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技術 ハーネスの曲げ部保持構造及びハーネスの曲げ部保持方法

出願人 キャタピラーエスエーアールエル
発明者 権守克治大塚陽平高谷拓実田代渉石川真嗣
出願日 2008年8月11日 (12年4ヶ月経過) 出願番号 2008-207354
公開日 2010年2月25日 (10年10ヶ月経過) 公開番号 2010-045900
状態 未査定
技術分野 屋内配線の据付 屋内配線の細部 車両用電気・流体回路
主要キーワード 部保持構造 被取付物 側曲げ 分岐角 配線ルート 摩耗防止 クランプ部材 電線束
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (7)

課題

ハーネスを容易に曲げることができ、ハーネスの曲げ部を所定の曲げ角で確実に保持して、好適にハーネスを所定のルートに沿って配設することが可能なハーネスの曲げ部保持構造及びハーネスの曲げ部保持方法を提供する。

解決手段

電線束2bを被覆部材ブレード)2aで覆って形成したハーネス2の曲げ部5を、被覆部材2aを備えることなく電線束2bを露出させた状態で形成する。そして、ハーネス2の曲げ部5における曲げ角θに応じて形成され、且つ半割に分割可能に形成された筒状の曲げ保持部材4を、曲げ部5の電線束2bを内包するように一体に設置する。

概要

背景

従来、建設機械などに用いられるハーネスは、ある程度の耐摩耗性耐油性、柔軟性を有する編組状のブレード被覆部材)で、数本から数十本の電力ケーブル信号ケーブル電線電線束)を覆って形成されている。そして、このハーネスは、クランプ部材コネクタなどを用いて適宜曲げ分岐、固定しながら所定のルートに沿って機体被取付物)に組み付けられ、各種機器に接続される(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2007−267470号公報
特開2004−320837号公報

概要

ハーネスを容易に曲げることができ、ハーネスの曲げ部を所定の曲げ角で確実に保持して、好適にハーネスを所定のルートに沿って配設することが可能なハーネスの曲げ部保持構造及びハーネスの曲げ部保持方法を提供する。電線束2bを被覆部材(ブレード)2aで覆って形成したハーネス2の曲げ部5を、被覆部材2aを備えることなく電線束2bを露出させた状態で形成する。そして、ハーネス2の曲げ部5における曲げ角θに応じて形成され、且つ半割に分割可能に形成された筒状の曲げ保持部材4を、曲げ部5の電線束2bを内包するように一体に設置する。

目的

本発明は、上記事情に鑑み、ハーネスを容易に曲げることができ、ハーネスの曲げ部を所定の曲げ角で確実に保持して、好適にハーネスを所定のルートに沿って配設することが可能なハーネスの曲げ部保持構造及びハーネスの曲げ部保持方法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

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請求項1

電線束被覆部材で覆って形成したハーネス曲げ、ハーネスの曲げ部を保持しながら所定のルートに沿って配設するためのハーネスの曲げ部保持構造であって、ハーネスは、曲げ部が被覆部材を備えることなく電線束を露出させた状態で形成されており、ハーネスの曲げ部における曲げ角に応じて形成され、且つ半割に分割可能に形成された筒状の曲げ保持部材を、曲げ部の電線束を内包するように一体に設置して構成されていることを特徴とするハーネスの曲げ部保持構造。

請求項2

請求項1記載のハーネスの曲げ部保持構造において、曲げ保持部材と曲げ部の電線束との間に、曲げ部の電線束を内包するようにして熱収縮チューブ介装されており、熱収縮チューブは、端部が曲げ部を挟むように配設された被覆部材の端部に固着して設けられていることを特徴とするハーネスの曲げ部保持構造。

請求項3

請求項1または請求項2に記載のハーネスの曲げ部保持構造において、曲げ保持部材は、曲げ部の電線束を内包して保持する筒状の曲げ保持本体部と、この曲げ保持本体部に繋がって外側に延設され、曲げ保持部材を被取付物に固定するための固定用つば部とを備えて形成されていることを特徴とするハーネスの曲げ部保持構造。

