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技術 通信装置および通信方法

出願人 京セラ株式会社
発明者 木村貴幸
出願日 2008年11月25日 (10年7ヶ月経過) 出願番号 2008-299672
公開日 2010年6月10日 (9年1ヶ月経過) 公開番号 2010-130082
状態 未査定
技術分野 移動無線通信システム 時分割方式以外の多重化通信方式 伝送一般の監視、試験 交流方式デジタル伝送
主要キーワード デジタル信号生成 擬似データ 漏洩信号 送受信スイッチ データ送信期間 試験情報 ループバック試験 外部通信装置
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図面 (8)

課題

TDD方式により通信を行う通信装置において、外部通信装置との通信の中断を抑えてループバック試験を行うことが可能な技術を提供することを目的とする。

解決手段

送受信部19は、送信期間受信期間とが繰返し現れるTDD(Time Division Duplexing)方式により、信号を端末2と送受信する。デジタル信号生成解析部11は、送受信部19に出力したループバック試験データと、送受信部19から帰還したループバック試験データとが一致するかを判定するループバック試験を行う。デジタル信号生成・解析部11は、送信期間においてのみ、または、受信期間においてのみ、ループバック試験を行う。

概要

背景

通信装置では、信号の送受信が正しく行われているかについて自己診断するため、ループバック試験が行われることがある。このループバック試験では、信号を外部通信装置と送受信する送受信部に出力した試験情報と、送受信部から帰還した試験情報とが一致するかの判定が行われる。特許文献1には、TDD方式通信を行う通信装置でのループバック試験が開示されている。また、特許文献2には、二つの基地局を備え、通信を停止しないようにループバック試験を行う基地局装置が記載されている。

特開平6−152561号公報
特許2004−282500号公報

概要

TDD方式により通信を行う通信装置において、外部通信装置との通信の中断を抑えてループバック試験を行うことが可能な技術を提供することを目的とする。送受信部19は、送信期間受信期間とが繰返し現れるTDD(Time Division Duplexing)方式により、信号を端末2と送受信する。デジタル信号生成解析部11は、送受信部19に出力したループバック試験データと、送受信部19から帰還したループバック試験データとが一致するかを判定するループバック試験を行う。デジタル信号生成・解析部11は、送信期間においてのみ、または、受信期間においてのみ、ループバック試験を行う。

目的

本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、TDD方式により通信を行う通信装置において、外部通信装置との通信の中断を抑えてループバック試験を行うことが可能な技術を提供することを目的とする。

効果

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請求項1

送信期間受信期間とが繰返し現れるTDD(Time Division Duplexing)方式により、信号を外部通信装置送受信する送受信部と、前記送受信部に出力した試験情報と、前記送受信部から帰還した前記試験情報の少なくとも一部とが一致するかを判定するループバック試験を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記送信期間においてのみ、または、前記受信期間においてのみ前記ループバック試験を行う、通信装置

請求項2

請求項1に記載の通信装置であって、前記制御部は、前記受信期間においてのみ、複数のサブキャリアに含まれる所定のサブキャリアを使用して前記ループバック試験を行い、前記外部通信装置が前記ループバック試験が行われる前記受信期間において前記所定のサブキャリア以外の前記複数のサブキャリアを使用して信号を送信するように前記外部通信装置を制御するための制御情報を、前記ループバック試験前に前記送受信部を通じて前記外部通信装置に送信する、通信装置。

請求項3

請求項2に記載の通信装置であって、前記制御部は、複数の前記受信期間において、前記ループバック試験を行い、前記ループバック試験が行われる複数の前記受信期間の間に、前記ループバック試験で使用される前記所定のサブキャリアに対して全ての前記複数のサブキャリアを割り当てるように、前記ループバック試験が行われる前記受信期間ごとに前記所定のサブキャリアを変更する、通信装置。

請求項4

請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通信装置であって、前記通信装置は、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)での基地局である、通信装置。

