図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(2009年11月19日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題・解決手段

遠隔切除不能転移を特徴とするステージIVにある悪性黒色腫処置のための医薬品を製造するための、ダカルバジンおよび所望によりインターフェロンαとの組合せにおける、チモシンαの使用を説明するものである。

概要

背景

チモシンα1は、医薬的分野においてよく知られた化合物である。

ヒトの非小細胞肺癌(“NSCLC”)細胞を用いて接種されたヌードマウスへの、一日あたり1または10mgのチモシンα1の皮膚下投与により、腫瘍体積が有意に低下した。

メチルコラントレイン誘導性線維肉腫を有するマウスにおける転移は、チモシンα1により低下し、局所肉腫増殖に加えて、リンパ肉腫細胞の肝臓および肺転移は、チモシンα1で処置したBALB/c マウスにおいて有意に低下した。

Int. J. Immunopharmacol. 2000; 22:1067-76では2つの実験報告されている:
1)インターロイキン-2(8-12日目で18 MU/m2 i.v.)との組合せにおける、ダカルバジン(DTIC)(1日目に850mg/m2 i.v.)+チモシンα1(4-7日目に2mg s.c.)の使用。各サイクルは21日継続された。
2)インターフェロンα(11および18日で3MIU i.m.)との組合せにおいて、DTIC(1-4日での200mg/m2 i.v.)+チモシンα1(8-11日および15-18日での1mg s.c.)の使用。各サイクルは28日継続された。

これらの実験から、これらの処置が、H-RM罹患患者において宿主免疫応答を増強させ、延命させることが示された。

Annals of Oncology(1994;5:741-46)は、H-RM罹患患者において、チモシンα1(4-7日での2mg s.c.)およびIL-2 (8-12日での18MIU i.v.)との組合せにおける、ダカルバジン(1日目で850mg/m2 i.v.)の使用に関する。各サイクルは21日継続された。

Favalli(1993;悪性黒色腫における組合せ治療,Third International Symposium on Combination Therapies, Houston, TX: Institute for Advance Studies in Immunology & Aging)は、悪性黒色腫罹患患者において、ダカルバジン(1-4日で200mg/m2 i.v.) およびIFN-α(11-18日での3MIU i.m.)との組合せで、チモシンα1(8-11および15-18日での1mg s.c.)の使用を教示するものである。各サイクルは28日継続された。

H-RMについての代替え療法の現在の開発は免疫治療に向けられている。免疫応答を増大させるように設計されたアジュバント免疫治療剤は、開発中であり、黒色腫ワクチンインターフェロン(“IFN”)、インターロイキン-2(“IL-2”)、および腫瘍浸潤性リンパ球およびプラスミドを基にしたDNAワクチンが含まれる。

H-RM罹患患者において別の免疫治療剤を評価するために行った試験は、概して有望には満たない結果であった(Concer Inves. 23:323-37;2005)。一般的に、広範囲無作為に選ばれた試験では、当初結果を期待していたにもかかわらず、いずれの有意な臨床的価値についての証拠も提供されなかった。悪性黒色腫の年間発生率上昇傾向にあるが、長期の試験では、遠隔切除不能転移を特徴とするステージIVにある悪性黒色腫に対する現行治療選択肢が、全生存患者に対して効果のない制限された結果しかもたらさないことを示す。

ダカルバジンとの組合せにおいて、インターフェロンおよびインターロイキンを用いて行った試験は、進行期の黒色腫においては、デカルバジン単剤治療を超える臨床的利点を示さなかった。リンホカイン活性化リンパ球との組合せにおける免疫治療剤が奏功率を改善することまたは長期寛解に作用することは見出されていない。

DTICは、現在、転移性黒色腫における使用のために承認された唯一化学療法剤である。転移性黒色腫の処置におけるダカルバジンの有効性は、最新の文献および要約(Journal of Clinical Oncology and ASCO annual meeting proceedings, 2004)によれば疾患部位に依るところが大きく、実際のDTICに対する総合的な応答は5.5-6.8%であって、この応答は短期間である(即ち、3-6ヶ月)。これらの応答が、全生存患者に対して任意の効果を示すことは明らかにされていない。

