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技術 化粧料

出願人 日本コルマー株式会社株式会社ユーグレナ
発明者 佐伯佳浩西浦英樹田中克昌
出願日 2008年10月8日 (11年6ヶ月経過) 出願番号 2008-261845
公開日 2010年4月22日 (10年0ヶ月経過) 公開番号 2010-090065
状態 拒絶査定
技術分野 化粧料
主要キーワード ユーグレナ藻 ユーグレナ属 滅菌作用 加圧加熱処理 捕食性 乾燥重 所定温度範囲 タンパク質分解酵素処理
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2010年4月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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課題

ユーグレナを利用して、有利な作用効果を奏する化粧料および化粧料原料を得ること、さらには紫外線による皮膚細胞損傷防止性または線維芽細胞増殖性について有効な化粧料成分を得て、それらを含む化粧料およびその製造方法とすることである。

解決手段

ユーグレナ・グラリス(Euglena gracilis)などのユーグレナ属に属する藻類細胞蛋白質酵素分解して抽出される水溶性成分を皮膚細胞損傷防止性または線維芽細胞増殖性についての有効成分として含有する化粧料とする。またはユーグレナ属に属する藻類の細胞体を100〜150℃、大気圧〜0.255MPa、1分〜30分の加熱加圧処理によってオートクレーブ処理した後、蛋白質分解酵素を作用させ、次いで水溶性成分を分取することからなる紫外線による皮膚細胞損傷防止性または線維芽細胞増殖性を有する化粧料原料を製造する。

概要

背景

ユーグレナ属に属する藻類(以下、単にユーグレナまたはユーグレナ藻とも略称する)は、鞭毛を有し、運動性のある単細胞真核藻類であり、大部分のユーグレナは葉緑体を持っており光合成を行って独立栄養生活を営むが、捕食性のものや吸収栄養性の種もある。このようなユーグレナは、古くから家畜飼料サプリメントとして研究されており、その他に育毛剤化粧料原料としても用いられている。

例えば、培養したユーグレナに、水、エタノール、1,3−ブチレングリコールの単独溶媒を用いて得られた抽出液には、男性型脱毛症円形脱毛症関与すると言われているテストステロン-5α-リダクダーゼ阻害効果があり、育毛剤として利用できることが知られている(特許文献1)。

また、培養したユーグレナに、水、アルコール有機溶媒の単独又は混合溶媒を用いて得られた抽出液を、抗酸化剤として化粧料に利用できる事が知られている(特許文献2)。

さらに、塩ストレスおよび/または浸透圧ストレスを与えて培養したユーグレナの藻体を、適当な方法により抽出又は破砕する事で得られる藻体抽出物には、トレハロースが多く含まれており、保湿性の高い育毛養毛剤として利用できる事が知られている(特許文献3)。
このようにユーグレナは、抗酸化作用保湿作用等の効果を有する抽出液の製造及び、化粧品などへ利用されてきた。

特開2002-68943号公報
特開2002-69443号公報
特開2003-137744号公報

概要

ユーグレナを利用して、有利な作用効果を奏する化粧料および化粧料原料を得ること、さらには紫外線による皮膚細胞損傷防止性または線維芽細胞増殖性について有効な化粧料成分を得て、それらを含む化粧料およびその製造方法とすることである。ユーグレナ・グラリス(Euglena gracilis)などのユーグレナ属に属する藻類の細胞蛋白質酵素分解して抽出される水溶性成分を皮膚細胞損傷防止性または線維芽細胞増殖性についての有効成分として含有する化粧料とする。またはユーグレナ属に属する藻類の細胞体を100〜150℃、大気圧〜0.255MPa、1分〜30分の加熱加圧処理によってオートクレーブ処理した後、蛋白質分解酵素を作用させ、次いで水溶性成分を分取することからなる紫外線による皮膚細胞損傷防止性または線維芽細胞増殖性を有する化粧料原料を製造する。なし

目的

また、紫外線による細胞傷害の予防を目的とする合成紫外線防御剤天然紫外線防御剤が周知であるが、合成紫外線防御剤は、添加量によって皮膚刺激等の安全性に課題があり、また、天然紫外線防御剤は、その効果を充分に得るための添加量には実用上の制限がある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

ユーグレナ属に属する藻類細胞蛋白質酵素分解して抽出される水溶性成分を有効成分として含有する化粧料

請求項2

有効成分が、紫外線による皮膚細胞損傷防止性についての有効成分である請求項1に記載の化粧料。

請求項3

有効成分が、線維芽細胞増殖性についての有効成分である請求項1に記載の化粧料。

請求項4

ユーグレナ属に属する藻類が、ユーグレナグラリス(Euglena gracilis)である請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料。