請求項4

請求項1から請求項3のいずれかに記載のハーネスの曲げ部保持構造において、曲げ保持部材を半割にした一方の曲げ保持片と他方の曲げ保持片にはそれぞれ、嵌合凸部及び/又は嵌合凹部が設けられ、曲げ保持部材は、一方の曲げ保持片と他方の曲げ保持片が互いの嵌合凸部と嵌合凹部を嵌合させるとともに一体に接合するように形成されていることを特徴とするハーネスの曲げ部保持構造。

請求項5

電線束を被覆部材で覆って形成したハーネスを曲げて所定のルートに沿って配設する際に、ハーネスの曲げ部を所定の曲げ角で保持する方法であって、ハーネスは、曲げ部が被覆部材を備えることなく電線束を露出させた状態で形成されており、ハーネスの曲げ部を所定の曲げ角で曲げるとともに、この曲げ角に応じて形成され、且つ半割に分割可能に形成された略筒状の曲げ保持部材を、曲げ部の電線束を内包するように一体に設置することを特徴とするハーネスの曲げ部保持方法

請求項6

請求項5記載のハーネスの曲げ部保持方法において、曲げ部の電線束を内包するように熱収縮チューブをハーネスに設置し、熱収縮チューブの端部を加熱して、曲げ部を挟むように配設された被覆部材の端部に固着させることを特徴とするハーネスの曲げ部保持方法。

請求項7

請求項5または請求項6に記載のハーネスの曲げ部保持方法において、曲げ保持部材が、曲げ部の電線束を内包して保持する筒状の曲げ保持本体部と、この曲げ保持本体部に繋がって外側に延設された固定用つば部とを備えて形成され、曲げ部の電線束を内包するように曲げ保持部材を設置するとともに、固定用つば部を被取付物に固定して、曲げ保持部材で保持したハーネスの曲げ部を被取付物の所定位置に固設することを特徴とするハーネスの曲げ部保持方法。

技術分野

0001

本発明は、電線束被覆部材で覆って形成したハーネス曲げ、ハーネスの曲げ部を保持しながら所定のルートに沿って配設するためのハーネスの曲げ部保持構造及びハーネスの曲げ部保持方法に関する。

背景技術

0002

従来、建設機械などに用いられるハーネスは、ある程度の耐摩耗性耐油性、柔軟性を有する編組状のブレード(被覆部材)で、数本から数十本の電力ケーブル信号ケーブル電線(電線束)を覆って形成されている。そして、このハーネスは、クランプ部材コネクタなどを用いて適宜曲げ、分岐、固定しながら所定のルートに沿って機体被取付物)に組み付けられ、各種機器に接続される(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2007−267470号公報
特開2004−320837号公報

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、例えば数十本の電線を束ねて形成した太いハーネスを90度曲げて取り付けるような場合には、ブレードによる大きな反力が生じて曲げが困難になったり、所定の曲げ角を保持することが困難になり、所定のルートに沿ってハーネスを好適に配設できない、あるいはハーネスの配設作業(組み付け作業)に多大な時間と労力を要するという問題があった。特に、周辺の部材との干渉を避ける必要がある箇所においては、ハーネスの曲げ部が周辺の部材の近傍に配置されるため、ハーネスの配設作業に多大な時間と労力が必要になる。

0004

本発明は、上記事情に鑑み、ハーネスを容易に曲げることができ、ハーネスの曲げ部を所定の曲げ角で確実に保持して、好適にハーネスを所定のルートに沿って配設することが可能なハーネスの曲げ部保持構造及びハーネスの曲げ部保持方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0005