単独またはダカルバジンとの組合せにおける使用について調べた他の薬剤は、次のものを包含する:アルキル化剤およびニトスレアス(nitrosureas);ビンカアルカロイドプラチナ化合物;ホルモン剤;および植物派生剤(パクリタキセル(タキソール)、クマリン)。これらの薬剤は、単独、またはダカルバジンおよび/またはインターフェロンαとの組合せのいずれにおいても、ダカルバジン単独よりも、さらに効果的であることは示されておらず(Concer Medicine, Ed.5 2000; pp.1849-69)、症状緩和にのみ有用であると考えられる。

医薬分野において、遠隔の切除不能転移を特徴とするステージIV悪性黒色腫についての新規療法を開発する差し迫った必要がある。

今まで上記したとおり、DTICは、現在転移性黒色腫における使用のために承認された唯一の化学療法剤である。DTICに対する実際の総合的な応答は5.5-6.8%である;そして、これらの応答が全ての生存患者に対して任意の効果を示すということは明らかではない。

概要

遠隔の切除不能転移を特徴とするステージIVにある悪性黒色腫の処置のための医薬品を製造するための、ダカルバジンおよび所望によりインターフェロンαとの組合せにおける、チモシンαの使用を説明するものである。

目的

本発明の目的は、遠隔の切除不能転移を特徴とするステージIVにある悪性黒色腫の処置のための医薬品を製造するために、ダカルバジン、所望によりインターフェロンαとの組合せにおいて、1mg/日/s.c.よりも高い用量でチモシンα1の使用を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

遠隔切除不能転移を特徴とするステージIVにある悪性黒色腫処置のための医薬品を製造するための、ダカルバジン組合せての、1mg/日/s.c.よりも高い用量のチモシンα1の使用。

請求項2

医薬品がさらにインターフェロンαを含む、請求項1記載の使用。

請求項3

チモシンα1を1.1〜7mgの用量で投与する、請求項1-2いずれかに記載の使用。

請求項4

チモシンα1を1.6〜6.4mgの用量で投与する、請求項1-2いずれかに記載の使用。

請求項5

チモシンα1を1.6mgの用量で投与する、請求項1-2いずれかに記載の使用。

請求項6

チモシンα1を3.2mgの用量で投与する、請求項1-2いずれかに記載の使用。

請求項7

チモシンα1を6.4mgの用量で投与する、請求項1-2いずれかに記載の使用。

請求項8

ダカルバジンを500〜1100mg/m2/日/i.v.の用量で投与する、請求項1-2いずれかに記載の使用。

請求項9

ダカルバジンを800mg/m2/日/i.v.の用量で投与する、請求項1-2のいずれかに記載の使用。

請求項10

インターフェロンαを、2〜4MIU/日/s.c.の用量で投与する、請求項1-2いずれかに記載の使用。

請求項11

インターフェロンαを、3MIU/日/s.c.の用量投与する、請求項1-2いずれかに記載の使用。

請求項12

処置されるべき患者LDHの正常な血清レベルを有する、請求項1-13いずれかに記載の使用。

請求項13

ステージIVの悪性黒色腫を処置する方法であって、かかる処置が必要な哺乳類に、有効量のダカルバジンおよび所望により有効量のインターフェロンαと組み合わせて、有効量のチモシンα1を投与することを含む、方法。

請求項14

悪性黒色腫が遠隔の切除不能転移を特徴とする、請求項13の方法。

請求項15

チモシンα1を、1mg/日/s.c.よりも高い用量で投与する、請求項14記載の方法。

請求項16

チモシンα1を、1.1〜7mg/日/s.c.の用量で投与する、請求項13の方法。

請求項17

チモシンα1を、1.6〜6.4mg/日/s.c.の用量で投与する、請求項13の方法。

請求項18

チモシンα1を、1.6mg/日/s.c.の用量で投与する、請求項13の方法。

請求項19

チモシンα1を、3.2mg/日/s.c.の用量で投与する、請求項13の方法。

請求項20

チモシンα1を、6.4mg/日/s.c.の用量で投与する、請求項13の方法。

請求項21

ダカルバジンを、500〜1100mg/m2/日/i.v.の用量で投与する、請求項13の方法。

請求項22

ダカルバジンを、800mg/m2/日/i.v.の用量で投与する、請求項13の方法。

請求項23

インターフェロンαを、2〜4MIU/日/s.c.の用量で投与する、請求項13の方法。

請求項24

インターフェロンαを、3MIU/日/s.c.の用量で投与する、請求項13の方法。

請求項25

チモシンα1およびダカルバジンの相乗的組合せを、処置が必要な患者に投与することを含む患者における悪性黒色腫を処置する方法であって、該組合せが、該ダカルバジンをその1日目に投与し、その後該チモシンα1を約1週間から約2週間の間投与するというプロトコールに従って投与される、方法。

