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技術 被介護者支持具

出願人 後藤清子
発明者 後藤清子
出願日 2008年12月10日 (11年11ヶ月経過) 出願番号 2008-314430
公開日 2010年6月24日 (10年4ヶ月経過) 公開番号 2010-136811
状態 特許登録済
技術分野 子供用家具 傷病者運搬具
主要キーワード 上下中心線 雌型連結具 上下方向中心線 リバーシブル構造 雌型バックル 雄型バックル クロスベルト 環状ベルト
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (10)

課題

被介護者の身体が大きい場合でも、介護者が被介護者を持ち上げて移動するために介護者が少なくとも片手は使用せずに済むことが可能な被介護者支持具を提供する。

解決手段

被介護者の上半身背当て部12によって支持するとともに、その背当て部に連結されたショルダーベルト70を介護者の肩から吊り下げ、それにより、被介護者の上半身を支持する。それと同時に、同じ被介護者の下半身環状ベルト80によって支持するとともに、その環状ベルトを介護者の肩から吊り下げる。それにより、介護者は、被介護者の下半身を支持するために、介護者の片手を使用せずに済む。その結果、被介護者の上半身と下半身とが、別々のベルトを介して、介護者の肩から吊り下げられ、それにより、被介護者の全身を支持するために、介護者の少なくとも片手は使用せずに済む。

概要

背景

幼児障害者高齢者などは、自立して歩行したり、座位姿勢横臥姿勢で自立して移動することが困難であるか、または全くできない場合がある。このような場合には、その人間を別の人間によって介護することが必要である。

介護者被介護者を介護する作業を容易にするために、被介護者を持ち上げて移動させることを補助するために使用される道具がすでに提案されている。特許文献1および2には、被介護者としての幼児を縦抱きまたは横抱きすることを補助するために使用されるキャリアが開示されている。
特開平4−292114号公報
特開2000−296034号公報

概要

被介護者の身体が大きい場合でも、介護者が被介護者を持ち上げて移動するために介護者が少なくとも片手は使用せずに済むことが可能な被介護者支持具を提供する。被介護者の上半身背当て部12によって支持するとともに、その背当て部に連結されたショルダーベルト70を介護者の肩から吊り下げ、それにより、被介護者の上半身を支持する。それと同時に、同じ被介護者の下半身環状ベルト80によって支持するとともに、その環状ベルトを介護者の肩から吊り下げる。それにより、介護者は、被介護者の下半身を支持するために、介護者の片手を使用せずに済む。その結果、被介護者の上半身と下半身とが、別々のベルトを介して、介護者の肩から吊り下げられ、それにより、被介護者の全身を支持するために、介護者の少なくとも片手は使用せずに済む。

目的

以上説明した事情背景として、本発明は、被介護者の身体が大きい場合でも、介護者が被介護者を持ち上げて移動するために介護者が少なくとも片手は使用せずに済むことが可能な被介護者支持具を提供することを課題としてなされたものである。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
0件

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請求項1

介護者被介護者を介護者の肩から吊るして支持するために使用される被介護者支持具であって、前記被介護者の背部を支持する背当て部であって、左側部および右側部を有する上端部と、中央部と、下端部とを有するものと、前記左側部と右側部との一方から延びる第1ベルトと、前記左側部と右側部との他方から延びる第2ベルトと、前記背当て部から延びる第3ベルトであって、前記第1ベルトおよび第2ベルトに分離可能に連結されるものと、前記下端部に連結された環状ベルトであって、前記被介護者の下半身のうちの少なくとも一部を支持するためにその一部が当該環状ベルト内を通過するように前記被介護者に装着されるとともに、前記介護者の肩から吊るされるものとを含み、前記第1ベルト、第2ベルトおよび第3ベルトは、前記被介護者の上半身を前記背当て部と共同して支持するために前記被介護者に装着され、前記第3ベルトは、前記背当て部から延び出す部分の近傍において、クロッチベルトとして機能して、前記被介護者の股部を支持するために前記被介護者に装着され、前記第1ベルトと第3ベルトとの連結体と、前記第2ベルトと第3ベルトとの連結体とのうち、選択されたものが、ショルダーベルトとして機能して、前記介護者の肩から吊るされる被介護者支持具。

請求項2

前記環状ベルトは、それの長さ方向に隔たった両端部を有しており、それら両端部は、互いに分離可能に連結される請求項1に記載の被介護者支持具。

請求項3

前記第1ベルトおよび第2ベルトは、前記第3ベルトに連結されない状態において、互いに連結され、それにより、前記背当て部と共同して、ループを構成する請求項1または2に記載の被介護者支持具。

請求項4

前記第1ベルトに装着された第1連結具と、前記第2ベルトに装着された第2連結具と、前記第3ベルトの先端部に装着された第3連結具と、前記第3ベルトの中間部に装着された第4連結具とを含み、前記第1ベルトと第2ベルトとの一方は、前記第3ベルトと共同して前記ショルダーベルトを構成するために、第1選択ベルトとして選択され、前記第1ベルトと第2ベルトとの他方は、前記ショルダーベルトの中間部に連結されるクロスベルトを構成するために、第2選択ベルトとして選択され、前記第1連結具と第2連結具とのうち前記第1選択ベルトに対応するものは、前記第3連結具に連結され、前記第1連結具と第2連結具とのうち前記第2選択ベルトに対応するものは、前記第4連結具に連結される請求項1ないし3のいずれかに記載の被介護者支持具。