上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。

0006

請求項1記載のハーネスの曲げ部保持構造は、電線束を被覆部材で覆って形成したハーネスを曲げ、ハーネスの曲げ部を保持しながら所定のルートに沿って配設するためのハーネスの曲げ部保持構造であって、ハーネスは、曲げ部が被覆部材を備えることなく電線束を露出させた状態で形成されており、ハーネスの曲げ部における曲げ角に応じて形成され、且つ半割に分割可能に形成された筒状の曲げ保持部材を、曲げ部の電線束を内包するように一体に設置して構成されていることを特徴とする。

0007

請求項2記載のハーネスの曲げ部保持構造は、請求項1記載のハーネスの曲げ部保持構造において、曲げ保持部材と曲げ部の電線束との間に、曲げ部の電線束を内包するようにして熱収縮チューブ介装されており、熱収縮チューブは、端部が曲げ部を挟むように配設された被覆部材の端部に固着して設けられていることを特徴とする。

0008

請求項3記載のハーネスの曲げ部保持構造は、請求項1または請求項2に記載のハーネスの曲げ部保持構造において、曲げ保持部材は、曲げ部の電線束を内包して保持する筒状の曲げ保持本体部と、この曲げ保持本体部に繋がって外側に延設され、曲げ保持部材を被取付物に固定するための固定用つば部とを備えて形成されていることを特徴とする。

0009

請求項4記載のハーネスの曲げ部保持構造は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のハーネスの曲げ部保持構造において、曲げ保持部材を半割にした一方の曲げ保持片と他方の曲げ保持片にはそれぞれ、嵌合凸部及び/又は嵌合凹部が設けられ、曲げ保持部材は、一方の曲げ保持片と他方の曲げ保持片が互いの嵌合凸部と嵌合凹部を嵌合させるとともに一体に接合するように形成されていることを特徴とする。

0010

請求項5記載のハーネスの曲げ部保持方法は、電線束を被覆部材で覆って形成したハーネスを曲げて所定のルートに沿って配設する際に、ハーネスの曲げ部を所定の曲げ角で保持する方法であって、ハーネスは、曲げ部が被覆部材を備えることなく電線束を露出させた状態で形成されており、ハーネスの曲げ部を所定の曲げ角で曲げるとともに、この曲げ角に応じて形成され、且つ半割に分割可能に形成された略筒状の曲げ保持部材を、曲げ部の電線束を内包するように一体に設置することを特徴とする。

0011

請求項6記載のハーネスの曲げ部保持方法は、請求項5記載のハーネスの曲げ部保持方法において、曲げ部の電線束を内包するように熱収縮チューブをハーネスに設置し、熱収縮チューブの端部を加熱して、曲げ部を挟むように配設された被覆部材の端部に固着させることを特徴とする。

0012

請求項7記載のハーネスの曲げ部保持方法は、請求項5または請求項6に記載のハーネスの曲げ部保持方法において、曲げ保持部材が、曲げ部の電線束を内包して保持する筒状の曲げ保持本体部と、この曲げ保持本体部に繋がって外側に延設された固定用つば部とを備えて形成され、曲げ部の電線束を内包するように曲げ保持部材を設置するとともに、固定用つば部を被取付物に固定して、曲げ保持部材で保持したハーネスの曲げ部を被取付物の所定位置に固設することを特徴とする。

0013

なお、本発明のハーネスの曲げ部保持構造及びハーネスの曲げ部保持方法において、「曲げ部」は、単にハーネスを曲げる部分だけでなく、ハーネスの電線束の一部の電線を曲げて分岐させる「分岐部」を含む。

発明の効果

0014

請求項1記載のハーネスの曲げ部保持構造においては、ハーネスの曲げ部に被覆部材(ブレード)がないため、ハーネスを所定のルートに沿うように容易に曲げることが可能になる。そして、このように曲げ部に被覆部材がなく、電線束が露出した状態でハーネスが形成されている場合においても、半割に分割可能に形成された筒状の曲げ保持部材(一方の曲げ保持片と他方の曲げ保持片)を曲げ部の電線束を内包するように設置することで、この曲げ部の電線束を保護することが可能になる。また、このとき、曲げ保持部材がハーネスの曲げ角に応じて形成されているため、確実にハーネスの曲げ部を所定の曲げ角で保持することが可能になる。さらに、曲げ保持部材が半割に分割可能に形成されていることによって、ハーネスのルートを確定させた後でも容易に曲げ保持部材を設置することが可能になる。