請求項5

ユーグレナ属に属する藻類の細胞体オートクレーブ処理した後、蛋白質分解酵素を作用させ、次いで水溶性成分を分取し、この水溶性成分を有効成分として配合することからなる紫外線による皮膚細胞損傷防止性または線維芽細胞増殖性を有する化粧料の製造方法。

請求項6

オートクレーブ処理が、100〜150℃、大気圧〜0.255MPa、1分〜30分の加熱加圧処理である請求項5に記載の紫外線による皮膚細胞損傷防止性または線維芽細胞増殖性を有する化粧料の製造方法。

技術分野

0001

この発明は、ユーグレナ属に属する藻類の含有成分を利用した化粧料およびその製造方法に関する。

背景技術

0002

ユーグレナ属に属する藻類(以下、単にユーグレナまたはユーグレナ藻とも略称する)は、鞭毛を有し、運動性のある単細胞真核藻類であり、大部分のユーグレナは葉緑体を持っており光合成を行って独立栄養生活を営むが、捕食性のものや吸収栄養性の種もある。このようなユーグレナは、古くから家畜飼料サプリメントとして研究されており、その他に育毛剤や化粧料の原料としても用いられている。

0003

例えば、培養したユーグレナに、水、エタノール、1,3−ブチレングリコールの単独溶媒を用いて得られた抽出液には、男性型脱毛症円形脱毛症関与すると言われているテストステロン-5α-リダクダーゼ阻害効果があり、育毛剤として利用できることが知られている(特許文献1)。

0004

また、培養したユーグレナに、水、アルコール有機溶媒の単独又は混合溶媒を用いて得られた抽出液を、抗酸化剤として化粧料に利用できる事が知られている(特許文献2)。

0005

さらに、塩ストレスおよび/または浸透圧ストレスを与えて培養したユーグレナの藻体を、適当な方法により抽出又は破砕する事で得られる藻体抽出物には、トレハロースが多く含まれており、保湿性の高い育毛養毛剤として利用できる事が知られている(特許文献3)。
このようにユーグレナは、抗酸化作用保湿作用等の効果を有する抽出液の製造及び、化粧品などへ利用されてきた。

0006

特開2002-68943号公報
特開2002-69443号公報
特開2003-137744号公報

発明が解決しようとする課題

0007

しかし、上記した従来の技術では、ユーグレナを利用して紫外線に対する細胞傷害防御等の効果は報告されていない。

0008

また、紫外線による細胞傷害の予防を目的とする合成紫外線防御剤天然紫外線防御剤が周知であるが、合成紫外線防御剤は、添加量によって皮膚刺激等の安全性に課題があり、また、天然紫外線防御剤は、その効果を充分に得るための添加量には実用上の制限がある。

0009

そこで、この発明の課題は、上記した問題を解決し、ユーグレナを利用して、有利な作用効果を奏する化粧料および化粧料原料を得ること、さらには紫外線による皮膚細胞損傷防止性または線維芽細胞増殖性について有効な化粧料成分を得て、それらを含む化粧料およびその製造方法とすることである。

課題を解決するための手段

0010

本願の発明者らは鋭意検討を重ねた結果、ユーグレナをオートクレーブにより加熱加圧処理をした後、酵素処理することにより得られるエキスが、従来には見られない有利な作用効果を奏し、特に紫外線による細胞傷害を防御し、更には線維芽細胞増殖効果も有することを見出し、この発明を完成するに至ったのである。
すなわち、上記の課題を解決するために、ユーグレナ属に属する藻類(ユーグレナ)の細胞として、好ましくはオートクレーブ処理したものを蛋白質酵素分解して抽出される水溶性成分を有効成分として含有する化粧料としたのである。

0011

この有効成分は、紫外線による皮膚細胞損傷防止性についての有効成分であるか、または線維芽細胞増殖性についての有効成分であることが、化粧料の有効成分として有利である。

0012

ここで、ユーグレナは、細胞膜直下にペリクルと呼ばれる構造を有するという系統分類学的な特徴があり、この構造は縦列またはらせん状に並んだ蛋白質性のペリクル板微小管列からなるものである。

0013

この発明の化粧料は、ユーグレナの細胞を蛋白質酵素分解することにより、細胞を構成する蛋白質を分解して充分に低分子量化し、特に細胞膜などを分解して細胞内の蛋白質を低分子量化して得られるペプチドとして比較的多く含んでいる水溶性抽出物を有効成分として含んでいる。
そのため、この発明の化粧料は、有利な作用効果を奏する化粧料になり、特に紫外線による皮膚細胞損傷防止性または線維芽細胞増殖性について有効な化粧料になる。

