図面 (/)

技術 多系統萎縮症の治療のためのラサギリンの使用

出願人 テバファーマシューティカルインダストリーズリミティド
発明者 ポエベ、ベルナー
出願日 2007年2月21日 (13年9ヶ月経過) 出願番号 2008-556464
公開日 2009年7月30日 (11年4ヶ月経過) 公開番号 2009-527574
状態 特許登録済
技術分野 化合物または医薬の治療活性 非環式または炭素環式化合物含有医薬
主要キーワード 活性システム ストライド長 本調査 中間サイズ 立ち上がり行動 アルファ化でんぷん 慢性中毒 スコア評価
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2009年7月30日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題・解決手段

開示は、多系統萎縮症治療方法であって、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩の一定量を被検者投与することを含む方法である。

概要

背景

多系統萎縮症(MSA)は、散発的に生じ、パーキンソン症候群小脳錐体自律神経及び泌尿器機能障害を任意の組合せで引き起こす、原因不明進行性神経変性疾患である(Kaufman, H., Multiple System Atrophy. Neurology 1998, 11:351-55, citing The Consensus Committee of the American Autonomic Society and the American Academy of Neurology, Consensus statement on the definition of orthostatic hypotension, pure autonomic failure, and multiple system strophy, Neurology 1996, 46:1470; Wenning et al., Multiple System Atrophy, Lancet Neurol. 2004, 3(2):93-103)。該疾病は、歴史的に、その支配的な発現型:パーキンソン症線条体黒質変性(SND)、自律神経不全シャイ−ドレーガー症候群(SDS)及び小脳機能(cerebellar features)の散発性オリーブ橋小脳萎縮症(OPCA)に下位分類されてきた。

しかしながら、MSAの患者の脳におけるグリア細胞封入体(GCI)は、障害病理学的なマーカーを提供し(パーキンソン病のレビ小体に類似)、これは、SND、SDS及びOPCAが、臨床的な発現が異なる同じ疾病であることを確証させる(Kaufmann, supra, citing Lantos, P.L., Multiple System Atrophy, Brain Pathology 1997, 7:1293-97)。

さらに、MSAはパーキンソン病(PD)としてしばしば誤診されるが、MSAはPDとは別の異なる疾患である。何れの疾病も初期段階では硬直及び緩慢を引き起こすが、しかし、眩暈及び嚥下困難のような、MSAのさらなる症状は、初期PDでは珍しい(Sarah Matheson Trust for MSA, at http://www.msaweb.co.uk/faq.htm)。

さらに、MSAの平均余命は、パーキンソン病よりも短いことが知られている。100年以上にわたる発表報告分析により、発症平均年齢が54(範囲31-78)であり、生存が6年(範囲0.5-24)であることが示された。生存は、性別パーキンニアン、又は錐体機能(pyramidal features)に影響されず、或いは、該患者がSND又はOPCAとして分類されたかどうかに影響されなかった(Ben-Schlomo et al. 1997)。

主としてパーキンソニアン型の疾患(線条体黒質の多様性)又は主として小脳型(OPCA-多様性)を提示することが多いMSAの患者として、MSA-P及びMSA-Cのような新しい用語が提案されている(Gillman et al. 1999)。ほとんどの患者がそれらの二つの型の一つを示しているにも関わらず、多くは、自律神経障害の特徴に加えてしばしば錐体路欠乏した重複する特徴を有する(Mitra et al. 2003)。

最も共通のMSA-Pの症状は、振戦筋強剛及び運動機能減少症可動性運動機能又は活動性の減少)を含む。

MSA-Cの最も共通の症状は、運動失調(筋協調不全)、バランス障害、言語障害及び嚥下障害を含む(National Dysautonomia Research Foundation, at http://www.ndrf.org/MSA.htm)。主に現れる症状が小脳性である場合、MSAは、他の小脳の運動失調と混同され得る(Kaufmann 1998)。

SDS又は自律神経性不全症状は、起立性低血圧を含み、これは、頭部ふらふら感(lightheadedness)、疲労、かすみ目及び首の後部の痛み;性交不能症尿失禁又は滞留を含む。自律神経不全は、97%の事例に現れる(Rehman 2001)。唯一初発性の欠乏が自律神経性である場合(即ち、起立性低血圧、勃起機能不全)、MSAは、純粋な自律神経不全又は自立神経障害を模倣する。

MSAの多様な特徴についての特異的な治療はなく、それ故、医学的な治療はパーキンソニアン及び疾病の自律神経性の特徴を軽減することを目的とする傾向がある(Colosimo et al 2002)。レボドーパに対する治療的応答の乏しいこと又は応答がないことは、MSA-Pのよく知られた特性である。ブロモクリプチン(Goetz et al 1984)、リスリド(Lees et al 1981)及びアポモルヒネ(Rossi et al 2000)のようなドーパミンアゴニスト及びアマンタジンのようなグルタミンアンタゴニスト試験され、混合した結果を有している。自律神経性の機能障害を治療する試みは、フルドロコルチゾン及びミドドリンのような起立性低血圧の治療に集中している。抗コリン作用薬は、その状態の多様な泌尿器の症状を助けることが示されている。

現在、MSA自体又はその多様な特徴のいずれかを治療するために認められた療法はなく、現在利用可能な種々の治療的選択肢を「みじめな」ものとして記載する、少なくとも一人の著者をもたらすのみである(Kaufmann 1998)。