請求項5

前記第1ベルト、第2ベルトおよび第3ベルトのうちの少なくとも一つは、長さ調節が可能である請求項4に記載の被介護者支持具。

請求項6

前記背当て部は、リバーシブルであり、前記第1ベルト、第2ベルトおよび第3ベルトは、いずれも、前記背当て部の表面から法線方向に離れる向きに前記背当て部から延び出る状態と、その背当て部の裏面から法線方向に離れる向きに前記背当て部から延び出る状態とに変更可能である請求項4または5に記載の被介護者支持具。

請求項7

前記第1ベルトに装着された第1連結具と、前記第2ベルトに装着された第2連結具であって、前記第1連結具に分離可能に連結可能であるものと、前記第3ベルトの先端部に装着された、択一的に使用される2個の第3連結具であって雄型連結具および雌型連結具を有するものと、前記第3ベルトの中間部に装着された、択一的に使用される2個の第4連結具であって雄型連結具および雌型連結具を有するものとを含み、前記第1ベルトと第2ベルトとの一方は、ユーザにより、前記第3ベルトと共同して前記ショルダーベルトを構成するために、第1選択ベルトとして選択され、前記第1ベルトと第2ベルトとの他方は、ユーザにより、前記ショルダーベルトの中間部に連結されるクロスベルトを構成するために、第2選択ベルトとして選択され、前記第1連結具と第2連結具とのうち前記第1選択ベルトに対応するものは、前記2個の第3連結具のいずれかに連結され、前記第1連結具と第2連結具とのうち前記第2選択ベルトに対応するものは、前記2個の第4連結具のいずれかに連結される請求項1ないし3のいずれかに記載の被介護者支持具。

請求項8

介護者が被介護者を介護者の肩から吊るして支持するために使用される被介護者支持具であって、前記被介護者の背部を支持する背当て部であって、左側部および右側部を有する上端部と、中央部と、下端部とを有するものと、前記左側部および右側部の一方から延びるショルダーベルトであって、それの長さ方向に2つの部分に分割されるとともに、それら2つの部分が互いに連結された状態で、前記介護者の肩から吊るされるものと、前記左側部および右側部の他方から延びるクロスベルトであって、それの先端部が、前記ショルダーベルトの中間部に連結されるものと、前記被介護者の股部を支持するクロッチベルトであって、前記背当て部から延びるとともに、それの先端部が、前記ショルダーベルトの先端部に連結されるものと、前記下端部に連結された環状ベルトであって、前記被介護者の下半身のうちの少なくとも一部を支持するためにその一部が当該環状ベルト内を通過するように前記被介護者に装着されるとともに、前記介護者の肩から吊るされるものとを含む被介護者支持具。

技術分野

0001

本発明は、介護者被介護者を持ち上げて移動させることを補助するために使用される被介護者支持具に関するものである。

背景技術

0002

幼児障害者高齢者などは、自立して歩行したり、座位姿勢横臥姿勢で自立して移動することが困難であるか、または全くできない場合がある。このような場合には、その人間を別の人間によって介護することが必要である。

0003

介護者が被介護者を介護する作業を容易にするために、被介護者を持ち上げて移動させることを補助するために使用される道具がすでに提案されている。特許文献1および2には、被介護者としての幼児を縦抱きまたは横抱きすることを補助するために使用されるキャリアが開示されている。
特開平4−292114号公報
特開2000−296034号公報

発明が解決しようとする課題

0004

介護者が被介護者を持ち上げて移動する際、被介護者の身体がある程度大きいと、介護者は、被介護者の上半身のみならず、その下半身をも支持することが必要となる。

0005

これに対し、従来の補助具を用いると、介護者は、被介護者の上半身を支持するために、介護者の片手を使用することが不要になったとしても、被介護者の下半身を支持するために、介護者の片手を使用することが必要であった。

0006

そのため、従来の補助具を使用する場合には、介護者は、被介護者の上半身を支持するために介護者の片手を使用することが必要であると、介護者の両手が介護のために塞がれてしまう。

0007

その結果、介護者は、他の作業を、被介護者を移動させる作業(例えば、被介護者の身体に触れたり、これから進入すべき扉を開けたり、スイッチを操作したり、電話を使用したり、をさす行為を含む。)と並行して行うことができなかった。

0008

以上説明した事情背景として、本発明は、被介護者の身体が大きい場合でも、介護者が被介護者を持ち上げて移動するために介護者が少なくとも片手は使用せずに済むことが可能な被介護者支持具を提供することを課題としてなされたものである。

課題を解決するための手段

0009

本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明が採用し得る技術的特徴の一部およびそれの組合せの理解を容易にするためであり、本発明が採用し得る技術的特徴およびそれの組合せが以下の態様に限定されると解釈すべきではない。すなわち、下記の態様には記載されていないが本明細書には記載されている技術的特徴を本発明の技術的特徴として適宜抽出して採用することは妨げられないと解釈すべきなのである。