0014

この発明に用いるユーグレナは、ユーグレナ属に属する藻類の代表例として、ユーグレナ・グラリス(Euglena gracilis)を採用できる。

0015

紫外線による皮膚細胞損傷防止性または線維芽細胞増殖性を有する化粧料の製造方法としては、ユーグレナ属に属する藻類の細胞体をオートクレーブ処理した後、蛋白質分解酵素を作用させ、次いで水溶性成分を分取し、この水溶性成分を有効成分として配合することによる製造方法を採用することができる。

0016

ユーグレナに直接に蛋白質分解酵素を作用させるより、予めそのような作用が及びやすくするために、加圧状態沸点以上に加熱された水蒸気を細胞の内部まで浸透させて蛋白質その他の生体高分子熱分解を促進し、その後に蛋白質分解酵素を効率よく作用させて水溶性抽出物を得やすくする。オートクレーブによる滅菌作用も有効であることは勿論である。

0017

特に、上記のオートクレーブ処理が、100〜150℃、大気圧〜0.255MPa、1分〜30分の加熱加圧処理であることは、確実にそのような化粧料原料を得るために好ましい方法である。

0018

オートクレーブ処理が、上記した所定温度範囲未満の低温では、生体高分子の熱分解を効率よく行なうことが充分にできずに好ましくなく、150℃を超える高温では、熱変性が進みすぎて有用なペプチドその他の物質収率が却って減少するために好ましくない。

0019

また、オートクレーブ処理が、大気圧〜0.255MPaの範囲が好ましい理由は、大気圧未満の低圧では、水蒸気を細胞の内部まで浸透させることが充分にできずに好ましくなく、0.255MPaを超える高圧にしても加圧に伴う生体高分子の分解が効率よく進むことがなく、却って実用的でなくなるからである。

0020

また、1分〜30分の加熱加圧処理を採用することが好ましい理由は、1分未満の短時間では、水蒸気を細胞の内部まで浸透させることは困難であるから好ましくなく、30分を越えて長時間の処理を行なっても、生体高分子の分解が効率よく進まず、却って実用的でないからである。

発明の効果

0021

この発明は、ユーグレナの細胞を蛋白質酵素分解し、抽出される水溶性成分を有効成分とする化粧料としたので、ユーグレナの細胞を構成する蛋白質を分解して充分に低分子量化されたペプチドを水溶性成分として多く含む抽出物を含み、有利な作用効果を奏する化粧料および化粧料原料となり、さらにはこのような抽出物により紫外線による皮膚細胞損傷防止性または線維芽細胞増殖性について有効な化粧料成分を得て、それらを含む化粧料およびその製造方法となる利点がある。

発明を実施するための最良の形態

0022

この発明では、ユーグレナ属に属する藻類の細胞を蛋白質酵素分解して抽出される水溶性成分を有効成分として含有する化粧料とし、その化粧料は、ユーグレナ属に属する藻類の細胞体をオートクレーブ処理した後、蛋白質分解酵素を作用させ、次いで水溶性成分を分取し、この水溶性成分を有効成分として配合して製造する。

0023

この発明で用いるユーグレナは、ユーグレナ属に属する全ての種を用いることができる。代表的なユーグレナとしては、ユーグレナ・グラシリス(Euglena gracilis)、ユーグレナ・グラシリス・バー・バシラリス(Euglena gracilis var.Bacillaris)、ユーグレナ・ビリディス(Euglena viridis)などが挙げられ、これらの変異種も用いることもできる。

0024

また、この発明でユーグレナを培養する際に用いられる培地は、特に限定されるものではなく、通常ユーグレナの培養に用いられるものであれば良く、また、炭素源窒素源無機化合物ビタミン類などを適宜組合せて用いても良い。

0025

例えば、Cramer−Myers培地「ユーグレナ−生理生化学−、岡正三郎編、株式会社学会出版センター、第242項」、Hutner培地「ユーグレナ−生理と生化学、北岡正三郎編、株式会社学会出版センター、第242項」、 Koren−Hutner培地「ユーグレナ−生理と生化学、北岡正三郎編、株式会社学会出版センター、第243 項」など、従来から知られている培地を用いることができる。

0026

なお、Cramer−Myers培地は、培地1リットル当たりリン酸水素二アンモニウム1.0g、リン酸二水素カリウム1.0g、硫酸マグネシウム0.2g、炭酸カルシウム.02g、クエン酸0.8g、硫酸第一鉄3.0mg、硫酸マンガン1.8mg、硫酸コバルト1.5mg、硫酸亜鉛0.4mg、モリブデン酸ナトリウム0.2mg、硫酸銅0.02mg、ビタミンB10.1mg、ビタミンB120.0005mgを含み、pHは3.5〜6.8であり、好ましくは5.5である。