ラサギリン(Rasagiline)、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンは、強力な第二世代モノアミンオキシダーゼ(MAO)B阻害剤である(Finberg et al., Pharmacological properties of the anti-Parkinson drug rasagiline; modification of endogenous brain amines, reserpine reversal, serotonergic and dopaminergic behaviours, Neuropharmacology (2002) 43(7):1110-8)。1 mg錠剤中ラサギリンメシレートは、特発性のパーキンソン病の治療のために、Teva Pharmaceuticals Industries, Ltd. (Petach Tikva, Israel)及びH. Lundbeck A/S (Copenhagen, Denmark)からAZILECT(登録商標)として、商業的に入手可能である。近年の研究により、そのMAO-B阻害剤活性に加えて、ラサギリンは、インビトロ及びインビボ実験により証明された強力な神経保護活性を有することが示されている。ラサギリンによる神経保護は、閉じた頭部外傷(Huang et al., Neuroprotective effect of rasagiline, a selective monoamine oxidase-B inhibitor, against closed head injury in the mouse, Eur. J. Pharmacol. (1999) 366(2-3):127-35)、全体的な病巣虚血(Speiser et al., Studies with rasagiline, a MAO-B inhibitor, in experimental focal ischemia in the rat, J. Neural Transm. (1999) 106(7-8):695-606)及びMPTP誘導性神経毒性(Sage et al. 2001, 2003)の動物モデル、並びに、筋萎縮性側索硬化症トランスジェニックモデル(Waibel et al., Rasagiline alone and in combination with riluzole prolongs survival in anALSmouse model, J. Neurol. (2004) 251(9):1080-4)及びPDの6-OHDAモデル(Blandini et al., Neuroprotective effect of rasagiline in a rodent model of Parkinson’s disease, Exp. Neurol. (2004) 187(2):455-9)において達成された。細胞培養実験により、ミトコンドリアの予め定められた膨張カスパーゼ3活性化、核PARP-1の活性化、GADPHの転位、及びヌクレオソームの(nucleasomal)DNA断片化を防ぐことによって(Youdim and Weinstock, Molecular basis of neuroprotective activities of rasagiline and the 抗-Alzheimer drug TV3326 [(N-propargyl-(3R) aminoindan-5-YL)-ethyl methyl carbamate], Cell Mol. Neurobiol. (2001) 21(6):555-73; Youdim et al., Amyloid processing and signal transduction properties of antiparkinso-antialzheimer neuroprotective drugs rasagiline and TV3326, Ann. N.Y. Acad. Sci. (2003) 993:378-86; Bar-am et al., Regulation of protein kinase C by the anti-Parkinson drug, MAO-B inhibitor, rasagiline and its derivatives, in vivo, J. Neurochem. (2004) 89(5):1119-25; and Weinreb et al., Neuroprotectoin via pro-survival protein kinase C isoforms associated with Bcl-2 family members, Faseb J. (2004) 18(12):1471-3)、ラサギリンが、ミトコンドリアによって惹起されるアポトーシス細胞死を強力に抑制することが示された(Youdim et al., Rasagiline [N-propargyl-1R-(+)-aminoindan], a selective and potent inhibitor of mitochondrial monoamine oxidase B Br. J. Pharmacol. (2001) 132(2):500-6; Akao et al., Mitochondrial permeability transition mediates apoptosis induced by N-mehyl(R)salsolinol, an endogenous neurotoxin, and is inhibited by Bcl-2 and rasagiline, N-propargyl-1(R)-aminoindan, J. Neurochem. (2002) 82(4):913-23)。さらに、ラサギリンは、抗アポトーシスのBcl-2及びBcl-xL発現の増大を、前アポトーシスのBad及びBaxの下方制御と平行して誘導する(Youdim et al., The essentiality of Bcl-2,PKC and proteasome-ubiquitin complex activations in the neuroprotective-antiapoptotic action of the anti-Parkinson drug, rasagiline, Biochem. Pharmacol. (2003) 66(8):1635-41; Yogev-Falach et al., The importance of propargylamine moiety in the anti-Parkinson drug rasagiline and its derivatives inMAPK-dependent amyloid precursor protein processing, Faseb
J. (2003) 17(15):2325-7; Bar-Am et al., supra)。近年の、PDにおける遅延開始設計研究(delayed-start design study)からの証拠は、臨床的設定においても、ラサギリンの潜在的な疾病緩和効果(disease-modifying efficacy)を示唆している(Parkinson Study, G., A controlled, randomized, delayed-start study of rasagiline in early Parkinson disease, Arch. Neurol. (2004) 61(4):561-6)。

概要

開示は、多系統萎縮症の治療方法であって、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩の一定量を被検者投与することを含む方法である。 なし

目的

MSAの多様な特徴についての特異的な治療はなく、それ故、医学的な治療はパーキンソニアン及び疾病の自律神経性の特徴を軽減することを目的とする

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
3件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

多系統萎縮症に罹っている被検者治療する方法であって、該被検者を治療するために有効な量のR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩を該被検者に投与することを含む方法。

請求項2

多系統萎縮症に苦しんでいる被検者において、多系統萎縮症の症状を緩和する方法であって、該被検者における多系統萎縮症の症状を緩和させるのに有効な量のR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩を、該被検者に投与することを含む方法。

請求項3

請求項2に記載の方法であって、前記多系統萎縮症の症状が、振戦筋強剛運動機能減少症バランス障害言語障害嚥下障害運動失調起立性低血圧性交不能症尿失禁又は尿閉である方法。

請求項4

請求項1又は2に記載の方法であって、前記多系統萎縮症の型が、線条体黒質変性型、シャイ−ドレーガー症候群型、又は散発性オリーブ橋小脳萎縮症型である方法。

請求項5

請求項1〜4の何れか一項に記載の方法であって、前記R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンの量又は薬学的に許容されるその塩の量が、1日あたり0.01 mg〜20 mgである方法。

請求項6

請求項5に記載の方法であって、前記R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンの量又は薬学的に許容されるその塩の量が、1日あたり0.5 mg〜5 mgである方法。

請求項7

請求項5に記載の方法であって、前記R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンの量又は薬学的に許容されるその塩の量が、1日あたり2 mgである方法。

請求項8

請求項5に記載の方法であって、前記R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンの量又は薬学的に許容されるその塩の量が1日あたり1 mgである方法。

請求項9

請求項1〜8の何れかに記載の方法であって、前記投与がR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンの薬学的に許容される塩の投与である方法。

請求項10

請求項9に記載の方法であって、前記薬学的に許容される塩がエシレートメシレートスルフェート又はタルトレートである方法。

請求項11

請求項10に記載の方法であって、前記薬学的に許容される塩がメシレートである方法。

請求項12

請求項11に記載の方法であって、前記R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンメシレートの量が1日あたり1.56 mgである方法。

請求項13

請求項1〜12の何れかに記載の方法であって、前記投与が、経口、非経口直腸又は経皮投与である方法。

請求項14

請求項1〜13の何れか一項に記載の方法であって、これらに限定されないが、レボドーパドーパミンアゴニストグルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬抗コリン作用薬、又は男性性不能症の治療薬を含む補助的療法の投与をさらに含む方法。

請求項15

請求項14に記載の方法であって、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンメシレート又は薬学的に許容されるその塩の最初の投与のときに、該被検者が、これらに限定されないが、多系統萎縮症の症状の緩和のための、レボドーパ、ドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬を含む補助的療法を受ける方法。

請求項16

請求項1〜15の何れかに記載の方法であって、前記R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩が、医薬組成物である方法。

請求項17

単位剤形のR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩ならびにドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬の少なくとも一つを含む医薬組成物。

請求項18

多系統萎縮症の治療、又はその症状の緩和に使用するための医薬組成物であって、治療的有効量のR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩ならびに薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。

請求項19

多系統萎縮症の治療のための、又はその症状の緩和のための、医薬の製造における、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩の使用。

請求項20

多系統萎縮症の治療において、同時に、別々に、又は連続的に使用するための併用製剤として、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩ならびにレボドーパ、ドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬の少なくとも一つを含む生成物

請求項21

多系統萎縮症の症状の緩和において、同時に、別々に、又は連続的に使用するための併用製剤として、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩ならびにレボドーパ、ドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬の少なくとも一つを含む生成物。

請求項22

レボドーパ、ドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬の少なくとも一つで既に治療されている患者における、多系統萎縮症の症状の緩和における使用のための医薬の製造のための、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩の使用。

背景技術

0001

多系統萎縮症(MSA)は、散発的に生じ、パーキンソン症候群小脳錐体自律神経及び泌尿器機能障害を任意の組合せで引き起こす、原因不明進行性神経変性疾患である(Kaufman, H., Multiple System Atrophy. Neurology 1998, 11:351-55, citing The Consensus Committee of the American Autonomic Society and the American Academy of Neurology, Consensus statement on the definition of orthostatic hypotension, pure autonomic failure, and multiple system strophy, Neurology 1996, 46:1470; Wenning et al., Multiple System Atrophy, Lancet Neurol. 2004, 3(2):93-103)。該疾病は、歴史的に、その支配的な発現型:パーキンソン症線条体黒質変性(SND)、自律神経不全シャイ−ドレーガー症候群(SDS)及び小脳機能(cerebellar features)の散発性オリーブ橋小脳萎縮症(OPCA)に下位分類されてきた。

