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技術 多段スライド式車両用スロープ装置

出願人 アイシン軽金属株式会社
発明者 川口聡土橋尚久
出願日 2008年10月6日 (12年2ヶ月経過) 出願番号 2008-259976
公開日 2010年4月22日 (10年8ヶ月経過) 公開番号 2010-089586
状態 特許登録済
技術分野 階段・物品収容 傷病者運搬具
主要キーワード ヒンジパネル スロープ幅 スロープ角 スロープ面 展開側 スライド収納 断面設計 展開操作
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2010年4月22日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

実質的に3段以上にスライド展開する車両用スロープ装置において車椅子等の乗降定性の向上を図るのに効果的なスライド構造及びそれを用いた車両用スロープ装置の提供を目的とする。

解決手段

基端部を車両側回動自在に連結した第1スロープと、当該第1スロープに対してスライド伸縮する第2スロープと、当該第2スロープに対してスライド伸縮する第3スロープとを備えた実質的な3段からなるスライドスロープであって、第1スロープ,第2スロープ及び第3スロープのそれぞれ幅方向両側に設けた1対の第1スライドレール,第2スライドレール及び第3スライドレールの断面係数を順にZ1,Z2,Z3とすると、Z2≧Z1,Z2>Z3の関係にあることを特徴とする。

概要

背景

車両に車椅子等で乗降する際に車外展開してスロープを形成する車両用スロープ装置が用いられている。
この種のスロープ装置においては、車内に格納する際に、床面の占有スペースを少なくし、後方視界を確保するために折り畳んだり、スライド収納し、バックドア等の内側に起立した状態で格納するものが公知である。
従来は、第1スロープ,第2スロープの2枚のスロープを折り畳んだり、スライド収納するタイプのものが多く採用されていたが、近年、車両の後方視界性を向上すべく、起立格納時には背丈が低く、展開使用時にはスロープ角を緩やかにすることで車椅子等の乗降性を確保するために3つ以上の多段に分割することへの要望が高くなっている。

しかし、スロープを分割すると、分割したスロープの連結部に荷重が集中しやすく、この連結部を起点にして折れ曲がるように撓むと、スロープ面の傾斜が途中で屈折し、車椅子の乗降性が悪化するという問題があり、例えば従来の2段のスライド式スロープの例を図4にて説明すると、第1スロープ110の幅方向両側に設けたスライドレール111の内側にスライド収納するように、第2スロープ120の幅方向両側のスライドレール121を設けた場合に車椅子等の乗降時の荷重が連結部に集中し、点線で示したようにこの連結部で折れ曲がるように撓む。
スロープをさらに3段に分割する場合には、例えば、図5に示すように、車両側の第1スロープの幅方向両側に1対の第1スライドレール201を設け、当該第1スライドレールの内側に収納するように第2スロープの第2スライドレール202を設け、当該第2スライドレールの内側に収納するように第3スロープの第3スライドレール293を設けるのがスライド収納時に周囲の物に干渉することなく収納しやすく、起立格納しやすい。
この場合に、従来の設計思想では、車両側のスロープ幅が最も広くなるので、スライドレールの剛性が第1スライドレール>第2スライドレール>第3スライドレールとなるように設計される。
このようなスライド構造では、第2スライドレールの乗降方向両側の連結部に荷重が集中することになるが、連結強度の最も弱い第2スライドレールと第3スライドレールとの連結部にて、撓み変形が最も大きくなり、この部分で、スロープ面の傾斜が大きく屈折し車椅子等の走行性が悪くなる。
そこで、第3スライドレール203の強度を確保しようとすると、第1及び第2スライドレールの断面が大きくなり、スロープ装置全体の重量が大きくなるのみならず、その重心が車両基端部側に移り、展開操作性が悪くなる。
逆に、全体を軽量化しようとすると、第3スロープの剛性不足になる。

