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技術 抗菌性組成物及び化粧料

出願人 花王株式会社
発明者 梶佐規子土澤加代子
出願日 2008年7月22日 (12年6ヶ月経過) 出願番号 2008-188014
公開日 2010年2月4日 (11年0ヶ月経過) 公開番号 2010-024183
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 動植物性蛋白質 防腐成分 任意配合成分 爪化粧品 代謝成分 使用実績 塗布感 ピリチオン亜鉛
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この項目の情報は公開日時点(2010年2月4日)のものです。
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課題

抗菌性物質を増量することなく抗菌性を増強させた抗菌性組成物、及び抗菌剤による刺激性が低減された化粧料を提供する。

解決手段

フェノキシエタノールグルコノラクトンを含んでなる抗菌性組成物、並びに該抗菌性組成物を配合した化粧料。

概要

背景

一般に、化粧料微生物栄養源となり易い原料によって構成されているために感染を受け易く、更に使用者が直接中身に触れるため、二次的な汚染も受け易いといった環境にある。そこで従来、微生物による腐敗変質を防ぐ目的で、パラオキシ安息香酸類やサリチル酸塩デヒドロ酢酸塩、フェノール類等のような防腐剤殺菌剤汎用されている。

しかしながら、これらの防腐剤、殺菌剤を配合することによる皮膚自体への刺激性が問題視され、また敏感肌等に対する意識の高まりもあって、昨今では、これらの防腐剤、殺菌剤の添加量控える傾向にある。一方、これら防腐剤等の添加量を控えることは使用中の保存安定性の低下につながり品質劣化への何らかの対策が必要であった。

グルコノラクトンは化粧料の中において、天然キレート剤として製品の安定性を保つ目的で使用されたり保湿剤として配合されたり(例えば、特許文献1、2参照)、3種類以上の物質から成る抗菌性組成物の1要素となり得ることが報告されている(特許文献3参照)。

しかしながら、グルコノラクトンがフェノキシエタノール抗菌力を増強することは知られていない。

特開2004−189721号公報
特開2006−232712号公報
特表2005−535711号公報

概要

抗菌性物質を増量することなく抗菌性を増強させた抗菌性組成物、及び抗菌剤による刺激性が低減された化粧料を提供する。フェノキシエタノールとグルコノラクトンを含んでなる抗菌性組成物、並びに該抗菌性組成物を配合した化粧料。なし

目的

記事情において、より少ない添加量でも、十分な防腐力を発揮する抗菌性組成物の開発が求められていた。即ち、本発明の目的とするところは、防腐剤や殺菌剤を増やすことなく防腐効果が効果的に増強された抗菌性組成物を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

請求項2

組成物中のフェノキシエタノールとグルコノラクトンの質量比が1:15〜5:1の範囲であることを特徴とする、請求項1記載の抗菌性組成物。

請求項3

請求項1又は2記載の抗菌性組成物を含有することを特徴とする化粧料

請求項4

実質的にパラベンを含まないことを特徴とする、請求項3記載の化粧料。

請求項5

実質的にエタノールを含まないことを特徴とする、請求項3又は4記載の化粧料。

技術分野

0001

本発明は、抗菌性物質を増量することなく抗菌性を増強させた抗菌性組成物、及び該抗菌性組成物を含有する化粧料に関する。

背景技術

0002

一般に、化粧料は微生物栄養源となり易い原料によって構成されているために感染を受け易く、更に使用者が直接中身に触れるため、二次的な汚染も受け易いといった環境にある。そこで従来、微生物による腐敗変質を防ぐ目的で、パラオキシ安息香酸類やサリチル酸塩デヒドロ酢酸塩、フェノール類等のような防腐剤殺菌剤汎用されている。

0003

しかしながら、これらの防腐剤、殺菌剤を配合することによる皮膚自体への刺激性が問題視され、また敏感肌等に対する意識の高まりもあって、昨今では、これらの防腐剤、殺菌剤の添加量控える傾向にある。一方、これら防腐剤等の添加量を控えることは使用中の保存安定性の低下につながり品質劣化への何らかの対策が必要であった。

