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技術 靴用の透湿性・防水性底革、その底革で製造された靴、その底革およびその靴の製造方法

出願人 ジェオックスエス.ピー.エー.
発明者 ポレガートモレッティ,マリオ
出願日 2006年5月29日 (13年5ヶ月経過) 出願番号 2009-512416
公開日 2009年11月12日 (10年0ヶ月経過) 公開番号 2009-538646
状態 特許登録済
技術分野 履物及びその付属品、製法、装置
主要キーワード 側方輪郭 周縁密封 新機軸 周縁溝 防水性材料 内側ライニング スポット接着 接地要素
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2009年11月12日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (10)

課題・解決手段

透湿性あるいは有孔中物芯(14,114)を備えている少なくとも1つの透湿性あるいは有孔の部分(13,113)がある少なくとも1つの荷重支承用第1構成要素(12,112)と、この第1構成要素(12,112)の下方の大部分に配置されており、表面に接地体(20,120)が設けられた少なくとも1つの第2構成要素(19,119)とを備えてなり、この第2構成要素(19,119)は、第1構成要素(12,112) の実質的に透湿性あるいは有孔の部分(13,113)において貫通孔を有している靴用防水性通気性底革。透湿性あるいは有孔の部分(13,113)の下方であって接地体(20,120)の上方には、不透水性かつ蒸気透過性である材料から作られた薄膜(21,121)が設けられている。第1構成要素(12,112)はプラスチック中物(15,115)によって構成され、その最も外側の周縁部分(16,116)は、底革(11,111)が甲革接合されたときに目に触れる。中物(15,115)は、接地体(20,120)を設ける前に型成形することによって、薄膜(21,121)および中物芯(14,114)へ固定状に接合されている。単一の周縁密封部が、薄膜(21,121)の上に設けられ、また、中物(15,115)の型成形によって形成されており、中物(15,115)は薄膜(21,121)を周縁で取り囲んでいる。

概要

背景

の内側における足の発汗に関する問題点は知られている。足の発汗のほとんどは足の裏と靴の底革(sole)との界面で起きること、そこに生じる蒸発することができず、足が載せられる足底インサートの上で凝縮すること、その汗の最小限の一部だけが甲革(upper)を通して蒸発することは、広く知られている。

この現象は、ゴム製底革の備わった靴において特に感じられ、この場合には、底革を介する蒸気透過性が完全に妨げられる。

この問題点に対する解決法は、同一の出願人による、米国特許第5044096号およびヨーロッパ特許第0382904号に開示されたそれのような透湿性防水性底革によってもたらされており、その解決法は、ゴム製底革を貫通孔のある2つの層に分割し、不透水性かつ蒸気透過性の薄膜(membrane)を介在させ、水が浸透できないようにこれら2つの層を周縁部で密封状に接合することからなっている。

その後の改良では、保護材料および中物芯(filler)からなる透湿性あるいは有孔の層どうしの間に透湿性薄膜を介在させてきた。防水性・透湿性薄膜が設けられたこのような有孔の底革は、それ以前に入手可能であったものに対して、構成された顕著な新機軸を確かに有している。

これに関連して、直接射出成形のための靴型に装着された防水性・透湿性甲革の上に直接射出された防水性・透湿性底革が備わっている防水性・透湿性靴を設けることは知られている。

この製造方法によれば、孔が設けられた第1の下方接地要素(lower tread element)が第1金型の中へ導入される。次いで、この有孔の下方接地要素、この下方接地要素の上方に上記孔の箇所で配置された保護要素、およびこの保護要素の上方の防水性・透湿性薄膜が、第2金型の中へ挿入される。

上記薄膜の上方には透湿性中物芯があり、これには、上記薄膜の周縁面露出させたままにしておくために、その薄膜よりも小さい拡張部分が備わっている。

この第2金型は、組み付けて作られた甲革の中底(insole)が上記3つの要素を下方接地要素に充分に押し付けるように、塞がれる。接地体(tread)の第2部分を導入することで、周縁封止部が形成されて、靴の構造が一体構造になる。実際には、薄膜はこのようにして中物(midsole)および接地体へ密封状に接合される。

底革へ横断状に配置されたつかみ要素を形成するように中物において外方へ立ち上がり、さらに、特定の視覚的効果、例えば接地体が中物に対して異なった色を有する保持機能を備えている、例えばのような関節状に連結された周縁要素が備わっている接地体を設けるための必要性が現在、感じられている。