請求項5

(a)送信期間と受信期間とが繰返し現れるTDD(Time Division Duplexing)方式により、送受信部を介して信号を外部通信装置と送受信する工程と、(b)前記送受信部に出力した試験情報と、送受信部から帰還した前記試験情報の少なくとも一部とが一致するかを判定するループバック試験を行う工程と、を備え、前記工程(b)は、前記送信期間においてのみ、または、前記受信期間においてのみ行われる、通信方法

請求項6

請求項5に記載の通信方法であって、前記工程(b)では、前記受信期間においてのみ、複数のサブキャリアに含まれる所定のサブキャリアが使用されて前記ループバック試験が行われ、(c)前記外部通信装置が前記所定のサブキャリア以外の前記複数のサブキャリアを使用して前記ループバック試験が行われる前記受信期間において信号を送信するように前記外部通信装置を制御するための制御情報を、前記ループバック試験前に前記送受信部を通じて前記外部通信装置に送信する工程、をさらに備える、通信方法。

技術分野

0001

本発明は、送信期間受信期間とが繰返し現れるTDD(Time Division Duplexing)方式により、信号を外部通信装置送受信する通信装置、および、通信方法に関するものである。

背景技術

0002

通信装置では、信号の送受信が正しく行われているかについて自己診断するため、ループバック試験が行われることがある。このループバック試験では、信号を外部通信装置と送受信する送受信部に出力した試験情報と、送受信部から帰還した試験情報とが一致するかの判定が行われる。特許文献1には、TDD方式通信を行う通信装置でのループバック試験が開示されている。また、特許文献2には、二つの基地局を備え、通信を停止しないようにループバック試験を行う基地局装置が記載されている。

0003

特開平6−152561号公報
特許2004−282500号公報

発明が解決しようとする課題

0004

さて、従来のTDD方式の通信装置においては、外部通信装置との通信回線を切断した上で、ループバック試験を行っている。その結果、外部通信装置では、長期間、通信装置と信号を完全に送受信できなくなるため、通信装置との通信品質劣化するという問題があった。

0005

本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、TDD方式により通信を行う通信装置において、外部通信装置との通信の中断を抑えてループバック試験を行うことが可能な技術を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

上記課題を解決するため、本発明に係る通信装置は、送信期間と受信期間とが繰返し現れるTDD(Time Division Duplexing)方式により、信号を外部通信装置と送受信する送受信部と、前記送受信部に出力した試験情報と、前記送受信部から帰還した前記試験情報の少なくとも一部とが一致するかを判定するループバック試験を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記送信期間においてのみ、または、前記受信期間においてのみ前記ループバック試験を行う。

0007

また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記制御部は、前記受信期間においてのみ、複数のサブキャリアに含まれる所定のサブキャリアを使用して前記ループバック試験を行い、前記外部通信装置が前記ループバック試験が行われる前記受信期間において前記所定のサブキャリア以外の前記複数のサブキャリアを使用して信号を送信するように前記外部通信装置を制御するための制御情報を、前記ループバック試験前に前記送受信部を通じて前記外部通信装置に送信する。

0008

また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記制御部は、複数の前記受信期間において、前記ループバック試験を行い、前記ループバック試験が行われる複数の前記受信期間の間に、前記ループバック試験で使用される前記所定のサブキャリアに対して全ての前記複数のサブキャリアを割り当てるように、前記ループバック試験が行われる前記受信期間ごとに前記所定のサブキャリアを変更する。

0009

また、本発明に係る通信装置の一態様では、前記通信装置は、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)での基地局である。

0010

また、本発明に係る通信方法は、(a)送信期間と受信期間とが繰返し現れるTDD(Time Division Duplexing)方式により、送受信部を介して信号を外部通信装置と送受信する工程と、(b)前記送受信部に出力した試験情報と、送受信部から帰還した前記試験情報の少なくとも一部とが一致するかを判定するループバック試験を行う工程とを備え、前記工程(b)は、前記送信期間においてのみ、または、前記受信期間においてのみ行われる。

