、有機EL表示装置200は、ソース・ドライバ部202及びゲート・ドライバ部203を備えている。したがって、第一又は第二の実施形態と同様に、チャージシェアリングを行う際に、本発明のドライバ回路を適用することにより、EMIの低減を図ることができる。

0039

以下、本発明の第五の実施形態を、図13を参照しつつ説明する。

0040

図13には、揮発性メモリであるDRAM300に適用した場合の例が示されている。メモリ配列301は、電界効果トランジスタFET(Field effect transistor))と、キャパシタとを各セルに有する配列であり、行アドレスデコーダ302と、列アドレスデコーダ303とにより各セルにアクセスが行われる。したがって、第一又は第二の実施形態と同様に、チャージシェアリングを行う際に、本発明のドライバ回路を適用することにより、EMIの低減を図ることができる。

0041

以上説明したように、本発明に係るドライバ回路では、電荷を蓄積することのできるセルの配列への電荷供給を制御し、第1駆動部において、基準電位より高い電位を有する信号線と、基準電位より低い電位を有する信号線とが、クロック信号CLK1のタイミングに制御されて導通するとともに、これに遅れて、第2駆動部において、基準電位より高い電位を有する信号線と、基準電位より低い電位を有する信号線とが、クロック信号CLK2のタイミングに制御されて導通する。したがって、本発明に係るドライバ回路は、導通(チャージシェアリング動作)の際に発生するEMIのタイミングを分散し、その影響を低減することができる。

0042

なお、上述の第一又は第二の実施形態では、基準電位Vcomを一定とした駆動方式としたが、基準電位Vcomを交流とした場合のチャージシェアリングにも用いることができる。

0043

また、上述の第一又は第二の実施形態では、チャージする極性の反転駆動方式をいわゆるドット反転駆動方式としたが、フレーム反転駆動方式水平ライン反転駆動方式、及び垂直反転駆動方式その他の反転駆動方式にも用いることができる。

0044

また、上述の第一〜第三の実施形態では、TFTにより液晶表示を行う表示装置について示したが、本発明は、チャージシェアリング機能を有するTFD(Thin Film Diode)やMIM(Metal Insulated Metal)等その他の方式により表示を行う液晶表示装置についても用いることができる。

0045

以上説明したように、本発明のドライバ回路、そのドライバ回路を用いた液晶表示装置、及び出力信号制御方法は、液晶表示パネル、有機EL及びDRAM等の電荷を蓄積することのできるセルの配列を有する装置へ適用することができる。

0046

10液晶表示装置、11液晶パネル、12,202ソース・ドライバ部、13,203ゲート・ドライバ部、14表示制御回路、15電源回路、20TFTアレイ基板、21,22 領域、31 第1駆動部、32 第2駆動部、35 第1クロック生成部、36 第2クロック生成部、41〜44アンプ、50タッチパネル式液晶表示装置、51タッチパネル部、52バックライトユニット、53金属フレーム部、54 柔軟性回路基板、55 ドライバIC、56導電性テープ、57導電性クッションスペーサ、61 DR0用回路、62 DG0用回路、63 DR512用回路、64 DG512用回路、200有機EL表示装置、201有機ELパネル、300DRAM、301メモリ配列、302行アドレスデコーダ、303列アドレスデコーダ、CLK1,CLK2クロック信号、Dドレイン信号、Gゲート信号、SW11〜SW13 スイッチ、SW21〜SW23 スイッチ、EQW11〜EQW13スイッチ制御信号、EQW21〜EQW23 スイッチ制御信号。

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