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課題・解決手段

本発明は、細菌又は真菌偶発性汚染抵抗するのが可能である低毒性の混合防腐剤を有する安定した静脈プロポフォール水中油型エマルジョン組成物を開示する。使用される防腐系は、ラウリン酸モノグリセリルエステルモノラウリン)及び(a)カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン);(b)エデテート;及び(c)カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)及びエデテートより選択されるメンバーを含む。

概要

背景

概要

本発明は、細菌又は真菌偶発性汚染抵抗するのが可能である低毒性の混合防腐剤を有する安定した静脈プロポフォール水中油型エマルジョン組成物を開示する。使用される防腐系は、ラウリン酸モノグリセリルエステルモノラウリン)及び(a)カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン);(b)エデテート;及び(c)カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)及びエデテートより選択されるメンバーを含む。

目的

物理的不安定のための潜在性を最小限にし及び毒性の心配を最小限にするために、できるだけ低い濃度で抗菌活性の必要レベルを提供する

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

トリグリセリド油;精製された及び/又は変性された天然ホスファチドより選択された乳化剤;水:等張改質剤;及びラウリン酸モノグリセリルエステルモノラウリン)及び以下の(a)〜(c)より選択されたメンバーを含む防腐系を含む、安定した、静脈内投与できる、プロポフォール水中油型エマルジョン組成物:(a)カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン);(b)エデテート;及び(c)カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)及びエデテート。

請求項2

防腐系が、不定外因汚染後少なくとも24時間、緑膿菌ATCC9027)、大腸菌(ATCC8739)、黄色ブドウ球菌(ATCC6538)及びカンジダアルビカンス(ATCC10231)の各々の成長において10倍以下の増加を予防するのに十分な濃度において存在する請求項1に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項3

防腐系が、エマルジョン組成物中、ラウリン酸のモノグリセリルエステル0.025〜0.1%w/v及びカプリン酸及び/又はその可溶姓アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)0.025〜0.1%w/v及びエデト酸ナトリウムとして表されるエデテート0.001〜0.0025%w/vを含む請求項1に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項4

防腐系が、エマルジョン組成物中、ラウリン酸のモノグリセリルエステル約0.05%w/v及びカプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)0.025〜0.1%w/v及びエデト酸2ナトリウムとして表されるエデテート0.001〜0.0025%w/vを含む請求項1又は3に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項5

防腐系が、エマルジョン組成物中、ラウリン酸のモノグリセリルエステル0.025〜0.1%w/v及びカプリン酸及び/又はその可溶姓アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)約0.025%w/v及びエデト酸2ナトリウムとして表されるエデテート0.001〜0.0025%w/vを含む請求項3に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項6

防腐系が、エマルジョン組成物中、ラウリン酸のモノグリセリルエステル0.025〜0.1%w/v及びカプリン酸及び/又はその可溶姓アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)0.025〜0.1%w/v及びエデト酸2ナトリウムとして表されるエデテート約0.0025%w/vを含む請求項3に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項7

防腐系が、エマルジョン組成物中、ラウリン酸のモノグリセリルエステル0.025〜0.1%w/v及びカプリン酸及び/又はその可溶姓アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)0.025〜0.1%w/v及びエデト酸2ナトリウムとして表されるエデテート約0.001%w/vを含む請求項3に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項8

プロポフォールの量が、組成物中0.1〜2%w/vである請求項1〜7のいずれか1項に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項9

プロポフォールの量が、0.5〜2%w/vである請求項8に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項10

プロポフォールの量が、約1%w/vである請求項9に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項11

前記トリグリセリド油が、植物油、例えば、大豆油ゴマ油サフラワー油オリーブ油及び/又は合成トリグリセリド油、例えば、中鎖トリグリセリド(MCT)油より選択される請求項1〜10のいずれか1項に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項12

前記トリグリセリド油の量が、組成物中、30%w/v以下である請求項1に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項13

前記トリグリセリド油の量が、組成物中、5〜20%w/vである請求項12に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項14

前記トリグリセリド油の量が、組成物中、約10%w/vである請求項13に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項15

前記精製天然ホスファチド卵レシチン又は大豆レシチンである請求項1〜14のいずれか1項に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項16

前記精製天然ホスファチドの量が、0.1〜3%w/vである請求項15に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項17

前記精製天然ホスファチドの量が、約1.2%w/vである請求項16に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項18

前記等張改質剤が、グリセリンデキストロース及びマンニトールより選択される請求項1〜17のいずれか1項に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項19

前記等張改質剤が、グリセリンである請求項18に記載のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。

請求項20

プロポフォール0.1〜2%w/v;大豆油30%w/v以下;精製卵レシチン0.1〜3%w/v;グリセリン約2.25%w/v;pHを6〜8.5にするのに十分である水酸化ナトリウム及び100容量%までにするための注射用蒸留水;及びラウリン酸のモノグリセリルエステル0.001〜0.1%w/v;カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)0.001〜0.1%w/vを含み;及びエデト酸2ナトリウムを含まない防腐系を含む請求項1〜19のいずれか1項に記載の組成物。

請求項21

組成物が、プロポフォール約1%w/v;大豆油約10%w/v;精製卵レシチン約1.2%w/v;グリセリン約2.25%w/v;pHを6〜8.5にするのに十分である水酸化ナトリウム及び100容量%までにするための注射用蒸留水;及びラウリン酸のモノグリセリルエステル約0.05%w/v;カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)約0.05%w/v;及びエデト酸2ナトリウム約0.001%w/vを含む防腐系を含む請求項1〜20のいずれか1項に記載の組成物。

請求項22

ラウリン酸のモノグリセリルエステルの量が、約0.05%w/vであり;カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)が、約0.025%w/vであり;及びエデト酸2ナトリウムが約0.001%w/vである請求項21に記載の組成物。

請求項23

ラウリン酸のモノグリセリルエステルの量が、約0.025%w/vであり;カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)が、約0.05%w/vであり;及びエデト酸2ナトリウムが約0.001%w/vである請求項21に記載の組成物。

請求項24

ラウリン酸のモノグリセリルエステルの量が、約0.05%w/vであり;カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)が、約0.05%w/vであり;及びエデト酸2ナトリウムを含まない請求項21に記載の組成物。

請求項25

ラウリン酸のモノグリセリルエステルの量が、約0.05%w/vであり;カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)が、約0.025%w/vであり;及びエデト酸2ナトリウムが約0.0025%w/vである請求項21に記載の組成物。

請求項26

ラウリン酸のモノグリセリルエステルの量が、約0.05%w/vであり;カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)が、約0.025%w/vであり;及びエデト酸2ナトリウムが約0.001%w/vである請求項21に記載の組成物。

請求項27

ラウリン酸のモノグリセリルエステルの量が、約0.025%w/vであり;カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)が、約0.025%w/vであり;及びエデト酸2ナトリウムが約0.0025%w/vである請求項21に記載の組成物。

請求項28

ラウリン酸のモノグリセリルエステルの量が、約0.05%w/vであり;カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)を含まず;及びエデト酸2ナトリウムが約0.0025%w/vである請求項21に記載の組成物。

請求項29

ラウリン酸のモノグリセリルエステルの量が、約0.025%w/vであり;カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)を含まず;及びエデト酸2ナトリウムが約0.0025%w/vである請求項21に記載の組成物。

