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技術 ドライビングシミュレータ

出願人 日本無線株式会社
発明者 菱沼敬石川勝
出願日 2008年12月3日 (12年2ヶ月経過) 出願番号 2008-308599
公開日 2010年6月17日 (10年8ヶ月経過) 公開番号 2010-134101
状態 拒絶査定
技術分野 電気的に作動する教習具
主要キーワード 運転者モデル 道路交通環境 対応規則 資源不足 移動体モデル モーションベース 運転教習 交通シミュレータ
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (9)

目的

本発明は、道路等の軌道上における自動車オートバイ等の車両の運転あるいは走行模擬するドライビングシミュレータに関し、ハードウェアの構成が変更されることなく、応答性および性能が高く維持され、柔軟かつ多様なシナリオを適用可能なドライビングシミュレータを提供することを目的とする。

解決手段

運転に応じた車両の動作を模擬し、前記車両の周りに位置する複数の仮想車両と前記車両との位置を求める模擬手段と、前記複数の仮想車両と前記車両との位置を画像として表示する画像処理手段とを備え、前記模擬手段は、前記車両に対する相対位置の昇順優先して前記複数の仮想車両を前記表示の対象とすることにより構成される。

概要

背景

ドライビングシミュレータは、高度に進展した情報処理技術が適用されることにより実際に自動車等に乗ることなく安価かつ安全に、そして効率的に反復して所望の運転模擬できるために、運転教習等に多く用いられつつある。

図7は、従来のドライビングシミュレータの構成例を示す図である。
図において、モーションベース61には、例えば、自動車の運転に関するシミュレーション過程操作者によって操作される操作部と、モーションベース61の揺動や音としてそのシミュレーションの結果を操作者に伝える出力部とが備えられる。なお、これらの操作部および出力部には、例えば、ハンドルブレーキペダルアクセルペダルスピーカ(何れも図示されない。)が該当する。このような操作部および出力部は、インタフェース部62を介してコンピュータ63Mの対応するポートに接続される。コンピュータ63Mの特定のポートは画像生成部64を介してプロジェクタ64が接続される。プロジェクタ64によって画像が投影され、かつモーションベース61上にいる操作者がその画像を見ることができる位置には、スクリーン66が配置される。

このような構成のドライビングシミュレータでは、コンピュータ63Mの主記憶には、図8に示すように、予め設定されたシナリオに基づいて設定され、かつ参照や更新が可能な車両状態レジスタ63Sが配置される。

車両状態レジスタ63Sは、個々の自動車を示すユニークな車両識別番号に対応するレコードを有し、これらの何れのレコードにも、該当する自動車が走行する方向dとその自動車の位置Pとがそれぞれ格納されるフィールドが含まれる。
車両状態レジスタ63Sの各レコードは、モーションベース61上で操作が行われ、かつシミュレーションの対象である自動車(以下、「自車両」という。)と、その自車両と並行して走行し、シミュレーションの過程における交通環境を与える複数の仮想的な自動車(以下、「他車両」という。)にも個別に割り付けられる。

なお、以下では、車両識別番号については、自車両に「0」が付与され、かつ他車両に「1」以上のユニークな整数i(1≦i≦n)が割り付けられると共に、各車両の方向dおよび位置Pについては、車両識別番号iが添え番号として付加された「di」、「Pi」と表記する。

このような従来のドライビングシミュレータでは、コンピュータ63Mは、既述の操作部からインタフェース部62を介して与えられる情報と、予め与えられたシナリオとに基づいてドライビングシミュレータの中枢部としての処理を行うことにより、モーションベース61を介して運転者姿勢可変し、あるいはそのモーションベースの揺動を図る。

コンピュータ63Mは、このような処理の手順に基づいて自車両と他車両との方向d0〜dnおよび位置P0〜Pnを適宜更新し、自車両の位置P0の周辺道路および街区を示す道路情報を生成する。さらに、コンピュータ63Mは、画像生成部64にこれらの方向d0〜dn、位置P0〜Pnおよび道路情報を引き渡す。
画像生成部64は、引き渡された方向d0〜dn、位置P0〜Pnおよび道路情報を所定の形式ポリゴン単位の画像に変換し、プロジェクタ65を介してスクリーン66上にこれらの画像を投影する。