この型の接地体については、接地体の上に中物をオーバーモールドすることはきわめて困難である。

接地体の上に中物を射出成形する間に、関節状に連結された周縁要素は実際には立ち上がりやすく、正確なオーバーモールド加工を行うことは事実上、不可能になる。

概要

透湿性あるいは有孔の中物芯(14,114)を備えている少なくとも1つの透湿性あるいは有孔の部分(13,113)がある少なくとも1つの荷重支承用第1構成要素(12,112)と、この第1構成要素(12,112)の下方の大部分に配置されており、表面に接地体(20,120)が設けられた少なくとも1つの第2構成要素(19,119)とを備えてなり、この第2構成要素(19,119)は、第1構成要素(12,112) の実質的に透湿性あるいは有孔の部分(13,113)において貫通孔を有している靴用の防水性・通気性底革。透湿性あるいは有孔の部分(13,113)の下方であって接地体(20,120)の上方には、不透水性かつ蒸気透過性である材料から作られた薄膜(21,121)が設けられている。第1構成要素(12,112)はプラスチック製中物(15,115)によって構成され、その最も外側の周縁部分(16,116)は、底革(11,111)が甲革に接合されたときに目に触れる。中物(15,115)は、接地体(20,120)を設ける前に型成形することによって、薄膜(21,121)および中物芯(14,114)へ固定状に接合されている。単一の周縁密封部が、薄膜(21,121)の上に設けられ、また、中物(15,115)の型成形によって形成されており、中物(15,115)は薄膜(21,121)を周縁で取り囲んでいる。

目的

この発明の目標は、公知の底革において注目された上記問題点を解決する、透湿性あるいは「通気性」かつ防水性の靴用底革を提供する

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
1件

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請求項1

靴用防水性通気性底革であって、透湿性あるいは有孔中物芯(14,114,314)を備えている少なくとも1つの透湿性あるいは有孔の部分(13,113)がある少なくとも1つの荷重支承用第1構成要素(12,112)と、表面に接地体(20,120)が設けられ、実質的に前記第1構成要素の前記少なくとも1つの透湿性あるいは有孔の部分(13,113)において貫通孔を有し、前記第1構成要素(12,112)の下方の大部分に配置されている少なくとも1つの第2構成要素(19,119)とを備えてなり、前記透湿性あるいは有孔の部分(13,113)の下方であって前記接地体(20,120)の上方に、不透水性かつ蒸気透過性である材料から作られた薄膜(21,121,321)があり、前記少なくとも1つの第1構成要素(12,112)は、プラスチック材料から作られた中物(15,115)からなり、その最も外側の周縁部分(16,116)は、この底革(11,111)が甲革接合されたときに目に触れるものであり、前記中物(15,115)は、前記接地体(20,120)を設ける前に、型成形によって前記薄膜(21,121,321)および前記中物芯(14,114,314)へ固定状にあるいは関節状に接合され、単一の周縁密封部が、前記薄膜(21,121,321)の上に設けられ、また、前記中物(15,115)の型成形によって形成されており、前記中物(15,115)は、前記薄膜(21,121,321)を周縁で取り囲んでいることを特徴とする底革。

請求項2

前記中物(15)は、金型の中における射出成形によって、前記薄膜(21,321) および前記中物芯(14,314)へ固定状に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の底革。

請求項3

前記中物(115)は、金型の中への注入によって、前記薄膜(121)および前記中物芯(114)へ固定状に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の底革。

請求項4

前記薄膜(21,121,321)は、前記中物芯(14,114,314)の全拡張部分よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の底革。

請求項5

前記薄膜(21,121,321)の下方に、前記薄膜(21,121,321)のための少なくとも1つの透湿性あるいは有孔の保護要素(23,123,323)があることを特徴とする請求項4に記載の底革。

請求項6

前記保護要素(23,123,323)は、前記中物(15,115)を型成形するための工程の前にスポット接着によって前記薄膜(21,121,321)へ接合されていることを特徴とする請求項5に記載の底革。

請求項7

前記中物(15,115)を型成形するための工程の前に前記接地体(20,120)へ接合された透湿性あるいは有孔の付加的保護要素を備えていることを特徴とする請求項6に記載の底革。

請求項8

前記中物(15)は、前記接地体(20)と相まって、前記接地体(20)の互いに離れた部分どうしの間に配置された副接地体(20a)を形成していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の底革。