請求項30

ラウリン酸のモノグリセリルエステルの量が、約0.025%w/vであり;カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)が、約0.025%w/vであり;及びエデト酸2ナトリウムを含まない請求項21に記載の組成物。

請求項31

ラウリン酸のモノグリセリルエステルの量が、約0.1%w/vであり;カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)が、約0.025%w/vであり;及びエデト酸2ナトリウムを含まない請求項21に記載の組成物。

請求項32

ラウリン酸のモノグリセリルエステルの量が、約0.05%w/vであり;カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はカプリン酸として表されるそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)を含まず;及びエデト酸2ナトリウムが約0.001%w/vである請求項21に記載の組成物。

請求項33

以下の工程i)〜viii)を含む請求項1〜32のいずれか1項に記載の組成物を製造する方法:i)油相を,約75℃で保持されたトリグリセリド油において、プロポフォールを添加することにより製造する工程;ii)水性相を、水において、約70℃で、グリセロール及び水酸化ナトリウム溶液を添加して、それをアルカリ性にすることにより製造する工程; iii)請求項1に記載の乳化剤及び防腐系の個々の成分を、油相に、全体的に又は部分的のいずれかで添加すること及び残部を水性相に添加する工程;iv)工程i)で得られた該油性相を、工程ii)で得られた該水性相に、攪拌下で添加して、粗エマルジョンを製造する工程;v)工程iv)で得られた該粗エマルジョンを均質化して、500ナノメートル未満の平均小球サイズにする工程;vi)工程v)の終了時に得られた該組成物をろ過する工程;vii)工程vi)の終了時に得られた該ろ液を、容器、例えば、バイアルアンプル充填し、窒素下でガスシールし及び充填された容器を密閉する工程;viii)該ろ液を、該密閉された容器において、オートクレーブすることにより殺菌する工程。

請求項34

以下の工程i)〜viii)を含む請求項1〜32のいずれか1項に記載の組成物を製造する方法:i)油相を、約75℃で保持されたトリグリセリド油において、プロポフォール及び乳化剤を溶解することにより製造する工程;ii)水性相を、水において、約70℃で、グリセロール、水酸化ナトリウム溶液を添加することにより製造する工程; iii)工程i)で得られた該油性相を、工程ii)で得られた該水性相に、攪拌下で添加して、粗エマルジョンを製造する工程;iv)工程iii)で得られた該粗エマルジョンを均質化して、500ナノメートル未満の平均小球サイズにする工程;v)請求項1〜32のいずれか1項に記載の選択された防腐系を添加する工程;vi)工程v)の終了時に得られた該組成物をろ過する工程;vii)工程vi)の終了時に得られた該ろ液を、容器、例えば、バイアル、アンプルに充填し、窒素下でガスシールし及び充填された容器を密閉する工程;viii)該ろ液を、該密閉された容器において、オートクレーブすることにより殺菌する工程。

請求項35

エマルジョン組成物中、選択された防腐系が、ラウリン酸のモノグリセリルエステル(モノラウリン)を約0.05%w/v及びカプリン酸を約0.05%w/vを含み及びエデテートを含まない請求項34に記載の組成物を製造する方法。

請求項36

実質的に本件明細書及び実施例に記載された、安定した、静脈内投与できる、プロポフォール水中油型エマルジョン組成物及び該組成物の製造方法。

発明の詳細な説明

0001

発明の分野
本発明は、防腐効果を有する静脈内投与用の、安定したプロポフォール水中油型エマルジョン組成物に関する。
背景及び従来技術
プロポフォールは、大人患者及び3より上の小児患者における通常の麻酔誘導;大人の患者及び2ヶ月より上の小児患者における通常の麻酔の持続;及び挿管され、機械的に人工呼吸器をつけている大人のための集中治療室ICU)の鎮静状態のために使用される短時間作用型静脈麻酔薬である。1%プロポフォールエマルジョンの20mlアンプル
初期臨床試験は、1977年、クレフォア(cremophor)ELにおいて可溶化された形態にあったが、アナフィラキシー反応のため、それは、市場から排除された。それは、その後、水性エマルジョンとして、イントラ脂質(intralipid)において再配合され及び1986年に、AstraZenecaにより、ブランド名“ディプリバン(Diprivan)”で再び販売された。現在の製剤は、10%大豆油において可溶化された1%プロポフォールであり及び1.2%精製卵リン脂質、2.25%グリセロールを含有し及びpHが6.0〜8.5であり及びpKaが11である。ディプリバンは、EDTA抗菌剤として含有する。新規の一般的配合物は、メタ重硫酸ナトリウム又はベンジルアルコールを含有する。

0002

プロポフォールは、50より多くの国において麻酔の誘導及び持続のために認められている。
導入後の低血圧及び一時的無呼吸は別として、その最も高頻度副作用の1つは、注射による、特には、小さな血管における痛みである。この痛みは、前処理又は静脈リドカインと混合することにより和らげることができる。中鎖トリグリセリドの大部分を有する代替の配合物は(イントラ脂質とは対照的に)、できる限り、遊離水性プロポフォールの低濃度のために、注射による痛みをより少なくするように思われる(情報源:wikipedia)。
プロポフォール注射は、通常、プロポフォールを油に希釈してなされ及び次いで、水性油型タイプのエマルジョンに配合される。プロポフォールの組成物は、油性相に導入され及び静脈内投与のための水中油型エマルジョンにされる。
プロポフォール/大豆油エマルジョンは、麻酔の誘導及び/又は持続のために、モニターされる麻酔ケアの持続のために及び集中治療室(ICU)における鎮静状態のために広範囲に使用されている。それは、迅速な麻酔効果発現及び短い回復時間の双方の点で有利である。しかしながら、植物油及びリン脂質の存在により、エマルジョンの微生物増殖の危険が高くなる傾向にある。

0003

静脈プロポフォールエマルジョン組成物は、特には、ICUにおける深刻な病気の患者の鎮静状態のためにますます使用され、それは連続して注入される。ICU患者において高い頻度で観察されるノスコアル(noscomial)(即ち、院内感染)感染がある。従って、静脈内投与のセットを、頻繁に、少なくとも6又は12時間ごとに変えることが推奨される。連続注入は、製品の微生物増殖の影響を受けやすくさせる。
制御されない微生物増殖の危険を低減するために、静脈プロポフォールエマルジョン組成物への種々の潜在的防腐剤の添加が試されている。潜在的薬剤のいくつかは、エマルジョンの不安定性を引き起こすことが分かった。他の潜在的薬剤では、求められる抗菌活性のレベルを提供することに失敗した。物理的不安定のための潜在性を最小限にし及び毒性の心配を最小限にするために、できるだけ低い濃度で抗菌活性の必要レベルを提供するであろう防腐剤を有する組成物を維持することが必要である。