特許文献1,2には実施例として、3段式のスライドスロープを開示しているが、いずれもスライドレールの大きさが車両側から第1スライドレール>第2スライドレール>第3スライドレールの順に小さくなっているため、上記問題が内在している。

特開2001−276133号公報
特開2003−126151号公報

概要

実質的に3段以上にスライド展開する車両用スロープ装置において車椅子等の乗降安定性の向上をるのに効果的なスライド構造及びそれを用いた車両用スロープ装置の提供を目的とする。基端部を車両側に回動自在に連結した第1スロープと、当該第1スロープに対してスライド伸縮する第2スロープと、当該第2スロープに対してスライド伸縮する第3スロープとを備えた実質的な3段からなるスライドスロープであって、第1スロープ,第2スロープ及び第3スロープのそれぞれ幅方向両側に設けた1対の第1スライドレール,第2スライドレール及び第3スライドレールの断面係数を順にZ1,Z2,Z3とすると、Z2≧Z1,Z2>Z3の関係にあることを特徴とする。

目的

本発明は、実質的に3段以上にスライド展開する車両用スロープ装置において車椅子等の乗降走行安定性の向上を図るのに効果的なスライド構造及びそれを用いた車両用スロープ装置の提供を目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

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請求項1

基端部を車両側回動自在に連結した第1スロープと、当該第1スロープに対してスライド伸縮する第2スロープと、当該第2スロープに対してスライド伸縮する第3スロープとを備えた実質的な3段からなるスライド式スロープであって、第1スロープ,第2スロープ及び第3スロープのそれぞれ幅方向両側に設けた1対の第1スライドレール,第2スライドレール及び第3スライドレールの断面係数を順にZ1,Z2,Z3とすると、Z2≧Z1,Z2>Z3の関係にあることを特徴とする車両用スロープ装置

技術分野

0001

本発明は、収納時は車両内に格納でき、使用時には車外スライド伸長展開し、車両の床部と地上との間にスロープを形成する車両用スロープ装置に関し、特にスロープ上面を車椅子等が乗降する際の撓み剛性に優れた多段式スライドスロープ装置に係る。

背景技術

0002

車両に車椅子等で乗降する際に車外に展開してスロープを形成する車両用スロープ装置が用いられている。
この種のスロープ装置においては、車内に格納する際に、床面の占有スペースを少なくし、後方視界を確保するために折り畳んだり、スライド収納し、バックドア等の内側に起立した状態で格納するものが公知である。
従来は、第1スロープ,第2スロープの2枚のスロープを折り畳んだり、スライド収納するタイプのものが多く採用されていたが、近年、車両の後方視界性を向上すべく、起立格納時には背丈が低く、展開使用時にはスロープ角を緩やかにすることで車椅子等の乗降性を確保するために3つ以上の多段に分割することへの要望が高くなっている。

0003

しかし、スロープを分割すると、分割したスロープの連結部に荷重が集中しやすく、この連結部を起点にして折れ曲がるように撓むと、スロープ面の傾斜が途中で屈折し、車椅子の乗降性が悪化するという問題があり、例えば従来の2段のスライド式スロープの例を図4にて説明すると、第1スロープ110の幅方向両側に設けたスライドレール111の内側にスライド収納するように、第2スロープ120の幅方向両側のスライドレール121を設けた場合に車椅子等の乗降時の荷重が連結部に集中し、点線で示したようにこの連結部で折れ曲がるように撓む。
スロープをさらに3段に分割する場合には、例えば、図5に示すように、車両側の第1スロープの幅方向両側に1対の第1スライドレール201を設け、当該第1スライドレールの内側に収納するように第2スロープの第2スライドレール202を設け、当該第2スライドレールの内側に収納するように第3スロープの第3スライドレール293を設けるのがスライド収納時に周囲の物に干渉することなく収納しやすく、起立格納しやすい。
この場合に、従来の設計思想では、車両側のスロープ幅が最も広くなるので、スライドレールの剛性が第1スライドレール>第2スライドレール>第3スライドレールとなるように設計される。
このようなスライド構造では、第2スライドレールの乗降方向両側の連結部に荷重が集中することになるが、連結強度の最も弱い第2スライドレールと第3スライドレールとの連結部にて、撓み変形が最も大きくなり、この部分で、スロープ面の傾斜が大きく屈折し車椅子等の走行性が悪くなる。
そこで、第3スライドレール203の強度を確保しようとすると、第1及び第2スライドレールの断面が大きくなり、スロープ装置全体の重量が大きくなるのみならず、その重心が車両基端部側に移り、展開操作性が悪くなる。
逆に、全体を軽量化しようとすると、第3スロープの剛性不足になる。