0002

しかしながら、MSAの患者の脳におけるグリア細胞封入体(GCI)は、障害病理学的なマーカーを提供し(パーキンソン病のレビ小体に類似)、これは、SND、SDS及びOPCAが、臨床的な発現が異なる同じ疾病であることを確証させる(Kaufmann, supra, citing Lantos, P.L., Multiple System Atrophy, Brain Pathology 1997, 7:1293-97)。

0003

さらに、MSAはパーキンソン病(PD)としてしばしば誤診されるが、MSAはPDとは別の異なる疾患である。何れの疾病も初期段階では硬直及び緩慢を引き起こすが、しかし、眩暈及び嚥下困難のような、MSAのさらなる症状は、初期PDでは珍しい(Sarah Matheson Trust for MSA, at http://www.msaweb.co.uk/faq.htm)。

0004

さらに、MSAの平均余命は、パーキンソン病よりも短いことが知られている。100年以上にわたる発表報告分析により、発症平均年齢が54(範囲31-78)であり、生存が6年(範囲0.5-24)であることが示された。生存は、性別パーキンニアン、又は錐体機能(pyramidal features)に影響されず、或いは、該患者がSND又はOPCAとして分類されたかどうかに影響されなかった(Ben-Schlomo et al. 1997)。

0005

主としてパーキンソニアン型の疾患(線条体黒質の多様性)又は主として小脳型(OPCA-多様性)を提示することが多いMSAの患者として、MSA-P及びMSA-Cのような新しい用語が提案されている(Gillman et al. 1999)。ほとんどの患者がそれらの二つの型の一つを示しているにも関わらず、多くは、自律神経障害の特徴に加えてしばしば錐体路欠乏した重複する特徴を有する(Mitra et al. 2003)。

0006

最も共通のMSA-Pの症状は、振戦筋強剛及び運動機能減少症可動性運動機能又は活動性の減少)を含む。

0007

MSA-Cの最も共通の症状は、運動失調(筋協調不全)、バランス障害、言語障害及び嚥下障害を含む(National Dysautonomia Research Foundation, at http://www.ndrf.org/MSA.htm)。主に現れる症状が小脳性である場合、MSAは、他の小脳の運動失調と混同され得る(Kaufmann 1998)。

0008

SDS又は自律神経性不全症状は、起立性低血圧を含み、これは、頭部ふらふら感(lightheadedness)、疲労、かすみ目及び首の後部の痛み;性交不能症尿失禁又は滞留を含む。自律神経不全は、97%の事例に現れる(Rehman 2001)。唯一初発性の欠乏が自律神経性である場合(即ち、起立性低血圧、勃起機能不全)、MSAは、純粋な自律神経不全又は自立神経障害を模倣する。

0009

MSAの多様な特徴についての特異的な治療はなく、それ故、医学的な治療はパーキンソニアン及び疾病の自律神経性の特徴を軽減することを目的とする傾向がある(Colosimo et al 2002)。レボドーパに対する治療的応答の乏しいこと又は応答がないことは、MSA-Pのよく知られた特性である。ブロモクリプチン(Goetz et al 1984)、リスリド(Lees et al 1981)及びアポモルヒネ(Rossi et al 2000)のようなドーパミンアゴニスト及びアマンタジンのようなグルタミンアンタゴニスト試験され、混合した結果を有している。自律神経性の機能障害を治療する試みは、フルドロコルチゾン及びミドドリンのような起立性低血圧の治療に集中している。抗コリン作用薬は、その状態の多様な泌尿器の症状を助けることが示されている。

0010

現在、MSA自体又はその多様な特徴のいずれかを治療するために認められた療法はなく、現在利用可能な種々の治療的選択肢を「みじめな」ものとして記載する、少なくとも一人の著者をもたらすのみである(Kaufmann 1998)。

0011

ラサギリン(Rasagiline)、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンは、強力な第二世代モノアミンオキシダーゼ(MAO)B阻害剤である(Finberg et al., Pharmacological properties of the anti-Parkinson drug rasagiline; modification of endogenous brain amines, reserpine reversal, serotonergic and dopaminergic behaviours, Neuropharmacology (2002) 43(7):1110-8)。1 mg錠剤中ラサギリンメシレートは、特発性のパーキンソン病の治療のために、Teva Pharmaceuticals Industries, Ltd. (Petach Tikva, Israel)及びH. Lundbeck A/S (Copenhagen, Denmark)からAZILECT(登録商標)として、商業的に入手可能である。近年の研究により、そのMAO-B阻害剤活性に加えて、ラサギリンは、インビトロ及びインビボ実験により証明された強力な神経保護活性を有することが示されている。ラサギリンによる神経保護は、閉じた頭部外傷(Huang et al., Neuroprotective effect of rasagiline, a selective monoamine oxidase-B inhibitor, against closed head injury in the mouse, Eur. J. Pharmacol. (1999) 366(2-3):127-35)、全体的な病巣虚血(Speiser et al., Studies with rasagiline, a MAO-B inhibitor, in experimental focal ischemia in the rat, J. Neural Transm. (1999) 106(7-8):695-606)及びMPTP誘導性神経毒性(Sage et al. 2001, 2003)の動物モデル、並びに、筋萎縮性側索硬化症トランスジェニックモデル(Waibel et al., Rasagiline alone and in combination with riluzole prolongs survival in anALSmouse model, J. Neurol. (2004) 251(9):1080-4)及びPDの6-OHDAモデル(Blandini et al., Neuroprotective effect of rasagiline in a rodent model of Parkinson’s disease, Exp. Neurol. (2004) 187(2):455-9)において達成された。細胞培養実験により、ミトコンドリアの予め定められた膨張カスパーゼ3活性化、核PARP-1の活性化、GADPHの転位、及びヌクレオソームの(nucleasomal)DNA断片化を防ぐことによって(Youdim and Weinstock, Molecular basis of neuroprotective activities of rasagiline and the 抗-Alzheimer drug TV3326 [(N-propargyl-(3R) aminoindan-5-YL)-ethyl methyl carbamate], Cell Mol. Neurobiol. (2001) 21(6):555-73; Youdim et al., Amyloid processing and signal transduction properties of antiparkinso-antialzheimer neuroprotective drugs rasagiline and TV3326, Ann. N.Y. Acad. Sci. (2003) 993:378-86; Bar-am et al., Regulation of protein kinase C by the anti-Parkinson drug, MAO-B inhibitor, rasagiline and its derivatives, in vivo, J. Neurochem. (2004) 89(5):1119-25; and Weinreb et al., Neuroprotectoin via pro-survival protein kinase C isoforms associated with Bcl-2 family members, Faseb J. (2004) 18(12):1471-3)、ラサギリンが、ミトコンドリアによって惹起されるアポトーシス細胞死を強力に抑制することが示された(Youdim et al., Rasagiline [N-propargyl-1R-(+)-aminoindan], a selective and potent inhibitor of mitochondrial monoamine oxidase B Br. J. Pharmacol. (2001) 132(2):500-6; Akao et al., Mitochondrial permeability transition mediates apoptosis induced by N-mehyl(R)salsolinol, an endogenous neurotoxin, and is inhibited by Bcl-2 and rasagiline, N-propargyl-1(R)-aminoindan, J. Neurochem. (2002) 82(4):913-23)。さらに、ラサギリンは、抗アポトーシスのBcl-2及びBcl-xL発現の増大を、前アポトーシスのBad及びBaxの下方制御と平行して誘導する(Youdim et al., The essentiality of Bcl-2,PKC and proteasome-ubiquitin complex activations in the neuroprotective-antiapoptotic action of the anti-Parkinson drug, rasagiline, Biochem. Pharmacol. (2003) 66(8):1635-41; Yogev-Falach et al., The importance of propargylamine moiety in the anti-Parkinson drug rasagiline and its derivatives inMAPK-dependent amyloid precursor protein processing, Faseb
J. (2003) 17(15):2325-7; Bar-Am et al., supra)。近年の、PDにおける遅延開始設計研究(delayed-start design study)からの証拠は、臨床的設定においても、ラサギリンの潜在的な疾病緩和効果(disease-modifying efficacy)を示唆している(Parkinson Study, G., A controlled, randomized, delayed-start study of rasagiline in early Parkinson disease, Arch. Neurol. (2004) 61(4):561-6)。