0004

EP−A−0814787(1998年1月7日発行;1998年2月3日に登録されたUS-A-5714520に相当)は、エデテートを、抗菌剤として含有するプロプフォールの水中油型エマルジョンを開示する。エデテートの量は、好ましくは、0.1質量%以下であるが、少なくとも24時間、各々の有機体洗浄されたサスペンションが、前記組成物の別のアリコートに、1mlあたり約50〜250のコロニー形成単位で、20〜50℃の範囲における温度で添加され、その温度範囲においてインキュベートされ及び24時間後の該有機体の生菌数を調べる試験により測定されるような、黄色ブドウ球菌ATCC6538)、大腸菌(ATCC 8739)、緑膿菌(ATCC 9027)及びカンジダアルビカンス(ATCC 10231)の各々の増殖における10倍以下の増加を予防するのに十分なものである。現在の市場における配合物は、1%w/vのプロポフォール、10%w/vの大豆油、乳化剤としての1.2%w/vのホスファチド、2.25%w/vのグリセロール及び0.0055%w/vのエデト酸ナトリウム水酸化ナトリウム及び注射用蒸留水含む。
エデテートは、プロポフォールエマルジョンにおける微生物の増殖の発現を遅延させるが、予防しないことが分かった(WO-A-00/24376、下記参照)。プロポフォールエマルジョン組成物は、長期間の注入のために5倍(1:4)まで希釈されることが必要とされる。希釈で、エデテートの濃度は、0.0011%に低減する。エデテートのみが、0.0025%及びそれより下の濃度で広範なスペクトル微生物増殖において10倍以下の増加を予防することにおいて無効であることが分かっている(US-A-6028108;下記参照)。

0005

WO-A-99/39696(1999年8月12日発行;2002年10月22日に登録されたUS-A-6469069に相当)は、スルフィットを抗菌剤として含有するプロポフォールの水中油型エマルジョンを開示する。スルフィットの量は、好ましくは、0.0075〜0.66質量%であり及び少なくとも24時間、各々の有機体の洗浄されたサスペンションが、前記組成物の別のアリコートに、1mlあたり約50〜250のコロニー形成単位で添加され、30〜35℃の範囲における温度でインキュベートされ及び24時間後の該有機体の生菌数を調べる試験により測定されるような、黄色ブドウ球菌(ATCC6538)、大腸菌(ATCC 8739)、緑膿菌(ATCC 9027)及びカンジダアルビカンス(ATCC 10231)の各々の増殖における10倍以下の増加を予防するのに十分なものである。スルフィットの使用には、2つの問題がある;すなわち(a)エマルジョンの安定性が影響を受け及び(b)それは、潜在的に、ほんの少し高い用量レベル毒性物質である。
モノ−、ジ−又はトリグリセリドである水中油型エマルジョンの水と混合しない溶剤が、参照される。溶剤の好ましい量は、5〜25質量%である。

0006

WO-A-99/39696/US-A-6469069による、50μg/kg/分の比での24時間の好ましい組成物の注入により、毒性レベルに近づくスルフィット濃度が生じるであろう。更に、組成物は、スルフィット分子のためにアレルギー反応を引き起こし得及び組成物は、汚染(exposure)で物理的に及び化学的に不安定であることが報告されている(Han J et al International Journal of Pharmaceutics 2001, 215(1-2):207-220&BakerMTet al Anesthesiology 2002, 97(5):1162-1167参照)。
WO-A-00/24376(2000年5月4日発行;2000年10月31日に双方とも登録されたUS-A-6140373&US-A-6140374)は、(a)ベンジルアルコールのみ、又は好ましくは、エデト酸ナトリウム又は安息香酸ナトリウムのいずれかとの組み合わせ及び(b)塩化ベンゼトニウムより選択された抗菌剤を含有するプロポフォールの水中油型エマルジョンを開示する。好ましくは、組成物は、プロポフォール0.1〜5.0質量%;植物油、好ましくは、大豆油、1〜30質量%;界面活性剤、好ましくは、卵ホスファチド0.2〜2質量%;グリセロール2〜3質量%;及び(i)ベンジルアルコール0.0175〜0.9質量%、(ii)ベンジルアルコール0.07〜0.9質量%及びエデト酸ナトリウム0.005質量%、(iii)塩化ベンゼトニウム0.01〜0.1質量%、及び最も好ましくは、(iv)ベンジルアルコール0.0175〜0.9質量%、及び安息香酸ナトリウム0.07質量%より選択される抗菌剤を含む。

0007

モノ−、ジ−、又はトリグリセリドとして例示される、中鎖又は長鎖脂肪酸エステルである、水中油型エマルジョンの水と混合しない溶剤が、参照される。溶剤の好ましい量は、10〜20質量%である。
長期間の使用のために、抗菌剤、例えば、ベンジルアルコール及び塩化ベンゼトニウムは、それらが毒性であるので、推奨されない。
WO-A-00/59471(2000年10月12日発行;2000年8月8日に登録されたUS-A-6100302に相当)は、大豆油、脂肪又はトリグリセリドを減少レベルで有する静脈麻酔プロポフォールエマルジョンを開示する。配合物は、好ましくは、直径160〜200ナノメートルの範囲であるリン脂質コーティングされた微液滴からなる。これらの微液滴は、溶剤、例えば、植物油において溶解され、リン脂質の安定化層により囲まれた球形のプロポフォールを含有する。この配合物は、長時間にわたり鎮静状態を安全に提供し得ること及びプロポフォールを含有する低油濃度のエマルジョンが、安定した水中油型エマルジョンを提供し及び予想外に、防腐剤を含有する高度に水と混合されない溶剤の濃度のエマルジョンに匹敵する抗菌特性を示すことが報告されている。

0008

典型的には、上記特許明細書における組成物は、0.1〜5質量%、好ましくは、1〜2質量%のプロポフォールを含む。水と混和されない溶剤、好ましくは、大豆油は、適切には、組成物の、0.1〜3質量%及びより適切には、1〜3質量%の量で存在する。しかしながら、油の含量における低減は、注射をより苦痛のものとし、なぜなら水性相にプロポフォールがないためである。
課題:
本発明の主な課題は、従来技術の組成物の欠点を克服する防腐系を有する静脈内投与のための、プロポフォールの、殺菌され、安定した医薬水中油型エマルジョン組成物を提供することである。
より特には、本発明の課題は、不定外因性汚染後、少なくとも24時間、緑膿菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌及びカンジダアルビカンスの各々の増殖において、10倍以下の増加であろう程度まで防腐効果を有するプロポフォールの水中油型エマルジョン組成物を提供することである。

0009

発明の要約:
本発明に従って、トリグリセリド油;精製され及び/又は改質された天然ホスファチドより選択された乳化剤;水;毒性改質剤;及びラウリン酸モノグリセリルエステルモノラウリン)及び以下の(a)〜(c)より選択されるメンバーを含む防腐系を含む、安定した、静脈内投与できるプロポフォール水中油型エマルジョン組成物を提供する:
(a)カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン);
(b)エデテート;及び
(c)カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)及びエデテート。
プロポフォール水中油型エマルジョン組成物において、防腐系は、不定外因汚染後少なくとも24時間、緑膿菌(ATCC9027)、大腸菌(ATCC 8739)、黄色ブドウ球菌(ATCC 6538)及びカンジダアルビカンス(ATCC 10231)の各々の成長において10倍以下の増加に予防するのに十分な濃度において存在する。