0010

さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈すべきである。

0011

(1)介護者が被介護者を介護者の肩から吊るして支持するために使用される被介護者支持具であって、
前記被介護者の背部を支持する背当て部であって、左側部および右側部を有する上端部と、中央部と、下端部とを有するものと、
前記左側部と右側部との一方から延びる第1ベルトと、
前記左側部と右側部との他方から延びる第2ベルトと、
前記背当て部から延びる第3ベルトであって、前記第1ベルトおよび第2ベルトに分離可能に連結されるものと、
前記下端部に連結された環状ベルトであって、前記被介護者の下半身のうちの少なくとも一部を支持するためにその一部が当該環状ベルト内を通過するように前記被介護者に装着されるとともに、前記介護者の肩から吊るされるものと
を含み、
前記第1ベルト、第2ベルトおよび第3ベルトは、前記被介護者の上半身を前記背当て部と共同して支持するために前記被介護者に装着され、
前記第3ベルトは、前記背当て部から延び出す部分の近傍において、クロッチベルトとして機能して、前記被介護者の股部を支持するために前記被介護者に装着され、
前記第1ベルトと第3ベルトとの連結体と、前記第2ベルトと第3ベルトとの連結体とのうち、選択されたものが、ショルダーベルトとして機能して、前記介護者の肩から吊るされる被介護者支持具。

0012

この支持具によれば、被介護者の上半身が背当て部によって支持されるとともに、その背当て部に連結されたショルダーベルトが介護者の肩から吊り下げられ、それにより、被介護者の上半身が支持される。したがって、介護者は、被介護者の上半身を支持するために、介護者の片手を使用せずに済むか、使用するにしても、必要な力が小さくて済む。

0013

この支持具によれば、それと同時に、同じ被介護者の下半身のうちの少なくとも一部(例えば、被介護者の大腿部)が環状ベルトによって支持されるとともに、その環状ベルトが介護者の肩から吊り下げられる。それにより、介護者は、被介護者の下半身を支持するために、介護者の片手を使用せずに済む。

0014

その結果、この支持具によれば、被介護者の上半身と下半身とが、別々のベルトを介して、介護者の肩から吊り下げられ、それにより、被介護者の全身を支持するために、介護者の少なくとも片手は使用せずに済む。

0015

すなわち、被介護者の上半身を支持するために介護者の片手を使用せずに済む場合には、介護者は、両手がフリーの状態で、被介護者の全身を支持することが可能となるのである。

0016

なお付言するに、この支持具は、椅子(例えば、車椅子)に着座している被介護者を持ち上げて移動させたり、その逆の作業をしたり、ベッド布団に寝ている被介護者を持ち上げて移動させたり、その逆の作業をしたり、ベッドや布団上において被介護者の姿勢を変えたり(例えば、姿勢を上向きで寝る姿勢から横向きで寝る姿勢に変化させたり)するために使用可能であるが、その用途は、それらに限定されない。

0017

さらに付言するに、本項における「ベルト」は、狭義のベルトのみならず、例えば、狭義のベルトと同様の機能を実現する紐状体を含む。

0018

(2) 前記環状ベルトは、それの長さ方向に隔たった両端部を有しており、
それら両端部は、互いに分離可能に連結される(1)項に記載の被介護者支持具。

0019

この支持具によれば、環状ベルトが、閉じた状態(環状ベルトの両端部が互いに分離している状態)と開いた状態(環状ベルトの両端部が互いに連結されている状態)とに変更可能である。よって、介護者は、環状ベルトが開いた状態で、その環状ベルトを被介護者の下半身に装着し、その後、環状ベルトを閉じた状態にすれば,被介護者の下半身を外側から包囲するように使用される環状ベルトを被介護者に装着することができる。

0020

したがって、この支持具によれば、環状ベルトを被介護者に装着するために介護者が行うべき作業が容易となるとともに、その装着のために被介護者に与えるかもしれない苦痛を軽減することができる。

0021

(3) 前記第1ベルトおよび第2ベルトは、前記第3ベルトに連結されない状態において、互いに連結され、それにより、前記背当て部と共同して、ループを構成する(1)または(2)項に記載の被介護者支持具。

0022

この支持具を、椅子に着座している被介護者をその椅子から持ち上げて別の場所に移動させるために使用する場合、この支持具は、そのような作業に先立ち、椅子の背もたれおよび座面に置かれる。このとき、この支持具が椅子に対して予定外にずれないようにするためには、この支持具をその椅子に一時的に固定させることが望ましい。

0023

このような要望に対し、この支持具によれば、それの背当て部の上端部に装着された第1ベルトおよび第2ベルトを、椅子の背もたれをそれの背後から囲むように互いに連結することができる。その結果、この支持具を、椅子に対してずれたり、椅子からはずれないように、その椅子に一時的に固定することができる。

0024

それら第1ベルトおよび第2ベルトは、被介護者が当該支持具の背当て部上に載せられた後、互いに分離され、その後、第1ベルトおよび第2ベルトは、第3ベルトに連結される。それにより、被介護者がこの支持具の背当て部によって確実に支持される。

0025

このように、この支持具によれば、本来、被介護者の上半身を拘束するために使用される第1ベルトおよび第2ベルトを、本来の使用に先立ち、当該支持具を椅子の背もたれに一時的に固定するために使用可能となる。