請求項9

前記接地体(20)に、関節状に連結された周縁要素(24)が設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の底革。

請求項10

前記関節状に連結された周縁要素(24)は、前記中物(15)の外側周縁部分において側面に沿って立ち上がっていることを特徴とする請求項9に記載の底革。

請求項11

内側ライニング(30,330)と透湿性あるいは有孔の中底(18,318)とがある甲革(17,317)を備えてなり、これらは、請求項1〜10のいずれか1つに記載の底革(11)と接合され、前記底革(11)の前記中物(15)は、金型の中における射出成形によって、前記甲革へ固定状に接合されていることを特徴とする

請求項12

完全に防水性であることを特徴とする請求項11に記載の靴。

請求項13

前記ライニング(330)は、防水性・透湿性薄膜へ外側で接合され、かつ、前記中底(318)の下方に接合されており、前記ライニングは、前記透湿性甲革(317)によって外側で被覆されており、防水性材料からなるテープ(333)が、前記ライニング(330)と前記中底(318)との間の接合領域に関して外側で接着剤により接合されており、前記甲革(317)は、前記テープ(333)の上に接着剤により接合されていることを特徴とする請求項12に記載の靴。

請求項14

対応する中底(18,318)およびライニング(30,330)に接合された甲革(17,317)を、甲革に関する直接射出成形のための靴型(26)に装着する工程と、上方から下方へかけて、透湿性あるいは有孔の中物芯(14,314)、不透水性かつ蒸気透過性である材料から作られた薄膜(21,321)、およびこれまた透湿性あるいは有孔であって下部金型部品(27)に接している保護要素(23,323)が順に形成された集成体(28)を、前記下部金型部品(27)の表面に当てがう工程と、前記集成体(28)を前記下部金型部品(27)に押し付けるために、前記金型(25)を上方領域において前記靴型(26)によって塞ぐ工程と、前記甲革(17,317)の表面に付加される中物(15)を形成するために、プラスチック材料を射出し、この射出によって、前記薄膜(21,321)の周り密封部を形成する工程と、貫通孔が設けられた予備成形ずみ接地体(20)を前記中物(15)へ接着剤により接合する工程とからなっている、防水性・通気性底革が備わった靴の製造方法。

請求項15

接着剤が、前記下部金型部品(27)への一時的接着のために、前記保護要素(23,323)に施されることを特徴とする請求項14に記載の方法。

請求項16

前記接着剤は、低温再活性化される粉末から構成されていることを特徴とする請求項15に記載の方法。

請求項17

前記の対応する中底(318)とライニング(330)とが接合された前記甲革(317)を、甲革に関する直接射出成形のための靴型に組み付ける工程の前に、前記ライニング(330)は、集成体の靴型に装着され、その外側で、前記ライニング(330)は、不透水性かつ蒸気透過性である材料から作られた付加的薄膜(331)へ接合され、前記ライニングは、前記中底(318)へ接合され、接着剤が、前記中底(318)と前記ライニング(330)との間における結合領域の近傍に塗布され、不浸透性テープ(333)が、前記接着剤へ当てがわれ、接着剤は、前記テープの両面に施され、前記甲革(317)は、前記テープ(333)へ接着剤により接合するために作られる工程があることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1つに記載の方法。

請求項18

上方から下方へかけて、透湿性あるいは有孔の中物芯(114)、不透水性かつ蒸気透過性である材料から作られた薄膜(121)、および同様に透湿性あるいは有孔であって下部金型部品(127)に接している保護要素(123)が順に形成された集成体(128)を、前記下部金型部品(127)の表面に当てがう工程と、前記集成体(128)を前記下部金型部品(127)に押し付けるために、前記金型(125)を上方領域において疑似靴型(126)によって塞ぐ工程と、前記薄膜(121)の周りに密封部を形成する中物(115)を形成するために、プラスチック材料を導入する工程と、貫通孔が設けられた予備成形ずみ接地体(120)を前記中物(115)へ接着剤により接合する工程とからなっている、防水性・通気性底革の製造方法。