0010

発明の詳細な説明:
A.成分:
本発明において開示される組成物において使用される成分を、本件明細書に記載する。水、水酸化ナトリウム溶液のような一般的な成分は、記載しない。
プロポフォール:2,6−ビス(1−メチルエチル)−フェノール又は2,6−ジイソプロピルフェノール
CASナンバー2078−54−8;C12H18O;Mol.Wt.178.273
薬局方ヨーロッパ薬局方(ph.Eur.)規格に従うプロポフォールが、使用され得る。プロポフォールの含量は、組成物中、0.1〜2%w/v、好ましくは、エマルジョン組成物中、0.5〜2%w/v、より好ましくは、約1〜2%w/v及び最も好ましくは、約1%w/v又は約2%w/vである。
トリグリセリド油:トリグリセリド油は、植物トリグリセリド油及び/又は合成トリグリセリド油より選択される。植物トリグリセリド油は、通常の植物油、例えば、大豆油、ゴマ油サフラワー油オリーブ油である。合成トリグリセリド油は、典型的には、植物油から製造され、それは、化学的に及び/又は物理的に改質され及び/又は精製される。MCT油は、合成油の典型的な例であり及びココヤシ(cocos nucifera)Lの内胚乳の、硬い、乾燥したフラクションから抽出された固定油から得られる。固定油の加水分解、その後の蒸留は、必要とされる脂肪酸産出し、それを、次いで、再エステル化して、主に、約2:55:42:1の比において、カプロン酸(C6)、カプリル酸(C8)、カプリン酸(C10)及びラウリン酸(C12)のグリセロールエステルであるMCT油(中鎖トリグリセリド)を製造する(情報源:http://www.pdrhealth.com)。

0011

通常、トリグリセリド油は、組成物中30%w/v以下である。好ましくは、それは、組成物中5〜20%w/vであり、より好ましくは、組成物中約10%w/vである。本発明は、また、1又はそれより多くの植物油及び/又は合成油のいずれかの組み合わせを含む。大豆油は、本発明の組成物において使用される好ましい植物油である。これらの組成物において使用される大豆油は、好ましくは、精製され、脱色され、脱臭され及び好ましくは、重金属汚染がないものである。ヨーロッパ薬局方(ph.Eur.)/アメリカ薬局方(USP)の規格に従う大豆油が、好ましい。

0012

ホスファチド:
本発明の水中油型エマルジョン組成物においては、精製された及び/又は改質された天然ホスファチドが、水中油型エマルジョンの安定化のための乳化剤として使用される。使用される好ましい天然ホスファチドは、精製された卵レシチン又は精製された大豆レシチン又はそれらの混合物のいずれかである。より好ましくは、使用される天然ホスファチドは、精製された卵レシチンである。前記の精製された天然ホスファチドの量は、0.1〜3%w/v、好ましくは、約1.2%w/vである。
ホスファチドは、水性媒体水和されたときにリポソームを形成ことがよく知られている。しかしながら、それらは、リポソーム組成物を形成するためには本発明において使用されない。それらは、乳化剤として及びエマルジョンを安定化させるために本発明において使用される。
等張改質剤:
本発明の組成物は、適切な等張改質剤、例えば、グリセリンデキストロース又はマンニトールを導入することにより血液と等張にされる。グリセリンが、好ましい等張改質剤である。
防腐剤:
本発明において使用される防腐系は、ラウリン酸のモノグリセリルエステル(モノラウリン)及び以下の(a)〜(c)より選択されるメンバーを含む:
(a)カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン);
(b)エデテート;及び
(c)カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)及びエデテート。

0013

ラウリン酸のモノグリセリルエステル(モノラウリン)
グリセロールのヒドロキシル基の1つが、脂肪酸でエステル化される場合、それは、モノアシルグリセロール又はモノグリセリドと呼ばれる。グリセロール分子のどちらかの末端の1つのOH基が、ラウリン酸でエステル化される場合、それは、ラウリン酸の1−モノグリセリルエステル(1−モノラウリン)を形成する。グリセロール分子の中央又は2位のOH基が、ラウリン酸でエステル化される場合、それは、ラウリン酸の2−モノグリセリルエステル(2−モノラウリン)を形成する。これらの2つのモノラウリンのうち、1−モノラウリンが、本発明における防腐剤として好ましい。本件明細書において使用される用語モノラウリンは、分子式がC15H30O4であり及び分子量が約274.4のラウリン酸のすべての医薬的に許容可能なグリセリルモノエステルを意味し及びそれは、エトキシル化又はプロポキシル化モノラウリンを含まない。商業的に入手可能なモノラウリンは、また、他の名称、例えば、“rac−1−ラウロイルグリセロール”、“1−モノドデカノイル−rac−グリセロール”、“1−モノラウロイル−rac−グリセロール”、“rac−グリセロール1−ラウレート”、及び“DL−α−ラウリン”として知られる。

0014

1及び2モノグリセリドの混合物、又はラウリン酸の2−モノグリセリドは、また、モノラウリンである。モノラウリンは、ラウリン酸のジグリセリドのいくつかを含んでいてもよい。モノラウリンの純度の程度は、厳格ではなく、それは、C12(ラウリン酸)脂肪酸において豊富であるべきであるが、少量のC10、C14などの脂肪酸が存在していてもよい。
モノラウリンは、多形を示す。α形状、β’形状及びβ形状;それらは、各々、44℃、59.5℃及び63℃の融点を有することが報告されている。本発明において使用されるモノラウリンの形状は、本発明におけるその使用のためには厳格ではない。
カプリン酸又はエデテート又はカプリン酸及びエデテートの双方と組み合わせて使用される場合のモノラウリンは、微生物の有意な増殖を、少なくとも24時間、上記のような不定外因性汚染の場合において予防する必要条件を満たす。量の必要条件は、ある程度まで、使用されるモノラウリンの性質に依存し得及び1−モノラウリンが、この態様において好ましい。従って、量は、はっきりと定義することができず及び用語“約”が、そのような量の前に記載される。

0015

モノラウリンは、水性媒体において不溶性であるが、いわゆる脂肪溶剤、例えば、クロロホルムベンゼンエタノール、又はアセトンにおいて高度に溶性である。モノラウリンのHLB値は、10未満であり及び従って、それは、水中油型エマルジョンではなく及び単に油中水型エマルジョンを製造するための乳化剤又は可溶化剤として適切である。それは、本発明において少量で、乳化剤又は可溶化剤としてではなく防腐剤として使用される。
モノラウリンが、経口で投与される場合のラットにおいて、LD50は、約53,000mg/kg体重であることが報告されている。

0016

カプリン酸:
カプリン酸は、油及び脂肪において天然に見出されるC10炭素原子を含有する飽和脂肪酸である。カプリン酸は、また、分子式がC10H20O2であり及び分子量が172.27のデカン酸−CAS No.334−48−5として知られる。カプリン酸は、モノラウリンより良好な抗菌特性を有する。ラットにおける経口LD50は、10,000mg/kgより高い。
精製カプリン酸が、好ましい。しかしながら、少量のC8又はC12又はC14又はそのような脂肪酸の存在が、許容可能である。
プロポフォール組成物において使用される場合、pHが、水酸化ナトリウムで調節される時、イオン化水溶性塩であるカプリン酸ナトリウム塩が形成され得、それは、カプリン酸同様に作用する。あるいはまた、ナトリウムカプレート、即ち、カプリン酸ナトリウム塩を、また、使用して、また、pHを制御するであろうカプリン酸の必要量を提供することができる。