請求項26

チモシンα1、ダカルバジンおよびインターフェロンαの相乗的組合せを、処置が必要な患者に投与することを含む患者における悪性黒色腫を処置する方法であって、該組合せは、該ダカルバジンがその1日目に投与され、該チモシンα1がその後約1週間から約2週間の間投与され、該インターフェロンαが該ダカルバジン投与後の約10-12日、所望により約18日間投与されるというプロトコールに従って投与される、方法。

請求項27

処置されるべき患者がLDHの正常な血清レベルを有する、請求項13-26いずれかに記載の方法。

請求項28

チモシンα1、ダカルバジン、および所望によりインターフェロンαを含んでいる悪性黒色腫を処置するためのキットであって、該チモシンα1が1mg/s.c.よりも高い一日用量送達するのに十分な量で存在し、該ダカルバジンが少なくとも500mg/m2/日/i.vの一日用量を送達するのに十分な量で存在し、該インターフェロンαが所望により少なくとも2MIU/日/s.c.の一日用量を送達するのに十分な量で存在している、キット。

技術分野

0001

本発明は、ステージIVに対する悪性黒色腫処置のための医薬品を製造するための、ダカルバジン、および所望によりインターフェロンαとの組み合わせにおける、チモシンα1の使用に関する。

0002

黒色腫とは、神経堤から生じた細胞であるメラニン細胞悪性腫瘍である。

0003

黒色腫は、皮膚の正常領域に主に見出されるが、その他の粘膜表面でも発生し得る。

0004

皮膚母斑は、それらがより黒く現れるかまたは可変性の変色を認めるか、または掻痒性であるか、サイズの増大または衛星病巣(satellites)が存在する場合に、悪性への変化段階であると疑われ得る。

0005

黒色腫は、癌の他のタイプよりも非常に転移する傾向が高いという点で特に変わっており、また局所または遠隔リンパ節、または身体のあらゆる主要臓器系に広がり得る。

0006

皮膚以外の転移の最も一般的な部位は、肝臓、脳およびリンパ節である。

0007

ステージIVの悪性黒色腫(“高リスク黒色腫”または“H-RM”)に関する臨床所見は、ステージおよび全身性病変の部位によって変化する。

0008

黒色腫は、男性で見られることが多いが、あらゆる年齢成人において見られる。

0009

アメリカ癌協会(“ACS”)によれば、2005年の全ての皮膚黒色腫新規症例数が59,580および死亡者数が7,770と見積もられる。

0010

HR−Mは、全ての皮膚悪性黒色腫の症例に対しておよそ22%を占めるもので、高い死亡率と関連がある。

0011

黒色腫についてのいくつかのリスクファクターが同定されてきた。光への暴露(即ち、紫外線)は、黒色腫の進行において第一の病因ファクターであって、赤道付近で生活している低い光保護メラニンを示す集団での高い罹患率と一致すると長い間考えられてきた。

0012

黒色腫についての他の既知のリスクファクターには、次のものが包含される:遺伝的特徴、5-10%の黒色腫患者は該疾患の家族歴がある;形成異常/異型の神経;外観(色白、赤毛またはブロンドの個体およびそばかすが出来る傾向が高い個体は、黒色腫を進行させる高いリスクがある);および重度水疱日焼け歴。

0013

H-RMとして診断された患者は、腫瘍が最小の層厚/浸潤であって、局所的に限定された患者よりも、著しい予後悪化を示す。

0014

多くの重要な臨床因子は、黒色腫についての予後指標として同定されてきた次のものを包含する:年齢;性別初期腫瘍(例えば、解剖学的場所、サイズ、クラークベルブレスロー層厚、組織病理型、潰瘍炎症反応)の特徴;およびリンパ節病変。

