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技術 体脂肪蓄積抑制剤およびこれを含有する飲食品

出願人 株式会社ユニアル
発明者 八木勇三原高明
出願日 2008年7月7日 (12年4ヶ月経過) 出願番号 2008-176442
公開日 2010年1月21日 (10年9ヶ月経過) 公開番号 2010-013412
状態 拒絶査定
技術分野 非アルコール性飲料 食品の着色及び栄養改善 植物物質含有医薬 化合物または医薬の治療活性
主要キーワード 委員長 検査数値 周囲径 豚ゼラチン 負荷モデル 体脂肪蓄積抑制剤 被験品 リバンド
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2010年1月21日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

メタボリックシンドローム基盤となっている内臓脂肪等の蓄積を抑制する薬剤飲食品を提供すること。

解決手段

ツルアラメ(Ecklonia stolonifera)の抽出物を有効成分とする体脂肪蓄積抑制剤および前記体脂肪蓄積抑制剤を含有する飲食品。

概要

背景

近年、内臓脂肪蓄積基盤に、糖代謝異常、脂質代謝異常高血圧合併し、動脈硬化性心血管疾患リスクの高い病態であるメタボリックシンドローム(Metabolic syndrome)の疾病概念確立され、そのキープレイヤーである内臓脂肪蓄積を低減する方法が注目されている(非特許文献1〜3)。内臓脂肪を低減するための食事療法として低カロリー食があげられるが、施行後にリバンドが起きやすい点が指摘されており、無理がなく安全にカロリー制限(Caroric restriction)ができる具体的な対処法が強く望まれている。

ところで、医療現場においては、経口摂取するエネルギー量を制限し、糖質の摂取量を少なくして、食後の血糖値を管理することができるα−グルコシダーゼ阻害剤が用いられている。チアソン(Chiasson)らは、糖尿病発症に至っていない耐糖能異常を示す肥満患者を対象に、α−グルコシダーゼ阻害剤であるアカルボースを用いた糖尿病発症予防試験を行い、糖尿病発症が有意に抑えられること、さらに高血圧発症までが有意に抑制されることを見出した(非特許文献4)。この報告は、メタボリックシンドロームの下流に存在する複数のリスクの集積を抑える観点からも重要な示唆を与えており、α−グルコシダーゼ阻害剤の作用点有用性再認識されるに至っている。

本発明者らも、以前、ツルアラメ抽出物乾燥パウダーであるシーメタハーブリン(Seametaherbline)に強力なα−グルコシダーゼ阻害活性があることを見出し、ショ糖負荷モデルラットに対してシーメタハーブリンの経口投与が有意な血糖値上昇抑制効果を示すことを報告している(非特許文献5)。

しかしながら、α−グルコシダーゼ阻害剤にはメタボリックシンドロームの基盤となっている内臓脂肪等の蓄積を抑制する作用があるわけではないため、メタボリックシンドロームの根本的な予防・治療にはならなかった。
TheExamination Committee of Criteria for ‘Obesity Disease’ in Japan, Japan Society for the Study of Obesity : New criteria for‘Obesity Disease’ in Japan,Circulation Journal, 66, 987-992, 2002.
メタボリックシンドローム診断基準検討委員会日本人におけるメタボリックシンドロームの診断基準, 日本内科学雑誌, 94, 794-809, 2005.
Blackburn,G.L., Waltman, B. A.:Pharmacotherapy to reduce visceralfat, Clinical Cornerstone, 7, 52-60, 2005.
Chiasson,J. L., Josse, R. G., Gomis, R., Hanwfeld, M., Karasik, A., Laakso, M.:Acarbose for prevention of type 2 diabetes mellitus : the STOP-NIDDMrandomized trial, Lancet, Vol.359, 2072-2077, 2002.
原高明,八木勇三,泉水直人:ショ糖負荷ラットの血糖値推移に対するSeametaherblineの効果, Food Function, 3, 85‐90, 2007.

