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技術 鋼心アルミより線

出願人 中国電力株式会社
発明者 樋口靖
出願日 2008年6月2日 (11年1ヶ月経過) 出願番号 2008-144022
公開日 2009年12月10日 (9年7ヶ月経過) 公開番号 2009-289705
状態 特許登録済
技術分野 非絶縁導体 絶縁導体(4)
主要キーワード 送配電設備 外面図 架空送電 通電部分 鋼心アルミより線 主導体 裸電線 素線切れ
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重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(2009年12月10日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

鋼線の外周にアルミ線を巻きつけ被覆一体化した鋼心アルミより線において、短絡事故等によって表層のアルミ線の一部が溶損した場合に溶損部内に露出した鋼線を目視により明瞭に確認することができる架空送電線を提供する。

解決手段

鋼線2と、層状により合わせて当該鋼線の外周に巻き付け被覆一体化したアルミ線10と、から成る鋼心アルミより線であって、鋼線と前記アルミ線の少なくとも一方の外面に着色層を形成することにより両者の色を異ならせた。

概要

背景

鋼心アルミより線は、機械的強度を高めるための鋼線と、鋼線の周囲に層状により合わせ巻き付け被覆一体化した主導体としてのアルミ線と、を備え、送配電設備に広く利用されている。
架空送電線として使用されている鋼心アルミより線上に多量の付着堆積すると、雪の重みにより鋼心アルミより線は下方へ撓み変形する一方で、堆積していた雪が落下するとその反動で上方にジャンプする。この際、上方に位置する他の架空送電線と接触することによって短絡事故が発生すると、双方の送電線溶損による素線切れが発生する。溶損の範囲は、数cm〜数mの範囲に亘って散点状に発生するが、溶損により表層のアルミ線が素線切れしたとしても内部の鋼線と同色(銀色)であるため、30〜40m離れた地表から双眼鏡で観察しても溶損の有無を確認することは極めて困難であった。このような溶損事故は、雷撃によっても同様に発生する。

特開2001−143533公報には、引張り強度を確保するための鋼より線と、鋼より線の外周により合わせて巻き付けられたアルミ素線とから成る架空裸電線において、少なくとも一本のアルミ素線を、心線の外周に形成した着色層と、着色層の外周に形成した金属被覆層とから構成している。これによれば、電線腐食が発生して表面の金属被覆層が一部でも消滅すると、消滅部の内部に位置する着色層が露出するため、腐食の存在を目視により知ることが可能となる。
しかし、この従来例は腐食による金属被覆層の消滅を前提としており、短絡や雷撃によって着色層を有したアルミ素線自体が溶損して消滅した場合には、着色層が存在しなくなるため、早期に溶損部を発見することは困難となる。
特開2001−143533公報

概要

鋼線の外周にアルミ線を巻きつけ被覆一体化した鋼心アルミより線において、短絡事故等によって表層のアルミ線の一部が溶損した場合に溶損部内に露出した鋼線を目視により明瞭に確認することができる架空送電線を提供する。鋼線2と、層状により合わせて当該鋼線の外周に巻き付け被覆一体化したアルミ線10と、から成る鋼心アルミより線であって、鋼線と前記アルミ線の少なくとも一方の外面に着色層を形成することにより両者の色を異ならせた。

目的

以上のように従来の鋼心アルミより線にあっては、内部の鋼心部分と表層のアルミ線とが同色であるため、短絡事故や雷撃によって主導体となるアルミ線部分が溶損して鋼心が露出した場合に、望遠鏡を用いて確認したり、ヘリコプターにより接近したとしてもこの溶損部分を発見することは困難であった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、鋼線の外周にアルミ線を巻き付け一体化した鋼心アルミより線において、短絡事故等によって表層のアルミ線の一部が溶損した場合に溶損部内に露出した鋼線を目視により明瞭に確認することができる架空裸送電線を提供することを目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

鋼線と、層状により合わせて当該鋼線の外周に巻き付け被覆一体化したアルミ線と、から成る鋼心アルミより線であって、前記鋼線と前記アルミ線の少なくとも一方の外面に着色層を形成することにより両者の色を異ならせたことを特徴とする鋼心アルミより線。

請求項2

前記鋼線に前記着色層を形成することにより前記アルミ線の色と異ならせたことを特徴とする鋼心アルミより線。

請求項3

前記着色層は、耐腐食性を備えた塗料により構成されていることを特徴とする請求項2に記載の鋼心アルミより線。

技術分野

0001

本発明は架空送電裸線として広く利用されている鋼心アルミより線の改良に関するものである。

背景技術

0002

鋼心アルミより線は、機械的強度を高めるための鋼線と、鋼線の周囲に層状により合わせ巻き付け被覆一体化した主導体としてのアルミ線と、を備え、送配電設備に広く利用されている。
架空送電線として使用されている鋼心アルミより線上に多量の付着堆積すると、雪の重みにより鋼心アルミより線は下方へ撓み変形する一方で、堆積していた雪が落下するとその反動で上方にジャンプする。この際、上方に位置する他の架空送電線と接触することによって短絡事故が発生すると、双方の送電線溶損による素線切れが発生する。溶損の範囲は、数cm〜数mの範囲に亘って散点状に発生するが、溶損により表層のアルミ線が素線切れしたとしても内部の鋼線と同色(銀色)であるため、30〜40m離れた地表から双眼鏡で観察しても溶損の有無を確認することは極めて困難であった。このような溶損事故は、雷撃によっても同様に発生する。