このようにして投影された画像によっては、操作者には、他車両に対する自車両の相対的な位置とその自車両の位置とが視覚情報として伝達される。
したがって、実際に自動車に乗ることなく運転技術習得、あるいは自車両の振る舞いや性能の確認・評価を行うことができる。

本願発明に関連した先行技術には、以下のものがある。
視点位置からの距離が近い順に表示物に付される順序番号区分けする第1〜第Mの順序番号範囲が、第Kの順序番号範囲の方が第(K+1)の順序番号範囲よりも視点位置からの距離が近い表示物に付される順序番号を含むように設定されることを前提として、第Kの順序番号範囲に順序番号が属する表示物の精密度を、第(K+1)の順序番号範囲に順序番号が属する表示物の精密度よりも高くすることによって、表示物が視点付近に多く集まった場合にもリアルタイムに高品質の画像を形成できる」点に特徴がある3次元シミュレータ装置および画像合成方法…特許文献1

「形状、パーツの変化により表示物の精密度を表し、順序番号範囲或いは距離範囲が視点位置から近い表示物については、形状、パーツを変化させ、順序番号範囲或いは距離範囲が視点位置から遠い表示物については、形状、パーツを変化させないによって、表示物が視点付近に多く集まった場合にもリアルタイムに高品質の画像を形成できる」点に特徴がある3次元シミュレータ装置および画像合成方法…特許文献2

「移動体の各々が仮想的な運転者による運転操作モデル化した運転者モデルと、各移動体物理的な挙動をモデル化した車両運動モデルの組み合わせである移動体モデルとで表現され、移動体モデルが各々独立にコンピュータ上で表現された道路交通環境内を通行することによって、交通環境を予め分類したり、それに対応した通行ルール事前に定義することなく移動体の挙動自由度が高い動作交通シミュレーションを実現する」点に特徴がある道路交通シミュレーション装置…特許文献3

「道路交通環境データベースおよび移動体モデルを有し、運転者の運転操作をモデル化した運転者モデルと、車両の挙動をモデル化した車両運動モデルとを移動体モデルが有し、その運転者モデルが異なる長さの周期の処理を並列に実行することによって、発生しうる状況と対応規則を個別に設定せずに、より自然な移動体の挙動を模擬する」点に特徴がある自由軌道交通シミュレータ…特許文献4
特開2000−348216号公報
特開平11−258974号公報
特開2004−199287号公報
特開2005−1242688号公報

概要

本発明は、道路等の軌道上における自動車、オートバイ等の車両の運転あるいは走行を模擬するドライビングシミュレータに関し、ハードウェアの構成が変更されることなく、応答性および性能が高く維持され、柔軟かつ多様なシナリオを適用可能なドライビングシミュレータを提供することを目的とする。 運転に応じた車両の動作を模擬し、前記車両の周りに位置する複数の仮想車両と前記車両との位置を求める模擬手段と、前記複数の仮想車両と前記車両との位置を画像として表示する画像処理手段とを備え、前記模擬手段は、前記車両に対する相対位置の昇順優先して前記複数の仮想車両を前記表示の対象とすることにより構成される。

目的

本発明は、ハードウェアの構成が変更されることなく、応答性および性能が高く維持され、柔軟かつ多様なシナリオを適用可能なドライビングシミュレータを提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

運転に応じた車両の動作を模擬し、前記車両の周りに位置する複数の仮想車両と前記車両との位置を求める模擬手段と、前記複数の仮想車両と前記車両との位置を画像として表示する画像処理手段とを備え、前記模擬手段は、前記車両に対する相対位置の昇順優先して前記複数の仮想車両を前記表示の対象とすることを特徴とするドライビングシミュレータ

請求項2

請求項1に記載のドライビングシミュレータにおいて前記模擬手段は、前記画像処理手段の資源監視し、前記表示の対象となる複数の仮想車両の数を前記資源の範囲内に制限することを特徴とするドライビングシミュレータ。