概要

メタボリックシンドロームの基盤となっている内臓脂肪等の蓄積を抑制する薬剤飲食品を提供すること。ツルアラメ(Ecklonia stolonifera)の抽出物を有効成分とする体脂肪蓄積抑制剤および前記体脂肪蓄積抑制剤を含有する飲食品。

目的

従って、本発明の課題は、メタボリックシンドロームの基盤となっている内臓脂肪等の蓄積を抑制する薬剤や飲食品を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

ツルアラメ(Ecklonia stolonifera)の抽出物を有効成分とする体脂肪蓄積抑制剤

請求項2

内臓脂肪蓄積を抑制するものである請求項1記載の体脂肪蓄積抑制剤。

請求項3

皮下脂肪の蓄積を抑制するものである請求項1記載の体脂肪蓄積抑制剤。

請求項4

ツルアラメの抽出物が熱水抽出により得られたものである請求項1記載の体脂肪蓄積抑制剤。

請求項5

請求項1ないし4の何れかに記載の体脂肪蓄積抑制剤を含有する飲食品

技術分野

0001

本発明は、海藻抽出物を有効成分とする体脂肪蓄積抑制剤およびこれを含有する飲食品に関する。

背景技術

0002

近年、内臓脂肪蓄積基盤に、糖代謝異常、脂質代謝異常高血圧合併し、動脈硬化性心血管疾患リスクの高い病態であるメタボリックシンドローム(Metabolic syndrome)の疾病概念確立され、そのキープレイヤーである内臓脂肪蓄積を低減する方法が注目されている(非特許文献1〜3)。内臓脂肪を低減するための食事療法として低カロリー食があげられるが、施行後にリバンドが起きやすい点が指摘されており、無理がなく安全にカロリー制限(Caroric restriction)ができる具体的な対処法が強く望まれている。

0003

ところで、医療現場においては、経口摂取するエネルギー量を制限し、糖質の摂取量を少なくして、食後の血糖値を管理することができるα−グルコシダーゼ阻害剤が用いられている。チアソン(Chiasson)らは、糖尿病発症に至っていない耐糖能異常を示す肥満患者を対象に、α−グルコシダーゼ阻害剤であるアカルボースを用いた糖尿病発症予防試験を行い、糖尿病発症が有意に抑えられること、さらに高血圧発症までが有意に抑制されることを見出した(非特許文献4)。この報告は、メタボリックシンドロームの下流に存在する複数のリスクの集積を抑える観点からも重要な示唆を与えており、α−グルコシダーゼ阻害剤の作用点有用性再認識されるに至っている。

0004

本発明者らも、以前、ツルアラメの抽出物の乾燥パウダーであるシーメタハーブリン(Seametaherbline)に強力なα−グルコシダーゼ阻害活性があることを見出し、ショ糖負荷モデルラットに対してシーメタハーブリンの経口投与が有意な血糖値上昇抑制効果を示すことを報告している(非特許文献5)。

0005

しかしながら、α−グルコシダーゼ阻害剤にはメタボリックシンドロームの基盤となっている内臓脂肪等の蓄積を抑制する作用があるわけではないため、メタボリックシンドロームの根本的な予防・治療にはならなかった。
TheExamination Committee of Criteria for ‘Obesity Disease’ in Japan, Japan Society for the Study of Obesity : New criteria for‘Obesity Disease’ in Japan,Circulation Journal, 66, 987-992, 2002.
メタボリックシンドローム診断基準検討委員会日本人におけるメタボリックシンドロームの診断基準, 日本内科学雑誌, 94, 794-809, 2005.
Blackburn,G.L., Waltman, B. A.:Pharmacotherapy to reduce visceralfat, Clinical Cornerstone, 7, 52-60, 2005.
Chiasson,J. L., Josse, R. G., Gomis, R., Hanwfeld, M., Karasik, A., Laakso, M.:Acarbose for prevention of type 2 diabetes mellitus : the STOP-NIDDMrandomized trial, Lancet, Vol.359, 2072-2077, 2002.
原高明,八木勇三,泉水直人:ショ糖負荷ラットの血糖値推移に対するSeametaherblineの効果, Food Function, 3, 85‐90, 2007.