0015

これにより、例えば数十本の電線を束ねて形成した太いハーネスを90度曲げて取り付けるような場合においても、容易に曲げることができ、所定の曲げ角を確実に保持することができるため、ハーネスの配設作業(組み付け作業)を容易に行うことができ、所定のルートに沿ってハーネスを好適に配設することが可能になる。

0016

請求項2記載のハーネスの曲げ部保持構造においては、曲げ保持部材と曲げ部の電線束との間に、曲げ部の電線束を内包するようにして熱収縮チューブが介装されていることにより、この熱収縮チューブによって曲げ保持部材に電線束(電線)が接触して摩耗することを防止できる。また、熱収縮チューブが、その端部を被覆部材の端部に固着して設けられていることにより、例えば曲げ部を挟んで両側に配された被覆部材が軸方向にずれることを防止できる。これにより、曲げ保持部材を用いて好適にハーネスの曲げ部を保持することが可能になる。

0017

請求項3記載のハーネスの曲げ部保持構造においては、曲げ保持部材が曲げ保持本体部に繋がる固定用つば部を備えて形成されているため、この固定用つば部を被取付物に取り付けて固定することにより、曲げ保持部材ひいては曲げ保持部材で保持したハーネスを容易に被取付物の所定位置に固定して設置することが可能になる。これにより、ハーネスの曲げ部を保持する曲げ保持部材を、ハーネスの曲げ部を固定する部材として兼用することが可能になり、さらに容易にハーネスを所定のルートに沿って配設することが可能になる。

0018

請求項4記載のハーネスの曲げ部保持構造においては、曲げ保持部材を半割にした一方の曲げ保持片と他方の曲げ保持片にそれぞれ設けた嵌合凸部と嵌合凹部を嵌合させるという簡便な操作で、両曲げ保持片を容易に且つ強固に接合することが可能になる。これにより、曲げ部の電線束を内包するように容易に曲げ保持部材を設置することが可能になり、曲げ保持部材によって確実にハーネスの曲げ部を所定の曲げ角で保持することが可能になるとともに曲げ部の電線束を保護することが可能になる。

0019

請求項5記載のハーネスの曲げ部保持方法においては、ハーネスの曲げ部に被覆部材(ブレード)がないため、ハーネスを所定のルートに沿うように容易に曲げることが可能になる。また、半割に分割可能に形成された筒状の曲げ保持部材(一方の曲げ保持片と他方の曲げ保持片)を曲げ部の電線束を内包するように設置することで、曲げ部の電線束を保護することが可能になる。さらに、曲げ保持部材がハーネスの曲げ角に応じて形成されているため、確実にハーネスの曲げ部を所定の曲げ角で保持することが可能になる。また、曲げ保持部材が半割に分割可能に形成されていることによって、ハーネスのルートを確定させた後でも容易に曲げ保持部材を設置することが可能になる。

0020

これにより、例えば数十本の電線を束ねて形成した太いハーネスを90度曲げて取り付けるような場合においても、容易に曲げることができ、所定の曲げ角を確実に保持することができるため、ハーネスの配設作業(組み付け作業)を容易に行うことができ、所定のルートに沿ってハーネスを好適に配設することが可能になる。