請求項3

請求項1または請求項2に記載のドライビングシミュレータにおいて、前記模擬手段は、前記複数の仮想車両の内、前記車両に対する相対距離が減少している仮想車両を優先して前記表示の対象とすることを特徴とするドライビングシミュレータ。

請求項4

請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のドライビングシミュレータにおいて、前記模擬手段は、前記車両が通過した分岐点に連なる経路の内、前記車両が位置する経路に、前記車両に後続する仮想車両の大半の進路を設定することを特徴とするドライビングシミュレータ。

請求項5

請求項4に記載のドライビングシミュレータにおいて、前記模擬手段は、前記複数の仮想車両の内、前記進路が設定された仮想車両を加速し、前記車両との相対距離を圧縮することを特徴とするドライビングシミュレータ。

請求項6

請求項4または請求項5の何れか1項に記載のドライビングシミュレータにおいて、前記模擬手段は、前記複数の仮想車両の内、前記進路の設定の対象外となった仮想車両の進路を前記車両の進路に合流する経路に設定することを特徴とするドライビングシミュレータ。

請求項7

請求項6に記載のドライビングシミュレータにおいて、前記模擬手段は、前記車両の進路に合流する経路に進路が設定された仮想車両を加速し、前記車両との相対距離を圧縮することを特徴とするドライビングシミュレータ。

請求項8

請求項1ないし請求項7に記載のドライビングシミュレータにおいて、前記車両および前記複数の仮想車両は自動車であり、かつ前記経路および前記分岐点は、それぞれ前記自動車が通過し得る道路および交差点であることを特徴とするドライビングシミュレータ。

技術分野

0001

本発明は、道路等の軌道上における自動車オートバイ等の車両の運転あるいは走行模擬するドライビングシミュレータに関する。

背景技術

0002

ドライビングシミュレータは、高度に進展した情報処理技術が適用されることにより実際に自動車等に乗ることなく安価かつ安全に、そして効率的に反復して所望の運転を模擬できるために、運転教習等に多く用いられつつある。

0003

図7は、従来のドライビングシミュレータの構成例を示す図である。
図において、モーションベース61には、例えば、自動車の運転に関するシミュレーション過程操作者によって操作される操作部と、モーションベース61の揺動や音としてそのシミュレーションの結果を操作者に伝える出力部とが備えられる。なお、これらの操作部および出力部には、例えば、ハンドルブレーキペダルアクセルペダルスピーカ(何れも図示されない。)が該当する。このような操作部および出力部は、インタフェース部62を介してコンピュータ63Mの対応するポートに接続される。コンピュータ63Mの特定のポートは画像生成部64を介してプロジェクタ64が接続される。プロジェクタ64によって画像が投影され、かつモーションベース61上にいる操作者がその画像を見ることができる位置には、スクリーン66が配置される。

0004

このような構成のドライビングシミュレータでは、コンピュータ63Mの主記憶には、図8に示すように、予め設定されたシナリオに基づいて設定され、かつ参照や更新が可能な車両状態レジスタ63Sが配置される。

0005

車両状態レジスタ63Sは、個々の自動車を示すユニークな車両識別番号に対応するレコードを有し、これらの何れのレコードにも、該当する自動車が走行する方向dとその自動車の位置Pとがそれぞれ格納されるフィールドが含まれる。
車両状態レジスタ63Sの各レコードは、モーションベース61上で操作が行われ、かつシミュレーションの対象である自動車(以下、「自車両」という。)と、その自車両と並行して走行し、シミュレーションの過程における交通環境を与える複数の仮想的な自動車(以下、「他車両」という。)にも個別に割り付けられる。

0006

なお、以下では、車両識別番号については、自車両に「0」が付与され、かつ他車両に「1」以上のユニークな整数i(1≦i≦n)が割り付けられると共に、各車両の方向dおよび位置Pについては、車両識別番号iが添え番号として付加された「di」、「Pi」と表記する。