0026

よって、この支持具によれば、専用のベルトやバックルを追加することなく、当該支持具を椅子に一時的に固定することが可能となり、製品部品点数の増加およびコストアップを回避しつつ利便性を向上させることが可能となる。

0027

(4) 前記第1ベルトに装着された第1連結具と、
前記第2ベルトに装着された第2連結具と、
前記第3ベルトの先端部に装着された第3連結具と、
前記第3ベルトの中間部に装着された第4連結具と
を含み、
前記第1ベルトと第2ベルトとの一方は、前記第3ベルトと共同して前記ショルダーベルトを構成するために、第1選択ベルトとして選択され、
前記第1ベルトと第2ベルトとの他方は、前記ショルダーベルトの中間部に連結されるクロスベルトを構成するために、第2選択ベルトとして選択され、
前記第1連結具と第2連結具とのうち前記第1選択ベルトに対応するものは、前記第3連結具に連結され、
前記第1連結具と第2連結具とのうち前記第2選択ベルトに対応するものは、前記第4連結具に連結される(1)ないし(3)項のいずれかに記載の被介護者支持具。

0028

この支持具によれば、最低4個の連結具(以下、「4連結具方式」という。)を用いることにより、第1、第2および第3ベルトをいずれも開いた状態にして、被介護者を当該支持具の背当て部に載せるという作業と、その後に、第1、第2および第3ベルトをいずれも閉じた状態にして、被介護者を当該支持具に確実に固定するという作業との双方が可能となる。

0029

なお付言するに、本項における「連結具」は、一般には、バックルとして構成されるが、2本のベルトを分離可能に互いに連結する機能を有する限り、バックルと称されないものでもよい。

0030

(5) 前記第1ベルト、第2ベルトおよび第3ベルトのうちの少なくとも一つは、長さ調節が可能である(4)項に記載の被介護者支持具。

0031

連結具という部品には、通常、雄型雌型とがあり、そのため、連結可能な相手が制限される。一方、ショルダーベルトのうち、クロスベルトとの連結点と、ショルダーベルトの上端部との間の部分(以下、「クロスベルト相当部分」という。)の長さは、クロスベルトより長いのが通常である。そうすると、特別な工夫をしない限り、前記(4)項に係る支持具に前述の4連結具方式を採用すると、その支持具は、右抱きと左抱きとのうちのいずれかを行うためにしか使用できないことになる。

0032

これに対し、本項に係る支持具によれば、第1、第2および第3ベルトのうちの少なくとも一つが、長さ調節可能となっているため、ショルダーベルトのうちのクロスベルト相当部分の長さとクロスベルトの長さとの関係を自由に調節可能となり、同じベルトをクロスベルトとして機能させたりショルダーベルトとして機能させることが可能となる。

0033

したがって、この支持具によれば、前述の4連結具方式を採用しても、ユーザは、好みに応じて、同じ支持具を、右抱き用として使用したり左抱き用として使用することが可能となる。

0034

さらに、この支持具によれば、第1ベルト、第2ベルトおよび第3ベルトのうちの少なくとも一つが長さ調節可能であるため、当該支持具に適合可能な被介護者の身体のサイズのバリエーションが増加するとともに、当該支持具を肩から吊り下げて使用する介護者の身体のサイズのバリエーションが増加する。

0035

(6) 前記背当て部は、リバーシブルであり、
前記第1ベルト、第2ベルトおよび第3ベルトは、いずれも、前記背当て部の表面から法線方向に離れる向きに前記背当て部から延び出る状態と、その背当て部の裏面から法線方向に離れる向きに前記背当て部から延び出る状態とに変更可能である(4)または(5)項に記載の被介護者支持具。

0036

ショルダーベルトのうちクロスベルト相当部分の長さとクロスベルトの長さとの関係は、背当て部の表面に被介護者を載せる場合と、裏面に載せる場合とで、互いに逆になる。

0037

これに対し、本項に係る支持具においては、背当て部が、リバーシブルであるうえに、第1、第2および第3ベルトが、いずれも、背当て部の表面から法線方向に離れる向きに背当て部から延び出る状態(表面使用状態)と、その背当て部の裏面から法線方向に離れる向きに背当て部から延び出る状態(裏面使用状態)とに変更可能である。

0038

したがって、この支持具によれば、前述の4連結具方式を採用しても、ユーザは、好みに応じて、同じ支持具を、右抱き用として使用したり左抱き用として使用することが可能となる。

0039

(7) 前記第1ベルトに装着された第1連結具と、
前記第2ベルトに装着された第2連結具であって、前記第1連結具に分離可能に連結可能であるものと、
前記第3ベルトの先端部に装着された、択一的に使用される2個の第3連結具であって雄型連結具および雌型連結具を有するものと、
前記第3ベルトの中間部に装着された、択一的に使用される2個の第4連結具であって雄型連結具および雌型連結具を有するものと
を含み、
前記第1ベルトと第2ベルトとの一方は、ユーザにより、前記第3ベルトと共同して前記ショルダーベルトを構成するために、第1選択ベルトとして選択され、
前記第1ベルトと第2ベルトとの他方は、ユーザにより、前記ショルダーベルトの中間部に連結されるクロスベルトを構成するために、第2選択ベルトとして選択され、
前記第1連結具と第2連結具とのうち前記第1選択ベルトに対応するものは、前記2個の第3連結具のいずれかに連結され、
前記第1連結具と第2連結具とのうち前記第2選択ベルトに対応するものは、前記2個の第4連結具のいずれかに連結される(1)ないし(3)項のいずれかに記載の被介護者支持具。