0015

H-RMは、十分な治療選択肢がないため、一般的に致命的な疾患である。

0016

H-RMは、実質的に全ての臓器に転移する皮膚の腫瘍により特徴づけられる。H-RMの臨床所見は、全身性病変のステージおよび部位によって変化する。

0017

転移のない初期段階の悪性黒色腫は、広範囲外科摘出により処置され、高治癒率を有する。一方で、さらに初期腫瘍の広範囲の外科的摘出に加えて局所リンパ節除去は、ステージIIIの悪性黒色腫においては成功する可能性がある。

0018

遠隔の切除不能転移を特徴とするステージIVの悪性黒色腫においては、現在利用可能な処置はない。転移過程が一旦開始すれば、該腫瘍は現行治療方法に対して徐々に耐性となる。

背景技術

0019

チモシンα1は、医薬的分野においてよく知られた化合物である。

0020

ヒトの非小細胞肺癌(“NSCLC”)細胞を用いて接種されたヌードマウスへの、一日あたり1または10mgのチモシンα1の皮膚下投与により、腫瘍体積が有意に低下した。

0021

メチルコラントレイン誘導性線維肉腫を有するマウスにおける肺の転移は、チモシンα1により低下し、局所肉腫増殖に加えて、リンパ肉腫細胞の肝臓および肺転移は、チモシンα1で処置したBALB/c マウスにおいて有意に低下した。

0022

Int. J. Immunopharmacol. 2000; 22:1067-76では2つの実験報告されている:
1)インターロイキン-2(8-12日目で18 MU/m2 i.v.)との組合せにおける、ダカルバジン(DTIC)(1日目に850mg/m2 i.v.)+チモシンα1(4-7日目に2mg s.c.)の使用。各サイクルは21日継続された。
2)インターフェロンα(11および18日で3MIU i.m.)との組合せにおいて、DTIC(1-4日での200mg/m2 i.v.)+チモシンα1(8-11日および15-18日での1mg s.c.)の使用。各サイクルは28日継続された。

0023

これらの実験から、これらの処置が、H-RM罹患患者において宿主免疫応答を増強させ、延命させることが示された。

0024

Annals of Oncology(1994;5:741-46)は、H-RM罹患患者において、チモシンα1(4-7日での2mg s.c.)およびIL-2 (8-12日での18MIU i.v.)との組合せにおける、ダカルバジン(1日目で850mg/m2 i.v.)の使用に関する。各サイクルは21日継続された。

0025

Favalli(1993;悪性黒色腫における組合せ治療,Third International Symposium on Combination Therapies, Houston, TX: Institute for Advance Studies in Immunology & Aging)は、悪性黒色腫罹患患者において、ダカルバジン(1-4日で200mg/m2 i.v.) およびIFN-α(11-18日での3MIU i.m.)との組合せで、チモシンα1(8-11および15-18日での1mg s.c.)の使用を教示するものである。各サイクルは28日継続された。

0026

H-RMについての代替え療法の現在の開発は免疫治療に向けられている。免疫応答を増大させるように設計されたアジュバント免疫治療剤は、開発中であり、黒色腫ワクチンインターフェロン(“IFN”)、インターロイキン-2(“IL-2”)、および腫瘍浸潤性リンパ球およびプラスミドを基にしたDNAワクチンが含まれる。

0027

H-RM罹患患者において別の免疫治療剤を評価するために行った試験は、概して有望には満たない結果であった(Concer Inves. 23:323-37;2005)。一般的に、広範囲の無作為に選ばれた試験では、当初結果を期待していたにもかかわらず、いずれの有意な臨床的価値についての証拠も提供されなかった。悪性黒色腫の年間発生率上昇傾向にあるが、長期の試験では、遠隔の切除不能転移を特徴とするステージIVにある悪性黒色腫に対する現行の治療の選択肢が、全生存患者に対して効果のない制限された結果しかもたらさないことを示す。

0028

ダカルバジンとの組合せにおいて、インターフェロンおよびインターロイキンを用いて行った試験は、進行期の黒色腫においては、デカルバジン単剤治療を超える臨床的利点を示さなかった。リンホカイン活性化リンパ球との組合せにおける免疫治療剤が奏功率を改善することまたは長期寛解に作用することは見出されていない。