発明が解決しようとする課題

0006

従って、本発明の課題は、メタボリックシンドロームの基盤となっている内臓脂肪等の蓄積を抑制する薬剤や飲食品を提供することである。

課題を解決するための手段

0007

本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、褐藻類の1種であるツルアラメ(Ecklonia stolonifera)の抽出物が体脂肪の蓄積を抑制することを見出し、本発明を完成させた。

0008

すなわち、本発明はツルアラメ(Ecklonia stolonifera)の抽出物を有効成分とする体脂肪蓄積抑制剤である。

0009

また、本発明は上記体脂肪蓄積抑制剤を含有する飲食品である。

発明の効果

0010

ツルアラメの抽出物の摂取により、内臓脂肪や皮下脂肪を低減させることができる。また、上記抽出物はツルアラメ由来天然品であるので、安全性が高い。

0011

従って、上記抽出物を有効成分とする本発明の体脂肪蓄積抑制剤は、内臓脂肪や皮下脂肪等の体脂肪の蓄積を安全性高く抑制することができ、しかも、摂取カロリー量の制限をする必要もないので、メタボリックシンドロームの予防・治療に好適である。

発明を実施するための最良の形態

0012

本発明の体脂肪蓄積抑制剤の有効成分となるツルアラメ(Ecklonia stolonifera)の抽出物は、コンブ目コンブ科褐藻であるツルアラメを、水、エタノール等のアルコールまたはこれらの混液等の溶媒で抽出することにより得られる。抽出溶媒として水とアルコールの混液を用いる場合には、水とアルコールの割合は、1:1、好ましくは2:1である。また、前記溶媒を用いた抽出の方法は特に制限されず、従来の植物や褐藻類を水等で抽出する方法を用いることができるが、好ましくは熱水で抽出する方法である。本明細書において熱水とは、90〜99℃、好ましくは90〜95℃の水をいう。

0013

上記で得られた抽出物は、そのまま本発明の体脂肪蓄積抑制剤に用いてもよいが、例えば、メンブレンフィルター等のろ過手段によるろ過、減圧濃縮等の濃縮手段による濃縮、スプレードライ等の乾燥手段による乾燥等の1つまたは複数を組み合わせて、濃縮物乾燥物等としてもよい。なお、抽出物を乾燥する際には、デキストリン等の乾燥助剤を添加してもよい。

0014

ツルアラメの抽出物を得る方法の好ましい一態様としては、以下の方法が挙げられる。まず、ツルアラメ原藻乾燥品)の200〜300kgを400〜600Lの水に浸漬した後、粗砕し、原藻1部に対し10〜15部の水を加え、90〜95℃に加熱し、1〜3時間抽出して粗抽出物を得る。次いで、この粗抽出物を振動ふるい等で固液分離し、フィルター等で1次ろ過を行い、次いで60〜70℃で減圧濃縮を行い、更にフィルター等で2次ろ過を行い、その後、95〜97℃、10〜15分間加熱殺菌を行い、冷却し、ブリックス(Brix)が10〜12の抽出物を得る。更に、この抽出物に含まれる固形分1部に対し、2〜3部のデキストリン等の乾燥助剤を添加し、スプレードライ等で乾燥させる。最後に、60〜100メッシュ篩過選別してパウダーを得る。

0015

なお、上記のようにして得られるパウダーをハードカプセル封入し、カプセル剤としたものが、(株)ユニアルからシーメタハーブリン(Seametaherbline)ハードカプセルの名で市販されているので、本発明においてはこれを利用できる。

0016

本発明の体脂肪蓄積抑制剤は、上記ツルアラメの抽出物を有効成分とし、そのままあるいはこれと従来の製剤担体とを組み合わせることにより調製される。製剤の剤形としては、丸剤散剤液剤懸濁剤乳剤顆粒剤タブレット剤、カプセル剤等が挙げられる。本発明の体脂肪蓄積抑制剤における上記ツルアラメの抽出物の配合量は、特に制限されないが、例えば、上記ツルアラメの抽出物の固形分換算で、1日当たり100mg以上、好ましくは400〜800mgとなる量である。

0017

上記した体脂肪蓄積抑制剤は、これを摂取することにより、内臓脂肪や皮下脂肪等の体脂肪の蓄積を安全性高く抑制することができる。この体脂肪蓄積抑制剤の摂取方法は、特に制限されないが、上記配合量を1日1回または複数回、好ましくは3回に分けて食事中に摂取することが好ましい。また、体脂肪蓄積抑制剤は1ヶ月以上、好ましくは2ヶ月以上連続して摂取させることが好ましい。