請求項19

前記中物(115)は、プラスチック材料を射出成形することによって形成されることを特徴とする請求項18に記載の方法。

請求項20

前記中物(115)は、プラスチック材料を金型の中に注入することによって形成されることを特徴とする請求項18に記載の方法。

請求項21

接着剤が、前記下部金型部品への一時的接着のために、前記保護要素(123)に施されることを特徴とする請求項19または20に記載の方法。

請求項22

前記接着剤は、低温で再活性化される粉末から構成されていることを特徴とする請求項21に記載の方法。

請求項23

対応する中底(218)およびライニング(230)に接合された甲革(217)を、甲革に関する直接射出成形のための靴型(226)に装着する工程と、透湿性あるいは有孔の中物芯(214)を下部金型部品の表面に当てがう工程と、前記中物芯(214)を前記下部金型部品(227)に押し付けるために、金型(225)を上方領域において前記靴型(226)によって塞ぐ工程と、前記甲革(217)の部分に付加される中物(215)を形成するために、プラスチック材料を射出する工程と、貫通孔が設けられた予備成形ずみ接地体(220)を前記中物(215)へ接着剤により接合し、薄膜(221)および対応する透湿性あるいは有孔の保護要素(223)が前記予備成形ずみ接地体(220)に接合される工程とからなっている、防水性・通気性底革が備わった靴の製造方法。

請求項24

接着剤が、前記下部金型部品(227)への一時的接着のために、前記中物芯(214)の上に存在していることを特徴とする請求項23に記載の方法。

請求項25

前記接着剤は、低温で再活性化される粉末から構成されていることを特徴とする請求項24に記載の方法。

請求項26

前記の対応する中底とライニングとが接合された前記甲革を、甲革に関する直接射出成形のための靴型に組み付ける工程の前に、前記ライニングは、集成体の靴型に装着され、その外側で、前記ライニングは、不透水性かつ蒸気透過性である材料から作られた付加的薄膜へ接合され、前記ライニングは、前記中底へ接合され、接着剤が、前記中底と前記ライニングとを結合するための領域の周りに塗布され、両面に接着剤が存在している不浸透性テープが、前記接着剤へ当てがわれ、前記甲革は、前記テープへ接着剤により接合するために作られる工程が設けられていることを特徴とする請求項23〜25のいずれか1つに記載の方法。

技術分野

0001

この発明は、靴用透湿性防水性底革に関するものである。この発明はまた、そのような底革で設けられた、そのような底革および対応する靴の双方の製造方法に関するものでもある。

背景技術

0002

靴の内側における足の発汗に関する問題点は知られている。足の発汗のほとんどは足の裏と靴の底革(sole)との界面で起きること、そこに生じる蒸発することができず、足が載せられる足底インサートの上で凝縮すること、その汗の最小限の一部だけが甲革(upper)を通して蒸発することは、広く知られている。

0003

この現象は、ゴム製底革の備わった靴において特に感じられ、この場合には、底革を介する蒸気透過性が完全に妨げられる。

0004

この問題点に対する解決法は、同一の出願人による、米国特許第5044096号およびヨーロッパ特許第0382904号に開示されたそれのような透湿性・防水性底革によってもたらされており、その解決法は、ゴム製底革を貫通孔のある2つの層に分割し、不透水性かつ蒸気透過性の薄膜(membrane)を介在させ、水が浸透できないようにこれら2つの層を周縁部で密封状に接合することからなっている。

0005

その後の改良では、保護材料および中物芯(filler)からなる透湿性あるいは有孔の層どうしの間に透湿性薄膜を介在させてきた。防水性・透湿性薄膜が設けられたこのような有孔の底革は、それ以前に入手可能であったものに対して、構成された顕著な新機軸を確かに有している。

0006

これに関連して、直接射出成形のための靴型に装着された防水性・透湿性甲革の上に直接射出された防水性・透湿性底革が備わっている防水性・透湿性靴を設けることは知られている。

0007

この製造方法によれば、孔が設けられた第1の下方接地要素(lower tread element)が第1金型の中へ導入される。次いで、この有孔の下方接地要素、この下方接地要素の上方に上記孔の箇所で配置された保護要素、およびこの保護要素の上方の防水性・透湿性薄膜が、第2金型の中へ挿入される。

0008

上記薄膜の上方には透湿性中物芯があり、これには、上記薄膜の周縁面露出させたままにしておくために、その薄膜よりも小さい拡張部分が備わっている。

0009

この第2金型は、組み付けて作られた甲革の中底(insole)が上記3つの要素を下方接地要素に充分に押し付けるように、塞がれる。接地体(tread)の第2部分を導入することで、周縁封止部が形成されて、靴の構造が一体構造になる。実際には、薄膜はこのようにして中物(midsole)および接地体へ密封状に接合される。