0017

カプリン酸の塩:
医薬的に許容可能な溶性アルカリ塩が有用である。ナトリウム塩が好ましい。
カプリン酸のナトリウム塩は、水溶性であり及びCH3(CH2)8COONaの分子量を有し及び一般的には、デカン酸ナトリウムとして知られる。
カプリン酸のモノグリセリルエステル(モノカプリン):
カプリン酸のモノグリセリルエステル−モノカプレート(モノカプリン)を、また、使用して、カプリン酸の必要条件を提供するが、遊離カプリン酸が好ましい。モノカプリンは、カプリン酸のモノグリセリルエステルである。グリセロールの1つのヒドロキシル基が、カプリン酸を用いて、1−ヒドロキシル又は3−ヒドロキシル基でエステル化される場合、1−モノカプリンが得られる。グリセロールが、カプリン酸を用いて、グリセロールの2−ヒドロキシル基でエステル化される場合、2−モノカプリンが得られる。モノカプリンのいずれかが、本発明において有用であるが、1−モノカプリンが好ましい。
カプリン酸塩又はカプリン酸のモノグリセリルエステル(モノカプリン)の量は、カプリン酸として本件明細書に表される。

0018

エデテート:
エデテートは、本件明細書で言及される時はいつでも、それは、エチレンジアミン四酢酸及びそれらの誘導体を含む。エデト酸2ナトリウムが本発明における好ましいエデテートであるが、少量の他の塩、例えば、四ナトリウム塩の存在が許容可能である。
エデテートは、金属キレート剤であり及び防腐剤として低濃度で使用される。このプロポフォールエマルジョンにおいて使用されるトリグリセリド油は、微量の金属で汚染され、それは、防腐剤を非活性化する。エデテートは、油における金属汚染体をキレートするのに役立ち及び従って、防腐剤の効果を上昇させる。
定量的側面について、エデテートは、分子式がC10H16N2O8Na2であるエデト酸2ナトリウム(CAS No.6381−92−6)として表される。ラットにおける経口LD50は、2000mg/kgである。
本発明の組成物において使用されるエデテートの濃度それ自身は、それを防腐剤として作用させるのに十分でない(米国特許第6028108A号参照)。理論にとらわれないで、少量のエデテートが、モノラウリンの防腐活性を高めるのに役立つと考えられる。

0019

B.プロポフォール組成物:
本発明の組成物の他の成分と組み合わせて使用される防腐剤の成分を有するプロポフォール水中油型エマルジョン組成物は、殖菌後少なくとも24時間、カンジダアルビカンスATCC10231、緑膿菌ATCC 9027、大腸菌ATCC 8739、及び黄色ブドウ球菌ATCC 6538の各々の微生物培地の増殖における10倍以下の増加を予防することにおいて組成物を十分に効果的にし及び安定した、静脈内投与可能な組成物を提供する。
本発明の組成物は、また、高品質のプロポフォールを含有する濃縮物として製造され及び次いで、適切に、例えば、デキストロース溶液で希釈され得る。
本発明のいくつかの好ましい組成物を表1に記載する。

0020

表−1:プロポフォール水中油型エマルジョン組成物
量(%w/v)

*本発明の静脈内投与可能な組成物は、pHが5〜8.5及び好ましくは、6〜8.5であり、アルカリ、例えば、水酸化ナトリウムの関連量の存在により、都合良く、調節される。あるいはまた、カプリン酸のナトリウム塩単独又はアルカリとの組み合わせは、また、pHの調節のために用いられ得る。

0021

プロポフォール、油、乳化剤の量が、成分の記載における上記のような制限内で変化してもよく、防腐剤の組み合わせが、等しく重要であることが留意されるべきである。例えば、プロポフォールは、組成物中0.1〜2%w/vであってもよく;トリグリセリド油は、組成物中、30%w/vまでであってもよく及び精製された及び/又は改質された天然ホスファチドは、組成物中、0.1〜3%w/vであってもよい。等張改質剤を含むこれらの他の成分と関連する防腐系の成分におけるいくつかの有用なバリエーションは、表2に記載する。

0022

C.防腐系の組成物
本発明のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物において利用される防腐系は、ラウリン酸のモノグリセリルエステル(モノラウリン)及び以下の(a)〜(c)より選択されるメンバーを含む:
(a)カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン);
(b)エデテート;及び
(c)カプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)及びエデテート。
最終組成物における個々の防腐剤の濃度は、用いられる防腐剤の特定の組み合わせに依存して変化するであろう。そのような組み合わせは、プロポフォール水中油型エマルジョン、又は他の水中油型エマルジョンにおいて有用である防腐系として教示されない。

0023

本発明の防腐系における個々の成分の特に好ましい量を、表2に概要する。
表2:防腐系の組成物
(a):モノラウリン+カプリン酸;(エデト酸2ナトリウム−なし)
最終プロポフォールエマルジョン組成物中の%w/vでの量

(b):モノラウリン+エデト酸2ナトリウム;(カプリン酸−なし)
最終プロポフォールエマルジョン組成物中の%w/vでの量

(c):モノラウリン+カプリン酸+エデト酸2ナトリウム
最終プロポフォールエマルジョン組成物中の%w/vでの量

表3は、防腐系のいくつかの組成物を示す。
表3:防腐系のいくつかの組成物
最終プロポフォールエマルジョン組成物中の%w/vにおける量

0024

0025

従って、プロポフォール、トリグリセリド油、ホスファチドのような、プロポフォール水中油型エマルジョン成分の量におけるバリエーションに加えて、防腐系の組成物におけるバリエーションは多い。いくつかの好ましいバリエーションは、以下のi)〜vi)である:
i)防腐系は、エマルジョン組成物中、ラウリン酸のモノグリセリルエステル0.001〜0.1%w/v及びカプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)(カプリン酸として表される)0.001〜0.1%w/vを含み及びエデト酸2ナトリウムとして表されるエデテートは含まない。
ii)別の防腐系は、エマルジョン組成物中、ラウリン酸のモノグリセリルエステル0.025〜0.1%w/v及びカプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)(カプリン酸として表される)0.025〜0.1%w/v及びエデト酸2ナトリウムとして表されるエデテート0.001〜0.0025%w/vを含む。
iii)別の防腐系は、エマルジョン組成物中、ラウリン酸のモノグリセリルエステル約0.05%w/v及びカプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)(カプリン酸として表される)0.025〜0.1%w/v及びエデト酸2ナトリウムとして表されるエデテート0.001〜0.0025%w/vを含む。

0026

iv)別の防腐系は、エマルジョン組成物中、ラウリン酸のモノグリセリルエステル0.025〜0.1%w/v及びカプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)(カプリン酸として表される)約0.025%w/v及びエデト酸2ナトリウムとして表されるエデテート0.001〜0.0025%w/vを含む。
v)別の防腐系は、エマルジョン組成物中、ラウリン酸のモノグリセリルエステル0.025〜0.1%w/v及びカプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)(カプリン酸として表される)0.025〜0.1%w/v及びエデト酸2ナトリウムとして表されるエデテート約0.0025%w/vを含む。
vi)別の防腐系は、エマルジョン組成物中、ラウリン酸のモノグリセリルエステル0.025〜0.1%w/v及びカプリン酸及び/又はその可溶性アルカリ塩又はそのモノグリセリルエステル(モノカプリン)(カプリン酸として表される)0.025〜0.1%w/v及びエデト酸2ナトリウムとして表されるエデテート約0.001%w/vを含む。
防腐系(c)において、モノラウリン、カプリン酸及びエデテートにより表される成分3つのすべてが、上記のように存在することに留意されたい。防腐系(a)において、エデテートは存在せず、及び防腐系(b)において、カプリン酸は存在しない。