0027

また、Koren−Hutner培地は、培地1リットル当たり、アルギニン塩酸塩0.5g、アスパラギン酸0.3g、グルコース12.0g、グルタミン酸4.0g、グリシン0.3g、ヒスチジン塩酸塩0.05g、リンゴ酸6.5g、クエン酸3Na0.5g、コハク酸2Na0.1g、硫酸アンモニウム0.5g、炭酸水素アンモニウム0.25g、リン酸二水素カリウム0.25g、炭酸マグネシウム0.6g、炭酸カルシウム0.12g、EDTA・2Na50mg、硫酸第一鉄アンモニウム50mg、硫酸マンガン18mg、硫酸亜鉛25mg、モリブデン酸アンモニウム4.0mg、硫酸銅1.2mg、バナジン酸アンモニウム0.5mg、硫酸コバルト0.5mg、ホウ酸0.6mg、硫酸ニッケル0.5mg、ビタミンB12.5mg、ビタミンB12 0.005mgを含み、pHは3.5である。

0028

ユーグレナの培養は、静置培養攪拌培養等により行われるが、嫌気条件で培養しても良い。更に、嫌気条件で培養後は好気条件で培養することも出来る。
培養は、20〜30℃で行い、28〜30℃で最も良好な生育が見られ、光照射下及び/又は暗黒下で行う。光照射を行う場合、2000〜8000 Luxの光を照射する。
培養時に、振盪を行うことも出来、その場合1分間当たり95〜105回の振盪で最も良好な生育が見られる。
上記条件によりユーグレナを2〜5日間培養すれば、生育は定常期に達し、1リットル当たり最大で約30g(湿重量)の細胞を得る事ができる。

0029

このようにして得られたユーグレナ細胞遠心分離などの方法によって培養液から回収し、例えばスプレードライヤー等により乾燥粉末化する。

0030

乾燥体(重量)に対し、好ましくは100倍量(重量)の精製水を加え、加圧加熱処理を行なう。その後、蛋白質分解酵素を添加し藻体を処理する。処理終了後、例えば90℃で失活し、遠心分離または濾過することにより、残渣と水溶性成分を分離する。

0031

具体的には、加圧加熱処理条件は、オートクレーブを用いて100〜150℃、大気圧〜0.255MPa、1分〜30分の加熱加圧処理であることが好ましく、例えば、0.1〜0.14MPa、121℃で10分間の加熱加圧処理をして好ましい結果が得られる。
この発明に用いる蛋白質分解酵素としては、例えばペプシンパンクレアチンパパインなど一般的に用いられるプロテアーゼ活性を有する酵素を単独または併用が挙げられる。
特にポリペプチド鎖の途中のペプチド結合加水分解し、幾つかのペプチドに分解するためにエンド型ペプチダーゼを採用することが好ましい。
市販の蛋白質分解酵素としては、ヤクルト薬品工業社製パンチダーゼMP、アロアーゼAP−10なども採用できる。
酵素の添加濃度反応液のpHや反応温度、その他の条件等は、各酵素剤にとって最適な条件を選択すればよい。

0032

このようにして得られた水溶性成分は、そのまま用いることもできるが、本発明の効果を失わない範囲内で分画脱臭,脱色,濃縮等の精製操作を加えて用いることもできる。
化粧料に上記の水溶性成分を有効成分として配合するには、化粧料1g当たり乾燥重量にて30〜60mgを配合することが好ましい。例えば2%配合化粧水の場合には100g当たり60〜120mg配合する。

0033

化粧料を製造する場合に、上記のようにして得られる水溶性成分以外の成分としては、特に限定されず、一般的に化粧料の製造に用いられるものを併用し、各種化粧品とすることが可能である。

0034

〔実施例1〕
ユーグレナ粉末1gにその100倍量の精製水を加え、圧力0.1MPa、温度121℃に加熱して10分間の加熱加圧処理をした。その後、エンド型プロテアーゼタンパク質分解酵素(例えばヤクルト薬品工業社製:パンチダーゼMP)を全量の5%添加し、35℃、16時間、攪拌反応させた。反応後、濾紙を用いて濾過することで水溶性成分(以下、エキスとも称する場合がある)を分取した。