0029

DTICは、現在、転移性黒色腫における使用のために承認された唯一化学療法剤である。転移性黒色腫の処置におけるダカルバジンの有効性は、最新の文献および要約(Journal of Clinical Oncology and ASCO annual meeting proceedings, 2004)によれば疾患部位に依るところが大きく、実際のDTICに対する総合的な応答は5.5-6.8%であって、この応答は短期間である(即ち、3-6ヶ月)。これらの応答が、全生存患者に対して任意の効果を示すことは明らかにされていない。

0030

単独またはダカルバジンとの組合せにおける使用について調べた他の薬剤は、次のものを包含する:アルキル化剤およびニトスレアス(nitrosureas);ビンカアルカロイドプラチナ化合物;ホルモン剤;および植物派生剤(パクリタキセル(タキソール)、クマリン)。これらの薬剤は、単独、またはダカルバジンおよび/またはインターフェロンαとの組合せのいずれにおいても、ダカルバジン単独よりも、さらに効果的であることは示されておらず(Concer Medicine, Ed.5 2000; pp.1849-69)、症状緩和にのみ有用であると考えられる。

0031

医薬分野において、遠隔の切除不能転移を特徴とするステージIV悪性黒色腫についての新規療法を開発する差し迫った必要がある。

0032

今まで上記したとおり、DTICは、現在転移性黒色腫における使用のために承認された唯一の化学療法剤である。DTICに対する実際の総合的な応答は5.5-6.8%である;そして、これらの応答が全ての生存患者に対して任意の効果を示すということは明らかではない。

発明が解決しようとする課題

0033

最近まで、遠隔の切除不能転移を特徴とするステージIVにある悪性黒色腫の処置のための医薬品を製造するための、ダカルバジンおよび/またはインターフェロンαとの組合せにおける、1mg/s.c.以上の高用量でのチモシンα1(a)の使用;は、当分野では知られていない。

課題を解決するための手段

0034

(本発明の説明)
現在、ダカルバジン、所望によりインターフェロンαとの組合せにおける比較的高用量のチモシンα1は、遠隔の切除不能転移を特徴とするステージIVにある悪性黒色腫、特にLDH(ラクトースデヒドロゲナーゼ)の正常な血清レベルを有する患者の悪性黒色腫を処置するために有用である。

0035

本発明の目的のために、チモシンα1に関して、"比較的高用量"なる用語は、非経口、例えば皮下投与あたり、約1mgを超える量を意味すると理解されるであろう。

0036

本発明の目的のために、"LDH(ラクトースデヒドロゲナーゼ)の低い血清レベル"なる用語は、約460 U/L(正常なレベルが、96から460 U/L)以下のレベルを意味すると理解される。

0037

それ故に、本発明の目的は、遠隔の切除不能転移を特徴とするステージIVにある悪性黒色腫の処置のための医薬品を製造するために、ダカルバジン、所望によりインターフェロンαとの組合せにおいて、1mg/日/s.c.よりも高い用量でチモシンα1の使用を提供することである;
ここで、
チモシンα1を、1.1〜7mg/日/s.c.の用量で投与する;好ましい用量は1.6〜6.4mg/日/s.c.である;最も好ましい用量は1.6である;3.2;および6.4mg/日/s.c.;
ダカルバジンを、500〜1100mg/m2/日/i.v.の用量で投与する;好ましい用量は800mg/m2/日/i.v.である;そして
インターフェロンαを、2〜4MIU/日/s.c.の用量で投与する;好ましい用量は3MIU/日/s.c.である。

0038

本発明のさらなる別の態様において、該処置を必要とする患者における悪性黒色腫を処置する方法が提供される。ある実施態様において、該方法は、チモシンα1およびダカルバジン、所望によりインターフェロンαの組合せを、それを必要とする患者に投与することを包含する。本明細書で投与されたとおり、本明細書に記載した量のチモシンα1およびダカルバジンの組合せは、悪性黒色腫を包含する黒色腫の処置における成分のいずれかの剤単独または従来の組合せの投与を超える治療的利点を提供するものである。当業者は認識されるであろうが、本明細書に記載した方法は、この2つの重要な治療剤の組合せについて説明しており、該治療剤の各々は、好ましくは、該患者に単回の医薬用量形態の一部として、というよりもむしろ別々に、もしくは同時にそれを必要とする患者に投与することが出来るか、または投与されてよい。