0021

請求項6記載のハーネスの曲げ部保持方法においては、曲げ部の電線束を内包するように熱収縮チューブを設置し、曲げ部の電線束とともにこの熱収縮チューブを内包するように曲げ保持部材を設置することにより、曲げ保持部材と曲げ部の電線束との間に、熱収縮チューブを介装することが可能になる。そして、このように熱収縮チューブを介装することにより、曲げ保持部材に電線束(電線)が接触して摩耗することを防止できる。また、熱収縮チューブの端部を加熱して、その端部を被覆部材の端部に固着させることにより、例えば曲げ部を挟んで両側に配された被覆部材が軸方向にずれることを防止できる。これにより、曲げ保持部材を用いて好適にハーネスの曲げ部を保持することが可能になる。

0022

請求項7記載のハーネスの曲げ部保持方法においては、曲げ保持部材が曲げ保持本体部に繋がる固定用つば部を備えて形成されているため、この固定用つば部を被取付物に取り付けて固定することにより、曲げ保持部材ひいては曲げ保持部材で保持したハーネスを容易に被取付物の所定位置に固定して設置することが可能になる。これにより、ハーネスの曲げ部を保持する曲げ保持部材を、ハーネスの曲げ部を固定する部材として兼用し、さらに容易にハーネスを所定のルートに沿って配設することが可能になる。

発明を実施するための最良の形態

0023

以下、図1から図4を参照し、本発明の一実施形態に係るハーネスの曲げ部保持構造及びハーネスの曲げ部保持方法について説明する。ここで、本実施形態は、建設機械などに配設されるハーネスの曲げ部保持構造及びハーネスの曲げ部保持方法に関するものである。

0024

本実施形態のハーネスの曲げ部保持構造Aは、図1に示すように、適宜曲げ、分岐、固定しながら所定のルートに沿って機体(被取付物)1に組み付けられ、各種機器に接続されるハーネス2と、熱収縮チューブ3と、曲げ保持部材4とを備えて構成されている。

0025

ハーネス2は、図1及び図2に示すように、ある程度の耐摩耗性、耐油性、柔軟性を有するポリアミド系繊維を用いて編組状に形成したブレード(被覆部材)2aで、数本から数十本の電力ケーブルや信号ケーブルの電線(電線束2b)を覆って形成されている。また、本実施形態のハーネス2は、図1及び図3に示すように、所定のルートに沿って配設し機体1に組み付ける際に曲げるハーネス2の曲げ部5にブレード2aがなく、電線束2bを露出させた状態で形成されている。

0026

熱収縮チューブ3は、例えば100℃前後の温度で加熱すると収縮するチューブであり、図1及び図3に示すように、その内部にハーネス2を挿通させて曲げ部5の電線束2bを内包するように配設されている。このとき、熱収縮チューブ3は、図1及び図4に示すように、ハーネス2の曲げ部5を挟んで両側に配されたブレード2の端部2c、2dがこの熱収縮チューブ3の端部3a、3b側の内部に配される長さをもって形成されている。すなわち、熱収縮チューブ3は、ハーネス2の曲げ部5の周長円弧長)よりも長く形成されている。そして、熱収縮チューブ3は、両端部3a、3bが加熱され、ブレード2の端部2c、2dに固着して一体に設けられている。

0027

曲げ保持部材4は、ブレード2aと同等の耐摩耗性、耐油性を有し、柔軟性を有していない材質で形成されている。また、本実施形態の曲げ保持部材4は、図1及び図3に示すように、曲げ部5の電線束2bを内包して保持する筒状の曲げ保持本体部4aと、この曲げ保持本体部4aに繋がって外側に延設され、曲げ保持部材4を機体1に固定するための固定用つば部4bとを備えて形成されている。

0028

さらに、曲げ保持部材4は、曲げ保持本体部4aがハーネス2の曲げ部5における曲げ角θ(本実施形態では90度)に応じて湾曲する円弧状に形成されており、この曲げ保持本体部4aの径方向内側の側端に一端を繋げて固定用つば部4bが設けられている。また、曲げ保持部材4は、曲げ保持本体部4aと固定用つば部4bを半割にした上側曲げ保持片(一方の曲げ保持片6)と下側曲げ保持片(他方の曲げ保持片7)とに分割可能に形成されている。そして、上側曲げ保持片6と下側曲げ保持片7の合わせ面(曲げ保持本体部4aの合わせ面)には、上側曲げ保持片6の合わせ面に嵌合凹部6aが、下側曲げ保持片7の合わせ面に嵌合凸部7aがそれぞれ設けられており、上側曲げ保持片6と下側曲げ保持片7は、互いの嵌合凹部6aと嵌合凸部7aが嵌合することによって一体に接合されている。