0018

また、本発明の体脂肪蓄積抑制剤は、従来の飲食品に添加することができる。この場合には、本発明の体脂肪蓄積抑制剤を一般的によく知られている他の食品原料に加えることにより、体脂肪蓄積抑制作用を有する飲食品を得ることができる。

0019

本発明の体脂肪蓄積抑制剤を含有させることが好ましい飲食品としては、例えば、パン類麺類菓子類サプリメント等が挙げられる。なお、飲食品には動物飼料も含まれる。

0020

以下、本発明を実施例を挙げて詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。

0021

参 考 例 1
シーメタハーブリン(Seametaherbline)ハードカプセルの調製:
図1フローに従ってツルアラメ(Ecklonia stolonifera)から海藻エキス末(シーメタハーブリン)を得た。このシーメタハーブリンを表1の処方の通りに、デキストリンと共に豚ゼラチン製のハードカプセルに入れ、シーメタハーブリンハードカプセルを調製した。このシーメタハーブリンハードカプセル1粒(260mg)当たりの栄養成分とその含有量を表2に示した。

0022

0023

0024

実 施 例 1
体脂肪蓄積抑制効果の検証:
試験方法
(1)試験品
試験品は、上記で調製した、シーメタハーブリンハードカプセルを用いた。

0025

(2)対象者
対象者は、BMIが24〜30kg/m2の者の中でウェスト周囲径男性85〜110cm、女性90〜110cmの条件を満たす30以上55以下のの中で内臓脂肪面積100cm2を超える内臓脂肪蓄積者を対象とした。検査結果に影響を及ぼす可能性があると思われる薬および健康食品を摂取している者、アルコールを週日に4日以上摂取している者、他の臨床試験に参加している者、高度の貧血のある者、肝炎既往歴・現病歴のある者、重篤肝障害腎障害心筋梗塞の既往歴のある者、被験品成分によりアレルギー症状を示す恐れのある者、妊娠中または妊娠している可能性のある者および授乳中の者を除外し、試験品の使用を自ら希望する者を選抜し、被験者とした。なお、本試験に際しては、ヘルシンキ宣言に従い、倫理委員会(総研ヒト倫理委員会、委員長医師國井 司)の承認の下、試験開始前に被験者に対して試験内容および方法などについて十分に説明を行い、文書による同意を得たうえで実施した。

0026

(3)試験デザイン
試験前と摂取2ヶ月後の比較試験オープン試験)とした(図2)。

0027

(4)試験期間
試験期間は、2007年8月1日〜10月3日までの2ヶ月とした。

0028

(5)摂取方法
1回4カプセルを1日3回(・昼・晩)、食事中に摂取させた。全試験期間中摂取カロリー量の制限は行わず、普段の食事量および運動量を一定に維持するように指導した。

0029

(6)評価方法
臍部CTスキャンによる脂肪面積は、被験品摂取前と摂取2ヶ月後に測定した。臍部周囲のCTスキャンは、日立EXTRACT Scanner System CT(株式会社日立メディコ)を用いて中心部の断面を撮影し、得られた画像を内臓脂肪計測PCソフトFATSCAN)を用いて内臓脂肪面積および皮下脂肪面積を算出した。身体計測は、InBody3.2((株)バイオスペース)を用いて、体重、体脂肪率、BMI、基礎代謝量を測定した。ウェスト周囲径は、3DデジタイザーNECエンジニアリング(株))を用いて測定した。血液学的および血液生化学検査については、被験品摂取前と摂取1ヶ月、2ヶ月後に測定した。血液学的検査の内、白血球数赤血球数ヘモグロビンヘマトクリット血小板数平均赤血球容積、平均赤血球色素量および平均赤血球色素濃度については、自動血球分析装置(XE2100;シスメックス(株))を用いて測定した。また、総コレステロールトリグリセリド、LDL−コレステロールHDL−コレステロール、尿素窒素クレアチニン尿酸アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼAST)、アラニンアミノトランスフェラーゼALT)、γ−グルタミルトランスペプチダーゼγ−GTP)、HbA1c、インスリンナトリウムカリウムクロールについては、生化学自動分析装置(AU5431;オリンパス(株))を用いて測定した。血糖は、JCA−BM8(日本電子(株))を用いて測定した。血圧および脈拍は、ME血圧計(TM2655P;エー・アンドディ)を用いて測定した。摂取エネルギー量は、食事内容についてWebを通して記入させ、栄養士が観察日に聞き取りを行い、国立健康栄養研究所の方法に準じて計算した。自覚症状については、被験品摂取前と摂取2ヶ月後にアンケートをとった。自覚症状は、イライラ感、意欲減退食欲不振倦怠感不眠頭痛耳鳴りめまいかゆみ湿疹)、腹部膨満感、腹痛について、それぞれ「まったく感じない」、「まれに感じる」、「ときどき感じる」、「ほとんどいつも感じる」、「いつも感じる」の5段階で回答させた。嘔吐および下痢は、「まったくない」、「週に1日あり」、「週に2〜3日あり」、「週4〜5日あり」、「週に6日以上あり」の5段階で回答させた。排便回数は、「週に6回以上」「週に4〜5回」、「週に2〜3回」、「週に1回」、「まったく排便なし」の5段階で回答させた。