0035

〔比較例1〕
実施例1において、タンパク質分解酵素を添加しなかったこと以外は全く同様にしてエキスを分取した。

0036

〔比較例2〕
実施例1において、加圧しなかったこと、すなわちユーグレナ粉末1gにその100倍量の精製水を加え、大気圧(常圧)にて温度90 ℃で10分間の加熱処理をした。その後は、全く同様にしてエキスを分取した。

0037

〔比較例3〕
実施例1において、比較例2と同様に加圧せずに加熱処理し、さらにタンパク質分解酵素は添加しなかったこと以外は、実施例1と全く同様にしてエキスを分取した。

0038

〔比較例4〕
実施例1において、加熱加圧処理をしなかったこと以外は全く同様にしてエキスを分取した。

0039

以上の実施例1および比較例1〜4のエキスについて、以下の紫外線による皮膚細胞損傷防止性についての評価試験を行ない、その結果を図1に示した。

0040

<紫外線による皮膚細胞損傷防止性についての評価試験>
試験方法としては、NB1RGB細胞を5%FBS含有MEM培地中で培養したものを使用した。なおこの培養は全て37℃、5%CO2存在下条件で行った。詳細には、2.5×104cells /mlのNB1RGB細胞を、35mmプラスティックシャーレに2ml播種し、24時間培養した。その後、新鮮な培地に交換し、試験サンプルを2%になるよう培地中に添加し、24時間培養した。培地をHANKS’に交換の後、UVAランプを用い紫外線照射を行う。照射後、5%FBS含有MEM培地に交換し、CO2インキュベーターにて24時間培養する。培養後、MTT染色を行い、570nmの吸収を測定し、UVA未照射での細胞生存率を100%として、各サンプル添加における生存率を算出した。

0041

図1の結果からも明らかなように、実施例1の細胞生存率(61.4%)と対照区(49.6%)の比較では、実施例1の方が生存率は11.8%高く、1%の基準で有意差も認められた。また、実施例1は酵素処理を行なわなかった比較例1(51.7%)、加圧処理を行なわなかった比較例2(51.9%)、加圧処理、酵素処理の両方を行なわなかった比較例3(51.7%)、加熱処理、加圧処理を行なわず、酵素処理のみを行なった比較例4(46.3%)のいずれと比較をしても10%程度高い細胞生存率を示した。
これにより、加熱・加圧処理後に酵素処理を併用することによって紫外線による皮膚細胞損傷防止性が顕著に得られていることがわかる。

0042

次に、実施例1及び比較例1〜4により得られたユーグレナ酵素処理エキス細胞増殖効果を調べ、得られた細胞増殖率の比較を表1および図2に示した。

0043

<線維芽細胞増殖効果試験>
前述の実施例1及び比較例1〜4により得られたユーグレナ酵素処理エキスの線維芽細胞増殖効果を調べた。
試験方法としては、NB1RGB細胞を5%FBS含有MEM培地中で培養したものを使用した。なお、この培養は全て37℃、5%CO2存在下条件で行った。詳細には、2.5×104cells /mlのNB1RGB細胞を調整し、96wellプレートに200μl /well播種し、24時間培養した。その後、0.5%FBS含有MEM培地に交換し、試験試料をそれぞれ2% 、1%になるよう培地中に添加し、5日間培養した。5日後、NR染色を行い、570nmの吸収を測定し、試験試料を添加していない細胞の増殖率を100%(対照区:control)として、各サンプル濃度における細胞増殖率を算出した。

0044

0045

表1および図2の結果からも明らかなように、実施例1と対照区(100%)の比較では、実施例1は対照区と比べて160%以上の細胞増殖率を示した。また、ユーグレナ酵素処理エキスによる細胞増殖効果は、サンプル添加濃度に比例して増加していた。

0046

一方、比較例1および比較例3は、対照区と同程度の細胞増殖率を示し、比較例2および比較例4でも実施例1に準ずる細胞増殖率を示していたが、実施例1に比べて17%以上劣っていた。比較例1および比較例3と比較例2および4の違いは、タンパク質分解酵素による処理の有無であった。
これらの結果から、タンパク質分解酵素処理を行なうことによって線維芽細胞増殖効果が改善され、加圧加熱処理を併用することにより改善効果が顕著であることが判明した。

0047

次に、この発明のユーグレナ酵素処理エキスが用いられる化粧品の形態としては、特に限定される物ではないが、例えば、美容液、化粧水、クリーム乳液等が適当であり、その他にも既知の化粧品形態や剤形を選択できる。それらの代表例となる処方例を以下の表2、3に挙げる。

0048

0049

図面の簡単な説明

0050

実施例1および比較例1〜4の紫外線照射による細胞生存率を示す図表
実施例1および比較例1〜4の線維芽細胞の増殖率とエキスの添加濃度との関係を示す図表

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