0011

また、本発明に係る通信方法の一態様では、前記工程(b)では、前記工程(a)の前記受信期間においてのみ、複数のサブキャリアに含まれる所定のサブキャリアが使用されて前記ループバック試験が行われ、(c)前記外部通信装置が前記所定のサブキャリア以外の前記複数のサブキャリアを使用して前記ループバック試験が行われる前記受信期間において信号を送信するように前記外部通信装置を制御するための制御情報を、前記ループバック試験前に前記送受信部を通じて前記外部通信装置に送信する工程をさらに備える。

発明の効果

0012

本発明によれば、通信装置は、TDD方式の通信に現れる送信期間においてのみ、または、TDD方式の通信に現れる受信期間においてのみループバック試験を行う。これにより、通信装置は、ループバック試験が行われる期間の前および後において、外部通信装置とのTDD方式の通信を行うことができる。したがって、通信装置は、外部通信装置との通信の中断をできる限り抑えた状態で、ループバック試験を行うことができる。その結果、外部通信装置の通信品質の劣化を抑制することができる。

0013

また、本発明の一態様によれば、ループバック試験で行われる受信期間において、ループバック試験で使用する所定のサブキャリア以外の複数のサブキャリアに重畳されたデータを、通信装置は外部通信装置から受信できる。そのため、通信装置の送信におけるスループットを低下させず、かつ、外部通信装置の送信におけるスループットをほとんど低下させずに、ループバック試験を行うことができる。

0014

また、本発明の一態様によれば、外部通信装置に使用される全てのサブキャリアに対して、ループバック試験を行うことができる。その結果、送受信部が、全てのサブキャリアで信号を正しく送受信しているかについて確認することができる。

発明を実施するための最良の形態

0015

<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示す図である。無線通信システムは、基地局1と複数の端末2とを備える。なお、図1では簡単のため、複数の端末2のうちの1つの端末を示している。本実施の形態に係る通信装置である基地局1は、IEEE802.16eに規定されているモバイルWiMAXに準拠した基地局である。基地局1は、TDD方式により、外部通信装置である端末2と無線信号を送受信する。これにより、基地局1は、端末2と無線通信を行う。

0016

図2は、本実施の形態1に係る基地局1の構成を示す図である。図2に示すように、基地局1は、デジタル部4と、RF部5と、アンテナ6とを備える。デジタル部4は、デジタル信号生成解析部11と、変調部12と、復調部13とを備える。RF部5は、DAC(Digital-to-Analog Converter)14と、混合器15と、送受信スイッチ部16と、混合器17と、ADC(Analog-to-Digital Converter)18とを備える。

0017

デジタル部4のデジタル信号生成・解析部11は、送信データを生成し、その送信データを変調部12に出力する。デジタル信号生成・解析部11には、例えば、DSP(Digital Signal Processor)が用いられる。変調部12は、デジタル信号生成・解析部11からの送信データに基づいてキャリアを変調する。復調部13は、ADC18からのデジタル信号復調処理して受信データを取得し、その受信データをデジタル信号生成・解析部11に出力する。変調部12、復調部13には、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)が用いられる。

0018

RF部5のDAC14は、変調部12において送信データが重畳されたデジタル信号を、アナログ信号に変換する。混合器15は、DAC14からのアナログ信号の周波数を、端末2との通信に用いられる周波数に変換する。送受信スイッチ部16の端子B,Cの間には空間が設けられており、送受信スイッチ部16は、端子B,Cのいずれか一方と、端子Aとを選択的に接続する。送受信スイッチ部16が、端子Aと端子Bとを接続したときには、混合器15からの信号が、アンテナ6を介して端末2に送信される。これにより、基地局1は、端末2に信号を送信する(ダウンリンク)。