0040

この支持具によれば、第1ベルトを、第3ベルトの先端部に連結してショルダーベルトを構成する一方、第2ベルトを、第3ベルトの中間部に連結してクロスベルトを構成する態様を採用することにより、右抱きと左抱きとの一方を実現し、一方、第2ベルトを、第3ベルトの先端部に連結してショルダーベルトを構成する一方、第1ベルトを、第3ベルトの中間部に連結してクロスベルトを構成する態様を採用することにより、右抱きと左抱きとの他方を実現することが可能である。

0041

したがって、この支持具によれば、ユーザは、好みに応じて、同じ支持具を、右抱き用として使用したり左抱き用として使用することが可能となる。

0042

さらに、この支持具によれば、前記(3)項に係る支持具と同様に、本来、被介護者の上半身を拘束するために使用される第1ベルトおよび第2ベルトを、本来の使用に先立ち、当該支持具を椅子の背もたれに一時的に固定するために使用可能となる。

0043

よって、この支持具によれば、専用のベルトやバックルを追加することなく、当該支持具を椅子に一時的に固定することが可能となり、製品の部品点数の増加およびコストアップを回避しつつ利便性を向上させることが可能となる。

0044

(8)介護者が被介護者を介護者の肩から吊るして支持するために使用される被介護者支持具であって、
前記被介護者の背部を支持する背当て部であって、左側部および右側部を有する上端部と、中央部と、下端部とを有するものと、
前記左側部および右側部の一方から延びるショルダーベルトであって、それの長さ方向に2つの部分に分割されるとともに、それら2つの部分が互いに連結された状態で、前記介護者の肩から吊るされるものと、
前記左側部および右側部の他方から延びるクロスベルトであって、それの先端部が、前記ショルダーベルトの中間部に連結されるものと、
前記被介護者の股部を支持するクロッチベルトであって、前記背当て部から延びるとともに、それの先端部が、前記ショルダーベルトの先端部に連結されるものと、
前記下端部に連結された環状ベルトであって、前記被介護者の下半身のうちの少なくとも一部を支持するためにその一部が当該環状ベルト内を通過するように前記被介護者に装着されるとともに、前記介護者の肩から吊るされるものと
を含む被介護者支持具。

0045

この支持具によれば、被介護者の上半身が背当て部によって支持されるとともに、その背当て部に連結されたショルダーベルトが介護者の肩から吊り下げられ、それにより、被介護者の上半身が支持される。したがって、介護者は、被介護者の上半身を支持するために、介護者の片手を使用せずに済むか、使用するにしても、必要な力が小さくて済む。

0046

この支持具によれば、それと同時に、同じ被介護者の下半身のうちの少なくとも一部(例えば、被介護者の大腿部)が環状ベルトによって支持されるとともに、その環状ベルトが介護者の肩から吊り下げられる。それにより、介護者は、被介護者の下半身を支持するために、介護者の片手を使用せずに済む。

0047

その結果、この支持具によれば、被介護者の上半身と下半身とが、別々のベルトを介して、介護者の肩から吊り下げられ、それにより、被介護者の全身を支持するために、介護者の少なくとも片手は使用せずに済む。

0048

すなわち、被介護者の上半身を支持するために介護者の片手を使用せずに済む場合には、介護者は、両手がフリーの状態で、被介護者の全身を支持することが可能となるのである。

発明を実施するための最良の形態

0049

以下、本発明のさらに具体的な実施の形態のうちのいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。

0050

図1には、本発明の第1実施形態に従う被介護者支持具(以下、単に「支持具」という。)10が、部分的に斜視図であるが、展開図で示されている。この支持具10は、介護者が被介護者を介護者の肩から吊るして支持するために使用される。具体的には、この支持具10は、図4に示すように、被介護者を右抱き状態で支持するために使用される。

0051

図1に示すように、この支持具10は、被介護者の背部を支持する背当て部12を備えている。この背当て部12は、布製や合成樹脂製のシート、網等、柔軟な薄い面状部材によって構成されている。この背当て部12は、右側部(図1において左側に示す側部)20および左側部(図1において右側に示す側部)22を有する上端部30と、中央部32と、下端部34とを有している。

0052

図1に示すように、本実施形態においては、背当て部12が、それの上端部30において、上下方向中心線に関して非対称となっている。この理由については後述する。

0053

上端部30の右側部20から第1ベルト40が延びている。この第1ベルト40の先端部には、第1バックル42が、雌型バックル(雄型バックルに変更可)として装着されている。この第1バックル42は、前記(5)項における「第1連結具」の一例であり、この関係は、他のバックルと他の連結具との関係と同様である。

0054

上端部30の左側部22から第2ベルト50が延びている。この第2ベルト50の先端部には、第2バックル52が、雄型バックル(雌型バックルに変更可)として装着されている。この第2バックル52は、第1バックル42に分離可能に連結可能である。