0007

このような従来のドライビングシミュレータでは、コンピュータ63Mは、既述の操作部からインタフェース部62を介して与えられる情報と、予め与えられたシナリオとに基づいてドライビングシミュレータの中枢部としての処理を行うことにより、モーションベース61を介して運転者姿勢可変し、あるいはそのモーションベースの揺動を図る。

0008

コンピュータ63Mは、このような処理の手順に基づいて自車両と他車両との方向d0〜dnおよび位置P0〜Pnを適宜更新し、自車両の位置P0の周辺の道路および街区を示す道路情報を生成する。さらに、コンピュータ63Mは、画像生成部64にこれらの方向d0〜dn、位置P0〜Pnおよび道路情報を引き渡す。
画像生成部64は、引き渡された方向d0〜dn、位置P0〜Pnおよび道路情報を所定の形式ポリゴン単位の画像に変換し、プロジェクタ65を介してスクリーン66上にこれらの画像を投影する。

0009

このようにして投影された画像によっては、操作者には、他車両に対する自車両の相対的な位置とその自車両の位置とが視覚情報として伝達される。
したがって、実際に自動車に乗ることなく運転技術習得、あるいは自車両の振る舞いや性能の確認・評価を行うことができる。

0010

本願発明に関連した先行技術には、以下のものがある。
視点位置からの距離が近い順に表示物に付される順序番号区分けする第1〜第Mの順序番号範囲が、第Kの順序番号範囲の方が第(K+1)の順序番号範囲よりも視点位置からの距離が近い表示物に付される順序番号を含むように設定されることを前提として、第Kの順序番号範囲に順序番号が属する表示物の精密度を、第(K+1)の順序番号範囲に順序番号が属する表示物の精密度よりも高くすることによって、表示物が視点付近に多く集まった場合にもリアルタイムに高品質の画像を形成できる」点に特徴がある3次元シミュレータ装置および画像合成方法…特許文献1

0011

「形状、パーツの変化により表示物の精密度を表し、順序番号範囲或いは距離範囲が視点位置から近い表示物については、形状、パーツを変化させ、順序番号範囲或いは距離範囲が視点位置から遠い表示物については、形状、パーツを変化させないによって、表示物が視点付近に多く集まった場合にもリアルタイムに高品質の画像を形成できる」点に特徴がある3次元シミュレータ装置および画像合成方法…特許文献2

0012

「移動体の各々が仮想的な運転者による運転操作モデル化した運転者モデルと、各移動体物理的な挙動をモデル化した車両運動モデルの組み合わせである移動体モデルとで表現され、移動体モデルが各々独立にコンピュータ上で表現された道路交通環境内を通行することによって、交通環境を予め分類したり、それに対応した通行ルール事前に定義することなく移動体の挙動自由度が高い動作交通シミュレーションを実現する」点に特徴がある道路交通シミュレーション装置…特許文献3

0013

「道路交通環境データベースおよび移動体モデルを有し、運転者の運転操作をモデル化した運転者モデルと、車両の挙動をモデル化した車両運動モデルとを移動体モデルが有し、その運転者モデルが異なる長さの周期の処理を並列に実行することによって、発生しうる状況と対応規則を個別に設定せずに、より自然な移動体の挙動を模擬する」点に特徴がある自由軌道交通シミュレータ…特許文献4
特開2000−348216号公報
特開平11−258974号公報
特開2004−199287号公報
特開2005−1242688号公報

発明が解決しようとする課題

0014

ところで、上述した従来例では、画像生成部64は、自車両との相対距離の如何に関わらず、全ての他車両に関する描画処理を行っていた。
したがって、シナリオに基づいて決定される他車両の台数nには、画像生成部64の資源処理量限界による制約が生じ、多数の他車両が介在する柔軟なシナリオの構築が妨げられる場合があった。

0015

本発明は、ハードウェアの構成が変更されることなく、応答性および性能が高く維持され、柔軟かつ多様なシナリオを適用可能なドライビングシミュレータを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0016