0019

一方、送受信スイッチ部16が、端子Aと端子Cとを接続したときには、アンテナ6で受信された、端末2からの信号が、混合器17に入力される。混合器17は、入力された信号の周波数を、デジタル信号生成・解析部11で処理可能な周波数に変換する。RF部5のADC18は、混合器17からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。これにより、基地局1は、端末2からの信号を受信する(アップリンク)。

0020

送受信スイッチ部16は、デジタル信号生成・解析部11の制御により、端子Aと端子Bとの接続と、端子Aと端子Cとの接続とを交互に行う。図3は、基地局1が、端末2と信号を無線により送受信するときの様子を示す図である。図の横軸は、時間を示す。図の上下を分割する線より上側は、基地局1が、アンテナ6から端末2に信号を送信する動作を示し、その線より下側は、基地局1が、端末2から信号をアンテナ6で受信する動作を示す。図に示すように、基地局1は、端末2への信号の送信と、端末2からの信号の受信とが交互に現れるTDD方式により、信号を端末2と送受信する。

0021

図3では、基地局1がデータを端末2に送信する送信期間21と、基地局1が端末2からデータを受信する受信期間24とが示されている。変調部12、復調部13、DAC14、混合器15、送受信スイッチ部16、混合器17、ADC18からなる送受信部19は、送信期間21と受信期間24とが繰返し現れるTDD方式により、信号を端末2と送受信する。

0022

ここで、WiMAXでは、プリアンブルと、DL−MAPメッセージと、UL−MAPメッセージとを有するヘッダが、基地局1から端末2に送信されなければならない。また、WiMAXでは、1つのフレームには、基地局1から端末2へ送信される下りサブフレームと、端末2から基地局1へ送信される上りサブフレームとが含まれている。DL−MAPメッセージとは、下りサブフレームにおけるバースト領域の位置・大きさを示す情報、つまり、下りサブフレームにおける無線リソース割り当て情報である。UL−MAPメッセージとは、上りサブフレームにおけるバースト領域の位置・大きさを示す情報、つまり、上りサブフレームにおける無線リソース割り当て情報である。

0023

基地局1は、送信期間21のうちのヘッダ送信期間22において、ヘッダを端末2に送信し、送信期間21のうちのデータ送信期間23において、ヘッダ以外のデータを端末2に送信する。本実施の形態では、ヘッダ送信期間22において送受信部19が送信するヘッダの送信電力は、データ送信期間23において送受信部19が送信するデータの送信電力と同じ値に設定されている。図に示すように、基地局1が送信から受信に切り替わる際には、ガード時間であるTTG(Transmit Transition Gap)25が設けられ、基地局1が受信から送信に切り替わる際には、ガード時間であるRTG(Receive Transition Gap)26が設けられている。

0024

本実施の形態に係る基地局1は、送受信部19において信号の送受信が正しく行われているかについて自己診断するため、送受信部19のループバック試験を行う。以下に、本実施の形態に係るループバック試験について説明する。

0025

まず、図2において、デジタル信号生成・解析部11は、送受信部19の送受信スイッチ部16において、端子Aと端子Cとを接続する。それから、デジタル信号生成・解析部11は、ループバック試験用の情報である擬似データ(以下、ループバック試験データと記すこともある)を生成して、変調部12に出力する。変調部12は、ループバック試験データに基づいてキャリアを変調する。変調部12において、ループバック試験データが重畳された信号(以下、ループバック試験信号と記すこともある)は、DAC14に出力される。DAC14に出力されたループバック試験信号は、混合器15を介して、端子Bに出力される。

0026

そうすると、送受信スイッチ部16の端子Bは、端子Aにも端子Cにも接続されていないため、端子Bに出力されたループバック試験信号は、端子Bから空間を通じて端子Cに入力される。端子Cに入力されたループバック試験信号は、混合器17およびADC18を介して、復調部13に入力される。復調部13は、ループバック試験信号を復調処理してループバック試験データを取得し、そのループバック試験データをデジタル信号生成・解析部11に出力する。