0030

(7)統計処理
データは平均値±標準偏差で示した。臍部周囲のCT画像による脂肪面積、血圧、脈拍、血液検査値、身体計測値の比較は、対応のあるt検定を用いた。自覚症状の比較は、Wilcoxonの符号付き順位検定を行った。統計解析ソフトはDr.SPSSII for Windows(エス・ピー・エス・エス(株))を使用し、いずれの検定においても有意水準両側検定で5%未満とした。

0031

<結果>
(1)被験者の背景
被験者は13名(男性9名、女性4名)で、年齢は42.1±8.6歳であった(表3)。

0032

0033

(2)身体計測値の推移
身体計測値の推移を表4に示した。ウェスト周囲径は2ヶ月で0.2cmの低下傾向を示したが、統計的に有意なものではなかった。また、体重、BMI、体脂肪率および基礎代謝量は、摂取前後で有意な差は認められなかった。

0034

0035

(3)臍部CT画像による脂肪面積の推移
臍部CT画像解析により算出した内臓脂肪面積、皮下脂肪面積、全体脂肪面積の推移を表5に示した。内臓脂肪面積は、摂取前127.1±13.4cm2であったが、摂取2ヶ月後には117.6±14.7cm2と有意な減少が認められた(P<0.01)。写真1に内臓脂肪面積の減少が認められた著効例を示した。皮下脂肪面積は、摂取前209.1±62.1cm2であったが、摂取2ヶ月後には194.8±60.3cm2と有意な減少が認められた(P<0.01)。全体脂肪面積は、摂取前336.1±65.3cm2であったが、摂取2ヶ月後には312.4±65.3cm2と有意な減少が認められた(P<0.001)。

0036

0037

(4)血圧および脈拍の推移
血圧および脈拍の推移を表6に示した。収縮期血圧拡張期血圧および脈拍は、摂取前後で有意な差は認められなかった。

0038

0039

(5)血液学的および血液生化学的検査値の推移
血液学的および血液生化学的検査値の推移を表7に示した。食品の安全性確認として摂取前、摂取1ヶ月、2ヶ月の推移を観察したが、摂取に伴う検査数値の変化は僅かであり、正常値内での軽微な変化のみで有害反応としての変化は観察されなかった。

0040

0041

(6)摂取エネルギー量の推移
摂取エネルギー量の推移を表8に示した。摂取エネルギー量について、摂取前後で有意な差は認められなかった。

0042

0043

(7)自覚症状の推移
自覚症状の推移を表9に示した。「イライラ感」、「意欲減退」、「食欲不振」、「倦怠感」、「不眠」、「頭痛」、「耳鳴り」、「めまい」、「かゆみ(湿疹)」、「下痢」、「排便回数」、「腹部膨満感」、「腹痛」のすべての項目について、摂取前後で有意な差を示さなかった。