0004

グルコノラクトンは化粧料の中において、天然キレート剤として製品の安定性を保つ目的で使用されたり保湿剤として配合されたり(例えば、特許文献1、2参照)、3種類以上の物質から成る抗菌性組成物の1要素となり得ることが報告されている(特許文献3参照)。

0005

しかしながら、グルコノラクトンがフェノキシエタノール抗菌力を増強することは知られていない。

0006

特開2004−189721号公報
特開2006−232712号公報
特表2005−535711号公報

発明が解決しようとする課題

0007

記事情において、より少ない添加量でも、十分な防腐力を発揮する抗菌性組成物の開発が求められていた。即ち、本発明の目的とするところは、防腐剤や殺菌剤を増やすことなく防腐効果が効果的に増強された抗菌性組成物を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明者は上記事情に鑑み、鋭意研究した結果、公知の抗菌成分であるフェノキシエタノールにグルコノラクトンを併用することにより、その抗菌力が増強されることを見い出し、本発明を完成させるに至った。即ち本発明は、フェノキシエタノールとグルコノラクトンを含んでなる抗菌性組成物にある。

発明の効果

0009

本発明により、抗菌成分量を増やすことなく、抗菌力を増強させた抗菌性組成物を提供することが可能となる。本発明の抗菌性組成物を化粧料に用いることにより、その保存安定性を向上させることができ、また抗菌成分の配合量を相対的に少なくすることができるため、皮膚刺激など安全性においても優れた特性を有する化粧料とすることができる。また透明な化粧料に配合することができる。

発明を実施するための最良の形態

0010

本発明の抗菌性組成物の一方の必須含有成分はフェノキシエタノールである。フェノキシエタノールはフェノールアルカリ溶液中酸化エチレンに付加し、蒸留することによって製造されものであり、市販品としても広く知られるものである。

0011

また、本発明の抗菌性組成物の他方の必須含有成分はグルコノラクトンである。「グルコノラクトン」という用語は、グルコノラクトン化合物だけでなく加水分解産物であるグルコン酸含意する。特に水性媒体中ではグルコン酸とそのラクトンとの間に平衡が存在するのが普通である。従って、本明細書中で使用されたグルコノラクトンという用語は、グルコノラクトンとグルコン酸との任意の割合の混合物を意味する。

0012

グルコノラクトンには、グルコノデルタラクトン(D−グルコノ−1,5−ラクトン)とグルコノガンマラクトン(D−グルコノ−1,4−ラクトン)があり、いずれも使用可能であるが、化粧料における使用実績があることから本発明ではグルコノデルタラクトンが好ましく用いられる。以下の実施例においては、グルコノラクトンとしてグルコノデルタラクトンを使用した。

0013

本発明の抗菌性組成物では、フェノキシエタノールとグルコノラクトンを、1:15〜5:1の範囲の質量比とすることが好ましく、特に好ましくは1:10〜4:1であり、さらに好ましくは1:5〜1:1である。この範囲よりもグルコノラクトンの量が少ないと、フェノキシエタノールの抗菌力の増強効果が不十分となる場合がある。また多くてもそれに見合った増強効果が得られるとは限らず、さらに相対的にグルコノラクトンの量が多くなってしまうため、該抗菌性組成物を本願化粧料に適用した場合、化粧料の処方の自由度を制限してしまうおそれがある。