0004

特許文献1,2には実施例として、3段式のスライドスロープを開示しているが、いずれもスライドレールの大きさが車両側から第1スライドレール>第2スライドレール>第3スライドレールの順に小さくなっているため、上記問題が内在している。

0005

特開2001−276133号公報
特開2003−126151号公報

発明が解決しようとする課題

0006

本発明は、実質的に3段以上にスライド展開する車両用スロープ装置において車椅子等の乗降走行定性の向上を図るのに効果的なスライド構造及びそれを用いた車両用スロープ装置の提供を目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明に係る車両用スロープ装置は、基端部を車両側に回動自在に連結した第1スロープと、当該第1スロープに対してスライド伸縮する第2スロープと、当該第2スロープに対してスライド伸縮する第3スロープとを備えた実質的な3段からなるスライド式スロープであって、第1スロープ,第2スロープ及び第3スロープのそれぞれ幅方向両側に設けた1対の第1スライドレール,第2スライドレール及び第3スライドレールの断面係数を順にZ1,Z2,Z3とすると、Z2≧Z1,Z2>Z3の関係にあることを特徴とする。

0008

ここで、実質的な3段からなるスライド式スロープと表現したのは、例えば、スロープ展開側先端部に接地用パネルを設けたりして、形式的には4段以上のスロープから構成されているものであっても、実質的に車椅子等の乗降荷重を負担するスロープが3分割されているものである限りにおいて、本発明に包含されるという意味である。
また、本明細書では、スロープの乗降方向に対して直交する方向を幅方向と表現する。

発明の効果

0009

本発明に係る車両用スロープ装置においては、3段式にスライドするスロープの中間に位置する第2スライドレールの断面係数を、第1スライドレールと同等以上に設定し、且つ第3スライドレールよりも大きくなるように設定してあるので、荷重が、第1スライドレールと第2スライドレールとの連結部、及び、第2スライドレールと第3スライドレールの連結部に効果的に分散するように作用するので全体の撓みが小さくなるために車椅子等の乗降走行性に優れる。
また、スロープ装置全体の軽量化及び展開操作性の向上を図るのに有効である。

発明を実施するための最良の形態

0010

本発明に係るスロープ装置を図面に基づいて以下、説明する。
図1にスロープ装置を展開した状態を示し、図示を省略したが、第1スロープ10の基端側はヒンジパネル14等を用いて、車両側に回動自在に取り付ける。
第1スロープ10に対して第2スロープ20が伸縮自在に、さらに第2スロープ20に対して第3スロープ30が伸縮自在になっている。
具体的に説明すると、第1スロープ10の幅方向両側に第1スライドレール11を有している。
この第1スライドレール11の内側に第2スロープ20の幅方向両側の第2スライドレール21が嵌合スライドするようになっている。
第2スライドレール21の内側に第3スロープ30の幅方向両側の第3スライドレールが嵌合スライドするようになっている。
車両に格納する場合には、第1スロープ10,第2スロープ20,第3スロープ30が3重に重なるように収納され、基端側を回動中心にして起立させる。