0027

D.エマルジョン組成物を製造する方法
本発明の静脈内投与可能なプロポフォール水中油型エマルジョン組成物を製造する方法を、研究して、防腐系を導入する異なるモードが、有利な方法を与えるであろうかどうかを調べた。そのような組み合わせを表4に記載する。そのような方法のバリエーションを、典型的なプロポフォール水中油型エマルジョン組成物について(以下の)実施例Iにおいて記載する。
表4:水中油型エマルジョンに防腐系を導入するモード

0028

上の防腐系の各々を含有する組成物は、ホスファチドが、水性相又は油性相内のいずれか又は水性相内に部分的に及び油性相内に部分的に導入される異なる方法により製造することができる。
本発明の方法において、等張改質剤は、水性相内に導入される。水性相のpHは、油性相をそれに添加する前に、適切に調節される。あるいはまた、エマルジョンのpHは、均質化前又は均質化の後のいずれかに、適切に調節される。
防腐系の混合物を、予備形成されたエマルジョンに添加することが、また可能である。そのような場合において、モノラウリンを、少量の水(10に1)において、55〜60℃で分散する。これを、十分に混合し及び予備形成されたエマルジョンに攪拌下で添加する。カプリン酸を、好ましくは、水槽において溶解(30〜35℃)した後、予備形成されたエマルジョンに、攪拌下で添加する。
前述の方法の態様において、以下が好ましい:均質化を行って、500ナノメートル未満の平均小球サイズにし;均質化組成物をろ過し;得られたろ液を、容器内に充填し、その後、窒素ガスシール(nitrogen blanket)し及び充填された容器を密閉し;及び密閉された容器における該ろ液を、オートクレーブすることにより殺菌する。

0029

本発明のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物の製造方法を下に記載する:
i)油相を,約75℃で保持されたトリグリセリド油において、プロポフォールを添加することにより製造する工程;
ii)グリセロール及び水酸化ナトリウム溶液を添加して、それをアルカリ性にすることにより;水性相を水において約75℃で製造する工程;
iii)請求項1に記載の防腐系の個々の成分及び乳化剤を、油相に、全体的に又は部分的のいずれかで添加すること及び残部を水性相に添加する工程;
iv)工程i)で得られた該油性相を、工程ii)で得られた該水性相に、攪拌下で添加して、粗エマルジョンを製造する工程;
v)工程iv)で得られた該粗エマルジョンを、500ナノメートル未満の平均小球サイズに均質化する工程;
vi)工程v)の終了時で得られた該組成物を、ろ過する工程;
vii)工程vi)の終了時で得られた該ろ液を、容器、例えば、バイアル、アンプルに充填し、窒素下でガスシールし及び充填された容器を密閉する工程;
viii)該ろ液を、該密閉された容器において、オートクレーブすることにより殺菌する工程。
本発明のプロポフォール水中油型エマルジョン組成物の別の製造方法を下に記載する:
i)油相を、約75℃で保持されたトリグリセリド油において、プロポフォール及び乳化剤を溶解することにより製造する工程;
ii)グリセロール、水酸化ナトリウム溶液を添加することにより;水性相を水において約70℃で製造する工程;
iii)工程i)で得られた該油性相を、工程ii)で得られた該水性相に、攪拌下で添加して、粗エマルジョンを製造する工程;
iv)工程iii)で得られた該粗エマルジョンを、500ナノメートル未満の平均小球サイズに均質化する工程;
v)請求項のいずれか1項に記載の選択された防腐系を添加する工程;
vi)工程v)の終了時で得られた該組成物をろ過する工程;
vii)工程vi)の終了時で得られた該ろ液を、容器、例えば、バイアル、アンプルに充填し、窒素下でガスシールし及び充填された容器を密閉する工程;
viii)該ろ液を、該密閉された容器において、オートクレーブすることにより殺菌する工程。

0030

実施例:
本発明を、実施例により説明する。実施例は、単に説明的なものであり及びいかなる場合にも本発明の範囲を制限するものではない。
実施例において使用される材料及装置:
プロポフォールはヨーロッパ薬局方(Ph.Eur.)の規格に従い、グリセリン、水酸化ナトリウム、注射用蒸留水はインド薬局方(I.P.)/Ph.Eur.の規格に従う。
大豆油(soya oil,soybean oil)はPh.Eur. /U.S.P.の規格に従う。
精製卵レシチン(実施例において卵レシチンと称される)は、M/s.リポイドにより製造される。
モノラウリンは、σ/M/s.リポイドから得られるラセミ混合物である。
カプリン酸は、σから得られる。
エデト酸ナトリウムは、σから得られる。
使用されるエデト酸2ナトリウムは薬局方の規格に従う。
高速の混合を、実験レミ攪拌器を用いて行った。エマルジョンを、高圧APホモジナイザーを用いて均質化した。実施例において説明されるプロポフォール水中油型エマルジョン組成物のバッチサイズは、300mLの量にある。

0031

実施例IA、IB、IC及びID:防腐剤モノラウリン及びカプリン酸を含有するプロポフォール水中油型エマルジョン組成物。
表5において示されるような実施例Iの組成物を、実施例IA、IB、IC及びIDのような4つの異なる方法により製造した。
表5:実施例Iの組成

*pHを調節するため

0032

実施例IA:
油相の製造:大豆油を、70〜75℃に加熱し、カプリン酸及びプロポフォールを、添加し及び混合した。
水性相の製造:注射用蒸留水に、グリセリン、次いで、モノラウリンを添加し及び攪拌して、溶解した。精製卵レシチンを、添加し及び水性相において分散した。pHを、次いで、水酸化ナトリウム溶液で10.5に調節した。
乳化:油相を、混合を伴って水性相に添加し及び高速で約10分間攪拌して、粗エマルジョンを得た。
粗エマルジョンを、次いで、均質化し及び得られた平均小球サイズは、500ナノメートル未満だった。
エマルジョンを、ろ過し、U.S.P.タイプIのバイアルに充填し及び窒素ガスでのブランケット後密閉した。バイアルを、次いで、オートクレーブすることにより殺菌した。

0033

実施例IB:
実施例IAと同様。しかしながら、精製卵レシチンを、油性相に添加した。
実施例IC:
実施例IAと同様。しかしながら、精製卵レシチンの半分の量を、油性相に添加し及び半分の量を、水性相に添加した。
実施例ID:
実施例IAと同様。しかしながら、モノラウリンを、油性相において溶解し及びカプリン酸を、水性相において溶解した。

0034

実施例IIA:
実施例IA,IB、IC及びIDのサンプルを、下の1.及び2.に記載の方法により、球状サイズ及びプロポフォール及び分解生成物の含量について調べた:
1.小球サイズ:小球サイズを、コールターカウンターからのN4−プラス機器を用いて決定した。
2.プロポフォール及び分解生成物の含量:プロポフォール及び分解製品の含量を、HPLCより決定した。詳細は、以下のとおりである:
カラムハイパーシルOD
検出器紫外吸光検出器
検出波長−270nm
移動相−60:15:25アセトニトリルメタノール:10mMリン酸カリウム緩衝液
サンプル濃度−0.2mg/ml
流量−1ml/分