0039

また、使用および処置の本発明の方法は、処置プロトコールの一部として、それ自体プロトコールとして、相乗的組合せに関する投与を意図するものであるということは当業者によって理解されるであろう。特定の事項に縛られずに、かかる処置プロトコールは、必要であれば、反復され得るスケジュールにより、組合せの投与を求めることができる。例えば、下記実施例1に記載された28日サイクルを参照されたい。過度の実験なく、本明細書で提供された記載内容および臨床的コストを基にした、さらなるサイクルおよびプロトコールは、当業者には明白であろう。患者における悪性黒色腫を処置するための他のプロトコールは、チモシンα1およびダカルバジンの相乗的組合せを、それが必要な患者に投与することを包含するものであって、該組合せは、ダカルバジンがその1日目に投与され、チモシンα1がその後約1週間から約2週間の間投与されるというプロトコールに従って投与される。患者における悪性黒色腫を処置するための別のプロトコールは、それを必要とする患者に、チモシンα1、ダカルバジンおよびインターフェロンαの相乗的組合せを投与することを包含するものであって、該組合せとは、ダカルバジンがその1日目に投与され、チモシンα1がその後約1週間から約2週間の間投与され、インターフェロンαが、ダカルバジンを投与した後に約10-12日投与され、所望により約18日投与されるというプロトコールに従って投与する。

0040

さらに本発明の別の態様は、黒色腫、例えば悪性黒色腫を処置するためのキットを包含する。該キットは、有効量のチモシンα1、ダカルバジン、および所望によりインターフェロンαを包含する。

0041

特定の実施態様において本発明は、活性成分の組合せを用いることに関し、ここで該活性成分は別々に投与され得るので、本発明は、キット形態において別の医薬組成物を組合せることにも関する。即ち、キットとは、上記のとおり2つの重要な薬剤、即ちチモシンα1およびダカルバジンが存在すると解される。該キットは、好ましくは別の成分の投与についての指示を包含する。該キット形態は、別々の成分が異なる日数で投与されるケールが本明細書中ケースで最も一般的であるので、別の成分が異なる投与形態(例えば、経口および非経口)で投与されるか、または異なる投薬間隔で投与される場合に、特に有利である。

0042

本発明の目的のために、"有効量"は、患者、即ち哺乳類またはヒトにおける、所望の臨床的結果、即ち、悪性黒色腫症状の低下、遅延緩和等、または回復を達成する量を意味すると解される。

0043

実施例
下記実施例は、本発明をさらに説明するものであるが、あらゆる方法において、本発明の有効な範囲を制限することを意味するものではない。

0044

実施例1
遠隔の切除不能転移を特徴とするステージIV黒色腫において、DTIC+IFNαを用いたフェーズII臨床試験に対する、インターフェロンα(IFNα)を用いるかまたは用いずに、ダカルバジン(DTIC)+チモシンα1(Tα1)を用いたフェーズII臨床試験

0045

治験デザイン脳の転移のない遠隔の切除不能転移を特徴とするステージIVの黒色腫患者(AJCC; Journal of Clinical Oncology 2001,19:3635-3648) に対する初回治療としての、DTICおよびIFNαとの関連における、Tα1の様々な用量を試験するフェーズIIの無作為層別したオープン試験。このプライマリーエンドポイント腫瘍応答であり、そして下記の組合せを使用した:

0046

142人の患者に対する予備分析の間に、驚くべきことに、かつ予想外の明らかな用量応答効果を、高用量のTα1にて観察したことを見出した。

0047

そこで、該プロトコールを改変し、高用量のTα1で処置した患者97人の下記新規群を加えた:
-DTIC (800mg/m2)+IFNα(3MIU)+Tα1 6.4mg (97)。
5つの群を、いわゆる“ピック・ザ・ウィナー(pick the winner)”ストラテジーにおいて互いに独立して分析した。