0014

本発明の抗菌性組成物は、フェノキシエタノールとグルコノラクトンを組み合わせることによりその抗菌力が増強されるが、特に細菌類に対する抗菌力が増強される。本発明の抗菌性組成物には、上記の必須含有成分の他に、従来公知の抗菌防腐成分を含有させることにより、その抗菌力を適宜調整することが可能である。このような抗菌・防腐成分としては、例えば、パラオキシ安息香酸エステル又はそのナトリウム塩安息香酸又はその塩、サリチル酸又はその塩、ソルビン酸又はその塩、デヒドロ酢酸又はその塩、メチルイソチアゾリノンメチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン液、クレゾールクロルフェネシンクロルヘキシジン、フェノール、イソプロピルメチルフェノールグルコン酸クロルヘキシジンチモールヒノキチオール塩化ベンザルコニウムピリチオン亜鉛クロルキシレノール等が挙げられる。

0015

本発明の抗菌性組成物を化粧料に配合する場合、化粧料の総量を基準として、フェノキシエタノールが0.001〜1重量%、好ましくは0.05〜0.5質量%の範囲となるように配合する。この範囲であれば、より効果的に抗菌・防腐効果を発揮させることが可能である。

0016

本発明に係る化粧料組成物には、本発明の効果を損なわない範囲内で、化粧品医薬部外品等に一般的に用いられる各種成分、例えば、動植物油鉱物油エステル油ワックス油、シリコン油高級アルコール低級アルコールリン脂質脂肪酸類アニオン界面活性剤カチオン界面活性剤両性界面活性剤又は非イオン性界面活性剤ビタミン類紫外線吸収剤抗酸化剤グリセリン、1,3−ブチレングリコールプロピレングリコールジプロピレングリコールポリプロピレングリコールエチレングリコールジエチレングリコールポリエチレングリコールジグリセリンマルチトールキシリトールショ糖グルコースラフィノースヒアルロン酸およびその塩、カルボキシビニルポリマーアルキル変性カルボキシビニルポリマーアラビアガムアルギン酸(塩)、カラギーナン寒天グアーガムクインスシード、タマリンドガムデキストリン
デキストランデンプンローカストビーンガムカラヤガムトラガカントガムペクチンマルメロキトサンキサンタンガムジェランガム、ヒアルロン酸(塩)、プルランメチルセルロースエチルセルロースヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルセルロースヒドロキシプロピルメチルセルロースカルボキシメチルセルロースカチオン化セルロースポリアクリル酸アミドポリビニルアルコールポリビニルピロリドン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン6硫酸、デルマタン硫酸、コンドロイチン4,6ジ硫酸、デルマタン4,6ジ硫酸、ケラタン硫酸ヘパラン硫酸等が挙げられ、またその塩類としては、例えばこれらムコ多糖カリウム塩、ナトリウム塩等、水溶性高分子pH調整剤抗菌剤、抗黴剤防腐殺菌剤着色料香料動植物性蛋白質及びその分解物動植物多糖類及びその分解物、微生物培養代謝成分血流促進剤消炎剤抗炎症剤乳化剤抗アレルギー剤細胞賦活剤アミノ酸とその塩類、角質溶解剤収斂剤増泡剤口腔用剤、消臭・脱臭剤等とともに配合することができる。

0017

任意配合成分のうち、パラオキシ安息香酸エステル類パラベン)やエタノールは、殺菌・防腐成分として従来汎用されてきた成分であるが、場合によっては皮膚刺激の原因となることがあった。本発明に係るフェノキシエタノールとグルコノラクトンを含んでなる抗菌性組成物は、その抗菌力が増強されているため、該抗菌性組成物を含有する化粧料において、これら成分を実質的に含まないパラベンフリーやエタノールフリーの、低刺激でより安全性の高い化粧料とすることができる。本発明において「実質的に含まない」とは、化粧料の配合成分としてパラベンやエタノールを使用しないことを意味し、混入していたとしてもその配合量が検出限界以下であることを意味する。

0018

また、本発明に係る化粧料組成物の剤型については、任意であり、常法により配合することが可能であり、水溶液エマルションエアゾール等の種々の形態とすることができ、例えば、化粧水クリーム、シェイビングローション乳液日焼け止めクリーム日焼け止め乳液日焼け止めローションファンデーションオイルパック洗顔料ボディソープ爪化粧品類、化粧品類香水類、口腔用類、デオドラント製剤浴用剤シャンプーリンスヘアートニック整髪料染毛料等とすることができる。