請求項1に記載の発明では、模擬手段は、運転に応じた車両の動作を模擬し、前記車両の周りに位置する複数の仮想車両と前記車両との位置を求める。画像処理手段は、前記複数の仮想車両と前記車両との位置を画像として表示する。さらに、前記模擬手段は、前記車両に対する相対位置の昇順優先して前記複数の仮想車両を前記表示の対象とする。
すなわち、画像処理手段によって上記車両と共に表示される仮想車両は、上記車両に対する相対距離が小さい順に選択される。

0017

請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のドライビングシミュレータにおいて、前記模擬手段は、前記画像処理手段の資源を監視し、前記表示の対象となる複数の仮想車両の数を前記資源の範囲内に制限する。
すなわち、画像処理手段によって自車両と共に表示される他車両の数は、画像処理手段の資源の範囲で表示可能な値に制限される。

0018

請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のドライビングシミュレータにおいて、前記模擬手段は、前記複数の仮想車両の内、前記車両に対する相対距離が減少している仮想車両を優先して前記表示の対象とする。
すなわち、運転の模擬が行われる車両との距離が減少しつつある仮想車両は、他の仮想車両より優先的に表示される。

0019

請求項4に記載の発明では、請求項1ないし請求項3の何れか1項に記載のドライビングシミュレータにおいて、前記模擬手段は、前記車両が通過した分岐点に連なる経路の内、前記車両が位置する経路に前記複数の仮想車両の大半の進路を設定する。
すなわち、上記車両が交差点を通過後であっても、多くの仮想車両がその車両と共に同じ進路をとる状態が模擬される。

0020

請求項5に記載の発明では、請求項4に記載のドライビングシミュレータにおいて、前記模擬手段は、前記複数の仮想車両の内、前記進路が設定された仮想車両を加速し、前記車両との相対距離を圧縮する。
すなわち、交差点を通過した車両と異なる進路をとった仮想車両は、その車両の進路で速やかに合流する可能性が高められる。

0021

請求項6に記載の発明では、請求項4または請求項5の何れか1項に記載のドライビングシミュレータにおいて、前記模擬手段は、前記複数の仮想車両の内、前記進路の設定の対象外となった仮想車両の進路を前記車両の進路に合流する経路に設定する。
すなわち、交差点を通過した車両と異なる進路をとった仮想車両は、その車両の進路と同じ進路に確度高く導かれる。

0022

請求項7に記載の発明では、請求項6に記載のドライビングシミュレータにおいて、前記模擬手段は、前記車両の進路に合流する経路に進路が設定された仮想車両を加速し、前記車両との相対距離を圧縮する。
すなわち、交差点を通過した車両と異なる進路をとった仮想車両は、その車両の進路と同じ進路に確度高く導かれる。

0023

請求項8に記載の発明では、請求項1ないし請求項7に記載のドライビングシミュレータにおいて、前記車両および前記複数の仮想車両は自動車であり、かつ前記経路および前記分岐点は、それぞれ前記自動車が通過し得る道路および交差点である。
すなわち、本願発明は、自動車の運転模擬の分野に適用可能となる。

発明の効果

0024

上述したように本発明では、仮想車両の数が大きい場合であっても、表示の対象となる仮想車両が上述した相対距離の如何にかかわらず選択されることに起因する応答性や精度の低下が軽減され、あるいは回避される。
本発明では、資源不足に起因する応答性や性能の低下が回避され、安定な動作が確保される。
本発明では、運転の模擬の精度が高められ、かつ安定に維持される。

0025

本発明では、交差点の通過の前後の何れについても、渋滞状態や十分な交通量の模擬が可能となる。
本発明では、交差点を通過した車両と異なる進路をとった仮想車両は、車両の進路上における渋滞状態や十分な交通量の確保のために確度高く積極的に再利用される。
本発明では、交差点を通過した車両の進路上でも、その進路上における渋滞状態や十分な交通量が速やかに模擬される。

0026

したがって、本発明によれば、ハードウエア規模や構成が変更されることなく、従来例に比べて大きな交通量、および多様かつ柔軟なシナリオによる運転教習、あるいは車両性能の確認・評価が可能となる。

発明を実施するための最良の形態

0027

以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第一および第二の実施形態を示す図である。
図1に示すハードウエアの構成は、図7に示すコンピュータ63Mに代えてコンピュータ11Mが備えられた点で、従来例と異なる。