0027

本実施の形態に係る制御部であるデジタル信号生成・解析部11は、送受信部19に出力した試験情報であるループバック試験データと、送受信部19から帰還したループバック試験データとが一致するかを判定する。デジタル信号生成・解析部11が、それらデータが一致したと判定した場合には、基地局1は、送受信部19は正常状態であると判断する。一方、デジタル信号生成・解析部11が、それらデータが一致しないと判定した場合には、基地局1は、送受信部19には何らかの異常があると判断する。なお、それらデータが一致しないと判定するにあたっては、出力したループバック試験データの全ての部分に対し、帰還したループバック試験データが一致することを確認することによって判定してもよいし、出力したループバック試験の一部の部分と、帰還したループバック試験データの当該一部に対応する部分とが一致することを確認することによって判定してもよい。また、出力したループバック試験データの全てが、帰還したループバック試験データと一致しなければ異常があると判定してもよいし、出力したループバック試験データと、帰還したループバック試験データとの全部または一部において一致する確率に応じて異常の度合いを評価し、所定の確率以上一致しない場合に異常と判定してもよい。

0028

なお、端子Bから空間に放射された電波の一部は、漏洩信号として、アンテナ6から基地局1の外部に放射される。この漏洩信号は、端末2にとって妨害電波である。端末2がこの漏洩信号を受信しないようにするため、漏洩信号の電力は十分微弱となるように、混合器15の出力レベルは決定される。

0029

図4は、ループバック試験前後における基地局1の動作を示す図である。本実施の形態に係るデジタル信号生成・解析部11は、送信期間21においてのみ、ループバック試験を行う。図に示すように、本実施の形態では、ループバック試験は、ある受信期間24と次の受信期間24との間にある1つの送信期間21のデータ送信期間23の全期間で行われるものとする。以下、ループバック試験が行われる期間を、試験期間27と記すこともある。図4では、試験期間27の漏洩信号の電力が、通常の送信期間21の信号の電力よりも弱いことを示すため、図の上下を分割する上側において、ヘッダを示す上側の四角形と、漏洩信号を示す上側の四角形との間に段差をつけて示している。

0030

以上のような本実施の形態に係る基地局1によれば、送信期間21においてのみ、ループバック試験を行う。これにより、基地局1は、端末2との通信回線を切らずに、試験期間27の前および後の受信期間24において、端末2とのTDD方式の通信を行うことができる。したがって、基地局1は、端末2との通信の中断をできる限り抑えた状態で、ループバック試験を行うことができる。その結果、端末2の通信品質の劣化を抑制することができる。

0031

なお、本実施の形態では、試験期間27が、1つの送信期間21のデータ送信期間23の全期間であるものとして説明した。しかし、試験期間27は、これに限ったものではなく、1つの送信期間21内の任意の期間あってもよく、複数の送信期間21にまたがってもよい。

0032

<実施の形態2>
実施の形態1に係る無線通信システムでは、デジタル信号生成・解析部11は、データ送信期間23においてのみ、ループバック試験を行った。そのため、図4に示したように、実施の形態1に係る基地局1は、ヘッダ送信期間22において、通常の電力によりヘッダを送信するが、その直後の試験期間27において、信号の送信を実質的に停止する。そのため、端末2は、ヘッダを受信した直後には、信号を受信しなくなる。

0033

端末2が、オープンループ電力制御を行っている場合に、ヘッダを受信した直後に信号を受信しなくなると、端末2のAGC(Automatic Gain Control)回路は、雑音信号の微弱電力を、通常の値よりも大きな値を有する増幅率増幅して、端末2に使用可能な電力レベルまで増幅する制御を行う。この大きな値を有する増幅率は、試験期間27直後の送信期間21まで維持される。この状態で、端末2が、試験期間27直後の送信期間21において基地局1から信号を受信すると、その信号は、その送信期間21の通常の電力を有しているので、端末2のAGCは、増幅率を元の通常の値に戻す制御を行う。ここで、この制御が、端末2が試験期間27後に信号を受信すべきタイミングまでに間に合わなければ、端末2は、基地局1から信号を受信できなくなるという問題があった。