0010

底革へ横断状に配置されたつかみ要素を形成するように中物において外方へ立ち上がり、さらに、特定の視覚的効果、例えば接地体が中物に対して異なった色を有する保持機能を備えている、例えばのような関節状に連結された周縁要素が備わっている接地体を設けるための必要性が現在、感じられている。

0011

この型の接地体については、接地体の上に中物をオーバーモールドすることはきわめて困難である。

0012

接地体の上に中物を射出成形する間に、関節状に連結された周縁要素は実際には立ち上がりやすく、正確なオーバーモールド加工を行うことは事実上、不可能になる。

発明が解決しようとする課題

0013

この発明の目標は、公知の底革において注目された上記問題点を解決する、透湿性あるいは「通気性」かつ防水性の靴用底革を提供することである。

0014

この目標の範囲内で、この発明の1つの目的は、水の浸透に対する優れた障壁保証するとともに、関節状に連結された周縁要素が設けられた接地体を有する透湿性・防水性底革の備わっている靴を提供することにある。

0015

この発明の別の目的は、透湿性・防水性底革の製造方法と、関節状に連結された周縁要素を有する接地体が設けられた透湿性・防水性底革の備わっている靴の製造方法とを提供することである。

0016

この発明の別の目的は、透湿性・防水性底革の製造方法と、防水性を保証する薄膜に優れた周縁密封部がある透湿性・防水性底革の備わっている靴の製造方法とを提供することである。

0017

この発明の別の目的は、そのコストが公知の透湿性靴のコストに対して競争力のある靴のための透湿性・防水性底革を提供することである。

課題を解決するための手段

0018

この目標、これらの目的、およびこれ以降にいっそう明らかになる他の目的は、この発明による靴用の防水性・通気性底革であって、
透湿性あるいは有孔の中物芯を備えている少なくとも1つの透湿性あるいは有孔の部分がある少なくとも1つの荷重支承用第1構成要素と、
表面に接地体が設けられ、実質的に上記第1構成要素の上記少なくとも1つの透湿性あるいは有孔の部分において貫通孔を有し、上記第1構成要素の下方の大部分に配置されている少なくとも1つの第2構成要素と
を備えてなり、
上記透湿性あるいは有孔の部分の下方であって上記接地体の上方に、不透水性かつ蒸気透過性である材料から作られた薄膜があり、
上記少なくとも1つの第1構成要素は、プラスチック材料から作られた中物からなり、その最も外側の周縁部分は、この底革が甲革に接合されたときに目に触れるものであり、上記中物は、上記接地体を設ける前に、型成形によって上記薄膜および上記中物芯へ固定状にあるいは関節状に接合され、単一の周縁密封部が、上記薄膜の上に設けられ、また、上記中物の型成形によって形成されており、上記中物は、上記薄膜を周縁で取り囲んでいる
ことを特徴とする底革によって達成される。

図面の簡単な説明

0019

この発明のさらに別の特徴および利点は、添付図面における非限定的な例によって示された、好ましいが排他的ではないその実施形態の説明からいっそう明らかになる。
図1は、この発明による靴の一部分の模式的横断面図である。
図2は、図1の靴を製造するための甲革に関する直接注入用金型の一部の模式的横断面図である。
図3は、この発明による靴の底面図である。
図4は、図3の靴の模式的側面図である。
図5は、この発明による靴のための底革を製造するように構成された射出あるいは注入用の金型の一部の模式的横断面図である。
図6は、図5の金型で設けられた底革の一部分の模式的横断面図である。
図7は、この発明による靴の代わりの実施形態を製造するための甲革に関する直接注入用金型の一部分の模式的横断面図である。
図8は、図7の金型によって設けられた靴の一部分の模式的横断面図である。
図9は、この発明による靴の別の実施形態の模式的横断面図である。

実施例

0020

図1図4によれば、この発明による底革を使用する靴の全体が参照符号10によって表わされている。

0021

靴10は透湿性あるいは「通気性」かつ防水性の底革(sole)11で設けられ、その底革11は荷重支承用第1構成要素12を備え、この構成要素12は、発汗が最も起きる足の前方領域都合よく配された透湿性あるいは有孔の部分13を有している。透湿性あるいは有孔の部分13は、例えばフェルトのような通気性であるかあるいは孔のある中物芯(filler)14を備えている。