0055

背当て部12の中央部32から第3ベルト60が延びている。この第3ベルト60は、背当て部12のうち、それの上下中心線上のある位置から延びている。

0056

この第3ベルト60の先端部には、第3バックル62が、第2バックル52に連結可能であるようにするために、雌型バックルとして装着されている。したがって、本実施形態においては、第2バックル52は、第1バックル42と第3バックル62とのうち、ユーザによって選択されたものに連結される。

0057

この第3ベルト60の中間部には、第4バックル64が、第1バックル42に連結可能であるようにするために、雄型バックルとして装着されている。したがって、本実施形態においては、第1バックル42は、第2バックル52と第4バックル64とのうち、ユーザによって選択されたものに連結される。

0058

図2には、第1、第2および第3ベルト40,50,60の第1の使用モードとして、第1バックル42が第4バックル64に連結される一方、第2バックル52が第3バックル62に連結される状態が斜視図で示されている。この第1の使用モードは、支持具10の本来の使用モードであって、背当て部12と共同して被介護者を支持するためのモードである。

0059

これに対して、図3には、第1、第2および第3ベルト40,50,60の第2の使用モードとして、第1バックル42が第2バックル52に連結される一方、第3バックル62も第4バックル64も、いずれのバックルにも連結されない状態が斜視図で示されている。すなわち、第1および第2ベルト40,50は、第3ベルト60に連結されない状態において、互いに連結され、それにより、背当て部12と共同して、ループを構成することが可能なのである。

0060

この第2の使用モードは、支持具10の本来の使用モードではない使用モードであって、被介護者を背当て部12上に横に寝かせるのに先立ち、その背当て部12を椅子(図示しない)の背もたれに載せて支持部をその椅子に一時的に固定するためのモードである。

0061

この支持具10の使用の一実例においては、まず、第2の使用モードを実現し、それにより、背当て部12が椅子からずれないようにしつつその背当て部12上に被介護者を載せる。その後、第1の使用モードを実現し、被介護者を背当て部12に固定する。

0062

第2バックル52が第3バックル62に連結されることにより、第2ベルト50の全体と第3ベルト60の全体との連結体が第1連結体として構成される。この第1連結体は、図2に示すように、配置される。この第1連結体は、それの上部において、介護者の肩から吊るされるショルダーベルト70として機能する一方、それの下部において、被介護者の股部を支持するクロッチベルト72として機能する。

0063

一方、第1バックル42が第4バックル64に連結されることにより、図2に示すように、第1ベルト40は、背当て部12の上部から斜め下方に延びてショルダーベルト70の中間部に至るクロスベルト74として機能する。このクロスベルト74は、支持具10の使用状態において、被介護者の右肩を通過する一方、ショルダーベルト70は、被介護者の左肩を通過する。

0064

第1ベルト40(クロスベルト74)の長さである第1長さと、第1連結体(ショルダーベルト70)のうち、その第1ベルト40との連結点から上方に位置する部分(クロスベルト74相当部分)の長さである第2長さとを互いに比較すると、第1ベルト40と第2ベルト50とがほぼ同じ長さを有するうえに、第1ベルト40は第3ベルト60の中間部(第3ベルト60のうち、両端部を除く部分)に、第2ベルト50は第3ベルト60の先端部にそれぞれ連結されるため、第2長さの方が第1長さより長い。これにより、第1連結体が、介護者の肩から吊るされるショルダーベルト70として機能することが可能となっている。

0065

一方、クロスベルト74は、被介護者の上半身を、介護者の側とは反対側から支持するように機能する。その結果、被介護者の上半身の両側は、介護者のとクロスベルト74とによってそれぞれ支持されることになる。

0066

ここで、図1に示すように、背当て部12が非対称形状を有している理由を説明するに、背当て部12のうち、クロスベルト74が延び出る部分、すなわち、被介護者の上半身に接触する部分が、ショルダーベルト70が延び出る部分、すなわち、被介護者の上半身に接触しない部分より面積を大きくし、それにより、背当て部12から被介護者の身体に作用する圧力を減らすとともに、被介護者の上半身をより確実に支持するためである。

0067

図1に示すように、背当て部12の下端部34には、環状のサイベルト80が連結されている。このサイベルト80は、被介護者の大腿部を支持するためにその大腿部がサイベルト80内を通過するように被介護者に装着される。このサイベルト80は、介護者の肩から吊るされる。このサイベルト80は、前記(1)項における「環状ベルト」の一例である。

0068

このサイベルト80は、それの長さ方向に隔たった両端部82,84を有している。一方の端部82には第5バックル90が雄型バックル(雌型バックルに変更可)として装着され、他方の端部84には、その第5バックル90に分離可能に連結可能な第6バックル92が雌型バックル(雄型バックルに変更可)として装着されている。図2には、このサイベルト80が、第5バックル90と第6バックル92とが互いに連結された状態で、斜視図で示されている。このサイベルト80内部の穴94に、被介護者の大腿部が通過させられる。