発明の概要

0012

本発明は、多系統萎縮症に罹っている被検者を治療する方法であって、該被検者を治療するために有効な量のR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩を該被検者に投与することを含む方法を提供する。

0013

また、本発明は、多系統萎縮症に苦しんでいる被検者において、多系統萎縮症の症状を緩和する方法であって、該被検者における多系統萎縮症の症状を緩和させるのに有効な量のR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩を、該被検者に投与することを含む方法を提供する。

0014

また、本発明は、単位剤形のR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩ならびにドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬(orthostatic hypotension therapeutics)、抗コリン作用薬、又は男性性不能症の治療薬の少なくとも一つを含む医薬組成物を提供する。

0015

また、本発明は、多系統萎縮症の治療、又はその症状の緩和に使用するための医薬組成物であって、治療的有効量のR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩ならびに薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。

0016

また、本発明は、多系統萎縮症の治療のための、又はその症状の緩和のための、医薬の製造における、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩の使用を提供する。

0017

また、本発明は、多系統萎縮症の治療において、同時に、別々に、又は連続的に使用するための併用製剤(combined preparation)として、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩ならびにレボドーパ、ドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬の少なくとも一つを含む生成物を提供する。

0018

また、本発明は、多系統萎縮症の症状の緩和において、同時に、別々に、又は連続的に使用するための併用製剤として、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩ならびにレボドーパ、ドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬の少なくとも一つを含む生成物を提供する。

0019

また、本発明は、レボドーパ、ドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬の少なくとも一つで既に治療されている患者における、多系統萎縮症の症状の緩和における使用のための医薬の製造のための、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩の使用を提供する。

発明を実施するための最良の形態

0020

本願を通して、種々の出版物公開された特許出願、及び特許が参照される。本願が属する技術の状態をより完全に説明するために、それらの書類の開示は、その全てが参照によって本願明細書に援用される。

0021

[詳細な説明]
本発明は、多系統萎縮症(Multiple System Atrophy)に罹っている被検者を治療する方法であって、該被検者を治療するために有効な量のR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩を該被検者に投与することを含む方法を提供する。

0022

また、本発明は、多系統萎縮症に苦しんでいる被検者において、多系統萎縮症の症状を緩和する方法であって、該被検者における多系統萎縮症の症状を緩和させるのに有効な量のR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩を、該被検者に投与することを含む方法を提供する。

0023

該方法の一つの態様において、前記多系統萎縮症の症状は、振戦(tremor)、筋強剛、運動機能減少症、バランス障害、言語障害、嚥下障害、運動失調、起立性低血圧、性交不能症、尿失禁又は尿閉(urinary retentioin)である。

0024

該方法の他の態様において、前記多系統萎縮症の型は、線条体黒質変性型(striatonigral degeneration form)、シャイ−ドレーガー症候群型、又は散発性オリーブ橋小脳萎縮症型(sporadic olivopontocerebellar atrophy form)である。

0025

該方法のさらに他の態様において、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンの量又は薬学的に許容されるその塩の量は、1日あたり0.01 mg〜20 mgである。

0026

該方法のさらに他の態様において、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンの量又は薬学的に許容されるその塩の量は、1日あたり0.5 mg〜5 mgである。

0027

該方法のさらに他の態様において、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンの量又は薬学的に許容されるその塩の量は、1日あたり2 mgである。

0028

該方法のさらに他の態様において、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンの量又は薬学的に許容されるその塩の量は、1日あたり1 mgである。
該方法のさらに他の態様において、該投与は、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンの薬学的に許容される塩の投与である。

0029

該方法のさらに他の態様において、薬学的に許容される塩は、エシレートメシレートスルフェート又はタルトレートである。

0030

該方法のさらに他の態様において、前記薬学的に許容される塩はメシレートである。

0031

該方法のさらに他の態様において、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンメシレートの量は、1日あたり1.56 mgである。

0032

該方法のさらに他の態様において、該投与は経口、非経口直腸又は経皮投与である。

0033

さらに他の態様において、該方法はさらに、これらに限定されないが、レボドーパ、ドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬を含む補助的療法の投与を含む。

0034

該方法のさらなる態様において、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンメシレート又は薬学的に許容されるその塩の最初の投与のときに、該被検者は、多系統萎縮症の症状の軽減のための、これらに限定されないが、レボドーパ、ドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬を含む補助的療法を受けることを特徴とする。

0035

該方法のさらなる態様において、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩は医薬組成物中にある。

0036

また、本発明は、単位剤形のR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩ならびにドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬の少なくとも一つを含む医薬組成物を提供する。

0037

また、本発明は、多系統萎縮症の治療、又はその症状の緩和に使用するための医薬組成物であって、治療的有効量のR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩ならびに薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。

0038

また、本発明は、多系統萎縮症の治療のための、又はその症状の緩和のための、医薬の製造における、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩の使用を提供する。

0039

また、本発明は、多系統萎縮症の治療において、同時に、別々に、又は連続的に使用するための併用製剤として、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩ならびにレボドーパ、ドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬の少なくとも一つを含む生成物を提供する。

0040

また、本発明は、多系統萎縮症の症状の緩和において、同時に、別々に、又は連続的に使用するための併用製剤として、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩ならびにレボドーパ、ドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬の少なくとも一つを含む生成物を提供する。

0041

また、本発明は、レボドーパ、ドーパミンアゴニスト、グルタミンアンタゴニスト、起立性低血圧治療薬、抗コリン作用薬、又は男性性交不能症の治療薬の少なくとも一つで既に治療されている患者における、多系統萎縮症の症状の緩和における使用のための医薬の製造のための、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン又は薬学的に許容されるその塩の使用を提供する。