0034

また、実施の形態1に係る無線通信システムでは、基地局1は、試験期間27のすぐ後の受信期間24において、端末2からの信号を受信する動作を行う。そのため、基地局1は、ループバック試験の判定処理と、端末2からの信号の受信処理とを短時間で行う必要があり、高価な高性能演算処理装置を基地局1に設けなければならないという問題が生じる。以下、これらの問題を解決できる本実施の形態に係る無線通信システムを、実施の形態1に係る無線通信システムとの相違点を中心に説明する。なお、実施の形態2に係る基地局1の構成は、実施の形態1に係る基地局1の構成と同じである。

0035

図5は、ループバック試験前後における本実施の形態に係る基地局1の動作を示す図である。図に示すように、本実施の形態に係るデジタル信号生成・解析部11は、実施の形態1に係るデジタル信号生成・解析部11と異なり、受信期間24においてのみ、ループバック試験を行う。図に示すように、本実施の形態では、ループバック試験は、ある送信期間21と次の送信期間21との間にある1つの受信期間24の全期間で行われるものとする。

0036

以上のような本実施の形態に係る基地局1によれば、受信期間24においてのみ、ループバック試験を行う。これにより、基地局1は、端末2との通信回線を切らずに、試験期間27の前および後の送信期間21において、端末2とのTDD方式の通信を行うことができる。したがって、基地局1は、端末2との通信の中断をできる限り抑えた状態で、ループバック試験を行うことができる。その結果、端末2の通信品質の劣化を抑制することができる。

0037

また、本実施の形態に係る基地局1によれば、実施の形態1と異なり、端末2は、ヘッダを受信した直後に、データを受信する。つまり、端末2が、ヘッダの受信直後に信号を受信しなくなるという状態がなくなるため、端末2のAGCの動作に不具合が生じるのを防ぐことができる。その結果、端末2は、試験期間27後においても、基地局1からの信号を正しく受信することができる。また、本実施の形態に係る基地局1によれば、受信期間24と、試験期間27との間に、送信期間21が挟まれる。そのため、基地局1は、端末2からの信号の受信処理と、ループバック試験の判定処理とを短時間で行わなくてもよいので、高価な高性能の演算処理装置を基地局1に設けなくても、これら処理を行うことができる。

0038

<実施の形態3>
実施の形態1に係る無線通信システムでは、送信期間21においてループバック試験が行われるため、基地局1は、本来その期間に送信しようとしていたデータを送信できなくなる。その結果、実施の形態1に係る無線通信システムでは、基地局1のスループットが低下するという問題があった。一方、実施の形態2に係る無線通信システムでは、受信期間24においてループバック試験が行われるため、基地局1は、本来その期間に受信しようとしていたデータを受信できなくなるという問題があった。以下、これらの問題を解決できる本実施の形態に係る無線通信システムを、実施の形態2に係る無線通信システムとの相違点を中心に説明する。なお、実施の形態3に係る基地局1の構成は、実施の形態1に係る基地局1の構成と同じである。

0039

実施の形態2と同様、本実施の形態では、試験期間27が、1つの受信期間24の全期間であるものとする。図6は、ループバック試験が行われる試験期間27に、本実施の形態に係る基地局1の混合器17に入力される信号を示す図である。図の横方向は時間を示し、縦方向サブチャネルを示す。ここで、WiMAXのサブチャネルは、特定の複数のサブキャリアから構成される。