0035

実施例IIB:
実施例IA、IB、IC及びIDの組成物を、分析し及び得られた組成物の分析データを、表6に示す:
表6−実施例I

WOL−白色の不透明な液体
実施例IA、IB、IC及びIDの組成物を、防腐活性を決定するために、実施例IIIにおいて記載されるような手順を用いて試験を行った。

0036

実施例III:実施例IA、IB、IC及びIDのサンプルの防腐活性の測定。
防腐効果の測定のための手順
カンジダアルビカンスATCC10231、緑膿菌ATCC 9027、大腸菌ATCC 8739及び黄色ブドウ球菌ATCC 6538(“抗菌効性試験”の下特定される4つの標準U.S.P.微生物体培地)の各々のmlあたり約50〜250のコロニー形成単位(cfu)を、生成物の別々のアリコートに添加し及び22℃±2℃で(真菌培地のため)及び32℃±2℃で(細菌培地のため)インキュベートした。試験微生物の生菌数を、24時間及び48時間後測定した。

0037

真菌培地のための防腐効果の測定方法
1.接種された試験サンプルが、50〜250cfu/mlを含有するように、試験サンプルに、0.1mlの、C.アルビカンス標準培地の1:103の希釈されたサスペンションを接種する。
2.試験サンプルを、24時間22±2℃でインキョベートする。
3.試験サンプルに接種された細胞密度を、表面展開方法(surface spread method)により測定する。
4.試験サンプルの24時間のインキュベーション後、試験サンプルの30倍(3ten-fold)の連続希釈を行う。
5.0.1mlの試験サンプル(不希釈)を、30倍の連続の希釈チューブに沿って、殺菌サブローデキストロース寒天トリプレートの上に表面展開する。
6.ペトリプレートを48時間22±2℃でインキュベートする。
7.プレートあたりのコロニーの数をカウントし及び試験サンプルにおける細胞密度を測定する(接種の24時間後)。
8.同様に、試験サンプルのインキュベーション48時間後、試験サンプルの30倍の連続の希釈を行い、0.1mlの試験サンプルを、殺菌サブローデキストロース寒天ペトリプレートの上に表面展開し、48時間22±2℃でインキュベートし及び試験サンプルにおける細胞密度を測定する(接種の48時間後)。
試験サンプルの細胞数における10倍以下の増加は、試験サンプルの防腐効果を示す。

0038

細菌培地のための防腐効果の測定方法
1.接種された試験サンプルが、50〜250cfu/mlを含有するように、試験サンプルに、0.1mlの1:103の希釈されたサスペンションを接種する。
2.試験サンプルを、24時間32±2℃でインキョベートする。
3.試験サンプル内に接種された細胞密度を、表面展開方法により測定する。
4.試験サンプルのインキュベーション24時間後、試験サンプルの30倍の連続の希釈を行う。
5.0.1mlの試験サンプル(不希釈)を、30倍の連続の希釈チューブに沿って、殺菌大豆カエシン(caesin)寒天ペトリプレートの上に表面展開する。
6.ペトリプレートを24時間32±2℃でインキュベートする。
7.プレートあたりのコロニーの数をカウントし及び試験サンプルにおける細胞密度を測定する(接種の24時間後)。
8.同様に、試験サンプルのインキュベーション48時間後、試験サンプルの30倍の連続の希釈を行い、0.1mlの試験サンプルを、殺菌大豆カエシン寒天ペトリプレートの上に表面展開し、24時間32±2℃でインキュベートし及び試験サンプルにおける細胞密度を測定する(接種の48時間後)。
試験された防腐系の効果:実施例IA、IB、IC及びIDの組成物は、24時間の終了時に10倍以下の増殖を示した。

0039

実施例IV−IX
表7に記載される実施例IV〜IXの組成物
表7:プロポフォール水中油型エマルジョン組成物
量/100ml

0040

実施例IV:
油相の製造:大豆油を、70〜75℃に加熱し、カプリン酸及びプロポフォールを、添加し及び混合した。
水性相の製造:注射用蒸留水に、65〜70℃で、グリセリン、その後、モノラウリンを添加し及び攪拌して溶解した。精製卵レシチンを、添加し及び水性相において分散した。pHを、次いで、水酸化ナトリウム溶液で10.5に調節した。
乳化:油相を、水性相に、攪拌下で添加し及び高速で約15分間混合して、粗エマルジョンを得た。粗エマルジョンを、次いで、均質化して、500ナノメートル未満の所望な平均小球サイズを得た。
エマルジョンを、ろ過し、U.S.P.タイプIのバイアルに充填し及び窒素ガスでガスシール後密閉した。バイアルを、次いで、オートクレーブすることにより殺菌した。
分析で、生成物は、以下の組成であった:
1.プロポフォール含量−10.05mg/mL
2.モノラウリン含量−0.47mg/mL
3.カプリン酸含量−0.26mg/mL
4.pH−7.05
5.平均小球サイズ−190nm

0041

実施例V:
油性相の製造:大豆油を、70〜75℃に加熱し、モノラウリン及びプロポフォールを添加し及び混合した。
水性相の製造:注射用蒸留水に、65〜75℃で、エデト酸塩2ナトリウム、その後、グリセリンを添加し及び攪拌して、溶解した。精製卵レシチンを添加し及び水性相において分散した。pHを、次いで、水酸化ナトリウム溶液で10.6に調節した。
乳化:油相を、水性相に、攪拌下で添加し及び高速で約15分間混合して、粗エマルジョンを得た。
粗エマルジョンを、次いで、均質化して、500ナノメートル未満の所望な平均小球サイズを得た。
エマルジョンを、ろ過し、U.S.P.タイプIのバイアルに充填し及び窒素ガスでガスシールした後密閉した。バイアルを、次いで、オートクレーブすることにより殺菌した。

0042

実施例VI:
油相の製造:大豆油を、70〜75℃に加熱し、モノラウリン及びプロポフォールを添加し及び混合した。
水性相の製造:注射用蒸留水に、65〜70℃で、エデト酸2ナトリウム、その後、グリセリンを添加し及び攪拌して、溶解した。精製卵レシチンを添加し及び水性相において分散した。pHを、次いで、水酸化ナトリウム溶液で10.6に調節した。
乳化:油相を、水性相に、攪拌下で添加し及び高速で約15分間混合して、粗エマルジョンを得た。粗エマルジョンを、次いで、均質化して、500ナノメートル未満の所望な平均小球サイズを得た。
エマルジョンを、ろ過し、U.S.P.タイプIのバイアルに充填し及び窒素ガスでガスシールした後密閉した。バイアルを、次いで、オートクレーブすることにより殺菌した。

0043

実施例VII:
油相の製造:大豆油を、70〜75℃に加熱し、カプリン酸及びモノラウリンの半分の量を、プロポフォールと一緒に添加し及び混合した。卵レシチンの半分の量を添加し及び十分に混合した。
水性相の製造;注射用蒸留水に、65〜70℃で、グリセリン、その後、モノラウリンの残りの量を添加し及び攪拌して、溶解した。精製卵レシチンの残りの半分の量を添加し及び水性相に分散した。pHを、次いで、水酸化ナトリウム溶液で10.5に調節した。
乳化:油相を、水性相に、攪拌下で添加し及び高速で約15分間混合して、粗エマルジョンを得た。粗エマルジョンを、次いで、均質化して、500ナノメートル未満の所望な平均小球サイズを得た。
エマルジョンを、ろ過し、U.S.P.タイプIのバイアルに充填し及び窒素ガスでガスシールした後密閉した。バイアルを、次いで、オートクレーブすることにより殺菌した。
分析で、生成物は、以下の組成であった:
1.プロポフォール含量−9.98mg/mL
2.モノラウリン含量−0.91mg/mL
3.カプリン酸含量−0.23mg/mL
4.pH−8.02
5.平均小球サイズ−198nm