0011

図2に各スライドレール間の嵌合部断面図を示す。
第1スライドレール11は、内側方向の突部11aを形成して、第2スライドレール21の外側方向に設けた嵌合突部21dを上下から挟み、且つ呑み込むように、嵌合凹部11bを形成してある。
第2スライドレール21の内側方向に突部21aを形成して、第3スライドレール31の外側方向に設けた嵌合突部31aを上下から挟み、且つ呑み込むように嵌合凹部21bを形成してある。
第1スライドレール11,第2スライドレール21及び第3スライドレール31の下部にはそれぞれ第1スロープ10の第1パネル12,第2スロープ20の第2パネル22及び第3スロープ30の第3パネル32の幅方向端部と固定連結してある。
このように、スライドレールの上部に内側方向の突部を形成した、凹凸合構造を採用したことにより、スライドレールが嵌合する部分の肉厚を厚くし、パネル取付部の凹部は最小限の肉厚にできる。

0012

第1スライドレール11の断面係数Z1,第2スライドレール21の断面係数をZ2,第3スライドレール31の断面係数をZ3とすると、Z2≧Z1,Z2>Z3、さらに好ましくはZ1>Z3となるように断面設計してある。
ここで断面係数Zとはスロープのパネル上面からの垂直荷重に対して引張方向側の断面係数を示す。
また、第1、第2及び第3スライドレールの、底面から上面までの全高を順にL1,L2,L3、断面の図心を順にe1,e2,e3、底面から図心までの高さ(距離)をd1,d2,d3とすると、d1<L1/2,d2<L2/2,d3<L3/2に設定し、d2<d1<d3に設定してある。
スライドレールの断面形状を凹凸嵌合構造にし、断面での図心を下方よりに設定しても、パネルの嵌合の上下の肉厚よりもスライド部の嵌合凹部11b,21bの水平方向及び突部の肉厚を厚くすることで、万が一、スライドレールが下方向に塑性変形してもパネルを連結したパネルの嵌合部が先に変形し、スライド部の嵌合凹部から第2スロープ、第3スロープが脱落するという大きなトラブルを未然に防止できる。
これにより、スロープ面に荷重が負荷された場合に、スロープ底面側に最大引応力が生じるようになり、装置全体として軽量化及び高剛性化を図ることができる。
なお、各スライドレールの嵌合摺動部には、潤滑機構を設けたり、摺動シュを介在させても良い。
このように断面係数を設定すると、図3に示すように展開方向中央部に位置する第2スライドレールの曲げ剛性が他のスライドレールの曲げ剛性よりも高いので第1連結部A1と第2連結部A2の両方に荷重が分散するので全体の撓み量が小さくなる。
図3及び図4に示す試作品製作し、人を乗せた車椅子を、人が押してスロープ面を走行させ、その特の最大撓み量を測定したところ、図4の2段式では約20mmであったのに対して図3に示した3段式は約15mmと少なくなっていた。
なお、参考に3段式の市販品は、その最大撓み量が23mmであった。
また、上記に説明した各スライドレールの断面係数をZ2≧Z1,Z2≧2Z3、好ましくはZ1≧1.5Z3となるように断面設計すると次のような効果が期待できる。
スロープ面を使用時に仮に想定以上の荷重がかかり、予想外に変形した場合でも破壊は最も弱い第3スロープで発生するために、少なくとも第1と第2のスライドレールをスライド収納することは可能であり、車両内に格納することはでき、バックドアが閉まらないといったトラブルを防ぐことができる。

図面の簡単な説明

0013

本発明に係るスロープ装置を展開したときの外観斜視図を示す。
各スライドレールの嵌合部の断面構造例を示す。
スロープ面の乗降方向に沿った断面図を示す。
2段スロープの撓み変形例を示す。
3段式の従来のスライドレールの構造例を示す。

符号の説明

0014

10 第1スロープ
11 第1スライドレール
20 第2スロープ
21 第2スライドレール
30 第3スロープ
31 第3スライドレール

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