0022

第1構成要素12は実際には中物(midsole)15であり、その最も外側の周縁部分16は、底革11がここでは照符号17によって表わされた甲革(upper)に接合されたときに目に触れる。実際には、中物15のこのような最も外側の周縁部分16は、底革11の側方部分である。甲革17には、内側ライニング30と透湿性あるいは有孔の中底(insole)18とが接合されている。

0023

底革11は第2構成要素19もまた備えており、この構成要素19は第1構成要素12の下方の大部分に配置され、その表面に接地体20が設けられている。この第2構成要素19には、実質的に透湿性あるいは有孔の部分13に貫通孔がある。

0024

図3および図4はそれぞれ、底革11の底面図および側面図である。

0025

不透水性かつ蒸気透過性である材料から作られた薄膜21(例えば発泡ポリテトラフルオロエチレンから作られて普通に市販されている)が、透湿性あるいは有孔の部分13の下方であって接地体20の上方に設けられ、かつ、この薄膜の上方にあって合成材料から作られている、薄膜を支持するためのメッシュ(図示略)に積層されている。

0026

薄膜21は、スポット接着によって、フェルト、織布、不織布あるいはパイル生地、または、外部衝撃あるいは接地体20に設けられた孔を通り抜けることがある外部物体に対して上記薄膜を保護することのできる他の透湿性材料のような透湿性あるいは有孔の保護要素23の上方に接合されているのが好ましい。

0027

薄膜21は、保護要素23の上に重ね合わされているとともに、実質的に保護要素23と同一の輪郭を有している。薄膜21は、全拡張部分に関して中物芯14よりも大きい。言い換えれば、中物芯14は薄膜21よりも小さい。

0028

プラスチック材料から作られた中物15は、これ以降に説明する製造方法において説明するように、接地体20を接着剤により接合する前に型成形することで、(上記メッシュおよび保護要素23で)薄膜21へ(一体に)、かつ、透湿性中物芯14へ、固定状にあるいは関節状に結合されている。

0029

好ましいのは、薄膜21の周縁領域における中物15の型成形によって、そのような薄膜に単一の周辺/周縁密封部が設けられることである。

0030

この実施形態では、接地体20は、中物15の最も外側の周縁部分16へ付着される、例えば翼のような関節状に連結された周縁部分24を有している。

0031

中物15は、接地体20と相まって、接地体20の互いに離れた部分どうしの間に配置された副接地体20aを形成しているが、上記の互いに離れた部分は、例えば関節状に連結された周縁部分24である。

0032

靴10の製造方法は、甲革の表面に直接射出成形するための金型を使用するものであり、この金型は参照符号25によって全体が表わされている。

0033

この方法は、対応する中底18およびライニング30に接合された甲革17を、甲革に関する直接射出成形のための靴型26に装着することからなっている。

0034

参照符号28によって全体が表わされた集成体が、下部金型部品27の表面に当てがわれて、上方から下方へかけて、中物芯14、(対応するメッシュが備わっている)薄膜21、および保護要素23が順に形成される。この集成体28のうちの保護要素23は下部金型部品27に接している。

0035

上記金型は、集成体28を下部金型部品27に押し付けるために、上方領域において靴型26によって塞がれる。この金型は、側方リング29によって側方で塞がれている。

0036

この集成体が載せられたときの下部金型部品27への一時的接着を保証するために、下部金型部品27に接している保護要素23の面に接着剤を施すことができる。この接着剤は、どのような場合にも接着力の弱いものであるが、例えば低温再活性化される粉末から構成される。

0037

下部金型部品27の上に集成体28を正確に位置決めするために、下部金型部品27の表面には、保護要素23および薄膜21の平面の形状に従う、例えば周辺/周縁におけるわずかな切り込みのような受け部がある。

0038

このようにすれば、集成体28を上記金型の中に正確に位置決めすることができ、保護要素23の上に施された弱い接着力の接着剤によって、正確な位置の不測の変位と薄膜21の下方におけるプラスチック材料の浸透とを防止することができる。

0039

甲革17の下部に付加される中物15を形成するために、金型25が閉じられ、プラスチック材料、例えばポリウレタン材料(PU)が注入される。注入された材料は、集成体28を取り囲み、薄膜21の周りに、図面における参照符号によって表わされない密封部を形成する。