0069

図1に示すように、第1ベルト40には、パッド100が装着されており、これにより、被介護者が、支持具10の使用中、第1ベルト40から受ける圧力(圧迫感)が軽減される。また、第2ベルト50にも、同様なパッド102が装着されており、これにより、介護者が、支持具10の使用中、第2ベルト50から受ける圧力(圧迫感)が軽減される。また、サイベルト80にも、パッド104が装着されており、これにより、介護者が、支持具10の使用中、サイベルト80から受ける圧力(圧迫感)が軽減される。

0070

本実施形態においては、図1に示すように、サイベルト80は、長さ調節機構110を有しているが、同様な機構を、第1、第2および第3ベルト40,50,60のうちの少なくとも一つに設けてもよく、そうすれば、同じ支持具10が適合可能な被介護者のサイズおよび介護者のサイズのバリエーションが増加する。

0071

図4には、介護者が被介護者を支持するためにこの支持具10が使用される状態の一例が正面図で示されている。

0072

図4に示すように、介護者の肩からショルダーベルト70とサイベルト80との双方が吊るされている。さらに、クロスベルト74と介護者の胸との双方によって被介護者の上半身が支持されるとともに、サイベルト80によって被介護者の下半身が支持される。

0073

この例においては、介護者は、その右手を被介護者の上半身を支持するために使用しているが、それに必要な力は小さくて済む。また、介護者は、その左手を、被介護者の下半身を支持するために使用せずに済む。したがって、介護者は、被介護者を支持する作業と並行して、フリーになっている左手を使用して別の作業(例えば、ドアを開ける、バッグを持つ、傘をさす、手を振るなど)を行うことが可能である。

0074

図5には、図4に示す例が背面図で示されている。図5に示すように、ショルダーベルト70とサイベルト80とは、介護者の背部において互いに交差するように、介護者に装着されている。したがって、介護者は、被介護者を支持する際に、右側にかかる力と、左側にかかる力とが互いに均一化し、その結果、介護者は被介護者を支持するための姿勢が安定化する。

0075

なお付言するに、この支持具10を使用すれば、介護者は被介護者の上半身のみならず下半身も安定した姿勢で抱きかかえて運ぶことができるため、例えば、災害時などの緊急時に、介護者は被介護者を安全にしかも迅速に運ぶことができる。

0076

次に、本発明の第2実施形態に従う被介護者支持具を説明する。ただし、第1実施形態と共通する要素については、同一の符号または名称を使用して引用することにより、重複した説明を省略し、異なる要素についてのみ詳細に説明する。

0077

図1に示す支持具10は、右抱き用であり、左抱き用として使用することを予定されていない。これに対し、本実施形態に従う被介護者支持具(以下、単に「支持具」という。)130は、ユーザの好みに応じ、右抱き用として使用したり、左抱き用として使用することが可能となっている。

0078

具体的には、背当て部12は、リバーシブルである。すなわち、図6に示すように、背当て部12の表面に被介護者を寝かせて被介護者を支持する表面使用状態と、図7に示すように、背当て部12の裏面に被介護者を寝かせて被介護者を支持する裏面使用状態とのいずれかをユーザは選択できるのである。

0079

さらに、第1ベルト40、第2ベルト50およびサイベルト80は、いずれも、背当て部12の表面から法線方向に離れる向きに背当て部12から延び出る状態(図2に示す)と、その背当て部12の裏面から法線方向に離れる向きに背当て部12から延び出る状態(図示しない)とに変更可能である。

0080

さらに、図6に示すように、背当て部12には、第3ベルト60が延び出る部分の近傍(その部分から少しだけ上方に離れた部分)において、背当て部12を貫通する穴140が形成されている。この穴140は、第3ベルト60の通過を許容するサイズを有している。

0081

第3ベルト60を、その穴140を通過させて、背当て部12の裏面側に位置するようにセットすれば、図7に示すように、第1ベルト40と第2ベルト50との相対位置関係が、図6に示す表面使用状態から逆転し、それにより、この支持具130を、今回は、左抱き用として使用することが可能となる。

0082

次に、本発明の第3実施形態に従う被介護者支持具を説明する。ただし、第1実施形態と共通する要素については、同一の符号または名称を使用して引用することにより、重複した説明を省略し、異なる要素についてのみ詳細に説明する。

0083

図6に示す支持具10は、リバーシブル構造を採用することにより、ユーザの好みに応じ、右抱き用として使用したり、左抱き用として使用することが可能となっている。これに対し、図8に示すように、本実施形態に従う被介護者支持具(以下、単に「支持具」という。)160は、リバーシブル構造を採用することなく、ユーザの好みに応じ、右抱き用として使用したり、左抱き用として使用することが可能となっている。

0084

図8に示すように、この支持具160においては、第3ベルト60の先端部に、択一的に使用される2個の第3バックル170,172が装着されている。第3バックル170は、第1バックル42に連結可能であり、一方、第3バックル172は、第2バックル52に連結可能である。

0085

さらに、この支持具160においては、第3ベルト60の中間部に、択一的に使用される2個の第4バックル180,182が装着されている。第4バックル180は、第1バックル42に連結可能であり、一方、第4バックル182は、第2バックル52に連結可能である。

0086

さらに、本実施形態においては、背当て部12を反転することなく、同じ支持具160で右抱きと左抱きとの双方を可能にするために、背当て部12は、図1に示す支持具10とは異なり、対称形状を有している。