0048

方法:
28日毎に繰り返して、患者に、1日目にDTIC(800mg/m2)をi.v.投与し、Tα1(1.6、3.2または6.4mg)を8−11日および15−18日にs.c.投与し、IFNα(3MIU)を11および18日でs.c.投与した。臨床的応答を、セントラルリーダー(central reader)を利用して、RECIST基準(New Guidelines to Evaluate the Response to Treatment in Solid Tumors; Journal of the National Cancer Institute, 2000. 92: 205-216)に従って2サイクル毎に評価した。

0049

無作為に選ばれた患者を、疾患部位:M1a、M1bまたはM1cレベルに従って層別した:
1) 正常な血清LDH値(96〜460 U/L)を有し、皮膚、皮下および/またはリンパ節の転移を有する患者を、M1aとして分類した、
2)肺転移および/または正常な血清LDH値を有する患者をM1bとして分類する、
3) 他の内臓転移および/または正常な範囲を逸脱する血清LDH値を有する患者をM1cとして分類した。

0050

よく知られているように、M1b患者は、M1a患者よりも予後不良であるが、M1c患者は予後最悪である。

0051

予備分析の時点で、該階層内の患者群の分布が次のとおりであったということは強調すべきである:16% M1a、25% M1b、59% M1c。そのため、この患者群は、最新の文献: Journal of Clinical Oncology, 2004,22: 1118-1125; Journal of Clinical Oncology, 2004 ASCO Annual Meeting Proceedings (Post-Meeting Edition), 22, No 14S (July 15 Supplement): 7543); Journal of Clinical Oncology, 2004 ASCO Annual Meeting Proceedings (Post-Meeting Edition), 22, No 14S (July 15 Supplement): 7505; Journal of Clinical Oncology, 2004 ASCO Annual Meeting Proceedings (Post-Meeting Edition), 22, No 14S (July 15 Supplement): 7508)において、わずか5%しかDTICの効力が見出されなかった患者群と非常に類似していた。この分布は、被験者募集終了時点で同一分布が維持された。

0052

さらに、RECIST基準(臓器腫瘍において処置に対する応答を評価するために最も広く使用される基準)に従って、総合的な応答(OR)を少なくとも4週間後に確認すべきである:確認されなければ、患者は安定な疾患状態(SD)にあると見なされる。

0053

患者を、下記の3つの条件が発生しなければ6サイクルまで処置した:
1) あらゆる重篤有害事象(SAE)の発生、患者の基本状態の予想外の悪化、これらは治験における参加不適格となる;
2) 疾患の進行;
3) 患者による該治験への参加に関する同意取下げ
これら全ての場合においては、上記患者はこの試験を止めさせる。
6サイクルの終了時に、SD、部分奏功(PR)または完全奏功(CR)であった患者は、最大24サイクルまで医師意見に従ってさらに処置され得る。

0054

下記表1/A-5/Aに報告された臨床試験の結果は、かれらのLDH血清レベルを考慮せずに処理された患者に関する。
下記表1/B-5/Bに報告された得られた結果は、96〜460 U/L(これは、表1/A-5/Aにおいて処置された/存在する処置患者の部分集団である)のLDHの血清レベルを有する患者に関する。

0055

0056

0057

0058

0059

0060

0061

0062

0063

0064

0065

表1/A-5/Aに報告された結果は、驚くべきことに、かつ予想外に、本発明に関するこの組合せが、IFNαとの組合せにおいてDITICよりも治療上より活性であることを示す。

0066

実際に、該コントロール群は5.3%(表1/A)の応答を示し、一方、別の群は6.2(表4/A)〜13.3% (表5/A)の応答を示す。

0067

これらの結果は、血清LDHが高いベースラインレベルを含まない患者から構成された部分集団で確認された。事実、該コントロール群は4.8%(表1/B)の応答を示すが、一方で、別の群は9.7 (表4/B)から18.6%(表5/B)の応答を示す。

0068

(a)DTICは承認された唯一の化学療法剤である、(b)実際のDTICに対する総合的な応答は5.5-6.8%である、そして(c)これらの応答が患者の全生存に対して何らかの影響を示す証拠がない病変に対して、上記報告した結果は、実に驚くべき予測不可能治療効果を示した。

0069

投与されるべき該活性成分の一日用量は、かかりつけ医の判断に従って、患者の体重、年齢または一般的条件に依存する。

実施例

0070

チモシンα1、ダカルバジンおよびインターフェロンαは、医療分野で使用される十分に知られた成分である。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