0029

そして、曲げ保持部材4は、このように上側曲げ保持片6と下側曲げ保持片7を一体に接合して筒状に形成された曲げ保持本体部4aがハーネス2の曲げ部5の電線束2b及び熱収縮チューブ3を内包するように設置されている。これにより、曲げ保持部材4は、電線束2bとの間に熱収縮チューブ3を介装した状態でハーネス2の曲げ部5に一体に設置され、このハーネス2の曲げ部5を所定の曲げ角θで保持している。

0030

また、固定用つば部4bには、ボルト挿通孔8が形成されており、上側曲げ保持片6側からボルト挿通孔8にボルト9の軸部9aが挿通され、このボルト9を機体1に締結することによって、曲げ保持部材4ひいては曲げ保持部材4で保持したハーネス2の曲げ部5が機体1の所定位置に固定されている。また、このとき、固定用つば部4bと機体1の間に円筒状のボス10が介装され、ボルト9の軸部9aがこのボス10の内孔に挿通して機体1に締結されている。

0031

ついで、上記構成からなるハーネスの曲げ部保持構造Aによってハーネス2の曲げ部5を保持する方法について説明するとともに、本実施形態のハーネスの曲げ部保持構造A及びハーネスの曲げ部保持方法の作用及び効果について説明する。

0032

建設機械(機体1)にハーネス2を組み付ける際には、順次ハーネス2を所定のルートに沿って設置してゆく。そして、ハーネス2の曲げ設置を要する箇所に達するとともに、ハーネス2の曲げ部5のブレード2aを切り取って電線束2bを露出させる。なお、ハーネス2は、予め、曲げ部5のブレード2aをなくし電線束2bを露出させた状態で形成しておいてもよい。

0033

ついで、ハーネス2を熱収縮チューブ3に挿通させ、この熱収縮チューブ3を曲げ部5の電線束2bを内包するように設置する。そして、ハーネス2の曲げ部5を所定の曲げ角θで曲げ、曲げ保持部材4の下側曲げ保持片7を曲げ部5に設置するとともに、下側曲げ保持片7と互いの嵌合凸部7aと嵌合凹部6bを嵌合させ、上側曲げ保持片6を下側曲げ保持片7に一体に接合する。このとき、ハーネス2は、曲げ部5のブレード2aが取り除かれているため、例えば数十本の電線を束ねて形成した太いハーネス2を90度曲げて取り付けるような場合においても、容易に所定の曲げ角θで曲げることができる。また、上側曲げ保持片6と下側曲げ保持片7を一体に接合するとともに、ハーネス2の曲げ部5の曲げ角θに応じて形成した曲げ保持本体部4aにハーネス2の曲げ部5が内包されるため、ハーネス2の曲げ部5は、曲げ保持部材4によって所定の曲げ角θに曲げた状態で保持される。

0034

また、このように曲げ保持部材4を設置して曲げ部5を保持した状態で、熱収縮チューブ3が曲げ保持部材4と曲げ部5の電線束2bの間に介装されている。そして、この熱収縮チューブ3の端部3a、3b側を加熱してブレード2aの端部2c、2d側に固着させ、熱収縮チューブ3をハーネス2のブレード2aに一体に固設する。このように熱収縮チューブ3をブレード2aに固設することによって、曲げ部5を挟んで両側に配されたブレード2aは、軸方向にずれることが防止される。