0019

次に試験例、処方例を挙げ、本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、配合量は、特に断わらない限り、配合対象に対する質量%である。

0020

抗菌性試験最小発育阻止濃度)を以下の試験方法により行った。

0021

供試菌株
Penicillium citrinum IAM7316
Pseudomonas aeruginosa IAM1007
Bacillus subtilis IAM1069

0022

(方法)
所定のフェノキシエタノールとグルコノラクトンの質量比において、フェノキシエタノール濃度1質量%を上限として、フェノキシエタノール濃度を適宜変化させた試験培地を調製した。調製した試験培地に対し、胞子を約105cfu/ml接種し72時間静置培養し、細菌は24時間前培養した菌液を約106cfu/ml 接種し24時間静置培養した。供試菌株の生育を阻止したフェノキシエタノールの最低濃度を最小発育阻止濃度(MIC)とした。結果を表1に示す。

0023

[表1]
———————————————————————————————————————
フェノキシエタノールとグルコノラクトンの質量比
供試菌株1:10 1:5 1:2.5 1:1 1:0.5 1:0.25 1:0
———————————————————————————————————————
Penicillium citrinum 0.2 0.2 0.2 0.25 0.25 0.25 0.25
Pseudomonas aeruginosa 0.2 0.2 0.4 0.5 1 1 1
Bacillus subtilis 0.1 0.1 0.2 0.5 1 1 >1
———————————————————————————————————————

0024

表1に示したフェノキシエタノールの最小発育阻止濃度に対応するグルコノラクトン濃度のうち、最も高い濃度は、Penicillium citrinumでは2.0質量%、Pseudomonas aeruginosaでは2.0質量%、Bacillus subtilisでは1.0質量%である。グルコノラクトン単独の場合、これらの濃度では各供試菌株に対して生育阻止効果は認められないことを確認した。

0025

表1に示す通り、フェノキシエタノールとグルコノラクトンを組み合わせて配合することにより、フェノキシエタノール単独の場合と比べて、特に細菌類に対して優れた抗菌効果が認められた。

0026

以下に、本発明の抗菌組成物の化粧料への処方例を記載する。いずれの化粧料も、保存安定性に優れ、皮膚に対する刺激性がないことを確認した。特に処方例3、4の化粧料は、刺激性が抑えられ、皮膚に対してマイルド塗布感を有していた。

0027

処方例1(化粧水)
成分名 配合量
—————————————————————————————
エタノール8.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.3
フェノキシエタノール0.3
濃グリセリン3.0
ジプロピレングリコール2.0
グルコノラクトン1.0
水酸化カリウム0.36
精製水残 余

0028

処方例2(化粧水)
成分名 配合量
—————————————————————————————
エタノール8.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.3
フェノキシエタノール0.3
濃グリセリン3.0
ジプロピレングリコール2.0
キサンタンガム0.1
グルコノラクトン1.0
水酸化カリウム0.38
精製水残 余

0029

処方例3(化粧水)
成分名 配合量
—————————————————————————————
ジプロピレングリコール12.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.3
フェノキシエタノール0.3
濃グリセリン3.0
グルコノラクトン1.0
水酸化カリウム0.34
精製水残 余

0030

処方例4(化粧水)
成分名 配合量
—————————————————————————————
ジプロピレングリコール12.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.3
フェノキシエタノール0.3
濃グリセリン3.0
キサンタンガム0.1
グルコノラクトン1.0
水酸化カリウム0.34
精製水残 余

0031

本発明に係る抗菌性組成物は、抗菌性物質を増量することなく抗菌性が増強されており、該抗菌性組成物を用いることにより、より少ない抗菌成分の添加量でも防腐効果に優れた、保存安定性の良い各種の化粧料を提供することが可能となる。

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