0087

この支持具160の使用方法を説明するに、この支持具160を右抱き用として使用するためには、第3バックル172を第2バックル52に連結して第2ベルト50を第3ベルト60の先端部に連結する一方、第4バックル180を第1バックル42に連結して第1ベルト40を第3ベルト60の中間部に連結する。これにより、第2ベルト50と第3ベルト60との連結体がショルダーベルト70を構成する一方、第1ベルト40がクロスベルト74を構成する。

0088

これに対し、この支持具160を左抱き用として使用するためには、第3バックル170を第1バックル42に連結して第1ベルト40を第3ベルト60の先端部に連結する一方、第4バックル182を第2バックル52に連結して第2ベルト50を第3ベルト60の中間部に連結する。これにより、第1ベルト40と第3ベルト60との連結体がショルダーベルト70を構成する一方、第2ベルト50がクロスベルト74を構成する。

0089

次に、本発明の第4実施形態に従う被介護者支持具を説明する。ただし、第3実施形態と共通する要素については、同一の符号または名称を使用して引用することにより、重複した説明を省略し、異なる要素についてのみ詳細に説明する。

0090

図8に示す支持具160は、第3ベルト60の先端部にも中間部にも、雌雄が互いに異なる2個のバックルを装着し、第3ベルト60について合計で4個のバックルを使用することにより、ユーザの好みに応じ、右抱き用として使用したり、左抱き用として使用することが可能となっている。

0091

これに対し、図9に示すように、本実施形態に従う被介護者支持具(以下、単に「支持具」という。)200は、第3ベルト60について使用するバックル数を、図8に示す支持具160より減らすことにより、ユーザの好みに応じ、右抱き用として使用したり、左抱き用として使用することが可能となっている。

0092

ただし、図8に示す支持具160は、被介護者を背当て部12に寝かせるのに先立ち、第1および第2ベルト40,50を用いて背当て部12を一時的に椅子の背もたれに固定することが可能であるが、図9に示す支持具200は、バックル数の削減を優先させるために、そのような使用を積極的に行うことを予定されていない。

0093

図9に示すように、この支持具200においては、第1ベルト40に装着された第1バックル210および第2ベルト50に装着された第2バックル212は、雌雄に関して互いに共通する。具体的には、本実施形態においては、第1バックル210も第2バックル212も、雄型バックル(雌型バックルに変更可)として構成されている。

0094

さらに、第3ベルト60の先端部に1個の第3バックル220が装着され、この第3バックル220は、第1バックル210にも第2バックル212にも連結可能であるように、雌型バックル(雄型バックルに変更可)として構成されている。

0095

さらに、第3ベルト60の中間部に、択一的に使用される2個の第4バックル230,232が装着されている。それら第4バックル230,232は、雌雄に関して互いに共通する。具体的には、本実施形態においては、それら第4バックル230,232は、いずれも、第1バックル210にも第2バックル212にも連結可能であるように、雌型バックル(雄型バックルに変更可)として構成されている。

0096

この支持具200の使用方法を説明するに、この支持具200を右抱き用として使用するためには、第3バックル220を第2バックル212に連結して第2ベルト50を第3ベルト60の先端部に連結する一方、第4バックル230を第1バックル210に連結して第1ベルト40を第3ベルト60の中間部に連結する。これにより、第2ベルト50と第3ベルト60との連結体がショルダーベルト70を構成する一方、第1ベルト40がクロスベルト74を構成する。

0097

これに対し、この支持具200を左抱き用として使用するためには、第3バックル220を第1バックル210に連結して第1ベルト40を第3ベルト60の先端部に連結する一方、第4バックル232を第2バックル212に連結して第2ベルト50を第3ベルト60の中間部に連結する。これにより、第1ベルト40と第3ベルト60との連結体がショルダーベルト70を構成する一方、第2ベルト50がクロスベルト74を構成する。

0098

以上の説明から明らかなように、本実施形態によれば、同じ支持具200を右抱き用にも左抱き用にも使用可能とするために第3ベルト60について使用することが必要なバックル数が3個で済む。

0099

なお付言するに、この支持具においては、第3ベルト60の中間部に、択一的に使用される2個の第4バックル230,232が装着されているが、それら2個の第4バックル230,232を1個の第4バックルであって第1バックル210にも第2バックル212にも連結可能であるものに置き換えてもよい。

0100

以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、前記[発明の開示]の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。

図面の簡単な説明

0101

本発明の第1実施形態に従う被介護者支持具を非使用状態で示す展開図である。
図1に示す被介護者支持具を第1の使用モードで使用する状態で示す斜視図である。
図1に示す被介護者支持具を第2の使用モードで使用する状態で示す斜視図である。
図1に示す被介護者支持具を介護者が第1の使用モードで使用する様子の一例を示す正面図である。
図1に示す被介護者支持具を介護者が第1の使用モードで使用する様子の一例を示す背面図である。
本発明の第2実施形態に従う被介護者支持具を表面使用状態で示す展開図である。
図6に示す被介護者支持具を裏面使用状態で示す展開図である。
本発明の第3実施形態に従う被介護者支持具を非使用状態で示す展開図である。
本発明の第4実施形態に従う被介護者支持具を非使用状態で示す展開図である。

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