0035

さらに、熱収縮チューブ3が曲げ部5の電線束2bを内包し、曲げ保持部材4と電線束2bの間に介装されていることにより、曲げ保持部材4に電線束2bが接触することがなく摩耗防止が図られる。

0036

ついで、曲げ保持部材4の固定用つば部4bのボルト挿通孔8にボルト9の軸部9aを挿通し、さらにボルト9の軸部9aをボス10の内孔に挿通させながら機体1に締結する。これにより、ボルト9及びボス10に支持されて固定用つば部4bが機体1に取り付けられ、曲げ保持部材4ひいてはハーネス2の曲げ部5が機体1の所定位置に固定される。よって、ハーネス2の曲げ部5は、曲げ保持部材4によって所定の曲げ角θ及び配線ルートが一定に保持された状態で、また、熱収縮チューブ3によってブレード2aの軸方向のずれ及び曲げ保持部材4と曲げ部5の電線束2bの摩耗を防止した状態で、容易に且つ確実に設置されることになり、ハーネス2の配設作業(組み付け作業)が容易に且つ効率的に行える。

0037

さらに、このとき、曲げ保持部材4の固定用つば部4bが曲げ保持本体部4aの径方向内側に設けられていることで、図1に示すように、周辺の部材11との干渉を避ける必要がある箇所においても、空きスペースを利用して容易に曲げ保持部材4ひいてはハーネス2の曲げ部5を固定して設置することができる。

0038

したがって、本実施形態のハーネスの曲げ部保持構造A及びハーネスの曲げ部保持方法においては、ハーネス2の曲げ部5にブレード(被覆部材)2aがないため、ハーネス2を所定のルートに沿うように容易に曲げることが可能になる。そして、このように曲げ部5にブレード2aがなく、電線束2bが露出した状態でハーネス2が形成されている場合においても、半割に分割可能に形成された筒状の曲げ保持部材4(上側曲げ保持片6と下側曲げ保持片7)を曲げ部5の電線束2bを内包するように設置することで、この曲げ部5の電線束2bを保護することが可能になる。また、このとき、曲げ保持部材4がハーネス2の曲げ角θに応じて形成されているため、確実にハーネス2の曲げ部5を所定の曲げ角θで保持することが可能になる。

0039

これにより、例えば数十本の電線を束ねて形成した太いハーネス2を90度曲げて取り付けるような場合においても、容易に曲げることができ、所定の曲げ角θを確実に保持することができるため、ハーネス2の組み付け作業を容易に行うことができ、所定のルートに沿ってハーネス2を好適に配設することが可能になる。

0040

また、曲げ保持部材4と曲げ部5の電線束2bとの間に、曲げ部5の電線束2bを内包するようにして熱収縮チューブ3が介装されていることにより、この熱収縮チューブ3によって曲げ保持部材4に電線束2b(電線)が接触して摩耗することを防止できる。さらに、熱収縮チューブ3が、その端部3a、3bをブレード2aの端部2c、2dに固着して設けられていることにより、曲げ部5を挟んで両側に配されたブレード2aが軸方向にずれることを防止できる。これにより、曲げ保持部材4を用いて好適にハーネス2の曲げ部5を保持することが可能になる。

0041

さらに、曲げ保持部材4が曲げ保持本体部4aに繋がる固定用つば部4bを備えて形成されているため、この固定用つば部4bを機体1に取り付けて固定することにより、曲げ保持部材4ひいては曲げ保持部材4で保持したハーネス2を容易に機体1の所定位置に固定して設置することが可能になる。これにより、ハーネス2の曲げ部5を保持する曲げ保持部材4をハーネス2の曲げ部5を固定する部材として兼用することが可能になり、さらに容易にハーネス2を所定のルートに沿って配設することが可能になる。