0042

本発明は、このように、多系統萎縮症のヒト患者の治療のための、式(I)のN-プロパルギル-1-アミノインダン[“R(+)PAI”]のR-(+)-エナンチオマー及び薬学的に許容されるその酸付加塩を提供する:

0043

また本発明は、化合物R(+)PAIを含む医薬組成物、その製剤及び該医薬組成物による多系統萎縮症の治療方法を提供する。

0044

ラサギリンは、化学物質R-(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンのINN国際非専売名)及びUSAN(米国採用名)である。

0045

R(+)PAIは、N-プロパルギル-1-アミノインダン(PAI)のR及びS-エナンチオマーのラセミ混合物光学分割によって得られる。そのような分割は、J. Jacques, A. Collet及びS. Wilen(Pub. John Wiley & Sons, N.Y., 1981)による「Enantiomers, Racemates and Resolutions」に開示されているように、当該分野の技術者に周知の任意の従来の分割方法によって達成することができる。例えば、分割は、キラルカラムでの分取クロマトグラフィー(preparative chromatography)により実行され得る。適切な分割方法の他の例は、酒石酸リンゴ酸マンデル酸又はN-アセチルロイシンのようなアミノ酸のN-アセチル誘導体のようなキラルな酸によるジアステレオマー塩の形成と、それに続く、所望のRエナンチオマーのジアステレオマー塩を単離するための再結晶である。

0046

PAIのR及びSエナンチオマーのラセミ混合物は、例えば、WO95/11016に開示されているように調製され得る。PAIのラセミ混合物もまた、1-クロロインダン又は1-ブロモインダンプロパルギルアミンと反応させることにより調製できる。或いは、このラセミ体は、プロパルギルアミンを1-インダノン(indanone)と反応させて、対応するイミンを形成し、続いて、該イミンの炭素-窒素二重結合を、水素化ホウ素ナトリウムのような適切な薬剤により還元することにより調製され得る。

0047

本発明に従って、R(+)PAIはまた、有機又は無機塩基の存在下で、及び任意に、適切な溶媒の存在下で、プロパルギルブロミド又はプロパルギルクロリドと反応させることにより、1-アミノインダンの光学的に活性なR-エナンチオマーから直接、調製することもできる。上記化合物の好ましい調製方法は、塩基として重炭酸カリウム及び溶媒としてアセトニトリルを用いる、R-1-アミノインダンとプロパルギルクロリドの反応である。

0048

化合物R(+)PAIは、多系統萎縮症の治療のために特に有用な医薬組成物として調製され得る。そのような組成物は、R(+)PAIの化合物又はその薬学的に許容される酸付加塩を、薬学的に許容される担体及び/又は賦形剤と共に含み得る。本発明の実行において、薬学的に許容される塩は、これらに限定されないが、メシレート、マレエートフマレート、タルトレート、ハイドロクロライドハイドロブロミド、エシレート、p-トルエンスルホネートベンゾエートアセテートホスフェート及びスルフェートの塩を含む。

0049

該組成物は、経口的に、非経口的に、直腸的に又は経皮的に投与される医薬として調製され得る。経口投与のために適した形態は、錠剤圧縮されたか又はコーティングされたピル糖衣錠サッシェハード又はソフトゼラチンカプセル舌下錠シロップ及び懸濁液を含み;非経口投与のために、本発明は、水溶液又は非水溶液又はエマルジョンを含むアンプル又はバイアルを提供し;直腸投与のためには、親水性の又は疎水性の溶媒をによる坐薬が提供され;及び、軟膏及び経皮送達として局所的な適用のために、当該分野で周知のような適切な送達系が提供される。

0050

本発明の経口剤形を処方するために用いられ得る、薬学的に許容される担体及び賦形剤の具体的な例は、例えば、米国特許第6,126,968号(Peskin et al., issued Oct. 3, 2000)に開示されている。本発明において有用な剤形を作るための技術及び組成は、次の参考文献に開示されている:7 Modern Pharmaceutics, Chapters 9 and 10 (Banker & Rhodes, Editors, 1979); Pharmaceutical Dosage Forms: Tablets (Lieberman et al., 1981); Ansel, Introduction to Pharmaceutical Dosage Forms 2nd Edition (1976); Remington's Pharmaceutical Sciences, 17th ed. (Mack Publishing Company, Easton, Pa., 1985); Advances in Pharmaceutical Sciences (David Ganderton, Trevor Jones, Eds., 1992); Advances in Pharmaceutical Sciences Vol 7. (David Ganderton, Trevor Jones, James McGinity, Eds., 1995); Aqueous Polymeric Coatings for Pharmaceutical Dosage forms (Drugs and the Pharmaceutical Sciences, Series 36 (James McGinity, Ed., 1989); Pharmaceutical Particulate Carriers: Therapeutic Applications: Drugs and the Pharmaceutical Sciences, Vol 61 (Alain Rolland, Ed., 1993); Drug Delivery to the Gastrointestinal Tract (Ellis Horwood Books in the Biological Sc
iences. Series in Pharmaceutical Technology; J. G. Hardy, S. S. Davis, Clive G. Wilson, Eds.); Modern Pharmaceutics Drugs and the Pharmaceutical Sciences, Vol 40 (Gilbert S. Banker, Christopher T. Rhodes, Eds.)。

0051

錠剤は、適切なバインダー潤滑剤、崩壊剤着色剤調味剤(flavoring agents)、流動誘導剤(flow-inducing agents)、及び融解剤(melting agents)を含んでよい。例えば、錠剤又はカプセル投与単位形態における経口投与のために、活性薬剤成分は、経口の、非毒性の、薬学的に許容される、不活性な担体、例えば、ラクトースゼラチンアガースターチスクロースグルコースメチルセルロースリン酸二カルシウム硫酸カルシウムマンニトールソルビトール微結晶性セルロースなどと混合されることができる。適切なバインダーは、スターチ、ゼラチン、グルコース又はベータ-ラクトースのような天然糖、コーンスターチアカシアトラガカント又はアルギン酸ナトリウムのような天然及び合成ゴムポビドンカルボキシメチルセルロースポリエチレングリコールワックスなどを含む。それらの剤形中に用いられる潤滑剤は、オレイン酸ナトリウムステアリン酸ナトリウム安息香酸ナトリウム酢酸ナトリウム塩化ナトリウムステアリン酸ナトリウムステアリルフマレート、タルクなどを含む。崩壊剤は、これに限定されないが、スターチ、メチルセルロース、アガー、ベントナイトキサンタンガムクロスカルメロースナトリウム(croscarmellose sodium)、ナトリウムスターチグリコレートなどを含む。