0028

コンピュータ11Mの主記憶には、図8に示す車両状態レジスタ63Sに併せて、図2に示す相対距離レジスタ11dが配置される。
相対距離レジスタ11dは、既述の車両識別番号iの車両(自車両および他車両)に個別に対応し、該当する車両の自車両に対する相対距離(以下、「ri」と表記する。)が格納されるレコードの集合として構成される。

0029

後述する第一および第二の実施形態の特徴は、コンピュータ11Mによって行われる処理の手順および演算対象にあり、このコンピュータ11Mは、処理量等の資源に不足がない場合には、図7に示すコンピュータ63Mによる代替が可能である。

0030

[第一の実施形態]
図3は、本発明の第一および第二の実施形態の動作フローチャートである。
図4は、本発明の第一の実施形態の動作を説明する図である。
以下、図1図4および図8を参照して本発明の第一の実施形態の動作を説明する。

0031

本実施形態の特徴は、コンピュータ11Mが以下の処理を行う点にある。
(1)車両状態レジスタ63Sに保持される(自車両および他車両の)位置P0〜Pnが更新される度に、該当する車両の「自車両に対する相対位置」を算出し、その車両に対応した相対距離レジスタ11dの内容を更新する(図3テップS1)。

0032

(2) 自車両と、その自車両と共にスクリーン66に投影されるべき地図を構成する街区等のポリゴンデータ個数およびサイズと、その時点における他車両(あるいは、上記地図上に自車両と共に表示されるべき他車両)の数nとを求める(図3ステップS2)。

0033

(3) 求められたポリゴンデータの個数およびサイズと、他車両の数nとに対応可能な資源が画像生成部64にあり、その画像生成部64の応答性の低下(予想される過負荷状態の程度であってもよい。)が許容可能な限度内に抑えられるか否かの判断する(図3ステップS3)。

0034

(4)画像生成部64の応答性の低下が許容可能な限度内に抑えられる場合には、以下の処理(5)〜(6)を省略し、従来と同様の処理を行う(図3ステップS4)。

0035

(5)画像生成部64の応答性の低下が許容可能な限度を超えると判断される場合には、そのその応答性の低下を許容可能な限度内に抑えつつ「自車両と共に表示可能な他車両」の数の最大値Maxを特定し(図3ステップS5)、かつ相対距離レジスタ11dに保持されている相対距離の昇順にMax台の他車両を選択する(図3ステップS6)。

0036

(6) さらに、自車両の位置P0の周辺の道路および街区を示す道路情報を従来例と同様に生成し(図3ステップS7)、その位置P0および自車両の方向d0に併せて、上記のMax台の他車両の方向および位置、並びに道路情報を画像生成部64に引き渡す(図3ステップS8)。

0037

画像生成部64は、このようにして引き渡された方向、位置および道路情報を所定の形式のポリゴン単位の画像に変換し、プロジェクタ65を介してスクリーン66上にこれらの画像を投影する。

0038

すなわち、図4に示すように、自車両(「■」印で示される。)と共にスクリーン66上に描画される他車両(「□」印で示される。)の台数は、自車両との相対距離が小さく、画像生成部64の資源が不足とはならない値に限定され、このような他車両以外の他車両(「×」印で示される。)は除外される。

0039

したがって、本実施形態によれば、ハードウエアの構成が基本的に変更されることなく、しかも、従来のソフトウェアが大幅に変更されることなく、応答性や性能が高く維持され、かつ柔軟なシナリオの適用が可能となる。
なお、本実施形態では、Max台の他車両には、自車両に追い付き、あるいは接近しつつある他車両が優先的に選択されてもよい。

0040

[第二の実施形態]
図5は、本発明の第二の実施形態の動作フローチャートである。
図6は、本発明の第二の実施形態の動作を説明する図である。
以下、図1図2図5および図6を参照して本発明の第二の実施形態の動作を説明する。