0003

特開2001−143533公報には、引張り強度を確保するための鋼より線と、鋼より線の外周により合わせて巻き付けられたアルミ素線とから成る架空裸電線において、少なくとも一本のアルミ素線を、心線の外周に形成した着色層と、着色層の外周に形成した金属被覆層とから構成している。これによれば、電線腐食が発生して表面の金属被覆層が一部でも消滅すると、消滅部の内部に位置する着色層が露出するため、腐食の存在を目視により知ることが可能となる。
しかし、この従来例は腐食による金属被覆層の消滅を前提としており、短絡や雷撃によって着色層を有したアルミ素線自体が溶損して消滅した場合には、着色層が存在しなくなるため、早期に溶損部を発見することは困難となる。
特開2001−143533公報

発明が解決しようとする課題

0004

以上のように従来の鋼心アルミより線にあっては、内部の鋼心部分と表層のアルミ線とが同色であるため、短絡事故や雷撃によって主導体となるアルミ線部分が溶損して鋼心が露出した場合に、望遠鏡を用いて確認したり、ヘリコプターにより接近したとしてもこの溶損部分を発見することは困難であった。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、鋼線の外周にアルミ線を巻き付け一体化した鋼心アルミより線において、短絡事故等によって表層のアルミ線の一部が溶損した場合に溶損部内に露出した鋼線を目視により明瞭に確認することができる架空送電線を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0005

上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る鋼心アルミより線は、鋼線と、層状により合わせて当該鋼線の外周に巻き付け被覆一体化したアルミ線と、から成る鋼心アルミより線であって、前記鋼線と前記アルミ線の少なくとも一方の外面に着色層を形成することにより両者の色を異ならせたことを特徴とする。
アルミ線の一部が短絡事故、雷撃などによって溶損した場合には、アルミ線とは色が異なる鋼線外面が溶損箇所から露出するため、地表、或いはヘリコプターからの観察者は容易、且つ早期に溶損の有無、溶損範囲を知ることができる。
請求項2の発明に係る鋼心アルミより線は、前記鋼線に前記着色層を形成することにより前記アルミ線の色と異ならせたことを特徴とする。
アルミ線側に着色層を設けてもよいが、鋼線に着色層を設けた方がデメリットが少なくなる。
請求項3の発明に係る鋼心アルミより線は、請求項2において、前記着色層は、耐腐食性を備えた塗料により構成されていることを特徴とする。
鋼線には通常腐食を防止するためのメッキが施されているが、着色層を構成する塗料として耐腐食性を有した材料を使用することにより、耐食性の向上が図れる。

発明の効果

0006

本発明によれば、鋼線と、層状により合わせて当該鋼線の外周に巻き付け被覆一体化したアルミ線と、から成る鋼心アルミより線において、鋼線とアルミ線の少なくとも一方の外面に着色層を形成することにより両者の色を異ならせたので、短絡事故等によって表層のアルミ線の一部が溶損した場合に溶損部内に露出した鋼線を目視により明瞭に確認することができる。

発明を実施するための最良の形態

0007

以下、本発明に係る架空裸送電線について添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る架空裸送電線の断面図であり、図2(a)はアルミ線に溶損が発生した状態を示す断面図であり、(b)は溶損部を示す外面図である。
鋼心アルミより線1は、機械的強度を高めるための鋼線(鋼より線)2と、鋼線2の周囲に層状により合わせて巻き付け被覆一体化した主導体としてのアルミ線10と、を備えている。
本発明の特徴的な構成は、鋼線2とアルミ線10の少なくとも一方に着色層を形成して両者の色を異ならせたことにより、短絡事故等によってアルミ線10が部分的に溶損した場合に溶損箇所11から露出した鋼線2の外面の色と、溶損箇所11の外側にある非溶損箇所12との色の違いに基づいて、溶損箇所の存在、範囲を確認できるようにした点にある。
本来、亜鉛メッキを施した鋼線2と、裸線としてのアルミ線10は、共にほぼ銀色であるため、アルミ線の一部が溶損して鋼線2が露出したとしても地上からの目視観察によって鋼線2の露出部位を確認することは困難であったが、本発明では鋼線2の着色層3の色とアルミ線10の色とが明らかに異なっているため、溶損箇所の存在を確認することが容易となる。

0008

本実施形態では、鋼線2とアルミ線10の各色を異ならせるために、鋼より線としての鋼線2を構成する個々の線2aの外面全体に赤色、橙色、その他の目立つ色の塗料を用いた着色層3を形成する一方で、銀色のアルミ線10に対しては塗色しない。アルミ線10の溶損時には溶損部が溶けてなくなるが、溶損部内に露出した鋼線2の着色層3が目立つ色であれば視認が容易となる。特に、露出した鋼線2の着色層3の面積により溶損範囲を確認することも容易となる。
なお、アルミ線10を着色することも可能ではあるが、アルミ線は通電部分となるため、塗料を塗ると鋼心アルミより線を他の電線等と接続する時に抵抗材料として働く虞が生じる。このため、塗色は鋼線2側に施すのが好ましい。
また、鋼線2の外面には腐食防止のために亜鉛メッキが施されているが、鋼線に塗色する塗料として腐食防止機能を有した材料を使用することにより亜鉛メッキを省略することができる。
なお、図示した実施形態では、鋼線2をより線としたが、単線であってもよい。また、アルミ線を一層のより線としたが複数層からなるより線としてもよい。

図面の簡単な説明

0009

本発明の一実施形態に係る架空裸送電線の断面図である。
(a)はアルミ線に溶損が発生した状態を示す断面図であり、(b)は溶損部を示す外面図である。

符号の説明

0010

1…鋼心アルミより線、2…鋼線、3…着色層、10…アルミ線、11…溶損箇所、12…非溶損箇所

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