0052

1 mg錠剤中のラサギリンメシレートは、パーキンソン病治療に使用するために、Azilect(登録商標)として、Teva Pharmaceutical Industries, Ltd. (Petach Tikva, Israel)及びH. Lundbeck A/S (Copenhagen, Denmark)から、商業的に入手可能である。Azilect(登録商標)を処置される被検者において、幻覚混乱うつ病傾眠及び他の睡眠障害の、認知性及び行動性有害事象はほとんどなく、プラセボを受けた被検者でみられた発生率を3パーセント以上超えなかった(Parkinson Study Group, Tyramine Challenge to Assess the Safety of Rasagiline Monotherapy in a Placebo-Controlled Multicenter Trial for Early Parkinson’s Disease (TheTEMPO Study), Neurology, 2001, 56:A345)。ラサギリン処置被検者で最も一般に報告された有害事象は、痛み、頭痛及び眩暈である。幻覚、傾眠、浮腫悪心嘔吐、及び下痢のような、他のドーパミン作動性の薬物に典型的に付随する副作用は、ラサギリン処置被検者では稀にしか報告されない(Stern et al., Double-Blind, Randomized, Controlled Trial of Rasagiline as Monotherapy in Early Parkinson’s Disease Patients, Mov. Disord., 2004, 19(8):916-923)。

0053

R(+)PAI組成物は、多系統萎縮症を処置するために単独で用いられてもよく、また或いは、それらは、現存の多系統萎縮症治療の補助として用いられてよい。R(+)PAIは、他の多系統萎縮症治療とは別に、異なる時点で投与されることができ、又は、少なくとも一つの多系統萎縮症治療とR(+)PAIの併用医薬組成物として用いることができる。そのような治療は、例えば、レボドーパ、ブロモクリプチン、リスリド及びアポモルヒネのようなドーパミンアゴニスト、及びアマンタジンのようなグルタミンアンタゴニスト、DDAVP又はMSAの多様な泌尿器の症状に役立つことが示されているオキシブチニンのような抗コリン作用薬、エフェドリン、フルドロコルチゾン及びミドドリンのような起立性低血圧治療薬、又は血圧を上昇させる他の薬物、又は陰茎インプラント又は男性性交不能症の治療薬による治療であってよい。このように、例えば、錠剤又はカプセルの形態での経口使用のための医薬組成物は、R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン、レボドーパ、及びデカルボキシラーゼ阻害剤を含み得る。そのような組成物は、0.01-20 mgのR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダン、50-100 mgのレボドーパ、及び12.5-50 mgのベンゼラジド(benserazide)を含み得る。

0054

任意の開示された組成物中のR(+)PAIの好ましい用量は、次の範囲内である:経口又は坐薬には、1日に取られる投与ユニットあたり0.01-20 mgの処方、好ましくは1日に取られる投与ユニットあたり0.5-5 mgの処方、及びより好ましくは1日に取られる投与ユニットあたり1 mg又は2 mgの処方が用いられる;及び、注射用には、1日に取られる投与ユニットあたり0.05-10 mg/mlの処方、及びより好ましくは1日に取られる投与ユニットあたり0.5-3 mg/mlの処方、及びより好ましくは1日に取られる投与ユニットあたり1 mg/mlの処方が用いられ得る。

0055

0.01-20 mgとは、該範囲内の全ての100分の1、10分の1及び整数ユニット量が、本発明の一部として特異的に開示されることを意味する。従って、0.02、0.03 ・・・0.09;0.1、0.2・・・0.9;及び1、2・・・19 mgのユニット量が、本発明の態様として含まれる。

0056

ここで用いられるように、「パーキンソニアン(parkinsonian)」及び「パーキンソニズム(parkinsonism)」は、MSAの線条体黒質変性型の症状を指し、その症状はパーキンソン病のものに似ているが、その臨床病理学はパーキンソン病と分けられ区別される。

0057

[実験の詳細]
実施例1
R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンメシレート3.12 mg/錠剤
マンニトール62.5 mg/錠剤
マルトデキストリン(Maltrin 150) 36.0 mg/錠剤
クロスカルメロースナトリウム(Ac-Di-Sol) 2.1 mg/錠剤
タルク1.5 mg/錠剤
実施例2
R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンメシレート 1.56 mg/錠剤
マンニトール 79.14 mg/錠剤
スターチ10.0 mg/錠剤
アルファ化でんぷん10.0 mg/錠剤
コロイド状二酸化ケイ素0.6 mg/錠剤
タルク 2.0 mg/錠剤
ステアリン酸2.0 mg/錠剤
実施例3
R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンメシレート 3.12 mg/錠剤
マンニトール 76.58 mg/錠剤
スターチ 10.0 mg/錠剤
アルファ化でんぷん 10.0 mg/錠剤
コロイド状二酸化ケイ素 0.6 mg/錠剤
クエン酸1.0 mg/錠剤
タルク 2.0 mg/錠剤
実施例4
R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンメシレート 3.12 mg/錠剤
マンニトール 69.88 mg/錠剤
ラクトース(含水の) 14.0 mg/錠剤
スターチ 14.0 mg/錠剤
ベヘン酸グリセリル(Compitrol 888ATO) 2.0 mg/錠剤
実施例5
R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンメシレート 3.12 mg/錠剤
マンニトール 77.28 mg/錠剤
スターチ 10.0 mg/錠剤
スターチSTA-RX 1500 10.0 mg/錠剤
コロイド状二酸化ケイ素、アエロシルAerosil) 0.6 mg/錠剤
硬化野菜I型2.0 mg/錠剤
(Sterotex Dritex)
(1.56 mgのR(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンメシレートは、1.0 mgの塩基化合物R(+)-N-プロパルギル-1-アミノインダンになる)
実施例6—MSAのマウスモデル
MSAの適切なモデルは、「Stefanova et al. (Am. J. Pathol. March 2005, 166(3):869-76; TrendsNeurosci. 2005, 28(9):501-6)」により開示されている。このモデルは、オリゴデンドログリアのα-シヌクレインの発現を伴うトランスジェニックマウスにおいて、酸化ストレスを誘導することにより作用する。該モデルは、オリゴデンドログリアの不溶性α-シヌクレイン封入体と併用された、線条体黒質の変性(SND)、オリーブ橋小脳萎縮症(OPCA)、アストログリオシス及びミクログリオシスを含む、MSAの主要な神経病理学的な特徴を再現することが示されている。MSAに典型的な、選択的神経細胞死パターンは、3-ニトプロピオン酸(3-NP)によってミトコンドリアの抑制を併用することにより達成される。

0058

6ヶ月齢を超える、合計36(PLP)のα-シヌクレイントランスジェニックマウスを用いた。マウスは、表1に示す4つのグループランダム化した。

0059

MSA病態を作るため、3-NPによる慢性中毒を、従来用いられた模範病態に従って行った(即ち、2週間の間、12時間毎に、4x10 mg/kg、4x20 mg/kg、4x40mg/kg、4x50mg/kg の腹腔内注射)。

0060

マウスはさらに、以下のグループに分けられた:コントロールグループ生理食塩水で試験、n=10)、低投与量ラサギリングループ(0.6mg/kg; n=10)及び高投与量ラサギリングループ(2mg/kg; n=10)。ラサギリンは、3-NPの中毒の24時間1週間前から開始して、さらに1週間持続し、即ち、合計で4週間、24時間毎に皮下に送達した。