0042

また、曲げ保持部材4を半割にした上側曲げ保持片6と下側曲げ保持片7にそれぞれ設けた嵌合凸部7aと嵌合凹部6aを嵌合させるという簡便な操作で、両曲げ保持片6、7を容易に且つ強固に接合することが可能になる。これにより、曲げ部5の電線束2bを内包するように容易に曲げ保持部材4を設置することが可能になり、曲げ保持部材4によって確実にハーネス2の曲げ部5を所定の曲げ角θで保持することが可能になるとともに曲げ部5の電線束2bを保護することが可能になる。

0043

以上、本発明に係るハーネスの曲げ部保持構造及びハーネスの曲げ部保持方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、本実施形態では、曲げ保持部材4の上側曲げ保持片6と下側曲げ保持片7(一方の曲げ保持片と他方の曲げ保持片)とが、嵌合凸部7aと嵌合凹部6aを嵌合させることにより一体に接合されるものとしたが、上側曲げ保持片6と下側曲げ保持片7は、例えば互いの合わせ面に接着剤を塗布して一体に接合するようにしてもよく、特に接合手段を限定する必要はない。また、上側曲げ保持片6に嵌合凸部を、下側曲げ保持片7に嵌合凹部を設けてもよい。

0044

また、本実施形態では、曲げ保持部材4が曲げ保持本体部4aと固定用つば部4bを備えて形成され、固定用つば部4bに形成したボルト挿通孔8に挿通したボルト9で被取付物(機体1)に固定するものとしたが、曲げ保持部材4を、ボルト9を用いて被取付物1に取り付けることに限定する必要はなく、固定用つば部4bを他の手段を用いて被取付物1に固定するようにしてもよい。さらに、曲げ保持部材4は、必ずしも固定用つば部4bを備えていなくてもよく、曲げ保持部材4(曲げ保持本体部4a)を、被取付物1に固設した固定具クリップなど)で保持させて固定したり、などで固縛して設置するようにしてもよい。

0045

また、本実施形態では、ハーネス2を曲げ、このハーネス2の曲げ部5に曲げ保持部材4を設置した後に、曲げ保持部材4の固定用つば部4bを被取付物(機体1)に設置するものとしたが、本発明においては、曲げ保持部材4が半割に分割可能に形成されていることによって、ハーネス2のルートを確定させた後でも容易に曲げ保持部材4を設置することが可能である。

0046

さらに、本実施形態では、ハーネス2を90度に曲げた曲げ部5を保持するものとして説明を行った。これに対し、本発明のハーネスの曲げ部保持構造及びハーネスの曲げ部保持方法における「曲げ部」は、単にハーネス2を曲げる部分だけでなく、ハーネス2の電線束2bの一部の電線を曲げて分岐させる「分岐部」を含む。すなわち、本発明は、例えば図5図6に示すように、曲げ保持部材4を、ハーネス2の分岐部5における分岐角(ハーネス2の曲げ部5における曲げ角θ)に応じて形成し、分岐部5の電線束2bを内包するように一体に設置してもよい。この場合においても、本実施形態と同様の効果を得ることが可能である。

図面の簡単な説明

0047

本発明の一実施形態に係るハーネスの曲げ部保持構造を示す図である。
図1のX1−X1線矢視図である。
図1のX2−X2線矢視図である。
図1のX3−X3線矢視図である。
本発明の一実施形態に係るハーネスの曲げ部保持構造の変形例を示す図である。
本発明の一実施形態に係るハーネスの曲げ部保持構造の変形例を示す図である。

符号の説明

0048

1機体(被取付物)
2ハーネス
2aブレード(被覆部材)
2b電線束
2c 端部
2d 端部
3熱収縮チューブ
3a 端部
3b 端部
4曲げ保持部材
4a 曲げ保持本体部
4b固定用つば部
5 曲げ部
6 上側曲げ保持片(一方の曲げ保持片)
6a 嵌合凹部
7 下側曲げ保持片(他方の曲げ保持片)
7a 嵌合凸部
8ボルト挿通孔
9ボルト
9a 軸部
10ボス
A ハーネスの曲げ部保持構造

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