0044

実施例VIII:
油相の製造:大豆油を、70〜75℃に加熱し、カプリン酸及びプロポフォールを添加し及び混合した。
水性相の製造:注射用蒸留水に、65〜70℃で、エデト酸塩2ナトリウム、その後、グリセリン及びモノラウリンを添加した。攪拌して、溶解した。精製卵レシチンを、添加し及び水性相において分散した。pHを、次いで、水酸化ナトリウム溶液で10.6に調節した。
乳化:油相を、水性相に、攪拌下で添加し及び高速で約15分間混合して、粗エマルジョンを得た。粗エマルジョンを、次いで、均質化して、500ナノメートル未満の所望な平均小球サイズを得た。
エマルジョンを、ろ過し、U.S.P.タイプIのバイアルに充填し及び窒素ガスでガスシールした後密閉した。バイアルを、次いで、オートクレーブすることにより殺菌した。
分析で、生成物は、以下の組成であった:
1.プロポフォール含量−9.89mg/mL
2.モノラウリン含量−0.270mg/mL
3.カプリン酸含量−0.254mg/mL
4.pH−7.96
5.平均小球サイズ−190nm

0045

実施例IX:
油相の製造:プロポフォールを、70〜75℃で保持された大豆油に添加した。精製卵レシチンを添加し及び混合した。
水性相の製造:注射用蒸留水に、65〜70℃で、グリセリンを添加した。pHを、次いで、水酸化ナトリウム溶液で10.5に調節した。
乳化:油相を、水性相に、混合下で添加して、粗エマルジョンを得た。粗エマルジョンを、次いで、均質化して、500ナノメートル未満の所望な平均小球サイズを得た。
防腐剤の添加:必要量のモノラウリンを、注射用蒸留水において、50〜55℃で分散し及び大量の均質化エマルジョンに添加した。
カプリン酸を、30〜35℃で、水槽において融解し及び必要量を大量の均質化エマルジョンに添加した。十分混合した。
エマルジョンを、ろ過し、U.S.P.タイプIのバイアルに充填し及び窒素ガスでガスシールした後密閉した。バイアルを、次いで、オートクレーブすることにより殺菌した。

0046

実施例IXの組成物の分析データを表8に記載する:
表8

*最初のカウント
**24時間の終了時のカウント

0047

実施例X:
実施例IXのサンプルを、化学安定性及び防腐効果の安定性について研究した。3ヶ月の終了時で、40℃及び25℃の化学安定性の観察を、表9において、10週の終了時の防腐効果と一緒に記載する:
表9

0048

*最初のカウント
**24時間の終了時のカウント
DNSG−増殖をサポートしない

0049

すべての実施例は、プロポフォールの分解生成物が、製造上及び3ヶ月間の貯蔵上、許容可能な制限内にあることを示す。以下の方法を、モノラウリン及びカプリン酸含量を分析するために続けた:
モノラウリン及びカプリン酸含量の測定:モノラウリン及びカプリン酸含量を、HPLCにより測定した。詳細は、以下のとおりである:
クロマトグラフィシステム
RI検出器及び150mm×4.6mm×5μ、ODSコスモシル、カラムを備える液体クロマトグラフカラム温度を35±0.5℃に保持する。
・移動相:
メタノール:リン酸緩衝剤80:20
流速
1mL/分

0050

実施例XI:防腐活性の測定
実施例IV〜IXの組成物を、以下の手順を用いて防腐活性を測定するために試験した:
カンジダアルビカンスATCC10231、緑膿菌ATCC 9027、大腸菌ATCC 8739及び黄色ブドウ球菌ATCC 6538の各々のmlあたり約50〜250のコロニー形成単位(cfu)(4つの標準U.S.P.微生物培地は“抗菌有効性試験”の下特定される)を、生成物の別のアリコートに添加し及び22±2℃でインキュベートした。試験微生物の生菌数を、24時間及び48時間後測定した。

0051

真菌培地についての防腐効果の測定方法
1.接種された試験サンプルの各々が、50〜250cfu/mlを含有するように、0.1mlの1:103希釈された、カンジダアルビカンス、緑膿菌、黄色ブドウ球菌及び大腸菌の標準培地のサスペンションで個々に試験サンプルを接種する。
2.試験サンプルを、24時間22±2℃でインキュベートする。
3.プレートカウント方法により試験サンプルに接種される細胞密度を測定する。
4.試験サンプルのインキュベーション24時間後、試験サンプルの30倍連続希釈を行う。

0052

カンジダアルビカンスについて:
5.接種された試験サンプルにおける細胞密度を、サブローデキストロース寒天ペトリプレートを72時間22±2℃でインキュベートするプレートカウント方法によるインキュベーション24時間後測定する。
6.同様に、試験サンプルのインキュベーション48時間後、試験サンプルの30倍連続希釈を行い及び細胞密度を、試験サンプルにおいて、接種の48時間後測定する。
緑膿菌について:
7.接種された試験サンプルにおける細胞密度を、大豆カゼイン寒天ペトリプレートを48時間32±2℃でインキュベートするプレートカウント方法によるインキュベーション24時間後測定する。
8.同様に、試験サンプルのインキュベーション48時間後、試験サンプルの30倍連続希釈を行い及び試験サンプルにおける細胞密度を、接種の48時間後測定する。
試験サンプルの細胞カウントにおける10倍以下の増加は、試験サンプルの防腐効果を示す。
行われた研究は、実施例IV〜IXの組成物が、10倍以下の増殖を24時間の終了時に示すことを示唆した。

0053

実施例XII:
量/100ml

実施例IXの手順を続けたが、“防腐剤の添加”の工程において、カプリン酸の代わりに、デカン酸ナトリウムの量を、注射用蒸留水において溶解し及び大量の均質エマルジョンに添加した。分析上、組成物は、プロポフォール9.97mg/mL、平均小球サイズ210nm及びカプリン酸として表されるデカン酸ナトリウム0.52mg/mLを有することが分かった。
本発明が、上記の特定の詳細に制限されることはなく、しかし多数の改良及び変化が、明細書において開示されるような本発明の教示から逸脱することなくなされ得ることが理解されるであろう。

0054

発明の利点
・ラウリン酸のモノグリセリルエステル(モノラウリン)及び(a)カプリン酸及び/又はそのエステル又は塩;(b)エデテート;及び(c)カプリン酸及びエデテートより選択されるメンバーを含む本発明の防腐系を有するプロポフォール水中油型組成物は、偶発性汚染のケースにおいて微生物増殖を支持しない。
・1より多くの防腐剤を有する本発明の防腐系は、単一の防腐剤、例えば、エディテート(editate)、メタ重亜硫酸ナトリウム又はベンジルアルコールを用いる前の生成物より安全である。
・別の態様において、本発明の組成物は、亜硫酸塩を用いる組成物より安定しており、なぜなら、亜硫酸塩が、長期保存で生成物を物理的に化学的に不安定にするからである。亜硫酸塩は、プロポフォールエマルジョンにおける脂質過酸化を支持し及びまた、静脈内投与でアレルギー反応を引き起こすことが報告されている。プロポフォール水中油型エマルジョン組成物は、亜硫酸塩の使用より良好である。

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