0044

0045

<考察>
今回我々は、「シーメタハーブリンハードカプセル」の腹部内臓脂肪に対する効果について検証することを目的として、内臓脂肪面積100cm2以上の内臓脂肪蓄積者男女13名を対象に、1日に朝、昼、夕食時中の3回、本試験品を各4粒、計12粒を2ヶ月間摂取するオープン試験を行った。一般臨床健康診断の場にメタボリックシンドロームを普及するために、簡便なマーカーとしてウェスト周囲径が採用されているが、内臓脂肪量腹腔脂肪量)を正確に測定するにはX線CT法やMRI法による画像検査法が望ましいと考えられている。特に、内臓脂肪面積が100cm2を超えると過栄養による健康障害の数が増大することが明らかになっているため、内臓脂肪面積100cm2以上の症例を内臓脂肪蓄積者と診断することが、日本肥満学会により定められている(非特許文献1)。従って、今回のヒト臨床試験はBMI24〜30kg/m2でウェスト周囲径が男性85〜110cmおよび女性90〜110cmの人の中から最終的に内臓脂肪面積が100cm2以上の者を被験者として行った。その結果、13名中12名に内臓脂肪面積の低減が観察され、その変化は摂取前後間で有意なものであった。また、皮下脂肪面積および全体脂肪面積においても有意な減少が認められた。

0046

これまでにもCT画像解析による内臓脂肪面積を指標としたヒト臨床試験については、いくつかの報告がある。土田ら(土田隆,板倉弘重, 中治雄:カテキン類の長期摂取によるヒトの体脂肪低減作用, Progress in Medicine, 22, 2189-2203, 2002.)は、BMI24〜30kg/m2の男性および閉経後の女性を対象にした試験において、3ヶ月後にカテキン類摂取による7.6%の内臓脂肪面積の有意な減少を観察している。さらに、新谷ら(新谷卓弘, 田原英一, 森山健三, 中尾紀久世, 高尾豊, 天津朗典,谷悟, 月岡康行, 曽和智子:肥満症患者に対する防風通聖散の臨床効果,新薬と臨牀, 56, 1624-1638, 2007.)は、BMI25以上35kg/m2未満の肥満女性を対象にしたオープン試験において、3ヶ月後に「ロート防風通聖散錠」摂取による5.3%の内臓脂肪面積の有意な減少を観察している。一方、ニーム(Azadirachta indica Juss.)葉抽出物(高橋達治,井誠:ニーム葉抽出物の脂肪蓄積作用について, 肥満研究, 12, supplement, p262, 2006.)およびクズ(Pueraria thomsonii)花抽出物(神谷智康,塚祐樹, 池口主弥, 小野裕之, 高欣也, 近和雄:葛花抽出物抗肥満作用−ヒト試験による検証, 肥満研究, 13, supplement, p309, 2007.)においては、いずれも内臓脂肪面積指標において統計的有意差を示していない。

0047

今回の「シーメタハーブリンハードカプセル」の2ケ月間の経口摂取実験では、内臓脂肪面積が127cm2から118cm2への7.1%の有意な減少を示した。従って、マルチリスクファクターのキープレイヤーとしての内臓脂肪蓄積に対して有意な内臓脂肪低減効果が認められたことは、心血管疾患予防につながる非常に意義深い結果と考えられる。

0048

また、今回の「シーメタハーブリンハードカプセル」摂取期間中、被験品によると思われる有害事象発現は認められなかった。また、血液検査においても標準値の範囲内の変動であった。以上のことから、ツルアラメの熱水抽出物はメタボリックシンドロームの各リスクと密接な関連のある内臓脂肪蓄積に対処する、日常的に摂取しても安全な機能性食品素材であることが示唆された。

0049

本発明の体脂肪蓄積抑制剤は、メタボリックシンドロームの基盤となっている内臓脂肪等の蓄積を抑制するユニークな機能性を有し、かつ安全性も高く、メタボリックシンドロームの予防・治療に利用することができる。

図面の簡単な説明

0050

参考例1のツルアラメの熱水抽出物のパウダーを得るための製造フローである。
実施例1の試験スケジュールを示す図面である。
実施例1の臍部脂肪面積の著効例を示す写真である(51歳男性、摂取開始前身長171.7cm、体重85.7kg、BMI29.0)。 以 上

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