0040

例えば熱可塑性ポリウレタン材料TPU)から作られた接地体20が、別個に型成形され、次いで、公知の方法で中物15へ接合される。好都合なことに、接地体20には、集成体28に対して(従って、薄膜21に対して)接着接合領域の範囲を定める微細周縁溝のような付加的参照箇所(図示略)を設けることができ、実際に、接地体20におけるこの付加的参照箇所は、平面図では透湿性中物芯14に重ね合わされていない接着接合領域の範囲を定めている。

0041

実質的に類似した方法では、実質的に上記甲革へ組み付けられた底革を設けることができる。この場合において、この方法によれば、上記甲革に装着される上記靴型の代わりに、図5では参照符号125によって表わされた金型の閉塞体が、疑似靴型126のような上部金型部品でもたらされる。

0042

この変形例では、プラスチック材料の注入によって得られたものを型成形することによって、あるいは、その代わりに公知の方法での射出成形によって、中物115を設けることができる。

0043

従って、要約すれば、底革111だけ(図6に示された)を製造するための方法は、下部金型部品127の表面へ、中物芯114、薄膜121(対応するメッシュが備わった)、および保護要素123によって形成された集成体128を当てがうことからなっており、この集成体128のうち保護要素123が下部金型部品127に接する。

0044

金型は、集成体128を下部金型部品127に押し付けるために、上方領域において、(公知の方法で)疑似靴型126によって塞がれ、また、この金型は、側方リング29によって側方で塞がれている。

0045

金型が塞がれると、上記中物を形成するために、プラスチック材料、例えばポリウレタン材料(PU)が導入される。このプラスチック材料の導入は、公知の方法および公知の設備で、注入によって、あるいは射出によって行うことができ、使用される技術によって設備の型(金型、射出機など)が異なることは明らかである。

0046

このようなプラスチック材料の導入によって集成体128が取り囲まれ、上記薄膜の周りに密封部が作り出される(図示略)。

0047

例えば熱可塑性ポリウレタン材料(TPU)から作られた接地体120が、別個に型成形され、次いで、公知の方法で中物115へ接合される。

0048

上記底革だけを製造する場合には、上記薄膜が含まれている上記集成体を上記金型の内部に位置決めするために接着力の弱い接着剤を使用することができ、また、上記位置決めおよび上記接地体の接着接合領域の範囲設定のために受け部を設けることができる。

0049

透湿性であって不浸透性あるいは防水性の底革111は、先の例のように、荷重支承用第1構成要素112を備えており、この第1構成要素112は、発汗が最も起きる足の前方領域に配置されるのが好ましい有孔あるいは透湿性の部分113を有している。透湿性あるいは有孔の部分113は中物芯114からなっており、この中物芯114は、例えばフェルトのような透湿性であるかあるいは有孔である。第1構成要素112は実際には中物115であり、その最も外側の周縁部分116は、底革111が甲革に接合されたときに露出する。

0050

底革111はまた、有孔の第2構成要素119も備えており、この第2構成要素119は、第1構成要素112の下方の大部分に配置されており、また、表面に接地体120が形成されている。

0051

示されていない別の実施形態では、上記中物への組み付け工程の前に上記接地体へ接合される、上記薄膜のための付加的保護要素を使用することができる。例えば、そのような付加的保護要素は、ケブラー(Kevlar:商標)繊維から作ることができ、また、上記接地体とともに型成形することができる。

0052

上記の透湿性・防水性底革を備えた靴の上記製造方法は、中物を接地体とは別に甲革の表面に直接射出成形し、顕著な作業自由度達成するという利点を有し、また、関節状に連結された周辺/周縁要素が設けられたあるいは簡単な輪郭が設けられた、異なる型の接地体との接合に関する利点を有している。

0053

図8において参照符号200で表わされた靴についての別の製造方法によれば、予備成形ずみ接地体220を別に型成形して、それを、公知技術によって対応保護要素223へスポット接着されている薄膜221(対応するメッシュが備わっている)とともに接合する可能性がもたらされる。

0054

例えば、接地体220を型成形し、次いで、それに保護要素223をスポット接着することが可能であり、また、薄膜221は、水が側方浸透できないように周縁で密封することができる。

0055

甲革217の表面に射出成形された中物215の製造方法は、対応する中底218およびライニング230に接合された甲革217をこの甲革における直接射出成形のための靴型226に装着することからなっている。