0061

ラサギリンの活性及び毒性:MAO-A及びMAO-B活性分析
ラサギリン治療の効力を、異なる処置グループにおけるMAO-A及びMAO-B活性の阻害生化学的測定により決定した。グループ当たり2マウスを、頚部トランスロケーションによる深いチオペンタール麻酔下で屠殺した。脳を直ちに取り出し、液体窒素中でスナップ凍結し、さらに-80℃で貯蔵した。MAO-A又はMAO-Bをそれぞれ阻害するために、組織ホモジネートクロルジリン又はデプレニルプレインキュベートした。インキュベーションは、MAO-B測定のために14C標識化PEA (10μM)とともに、MAO-A測定のために14C-HT(100μM)とともに行った。酸性化により反応を停止し、標識された代謝産物を、トルエン酢酸エチル中に抽出し、ベータ-カウンターによりカウントした。

0062

一般的な観察及び毎日体重測定は、ラサギリンの毒性効果を何らも示さなかった。異なる処置グループにおけるMAO-A及びMAO-Bの生化学的活性は、実験の終わりに測定した。両方の濃度のラサギリン処置は、MAO活性の著しい阻害を誘導した。その結果を表2に示す。

0063

運動行動及び一般的運動スコア
行動試験を、以下の手順及び「Fernagut et al.」:臨床的スケールストライド長自発歩行運動活性(Neuroscience, 2002; 114(4):1005-17)の記載に従って、処置状態盲目的に行った。一般的な観察(臨床的スケール)は、全実験期間の間、毎日行い、残りの試験は、マウスを屠殺する前の最後の3日間の間に行った。

0064

運動行動は、一般的な臨床スコアにより毎日評価され、実験の第3週(16-19日)及び第4週(25-28日)の間、以前に開示されたプロトコール(Stefanova et al., Oxidative stress in transgenic mice with oligodendroglial alpha-synuclein overexpression replicates the characteristic neuropathology of multiple system atrophy, Am.J.Pathol. 2005;166:869-76)に従う追加の運動行動試験(フレックスフィイールドポール試験及びストライド長)とともに評価された。

0065

グループは、以前に公開された評点スケールに従って、一般的な行動スコアにより、全実験期間の間、毎日評価された。運動障害(motor disturbance)の最初の徴候は、実験の13日目に観察され(3-NP中毒後6日)、非中毒のコントロールと比較して、MSAグループにおいてさらに進行した(図1A及び1B)。ラサギリンによる処置は、一般的な運動障害の著しい改善を誘導した(図1B)。要約して言えば、ラサギリンは、トランスジェニックMSAマウスモデルにおける障害性の運動行動のいくつかの重要な面を改善した。

0066

マウスにおける3-NP誘導性運動能力障害の重症度の評価のための標準化された運動行動スケール
以前に開示された評点スケール(Fernagut et al., Subacute systemic 3-nitropropionic acid intoxication induces a distinct motor disorder in adult C57B1/6 mice: Behavioural and histopathological characterization, Neuroscience 2002;114:1005-17) を、後肢握りしめ、一般的な歩行運動活性、後肢筋緊張異常躯幹の筋緊張異常及び姿勢挑戦応答の評価のために用いた(0, 正常;1 わずかに障害された、及び2 顕著に障害された)。評点は、最初の3-NP中毒(7日)の後に開始し、実験の終わりまで持続して、24時間毎に行った。各セッションについての動物あたりの総合の日スコア、並びに、全試験期間についての、グループ毎の動物毎の合計スコアを決定した。

0067

ポール試験
ポール試験(Id.; and Matsuura et al., Pole test is a useful method for evaluating the mouse movement disorder caused by striatal dopamine depletion, Journal of Neuroscience Methods1997;73:45-8)を、実験の17日と25日に行った。各マウスを、前日に試験に慣れさせた。表面が粗く、1cm幅で50 cm高さの木製の垂直方向のポールを適用した。マウスをポールの頂上に頭を上にして置き、下向きに回転する時間(Tturn)並びにマウスの四肢が床に達するまで、ポールをはい降りる合計時間(Ttotal)を、5試行測定した。5試行のうちの最もよい成績を、統計的な分析のために保持した(Fernagut et al., In vivo models of multiple system strophy, Mov Disord. 2005;20 Suppl 12:S57-S63)。マウスが試験を行えなかった場合、120の不履行値を考慮に入れた。

0068

試験を行うには著しい能力障害が、t-ターン及びT-トータル延長により記載されたように、3-NP処置された動物で、17日及び25日に観察された(図1G及び1I)。ラサギリンは、第4週の間(25日)、延長された動作時間(T-ターン及びT-トータル)を著しく減少した。

0069

オープンフィールド及び立ち上がり活性
マウスの歩行運動活性の試験のために、544光ビームチャネルによる、水平及び垂直方向の歩行運動活性のモニタリング及びリアルタイムカウンティングを可能にする、フレックスフィールド活性システム(San Diego Instruments, San Diego, California)を適用した。マウスは、オープンフィールド(40.5 x 40.5 x 36.5 cm)の中央に置き、常に1日の同じ時間(5.00 p.m.)に、15分間で試験した。試験は、試験の間、外部のノイズ及び光が完全に隔離された暗室で行った。実験の16日及び26日の、水平及び垂直平面におけるカウントの合計を、さらに分析した。

0070

フレックスフィールド活性
3-NP中毒は、16日のオープンフィールド及び立ち上がり活性の一過性の減少を誘導した(図1E)。ラサギリン処置の有意な効力は、オープンフィールド活性でも、立ち上がり行動でも、調査された時点の何れにおいても観察されなかった(図1C - 1F)。

0071

ストライド長
マウスの後肢のストライド長を、その実行の3日前に該試験に慣れされた後、ベースライン及び屠殺の前に測定した。各動物の肢を、非毒性の食用染料でぬらし、マウスにひときれの紙(42 cm長、4.5cm幅)の上を走らせ、暗いゴールの箱に向かって明るい通路を下らせた。4回の走行の後、走行の最初(7 cm)及び最後(7 cm)を除いて、それぞれの側の前肢及び後肢のストライド長を測定した。平均ストライド長を決定した。

0072

ストライド長試験は、最初の3-NP中毒後、18-19日及び27-28日に行った。ストライド長は、3-NP中毒の結果として、両方の時点で短くなった(図1K及び1L)。ラサギリンは、18-19日におけるストライド長の短縮を逆にし、また、27-28日におけるストライド長の障害を逆にした。

0073

神経病理学
脳の神経病理学的な検査を、深いチオペンタール麻酔の下で、4%パラホルムアルデヒド(PFA)の経噴門(transcardial)パーフュージョン後に行った。脳をすばやく取り出し、同じ固定液中で、4℃で1時間、後固定(postfixed)し、次いで、25%スクロース溶液中にそれらが沈むまで保持した。脳を、2-メチルブタン中でゆっくり凍結し、処理するまで-80℃で維持した。全脳の連続的な切片を、凍結ミクロトームカットした(Leica, Nussloch, Germany)。

0074

切片は、以下の免疫組織化学的染色を受けた:SNc中のドーパミン作動性ニューロンドーパミン及びサイクリックアデノシン可視化するために用いられるチロシン水酸化酵素抗体(Sigma)線条体中の中間サイズスピニーニューロン及び小脳皮質中のプルキンエ細胞を可視化するために用いられる3',5'-モノホスフェート-調節されるリンタンパク質32 (DARPP-32)(New York Hospital-Cornell Medical Centre)、アストログリアの反応を可視化するために用いられるグリア繊維状酸性タンパク質(GFAP)(Roche Diagnostics GmBH)、ミクログリアの反応を可視化するために用いられるCD11b (Serotec)及びBcl-2、Bcl-Xl及びBaxアポトーシス/抗-アポトーシスマーカー。一つの完全なシリーズは、クレシルバイオレットにより染色された。