0041

本実施形態の特徴は、コンピュータ11Mが既述の処理に併せて以下の処理を行う点にある。
(1) 自車両が交差点で走行方向を変更した場合には、その時点でスクリーン66に表示されているMax台の他車両の内、既定比率として定まる大半の他車両の走行方向を自車両が走行する分岐路の方向に変更する(図5ステップS1)。なお、このような走行方向の変更は、既述の車両状態レジスタ63Sに保持される方向diおよび位置Piを更新することによって達成される。

0042

(2) この分岐路以外の分岐路に進路をとった他車両については、スクリーン66に表示されるか否かにかかわらず、進路を自車両の進路に合流する交差点に続く経路に設定し(図5ステップS2,図6(a))、かつ加速を図る(図5ステップS3,図6(b))ことにより、自車両に対する相対距離の圧縮を早期に図る。

0043

すなわち、自車両が交差点で走行方向を変更した場合であっても、大半の他車両がその自車両の近くに位置し続け、その走行方向の変更に伴う他車両の台数の低下分が速やかに補われる。
したがって、本実施形態によれば、交差点が多数設定されたシナリオの下であっても、自車両の近くに位置する他車両の台数が安定に維持され、自車両が渋滞状態に遭遇した状態における運転の模擬が安定に実現される。

0044

なお、本実施形態は、以下の態様で構成されてもよい。
(a)図5ステップS1に示す処理では、走行方向が自車両と同じである他車両について、自車両との相対距離を小さくする加速または減速の処理が併せて行われてもよい。
(b)図5ステップS3に示す処理、または図5ステップS2、S3に示す処理は、例えば、自車両の近くに位置する他車両の台数の減少が許容される場合には、省略されてもよい。
(c) また、図5ステップS2、S3に示す処理は、例えば、「自車両が上記合流点に到達する時点に歩調を合わせて行われ、かつ該当する他車両の位置や方向を車両状態レジスタ63Sに直接設定する処理」で代替されてもよい。

0045

上述した第一および第二の実施形態では、自車両と他車量との位置は、予め設定されたシナリオに基づいてプロセッサ11Mによって決定され、かつ更新されているが、例えば、操作者が操作するマウス等のポインティングデバイス、あるいは所定の端末によって設定されてもよい。
本発明は、自動車用のドライビングシミュレータに限定されず、例えば、オートバイの運転を模擬する「ライディングシミュレータ」のように、他車両と共に同じ道路上を移動し、かつ相互に追い抜きや接近が行われ得る多様な車両の運転の模擬に適用可能である。

0046

本発明では、スクリーン66に表示される画像は、自車両と他車両との相対位置および道路状況に限定されず、例えば、運転の模擬の過程で提供されるべき多様な情報が併せて表示されてもよく、かつ3次元画像として表示されてもよい。
本発明では、操作者に伝達される情報は、モーションベースの揺動や音による操作者への情報伝達が行われなくてもよく、例えば、運転の模擬に応じた自車両と他車両との相対距離や相対位置のみであってもよい。

0047

本発明では、スクリーン66上における自車両の位置は、必ずしも中央部である必要はなく、自車両の運転の模擬に適するならば、どのような位置であってもよい。
本発明は、自車両が停止している状態にも適用可能である。

0048

本発明では、既述の第一および第二の実施形態においてコンピュータ11Mと画像生成部64が連係して行う既述の処理は、如何なる形態による機能分散負荷分散が図られてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の範囲で如何なる態様の実施形態としても実現が可能であり、構成要素の一部または全てに如何なる改良が施されてよい。

図面の簡単な説明

0049

本発明の第一および第二の実施形態を示す図である。
相対距離レジスタの構成を示す図である。
本発明の第一および第二の実施形態の動作フローチャートである。
本発明の第一の実施形態の動作を説明する図である。
本発明の第二の実施形態の動作フローチャートである。
本発明の第二の実施形態の動作を説明する図である。
従来のドライビングシミュレータの構成例を示す図である。
車両状態レジスタの構成を示す図である。

符号の説明

0050

11d相対距離レジスタ
11M,63Mコンピュータ
61モーションベース
62インタフェース部
63S車両状態レジスタ
64画像生成部
65プロジェクタ
66 スクリーン

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