0040

本実施の形態では、デジタル信号生成・解析部11は、WiMAXで規定されている固定数の複数のサブキャリア31に含まれる所定のサブキャリア32に、ループバック試験データを重畳するように、変調部12を制御する。これにより、本実施の形態に係るデジタル信号生成・解析部11は、試験期間27において、複数のサブキャリア31に含まれる所定のサブキャリア32を使用して、ループバック試験を行う。その結果、基地局1の混合器17には、ループバック試験データが重畳された所定のサブキャリア32が、ループバック試験信号として入力される。

0041

その一方で、端末2が試験期間27において所定のサブキャリア32以外の複数のサブキャリア31にデータを重畳して送信するように、基地局1は、端末2を制御する。その結果、基地局1の混合器17には、端末2からのデータが重畳された、所定のサブキャリア32以外の複数のサブキャリア31が入力される。基地局1は、このように端末2を制御するためのUL−MAPメッセージを、ループバック試験前に送受信部19を通じて端末2に送信する。本実施の形態では、UL−MAPメッセージを有するヘッダが、試験期間27の直前のヘッダ送信期間22に送信される。

0042

以上のような本実施の形態に係る基地局1は、ループバック試験で使用する所定のサブキャリア32以外の複数のサブキャリア31に重畳されたデータを、ループバック試験で行われる試験期間27において、端末2から受信できる。そのため、基地局1の送信におけるスループットを低下させず、かつ、端末2の送信におけるスループットをほとんど低下させずに、ループバック試験を行うことができる。

0043

なお、実施の形態では、試験期間27が、1つの受信期間24の全期間であるものとして説明した。しかし、試験期間27は、これに限ったものではなく、1つの受信期間24内の任意の期間であってもよい。また、送信期間27は、複数の受信期間24にまたがってもよい。以下に、デジタル信号生成・解析部11が、複数の受信期間24において、ループバック試験を行う場合について説明する。以下の説明では、ループバック試験が行われる複数の受信期間24、つまり、複数の試験期間27は、4つの受信期間24で構成されているものとする。この4つの試験期間27は、1つまたは複数の送信期間21を挟んで互いに離して設けてもよい。

0044

図7は、ループバック試験が行われる4つの試験期間27に、本実施の形態に係る基地局1の混合器17に入力される信号を示す図である。図7(a)〜(d)は、試験期間27ごとに、混合器17に入力される信号を、図6と同じ様式で示したものである。図に示すように、デジタル信号生成・解析部11は、4つの試験期間27の間で、ループバック試験で使用される所定のサブキャリア32に対して全てのサブキャリア31を割り当てるように、試験期間27ごとに所定のサブキャリア32を変更する。

0045

このような基地局1は、WiMAXで規定されている全てのサブキャリア31に対して、ループバック試験を行うことができる。その結果、送受信部19が、全てのサブキャリア31で信号を正しく送受信しているかについて確認することができる。

0046

なお、本実施の形態では、上述の制御情報を有するヘッダは、試験期間27の直前のヘッダ送信期間22に送信するものとした。しかし、これに限ったものではなく、上述のUL−MAPメッセージは、試験期間27前のヘッダ送信期間22であればいずれの期間に送信されてもよい。また、実施の形態1〜実施の形態3では、基地局1においてループバック試験が行われる場合について説明した。しかし、これに限ったものではなく、端末2においても、基地局1と同様に、ループバック試験を行うものであってもよい。

図面の簡単な説明

0047

実施の形態1に係る無線通信システムの構成を示す図である。
実施の形態1に係る基地局の構成を示すブロック図である。
実施の形態1に係る基地局の動作を示す図である。
実施の形態1に係る基地局の動作を示す図である。
実施の形態2に係る基地局の動作を示す図である。
実施の形態3に係る基地局の混合器に入力される信号を示す図である。
実施の形態3に係る基地局の混合器に入力される信号を示す図である。

符号の説明

0048

1基地局
2端末
11デジタル信号生成・解析部
19送受信部
21送信期間
24受信期間
31サブキャリア
32 サブキャリア

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