0075

以下の抗体が本調査に用いられた:モノクローナル抗-DARPP-32(1:2000)、モノクローナル抗-TH (Sigma, St. Louis, Missouri, 1:500)、モノクローナル抗-GFAP (Roche, Vienna, Austria 1:100)、モノクローナル抗-CD11b (Serotec, Oxford, UK, 1:100)、ポリクローナル抗-活性化カスパーゼ3 (Transduction Laboratories, Lexington, Kentucky, 1:200)、モノクローナル抗-Bax (Santa Cruz Biotechnology, 1:100)、モノクローナル抗-Bcl2 (Santa Cruz Biotechnology, 1:100)、及びモノクローナル抗-BclX (Chemicon, Temecula, CA, 1:100)。第二抗体は、ビオチニル化されたウマ抗マウスIgGヤギ抗ラットIgG、又はヤギの抗ウサギIgGであった(Vector, Burlingame, California)。免疫組織化学的反応は、3,3’-ジアミノベンジジンを用いて発達させた。

0076

全ての形態計測分析は、動物の観察者が処置を知らずに行った。立体解析学は、コンピュータが補助するイメージ分析ステムを用いて適用された(Nikon E-800 microscope, Nikon digital camera DXM 1200; Stereo Investigator Software, MicroBrightField Europe e.K., Magdeburg, Germany)。立体解析学的方法(Mayhew et al., If you assume, you can make an ass out of u and me': a decade of the disector for stereological counting of particles in 3D space. J.Anat., 1996;188 (Pt 1):1-15)は、線条体のニューロンの数、黒質緻密部橋核、及び下方のオリーブにおけるドーパミン作動性のニューロン数をカウントするために用いられた。小脳におけるプルキンエ細胞及び全脳中のグリア反応は、パキシノス(Paxinos)及びフランクリンのマウス脳環椎に分析される(1997, Academic Press, San Diego)。プルキンエ細胞は、プルキンエ細胞層のみを含むように、領域の輪郭においてカウントされた(German et al., Degeneration of neurons and glia in the Niemann-Pick C mouse is unrelated to the low-density lipoprotein receptor. Neuroscience, 2001;105:999-1005)。

0077

全てのデータは、平均値±SEMで表した。行われた全ての統計的試験について、5%の危険率(p<0.05)を有意と見なす。

0078

グループ間統計的比較を、パラメトリックか又は非パラメトリックのANOVA(分散の一元分析(one-way analysis))を用いて行い、続いて、後hocターキーズ試験(post-hoc Tukey’s)又はクルスカル-ワリス試験(Kurskal-Wallis)を行った。組織病理学及び行動性変数の間の相関は、線形回帰を用いることにより得られる。生存はカプラン-メイヤー(Kaplan-Meier)の生存曲線によりグループ内で評価され、異なるグループの形態学的パラメーターはANOVAを用いて比較される。

0079

線条体黒質の変性
(PLP)-α-シヌクレインマウスの3-NP中毒は、線条体のDARPP-32-免疫反応性媒体(medium)スピニーニューロンの損失を引き起こした。このニューロン損失は、ラサギリン処置によって部分的に防止できるが、しかしながら、ニューロンの数は、非中毒コントロールのレベルに達しなかった(図2A)。同様に、3-NPによる中毒は、SNcにおけるTH-免疫陽性のニューロンの損失を引き起こしたが、しかし、ラサギリン処置は、黒質のニューロンを該中毒から完全に保護した(図2B)。

0080

オリーブ橋小脳萎縮症(Olivopontocerebellar atrophy)
3-NP中毒は、小脳(プルキンエ細胞)、脳橋(橋核)及び下方のオリーブ(inferior olives)におけるニューロンの損失を引き起こした。ラサギリンによる処置は、線条体黒質のシステムにおいて観察されるものと同様のオリーブ橋小脳のシステムにおいて、神経保護効果を有した。4週間、2.5 mg/kgのラサギリンによる毎日の処置により、プルキンエ細胞(図3A)及び下方オリーブのニューロン(図3C)の部分的保護がもたらされたが、健康なコントロールのニューロン数には達しなかった。橋核は、ラサギリン処置により、3-NP中毒から完全に保護された(図3B)。

0081

アストログリア及びミクログリアの活性化におけるラサギリン処置の効果を決定するために、GFAP及びCD11bについて、さらなる免疫組織化学を行った。処置マウスと非処置マウスの染色パターンにおいて相違は観察されなかった。さらに、bcl-2、bcl-X、及びbaxについて、免疫組織化学を行い、該モデルに関与した細胞死メカニズム及びラサギリンの神経保護に関して、この方法によっては確証的な結果は得られなかった。

0082

この神経病理学的な結果は、ラサギリン処置は、MSAのトランスジェニックマウスモデルにおいて、線条体、SNc、小脳、脳橋及び下方オリーブにおけるニューロン損失を減少する保護効果を有することを示す。この病理学的な発見は、ラサギリン処置グループの運動行動スコアの改善と相関する。

図面の簡単な説明

0083

行動試験。臨床的スコア評価(A及びB)は、全実験期間の間行い、グループ毎の日平均値(A)又は全観察期間のグループ毎のマウス毎の合計(B)として表した。オープンフィールド活性、立ち上がり、ポール試験(T-ターン及びT-トータル)及びストライド長試験を、3NP中毒の開始後、第二週(C, E, G, I,及びK)及び第三週(D, F, H, J,及びL)に行った。有意なグループ差 *** p<0.001; ** p<0.01;:及び* p<0.05。
図1−1の続き
図1−2の続き。
線条体黒質の変性。コントロールマウス、MSAマウス、及びラサギリン0.8 mg/kg (R 0.8)又は2.5 mg/kg (R 2.5)を処置したMSAマウスにおける、線条体(A)及び黒質緻密部(B)のニューロン数スの、線条体におけるDARPP32-免疫組織化学及びSNcにおけるTH-免疫組織化学を示す。有意なグループ差 *** p<0.001; ** p<0.01;:及び* p<0.05。
オリーブ橋小脳萎縮症。コントロールマウス、MSAマウス、及びラサギリン 0.8 mg/kg (R 0.8)又は2.5 mg/kg (R 2.5)を処置したMSAマウスの、小脳皮質(プルキンエ細胞)(A)、橋核(B)及び下方オリーブ(inferior olive)(C)における形態計測結果。顕微鏡写真は、MSAマウス及びラサギリン(2.5 mg/kg)処置MSAマウスの小脳皮質(プルキンエ細胞)のDARPP32-免疫組織化学、及び橋核及び下方オリーブのクレシル-バイオレット染色を証明した。有意なグループ差 *** p<0.001; ** p<0.01;:及び* p<0.05。
図3−1の続き。。顕微鏡写真は、MSAマウス及びラサギリン (2.5 mg/kg)処置MSAマウ

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