0056

中物芯214が下部金型部品227の表面に当てがわれる。上記金型は、中物芯214を下部金型部品227に押し付けるために、上方領域において靴型226によって塞がれる。この金型は、側方リング229によって側方で塞がれている。

0057

先の例のように、中物芯214の上に、また、下部金型部品227に接する面の上に、中物芯214が載せられたときの下部金型部品227への一時的接着を保証するために、接着剤が存在していてもよい。

0058

次いで、上記甲革および中物芯214の下部に付加される中物215を形成するために、プラスチック材料が注入される。薄膜221の備わった接地体220は次いで、上記甲革および上記中物によって構成された中間構成要素へ接着剤により接合される。

0059

上記の靴100および200に関して、参照符号300によって全体が表わされた実施形態が図9に示されており、この図は靴100の特別な事例を示している。この靴300は充分に防水性の型のものである。

0060

甲革317に接合された内側ライニング330は実際には、上記背景技術によって、例えばイタリア特許第1307154号に開示された方法によって、防水性・蒸気透過性である材料から作られた付加的薄膜331へ外側で接合されている。

0061

この製造方法によれば、集成体の靴型(図示略)がライニング330で被覆され、その継目ヒートシールによって密封されて、付加的薄膜331が外側でそこへ接合されている。

0062

ライニング330は、その下方周縁で、例えば縫い合わせ継目332によって、透湿性あるいは有孔である中底318に接合される。

0063

甲革317の上部フラップはライニング330の対応する上部フラップに接合される。次いで、中底318とライニング330とを接合するための縫い合わせ継目332の近傍に、耐加水分解型の接着剤(図示略)が塗布される。

0064

不浸透性材料から作られ、かつ、耐加水分解型の接着剤がその面の双方に広げられた相補的寸法のテープ333が、その後、上記接着剤へ当てがわれる。接着剤の型は、「ホットメルト」として商業的に知られた型のものである。

0065

結果として得られる中間構成要素は、耐加水分解型の上記接着剤を再活性化するために加熱される。次いで、接着剤が広げられたテープ333へ甲革317が接着される。

0066

その後、上記中間構成要素(甲革および薄膜の備わったライニング、中底)は、上記甲革の表面に直接射出成形するための上記靴型の上へ装着され、このプロセスは、靴100(あるいは、場合によっては靴200)を設けるための上記方法と同一の方法で続けられる。具体的には、図9に示された事例では、中物315は、金型の中で、テープ333を完全に被覆するような程度だけ、甲革317の表面に、また、上方から下方へかけて、中物芯314、(対応するメッシュが備わっている)薄膜321、および保護要素323が順に構成された集成体328の表面に射出成形される。

0067

このようにして、完全に防水性の靴がまた得られる。

0068

実際に、このように記載されたこの発明によれば、公知の型の透湿性・防水性底革および透湿性・防水性底革を備えた靴において注目された上記問題点が解決されることがわかった。具体的には、この発明によれば、甲革の表面に射出成形された中物が設けられ、かつ、接地体の関節状に連結された露出状の周辺/周縁要素が側方に設けられた透湿性・防水性底革の備わった靴が提供される。

0069

この靴の特定構成は、後に接合される上記接地体とは別に上記中物の射出成形のために都合よく設けられる特定の製造方法によって可能である。

0070

都合の好いことに、この発明は、上記接地体が特定の側方輪郭を有していない場合にも適用することができ、この方法によれば、極端に柔軟である透湿性・防水性底革の備わった靴の製造が実際に可能になる。

0071

都合の好いことに、このように設けられた底革は、プラスチック材料を金型の中へ注入するための技術で製造することもできる。

0072

例えばフェルトのような透湿性中物芯の使用によれば、上記部分が有孔の中物要素によって占められている解決法に関して水の排出のための表面を増大させることができる。

0073

このように構想されたこの発明は、そのすべてが特許請求の範囲の範囲内にある多数の改造および変更を行うことが可能であり、すべての細部は、技術的に等価な他の諸要素でさらに置き換えることができる。

0074

実際に、使用された諸材料は、それらが特定の使用と両立する限り、寸法と同様に、諸要件および最新技術に従う任意のものであってよい。

0075

任意の特許請求の範囲で言及された技術的特徴が参照符号に従うときには、それらの参照符号は、特許請求の範囲の理解度を増大させる目的だけのために含まれており、従って、そのような参照符号は、そのような参照符号による例によって識別されたそれぞれの要素の解釈に関するどのような制限的効果も有していない。

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